JPH0216091Y2 - - Google Patents

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JPH0216091Y2
JPH0216091Y2 JP3786383U JP3786383U JPH0216091Y2 JP H0216091 Y2 JPH0216091 Y2 JP H0216091Y2 JP 3786383 U JP3786383 U JP 3786383U JP 3786383 U JP3786383 U JP 3786383U JP H0216091 Y2 JPH0216091 Y2 JP H0216091Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、液体燃料燃焼器、例えば石油ストー
ブの芯昇降装置に関するものである。
〈従来技術〉 従来の対震自動消火機能を有する液体燃料燃焼
器の芯昇降装置においては、一般に、その対震自
動消火機能との関連において、芯の上昇操作を行
う機構と、燃焼量調節のために芯露出長の微調節
を行う機構とが設けられていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、従来技術において、芯上昇操作を行な
う機構と芯露出長を行なう機構とを夫々別部品で
構成しているので、構造が複雑で高価であつた。
また、液体燃料の消費量の大小は芯の直径で変
わるため、高カロリー機種用の燃焼器では、その
芯は直径が大きくなり、その分だけ芯下降力を大
きくしなければならない。また、芯へタール分が
付着したとき、その分だけ芯下降力を大きくしな
ければならない。しかし、従来では、芯昇降にラ
ツクとピニオンを用いていたので、芯下降力の調
節を行い難い欠点があつた。
本考案は、上記した点に鑑みなされたもので、
芯の上昇操作を行う機構と、燃焼量調節のために
芯露出長の微調節を行う機構との大部分の共通化
を可能にすると共に、芯下降力の調節を容易に行
うことができ、芯へのタール分付着時の芯下降力
増大や高カロリー機種にも、同一のもので対応で
きる構造簡単で安価な液体燃料燃焼器の芯昇降装
置の提供を目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による課題解決手段は、図示の如く、対
震自動消火機能を有する液体燃料燃焼器の芯昇降
装置において、基板17に、燃料吸上用芯5を昇
降させるために正逆回転する芯調節軸7と、芯昇
降時に前記芯調節軸7と同方向へ正逆転する芯上
昇・芯調節共通レバー47と、芯昇降時に前記芯
上昇・芯調節共通レバー47と連動して正逆転す
る揺動板40と、芯上昇時に揺動板40をその芯
上昇姿勢40Bに係止保持しまた芯下降時に摺動
板40の係止を解除して芯下降姿勢40Aへの復
帰を許すよう回転する弾性保持板44と、前記芯
上昇・芯調節共通レバー47を揺動板40に対し
て芯微調節範囲のみの遊動を許すよう両者を連結
する遊動連結手段Aと、前記揺動板40をその芯
下降姿勢40A側へ附勢する芯下降スプリング4
2とが備えられ、該芯下降スプリング42は、そ
の一端が摺動板40に形成された掛孔67に係止
され、その他端が基板17に穿設された複数個の
掛孔66のうちの一個に芯下降力調整自在に掛け
られたものである。
〈作用〉 上記課題解決手段において、燃料吸上用芯5を
上昇位置にセツトするとき、芯上昇・芯調節共通
レバー47を適宜の手段により回動し、芯調節軸
7を回転して芯5を上昇させる。
一方、芯上昇・芯調節共通レバー47に連動し
て揺動板40が回動し、その係止突子41が弾性
保持板44の係止部46aに引つ掛かかるので、
弾性保持板44も非係止姿勢44Aから係止姿勢
44Bに切換りセツトされて芯5が上昇姿勢を維
持する。
次に消火時には、弾性保持板44が適宜の手段
により回転し、その係止部46aに係止している
揺動板40の係止突子41が第3図bの如く、離
脱するので、揺動板40が芯下降スプリング42
により回転して芯上昇姿勢40Bから芯下降姿勢
40Aに切換られ、これに伴ない芯調節軸7が回
転し、芯5が降下する。
次に、燃焼量調節のための芯露出長微調整操作
について説明すると、第6図aの状態から適宜の
手段により芯上昇・芯調節共通レバー47を微少
回転させると、遊動連結手段Aを構成する揺動板
40の小判形の遊動孔43内で芯調節軸7側のピ
ン39が移動し、芯調節軸7が回転し、芯が少し
上下する。
しかし、芯調節軸側のピン39が小判形の遊動
孔内で回転するだけなので、揺動板40の係止突
子41が弾性保持板44の係止部46aに係止さ
れた状態を保持し、揺動板40は全く回転しな
い。したがつて芯が降下することがない。
このように、芯の上昇操作を行う機構と、燃焼
量調節のために芯露出長の微調節を行う機構と
は、その大部分を、芯上昇・芯調節共通レバーの
利用により共通化できるので、構造を簡単安価に
できる。
また、芯下降スプリング42の下フツクは、基
板17の下突片65に複数個穿設された下掛孔6
6のうちの一個に掛けられ、また芯下降スプリン
グ42の上フツクは、揺動板40に一個穿設され
た上掛孔67に掛けられている。このため、芯下
降力を増大させる必要があるときは、複数の下掛
孔66のうちの下側のものにスプリング42の下
フツクを掛け変えてその復帰力を増大させ、逆に
減小させる必要があるときは、複数の下掛孔66
のうちの上側のものにスプリング42の下フツク
を掛け変えてその復帰力を減小させる。
このように、芯下降スプリングの強さを調節す
ることにより、芯下降力の調節を容易に行え、芯
へのタール分付着時の芯下降力増大や高カロリー
機種にも、同一の芯昇降装置で対応できる。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図は燃料タンク部分を含む芯昇降装置の一
部の分解斜視図であり、1は中央部に芯内筒2を
立設された燃料タンクで、芯内筒2と芯外筒3と
の間には芯ホルダー4を有する燃料吸上用芯5が
上下摺動自在に介挿されている。6は、前記芯ホ
ルダー4の中腹部外周面に装着された芯ホルダー
係着片で、前後二個所に装着されており、中央部
に切欠溝6aを有している。この切欠溝6aに
は、芯調節軸7に連結された回転アーム8の両端
部に固着された第一ピン9が挿入される。前記芯
調節軸7の一端は、燃料タンク1に設けられた孔
10に挿入され、また他端部は、燃料タンク1の
対辺部の孔11に芯調節軸受けナツト12で固定
された芯調節軸受け13の中央の貫通孔に挿入さ
れる。
14は油もれ防止のためのパツキンで、芯調節
軸受け13と芯調節軸受けナツト12の間に固定
される。15は芯外パツキンで燃料タンク1と芯
外筒3の間に固定される。2aは芯天板で芯内筒
上部に固定される。
第2図は芯昇降装置の分解斜視図、第3図は対
震自動消火用の振動感知部分の正面図で、同図a
は振動感知部セツト状態を示し、同図bは振動感
知部未セツト状態を示す。図において、16は、
基板17に連結された支持台18上に載置された
重りで、その下端部には、鎖り19が取付けられ
ている。
20は、基板17の第二ピン21に回転自在に
軸支されたL字型の係止板である。この係止板2
0は、その上端の遊端部に前記重り16の鎖り1
9の下端部が取付けられ、下端の遊端部のへ字形
案内孔22の中ほどには後述の可動板23の第一
係止突子25を接離自在とする第一係止部22a
が形成されている。
23は、中央部が基板17の第三ピン24に軸
支されたL字形の可動板である。この可動板23
は、その遊端部に前記第一係止部22aに接離自
在となる第一係止突子25が突設されている。ま
た、可動板23の遊端部の中ほどと基板17との
間には、可動板23を常時下方向に附勢するスプ
リング26が設けられている。このスプリング2
6により、第一係止突子25が係子板20の案内
孔22を介して係止板20を時計回りに回転する
よう附勢し、鎖19を常時下方向に附勢してい
る。さらに可動板23の前記第一係止突子25と
反対側の遊端部には後述の作動板28を反時計方
向のみに回転させる爪27が形成されている。
28は、作動板であつて、基板17の第三ピン
24に可動板23と同時に回転自在に軸支されて
いる。そして、作動板28の遊端部上方にはこの
作動板28をセツトするためのセツトレバー32
のピン33が挿入される透孔29が形成され、作
動板28を常時時計方向に附勢するスプリング3
0が設けられている。また作動板28の遊端部下
方には、後述の弾性保持板44を反時計方向のみ
に回転させる爪31が形成されている。
32は、倒れた重り16を元の作動感知姿勢に
復帰させ、第一係止突子25を係止板20の案内
孔22の第一係止部22aに係止させるためのセ
ツトレバーである。このセツトレバー32は基板
17の第四ピン33に回転自在に軸支され、その
左方遊端部には、前記作動板28の透孔29に挿
入する第五ピン34が突設されている。セツトレ
バー32の右方遊端部32aには爪が形成され、
これにセツト摘み61が挿入されている。
そして、セツトレバー32は、その反時計回り
の回動により、第五ピン34が作動板28を時計
回りに回動させ、可動板22を時計回りに回動さ
せ、その第一係止突子25を係止板20の第一係
止部22aに係止させる。
次に第2図および第4,5図に示す芯昇降部分
を説明する。第4図aは芯上昇操作レバーを降し
た状態を示す芯昇降部分の正面図、同図bは芯上
昇操作レバーを降した後、芯上昇操作レバーから
手を離したときの状態を示す芯昇降装置の斜視
図、同図cは芯上昇操作レバーおよび調節レバー
を上昇した芯下降状態を示す正面図、第5図は芯
下降状態の平面図である。
そして、図中35は、基板17の中央部にある
円孔36に挿入された連動軸受けで、この連動軸
受け35の中応部には前記芯調節軸7が挿入固定
される貫通孔35aが形成されている。そして、
前記燃料タンク部分から突出した芯調節軸7は、
前記連動軸受け35の貫通孔35aに挿入され、
後述の芯調節軸固定筒60で連動軸受け35に固
定される。
37は、連動軸受け35に上下の爪38によつ
て固定された連動板で、この連動板37の右端に
は第六ピン39が突設されている。
40は揺動板で、その中央部に前記連動軸受け
35の一端挿入用の円孔40aが形成され、この
円孔40aを中心として回転自在に前記連動軸受
け35に軸支されている。また揺動板40の左方
遊端部には後述の弾性保持板44の第二係止部4
6に接離自在な第二係止突子41が突設されてい
る。そして、揺動板40の中ほどにはこれを常時
下方に附勢せしめる芯下降スプリング42が設け
られている。また、揺動板40の右方遊端部に
は、前記連動板37の第六ピン39が挿入自在な
小判形の遊動孔43が形成されている。
前記芯下降スプリング42の下フツクは、基板
17の下突片65に複数個穿設された下掛孔66
のうちの一個に掛けられ、また芯下降スプリング
42の上フツクは、揺動板40に一個穿設された
上掛孔67に掛けられている。このため、芯下降
力を増大させる必要があるときは、複数の下掛孔
66のうちの下側のものにスプリング42の下フ
ツクを掛け変えてその復帰力を増大させ、逆に減
小させる必要があるときは、複数の下掛孔66の
うちの上側のものにスプリング42の下フツクを
掛け変えてその復帰力を減小させる。
44は、基板17の第八ピン45に軸支された
回転自在な弾性保持板で、その下方遊端部の案内
孔46の中ほどに第二係止部46aが形成され、
前記揺動板40の第二係止突子41が第二係止部
46aに接離自在となるよう形成されている。
この弾性保持板44は、第二係止突子41を第
二係止部46aに接当することにより、芯調節軸
7を芯上昇位置に保持するためのもので、重り1
6の転倒およびセツトレバー32の押し下げに伴
なう作動板28の反時計回り回動により、第八ピ
ン45を中心に反時計回りに回動して第二係止突
子41を第二係止部46aから離間し芯調節軸7
を回転させるものである。
64は弾性保持スプリングで、前記弾性保持板
44を確実に作動させるためにこれを時計方向に
附勢するよう弾性保持板44と基板17との間に
介装されている。
47は、左端部が前記揺動板40に第七ピン4
8によつて回転自在に軸支された芯上昇・芯調節
共通レバーで、その中央部に前記連動板37の第
六ピン39に挿入可能な透孔49を有している。
また、共通レバー47の右方遊端部には芯上昇レ
バー54、および芯調節レバー57の動作に連動
する突子58を挿入するための透孔50が形成さ
れている。
そして前記透孔49、前記第六ピン39および
前記遊動孔43により、前記揺動板40に対し
て、芯調節軸7、連動軸受け35および連動板3
7と芯上昇・芯調節共通レバー47とを芯微調節
範囲のみで遊動を許すよう、これらと揺動板40
とを連結する遊動連結手段Aが構成される。
第6図a,bはその遊動連結手段Aの構成を示
すもので、同図aは芯下降状態を、同図bは芯微
調節範囲内で上昇させた場合を示す図である。
51は第一摺動体で、基板17上に固定された
ガイド板53に上下摺動可能に嵌合されている。
この第一摺動体51に芯上昇操作レバー54が連
結され、該レバー54の表側の爪に芯上昇操作つ
まみ63が挿入されている。また、芯上昇操作レ
バー54は、その裏側部には、図示しない自動点
火装置に連動する押下片55が形成され、第一摺
動体51を常時上方向に附勢する復帰スプリング
56が連結されている。
52は第二摺動体で、基板17上に固定された
ガイド板53に前記第一摺動タイミングチヤート
51の下側で上下摺動可能に嵌合されている。こ
の第二摺動体52に芯調節レバー57が連結さ
れ、その基板表側の爪には芯調節摘み62が挿入
されている。また、前記第二摺動体52の下方に
は前記芯上昇・芯調節共通レバー47の右方遊端
部の透孔50に挿入される突子58が形成されて
いる。
59は各部品を保護するカバーである。
次に作用について説明する。
まず、振動感知部分のセツト操作は、次のよう
に行なう。すなわち、第3図bの状態から、セツ
トレバー32の右遊端部32aを上方向に引き上
げる。すると、セツトレバー32が第四ピン33
を中心に左遊端部に突設された第五ピン34が反
時計方向に回転し、これに連動した作動板28は
第三ピン24を中心に時計方向に回転する。同時
に作動板28は可動板23に設けられた爪27を
押し、可動板23は第三ピン24を中心に時計方
向に回転する。そして可動板23の先端の第一係
止突子25が、係止板20の案内孔22内を移動
し第一係止部22aに引つ掛かり、第3図aに示
すように振動感知部分がセツトされる。このと
き、可動板23がスプリング26により反時計方
向に付勢されているので、係止板20は時計回り
に付勢され、これにより鎖19が下方へ引張られ
ている。
一方、作動板28の爪31はスプリング30に
よつて、時計方向に回転するよう付勢されるた
め、弾性保持板44から離れた状態になる。
次に、燃料吸上用芯5を上昇位置にセツトする
操作を説明する。すなわち、芯上昇操作つまみ6
3により芯上昇操作レバー54を第4図cの上方
位置54Aから第4図aの下方位置54Bまで下
降させる。すると、芯上昇操作レバー54に連結
された第一摺動体51は、第二摺動体52を下方
へ押し下げるので、芯調節レバー57も同時に上
方位置57Aから下方位置57Bまで下降するこ
とになる。この第二摺動体52の下降により、そ
の突子58に挿入された芯上昇・芯調節共通レバ
ー47は第七ピン48を中心に回動し、芯下降姿
勢47Aから芯上昇姿勢47Bまで下方に押し下
げられる。この芯上昇・芯調節共通レバー47の
透孔49には、連動板37の第六ピン39が挿入
されているため、共通レバー47の下回動によ
り、第六ピン39が時計回りに回転し、連動板3
7および連動軸受け35が回転し、連動軸受け3
5に固定筒60で固定されている芯調節軸7も時
計方向に回転する。そのため、芯調節軸7に固定
された回転アーム8が時計方向に回転し、その両
端部の第一ピン9が芯ホルダー係着片6の切欠溝
6a内で摺動しながら、芯ホルダー4を押し上げ
るため、芯5が上昇する。
一方、芯上昇・芯調節共通レバー47が揺動板
40に第七ピン48により支持され、かつ連動板
37の第六ピン39が揺動板40の小判形の遊動
孔43に挿入されているため、揺動板40は、共
通レバー47が第七ピン48を中心に小判形の遊
動孔43の下端部の範囲まで移動した後、共通レ
バー47に連動して連動軸受け35の貫通孔35
aを中心に時計方向に回転し、芯下降姿勢40A
から芯上昇姿勢40Bに切換わる。そうすると、
揺動板40の左遊端部に突設された第二係止突子
41が弾性保持板44の案内孔46内を移動し第
二係止部46aに引つ掛かかるので、弾性保持板
44も非係止姿勢44Aから係止姿勢44Bに切
換りセツトされて芯上昇レバー54から手を離し
ても、芯5が上昇姿勢を維持する。
なお、芯上昇操作レバー54から手を離して押
し下げを解除すると、第4図bの如く、これと第
一摺動体51とは復帰スプリング56によつて上
方に戻される。しかし、第二摺動体52には復帰
スプリング56の付勢力が及ばないので、下降位
置を保持する。
次に自動消火動作について説明する。先ず振動
によつて消火する場合は、液体燃料燃焼器を傾け
たりこれに振動を与えると、重り16が前後、左
右に動き、鎖り19を引き上げる。すると、鎖り
19に取付られている係止板20が第二ピン21
を中心に反時計方向に回転する。そのため、第一
係止部22aに掛かつていた可動板23の第一係
止突子25が離脱し、スプリング26によつて可
動板23は反時計方向に回転する。この可動板2
3の回転により可動板23の爪27が、作動板2
8を押し反時計方向に回転させる。
この作動板28が反時計方向に回転することに
より、爪31が弾性保持板44を押し反時計方向
に回転させる。弾性保持板44が反時計方向に回
転すると、その案内孔46の係止部46aに係止
している揺動板40の第二係止突子41が第3図
bの如く、離脱するので、揺動板40が芯下降ス
プリング42により反時計方向に回転して芯上昇
姿勢40Bから芯下降姿勢40Aに切換られ、揺
動板40の遊動孔43に嵌合しているピン39に
より連動板37も同方向に回転し、これに固定さ
れた連動軸受け35も同方向に回転する。そのた
め、固定筒60で連動軸受け35に固定された芯
調節軸7は、連動軸受け35と同様に反時計方向
に回転し、芯調節軸7に固定された回転アーム8
が反時計方向に回転し、その両端部の第一ピン9
が芯ホルダー係着片6の切欠溝6a内で摺動しな
がら芯ホルダー4を下げ、芯5が芯内筒2と摺動
しながら降下する。
なお、芯下降時には作動板28の反時計方向の
回転に伴ない、その透孔29に挿入された第五ピ
ン34が時計方向に回転し、第五ピン34を突設
されているセツトレバー32が第四ピン33を中
心に時計方向に回転し、つまみ61が押下げられ
た状態となる。
また、揺動板40の反時計回りの回動により、
揺動板40に軸支された芯上昇・芯調節共通レバ
ー47もその透孔49に第六ピン39が挿入され
ているため、芯下降姿勢47Aまで反時計方向に
回転し、第二摺動体52を押し上げる。
次に、通常の消火操作に際しては、セツトレバ
ー32の上方位置にある右遊端部32aを押し下
げる。すると、左遊端部に突設されている第五ピ
ン34が第四ピン33を支点にして時計方向に回
転する。この第五ピン34の回転により、第五ピ
ン34が挿入された透子29を有する作動板28
が第四ピン33を中心に反時計方向に回転し、遊
端部下方の爪31で弾性保持板44を第八ピン4
5を中心に反時計方向に回転させる。これ以降の
動作は振動によつて自動消火する場合と同様の動
作を行ない、芯調節軸7を回転させて芯を下降さ
せる。
なお、セツトレバー32の右遊端部32aを押
し下げる押力を解除すれば、可動板23の爪27
が反時計方向に回転しない限り、スプリング30
によつてセツトレバー32は時計方向に回転し、
振動感知部分がセツトされた状態にもどる。
上記の様に消火操作を行えば、これらの一連の
動作が瞬時に行なわれ、瞬時に消火する。
次に、燃焼量調節のための芯露出長微調整操作
について説明する。第6図aの状態から下方位置
57Bにある芯調節レバー57をつまみ62によ
り上方に少し引き上げると、これに連結されてい
る第二摺動体52も引き上げられる。これに伴な
い第二摺動体52の下方の突子58が透孔50に
挿入された芯上昇・芯調節共通レバー47は、第
七ピン48を支点にして反時計方向に回転する。
これに伴ない、芯上昇・芯調節共通レバー47の
透孔49に挿入された第六ピン39も揺動板40
の小判形の遊動孔43内で同時に反時計方向に回
転し、連動板37と、連動軸受け35とが反時計
方向に回転する。したがつて、連動軸受け35に
固定筒60で固定された芯調節軸7も反時計方向
に回転し、芯調節軸7に固定された回転アーム8
が反時計方向に回転し、両端部の第一ピン9が芯
ホルダー係着片6の切欠溝6aを摺動しながら芯
ホルダー4を押し下げるため芯が少し下がる。
しかし、第六ピン39が小判形の遊動孔内で回
転するだけなので、揺動板40の第二係止突子4
1が弾性保持板44の第二係止部46aに係止さ
れた状態を保持し、揺動板40は全く回転しな
い。
また、芯5を少し下げすぎたときは、芯調節レ
バー57を少し押し下げる。すると前記と逆の動
作が揺動板40の小判形の遊動孔43の範囲内で
行なわれる。
なお、上記において、芯調節レバー57と芯上
昇操作レバー54とを別体としたのは、芯上昇操
作レバー54と、自動点火装置で芯に点火するレ
バーとを共用したためである。しかし、このよう
に共用にしない場合は、芯調節レバー57と芯上
昇操作レバー54とを共通化してもよい。すなわ
ち、芯上昇操作レバー54と摺動体51とを省略
して、芯調節レバー57で芯上昇操作と芯微調節
操作との両方を行うようにしてもよい。
また、芯上昇・芯調節共通レバー47と連動板
37とはピン39と透孔49とで連結され、また
芯上昇・芯調節共通レバー47と揺動板40とは
ピン48で連結されているが、これは揺動板40
の揺動角度に対する芯上昇・芯調節共通レバー4
7の回転角度の比率を大にするためである。
しかし、その必要性が小さい場合には芯上昇・
芯調節共通レバー47と連動板37とを一体化し
ピン48は芯調節軸7と一致させてもよい。
また、芯上昇・芯調節共通レバー47と連動板
37が図示例の如く別体の場合でも芯上昇・芯調
節共通レバー47と連動板37にピン39、透孔
49の適当な一方を選択して設ければよい。
また芯上昇・芯調節共通レバー47および連動
板37の組と、揺動板40とは、ピン39と遊動
孔43との一方を選択できる。
また、上記実施例において、時計方向とは本考
案の正転方向を意味し、また反時計方向とは本考
案の逆転方向を意味する。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案は、対震
自動消火機能を有する液体燃料燃焼器の芯昇降装
置において、基板に、燃料吸上用芯を昇降させる
ために正逆回転する芯調節軸と、芯昇降時に前記
芯調節軸と同方向へ正逆転する芯上昇・芯調節共
通レバーと、芯昇降時に前記芯上昇・芯調節共通
レバーと連動して正逆転する揺動板と、芯上昇時
に揺動板をその芯上昇姿勢に係止保持しまた芯下
降時に摺動板の係止を解除して芯下降姿勢への復
帰を許すよう回転する弾性保持板と、前記芯上
昇・芯調節共通レバーを揺動板に対して芯微調節
範囲のみの遊動を許すよう両者を連結する遊動連
結手段と、前記揺動板をその芯下降姿勢側へ附勢
する芯下降スプリングとが備えられているから、
芯の上昇操作を行う機構と、燃焼量調節のために
芯露出長の微調節を行う機構とは、その大部分
を、芯上昇・芯調節共通レバーの利用により共通
化でき、構造を簡単安価にできる。
また、芯下降スプリングは、その一端が摺動板
に形成された掛孔に係止され、その他端が基板に
穿設された複数個の掛孔のうちの一個に芯下降力
調整自在に掛けられているから、芯下降スプリン
グの強さを調節することにより、芯下降力の調節
を容易に行え、芯へのタール分付着時の芯下降力
増大や高カロリー機種にも、同一の芯昇降装置で
対応できるという極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案液体燃料燃焼器の芯昇降装置の実
施例を示すもので、第1図は燃料タンク部分を含
む芯昇降装置の分解斜視図、第2図は芯昇降装置
の同分解斜視図、第3図は対震自動消火用の振動
感知部分の正面図で、同図aは重りのセツト状態
を示し、同図bは重りが転倒した状態を示す。第
4図aは芯上昇操作レバーを降した状態を示す芯
昇降部分の正面図、同図bは芯上昇操作レバーを
降した後、芯上昇操作レバーから手を離したとき
の状態を示す芯昇降装置の斜視図、同図cは芯上
昇操作レバーおよび調節レバーを上昇した芯下降
状態を示す正面図、第5図は芯下降状態の平面
図、第6図a,bはその遊動連結手段の構成を示
すもので、同図aは芯下降状態を、同図bは芯微
調節範囲内で上昇させた場合を示す図である。 5:燃料吸上用芯、7:芯調節軸、35:連動
軸受け、37:連動板、40:揺動板、40A:
その芯下降姿勢、40B:同芯上昇姿勢、42:
芯下降スプリング、44:弾性保持板、47:芯
上昇・芯調節共通レバー、47A:その芯下降姿
勢、47B:同芯上昇姿勢、54:芯上昇操作レ
バー、54A:その上方位置、54B:同下方位
置、57:芯調節レバー、66:下掛孔、67:
上掛孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 対震自動消火機能を有する液体燃料燃焼器の芯
    昇降装置において、基板17に、燃料吸上用芯5
    を昇降させるために正逆回転する芯調節軸7と、
    芯昇降時に前記芯調節軸7と同方向へ正逆転する
    芯上昇・芯調節共通レバー47と、芯昇降時に前
    記芯上昇・芯調節共通レバー47と連動して正逆
    転する揺動板40と、芯上昇時に揺動板40をそ
    の芯上昇姿勢40Bに係止保持しまた芯下降時に
    摺動板40の係止を解除して芯下降姿勢40Aへ
    の復帰を許すよう回転する弾性保持板44と、前
    記芯上昇・芯調節共通レバー47を揺動板40に
    対して芯微調節範囲のみの遊動を許すよう両者を
    連結する遊動連結手段Aと、前記揺動板40をそ
    の芯下降姿勢40A側へ附勢する芯下降スプリン
    グ42とが備えられ、該芯下降スプリング42
    は、その一端が摺動板40に形成された掛孔67
    に係止され、その他端が基板17に穿設された複
    数個の掛孔66のうちの一個に芯下降力調整自在
    に掛けられたことを特徴とする芯昇降装置。
JP3786383U 1983-03-15 1983-03-15 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 Granted JPS59144319U (ja)

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