JPH02167216A - 入浴剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は温まり効果と保温効果の優れた新規な入浴剤に
関する。

〔従来Ｏ技術〕

従来より数多くの入浴剤が製造されており、これらの入
浴剤には蛾機塩類、生薬、油類、酵素、香料、色素等多
くの物質が配合されて使用されている。これらのうち、
生薬とりわけ薬用植物は、浴湯に加えた場合に優れた温
まり効果等の浴用効果を有することが古くから知られて
おり、現在も薬用植物を細かく刻んだものを袋詰めして
入浴剤としたものや、抽出物を配合した入浴剤が土中さ
れている。

また、薬用植物の中でも、セリ科植物の根茎または根は
、古くより用弯、当帰などの生薬として使用されており
、さらにこれらの持つ浴用効果も知られている。

〔発明が解決しようどする課題〕

しかしながら、川ぢ、当帰などのセリ科植物の生薬をそ
のまま使用して充分な浴用効果を得ようとする場合には
、大量に使用する必要があるために浴場の濁りを生じた
り、１回の使用量が多くなり嵩ばって使用に不便である
などの問題があった。

そこで、熱水、水−アルコール等によって抽出した抽出
物を使用する方法も提案されているが、依然として浴場
の濁りは解消されず、かえって抽出操作によってその浴
用効果が低下したり、経済的に不利であるという欠点が
生じてくる。

また、斯かる生薬を含む入浴剤はその強い独特のにおい
のため、万人に好かれるというものではなく、商品学的
に嗜好性にも問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

斯かる実状において、本発明者らは、生薬と同等以上の
浴用効果を有し、しかも上記問題点のない安（ｄｌｉな
浴用薬効剤を開発すべく鋭意研究を行った紀果、後記式
（Ｉ〉及び（ｎ）で表わされるアルキルフタライド、ア
ルコキシフタライドおよびアルキリデンフタライドが優
れた血行促進効果および温まり効果、保温効果を有する
ことを見い出し、本発明を完成した。

すなわち、本発明は次の一般式（Ｉ）及び（ＩＩ） （Ｉ）　　　　　　　　　　　　（Ｉｆ）〔式中Ｒ１は
炭素数４〜１４のアルキル基又はアルコキシ基を示し、
１（２は炭素数４〜１４のアルキリデン基を示す〕 で表わされるアルキルフタライド及び／又はアルコキシ
フタライド及び／又はアルキリデンフタライドを含有す
ることを特徴とする入浴剤を提供するものである。

本発明においては、前記式（Ｉ）及び （ＩＩ）で示されるアルキルフタライド、アルコキシフ
タライド及びアルキリデンフタライドはそのいずれも使
用できるが、安定性及び活性維持の点からアルキルフタ
ライドが好ましく、その中でも性能面、製造面を考慮す
ると炭素数４〜７のアルキル基を有するアルキルフタラ
イドが特に好ましい。

アルキルフタライド、゛ｒルコキシフタイライド及びア
ルキリデンフタライドのあるものはセリ科植物の根茎あ
るいは根から抽出することもできるが、例えばｊｌ（（
水フタル酸にジアルキルカドミウム等を反応させる既知
の方法によって台底することができる。

アルキルフタライド、アルコキシフタライド及びアルキ
リデンフタライドはそれぞれ単独でも又は二種以上を併
用して用いてもよく、その浴湯への添加量は浴場中の濃
度が０，０３〜５５　　ｐｐｍ、特に０．３〜１５　ｐ
ｐｍになるようにするのが好ましい。０．Ｏ３ｐｐｍ未
満であると十分な血行促進効果や温まり効果、保温効果
が得られず、また５５ｐｐｍを超えるとにおいの点で嗜
好性が低くなり好ましくない。

アルキルフタイライト、アルコキシフタライド及びアル
キリデンフタライドは、セリ科植物の抽出物と併用する
ことにより、その温まり効、果及び保温効果を更に増大
させることができると共に当該抽出物特有の効果を付Ｌ
１することができる。ここで使用されるセリ科植物とし
ては、クニデウム・オフィシネール・マキシ　（Ｃｎｉ
ｄｉｕｍ　ｏｆｒｉｃｉｎａｌｅ　ＭへＫＩＮＯ）リグ
スティクム・オフィシネール・キタムラ（Ｌｉｇｓｔｉ
ｃｕｍ　ｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ　ＫＩＴＡＭＵＲＡ　）
　　コニオセリナム・オフィシネール（Ｃｏｎｉｏｓｅ
ｌｉｎｕｍｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ）　　　リグステイカ
ム・ツーリッチ４’フレンチ（Ｌｉｇｓｔｉｃｕｍ　ｗ
、ａｌｌｉｃｈｉｉＩ’　ＲＡ　Ｎ　ＣＩＩ　）　　　
リグスティカム・ショアシオング・ホード　（Ｌｉｇｓ
ｔｉｃｕｍ　ｃｈｕａｘｉｏｎｇ　ＩＩＵＩｉＴ）又は
アンジエリカ・グロッセセラッタ・マキシー（八ｎｇｅ
ｌｉｃａ　　ｇｒｏｓｓｅｓｅｒｒｒａｔａ　　ＭへＸ
ＩＩＩ　　）　　　　ア　ンジエリカ・ボリマーファ・
マキシー （Ａｎｇｅｌｉｃａ　ｐｏｌｉｍａｒｐｂａ　ＭＡＸＩ
ＩＩ　）　　コニオセリウム・ウニビッタタム・タルチ （Ｃｏｎｉｏｓｅｌｉｕｍ　　ｕｎｉｖｉＬｔａＬｕｍ
’ｒｌｌｌｌ（：Ｚ　　）　　　　リ　ゲスティカム・
シネンシス・オリブ （ＬｉｇｓＬｉｃｕｍ　５ｉｎｅｎｓｉｓ　ＱＬＩＶ　
）　　　リグスティカム・アクチロバム・セボルド・工
・ズッカリ　＝　　（Ｌｉｇｓｔｉｃｕｍ　　ａｃｔｉ
ｌｏｂｕｍ　　５ＢＢＵＬＤ　　ｅｔＺＵＣ［’ＡＲＩ
Ｎｌ　）　　アンジエリカ・アクチロバ・キタカ゛ワ　
（八ｎｇｃｌｉｃａ　ａｃｔｉｌｏｂａにＩＴＡＧ八Ｗ
Ａへアンジェリカ・アクチロバ・キタガヮ・ｖａｒ・ス
ギャマ・ヒキノ　（Ａｎｇｅｌｉｃａ　ａｃｔｉｌｏｂ
ａにＩＴ八へＡＩＩＡ　ｗａｒ　ｓｕｇｉｙａｍａｅ　
ＩＩＩＫ！Ｎｏ　）　　アンジエリカ・アクチロバ・ホ
ルダ・ツクバナ（八ｎｇｅｌｉｃａ　　ａｃｔｉｌｏｂ
ａ　　ｆｏｒｍａ　　ｔｓｕｋｕｂａｎａ　　）アンジ
エリカ・アクチロバ・ｖａｒ　・イワテンシス（八ｎｇ
ｅｌｉｃａ　ａｃｔｉｌｏｂａ　ｗａｒ　ｉｗａｔｅｎ
ｓｉｓ　）やアンジェリカ・ボリマーファ・マキシモー
ウィッツ・ｖａｒ　　・シネシス・オリバー（Ａｎｇｅ
ｌｉｃａ　ｐｏｌｙｍｏｒｐｈａ　ＭＡＸＩＭＯＷＩＣ
２ｖａｒｓ＋ｎｅｓｉｓ　ＬＩＬＩＶ旧１）　アンジエ
リカ・シネンシス・デールス（八ｎｇｅｌｉｃａ　５ｉ
ｎｅｎｓｉｓ　ＩＪＩＩ！Ｌｓ　）アンジェリカ・ウチ
ャマ・ヤベ（八ｎｇｅｌ　ｉｃａｌｌｃｈｉｙａｍａｅ
　ＹＡＢＩＥ）　　更にアンジエリカ・タキシホリアラ
・デールス（Ａｎｇｅｌｉｃａｔａｘｉｉｏｌｉａｌａ
　ＤＩＩＩＬＳ　）　　アンジェリカ・アノラｖ−ラレ
ム（Ａｎｇｅｌｉｃａ　ａｎｏｍａｌａ　ＬＡＬＬＢＭ
　）アンジェリカ・ツチリエンシス・ウオルフ（Ａｎｇ
ｅｌｉｃａ　ｔｓｃｂｉ口ｅｎｓｉｓ　ＷＯＬＰＦ　）
　　アンジェリカ・バリダ・デールス（Ａｎｇｅｌｉｃ
ａ　ｖａｌｉｄａ口同ＬＳ　）　　へラクレウム・カン
ディカンス・つオール（ｌｌａｒａｃｌｅｕｍ　ｃａｎ
ｄｉｃａｎｓ　Ｗ＾ＬＬ）　　アンジエリカ・ウチャマ
ナ・ヤベ（＾ｎｇｅｌｉｃａｕｃｌ＋ｉｙａｍａｎａ　
ＹＡＩＩＢ　）　　アンジエリカ・アーチャンゲリカ・
リン（Ａｎｇｅｌｉｃａ　ａｒｃｈａｎｇｅｌｉｃａＬ
　１１１　Ｎ　）などが挙げられる。しかし、セリ科植
物抽出物を浴場に高濃度で添加すると、前述した如く、
濁りを生ずると共に強い生薬臭を呈するので、その添加
量は浴湯中３０　ｐｐｒｎ以下とするのが好ましい。

更にまた、アルキルフタライド、アルコキシフタライド
もしくはアルキリデンフタライド又はこれらとセリ科植
物抽出物の混合物を、炭酸ガス又は炭酸ガス発生物質と
組合け、使用時のｐＨが弱酸性になるようにすれば、更
に優れた上記効果を有する入浴剤が得られる。

炭酸ガスを配合する場合は、入浴剤を密封容器に充填し
、ｌ気圧以上で炭酸ガスを吹き込み注入することにより
調製される。

また、炭酸ガス発生物質としては、炭酸塩と酸とを組み
合わせたものが好ましく、ここで、炭酸塩としては例え
ば炭酸水素す）　ＩＪウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭
酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、セス
キ炭酸カリウム、炭酸水素アンモニウム塩、炭酸アンモ
ニウム塩、セスキ炭酸アンモニウム塩等が挙げられ、こ
れらは単独又は２種以上を組合せて使用できる。

また、酸としては、有機酸及び無機酸の何れも使用でき
るが、水溶性で固体のものが好ましく、就中コハク酸、
アジビン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、リン酸
及びこれらの酸性塩が特に好ましい。

炭酸塩及び酸の配合量は全組成に対し、炭酸塩は５〜８
０重量％特に１０〜５０重量％、酸は１０〜８０重量％
、特に１５〜５０重１％が好ましい。

また本発明入浴剤は、その０．０１重量％水溶液が弱酸
性となるものであることが好ましく、具体的にはｐ１１
４〜？、特に好ましくはｐｌＩ［ｉ、０〜６．７になる
ものであることが好ましい。

尚、本発明の入浴剤の剤型は、粉末、顆粒、結晶、錠剤
等適宜選択することができ、浴用剤として用いられる各
種の成分、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫
酸鉄、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、セスキ炭酸ナトリウム、イ
オウ、硫化ナトリウム、硫化カリウム、リン酸ナトリウ
ム、ボリリン酸す）　ＩＪウム、チオ硫酸ナトリウム等
の無機塩、酵素、エモリエント剤、保湿剤、香料、色素
等も配合することがｒｉＪ能である。

〔作用及び発明の効果〕

本発明によれば血行促進効１４　、ｊｊよび氾まり効果
、保温効果に優れ、かつ使用もｆｌｔｉ便で、浴湯の濁
りも生ぜず、におい、色等も良好で、安価な入浴剤を得
ることができる。

アルキルフタライド、゛γルコキシフタライドおよびア
ルキリデンフタライドの作用機構の詳細は未だよく解明
されてはいないが、直接的な皮膚への作用による血行促
進効果や吸入されることによる中枢系への作用等が考え
られる。

〔実施例〕

次に実施例を挙げて本発明を段切するが、本発明はこれ
により制限されるものではない。

実施例１ 健康な男子８名をパネラ−にして、入浴前の皮膚温をサ
ーモグラフィで測定後、４０℃、１８０Ａの各種の湯浴
に１０分間入浴を行った。浴後１０分、３０分の皮膚表
面温を測定し入浴前値との差を求めた。この結果を表ｔ
に示す。

以下余白 実施例２ 次のようにして、各１４７１を浴の温まり効果及び沈澱
物の量を測定した。

温まり効果：４０℃、１８０１の湯浴に１０分間入浴す
る。浴後１０分の皮 膚表面温と入浴前値との差が ４．５℃以上のものを温まり効果 あり（○）とした。

沈　′ｍ　量：均一に溶解後、目盛り付き遠心管に移し
全通を５０ｒｎ！！にする。

２０℃において３０００ｒｐｍ　、　　ｌ　［）分間の
遠心を行い沈澱物のｉｌを 測定する。

その結果を表２に示す。

以下余白 実施例３ く入浴剤〉 発明品１ニ ブチルフタライド０．８１ｇｊ’シヨ糖エステル０．０
０５　ｇを加え、デキス）　ＩＪンを用いて２．５ｇの
粉末状入浴剤を調製した。

発明品２： 発明品１の入浴剤に炭酸水素す）　ＩＪウム３２、Ｏｇ
およびコハク酸１５．５ｇを加えて成型し、１錠５０ｇ
の錠剤型入浴剤を調製した。

発明品３： 発明品ｌの入浴剤に炭酸水素す）　ＩＪウム２９、Ｏｇ
、コハク酸１３．５ｇおよび日本薬局方「センキュウ」
を常法に従い熱水を用いて抽出した後、噴霧乾燥処理し
て得た用弯抽出乾燥粉末５ｇを加えて成型し、１錠５０
ｇの錠剤型入浴剤をｉｌ製した。

比較品ｌ： 日本薬局方「センキュウ」を粉砕機により約５Ｉｌｌφ
に刻み、袋に入れて１回３０ｇの入浴剤を調製した。

く温まり及び保温試験〉 健康な男子８名をパネラ−にして、４０ｔ”、１８０ｊ
！の浴湯に発明品１〜３又は比較品１を投入し、１０分
間の入浴を行い　入浴後の皮膚表面温度ｌｉｕｍ−モグ
ラフィーにより経時的に測定した。尚発明品１〜３は湯
浴中のブチルフタライドの濃度がｉ　ｐｐｍになるよう
に、また比較品ｌは浴場１８０Ｊに３０ｇ投入した。そ
の結果を第１図に示す。

実施例４ 麻酔状態にあるウサギの胸部からｍ部にかけて除毛し、
気管を切開して人工呼吸状態にした。皮膚血流測定用ア
ダプターを装着後、アダプター内に各試料を０．０２ｇ
滴下し、その後の血流量の変化をレーザードツプラー法
により測定した。その結果を表３に示す。尚表中の値は
、適用２０分後の相対血流量で、適用直前の血流量を１
００（％）としたときの値である。表３から明らかな如
く、プチルフ４゜ タライド及びヘプチルフタライドは優れた血流促進効果
を有する。

試１ｆ４Ａニブチルフタライド（原液）（Ｎ＝５）

【図面の簡単な説明】

’ｉｔ図は各種易浴に入浴した後の皮膚表面温度の経時
変化を示す図面である。 以　　上 怒３Ｊ！項Ｑ割 ６．補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 ７、補正の内容 明細書中、第５頁第９〜１０行 「アルコキシフタイライト」とあるを 「アルコキシフタライド」と訂正する。 同第６頁第４行 「アルキルフタイライト」とあるを 「アルキルフタライド」と訂正する。 手 続 補 正 ＠Ｆ（自発） １゜ １１件の表示 平成１年特許願第１０３０６９号 ２、発明の名称 入浴剤 ３、補正をする者 事件との関係　　出願人 名　称　　（０９１）花王株式会社 ４、代 理 人 手続補正書 （自発） 平成元年９月２２日 ２゜ ３゜ ４゜ 事件の表示 平成１年特許願第１０３０６９号 発明の名称 入浴剤 補正をする者 事件との関係　　　出願人 名称　（０９１）花王株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　次の一般式（ I ）及び（II） ▲数式、化学式、表等があります▼▲数式、化学式、表
   等があります▼ （ I ）（II） 〔式中Ｒ＿１は炭素数４〜１４のアルキル基又はアルコ
   キシ基を示し、Ｒ＿２は炭素数４〜１４のアルキリデン
   基を示す］ で表わされるアルキルフタライド及び／又はアルコキシ
   フタライド及び／又はアルキリデンフタライドを含有す
   ることを特徴とする入浴剤。 ２　更に炭酸ガス又は炭酸ガス発生物を配合し、使用時
   のｐＨが弱酸性であることを特徴とする請求項１記載の
   入浴剤。 ３　更に、セリ科植物の抽出物を配合した請求項１又は
   ２記載の入浴剤。