JPH0717930Y2 - 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 - Google Patents

液体燃料燃焼器の芯昇降装置

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JPH0717930Y2
JPH0717930Y2 JP1989064681U JP6468189U JPH0717930Y2 JP H0717930 Y2 JPH0717930 Y2 JP H0717930Y2 JP 1989064681 U JP1989064681 U JP 1989064681U JP 6468189 U JP6468189 U JP 6468189U JP H0717930 Y2 JPH0717930 Y2 JP H0717930Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、液体燃料燃焼器、例えば石油ストーブの芯昇
降装置に関するものである。
〈従来技術〉 一般に、芯昇降装置は、地震等により振動が生じた場
合、振動感知機構でこれを感知して直ぐに芯を降下し、
自動的に消火を行なう機構と、操作手段の操作でこれに
連動した芯を上昇する機構と、消火手段の操作で直ぐに
芯を下降する機構とを備えている。
そして、従来の芯昇降装置においては、消火位置セツト
状態で芯の微調節を行う微調整連動機構が設けられてい
るが、デザイン性などの問題から芯昇降装置の操作部に
は、操作部を被う蓋などが設けられていた。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記従来技術において、操作部にある蓋のために、芯の
微調節時には、蓋を開けて、操作ツマミを操作して微調
節を行なう不便さがある。
本考案は、上記に鑑み、操作部にある蓋を開けて芯の微
調節をする必要がなく、ボタン等により芯の微調節を行
なうことができる芯昇降装置の提供を目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案による課題解決手段は、芯昇降操作用の操作レバ
ー42と、回転により芯昇降をなす芯調節軸7と、該芯調
節軸7と操作レバー42との間に介装された連結材49,52
と、前記操作レバー42に連動して回転する降下プレート
60と、該降下プレート60を芯下降側に付勢する微弱スプ
リング62と、前記降下プレート60の回転を係止させ燃焼
器本体の前面操作部から操作可能な芯微調整操作用の微
弱係止材63と、該微弱係止材63の操作により微弱スプリ
ング62の付勢力によつて回転する降下プレート60を芯の
弱位置に対応する位置で係止する係止部材(突起55e)
と、前記降下プレート60が前記位置に係止されたとき降
下プレート60に連動する操作レバー42を停止させる停止
手段とを備えたものである。
〈作用〉 上記課題解決手段において、芯5を上昇位置にセツトす
るとき、操作レバー42を操作し芯調節軸7を回転して芯
5を上昇させる。
操作レバー42が下降すると、それに連動した降下プレー
ト60が回転し、微弱スプリング62は伸びた状態になり、
降下プレート60も微弱係止材63により係止状態となる。
操作部にあるボタンを押すと、それに当接された微弱係
止材63が回転し、降下プレート60の係止をはずす。
そうすると、微弱スプリング62により降下プレート60は
回転して芯の弱位置に対応する位置で係止されるととも
に引き上げられた操作レバー42も係止され、芯が弱位置
まで一気に降下される。
〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、本考案に係る芯昇降装置の概略を説明すると、こ
れは、主として、第1図、第2図および第3図の如く、
芯昇降操作用の操作レバー42と、回転により芯昇降をな
す芯調節軸7と、該芯調節軸7と操作レバー42との間に
介装された第一連結材49および第二連結材52と、これら
連結材49,52と操作レバー42との間にあつて芯調節軸7
を微調整する微調材37と、操作レバー42の力を受けて芯
上昇時に消火セツト位置にまた芯降下時に消火解除位置
に切り換わる芯昇降材32と、消火時に芯昇降材32を作動
させる消火レバー39と、地震等の緊急時に倒れるおもり
16と、おもり16が倒れたときに作動する緊急作動材26
と、緊急作動材26とおもり16との間に介在された係止板
20と、操作レバー42に連動して回転する降下プレート60
と、この降下プレート60に係脱自在に係合し燃焼器本体
の前面パネル部のボタン等により可動する微弱係止材63
とを備えている。
上記各構成部品の形状、構造等は複雑であるため、以
後、各図に従つて各々説明する。
[燃焼タンク部品の構成] 第3図は燃焼タンク部の分解図で、図中、1は中央部に
円筒形の芯内筒2を立設した燃焼タンクで、該芯内筒2
と円筒形の芯外筒3との間には芯ホルダー4を有する芯
5が昇降摺動自在でかつ昇降に伴つて回転自在に介挿さ
れている。6は上記芯ホルダー4の中腹部外周面に装着
された伝達材で、芯5に切り欠かれた孔5aに嵌入され
る。そして、該伝達材6には中央部にほぼ円形の孔6aが
形成されている。この孔6aには芯調節軸7に締結された
芯昇降アーム8の一端部に回転自在に取付けられた第1
ピン9が挿入される。
前記芯調節軸7は、燃焼タンク1の側面に設けられた孔
1aに挿入された芯調節軸受け10の貫通孔10aに挿入され
る。そして、芯調節軸7の一端は第2図に示す第一連結
材52、第二連結材54を介して消火装置と連結されてい
る。
芯調節軸受け10は、燃焼タンク1の孔1aに挿入された
後、ビスで締結されている。11は油漏れ防止のためのパ
ツキンで、芯調節軸受け10と燃焼タンク1間に固定され
る。12は、芯調節軸7を常時芯内筒2方向へ付勢させる
ためにタンク1とアーム8間に介装された芯調節軸スプ
リングである。14は芯外パツキンで、燃焼タンク1と芯
外筒3の間に固定される。15は芯天で芯内筒2の上部に
固定される。
[芯昇降部の構成] 第2図は本考案に係る消火装置(芯昇降装置)の分解斜
視図、第4図(a)は消火装置の芯下状態右側面図、同
図(b)は芯下状態の左側面図、同図(c)は芯下状態
正面図であり、第5図(a)は芯上げ状態の右側面図、
同図(b)は芯上げ状態の左側面図、同図(c)は芯上
げ状態の正面図である。
(緊急作動部品の構成) 第2図において、16は基板17の上面に締結された支持台
18上に搭載され地震等の緊急時に作動するおもりであ
る。おもり16の下部には一端をくさり止め22aで抜け止
めされたくさり19が支持台18を貫通し、下方の係止板20
に取付けられている。
係止板20は、基板17の左側面に第1段ピン21を介して回
転自在に軸支され、その上遊端部20aには前記おもり16
のくさり19の下端部が挿入後にくさり止め22bによつて
取付けられている。係止材20の下遊端部にく字形の抜き
孔23が形成され、この抜き孔23の中ほどには緊急作動材
26の第3ピン28を係止するための爪形の係止部23aが形
成されている。
24は、基板17の中央部分にある円孔25に挿入後かしめら
れた主軸受けで、前記芯調節軸7の挿入用貫通孔24aが
形成されている。
26は、前記主軸受け24に中央部の円孔26aを回転自在に
嵌合された緊急作動材で、その前端には緊急作動時に消
火レバー39を作動させる第2ピン27が、奥端には係止板
20に係合する第3ピン28がそれぞれかしめられている。
第2ピンは基板17に設けられた抜孔29を貫通し消火レバ
ー29の開口部39cに係止されている。また、第3ピン28
は同様に、基板17の側部に形成された切欠き部30を貫通
して、前記係止材20の下遊端部の抜き孔23を貫通するよ
うに組み付けられている。
前記緊急作動材26の前端上部と基板17の一部との間に、
緊急作動材26を作動方向へ付勢する緊急作動スプリング
31が介設されている。このスプリング31は、操作レバー
41の操作を軽くするために後記芯昇降スプリング36とは
別体に設けられている。
(芯昇降材の構成) 32は芯上昇時に一位置である消火セツト位置32Bにまた
芯下降時に他位置である消火解除位置32Aに切り換わる
芯昇降材である。この芯昇降材32は、緊急作動材26と同
軸上に回転自在に軸支され、中央に主軸受け24に挿入す
る小判型の孔32aが形成され、前端には消火レバー39の
係止部39bに係合して芯昇降材32を消火セツト位置に保
持する第4ピン33がかしめられている。そして前中部に
は、後記の微調材37を支承するための円孔32bが形成さ
れている。そして、芯昇降材32の前端には微調材37の一
定範囲を越えた回動により一体的に作動するための曲げ
部68が形成されている。また、芯昇降材32の上端部に
は、これを常時時計方向に付勢する芯昇降スプリング36
の一端が係合され、該スプリング36の他端は基板17の一
部に係合されている。
(微調材37の構成) 37は、前記芯昇降材32の前部の円孔32bに第2段付ピン3
8で回転自在に軸支された微調材で、前端部に後記操作
レバー42を軸支するための第3段付ピン43用の円孔37a
が形成されている。そして、微調材37の中央部に前記芯
昇降材32の前端曲げ部68に係合可能な切欠き部67が形成
されている。
(消火レバー39の構成) 39は基板17の左側面に第4段付ピン40によつて回転自在
に軸支された消火レバーで、中央部には前記芯昇降材32
にかしめられた第4ピン33が摺動しながら上下に動く摺
動部39aが形成され、下端には芯昇降材32の第4ピン33
用の係止部39bが形成されている。また、消火レバー39
の中央上部には前記緊急作動材26にかしめられた第2ピ
ン27が入り込む開口部39cが形成されている。また、消
火レバー39の奥端には消火レバー39を右側面からみて常
時時計方向(待機方向)に付勢する消火レバースプリン
グ41が設けられている(第4図(b)参照)。
そして、消火レバー39の前面部39fは、燃焼器本体の前
面パネルに配された消火ボタン39eが当接するよう構成
されている。
(操作レバー42の構成) 42は、微調節材37の前端の円孔37aに第3段付ピン43で
下端が回転自在に連結された操作レバーで、上端は後記
微弱機構のスライド材57にねじ44で回転自在に支持され
ている。
操作レバー42の上方には、燃焼器本体の前面パネル部に
位置する操作摘み42bを挿入するための突起42aが形成さ
れている。
(給油時消火部の構成) 45は基板17の後方の孔48に第5段付ピン46によつて回転
自在に軸支され燃焼中にカートリツジタンク71を取外し
たときに緊急作動機構の係止板20を回転させて消火させ
るための給油時消火用材である。この給油時消火用材45
は、その後方上部に給油時消火用スプリング47が基板17
の一部との間に介設され、中央部は係止材20の後部の突
起20bに当たるように軸支される。
(連結材49,52の構成) 49は第一連結材で、芯調節軸7に挿入する孔49aを有
し、その前部には微調材37にかしめられた第5ピン50を
貫通して微調材37と一体的に回転するためのへの字形孔
49bが形成されている。
51は、第一連結材49の中央の突起49cに取り付けられる
微弱バネで、両端は夫々第一連結材49の係合部49e,49f
に係止され、中央のふくらみ部51aが第一連結材49のへ
の字形孔49bに一部かかるように取り付けられ、ふくら
み部51aに第5ピン50が当接することにより引き上げら
れた操作レバー42が一時的に停止れることになり、これ
らによつて停止手段が構成される。
52は第二連結材で、芯調節軸7に第1ねじ53で固定さ
れ、後方部には第一連結材49の小判形のねじ孔49dを貫
通して絞め込まれる第2ねじ54のねじ孔52aが形成され
ており、第一連結材49と第二連結材52は第2ねじ54によ
つて固定される。
[微弱機構の構成] 次に、本考案の消火装置に取り付けられる微弱機構を第
1図によつて説明する。なお、第1図は消火装置の左側
面からの分解斜視図である。
55は基板17にねじ56によつて固定される一体成形の微弱
本体で、右側面には後記スライド材57が上から下まで摺
動するスリツト55aが設けられ、中央部には後記降下プ
レート60を回転自在に軸支するための第1ボス55b、お
よび左側面上部には後記微弱係止材63を回転自在に軸支
するための第2ボス55cが設けられている。
57はスライド材で、前記微弱本体55の右側面のスリツト
55aに挿入される。挿入後はスライド材57に設けられた
突起57bのために微弱本体55からははずれることはな
い。
58は前記微弱本体55に挿入されたスライド材57へ前面に
取り付けられたプレート軸で、その中央にボス58aが設
けられ、スライド材57に取り付け後、裏面よりねじ59に
よつて固定される。
(降下プレート60の構成) 60は前記微弱本体55の第1ボス55bに回転自在にねじ61
によつて取り付けられる降下プレートで、右側中ほどに
は降下プレート60を常に反時計方向(正面から見て)に
回転させるための微弱スプリング62を引つ掛けるための
孔60aが形成され、左側裏面には微弱係止材63の係止部6
3aに係止されるための突起60bが設けられている。微弱
スプリング62の他端は微弱本体55の上部にある孔55dに
引つ掛けられる。降下プレート60は、微弱スプリング62
によつて反時計方向に回転するが、微弱本体55の中央に
ある突起55eに当たり、回転が止まるように軸支され、
この突起55eが降下プレート60を芯の弱位置に対応する
位置で係止する係止部材とされる。
(微弱係止材63の構成) 63は燃焼器本体の前面パネル部に配された微調整ボタン
63cに当接する微弱係止材で、前記微弱本体55の第2ボ
ス55cに復帰バネ64と同軸にねじ65によつて回転自在に
軸支されるが、復帰バネ64により常時反時計方向(左側
面から見て)つまり前方向に付勢されているが、微弱本
体55の左方の突起55fにより回転は止められる。
微弱係止材63の下方には、前記降下プレート60の突起60
bを係止させるための3段階の係止部63aが設けられてい
る。
(その他の構成) 66は芯の昇降位置等を示すため燃焼器本体の前面パネル
部に配された表示板で、前記スライド材57の前面上下2
ケ所の爪57bに引つ掛けられる。
[芯昇降装置の動作] 次に消火装置(芯昇降装置)の一連の動作を詳述する。
(操作レバー42の押し下げに伴う各部材の動作) まず、操作レバー42を下方に押し下げると、第4図
(a)の芯下位置42Aから第5図(a)の芯上位置47Bに
切換わる。操作レバー42に連結された微調材37は芯昇降
材32に第2段付ピン38で軸支されているため、第2段付
ピン38を中心に反時計方向に回転する。しかし、微調材
37の中央切欠き部67が芯昇降材32の前端下部の曲げ部68
に当たるので、その後さらに微調材37が反時計方向に回
転すると、芯昇降材32が芯昇降スプリング36に対して主
軸受け24を中心に反時計方向に回転する。
そして、第一連結材49に設けたへの字形孔49bに微調材3
7の第5ピン50が係合して連係しているので、微調材37
のピン38周りの反時計方向の回動により、芯昇降材32の
反時計回りの回転に合わせて、第一連結材49およびこれ
に固定された第二連結材52も反時計回りに回動し、芯調
節軸7は反時計方向に回転する。これにともない、芯調
節軸7に締結された芯昇降アーム8が反時計方向に回転
し、先端の第1ピン9を介して、芯ホルダー4に連結さ
れている芯5は上昇し、セツト状態となる。
(緊急作動材26のセツト動作) 芯昇降材32が反時計方向に回転すると、その奥下部の曲
げ部69が上方へ押し上げられ、緊急作動材26の奥下部に
当たり、緊急作動材26を主軸受け24を中心に反時計方向
に回転させる。そうすると、緊急作動材26の奥端の第3
ピン28が、係止材20の抜き孔23を下方から上方へ移動
し、係止部23aより上方へ移動する。係止板20は、第1
段付ピン21によつて回転自在に軸止されているが、前方
を重くしているため、常時、反時計方向に回転(右側面
からみて)しようとする。そのため、操作レバー42を押
し下げるのを少し緩めると、これまでの動きが逆に動
き、最終的にはスプリング31の付勢力により第3ピン28
が少し下がり、係止材20の係止部23aに引つ掛かる。
緊急作動材26には、常時、時計方向に付勢する緊急作動
スプリング31が設けられているが、緊急作動材26の第3
ピン28が係止部23aに係止されるため、緊急作動材26は
解除位置26Aから消火セツト位置26Bに切換わり、スプリ
ング31は伸びた状態でセツトされる。
(係止材20のセツト動作) また、係止材20の抜き孔23は、上方が係止部23aより前
方になる様な逆くの字形の(右側面からみて)の抜き孔
であり、第3ピン28が抜き孔23の一番下の位置または近
くでくさり19が取着されているため、第5図(b)のよ
うに、第3ピン28が係止部23aの位置ではくさり19と係
止材20との取着部分に僅かな隙間ができている。
(おもり16のセツト動作) おもり16は第5図(b)のように倒立した状態でセツト
されているので、地震や衝撃、その他の異常を感知し傾
いたり、倒れたりするなどすると、くさり19によつて係
止材20は第1段付ピン21周りに時計方向に引つ張られ、
係止部23aにある第3ピン28は外れ、緊急作動スプリン
グ31の力によつて下方に移動する。第3ピン28が下方に
移動すれば、第4図(b)のように、おもり16は自動的
に倒立状態に戻される。
(芯昇降材32のセツト動作) 緊急作動材26が解除位置26Aから消火セツト位置に切換
わるとき、その前端にある第2ピン27は、基板17にある
抜き孔29を上方から下方へ移動し、消火レバー39に形成
された開口部39cに位置する。一方、消火レバー39に
は、常時時計方向(消火ボタン当接部を前方向)に付勢
する消火レバースプリング41が設けられているため、操
作レバー42の押し下げによる芯昇降材32の反時計回りの
回動により、その第4ピン33は消火レバー39の摺動部39
aに沿つて下動してその係止部39bに円滑に係止される。
すなわち、芯昇降材32には常時時計方向に付勢する芯昇
降スプリング36が設けられているが、芯昇降材32が操作
レバー42の押下げ動作により反時計方向に回転した後、
第4ピン33が係止部39bに係止されるため、芯昇降スプ
リング36は伸びた状態でセツトされる。
緊急作動材26の奥端の第3ピン28が、係止材20の係止部
23aに係止され、少し遅れて芯昇降材32の前端の第4ピ
ン33が消火レバー39の係止部39bに係止される様に設計
されているため、芯昇降材32の奥下部の曲げ部69と、緊
急作動材26の奥下部は少しの隙間ができた状態でセツト
される。
(連結材49,52のセツト動作) 第一連結材49と第二連結材52は、第一連結材49の小判形
のねじ孔49dの範囲内で第2ねじ54によつて固定されて
いるため、芯5のセツト高さの微調整はここで行なわれ
る。
(操作レバー42および微調材37のセツト動作) 操作レバー42および微調材37は次の微弱機構の動作によ
り消火セツト位置にセツトされる。
[微弱機構の動作] 微弱機構の動作について説明する。消火装置の操作レバ
ー42を下方に押し下げると、第4図(a)から第5図
(a)の様に操作レバー42の上端をねじ44で回転自在に
軸支しているスライド材57が57Aの位置から57Bに切り換
わる。その切り換わる途中、スライド材57に取り付けら
れたプレート軸58の中央ボス58aが、微弱本体55の前面
の第1ボス55bに軸支されている降下プレート60の右端
部を押し下げ、降下プレート60は時計方向に回転する
(正面より見て)。
このとき、降下プレート60の左端裏面の突起60bは、微
弱本体55の左側面に軸支された微弱係止材63の下方の3
段階の係止部63aをそれぞれ乗りこえ、上段の係止部63a
に係止される。また、降下プレート60に取り付けられた
微弱スプリング62は降下プレート60を反時計方向へ回転
させるよう付勢しているが、その付勢力が微弱している
ため伸びた状態でセツトされる。
一方、微弱係止材63は復帰バネ64によつて反時計方向
(左側面より見て)に回転し、降下プレート60を円滑に
係止させる。
したがつて、操作レバー42は下方へ押し下げられたまま
セツトされ、微調材37も反時計回りに回動した状態でセ
ツトされることになる。
以上の操作で芯5を上げ、点火燃焼することができる。
[芯の微調整動作] 次に芯の微調整について説明する。微調整を行なうに
は、微弱係止材63の前面部63bに当接される様にストー
ブ本体の前パネルに設けられたボタン63cを押す。そう
すると、微弱係止材63は復帰バネ64に抗して時計方向
(左側面から見て)に回転する。そのため、係止部63a
に係止されている降下プレート60の左端裏面の突起60b
が係止部63aよりはずれ、降下プレート60は微弱スプリ
ング62によつて反時計方向(正面から見て)に回転し、
微弱本体の中央部にある突起55eに当たり止まる。降下
プレート60の右端部に当接するプレート軸58のボス58a
が降下プレート60の回転により引き上げられ、それに連
動して、スライド材57(57c)が上昇、スライド材57に
取り付けられている操作レバー42も上昇する。操作レバ
ー42が上昇することにより、微調材37はセツト時とは逆
に時計回りに回動する。しかし、芯昇降材32は、消火レ
バー39に、緊急作動材26は係止材20にそれぞれ係止され
ているため、係止状態、すなわち消火セツト位置32B,26
Bを保つ。
微調材37は、その第5ピン50が第一連結材49のへの字形
孔49bと係合しているため、微調材37の時計回りの回転
により、第一連結材49および第二連結材52を介して芯調
節軸7が微動回転し、芯の微調整が行なわれる。
このとき、第一連結材49には微弱バネ51が設けられてお
り、微調材37の第5ピン50が第1連結材49のへの字孔49
bを摺動して移動するが、微弱バネ51の中央のふくらみ
部51aに当たる。この微弱バネ51があるため、微弱スプ
リング62により操作レバー42が完全に上がり、芯が下降
しきつてしまつて消火してしまうのを防いでいる(第6
図(a)(b))。
(操作レバー42による芯微調整動作) 芯の微調整は本考案の微弱機構で行なう他に操作レバー
42を引き上げて行うことができる。
すなわち、操作レバー42を引き上げると、消火装置側は
前記と同様にそれぞれ連動し芯が下降し、芯の微調整が
行なわれる。このとき、前記と同様に操作レバー42は微
弱バネ51によりその引き上げ状態を保持する。
一方、微弱機構側の降下プレート60はスライド材57のボ
ス58aから離れるので、微弱スプリング62により、反時
計方向へ回動しようとするが、微弱係止材63が復帰バネ
64により前方へ付勢されており、突起60bと係止分63aと
の係止状態が強いため微弱係止材63にセツトされたまま
の状態を保つ。
また、操作レバー42を引き上げ続けると、第一連結材49
に取り付けられた微弱バネ51により一時的に停止される
が、ある程度の力以上で操作レバー42を引き上げると、
微弱バネ51は上方に逃げ、操作レバー42を可動範囲最大
限に引き上げることができ、消火位置まで芯を下げるこ
ともできる。
なお、消火装置の操作レバー42に連動されたスライド材
57は、微弱機構の降下プレート60よりも常に上部に位置
しているため、降下プレート60の位置に関係なく芯を降
下することができる。
以上のように、微弱バネ51のふくらみ部51aと、微調材3
7の第5ピン50の当接部を調整することにより、芯の弱
位置は常に同位置を保つことができる。
(操作レバー42による芯昇降動作) 次に、芯の弱位置から強にする場合は、操作レバー42を
押し下げると、前記とは逆に、微調材37が反時計方向に
回転し、一連の動作により芯が上昇する。芯は長時間弱
で燃焼後、急激に強に切り換えると、バーナ上部より立
炎するため、芯を少しずつ上がる必要がある。この場
合、操作レバー42を少しずつ押し下げれば良いが、前記
微弱機構の微弱係止材63の係止をはずした場合は、微弱
スプリング62の力が直接操作レバー42に加わるため少し
ずつ押し下げることができない。
このため、微弱係止材63の係止部63aには3段階の係止
部を設けており、段階的に操作レバー42を押し下げて芯
を上昇させ弱から強に切り換える。
(通常消火動作) 通常消火の場合は、消火レバー39の前面部に当接される
ようにストーブ本体の前パネルに設けられた消火ボタン
39eで消火レバー39を反時計方向に押すと、消火レバー
スプリング41に抗して係止部39bに係止されて消火セツ
ト位置32Bにある芯昇降材32の第4ピン33がはずれる。
そのため、芯昇降材32は、芯昇降スプリング36によつて
芯調節軸7周りに時計方向に回転し、奥端下縁70が基板
17の下面に当たり消火解除位置32Aで止まる。このとき
芯昇降材32の前端曲げ部68に微調材37の中央切欠部67が
当接しているため、芯昇降材32の時計回りの回転によっ
て微調材37および操作レバー42が今までの逆に動作し、
元の状態にもどる。そして、微調材37と連動された第一
連結材49、第二連結材52、芯調整軸7、芯昇降アーム
8、および芯も同様に動作し、芯5が降下し消火させ
る。
このとき、緊急作動材26は、芯昇降材32と干渉していな
いので、その状態を維持し、その第3ピン28は係止材20
の係止部23aに係止された状態を保つ。
この状態より再び操作レバー42を押し下げると前記と同
様の芯上昇動作が行なわれる。
(緊急消火動作) 次に緊急消火の場合は、前記説明のように倒立状態でセ
ツトされたおもり16が地震や衝撃、あるいはその他の異
常を感知し、傾いたり、倒れたりなどすると、係止材20
が時計方向に回転し、係止部23aに係止されている緊急
作動材26の第3ピン28が外れ、緊急作動材26が緊急作動
スプリング31の力によつて第2図で時計方向に回転しは
じめる。
このとき、緊急作動材26の他端部に設けられた第2ピン
27が消火レバー39の突起部39dをけり上げるため、消火
レバー39は消火レバースプリング41に抗して第4段付ピ
ン40を軸として第2図で反時計方向に回転(後退)す
る。すると、消火レバー39の係止部39bに係止していた
芯昇降材32の第4ピン33がはずれ、芯昇降材32および緊
急作動材26が、それぞれ芯昇降スプリング36、および緊
急作動スプリング31の力によつて、第2図で時計方向に
回転する。
この芯昇降材32の回転により微調材37、第一、第二連結
材49、52および芯調節軸7が回転し、この一連の動作に
よつて芯が降下する。
(給油時の消火動作) 給油時消火用材45は、ストーブを使用時カートリツジタ
ンク71を入れると、第5図の如く、給油時消火用スプリ
ング47が伸びた状態でセツトされているが、使用中カー
トリツジタンク71を引き抜くと、第6図(a)の如く、
給油時消火用材45は給油時消火用スプリング47によつて
反時計方向に回転し、係止材20の突起部20bを押す。
そうすると、係止材20が第5図(b)で時計方向に回転
させられるため、前記緊急消火と同じ作用で芯が降下す
る。
このように、本実施例では、従来の芯昇降装置のように
操作部にある蓋を開けて芯の微調節をしなくて済む。ボ
タン等により芯の微調節が行える。
また、微弱スプリング62により芯5を一定範囲内で降下
させるため、細かな微調節が必要とせずに常に同じ位置
まで降下させることができる。
さらに、微弱機構は従来の芯昇降装置に取り付けること
ができるため、微弱機構の取り外しにより、石油ストー
ブのモデルチエンジにも対応できる。
なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の範囲内で上記実施例に多くの修正および変
更を加え得ることは勿論である。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかな通り、本考案によると、芯昇降
操作用の操作レバーと、回転により芯昇降をなす芯調節
軸と、該芯調節軸と操作レバーとの間に介装された連結
材と、前記操作レバーに連動して回転する降下プレート
と、該降下プレートを常に芯下降側に付勢する微弱スプ
リングと、前記降下プレートの回転を係止させ燃焼器本
体の前面操作部から操作可能な芯微調整操作用の微弱係
止材と、該微弱係止材の操作により微弱スプリングの付
勢力によつて回転する降下プレートを芯の弱位置に対応
する位置で係止する係止部材と、前記降下プレートが前
記位置に係止されたとき降下プレートに連動する操作レ
バーを停止させる停止手段とを備えているので、従来の
芯昇降装置のように操作部にある蓋を開けて操作をしな
くて済み、ボタン等の操作だけで芯の調節が行える。
また、微弱スプリングの付勢力によつて芯を一気に降下
させても、降下プレートや操作レバーを所定の位置に止
めるようにしているため、芯を常に弱位置まで確実に降
下させることができる。
したがつて、一回の操作で強から弱へと切り換えること
が可能となり、操作性を格段に向上させることができ
る。また、降下プレートと微弱スプリングを設けるだけ
で上記動作を達成できるため、構造が簡単で可動部材を
少なくでき、ひいては部材の長寿命化、コストダウンを
図ることができるといつた優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案芯昇降装置に取り付けられる微弱機構の
分解斜視図、第2図は消火装置部の分解斜視図、第3図
は燃焼タンク部の分解斜視図、第4図(a)は本考案の
消火装置の芯下状態を示す右側面図、第4図(b)は芯
下状態の左側面図、第4図(c)は芯下状態の正面図、
第5図(a)は本考案の消火装置の芯上状態を示す右側
面図、第5図(b)は芯上状態の左側面図、第5図
(c)は芯上状態の正面図、第6図(a)は本考案の消
火装置の微弱機構を作動させた時の右側面図、第6図
(b)は同正面図である。 5:芯、7:芯調節軸、16:おもり、20:係止板、26:緊急作
動材、32:芯昇降材、36:芯昇降スプリング、37:微調
材、39:消火レバー、39e:消火ボタン、42:操作レバー、
42b:操作摘み、49,52:連結材、57:スライド材、60:降下
プレート、62:微弱スプリング、63:微弱係止材、63a:係
止部、63:ボタン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯昇降操作用の操作レバーと、回転により
    芯昇降をなす芯調節軸と、該芯調節軸と操作レバーとの
    間に介装された連結材と、前記操作レバーに連動して回
    転する降下プレートと、該降下プレートを芯下降側に付
    勢する微弱スプリングと、前記降下プレートの回転を係
    止させ燃焼器本体の前面操作部から操作可能な芯微調整
    操作用の微弱係止材と、該微弱係止材の操作により微弱
    スプリングの付勢力によつて回転する降下プレートを芯
    の弱位置に対応する位置で係止する係止部材と、前記降
    下プレートが前記位置に係止されたとき降下プレートに
    連動する操作レバーを停止させる停止手段とを備えたこ
    とを特徴とする液体燃料燃焼器の芯昇降装置。
JP1989064681U 1989-06-01 1989-06-01 液体燃料燃焼器の芯昇降装置 Expired - Lifetime JPH0717930Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646088B2 (ja) * 1987-05-12 1994-06-15 松下電器産業株式会社 石油燃焼器の芯上下装置

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