JPS63216542A - 採血容器及びこれを備えた採血器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野］ 本発明は、所要量の血液サンプルを採取できる採血容器
及びこれを備えた採血器具に関し、特に、検査項目ごと
に分けて何度も採血操作を行なうことなく、１回で採血
操作を行なうことの可能な採血容器及びこれを備えた採
血器具に関する。

［従来の技術］ 減圧採血方式は溶血や凝血が小さく、また、汚染や水分
蒸散が少ない検体が得られ、また、効率面では採血準備
や器具の管理が単純化できるので広く使用されている。

このような減圧採血方式において使用される減圧採血管
は、管状容器と刺通可能な密封用ゴｌ、栓とからなり、
その密封された内部は減圧されており、採血針の−・端
を血管に穿刺後、他端は前記ゴ１１栓を刺通して密封内
部と連通させると、その内部の負圧により血液が採血容
器内に流入し、採血されるものである。

このような減圧採血器具は、従来、管状容器を用い、ガ
ス透過性がなく、且つ、透明性の良好なものとしてガラ
ス製管状容器が使用されてきた。

然し乍ら、ガラス製管状容器は成形し難く９円筒状、管
状のものは成形できるが、ガラス管の内部を分けるよう
な仕切りを設けることは、著しく困難であった。従って
、検査項目により数本の減圧採血管を使用し、順々に、
採血ホルダーに挿入して採血する必要があり、検査項目
毎に採血管を交換しなければならないという欠点がある
。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は、検査項目ごとに分けて何度も採血操作を行な
うことなく、１回で採血操作を行なうことの可能な採血
容器を提供することを目的とする。また１本発明は、検
査項目ごとに分けて何度も採血操作を行なうことなく、
１回で採血操作を行なうことの可能な減圧採血管を用い
た採血器具を提供することを目的とする。

［発明の構成］ ［問題点を解決するための手段］ 本発明は、一端が閉鎖され他端が開口する管体であって
、軸方向の隔壁により内部が２以上の室に分割された容
器本体と該容器本体の開口を密閉し、かつ中空針で刺通
可能な栓体とからなることを特徴とする採血容器を要旨
とするものである。

この採血容器内部は減圧されているものが好適である。

更に１本発明は、一端が閉鎖され他端が開口する管体で
あって、軸方向の隔壁により内部が２以上の室に分割さ
れた容器本体と該容器本体の開口を密閉し、かつ中空針
で刺通可能な栓体とからなる採血容器と；一方が採血針
部および他方が前記室に対応して分岐し前記栓体に刺通
しうる中空針部からなる穿刺針と、一端が開放した中空
体からなる採血容器ボルダ−とを備え、該採血容器ホル
ダーは、その開放した一端より該採血容器を着脱自在に
挿入可能であり該穿刺針は中空針部が中空体内に突出し
、採血針部が中空体の他端から突出ｒるよう該中空体の
他端に固定されていることを特徴とする採血器具である
。この場合も採血容器内部が減圧きれているものが好適
である。

［作用］ 本発明による２室以上の採血室を有する減圧採血容器及
びその容器を備えた採血器具は、採血操作を短縮でき、
従来は数回の採血操作を必要とするものを１回の採血操
作で済ますことのできる容器、器具である。また２本発
明による減圧採血容器及びその容器を備えた採血器具は
、予め、容器容量を定めておき、１回の採血操作で種々
の検査に最適で最少の採血量を採血し、検査を行なうこ
とができるものである。

本発明による減圧採血容器は、一端が閉塞し。

他端が開口しており、その内部が２室以上に分かれるよ
うに仕切りがなされているもので、その容器の開口端を
密閉する刺通可能な栓部材を有する。その容器内部は減
圧きれているものである。

本発明により採血容器の内部を２室以上に分ける仕切り
は、成形しやすい合成樹脂が好適である。また、可能で
あれば、ガラスで成形し製造することも好適である。

本発明の採血容器に用いる合成樹脂は９例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ（４−メ
チルペンテン−１）、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
、ナイロン、ポリアクリロニトリル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物など、或いはこれらの合成ｊ＃Ｊ
ｆｙを主成分とする樹脂を用いることができる。

これらの合成ＭＩ４詣を、射出成形、プロー成形。

真空成形などにより成形することができる。

内部を２室以上に分ける仕切りは、板状体であることが
好適である。

本発明による採血容器の仕切りは、所定量採血された血
液の高きより高いレベルまであることが好適である。

以上の本発明による採血容器は、管状に限定きれないが
、成形技法などの点から、管状のものが好適であり、ガ
ラスで製造する場合は、特に、管状のものが好ましい。

また１本発明による採血容器は、更に１強度補強のため
に、容器にリブを付けていてもよい０強度を補強できる
ものであればその形状が特に限定されない。

本発明の採血容器と組合わせる栓部材は１弾性体例えば
、加硫天然ゴム、加硫合成ゴム、加硫を必要としない合
成ゴム、エラストマー等を用いることができるが、特に
その中でも気体透過性の低い加硫ブチルゴムやブチルゴ
ムを主成分としたエラストマーが望ましい、それらをプ
レス成形や射出成形によって、該採血容器の開口端に嵌
合きせうる型に成形し用いることができる。また、該採
血容器の開口端と熱シール、高周波シール、超音波シー
ルできる高分子系フィルムを用いてもよい、該高分子系
フィルムは、単層のものでも、二種類以上の積層フィル
１１でも良いし、積層フィルムではアルミニウム箔やア
ルミニウム蒸着フィルムなどの非高分子系フィルムが含
まれていても良い、それらのフィルムのうち、少なくと
も一層には、気体透過性の低いフィルムが含まれること
が望ましく、その例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリビ
ニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物
、ポリアクリロニトリル、アルミニウム箔、アルミニウ
ム蒸着フィルムが挙げられる。更にこれらのフィルムに
は、採血針を穿刺した際に生じる針穴を閉じる再シール
性が要求されるので、加硫天然ゴム、加硫合成ゴム、加
硫を必要としない合成ゴム、エラストマー等でできたシ
ートが付けられることが菫ましい。

本発明の採血容器は、一端が閉鎖され他端が開口する管
体であって、軸方向の隔壁により内部が２以上の室に分
割された容器本体と該容器本体の開口を密閉し、かつ中
空針で刺通可能な栓体とを有するものである。この採血
容器の開口部には。

栓部材がはめられ、或いは、該開口部端に気体透過性フ
ィルムをはりつけられておる。その場合。

容器内部を減圧することにより、減圧採血管にできるも
のも好適である。

本発明の採血器具の構造は、一端が閉鎖され他端が開口
する管体であって、軸方向の隔壁により内部が２以上の
室に分割された容器本体と該容器本体の開口を密閉し、
かつ中空針で刺通可能な栓体とからなる採血容器と；一
方が採血針部および他方が前記室に対応して分岐し前記
栓体に刺通しうる中空針部からなる穿刺針と、一端が開
放した中空体からなる採血容器ホルダーとを備え、該採
血容器ホルダーは、その開放した一端より該採血容器を
着脱自在に挿入可能であり該穿刺針は中空針部が中空体
内に突出し、採血針部が中空体の他端から突出するよう
該中空体の他端に固定されているものである。

本発明の採血容器、採血器具を使用する場合。

該採血ホルダーに付けた採血針を採血すべきヒト或いは
動物の血管に刺して、該減圧採血容器を。

採血ホルダーへ刺し込み、採血ホルダー箇部内部の中空
針が栓体を貫通させ採血する。この時、採血容器ホルダ
ーに有する中空針は、各々、採血容器にある分かれた室
に刺し込まれ、各々の室に直接に別々に血液が流れ込ま
れる方が好適である。

そのために１本発明の採血容器では２分かれた各室の数
と、採血容器ホルダーにある中空針の数は、同じ数にす
るのが好適で、操作もしやすいものとなる。

このような構成の採血容器とそれを用いた採血器具によ
吟、検査項目により減圧採血管を数本樟分けて採血を行
なわなければならない従来の採血操作を１回の操作で行
なうことができるようにしたものである。

次に２本発明の採血容器及びこれを備えた採血器具を１
次の具体的な実施例により説明するが。

本発明は次の説明に限定されるものではない。

［実施例１］ 第１図に示きれる採血容器である。

射出成形により内部にしきりを作り、２室に分けたポリ
エチレンテレフタレート管１である。１室は、血清検査
用として血餅付着ｐｔｈのために内面に水溶性シリコー
ンをコーティングし、更にガラス粉末を不織布に固定し
た凝固促進剤用不織布１３と血清と血餅を分離するため
のチクソトロピー性を有しかつ血清と血餅の中間比重を
もつゲル１５を入れた血清検査用室８と他の室（血球検
査用室）９は血球検査用として抗凝固剤エチレンジアミ
ン四酢酸−２カリウム（ＥＤＴＡ２Ｋ）１２を入れて、
ポリエチレンテレフタレートフィルム５（１００μｍ厚
）上に天然ゴム製シート３（１，５ｍｍ厚）を張っであ
る栓部材を減圧下で熱シールすることにより得られたｌ
０ＱＩＩ”用減圧採血容器１を作製する。その断面は、
第１図に示される。

この採血容器を用いて、採血容器ホルダーの筒状内側に
２つの中空針６を持つ採血容器ホルダー１０を使用して
１回の操作により採血を行なった。減圧採血容器１を採
血ホルダー１０に挿入した断面は、第２図に示される。

採血針７を血管に刺し２次に本発明の採血容器１をその
採血ホルダー１０に挿入しながら、２つの中空針６を栓
部材３．５に刺通し、減圧採血客器１内に採血する。

この採血により、減圧採血容器１には、血清検査用室８
に５．１ｃｍ”また血球検査用室９に５．０口３が１回
で採血できた。

血球検査を行なうため室９よりサンプリングした後に遠
心分離機を使用して３０００ｒｐｍで１０分間遠心分離
を行ない血清と血餅に分離をして血清検査用サンプリン
グを行なった。

このような本発明による減圧採血容器及びその容器を用
いた採血器具による採血により、従来。

２木に分けて採血を行なったものを１回の操作で採血を
完了することかでさた。

［実施例２］ 第３図に示される減圧採血容器である。

射出成形により、内部にしきりを作り２室に分は且つ１
室の底を高く成形したポリエチレンテレフタレート管を
作製する。ポリエチレンテレフタレートフィルム（１Ｇ
０ｔｔｍ厚）上へ加硫天然コム製シート（１，５ｍｍ厚
）が貼っであるフィルム栓部材を減圧下で、このポリエ
チレンテレフタレート管開口部に熱シールで密封し２本
発明による減圧採血管を作製した。その断面図を第３図
に示す、この管部材の１室は５ａｎ”採血できる空間で
。

もう１室は２ＣＩ１１”だけ底を上げることにより５　
ａｎ　”−２ｃｍ”ｍ３ｃｒｎ”だけ採血する空間を有
する。

この減圧採血管を使用して採血を行なった結果、１室に
は４．５ａｎ”、他の室には２．７１：Ｉｌｌ’（７）
血液が採血できた。この結果検査に必要でかつ最小限の
容量の採血ができた。

［実施例３］ 第４図に示される減圧採血容器である。

射出成形により内部にしきりを作り、３室に分けたアク
リルニトリル系熱可ｍ性樹脂（バレックス２１０；三井
東圧株式会社製）を用いた管を作製する。−室、二重は
実施例１，２と同様に血清検査用室と血球検査用室とし
た。三室目はフッ化ナトリウムを入れ解糖を防止した血
糖値検査用室とした。バレックス２１０フィルム（１２
μｍ厚）上にアルミニウムを蒸着し延伸ナイロンフィル
ム（１５μｍ厚）をラミネートしたフィルムを減圧下で
熱シールし、更に天然ゴムシート（１゜５ｍｍ厚）をシ
アノアクリレート系接着剤で接着することにより減圧採
血容器を作製した。

更に、第５図の断面図で示すような採血容器底が平らな
ものも好適な形状の１つである。

また、栓部材として即ち上記の実施例で用いた再シール
性のあるゴムシート３と気体透過性の低いフィルム５の
組合わせの代わりに、ゴム栓部材１１を用いた第６図の
断面図に示すような採血容器も好適である。

［発明の効果］ 本発明の採血容器及びその容器を用いた採血器具は、第
１に、２室以上の採血室を持つものであるから、検査項
目によって従来何本かの減圧採血管を使用せざるを得な
い操作を１回の操作によって採血を行なうことができ、
操作及び採血時間の短縮を図ることができること、第２
に、１回の採血操作で種々の検査に各々最適でかつ最少
の採血量を採血し、検査を行なうことができる採血容器
及び器具を提供できたことなどの顕著な技術的な効果を
得ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は２本発明による採血容器の１例を示す断面図で
ある。 第２図は２本発明の採ｒ１１１器具による採血に使用し
た状態を示す断面図である。 第３図は１本発明の他の例の採血容器を示す断面図であ
る。 第４図（イ）、（ロ）は２本発明の他の例の採血容器を
示し、（ロ）図は、（イ）図のＡ−Ｂの軸面で切った断
面図である。 第５図は９本発明の他の例の採血容器を示す断面図であ
る。 第６図は１本発明の他の例の採血容器を示す断面図であ
る。 ［主要部分の符号の説明］ １・・・、減圧採血容器 ２、、、、管状容器 ３、、、、再シール性のあるゴムシート４、、、、ｔ、
きり板 ５、、、、気体透過性の低いフィルム ６、、、、採血ホルダー筒部内部にある中空針７、、、
、血管刺通部側針 １０、、、採血ホルダー １１、、、ゴム栓部材 １２　、　、　、　ＥＤＴＡ １３、、、凝固促進剤用不織布 １４、、、フッ化ナトリウム １５、、、ゲル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端が閉鎖され他端が開口する管体であって、軸
   方向の隔壁により内部が２以上の室に分割された容器本
   体と該容器本体の開口を密閉し、かつ中空針で刺通可能
   な栓体とからなることを特徴とする採血容器。
2. （２）前記採血容器内部が減圧されているものである特
   許請求の範囲第１項記載の採血容器。
3. （３）一端が閉鎖され他端が開口する管体であって、軸
   方向の隔壁により内部が２以上の室に分割された容器本
   体と該容器本体の開口を密閉し、かつ中空針で刺通可能
   な栓体とからなる採血容器と；一方が採血針部および他
   方が前記室に対応して分岐し前記栓体に刺通しうる中空
   針部からなる穿刺針と、一端が開放した中空体からなる
   採血容器ホルダーとを備え、該採血容器ホルダーは、そ
   の開放した一端より該採血容器を着脱自在に挿入可能で
   あり該穿刺針は中空針部が中空体内に突出し、採血針部
   が中空体の他端から突出するよう該中空体の他端に固定
   されていることを特徴とする採血器具。
4. （４）前記採血容器内部が減圧されているものである特
   許請求の範囲第３項記載の採血器具。