JPH0216436B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0216436B2
JPH0216436B2 JP21873982A JP21873982A JPH0216436B2 JP H0216436 B2 JPH0216436 B2 JP H0216436B2 JP 21873982 A JP21873982 A JP 21873982A JP 21873982 A JP21873982 A JP 21873982A JP H0216436 B2 JPH0216436 B2 JP H0216436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam groove
lock
cam follower
cam
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21873982A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59109678A (ja
Inventor
Shinjiro Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP57218739A priority Critical patent/JPS59109678A/ja
Priority to US06/497,711 priority patent/US4518181A/en
Priority to DE19833319354 priority patent/DE3319354A1/de
Publication of JPS59109678A publication Critical patent/JPS59109678A/ja
Publication of JPH0216436B2 publication Critical patent/JPH0216436B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ロツク装置に係り、特に自動車のド
アに施すに適したロツク装置に関する。
従来の電動駆動装置を有する型式のロツク装置
では、鎖錠操作用のロツク・アンロツクレバーが
ロツク装置本体内部に設けられており、このロツ
ク・アンロツクレバーに連なる電動駆動装置によ
つてロツク・アンロツクレバーが回動されて、ロ
ツク状態またはアンロツク状態が得られる。
かかるロツク装置においては、電動駆動装置の
出力は、ピニオンとセクタギア等の運動変換機構
を介してロツク・アンロツクレバーに伝えられる
が、このような機構による駆動力の増大には限度
があり、駆動装置の出力の大きなものとしなけれ
ばならない。
一方、従来のロツク装置では、ロツク位置およ
びアンロツク位置のいずれかにロツク・アンロツ
クレバーを保持するために、死点を境にしていず
れかの側に弾圧力を及ぼす、いわゆるオーバーセ
ンターばねが設けられているが、オーバーセンタ
ーばねは比較的強力であるから、それに打勝つて
ロツク・アンロツクレバーを回動させるにはかな
り大きな力が必要であり、したがつて駆動装置の
出力を大きくしなければならないという問題があ
る。
この問題を解決するために、本出願人はさきに
特開昭58−207468号において、駆動装置により回
転させられる回転部材(例えば回転板)に、その
回転中心軸に関しての半径方向および回転中心軸
方向の少なくとも一つの方向に関して互いに変位
した一端および他端を有するカム溝等のカムを設
け、このカムに摺動自在に係合するカム従動子を
介してロツク・アンロツクレバーに作動力を与え
るロツク装置を提案した。
このロツク装置によれば、小出力の駆動装置に
より大きな力を得ることができるが、次に述べる
ような問題がある。すなわち、回転部材として回
転板を用いた場合には、カム溝は渦巻形状の溝と
なるが、駆動装置自体の故障、駆動装置としての
モータの電気系統のトラブル等により回転板が途
中で停止してしまつた場合には、手動によりロツ
ク・アンロツクレバーを作動させようとしても、
カム溝に拘束されたカム従動子を動かすことがで
きないためロツク・アンロツクレバーはまつたく
動かず、問題が生ずる。この問題は、回転部材と
して回転板以外のものを用いた場合にも生ずる。
ところで、カム溝の両端間には、手動操作を可能
にするために連通溝を設けることができるが、カ
ム従動子がこの連通溝の途中で停止してしまつた
場合には、回転部材を駆動装置により回転させる
ことができなくなる。一方、このロツク装置で
は、ロツク位置およびアンロツク位置の間でロツ
ク・アンロツク部材を変位させるために、回転部
材を360゜の角度にわたつて回転操作しなければな
らないという欠点がある。
本発明は前述のような問題点を解消するために
なされたもので、その目的とするところは、ロツ
ク・アンロツク部材に対する駆動力を飛躍的に増
大させうることはもちろんのこと、駆動装置系の
故障時にカム従動子がカム溝のいかなる位置にあ
つてもロツク・アンロツクレバーの作動が可能で
あり、しかも回転部材を半回転(180゜回転)させ
るだけで、ロツク・アンロツク装置をロツク位置
およびアンロツク位置の間で変位させることがで
きるロツク装置を得ることにある。
本発明によれば、ロツク装置のロツク・アンロ
ツク部材を駆動する動力操作機構中の回転部材の
カム溝は、その一端および他端の間を結びカム溝
の形状を定める2つの対向する側縁を有し、両側
縁はそれぞれ、前記半径方向または回転中心軸方
向に関して位置的に変化しないように延びカム従
動子に作用力を及ぼさない非作用縁部と、前記半
径方向または回転中心軸方向に関して位置的な変
動をもつて延びカム従動子に作用力を及ぼす作用
縁部とを接続することにより構成され、一方の側
縁の非作用縁部と他方の側縁の作用縁部とは互い
に対向するように設けられ、作用縁部はカム溝の
端部へ向かうにつれて対向する非作用縁部へ漸次
接近するように形成され、回転部材はそのカム溝
の長手方向の中間部にカム従動子が置かれる中立
位置をとるように常に付勢され、この中立位置に
おいてカム従動子が前記ロツク・アンロツク部材
を付勢する手段の作用で選択的に押圧接触するカ
ム溝の2つの側縁の中間位置において前記非作用
縁部および作用縁部が接続され、一方のカム溝側
縁の中間位置にカム従動子が接する状態がロツ
ク・アンロツク部材のロツク位置に相当し、他方
のカム溝側縁の中間位置にカム従動子が接する状
態がロツク・アンロツク部材のアンロツク位置に
相当するようにカム従動子とロツク・アンロツク
部材が関連づけられる。
以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。
第1図に全体を示すロツク装置は公知のロツク
装置本体1を有し、この本体1内には自動車の車
体側に固定したストライカSとかみ合う図示しな
いラツチ、ストライカとラツチのかみ合い状態を
保持するようにラツチに係合してその回転を阻止
するラチエツト、ラチエツトをラツチとの係合か
らはずしてラツチの回転を許しストライカとラツ
チのかみ合いを解く解放レバー等の公知の部材が
設けられている。そして、これらの部材にロツク
状態およびアンロツク状態を与えるための公知の
ロツク・アンロツクレバーLが枢軸2のまわりに
回動自在に設けられている。ロツク・アンロツク
レバーLの図の実線位置はアンロツク位置で、こ
の位置では自動車の扉のハンドルを引くと、解放
レバーがラチエツトに作用してラチエツトがラツ
チとの係合状態が解かれ、ラツチが回動を許され
てストライカを釈放し、扉を開くことができる。
これに対し、ロツク・アンロツクレバーLが図の
鎖線で示すロツク位置へ回動させられると、扉の
ハンドルを引いても解放レバーがラチエツトに作
用することができず、したがつて扉を開くことが
できない。以上の機構および作用は公知のもので
あるから、詳細な説明は省略する。
このようにロツク装置にロツク状態およびアン
ロツク状態をとらせるために、ロツク・アンロツ
クレバーが用いられるが、このロツク・アンロツ
クレバーの操作は、高級車では運転者によつて付
勢されるソレノイド、モータなどによつて行なわ
れる。いずれにしても、ロツク・アンロツクレバ
ーは、周知のようにロツク位置またはアンロツク
位置のいずれかの位置をとり、その中間の位置を
とり得ないようにしなければならない。したがつ
て、従来のロツク装置ではロツク・アンロツクレ
バーがその揺動の両終端位置をクリツクモーシヨ
ンを伴つて変位し中間位置をとり得ないようにな
つている。このためには、ロツク・アンロツクレ
バーに比較的強力なオーバーセンターばね(思案
ばね)が装着されていて、ロツク・アンロツクレ
バーがその揺動の中間点すなわち死点を過ぎる
と、オーバーセンターばねの力で急速にいずれか
の終端位置へ向つてスナツプ動作で回動しその終
端位置を保持するようになつている。したがつ
て、ロツク・アンロツクレバーをその一方の終端
位置から他方の終端位置へ移動させる場合、それ
を死点位置を越える位置まで変位させるのにかな
り大きな力を必要とする。このため、ロツク・ア
ンロツクレバーの回動を動力で行なう場合には、
ソレノイドまたはモータに比較的大きな電流を流
さなければならない。この電流値は、ドアロツク
装置が各ドアに設けられている関係上冒頭に述べ
たようにドアの数に比例して大きくなる。
本発明は、前述の特開昭58−207468号の発明と
同様に、動力操作機構にカム作用で力を増大させ
る機構を含ませ、これによつて駆動装置からの小
さい出力でロツク・アンロツクレバー等のロツク
部材を駆動することを可能にしている。
第1図および第2図において、Pは動力操作機
構を全体的に示し、Mはロツク・アンロツクレバ
ーLをロツク位置とアンロツク位置との間で回動
させる駆動モータであつて、モータケース3の内
部に収容されている。モータMは正逆転自在とさ
れ、その出力軸にはピニオン4aが設けられ、こ
のピニオン4aは歯車4bとかみ合い、歯車4b
と一体をなすピニオン4cは回転板5の外周の歯
5aにかみ合つている。回転板5はケース6内に
収容されていてその回転軸線まわりで回転する。
動力操作機構Pの詳細は第3図に示す通りであ
つて、ケース6は電気絶縁材からなるケース基部
6aおよびケースカバー6bから構成されてい
る。ケース基部6aは、主底壁7と主底壁の一側
にある凹所8とを有し、主底壁7には前記回転板
5を受ける受面10が設けられ、この受面10上
に回転板5が回転自在に支持される。受面面10
には孔10aが形成されている。ケースカバー6
bの裏面には支軸6c(第2図)が一体的に突設
され、ケースカバー6bをケース基部6aに被せ
て回転板5を覆うと、支軸6cは回転板5の中心
孔11(第3図)内を通つて、前記孔10a内に
嵌入し、回転板5は支軸6cまわりで回転自在と
なる。
ケースカバー6bはその表面に前述のモータケ
ース3を一体的に有し、その内部にモータMが収
容される。一方、ケースカバー6bは、それをロ
ツク装置本体1に第1図に示すように固定するた
めのブラケツト12,13を一体的に有してい
る。また、ケースカバー6bは、それをケース基
部6aにねじ止めするための孔15,16等を有
しており、これらの孔はケース基部6aの孔1
7,18等と一致するようになつている。
ケース基部6aの凹所8内には1対の導電片2
0,21が固定され、それらの先端にはコード2
2,23が接続されてケース6外へ導き出されて
いる。コード22,23は警報ランプPLおよび
電源Eに直列に接続されている。
導電片20,21を相互に接続したり、それら
の接続を断つたりするために接触片25が設けら
れる。この接触片25は板ばね材からなり、先端
が屈曲したアーム25aと短いアーム25bとを
有しており、それらアームの先端には接触突部2
6a,26bが設けられている。接触片25の基
部には角孔28が形成されている。
30は内部回動レバーであつて、この内部回動
レバーの先端には突起状のカム従動子31が形成
されている。また、内部回動レバー30の基部に
は角軸32が突設され、この角軸32の内部の貫
通孔33が形成されている。
35は外部回動レバーであつて、その先端には
長孔36が形成され、その基部には円筒部37が
設けられ、この円筒部37の内部に環状間隙39
を介してボス38が同心的に突設されている。ボ
ス38の内部には角穴40が形成される。この角
穴40は前記角軸32を密に受ける寸法をもつて
いる。環状間隙39は第4図に示すように底を
有、ボス38と円筒部37はつながつており、角
穴40の底にはさらに丸底41が形成されてい
る。
ケース基部6a凹所8には一段高い部分8aが
設けられ、この部分8aに孔42が形成されてい
る。第5図に示すようにこの孔42を形成するよ
うにケース基部6aの外側へ向つて円筒壁43が
突設されている。
回転板5を表面からみた第6図に示すように、
回転板5の裏面にはカム溝45が形成されてい
る。このカム溝45は実施例ではほぼ渦巻形状を
なしている。このカム溝45は一端46aおよび
他端46bを有し、これらの端は回転板5の半径
方向に変位している。カム溝45は途中部分の幅
が最も大きくなつており、第7図に示すように、
回転部材5の外周部に沿うカム溝側縁すなわち外
縁は、ほぼ180゜にわたる半径R1の円弧部47a
(破線で示す)と、一端46aへ向つて漸次半径
R2の減少する渦巻部47b(実線で示す)とから
なり、また回転板5の中心を囲むカム溝側縁すな
わち内縁は、ほぼ180゜にわたる半径R3の円弧部
48a(破線で示す)と、他端46bへ向つて漸
次半径R4の増大する渦巻部48b(実線で示す)
とからなつている。渦巻部47bbの最大半径R2
は円弧部47aの半径R1に等しく、また渦巻部
48bの最小半径R4は円弧部48aの半径R3に
等しく、また渦巻部47bと48bは直径方向に
関して反対側にあり、円弧部47aと48aも直
径方向に関して反対側にある。
渦巻部47b,48bはその半径方向に関して
の位置が前述のように漸次変化しつつ延びる部分
であつて、カム溝内のカム従動子31に後述のよ
うに作用力を及ぼすので、作用縁部である。ま
た、円弧部47a,48aは半径方方向に関して
の位置的変化のない状態で延びているためのカム
従動子31に作用力を及ぼすことがなく、したが
つて非作用縁部である。作用縁部としての渦巻部
47b,48bはカム溝の端部へ向かうにつれ、
対向する非作用縁部に漸次近づくことになる。作
用縁部および非作用縁部はカム溝の長手方向の中
間部で相互に滑らかに接続される。
第3図に示すように、回転板5の表面には突起
部50が一体的に形成されている。この突起部5
0は第1図から明らかなように主として扇形状を
なし、扇形の両側に端面51,51が形成されて
いる。また、扇形突起部50の中心部には円筒状
膨出部52が第8図にも示すように形成され、こ
の膨出部52内に前述の孔11が形成されてい
る。
一方、第3図および第8図から明らかように、
ケースカバー6bのほぼ中央部には外側へ向かつ
て突出する天井付き円筒部54が一体的に設けら
れ、この円筒部の天井から内側へ向かつて前述の
支軸6cが突設されている。そして、この支軸6
c中心として円弧状板55が天井と一体的に形成
されている。円弧状板55は、第1図に示すよう
に、ケースカバー6bをケース基部6aに取付け
た場合に、前記扇形状突起50の半径方向外側に
沿つて扇形と同じ角度だ延びるように形成されて
いる。
また、扇形状突起50および円弧状板55を囲
むようにコイルばね57が設けられる。このコイ
ルばね57の両端部58は半径方向内側に曲げら
れている。コイルばね57はケースカバー6bの
装置時に円筒部54内に収納され、その両端部5
8は、扇形状突起端面51および円弧状板55の
端面に第1図に示すように当接する。
以上に述べた部材の組立てにあたつては、ケー
ス基部6aの凹所8に第3図に示すように導電片
20,21を取付け、一段高い所8aの孔42内
へ外部回動レバー35のボス38を第9図に示す
ように外側から挿入して内部へ突出させ、次い
で、内部回動レバー30の角軸32のまわりに接
触片25を角孔28によつてはめた状態で、角軸
32をボス38の角穴40内へはめ込み、次いで
外部回動レバー35の丸孔41を経て外側からボ
ルト60を挿通し、それを角軸32の孔33から
突出させ、ナツト61で締結する。これによつ
て、第9図の状態が得られる。すなわち、この状
態では、ケース基部6aの円筒壁43の外側に外
部回動レバー35の円筒部37が密に接し、ケー
ス基部6aの内部と外部は入組んだ組合せ部によ
つて完全に密封される。そして、内部回動レバー
30と外部回動レバー35は角軸32の角穴40
へはめ込みによつて一体化され、両レバーは、ケ
ース基部6a側の円筒壁43の内外壁面に対し、
外部回動レバー35のボス38および円筒部37
が摺接することによつて一緒に回動自在となる。
次に、内部回動レバー30のカム従動子31が
カム溝45にはめ込まれるようにして回転板5を
挿入し、ピニオン4cが回転板5の歯5aにかみ
合うように歯車4bを装着し、ケースカバー6b
をモータMと共にケース基部6aに被せ、モータ
軸のピニオン4aを歯車4bの歯にかみ合せ、止
ねじによつてケースカバー6bをケース基部6a
に固定し、さらにケースカバー6bのブラケツト
12,13をロツク装置本体1に第1図に示すよ
うに固定する。これによつて、第1図および第2
図の状態が得られる。
この組立て状態では、外側回動レバー35は第
2図に示すようにケース6の外側に支持され、そ
の先端の長孔36には第9図にも示すようにロツ
ク・アンロツクレバーLのピン63が挿入され
る。ロツク・アンロツクレバーLはその枢軸2に
よつて第2図に示すように枢着されている。
回転板5のカム溝45、それに係合するカム従
動子31を有する内部回動レバー30、外部回動
レバー35、ロツク・アンロツクレバーL等の関
係は第6図に最もよく示されている。内部回動レ
バー30が同図の実線位置にある時はそのカム従
動子31はカム従動子45の外縁47a,47b
に第7図に示すように接し、外部回動レバー35
は第6図に実線位置にあり、したがつてそのピン
63を介してロツク・アンロツクレバーLは同図
に実線で示すアンロツク位置にある。一方、第6
図に鎖線で示す位置に内部回動レバー30に位置
している時には、そのカム従動子31は第7図に
示すようにカム従動子45の内縁48a,48b
に接し、外部回動レバー35を介してロツク・ア
ンロツクレバーLは第6図に鎖線で示すロツク位
置へ動かされる。ロツク・アンロツクレバーLは
図示しない公知のオーバーセンターばねの作用を
受けており、このばねの力によつて前述の部材は
実線位置または鎖線位置のいずれかをとり、中間
位置はとらないようになつている。したがつて、
カム従動子31はカム溝45の外縁47a,47
bまたは外縁48a,48bにオーバーセンター
ばねの力によつて押しつけられることになる。
第7図に実線で示すようにカム従動子31がカ
ム溝45の外縁に押しつけられているアンロツク
状態において、ロツク状態への切換えを行なう場
合には、モータMを作動させて回転板5を時計方
向に回転させる。すると、カム溝外縁の作用縁部
としての渦巻部47bに半径R2が漸減している
ことによつて、カム従動子31は漸次半径方向内
側へ変位させられる。この時の回転板5の回転は
前述のコイルばね57の力に抗して行なわれる。
すなわち、回転板5が回転するにつれ、それを一
体をなす扇形状突起50も回動し、その一方の端
面51はコイルばね57の切曲端部58をばねを
巻縮める方向に変位させる。この時、ばね57の
他方の切曲端部58は円弧状板55の端面により
移動を阻止されている。
このようにばね57の力に抗して回転板5を回
転させることによつてカム従動子31を半径方方
向内方へ変位させている途中で、その変位の中間
位置すなわち死点位置にカム従動子が達すると、
オーバーセンターばねの力によつてカム従動子は
ストナツプ動作してカム溝内縁48aに接するよ
うに急速に半径方向内方に変位する。したがつ
て、カム従動子31は最終的には第7図の鎖線位
置に達し、内部回動レバー30、外部回動レバー
35およびロツク・アンロツクレバーLは第6図
に鎖線で示すロツク位置をとる。
このようにしてアンロツク位置からロツク位置
への切換えば完了すると同時にモータMを切るこ
とによつて、コイルばね57の力によつて回転板
は再び第7図に示す中立位置へ戻される。このよ
うに、切換えのためには回転板5はこの実施例で
は最大限180゜回転すればよい。
鎖線で示すロツク位置から実線で示すアンロツ
ク位置への切換えの場合も同様であつて、モータ
Mを反対方向に作動させて回転板5を第7図の中
立位置からコイルばね57の力に抗して反時計方
向に回転させると、カム従動子31はカム溝内縁
の作用縁部としての渦巻部48bに沿つて相対的
に変位し、その半径R4が漸増することによつて
半径方向外方へ変位させられ、中間の死点位置を
過ぎると、外縁の円弧部47aへ向かつてスナツ
プ変位する。そして、モータMの停止と共に回転
板5はコイルばね57によつて再び中立位置へ戻
され、カム従動子31は再び第7図に実線で示す
アンロツク位置をとり、ロツク・アンロツクレバ
ーLも第6図に実線で示すアンロツク位置をと
る。以上の変位をとる。以上の変位もまた回転板
5の最大180゜の回転によつて可能となる。
以上のようにモータMの操作によりロツク、ア
ンロツク状態を得ることができるが、手動による
操作を行なうには、適当な機構(図示しない)を
介してロツク・アンロツクレバーLに操作力を加
える。この時のロツク・アンロツクレバーの回動
は、外部回動レバー35を介して内部回動レバー
30に伝わり、カム従動子31を変位させるが、
カム従動子はカム溝45の最も幅の広い部分の内
部で変位するのみで回転板5は回転させられな
い。したがつて、従来のように、手動操作時に、
動力駆動装置にも手動操作の影響が及ぶことがな
い。ロツク・アンロツクレバーLには、前述のよ
うに操作時における節動を与えるために、適当な
公知のオーバーセンターばねが付設されるが、動
力操作機構に含まれる回転板5のカム溝45を介
してカム従動子31への後述のカム増力効果を伴
うの伝達により出力が飛躍的に増大するので、オ
ーバーセンターばねの力に抗するためにもモータ
Mの出力は従来例よりも小さくてよい。
カム従動子31に対するカム増力効果を第10
図について説明すると、同図においてO1は回転
板5の回転中心軸であり、この回転中心軸を通る
半径の方向に対して直角以外の角度で交差するカ
ム溝45の渦巻部の面に前述のカム従動子31が
接している。このカム従動子31を支持する内側
回動レバー30の枢軸の回転軸線はO2で示され
る。いま、回転板5にMoで示すトルクが作用す
ると、カム従動子31には、それがカム溝45の
渦巻部の面と接する点Pに力Foが作用する。点
O1とPの距離をl0とすると、F0=M0/l0である。こ の力F0は、点Pとカム従動子中心を通る力の成
分F1と他の力の成分F2とからなる。いま、点P
の圧力角をθとすると、F1=F0/sinθであり、sinθ は1より小であるからF1>F0であり特に圧力角
θが小さい時にはF1はF0に対してはるかに大と
ななる。したがつて、カム従動子31にきわめて
増大された力F1が作用することになる。この力
F1の力線に点O2から降した垂線の長さをl1とする
と、点O2にはきわめて大きなトルクM1=F1l1
作用する。
前述のような内部、外部回動レバー30,35
の回動によつて、ロツク位置およびアンロツク位
置が得られるが、それらレバーの回動と共に接触
片25も回動する。第1図および第11図に示す
アンロツク位置では、接触片25の接触アーム2
5a,25bの突起26a,26bは導電片2
0,21にそれぞれ接触しており、したがつて回
路が閉じて警報ランプPLが点灯し、ロツクがな
されていないことを知らせる。よつて、モータM
を作動させてロツク・アンロツクレバーLをロツ
ク位置へ回動させると、第12図に示すように一
方の接触アーム25bが導電片21から離れるの
で、回路が遮断され、警報ランプPLが消え、警
報がなくなり、ロツクがなされたことがわかる。
このように密閉されたケース6内に警報装置の
開閉接点を設けることによつて、故障し易い接点
の防水、防塵が確実になされることになり、故障
がきわめて小なくなり、かつ、開閉接点を独立し
て外部に設ける場合に比し、部品数を少なくでき
る。また、接触片25が板ばねからなり、内部回
動レバー25を介して他の部材に通弾性的押圧力
を作用させるので、振動によつてケース内の部材
ががたつくことがなく防振効果が得られる。
本発明におけるカム溝の形状は次に述べるよう
な点できわめて有利である。冒頭で述べた特開昭
58−207468号の発明においては、回転板5のカム
溝45は一定幅の渦巻溝からなり、カム従動子3
1はこの溝に案内されつつ変位する。ところが、
このような溝の形状では、溝の途中にカム従動子
31がある状態で回転板が停止してしまうと、ロ
ツク・アンロツクレバーは操作不能になる。ま
た、溝45の両端間の連通溝45a内にカム従動
子31がある状態では回転板5を回転させること
ができない。また、カム従動子31は溝5の両側
壁に接することが多いので摩擦抵抗が大きく、し
かも切換えのために回転板は360゜にわたつて回転
させなければならない。
これに対し、本発明の場合には、回転板は常に
中立位置をとるようになつており、しかもその位
置でもカム溝幅が広いので、カム従動子がカム溝
に拘束されて動かなくなつてしまうことがなく、
駆動モータ、電気系統の故障があつても手動操作
は常に可能であり、またカム従動子は常にカム溝
の片側側壁にしか接しないので摩擦抵抗が少なく
てすみ、しかも回転板の回転は半回転ですむ。
一方、本発明で用いるカム溝は同一半径R1、
R3の円弧部(非作用縁部)47a,48aを有
するので、ロツク位置およびアンロツク位置の間
での切換え回転後回転板が中立位置へ戻る際に、
カム従動子31に対し円弧部が作用力を及ぼすこ
とがなく摩擦抵抗が少ない。
以上に述べた実施例では、回転板5を用いた
が、回転板の代りに第13図に示すような回転筒
5Xを用いてもよい。この回転筒5Xは、モータ
MXによりピニオン4Xおよび回転筒とと一体を
なす歯車5aXを介して支軸6cXまわりで回転駆
動される。カム溝45Xは回転筒5Xの外周面に
形成されている。このカム溝の形状は第7図につ
いて説明したカム溝45と同原理の形状である。
カム溝45X内にはカム従動子31Xが係合し、
この従動子のカム溝による軸方向変位(図におけ
る上下方向変位)がリンク30Xにより適当な機
構を介してロツク・アンロツクレバーに伝達され
る。ロツク30Xには、カム従動子31Xをカム
溝45Xの上縁および下縁のいずれかに接するよ
うに付勢するオーバーセンターばねの力が作用用
しており、また回転筒5Xにもそれを中立位置へ
戻そうとするばね力が適当に作用させてある。
この実施例では、カム溝45Xの非作用縁部は
回転筒5Xに軸線に直交する面内にあり、軸線方
向に位置的変動のない状態で延びており、また作
用縁部は軸線方向に関して位置的に変化しつつ延
びることになる。
以上のように、本発明によれば、回転板、回転
筒等の回転部材に設けたカム溝の作用により、ロ
ツク・アンロツクレバーの動力操作機構の出力を
増大することができるのはもとより、回転部材駆
動装置の故障時も手動操作に問題が生ずることが
なく、少ない摩擦および小さい回転角度で回転部
材を回転駆動することのできるロツク装置が得ら
れる。
なお、本発明は自動車のドアのみならず、開閉
式ヘツドライトのカバーやルーフベント等の他の
個所に施すことができ、さらには自動車以外のも
ののロツク装置にも適用可能である。また、カム
従動子はロツク・アンロツク部材に直接形成する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のロツク装置の正面図、第2図
は第1図を右側からみた縦断面図、第3図は同要
部分解斜視図、第4図は外部回動レバーの断面
図、第5図はケース基部の一部の断面図、第6図
は回転板からロツクレバーへ到る操作機構の説明
図、第7図は回転板のカム溝形状の説明図、第8
図は回転板を中立位置へ戻す機構部分の分解斜視
図、第9図はケース基部における内部回動レバー
と外部回動レバーの関係を示す断面図、第10図
は増力効果の力学的説明図、第11図および第1
2図はロツク・アンロツク状態の警報装置の異な
る接続状態を示す図、第13図は本発明の変形実
施例の要部斜視図、第14図は本出願人のさきの
提案に係る回転板の説明図である。 L……ロツク・アンロツク部材(レバー)、P
……動力操作機構、S……ストライカ、M……モ
ータ、1……ロツク装置本体、4……ピニオン、
5,5X……回転部材、5a……歯、6……ケー
ス、6a……ケース基部、6b……ケースカバ
ー、6c……支軸、8……凹所、20,21……
導電片、25……接触片、28……角孔、30…
…内部回動レバー、30X……リンク、31,3
1X……カム従動子、32……角軸、33……貫
通孔、35……外部回動レバー、36……長孔、
37……円筒部、38……ボス、40……角穴、
42……孔、43……円筒壁、45……カム溝、
46a,46b……カム溝45の端、47a,4
8a……非作用縁部(円弧部)、47b,48b
……作用縁部(渦巻部)、50……扇形状突起部、
54……円筒部、55……円弧状板、57……コ
イルばね、58……コイルばね端部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロツク状態およびアンロツク状態をそれぞれ
    与えるロツク位置およびアンロツク位置の間で変
    位自在のロツク・アンロツク部材と、このロツ
    ク・アンロツク部材を両位置の間の死点位置を中
    心としていずれかの位置に付勢する手段と、ロツ
    ク・アンロツク部材を前記両位置の間で変位させ
    る動力操作機構とを有し、この動力操作機構は、
    動力により往復回転駆動自在に設けられかつカム
    溝を有する回転部材と、カム溝に摺動自在に係合
    しかつ前記ロツク・アンロツク部材に連動するカ
    ム従動子とにより構成され、前記カム溝は、回転
    部材の回転中心軸のまわりに設けられるととも
    に、回転中心軸に関しての半径方向および回転中
    心軸方向の少なくとも一つの方向に関して互いに
    変位した一端および他端を有し、このカム溝はさ
    らに、その一端および他端の間を結びカム溝の形
    状を定める2つの対向する側縁を有し、両側縁は
    それぞれ、前記半径方向または回転中心軸方向に
    関して位置的に変化しないように延びカム従動子
    に作用力を及ぼさない非作用縁部と、前記半径方
    向または回転中心軸方向に関して位置的な変動を
    もつて延びカム従動子に作用力を及ぼす作用縁部
    とを接続することにより構成され、一方の側縁の
    非作用縁部と他方の側縁の作用縁部とは互いに対
    向するように設けられ、作用縁部はカム溝の端部
    へ向かうにつれて対向する非作用縁部へ漸次接近
    するように形成され、回転部材はそのカム溝の長
    手方向の中間部にカム従動子が置かれる中立位置
    をとるように常に付勢され、この中立位置におい
    てカム従動子が前記ロツク・アンロツク部材を付
    勢する手段の作用で選択的に押圧接触するカム溝
    の2つの側縁の中間位置において前記非作用縁部
    および作用縁部が接続され、一方のカム溝側縁の
    中間位置にカム従動子が接する状態がロツク・ア
    ンロツク部材のロツク位置に相当し、他方のカム
    溝側縁の中間位置にカム従動子が接する状態がロ
    ツク・アンロツク部材のアンロツク位置に相当す
    るようにカム従動子とロツク・アンロツク部材を
    関連づけたことを特徴とするロツク装置。 2 回転部材が回転板からなり、その表面にカム
    溝が形成されている特許請求の範囲第1項記載の
    ロツク装置。 3 回転部材が回転筒からなり、その周面にカム
    溝が形成されている特許請求の範囲第1項記載の
    ロツク装置。
JP57218739A 1982-05-28 1982-12-14 ロツク装置 Granted JPS59109678A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57218739A JPS59109678A (ja) 1982-12-14 1982-12-14 ロツク装置
US06/497,711 US4518181A (en) 1982-05-28 1983-05-24 Locking device
DE19833319354 DE3319354A1 (de) 1982-05-28 1983-05-27 Verriegelungsvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57218739A JPS59109678A (ja) 1982-12-14 1982-12-14 ロツク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59109678A JPS59109678A (ja) 1984-06-25
JPH0216436B2 true JPH0216436B2 (ja) 1990-04-17

Family

ID=16724662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57218739A Granted JPS59109678A (ja) 1982-05-28 1982-12-14 ロツク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59109678A (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2585056B1 (fr) * 1985-07-19 1987-11-27 Mecanismes Comp Ind De Ensemble de serrure de porte, notamment pour vehicule automobile
JPS6234065U (ja) * 1985-08-19 1987-02-28
US4904006A (en) * 1986-10-06 1990-02-27 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Door lock assembly for automotive vehicles
JPH06102943B2 (ja) * 1986-10-06 1994-12-14 アイシン精機株式会社 ドアロツク装置
JPH076316B2 (ja) * 1987-04-24 1995-01-30 三井金属鉱業株式会社 車輌用ロツク装置
JPH07122369B2 (ja) * 1988-07-21 1995-12-25 アイシン精機株式会社 ドアロツク装置
JPH07119535B2 (ja) * 1990-05-29 1995-12-20 日本電装株式会社 自動車用ドアロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59109678A (ja) 1984-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4518181A (en) Locking device
US4904006A (en) Door lock assembly for automotive vehicles
KR100244167B1 (ko) 차량잠금래치
US4926707A (en) Actuator for automotive door locking device
US5673578A (en) Motor vehicle door lock with central locking system drive
DE19517525A1 (de) Türschließantriebssystem
JPH0711826A (ja) スーパーロック機構付アクチュエータ
JP2001173290A (ja) アクチュエータユニット
US6007117A (en) Motor vehicle door lock or the like with trip-free mechanism
RU2403360C2 (ru) Силовой привод
GB2123476A (en) Locking device
JPH0216436B2 (ja)
JPH0214612Y2 (ja)
JPH06346648A (ja) 自動車ドアロックの中央ロック装置を電気機械的に作動させる装置
JPH04336187A (ja) モータ式アクチュエータ
US5636879A (en) Coupling structure between door lock and door lock-actuator
JPS6221110B2 (ja)
JP2021055493A (ja) 車両用ドアロック装置
JP3921423B2 (ja) 自動車部品用アクチュエータ
CN218234725U (zh) 儿童锁及汽车
JPH07208008A (ja) ドアロックアクチュエータ
JPH09209627A (ja) ドアロックアクチュエータ
JP2832273B2 (ja) スーパーロック機構付ドアロック装置
JPH0342284Y2 (ja)
JPH0347383A (ja) 自動車用ドアロック装置