JP2684318B2 - 減圧採血管 - Google Patents

減圧採血管

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JP2684318B2
JP2684318B2 JP5252185A JP25218593A JP2684318B2 JP 2684318 B2 JP2684318 B2 JP 2684318B2 JP 5252185 A JP5252185 A JP 5252185A JP 25218593 A JP25218593 A JP 25218593A JP 2684318 B2 JP2684318 B2 JP 2684318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液検査に用いる血液
試料を採取するための減圧採血管に関する。
【従来の技術】
【0002】従来より、臨床検査、例えば生化学検査、
血清検査の際に種々の採血器具が用いられており、例え
ば内部が減圧された採血管と、この採血管を収納可能で
あり、先端に穿刺針を備えた採血管ホルダーとからなる
採血器具が多く使用されている。そして、一般的な減圧
採血管としては、ガラス製あるいはプラスチック製の有
底管と、この有底管の開口部を密封するゴム栓とからな
るものが使用されている。しかし、近年減圧採血管を用
いて血液を採取した後、採血管の内部の血液を自動的に
採取し、検査する自動検査システムが発達してきた。こ
のため、採血管の開口部を密封する密封部材として、ゴ
ム栓のように、開封した後、再密封できることが必ずし
も要求されないようになってきた。そこで、プラスチッ
ク製の有底管の開口部を、気密性フィルムで密封し、さ
らに気密性フィルムにシール部材を設けて、採血針の後
端に設けられた針先とのシールを行うものが提案されて
きている(実開昭62−160,908号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開昭62−160,
908号公報に示すものは、ポリエチレンテレフタレー
トにより形成された有底管と、この有底管の開口部に取
り付けられた封止部材とからなり、封止部材は、下方に
気密性の高いガスバリヤー部材を、上方にシール部材に
配設する状態で両者を層状に結合してなり、さらにガス
バリヤー部材の下方に接着性フィルムを配設している。
そして、封止部材は、有底管の開口部周部に接着性フィ
ルムを熱融着して固着されている。そして、接着性フィ
ルムとしては、ポリエチレンテレフタレートフィルムが
用いられている。上記のものにおいても、十分な効果を
有するが、有底管に封止部材を接着する際の接着温度が
高く、有底管の開口部付近が変形すること、また、封止
部材を剥がしにくいという問題点があった。また、接着
フィルムとして、EVA(エチレンビニルアセテート)
系のホットメルト接着剤を用いることが考えられたが、
ホットメルト接着剤では、耐熱性に乏しく、40℃以上
になると、有底管内部が減圧されているため大気圧によ
り接着部が剥離するという問題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、40℃以上の高温においても有底管の開口部に固着
された封止部材が剥離することがなく、さらに、封止部
材を容易に剥がすことができる減圧採血管を提供するこ
とにある。
【0005】上記目的を達成するものは、一端が開口
し、他端が閉塞したポリエステル系樹脂製有底管と、該
有底管の開口部を密封するとともに採血器具の穿刺針に
より刺通可能な密封部材とからなり、内部が減圧された
減圧採血管であって、前記有底管は、内面に親水性物質
がコーティングされており、前記密封部材は、前記有底
管を構成するポリエステル系樹脂よりも軟化点が低いポ
リエステル樹脂により形成された接着性部材を有する気
密維持性部材と、該気密維持性部材に設けられ、刺通し
た前記穿刺針を抜去した後に刺通部を再びシールしうる
シール性部材とを有しており、そして、前記密封部材
は、前記有底管の開口部に、該接着性部材により熱融着
されている減圧採血管である。
【0006】また、上記目的を達成するものは、一端が
開口し、他端が閉塞したポリエステル系樹脂製有底管
と、該有底管の開口部を密封するとともに採血器具の穿
刺針により刺通可能な密封部材とからなり、内部が減圧
された減圧採血管であって、前記密封部材は、気密維持
性部材と、該気密維持性部材に設けられ、刺通した前記
穿刺針を抜去した後に刺通部を再びシールしうるシール
性部材とを有し、該気密維持性部材は、ガスバリヤー性
フィルムと、有底管を構成するポリエステル系樹脂より
も軟化点が低いポリエステル樹脂により形成されたポリ
エステル樹脂フィルムと、前記ガスバリヤー性フィルム
と該ポリエステル樹脂フィルムとの間に設けられた樹脂
フィルムを有しており、そして、該密封部材は、前記有
底管の開口部に、前記ポリエステル樹脂フィルムにより
熱融着されている減圧採血管である。
【0007】そして、前記有底管は、内面に親水性物質
がコーティングされていることが好ましい。さらに、前
記密封部材は、開封用のタブを有していることが好まし
い。
【0008】本発明の減圧採血管を図1に示す実施例を
用いて説明する。本発明の減圧採血管1は、一端が開口
し、他端が閉塞したポリエステル系樹脂製有底管2と、
有底管2の開口部を密封するとともに採血器具の穿刺針
により刺通可能な密封部材3とからなり、内部が減圧さ
れた減圧採血管であり、密封部材3は、有底管2の開口
部に固着され、開口部を密封する気密維持性部材4と、
気密維持性部材4に設けられ、刺通した穿刺針を抜去し
た後に刺通部を再びシールしうるシール性部材5と、有
底管2を構成するポリエステル系樹脂よりも軟化点が低
いポリエステル樹脂により形成された接着性部材6を有
しており、そして、密封部材3は、有底管2の開口部
に、接着性部材6により熱融着されている。
【0009】図1は、本発明の減圧採血管の一実施例の
断面図であり、図2は、図1に示した減圧採血管の密封
部材の部分拡大断面図である。そこで、図1および図2
を用いて、本発明の減圧採血管を具体的に説明する。
【0010】本発明の減圧採血管1は、有底管2と、こ
の有底管2の開口部を密封する密封部材3とからなって
おり、内部が所定の採血量分だけ減圧されている。有底
管2は、一端が開口し、他端が閉塞した筒状体であり、
閉塞端を除く部分は、略円筒状となっている。また、図
1に示すものでは、有底管2の開口部に、有底管2の軸
方向に直行して、外方に突出する環状のフランジ8が設
けられている。このフランジ8は、後述する密封部分3
の気密維持性部材との固着部を形成している。有底管2
の材質としては、内部の減圧状態を維持するために、ガ
スバリヤー性の高いものが好ましく、ポリエステル系樹
脂により形成されている。ポリエステル系樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレートなどが好ましい。そし
て、有底管2の内面を親水化処理し、有底管の内面に血
球の付着を防止することが好ましい。親水化処理として
は、有底管2の内面に親水性物質(例えば、水溶性シリ
コーン、PVA、PVPなど)をコーティングすること
により行うことができる。
【0011】さらに、有底管には、ヘパリン粉末、ED
TA−2K等の血液抗凝固剤を有底管の内面に付着ある
いは収納してもよい。また、逆に、血液凝固促進剤を内
面に付着あるいは収納させてもよく、さらには、ろ紙、
不織布などに血液凝固促進剤を付着あるいは含浸させた
ものを有底管2内に封入してもよい。凝固促進剤として
は、例えば、大きさ0.4〜20ミクロンの珪砂の他、
大きさ5ミクロン以下で平均粒径1.1ミクロンの結晶
シリカ(例えばペンシルバニア・グラス・サンド社製,
商品名Min−U−Sil)、珪藻土、ガラス微粉末、
カオリン、ベントナイト、硫酸プロタミンおよびトロン
ビンなどである。さらに、有底管2の内部に、血清分離
剤を収納してもよい。血清分離剤は、血清と血球成分と
の中間比重を有するチキソトロピー性を有するゲル状物
質であり、例えばα−オレフィン・マレイン酸ジエステ
ル共重合体を主成分とし、これに粘度、比重調整剤を添
加したものが好適に使用できる。
【0012】そして、密封部材3は、気密維持性部材4
とその上に設けられたシール性部材5と、気密維持性部
材の下面に設けられた接着性部材を形成する変成ポリエ
ステル樹脂フィルム6とにより形成されている。気密維
持性部材4は、有底管2の開口部を密封するとともに、
有底管2の内部の減圧状態を保持する機能を有するもの
であり、ガスバリヤー性の高い物質により形成されたガ
スバリヤー性フィルム、例えば、アルミ箔等の金属箔、
エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリ
デン等の樹脂フィルム材等により形成される。さらに、
このガスバリヤー性フィルムの下面に有底管2の開口部
との固着のために、接着性フィルムを形成する変成ポリ
エステル樹脂フィルム6が設けられている。変成ポリエ
ステル樹脂6は、気密維持性部材4の下面全体に被覆さ
れていてもよいが、少なくとも、有底管2の開口部の固
着部となる部分に環状に被覆されていてもよい。変成ポ
リエステル樹脂フィルムは、有底管2を形成するポリエ
ステル系樹脂と熱融着性を有するとともにイージービー
ル性も有している。
【0013】そして、変成ポリエステル樹脂は、有底管
2を構成するポリエステル系樹脂よりも低い軟化点を有
するものである。特に、変成ポリエステル樹脂は、ポリ
エチレンテレフタレートに対して、優れた接着力を有す
るとともに、適度な軟化点、ガラス転移点を有してい
る。さらに、上記ガスバリヤー性フィルムの下面に樹脂
フィルムを設けることが好ましい。この樹脂フィルム
は、フィルムの強度を維持する等の機能を有している。
樹脂フィルムとしては、延伸PETフィルムが好適に使
用される。変成ポリエステル樹脂としては、ジカルボン
酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジ
カルボン酸などと、ジオール成分としてエチレングリコ
ール、1・4−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコールなどを用いたものであり、
軟化点80〜170℃(JIS K2531環球法)、
ガラス転移点−30℃〜80℃(DSC法)の範囲のも
のである。さらに、図1に示すものでは、密封部材3
を、有底管2より剥離するための、タブ9が設けられて
いる。
【0014】上記のような多層構造を有する密封部材3
は、図2に示すように、あらかじめ上層にガスバリヤー
性フィルム7、中間層に樹脂フィルム10、下層に変成
ポリエステル樹脂フィルム6を被着し形成される。さら
に、図2に示すように、ガスバリヤー性フィルムの上面
に、品種等を表示する印刷層11、さらに、その印刷層
を保護するオーバコート12(例えば、セルロース系コ
ーティング層)を設けてもよい。また、凝固を必要とす
る採血管の場合、密封部材3の内面(接着性フィルム
面)が、疎水性表面であるので、少なくとも血液と接触
する部分を処理し、内面に血餅の付着を防止することが
好ましい。処理としては、密封部材3の内面に親水性物
質(例えば、水溶性シリコーン、PVA、PVPなど)
をコーティングすることにより行うことができる。
【0015】そして、シール性部材5は、採血器具に設
けられている穿刺針が、採血管1の密封部材3に刺通さ
れ、抜去された後において、密封部材3に形成される穿
刺孔を密封し、液密状態を保持する機能を有するもので
ある。シール性部材としては、例えば天然ゴム、イソプ
レンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム等のゴム
材質、またはスチレン−ブタジエン−スチレン(SB
S)ブロック共重合体等の熱可塑性エラストマーなどの
樹脂が使用できる。そして、このシール性部材5は、図
1に示すような形状を有しており、シール性部材5の底
面は、気密維持性部材4との接着面を形成する平面部と
なっており、シール性部材5の上部のほぼ中心には、凹
状の血液収容部6が設けられている。この凹状の血液収
容部6は、採血器具の穿刺針が、密封部材より抜去され
る際に、シール性部材5に付着した血液を収納し隔離す
る機能を有している。そして、シール性部材5は、気密
維持性部材のほぼ中心に設けられている。シール性部材
5の形状としては、円形のものに限らず、楕円形を含む
略円形、四角形、五四角形などの多角形であってもよ
く、また、気密維持性部材4の上面の全体を被覆するも
のであってもよい。シール性部材は、密封部材4の上面
に設けることが好ましいが、ガスバリヤー性部材4の下
面に設けてもよい。さらに、シール性部材は、ガスバリ
ヤー性部材4の全面を被覆するものであってもよい。
【0016】そして、密封部材3と有底管2との固着
は、変成ポリエステル樹脂フィルムを結合した密封部材
3を、有底管2の開口部の周縁、図1に示すものでは、
フランジ8の表面に、上記変成ポリエステル樹脂フィル
ムを熱、超音波、高周波などを用いた融着により、気密
に被着することにより取り付けられる。また、有底管2
の内部を減圧状態とするのは、上記の密封部材3を有底
管2の開口部への固着を、減圧雰囲気下にて行うことに
より、その内部を減圧状態とすることができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の採血管の実施例について説明
する。
【0018】(実施例1)有底管としては、図1に示す
ような形状を有し、採血管の開口部の内径13.4m
m、肉厚1.0mm、テパー15/1000で、開口部
に外径17.3mm、肉厚2.0mmのフランジを有す
るものをポリエチレンテレフタレートを射出成形するこ
とにより作成した。密封部材を形成する気密維持性部材
としては、上層に印刷面をカバーするセルロース系コー
ティング層、次に品種を区別する印刷面、次にガスバリ
ヤー性を持たせるアルミ箔層(30μm)、次にフィル
ムに強度を持たせる延伸ポリエチレンテレフタレート層
(16μm)、次に変成ポリエステル層(5μm ユニ
チカ(株)製エリーテルUE3220、軟化点120
℃、ガラス転移点5℃)からなる複合フィルムを、その
一部にタブが形成されるように打ち抜いて作成した。
【0019】有底管の内部に抗凝固剤EDTA−2K
2.5mgを入れ、減圧下(580トール)でフィルム
をヒートシール(シール温度130℃)し、採血量約5
ccのものを作成した。シール性部材としては、天然ゴ
ム部材を用いて、直径7.0mm、厚さ2.0mmで、
上部中心部に直径3.0mm、深さ0.3mmの凹状の
血液収容部を有するものを作成した。シール性部材を上
記の気密維持性部材の上面に、瞬間接着剤を用いて接着
した。そして、採血後、密封部材はフィルムに設けられ
たイージーピール用タブにより開封可能であった。イー
ジーピールしたところ、変成ポリエステル樹脂は、有底
管のフランジ上に残り、延伸PETフィルムとの剥離で
ピールされた。また、作成された本発明の採血管を50
℃オーブン中に10日間放置したが、全ての採血管にお
いて、密封部材は剥離しなかった。
【0020】(実施例2)有底管としては、実施例1と
同じものを用いた。密封部材を形成する気密維持性部材
としては、上層に印刷面をカバーするセルロース系コー
ティング層、次に品種を区別する印刷面、次にガスバリ
ヤー性を持たせるアルミ箔層(30μm)、次にフィル
ムに強度を持たせる延伸ポリエチレンテレフタレート層
(16μm)、次に変成ポリエステル層(5μm ユニ
チカ(株)製エリーテルUE3220)からなる複合フ
ィルムを、その一部にタブが形成されるように打ち抜い
て作成した。上記有底管の内面および密封部材の内面に
水溶性シリコーンを噴霧し、さらに、有底管の内部に、
ガラス粉末(ガラス粉末平均粒径2μm)とポリビニル
ピロリドンとを用いて作成した血液凝固促進剤2mg
(ガラス粉末とポリビニルピロリドンとの重量比、5:
1)を収納した。そして、減圧状態(580トール)に
て、密封部材を有底管の開口端部に熱融着(シール温度
130℃)して、採血量約5ccのものを作成した。
【0021】シール性部材としては、天然ゴム部材を用
いて、直径7.0mm、厚さ2.0mmで、上部中心部
に直径 3.0mm、深さ0.3mmの凹状の血液収
容部を有するものを作成した。シール性部材を上記の気
密維持性部材の上面に、瞬間接着剤を用いて接着した。
そして、採血後、密封部材はフィルムに設けられたイー
ジーピール用タブにより開封可能であった。イージーピ
ールしたところ、変成ポリエステル樹脂は、有底管のフ
ランジ上に残り、延伸PETフィルムとの剥離でピール
された。また、作成された本発明の採血管を50℃オー
ブン中に10日間放置したが、全ての採血管において、
密封部材は剥離しなかった。また、シリコーンが塗布さ
れていても、接着性が低下していないことがわかった。
【0022】本発明の減圧採血管の作用を説明する。本
発明の減圧採血管を用いて、血液採取を行なう場合、採
血器具(図示せず)に取り付けられた採血針(図示せ
ず)を、血管に穿刺する。次に、減圧採血管1を、採血
針の後端に形成されている穿刺針(図示せず)の先端
が、減圧採血管1の密封部材3を刺通し、減圧採血管1
の内部に達するまで採血器具に挿入すると、減圧採血管
1内には、その減圧量に応じた量の血液が流入する。採
血が完了したのち、採血器具より採血管1を抜去する。
採血が完了した減圧採血管1は、自動検査装置などに運
ばれ必要な検査を行なわれる。
【0023】
【発明の効果】本発明の減圧採血管では、気密維持性部
材に設けられた有底管を構成するポリエステル系樹脂よ
り軟化点が低いポリエステル樹脂により、密封部材が、
有底管の開口部に熱融着されているので、40℃以上の
高温においても有底管の開口部に固着された封止部材が
剥離することがなく、さらに、封止部材を容易に剥がす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の減圧採血管の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図2図は、本発明の減圧採血管の密封部材の部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 減圧採血管 2 有底管 3 密封部材 4 気密維持性部材 5 シール性部材 6 変成ポリエステル樹脂 8 フランジ 9 タブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し、他端が閉塞したポリエス
    テル系樹脂製有底管と、該有底管の開口部を密封すると
    ともに採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とか
    らなり、内部が減圧された減圧採血管であって、前記有
    底管は、内面に親水性物質がコーティングされており、
    前記密封部材は、前記有底管を構成するポリエステル系
    樹脂よりも軟化点が低いポリエステル樹脂により形成さ
    れた接着性部材を有する気密維持性部材と、該気密維持
    性部材に設けられ、刺通した前記穿刺針を抜去した後に
    刺通部を再びシールしうるシール性部材とを有してお
    り、そして、前記密封部材は、前記有底管の開口部に、
    該接着性部材により熱融着されていることを特徴とする
    減圧採血管。
  2. 【請求項2】 一端が開口し、他端が閉塞したポリエス
    テル系樹脂製有底管と、該有底管の開口部を密封すると
    ともに採血器具の穿刺針により刺通可能な密封部材とか
    らなり、内部が減圧された減圧採血管であって、前記密
    封部材は、気密維持性部材と、該気密維持性部材に設け
    られ、刺通した前記穿刺針を抜去した後に刺通部を再び
    シールしうるシール性部材とを有し、該気密維持性部材
    は、ガスバリヤー性フィルムと、有底管を構成するポリ
    エステル系樹脂よりも軟化点が低いポリエステル樹脂に
    より形成されたポリエステル樹脂フィルムと、前記ガス
    バリヤー性フィルムと該ポリエステル樹脂フィルムとの
    間に設けられた樹脂フィルムを有しており、そして、該
    密封部材は、前記有底管の開口部に、前記ポリエステル
    樹脂フィルムにより熱融着されていることを特徴とする
    減圧採血管。
  3. 【請求項3】 前記有底管は、内面に親水性物質がコー
    ティングされている請求項2に記載の減圧採血管。
  4. 【請求項4】 前記密封部材は、開封用のタブを有して
    いる請求項1ないし3のいずれかに記載の減圧採血管。
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