JP2572080Y2 - 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 - Google Patents

液体燃料燃焼器の芯昇降装置

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JP2572080Y2
JP2572080Y2 JP1994010669U JP1066994U JP2572080Y2 JP 2572080 Y2 JP2572080 Y2 JP 2572080Y2 JP 1994010669 U JP1994010669 U JP 1994010669U JP 1066994 U JP1066994 U JP 1066994U JP 2572080 Y2 JP2572080 Y2 JP 2572080Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本考案は、液体燃料燃焼器、例え
ば石油ストーブの芯昇降装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の対震自動消化機能を有する液体燃
料燃焼器の芯昇降装置においては、一般に、芯の上昇操
作を行う機構と、燃焼量調節のために芯露出長の微調節
を行う機構と、点火操作を行う機構とが別々に設けられ
ていた。 【0003】 【考案が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いて、点火操作と芯上昇操作とを別々に行うことは、操
作が煩雑となり、点火動作と芯上げ動作を同時に行える
芯昇降装置が望まれていた。 【0004】本考案は、上記に鑑み、芯の上昇操作と点
火操作とを同時に行える液体燃料燃焼器の芯昇降装置を
提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本考案による課題解決手
段は、図示のごとく、燃料吸上用芯5を昇降するために
正逆回転する芯調節軸7と、下げ動作により芯調節軸
7を芯上昇方向へ回動させる芯上昇調節操作レバー57
と、該芯上昇調節操作レバー57の押し下げ動作を芯調
節軸7の回動運動に変換するよう芯調節軸7と芯上昇調
節操作レバー57とを連係する連係機構と、芯調節軸7
を芯下降方向へ回動させるよう附勢し、かつ該連係機構
を介して芯上昇調節操作レバー57を上方へ附勢する芯
下降スプリング42と、芯上昇調節操作レバー57に
よって上昇した芯5を芯上昇調節操作レバー57によ
る調節範囲で昇降可能に係止する係止手段と、前記芯5
に近接した点火位置と芯から離間した解除位置とに切換
可能とされ常時解除位置側に強制された点火装置65
と、押下げ動作により該点火装置65を解除位置から点
火位置に切換える点火操作レバー54と、該点火操作レ
バー54を上方へ附勢する復帰スプリング56とを備
前記係止手段は、 一端が前記芯調節軸7と一体に配
され他端に第六ピン39を形成した当該芯調節軸7を回
転軸として回動する連動板37と、 略中央部において前
記芯調節軸7により回動自在に軸支され一端に突子41
が突設されると共に、他端に前記連動板37の第六ピン
39を遊動自在に挿入される小判型の遊動孔43が形成
され、該遊動孔43の一端側の当該遊動孔43近傍に第
七ピン48を形成し、該前記芯下降スプリング42によ
り附勢された揺動板40と、前記揺動板40の突子41
が係止され前記芯下降スプリング42の附勢力に抗して
当該揺動板40の突子41側を上昇させた係止位置で保
ち、前記連動板37を介して芯5を上昇位置で保持する
係止部46aを有した案内孔を形成した弾性保持板44
とから構成され、 前記連係機構は、 一端が前記揺動板4
0の他端近傍に第七ピン48により回動自在に軸支さ
れ、他端に形成された長い透孔50に前記芯上昇調節操
作レバー57が挿入され、該一端近傍に形成された透孔
49に前記揺動板40の遊動孔43に遊動自在に挿入さ
れた前記連動板37の第六ピン39が挿入され、当該第
六ピン39を介して連動板37を回動させる芯上昇・芯
調節共通レバー47で構成され、 前記芯上昇調節操作レ
バー57は、点火操作レバー54と同一の直線形状のガ
イドに案内されると共に点火操作レバー54の下側に配
され、点火操作レバー54の押下げ動作により同時に押
下げ可能とされると共に点火操作レバー54の上方復帰
後に前記ガイド内で上下摺動可能とされ、 前記芯上昇調
節操作レバー57の芯調節つまみ62は、そのセット前
の状態で点火操作レバー54の点火操作つまみ63の下
側に近接して配されたものである。 【0006】 【作用】上記課題解決手段において、点火操作レバー5
4を押下げると、芯上昇調節操作レバー57も同時に押
下げられる。このとき、点火操作レバー54の押下げ動
作により、点火装置65は解除位置から点火位置に切換
えられ、芯は点火される。 【0007】この芯上昇調節操作レバー57の押下げ動
作により、連係機構を介して芯調節軸7が回転し、芯が
上昇する。これと同時に、点火操作レバー54の押下げ
動作により、点火装置65は解除位置から点火位置に切
換えられ、芯は点火される。 【0008】点火操作レバー54は、手を離して押し下
げを解除すると、図6の如く、復帰スプリング56によ
って上方にもどされる。これにより、点火装置65も解
除位置にもどされる。しかし、芯上昇調節操作レバー5
7には復帰スプリング56の附勢力が及ばないので、下
降位置を保持する。その後、芯を微調節したい場合は、
芯上昇調節操作レバー57を係止手段による調節範囲で
昇降させて行う。 【0009】 【0010】また、点火操作レバー54は、その点火動
作後に操作力を解除すれば、復帰スプリング56により
上方へ移動することとなり、これにより、芯上昇調節操
作レバー57を移動操作するだけの余裕ができ、芯上昇
調節操作レバー57を点火操作レバー54とほぼ同じス
トロークで移動できるようになるから、その移動操作量
も大きくとれ、芯上昇調節操作レバー57の回転中心と
なる芯調節軸7から芯上昇調節操作レバー57までの距
離を大にでき、芯上昇調節操作レバー57の操作力を小
にし得る。 【0011】さらに、連係機構が連動板37と芯上昇・
芯調節共通レバー47で構成されているので、該芯上昇
・芯調節共通レバー47に設けられた前記芯上昇調節操
作レバー57の移動操作量を大きくとれるから、燃焼量
の調節を細かく行うことができる。 【0012】 【0013】 【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。 【0014】〈燃焼部の構成〉 図1は燃料タンク部分を含む芯昇降装置の一部の分解斜
視図であり、1は中央部に芯内筒2を立設された燃料タ
ンクで、芯内筒2と芯外筒3との間には芯ホルダー4を
有する燃料吸上用芯5が上下摺動自在に介挿されてい
る。6は、前記芯ホルダー4の中腹部外周面に装着され
た芯ホルダー係着片で、前後二個所に装着されており、
中央部に切欠溝6aを有している。この切欠溝6aに
は、芯調節軸7に連結された回転アーム8の両端部に固
着された第1ピン9が挿入される。 【0015】前記芯調節軸7の一端は、燃料タンク1に
設けられた孔10に挿入され、また他端部は、燃料タン
ク1の対辺部の孔11に芯調節軸受けナット12で固定
された芯調節軸受け13の中央の貫通孔に挿入される。
14は油もれ防止のためのパッキンで、芯調節軸受け1
3と芯調節軸受けナット12の間に固定される。15は
芯外パッキンで燃料タンク1と芯外筒3の間に固定され
る。2aは芯天板で芯内筒上部に固定される。 【0016】〈振動感知部の構成〉 図2は芯昇降装置の分解斜視図、図3は対震自動消火用
の振動感知部分の振動感知部セット状態を示す正面図、
図4は耐震自動消火用の振動感知部分の振動感知部未セ
ット状態を示す正面図である。図において、16は、基
板17に連結された支持台18上に載置された重りで、
その下端部には、鎖り19が取付けられている。 【0017】(係止板20の構成) 20は、基板17の第二ピン21に回転自在に軸支され
たL字型の係止板である。この係止板20は、その上端
の遊端部に前記重り16の鎖り19の下端部が取付けら
れ、下端の遊端部のヘ字形案内孔22の中ほどには後述
の可動板23の第1係止突子25を接離自在とする第一
係止部22aが形成されている。 【0018】(可動板23の構成) 23は、中央部が基板17の第三ピン24に軸支された
L字形の可動板である。この可動板23は、その遊端部
に前記第一係止部22aに接離自在となる第一係止突子
25が突設されている。また、可動板23の遊端部の中
ほどと基板17との間には、可動板23を常時下方向に
附勢するスプリング26が設けられている。このスプリ
ング26により、第一係止突子25が係止板20の案内
孔22を介して係止板20を時計回りに回転するよう附
勢し、鎖19を常時下方向に附勢している。さらに可動
板23の前記第一係止突子25と反対側の遊端部には後
述の作動板28を反時計方向のみに回転させる爪27が
形成されている。 【0019】(作動板28の構成) 28は、作動板であって、基板17の第三ピン24に可
動板23と同時に回転自在に軸支されている。そして、
作動板28の遊端部上方にはこの作動板28をセットす
るためのセットレバー32のピン33が挿入される透孔
29が形成され、作動板28を常時時計方向に附勢する
スプリング30が設けられている。また作動板28の遊
端部下方には、後述の弾性保持板44を反時計方向のみ
に回転させる爪31が形成されている。 【0020】(セットレバー32の構成) 32は、倒れた重り16を元の作動感知姿勢に復帰さ
せ、第一係止突子25を係止板20の案内孔22の第一
係止部22aに係止させるためのセットレバーである。
このセットレバー32は基板17の第四ピン33に回転
自在に軸支され、その左方遊端部には、前記作動板28
の透孔29に挿入する第五ピン34が突設されている。
セットレバー32の右方遊端部32aには爪が形成さ
れ、これにセット摘み61が挿入されている。そして、
セットレバー32は、その反時計回りの回動により、第
五ピン34が作動板28を時計回りに回動させ、可動板
22を時計回りに回動させ、その第一係止突子25を係
止板20の第一係止部22aに係止させる。 【0021】〈芯昇降部の構成〉 次に、図2および図5〜図8に示す芯昇降部分を説明す
る。図5は芯上昇操作レバーを降ろした状態を示す芯昇
降部分の正面図、図6は芯上昇操作レバーを降ろした
後、芯上昇操作レバーから手を離したときの状態を示す
芯昇降装置の斜視図、図7は芯上昇操作レバーおよび調
節レバーを上昇した芯下降状態を示す正面図、図8は芯
下降状態の平面図である。 【0022】(連動軸受35の構成) そして、図中35は、基板17の中央部にある円孔36
に挿入された連動軸受けで、この連動軸受け35の中央
部には前記芯調節軸7が挿入固定される貫通孔35aが
形成されている。そして、前記燃料タンク部分から突出
した芯調節軸7は、前記連動軸受け35の貫通孔35a
に挿入され、後述の芯調節軸固定筒60で連動軸受け3
5に固定される。 【0023】(連動板37の構成) 37は、連動軸受け35に上下の爪38によって固定さ
れた連動板で、この連動板37の右端には第六ピン39
が突設されている。 【0024】(揺動板40の構成) 40は揺動板で、その中央部に前記連動軸受け35の一
端挿入用の円孔40aが形成され、この円孔40aを中
心として回転自在に前記連動軸受け35に軸支されてい
る。また揺動板40の左方遊端部には後述の弾性保持板
44の第二係止部46に接離自在な第二係止突子41が
突設されている。そして、揺動板40の中ほどにはこれ
を常時下方に附勢せしめる芯下降スプリング42が設け
られている。また、揺動板40の右方遊端部には、前記
連動板37の第六ピン39が挿入自在な小判型の遊動孔
43が形成されている。 【0025】(弾性保持板44の構成) 44は、基板17の第八ピン45に軸支された回転自在
な弾性保持板で、その下方遊端部の案内孔46の中ほど
には第二係止部46aが形成され、前記揺動板40の第
二係止突子41が第二係止部46aに接離自在となるよ
う形成されている。この弾性保持板44は、第二係止突
子41を第二係止部46aに接当することにより、芯調
節軸7を芯上昇位置に保持するためのもので、重り16
の転倒およびセットレバー32の押し下げに伴う作動板
28の反時計回り回動により、第八ピン45を中心に反
時計回りに回動して第二係止突子41を第二係止部46
aから離間し芯調節軸7を回転させるものである。64
は弾性保持スプリングで、前記弾性保持板44を確実に
作動させるためにこれを時計方向に附勢するよう弾性保
持板44と基板17との間に介装されている。 【0026】(芯上昇・芯調節共通レバー47の構成) 47は、左端部が前記揺動板40に第七ピン48によっ
て回転自在に軸支された芯上昇・芯調節共通レバーで、
その中央部に前記連動板37の第六ピン39に挿入可能
な透孔49を有している。また、共通レバー47の右方
遊端部には芯上昇レバー54、および芯調節レバー57
の動作に連動する突子58を挿入するための透孔50が
形成されている。そして前記透孔49、前記第六ピン3
9および前記遊動孔43により、前記揺動板40に対し
て、芯調節軸7、連動軸受け35および連動板37と芯
上昇・芯調節共通レバー47とを芯微調節範囲のみで遊
動を許すよう、これらと揺動板40とを連結する遊動連
結手段Aが構成される。 【0027】図9はその遊動連結手段Aの芯下降状態を
示す正面図、図10は遊動連結手段Aの構成の芯微調節
範囲内で芯を上昇させた場合を示す図である。また、遊
動連結手段Aを含んで、前記揺動板40および弾性保持
板44により、芯5を燃焼位置でかつ芯上昇調節操作レ
バー57による微調節範囲で昇降可能に係止する係止手
段が構成される。 【0028】ここで、芯露出長の微調節範囲を変えるべ
く芯上昇・芯調節共通レバー47と連動板37の回転芯
微調節角度を簡単容易に変化させる例を説明する。図1
1(a)のように、第六ピン39と芯調節軸7との間の
距離がB1とすれば、芯上昇・芯調節共通レバー47の
芯微調節角度θ1と連動板37の芯微調節角度θ2は、
遊動孔43の長径や、第七ピン48と遊動孔43との距
により決定され、これにより芯微調節上下範囲C1も
決定される。しかし、この芯微調節範囲を拡大したいと
きには、図11(b)のように遊動孔43の長孔を増大
させ、さらに、第七ピン48と遊動孔43との距離を小
さくすればよく、これにより、芯微調節角度と芯微調節
範囲もそれぞれθ3,θ4とC2に拡大される。 【0029】(点火操作レバー54の構成) 次に、図7において、51は第一摺動体で、基板17上
に固定されたガイド板53に上下摺動可能に嵌合されて
いる。この第一摺動体51に点火操作レバー54が連結
され、該レバー54の表側の爪に点火操作ツマミ63が
挿入されている。また、点火操作レバー54は、その裏
側部には、自動点火装置65に連動する押下片55が形
成され、第一摺動体51を常時上方向に附勢する復帰ス
プリング56が連結されている。 【0030】次に、図12の自動点火装置65の作動機
構を説明すると、点火ヒータ66の支枠66aは第一支
板67に対し横軸68の周りに回転自在に取り付けら
れ、かつこれら66a,67の間には復帰スプリング6
9が介装され、前記支枠66aは点火アーム70に横軸
71で枢支され、該アーム70は横軸72で支板67に
枢支され、リンク73の一端がアーム70に係合され、
該リンク73は第二支板74に横軸75で枢支され、リ
ンク73の他橋の突子76は、前記芯上昇操作レバー5
4の押下片55の昇降経路に配設されている。 【0031】(芯上昇調節操作レバー57の構成) 52は第二摺動体で、基板17上に固定されたガイド板
53に前記第一摺動体51の下側で上下摺動可能に嵌合
されている。この第二摺動体52に芯上昇調節操作レバ
ー57が連結され、その基板表側の爪には芯調節つまみ
62が挿入されている。また、前記第二摺動体52の下
方には前記芯上昇・芯調節共通レバー47の右方遊端部
の透孔50に挿入される突子58が形成されている。す
なわち、芯上昇調節操作レバー57の押下げ動作は、共
通レバー47、揺動板40、連動板37、および連動軸
受け35からなる連係機構により、芯調節軸7の回転運
動に変換される。59は各部品を保護するカバーであ
る。 【0032】〈動作〉 次に作用について説明する。 【0033】(振動感知部分のセット操作) まず、振動感知部分のセット操作は、次のように行う。
すなわち、図4の状態から、セットレバー32の右遊端
部32aを上方向に引き上げる。すると、セットレバー
32が第四ピン33を中心に左遊端部に突設された第五
ピン34が反時計方向に回転し、これに連動した作動板
28は第三ピン24を中心に時計方向に回転する。同時
に作動板28は可動板23に設けられた爪27を押し、
可動板23は第三ピン24を中心に時計方向に回転す
る。 【0034】そして、可動板23の先端の第一係止突子
25が、係止板20の案内孔22内を移動し第一係止部
22aに引っ掛かり、図3(a)に示すように振動感知
部分がセットされる。このとき、可動板23がスプリン
グ26により反時計方向に附勢されているので、係止板
20は時計回りに附勢され、これにより鎖19が下方へ
引っ張られている。一方、作動板28の爪31はスプリ
ング30によって、時計方向に回転するよう附勢される
ため、弾性保持板44から離れた状態になる。 【0035】(芯上げ動作) 次に、燃料吸上用芯5を上昇位置にセットする操作を説
明する。すなわち、点火操作ツマミ63により点火操作
レバー54を図7の上方位置54Aから図5の下方位置
54Bまで下降させる。すると、点火操作レバー54に
連結された第一摺動体51は、第二摺動体52を下方へ
押し下げるので、芯上昇調節操作レバー57も同時に上
方位置57Aから下方位置57Bまで下降することにな
る。このとき、点火操作レバー54の押下片55は突子
76を押し下げるので、リンク73は回転してその一端
は上昇し、アーム70も上方へ回転し、スプリング69
に抗してヒータ66を芯に接近させるので、芯は点火さ
れる。 この第二摺動体52の下降により、その突子5
8に挿入された芯上昇・芯調節共通レバー47は第七ピ
ン48を中心に回動し、芯下降姿勢47Aから芯上昇姿
勢47Bまで下方に押し下げられる。 【0036】この芯上昇・芯調節共通レバー47の透孔
49には、連動板37の第六ピン39が挿入されている
ため、共通レバー47の下回動により、第六ピン39が
時計回りに回転し、連動板37および連動軸受け35が
回転し、連動軸受け35に固定筒60で固定されている
芯調節軸7も時計方向に回転する。そのため、芯調節軸
7に固定された回転アーム8が時計方向に回転し、その
両端部の第一ピン9が芯ホルダー係着片6の切欠溝6a
内で摺動しながら、芯ホルダー4を押し上げるため、芯
5が上昇する。 【0037】一方、芯上昇・芯調節共通レバー47が揺
動板40に第七ピン48により支持され、かつ連動板3
7の第六ピン39が揺動板40の小判型の遊動孔43に
挿入されているため、揺動板40は、共通レバー47が
第七ピン48を中心に小判型の遊動孔43の下端部の範
囲まで移動した後、共通レバー47に連動して連動軸受
け35の貫通孔35aを中心に時計方向に回転し、芯下
降姿勢40Aから芯上昇姿勢40Bに切換わる。そうす
ると、揺動板40の左遊端部に突設された第二係止突子
41が弾性保持板44の案内孔46内を移動し、第二係
止部46aに引っ掛かるので、弾性保持板44も非係止
姿勢44Aから係止姿勢44Bに切換わりセットされて
芯上昇レバー54から手を離しても、芯5が上昇姿勢を
維持する。 【0038】なお、点火操作レバー54から手を離して
押し下げを解除すると、図6の如く、これと第一摺動板
51とは復帰スプリング56によって上方にもどされ
る。また同時に、図12のように、押下片55は上昇す
るので、復帰スプリング69の力により自動点火装置6
5の各部品も元の位置にもどされる。しかし、第二摺動
板52には復帰スプリング56の附勢力が及ばないの
で、下降位置を保持する。 【0039】(自動点火動作) 次に、自動消火動作について説明する。先ず振動によっ
て消火する場合は、液体燃料燃焼器を傾けたりこれに振
動を与えると、重り16が前後、左右に動き、鎖19を
引き上げる。すると、鎖19に取付けられている係止板
20が第二ピン21を中心に反時計方向に回転する。そ
のため、第一係止部22aに掛かっていた可動板23の
第一係止突子25が離脱し、スプリング26によって可
動板23は反時計方向に回転する。この可動板23の回
転により可動板23の爪27が、作動板28を押し反時
計方向に回転させる。 【0040】この作動板28が反時計方向に回転するこ
とにより、爪31が弾性保持板44を押し反時計方向に
回転させる。弾性保持板44が反時計方向に回転する
と、その案内孔46の係止部46aに係止している揺動
板40の第二係止突子41が図4の如く離脱するので、
揺動板40が芯下降スプリング42により反時計方向に
回転して芯上昇姿勢40Bから姿勢下降姿勢40Aに切
り換えられ、揺動板40の遊動孔43に嵌合しているピ
ン39により連動板37も同方向に回転し、これに固定
された連動軸受け35も同方向に回転する。そのため、
固定筒60で連動軸受け35に固定された芯調節軸7
は、連動軸受け35と同様に反時計方向に回転し、芯調
節軸7に固定された回転アーム8が反時計方向に回転
し、その両端部の第一ピン9が芯ホルダー係着片6の切
欠溝6a内で摺動しながら芯ホルダー4を下げ、芯5が
芯内筒2と摺動しながら降下する。 【0041】なお、芯下降時には作動板28の反時計方
向の回転に伴い、その透孔29に挿入された第五ピン3
4が時計方向に回転し、第五ピン34を突設されている
セットレバー32が第四ピン33を中心に時計方向に回
転し、つまみ61が押下げられた状態となる。また、揺
動板40の反時計回りの回動により、揺動板40に軸支
された芯上昇・芯調節共通レバー47もその透孔49に
第六ピン39が挿入されているため、芯下降姿勢47A
まで反時計方向に回転し、第二揺動体52を押し上げ、
芯上昇調節操作レバー57を点火操作レバー54に近接
する位置まで押上げる。 【0042】(通常消動作) 次に、通常の消操作に際しては、セットレバー32の
上方位置にある右遊端部32aを押し上げる。すると、
左遊端部に突設されている第五ピン34が第四ピン33
を支点にして時計方向に回転する。この第五ピン34の
回転により、第五ピン34が挿入された透孔29を有す
る作動板28が第四ピン33を中心に反時計方向に回転
し、遊端部下方の爪31で弾性保持板44を第八ピン4
5を中心に反時計方向に回転させる。これ以降の動作は
振動によって自動消する場合と同様の動作を行い、芯
調節軸7を回転させて芯を下降させる。 【0043】なお、セットレバー32の右遊端部32a
を押し下げる押力を解除すれば、可動板23の爪27が
反時計方向に回転しない限り、スプリング30によって
セットレバー32は時計方向により回転し振動感知部分
がセットされた状態に戻る。上記のように消操作を行
えば、これらの一連の動作が瞬時に行われ、瞬時に消
する。 【0044】(芯微調節動作) 次に、燃焼量調節のための芯露出長微調節操作について
説明する。図9の状態から下方位置57Bにある芯上昇
調節操作レバー57をつまみ62により上方に少し引き
上げると、これに連結されている第二摺動体52も引き
上げる。これに伴い第二摺動体52の下方の突子58が
透孔50に挿入された芯上昇・芯調節共通レバー47
は、第七ピン48を支点にして反時計方向に回転する。
これに伴い、芯上昇・芯調節共通レバー47の透孔49
に挿入された第六ピン39も揺動板40の小判形の遊動
孔43内で同時に反時計方向に回転し、連動板37と、
連動軸受け35とが反時計方向に回転する。 【0045】したがって、連動軸受け35に固定筒60
で固定された芯調節軸7も反時計方向に回転し、芯調節
軸7に固定された回転アーム8が反時計方向に回転し、
両端部の第一ピン9が芯ホルダー係着片6の切欠溝6a
を摺動しながら芯ホルダー4を押し下げるために芯が少
し下がる。しかし、第六ピン39が小判形の遊動孔内で
回転するだけなので、揺動板40の第二係止突子41が
弾性保持板44の第二係止部46aに係止された状態を
保持し、揺動板40は全く回転しない。また、芯5を少
し下げすぎたときは、芯上昇調節操作レバー57を少し
押し下げる。すると前記と逆の動作が揺動板40の小判
形の遊動孔43の範囲内で行われる。 【0046】このとき、芯上昇調節操作レバー57を点
火操作レバー54とほぼ同じストロークで移動できるよ
うにしているから、その移動操作量も大きく取れ、芯上
昇調節操作レバー57の回転中心となる芯調節軸7から
芯上昇調節操作レバー57までの距離を大にでき、芯上
昇調節操作レバー57の操作力を小にし得る。さらに、
芯上昇調節操作レバー57の移動操作量を大きくとれる
から、燃焼量の調節も細かく行うことができる。 【0047】なお、芯上昇・芯調節共通レバー47と連
動板37とはピン39と透孔49とで連結され、また芯
上昇・芯調節共通レバー47と揺動板40とはピン48
で連結されているが、これは揺動板40の揺動角度に対
する芯上昇・芯調節共通レバー47の回転角度の比率を
大にするためである。 【0048】しかし、その必要性が小さい場合には芯上
昇・芯調節共通レバー47と連動板37とを一体化しピ
ン48は芯調節軸7と一致させてもよい。 【0049】また、芯上昇・芯調節共通レバー47と連
動板37が図示例の如く別体の場合でも芯上昇・芯調節
共通レバー47と連動板37にピン39、透孔49の適
当な一方を選択して設ければよい。 【0050】また、芯上昇・芯調節共通レバー47およ
び連動板37の組と、揺動板40とは、ピン39と遊動
孔43との一方を選択できる。 【0051】また、上記実施例において、時計方向とは
本考案の正転方向を意味し、また反時計方向とは本考案
の逆転方向を意味する。 【0052】 【考案の効果】以上の説明から明らかな通り、本考案に
よれば、芯上昇調節操作レバーは、点火操作レバーの下
側に配され、点火操作レバーの押下げ動作により、同時
に芯上昇調節操作レバーも押下げられるので、点火動作
と芯上げ動作を一回のレバー操作のみで同時に行うこと
ができる。 【0053】また、点火操作レバーは、その点火動作後
に操作力を解除すれば、復帰スプリングにより上方へ移
動することとなり、これにより点火装置を解除位置に戻
し、また、芯上昇調節操作レバーを移動操作するだけの
余裕ができ、芯上昇調節操作レバーを点火操作レバーと
ほぼ同じストロークで移動できるようにしているから、
その移動操作量も大きく取れ、芯上昇調節操作レバーの
回転中心となる芯調節軸から芯上昇調節操作レバーまで
の距離を大にでき、芯上昇調節操作レバーの操作力を小
にし得、さらに、連係機構は芯調節軸を直接回転させる
連動板と、該連動板を回動させる芯上昇・芯調節共通レ
バーとの2部材で構成しているので、芯上昇調節操作レ
バーの移動操作量を大きくとれるから、燃焼料の調節も
細かく行うことができる。さらに、遊動孔の一端側の当
該遊動孔近傍に第七ピンを形成するため、芯上昇・芯調
節共通レバーの芯調節角度が大きくなり、芯微調節範囲
を大きくとることができる。このため、芯上昇調節操作
レバーを上下動させて芯の調節を容易に行うことができ
る。 【0054】 【0055】
【図面の簡単な説明】 【図1】本考案の液体燃料燃焼器の芯昇降装置の一実施
例の燃料タンク部分を含む芯昇降装置の分解斜視図であ
る。 【図2】本考案の芯昇降装置の分解斜視図である。 【図3】本考案の液体燃料燃焼器の芯昇降装置の対震自
動消化用の振動感知部分の重りをセットした状態を示す
正面図である。 【図4】本考案の液体燃料燃焼器の芯昇降装置の対震自
動消化用の振動感知部分の重りが転倒した状態を示す正
面図である。 【図5】本考案の芯昇降装置の芯上昇操作レバーを降し
た状態を示す正面図である。 【図6】本考案の芯昇降装置の芯上昇操作レバーから手
を離したときの状態を示す斜視図である。 【図7】本考案の芯昇降装置の芯上昇操作レバーおよび
調節レバーを上昇した芯下降状態を示す正面図である。 【図8】本考案の芯昇降装置の芯下降状態の平面図であ
る。 【図9】本考案の芯昇降装置の遊動連結手段の芯下降状
態を示す正面図である。 【図10】本考案の芯昇降装置の遊動連結手段を芯微調
節範囲内で上昇させた場合を示す正面図である。 【図11】本考案の芯昇降装置の芯微調節範囲を変形し
た例を説明するための要部側面図である。 【図12】本考案の液体燃料燃焼器の自動点火装置の斜
視図である。 【符号の説明】 A 遊動連結手段 5 燃料吸上用芯 7 芯調節軸 23 復帰スプリング 35 連結軸受け 37 連動板 39 第六ピン 40 揺動板 42 芯下降スプリング 43 遊動孔 44 弾性保持板 47 芯上昇・芯調節共通レバー 54 点火操作レバー 57 芯上昇調節操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 恩田 豊 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−189417(JP,U) 実開 昭58−15811(JP,U) 実開 昭47−10937(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【実用新案登録請求の範囲】 1.燃料吸上用芯を昇降するために正逆回転する芯調節
    軸と、押下げ動作により芯調節軸を芯上昇方向へ回動さ
    せる芯上昇調節操作レバーと、 該芯上昇調節操作レバ
    ーの押し下げ動作を芯調節軸の回動運動に変換するよう
    芯調節軸と芯上昇調節操作レバーとを連係する連係機構
    と、 芯調節軸を芯下降方向へ回動させるよう附勢し、かつ
    連係機構を介して芯上昇調節操作レバーを上方へ附勢す
    る芯下降スプリングと、 芯上昇調節操作レバーによって上昇した芯を芯上昇
    調節操作レバーによる調節範囲で昇降可能に係止する係
    止手段と、 前記芯に近接した点火位置と芯から離間した解除位置と
    に切換可能とされ常時解除位置側に強制された点火装置
    と、 押下げ動作により該点火装置を解除位置から点火位置に
    切換える点火操作レバーと、 該点火操作レバーを上方へ附勢する復帰スプリングとを
    備え、前記係止手段は、 一端が前記芯調節軸と一体に配され他端に第六ピンを形
    成した当該芯調節軸を回転軸として回動する連動板と、 略中央部において前記芯調節軸により回動自在に軸支さ
    れ一端に突子が突設されると共に、他端に前記連動板の
    第六ピンを遊動自在に挿入される小判型の遊動孔が形成
    され、該遊動孔の一端側の当該遊動孔近傍に第七ピンを
    形成し、該前記芯下降スプリングにより附勢された揺動
    板と、 前記揺動板の突子が係止され前記芯下降スプリングの附
    勢力に抗して当該揺動板の突子側を上昇させた係止位置
    で保ち、前記連動板を介して芯を上昇位置で保持する係
    止部を有した案内孔を形成した弾性保持板とから構成さ
    れ、 前記連係機構は、 一端が前記揺動板の他端近傍に第七ピンにより回動自在
    に軸支され、他端に形成された長い透孔に前記芯上昇調
    節操作レバーが挿入され、該一端近傍に形成された透孔
    に前記揺動板の遊動孔に遊動自在に挿入された前記連動
    板の第六ピンが挿入され、当該第六ピンを介して連動板
    を回動させる芯上昇・芯調節共通レバーで構成され、 前記芯上昇調節操作レバーは、点火操作レバーと同一の
    直線形状のガイドに案内されると共に点火操作レバーの
    下側に配され、点火操作レバーの押下げ動作により同時
    に押下げ可能とされると共に点火操作レバーの上方復帰
    後に前記ガイド内で上下摺動可能とされ、 前記芯上昇調節操作レバーの芯調節つまみは、そのセッ
    ト前の状態で点火操作レバーの点火操作つまみの下側に
    近接して配された ことを特徴とする液体燃料燃焼器の芯
    昇降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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