JPH0216906Y2

JPH0216906Y2 -

Info

Publication number: JPH0216906Y2
Application number: JP1985140062U
Authority: JP
Priority date: 1985-09-14
Filing date: 1985-09-14
Publication date: 1990-05-10
Also published as: JPS6248602U

Description

【考案の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本考案は、車輌用灯具に関する。

≪従来の技術≫ 車輌用灯具の１つとして、第７図に示すよう
に、車体パネル１に形成した凹部２に配置される
ものがある。この車輌用灯具は、ハウジング３の
前面にレンズ体４を取付けて灯室を画成し、この
灯室内にランプバルブ５を配置したものであり、
ハウジング３に固設した複数の植込みボルト６を
車体パネル１の取付け孔に通し、内側より複数の
ノブ付きナツト７を締付けることにより、車体に
装着されるようになつている。なお、ランプバル
ブ５のリード線８は、グロメツト９を通して車体
パネル１の内側に導かれ、コネクタ１０に接続さ
れている。

≪考案が解決しようとする問題点≫ しかしながら、、このような車輌用灯具では、
車体への取付け、取外し毎に、ボルト６とナツト
７とのネジ止め操作が必要あり、また、車体パネ
ルの内側に突出したボルト６とナツト７とを一致
させることも容易でないことから、作業を極めて
煩雑となる問題点がある。

また、このような車輌用灯具では、ナツト７を
強く締付けたために、ハウジング３側の変形を招
き、灯具の水密性が損なわれる問題点がある。

≪問題点を解決するための手段≫ 本考案の車輌用灯具は、前述した問題点を解決
するため、ハウジングの前面にレンズ体を取付け
て灯室を画成し、この灯室内にランプバルブを配
置してなり、車体パネルに装着される車輌用灯具
であつて、前記ハウジングの後面に、車体パネル
に形成した係合孔に挿入されて弾発的に係合し、
灯具を車体パネルに保持する複数の係止片を形成
し、この係止片は、合成樹脂よりなり、２つ一組
で並設され基端を連結部により連結すると共に前
記係合孔に引つ掛かる外向きでテーパー状の鉤部
を有し、これら係止片の間にこの係止片を補強し
外方に弾発付勢する断面略コ字状の板バネを装着
し、この板バネと共に前記係止片をコイルバネを
介して前記ハウジングに形成した凹部に、前記係
止片および板バネの基端と前記ハウジングの凹部
とに設けたリベツト孔に挿入したリベツトをもつ
て装着し、且つこの凹部の回りにパツキン装着用
溝部を形成したことを特徴とする。

≪作用≫ ハウジング後面を車体パネルに突き合わせ、係
止片を係合孔に係合させることにより、車輌用灯
具を車体パネルに保持することができる。また、
車体パネルの内側より係止片を操作することによ
つて係合孔より離脱させ、車輌用灯具を車体より
取外すことができる。

≪実施例≫ 第１図は本考案の一実施例を示す概略断面図で
ある。なお、この実施例において、従来と同一の
部材については同一符号を付して説明は省略す
る。

この実施例による車輌用灯具は、ハウジング３
の後部に複数の係止片１１を形成し、この係止片
１１を車体パネル１に形成した係合孔１ａに弾発
的に係合させるようにしたものである。

係止片１１は、合成樹脂等によりなるもので、
第２図に示すように、２つ一組で並設され、基端
を連結部１２により連結されている。これら係止
片１１は互いに外向きの鉤部１３を有しており、
この鉤部１３が前記係合孔１ａに引つ掛かるよう
になつている。

また、各係止片１１の間には、断面略コ字状の
板バネ２２が装着されるようになつている。この
板バネ２２は、各係止片１１を補強するととも
に、各係止片１１を外方に弾発付勢するものであ
る。

一方、ハウジング３には、円筒形の凹部１４が
形成されており、前記各係止片１１及び板バネ２
２がコイルスプリング１５を介して装着され、該
係止片および板バネの基端と前記ハウジングの凹
部とに設けたリベツト孔に挿入したリベツト１６
をにより固定されるようになつている。また、ハ
ウジング３には、凹部１４の回りに溝部３ａが形
成され、パツキン１７が装着される。

以上のような車輌用灯具では、車体パネル１に
形成した凹部２にハウジング３を位置合せして突
き当て、各係止片１１を各係合孔１ａに挿入する
と、各係止片１１は、先端部に形成したテーパ面
にガイドされて内側に撓み、係合孔１ａに挿入し
て鉤部１３が係合孔１ａの縁部に引つ掛かる。こ
れによつて、車輌用灯具は車体パネルに保持され
る。また、コイルスプリング１５は、ハウジング
３と車体パネル１の間に介在し、車体パネル１を
鉤部１３側に圧接させる。これによつて、灯具側
と車体側の微妙な寸法誤差が吸収されることとな
り、灯具の振動も防止される。

また、車体より車輌用灯具を取外す場合には、
車体パネル１の内側で各係止片１１を変形操作
し、係合孔１ａから離脱させる。

なお、本考案は、前記実施例に限定されること
なく、種々変形が可能である。例えば第３図に示
すように、板バネを屈曲形成した係止片１８であ
つても良い。つまり、各係止片１８の先端部に
は、基端側に折り返えされた鉤部１９が形成され
ており、この鉤部１９が、第４図に示すように、
車体パネル１の内側面に弾発的に圧接して車輌用
灯具を車体パネル１に固定できる。また、第５図
に示すように、板金加工により鉤部２０を形成し
た係止片２１を形成しても良い。この係止片２１
においても、第６図に示すように、各鉤部２０が
車体パネル１の係合孔１ａに弾発的に係合して車
輌用灯具を車体パネル１に固定できる。

≪考案の効果≫ 以上説明したように、本考案によればハウジン
グ後面を車体パネルに突き合わせて係止片を係合
孔に係合させることにより、車輌用灯具を車体パ
ネルに簡単に保持することができる。また、車体
パネル９内側より係止片を操作することによつて
係合孔より離脱させ、車輌用灯具を車体より簡単
に取外すことができる。

また、係止片と車体パネルの圧接力は、係止片
のバネ力により決定されるので、このバネ力を適
正に設定することにより、過大な力で灯具が変形
してしまうこともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例示す概略断面図、第
２図は第１図に示す車輌用灯具の車体への取付け
構造部を示す分解斜視図、第３図は本考案の他の
実施例による車輌用灯具に設けられる係止片を示
す斜視図、第４図は第３図に示す係止片により車
輌用灯具が車体パネルに取付けられた状態を示す
要部断面図、第５図は本考案のさらに他の実施例
による車輌用灯具に設けられる係止片を示す斜視
図、第６図は第５図に示す係止片により車輌用灯
具が車体パネルに取付けられた状態を示す要部断
面図、第７図は従来の車輌用灯具の一例を示す概
略断面図である。１……車体パネル、１ａ……係合孔、３……ハ
ウジング、４……レンズ体、５……ランプバル
ブ、１１，１８，２１……係止片、１３，１９，
２０……鉤部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ハウジングの前面にレンズ体を取付けて灯室を
画成し、この灯室内にランプバルブを配置してな
り、車体パネルに装着される車輌用灯具であつ
て、前記ハウジングの後面に、車体パネルに形成
した係合孔に挿入されて弾発的に係合し、灯具を
車体パネルに保持する複数の係止片を形成し、こ
の係止片は、合成樹脂よりなり、２つ一組で並設
され基端を連結部により連結すると共に前記係合
孔に引つ掛かる外向きでテーパー状の鉤部を有
し、これら係止片の間にこの係止片を補強し外方
に弾発付勢する断面略コ字状の板バネを装着し、
この板バネと共に前記係止片をコイルバネを介し
て前記ハウジングに形成した凹部に、前記係止片
および板バネの基端と前記ハウジングの凹部とに
設けたリベツト孔に挿入したリベツトをもつて装
着し、且つこの凹部の回りにパツキン装着用溝部
を形成したことを特徴とする車輌用灯具。