JPH035608A - 石油燃焼器の芯上下装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は灯芯式石油燃焼器の芯上下装置に関するもので
ある。

従来の技術 一般にこの種の石油燃焼器は灯芯を上下動作させて燃焼
・消火を行うようになっており、その灯芯の上下動は第
１０図に示すように灯芯７１のビン７２を芯上下アーム
７３および、この芯上下アーム７３と芯上下軸７４を介
して連係された芯上下機構７５の芯上下レバー７６を上
下動させ行っていた。また最近では、第１１図に示す如
く芯上下レバー７６に取り付けられたラック７７と、操
作ベース了りに組み込まれた上ピニオン７９・下ビニオ
ン８０によって芯上下レバー７６を燃焼範囲内で小刻み
に駆動して火力調節を行えるようにしたものがみられる
。なお、図上 中の８１はピニオン７９・下ピニオン８０を回動自在に
保持し操作ベース７８の上ガイド溝８２・下ガイド溝取
付けた主機調節ツマミ、８５は同上ビニオン８０を駆動
する下微調節ツマミで、上＠調節ツマミ８４の下に位置
している。８６はラック７７を芯上下レバー７６に一体
化する固定ネジ、８７はラック７７を芯上下レバー７６
と同軸で支持するためのラック軸である。

また、８８は震動消火用の重りで、ある−室以上の衝撃
が加わると転倒し、適当な連係手段によってロック機構
を解除し、消火用バネ（図示せず）の付勢力で上記芯上
下レバー７６と、その芯上下レバー７６に固定されたラ
ック７７を芯降下方向（矢印Ｍ方向）へ回動させる構成
となっている。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記構成の石油燃焼器は、第１２図でも
解るように主機調節ツマミ３４を押している時に重り９
０が倒れ、ラック７７が矢印Ｍ方向に付勢された場合、
上ピニオン７９の先端部は、第１３回に示す如く、ラッ
ク７７に食い込む方向（矢印Ｎ方向）に力が加わり、上
ピニオン７９とラック７７が噛み込んでしまい、主機ｙ
４節ツマミ３４から手を離しても灯芯７１が消火位置ま
で下がらないという問題があった。

さらに、上ピニオン７９と下ピニオン８０のラック７７
との噛み合い部が近接していて、上ピニオン７９と下ビ
ニオン８０でラック７７の同−歯を駆動するため、歯の
形状を芯上げ時に有効な形状・芯下げ時に有効な形状等
使い分けることができないという問題もあった。

本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、燃焼量の
微調節が容易に行なえるようにするとともに、安全性と
操作感の向上を図ることを目的としたものである。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するため、上下動自在な灯芯と
、この灯芯を上下動させる芯上下レバーを有した芯上下
機構と、上記芯上下レバーを小刻みに駆動する上下動自
在なラックと、このラックを上下動自在に保持する支持
体と、前記ラックを駆動するラックに対して接離かつ回
動自在に設けたピニオンと、このピニオンを動作させる
操作ボタンとからなり、かつ上記ビニオンは操作ボタン
に回動自在に取付けるとともに、芯上昇用と、芯下降用
をそれぞれ設け、かつラックは上昇用ビニオン専用歯と
下隣用ピニオン専用歯を上下直線状に配置した構成とし
である。

作用 本発明は上記構成によって、芯上下機構あるいは、微調
節用のいずれによっても燃焼量を調節することができ、
しかも如何なる場合においてもビニオンとラックの噛み
合いを安全に解除でき、かつ力の伝達ロスを少なくでき
るようになる。

実施例 以下その実施例を第１図〜第９図を用いて説明する。ま
ず、第１図〜第３図に於いて、１は芯案内筒、２は芯案
内筒１の外周に間隙をおいて配置した芯外筒、３は芯案
内筒１と芯外筒２との間に上下動自在に設けた灯芯、４
は灯芯３から気化した燃料を燃焼させる燃焼筒である。

次に上記灯芯３を上下動させる手動操作の芯上下機構５
について説明する。まず、６は上記灯芯３を上下動させ
る芯上下レバーで、灯芯３とは従来例で述べたような適
当な連係手段を介してその一端部を連係させである。こ
の芯上下レバー６は芯上下基板７にピン８によってその
途中を回動自在に枢支しである。９は上記芯上下レバー
６とともに、ピン８によって芯上下基板に枢支した点火
レバーで、その一端部９ａによって点火装置（図示せず
）を作動させ灯芯３を点火するようになっており、点火
動作後は自動的に元の位置に復帰するようになっている
。１０はこの点火レバー９と同様芯上下レバー６ととも
にピン８によって芯上下基板に枢支した芯上下板で、芯
上下レバー６と適当な手段によって連係するようになっ
ている。１１は上記芯上下板１０上方位置（灯芯降下位
置）方向へ付勢するバネで、芯上下板ｌＯの端部と芯上
下基板７との間に引掛けである。　１２は前記芯上下板
１０を下方位置（灯芯上昇位置）に保持するロック板で
、ピン１２ａによって回動自在に枢支しである。

このロック板１２は芯上下板ＩＯに植設したピン１３が
挿通ずる長孔１４が形成してあり、その長孔１４の終端
部に係止部１４ａを形成して前記ピン１３を係止するよ
うになっている。すなわち芯上下レバー６の押し下げ（
灯芯上昇方向）により、芯上下レバー６と適当な手段に
よって連係させである芯上下板ＩＯが下向きに回動する
（芯上下板１０のビン１３が長孔１４に沿って下降しそ
の長孔１４の終端にきた）時、上記ピン１３が係止部１
４ａに嵌合してバネ１１の付勢力にもかかわらず、その
位置で芯上下板１０をロックするようになる。１５はロ
ック板１２に取り付けた板バネ、１６はこの仮バネ１５
に鎖１７を介して連係させた震動消火用の重りで、芯上
下基板７に設けた受台１日上に立設しである。この重り
１６は地震があると摺動し鎖１７を介して板バネ１５す
なわちロック板１２を回動させる。これによって長孔１
４の係止部１４ａからビン１３が離脱し、バネ１１の付
勢力によって芯上下ｖｉ、ＩＯが上向きに回動する。こ
のとき芯上下板ｌＯは芯上下レバー６と連係されている
ことにより芯上下レバー６も上向きに回動し、灯芯３が
下降して消火する。このとき上方位置まで復帰したピン
１３が仮バネ１５を押圧して鎖１７を引っ張り、倒れて
いる重り１６を元の状態に戻す、１９は緊急消火ボタン
で、ロック板１２と一体に形成してあり、重り１６と同
様にロック板１２を回動させるようになっている。

次に第１図、第４図、第５図、第６図を用いて本発明の
特徴である微調節機構２０を説明する。まず、２１は上
下動自在なラックで、一端を適当な手段で芯上下レバー
６と連係しである。２２は支持体で、第１図に示す如く
ベース体２２Ａとフタ体２２Ｂとで構成してあり、ラッ
ク２１の側面と前後方向をガイドする形状となっていて
操作軸２３を孔２５に嵌合して一体化しである。２６は
回動自在な上操作ボタンで、芯上げ用軸受け２７を有し
下部に設けた軸受は部２８で操作軸２３に枢支してあり
、支持体のベース体２２Ａとの間に設けた上操作ボタン
バネ２９によりラック２１より遠ざかる方向に付勢しで
ある。

３０は回動自在な下操作ボタンで、芯下げ用軸受け３１
を有し上部に設けた軸受は部３２で操作軸２３に枢支し
てあり、支持体のベース体２２Ａとの間に設けた下操作
ボタンバネ３３によりラック２１より遠ざかる方向に付
勢しである。３４は芯上げピニオンで、上操作ボタン２
６の芯上げ用軸受け２７ヘビニオン軸３５により枢支し
てあり、主操作ボタゾ２６との間に設けたピニオン押し
バネ３６によりラック２１方向へ付勢しである。３７は
芯下げピニオンで、下操作ボタン３０の芯下げ用軸受け
３１ヘビニオン軸３５により枢支してあり、下操作ボタ
ン３０との間に設けたピニオン押しバネ３６によりラッ
ク２１方向へ付勢しである。つまり、微調節機構２０は
、ラック２１と、支持体２２と、上操作ボタン２６と芯
上げピニオン３４とピニオン軸３５とピニオン押しバネ
３６からなる下操作ボタンユニット３８と、下操作ボタ
ン３０と芯下げピニオン３７とピニオン軸３５とピニオ
ン押しバネ３６からなる下操作ボタンユニット３９と、
上操作ボタンバネ２９と、下操作ボタンバネ３３を一体
に取り付けた構成になっている。

なお、前記ラック２１には芯上げピニオン３４用に、芯
上げ歯２１ａを芯下げビニオン３７用に芯下げ歯２１ｂ
を上下に配置して設けである。そして、この芯上げ歯２
１ａ・芯下げ歯２１ｂはそれぞれ芯上げピニオン３４・
芯さざけピニオン３７がラック２１を駆動するのに最適
な形状で形成しである。４０は一体化された微調節機構
２０を取り付は固定する操作ベース体で、上記芯上下基
板７に一体的に取り付けてあ次に上記のように構成され
た石油燃焼器の芯上下装置について以下その動作を説明
する。

まず、第２図の使用前の状態から芯上下レバー６を押し
下げると、第３図に示す灯芯３が燃焼位置まで上昇する
とともに点火レバー９を介して点火装置（図示せず）が
作動し、前記灯芯３へ点火する。そして点火レバー９が
元の状態に復帰する。

このとき芯上下レバー６に連係された微調節機構２０の
ラック２１も同様に押し下げられ芯上げピニオン３４、
芯下げピニオン３７と対向するようになる。

以上のようにして芯上げ・点火動作が完了する。

燃焼が始まると燃焼量の調節は上記芯上下レバー６の上
下動作により行うことができるが、微調節機構２０を操
作しての燃焼量の調節について第４図〜第６図を用いて
説明する。まず、灯芯３が燃焼位置にセットされると上
記ラック２１は、第４図に示す如く芯上げピニオン３４
と芯下げとニオン３７とに対向する位置にセットされる
。燃焼量を絞る場合には第６図に示すように下操作ボタ
ン３ｏを矢印Ｓａ方向に操作すると、前記下操作ボタン
３０に枢支された芯下げピニオン３７は通常は非連係状
態にあるラック２１の芯下げ歯２１ｂに係合してそのま
ま矢印り方向に回動し、ラック２１を矢印Ｅ方向に押し
上げることになる。その結果、上記ラック２１と連係さ
れた芯上下レバー６もまた矢印Ｅ方向に押し上げられる
ことになり、よって灯芯３は降下することになる。この
時、下操作ボタン３０を１回押すと芯下げピニオン３７
はラック２１の芯下げ歯２１ｂを少なくとも一枚以上送
るような寸法関係にされている。芯下げピニオン３７が
ラック２１の芯下げ歯２１ｂを一枚以上送り終えキ古、
下操作ボタン３０から手を離すと、下操作ボタン３０は
支持体のペース体２２Ａと前記下操作ボタン３０との間
に設けた下操作ボタンバネ３３の付勢力により第４図に
示す元の状態に戻り、芯下げピニオン３７とラック２１
の噛み合いは外れる。また、芯下げピニオン３７はピニ
オン押しバネ３６が常に矢印Ｇ方向に付勢されているこ
とにより元の状態に復帰する０以上のような操作により
灯芯３を小刻みに降下させ、少しずつ燃焼量を絞ること
ができる。

次に燃焼量を増加させる場合には、上操作ボタン２６を
操作すればよい、すなわち、第５図に示すように、上操
作ボタン２６を矢印ｓｂ方向に操作すると、芯上げピニ
オン３４は通常は非連係状態にあるラック２１の芯上げ
歯２１Ａに係合してそのまま矢印Ｈ方向に回動し、ラッ
ク２１を矢印Ｊ方向に押し下げることになる。その結果
、上記ラック２１と連係された芯上下レバー６もまた矢
印Ｊ方向に押し下げられることになり、よって灯芯３は
上昇することになる。この時、芯下げ時と同じく上操作
ボタン２６を１回押すと芯上げピニオン３４はラック２
１の芯上げ歯２１ａを少なくとも一枚以上送るような寸
法関係にされている。芯上げピニオン３４がラック２１
の芯上げ歯２１ａを一枚以上送り終え、上操作ボタン２
６から手を離すと、上操作ボタン２６は、上操作ボタン
バネ２９の付勢力により第４図に示す元の状態に戻り、
芯上げピニオン３４とラック２１の噛み合いは外れる。

また、芯上げピニオン３４はピニオン押しバネ３６が常
に矢印Ｇ方向に付勢されていることにより元の状態に復
帰する。

以上のようにこの燃焼器では、芯上下機構５による燃焼
量の調節と微調節機構２０による燃焼量の調節を行うこ
とができ、芯上下機構５と連係された微調節機構２０の
ラック２１と芯上げピニオン３４・芯下げピニオン３７
は通常非連係状態にあるので、芯上下機構５により、自
由に灯芯３を下げて消火することができる。

次に、微調節機構２０により芯上げ・芯下げ操作を行っ
ている最中に、震動消火装置の重り１６が揺動した場合
を第３図・第７図・第８図を用いて説明する。まず芯上
げ操作を行っている最中に、震動消火用の重り１６が揺
動すると、前述したようにロック板１２に形成された長
孔１４の係止部１４ａから芯上下板１０に植設されたビ
ン１３は離脱することにより、芯上下板１０とこれに連
係されている芯上下レバー６は上向き（灯芯降下方向）
に回動しようとする。すなわち芯上下レバー６が上向き
に回動しようとすることにより、ラック２１も第７図に
示す如く矢印Ｅ方向へ上昇しようとするのである。

ここではラック２１と芯上げピニオン３４は噛み合い状
態にあるために、芯上げピニオン３４はラック２１が上
昇しようとするのを止めようとする。すなわあるからこ
れに加えている力を取り除いてやりさえすれば、上操作
ボタン２６は上操作ボタンバネ２９によりラック２１よ
り遠ざかる方向（矢印Ｐ方向）に回動し、芯上げピニオ
ン３４はこの上操作ボタン２６に取付けであるから矢印
Ｑのようにラック２１より離れる方向に移動して、噛み
合い状態が解除され灯芯が降下し消火する。これは重り
１６が揺動した場合だけでなく、使用者が芯上げ操作中
に誤って消火ボタンを作動させた場合においても同様の
降下が得られるものである。

次に芯下げ操作時に震動消火用の重り１６が揺動した場
合は、前述した第８図に示すようにラック２１の作動方
向（灯芯降下方向）が矢印Ｅ方向であるのに対し、芯下
げピニオン３７の回動運動方向が矢印り方向であるため
に、これはラック２１に対し、芯下げピニオン３７が離
れる方向に回動するようになっているので、うνり２１
と芯下げピニオン３７が噛み合い状態にある最中に重り
１６が揺動しラック２１がＥ方向に上昇しようとすると
、ラック２１は容易に芯下げピニオン３７を矢印り方向
に押し回して芯下げピニオン３７先端を滑動しながらそ
のままＥ方向に上昇し灯芯は自由に降下することができ
る。

以上のようにこの燃焼器では微調節機構２０による芯上
げ・芯下げ操作時に震動消火用の重りが、作動した場合
、あるいは使用者が誤って消火ボタンを押した場合にも
確実に灯芯３を降下させて消火することができる。

なお、上記実施例においては、操作ボタンを上操作ボタ
ンと上操作ボタンで別々の部品として説明したが、これ
らが一体となったものでも同様の効果が得られる。

発明の効果 以上、実施例の説明で明らかなように本発明の芯上下装
置は、芯上下機構の他に微調節機構を用いて小刻みに芯
上下できるようにしているので、芯上下機構で点・消火
のための芯上下や大幅な燃焼量調節を行った後に、微調
節機構で小刻みな燃焼量調節ができるとともに、前記微
調節機構はいかなる場合においても灯芯の降下（消火）
を妨げることがない安全性の高いものとなる。また、上
記微調節機構のラックへ上下各々のピニオンに対応した
歯を形成することで力の伝達が効率よく行え、しかも操
作に対する信顧性も高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第９図は本発明の実施例における石油燃焼器の
芯上下装置を示し、第１図は芯上下機構と微調節機構の
分解斜視図、第２図は点火前の芯上下機構の側面図、第
３図は点火後の芯上下機構の側面図、第４図は微調節機
構の操作前の要部断面側面図、第５図は同芯上げ時の要
部断面側面図、第６図は同芯上げ時の要部断面側面図、
第７図、第８図は噛み込み防止動作を説明するもので、
第７図は芯上げ時、第８図は芯下げ時の拡大断面図、第
９図はラックの拡大側面図、第１０図は従来例を示す断
面図、第１１図は他の従来例を示す斜視図、第１２図は
その側面図、第１３図は同動作説明図である。 ３・・・・・・灯芯、５・・・・・・芯上下機構、６・
・・・・・芯上下レバー（芯上下体）、２０・・・・・
・微調節機構、２１・・・・・・ラック、２２・・・・
・・支持体、２６・・・・・・上操作ボタン、３０・・
・・・・上操作ボタン、３４・・・・・・芯上げピニオ
ン、３７・・・・・・芯下げピニオン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上下動自在な灯芯と、この灯芯を上下動させる芯上下レ
   バーを有した芯上下機構と、上記芯上下機構を小刻みに
   駆動する微調節機構とを備え、上記微調節機構は芯上下
   レバーと連係される上下動自在なラックと、このラック
   を上下動自在に保持する支持体と、前記ラックを駆動す
   るごとく該ラックに対して接離かつ回動自在に設けたピ
   ニオンと、このピニオンを動作させる操作ボタンとから
   なり、上記ピニオンは操作ボタンに回転自在に取付させ
   るとともに、芯上昇用と芯下降用をそれぞれ設け、かつ
   、ラックは上昇用ピニオン専用歯と下降用ピニオン専用
   歯を配置した石油燃焼器の芯上下装置。