JPH0215850A - シリンダブロック鋳造用中子の組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、シリンダブロック鋳造用中子の組立方法に関
するものである。

（従来技術および発明が解決しようとする課題）一般に
、自動車用エンジンのシリンダブロックは、複雑な外形
形状を呈しており、しかも、ボア部、ウォータジャケッ
ト部、チャンバ一部等のようなりｉ雑形状を有する中空
部を備えているところから、シリンダブロック鋳造用の
鋳型においては、シリンダブロックの形状部を鋳造する
ための主型内に、複数種類の中空部形成用の中子を組付
ける必要がある。その場合、複数種類の中子を予じめそ
れぞれのあるべき位置に組立てて一体化したものを主型
内にセットすることが行なわれており、これら中子の組
立には高精度が要求される。

ところで、上記の如きシリンダブロック鋳造用中子を組
立てるに当たっては、ボア部形成用のボア中子、ウォー
タジャケット部形成用のウォータジャケット中子、シリ
ンダブロック前後面形成用のサイド中子およびシリンダ
ブロック上面形成用のヘッド中子を用意し、下型に係合
されたボア中子に対してウォータジャケット中子を組付
けた後、サイド中子およびヘッド中子を組付けることに
より中子組立品を形成するようにしている。このような
中子組立品を形成する場合において、二つの中子を結合
する構造としては、実開昭６０−５６１３５号公報記載
の如く、一方の中子に形成された凸部を他方の中子に形
成された凹部に嵌合させるというダボ合せによるものが
既に知られている。

ところが、上記の如き中子結合構造を採用する場合であ
っても、ウォータジャケット中子のように中空部分が多
い形状の中子においては、注湯時における熱変形が他の
中子に比べて大きいところから、該熱変形を見込んでそ
の巾木を自由状態とするようにしている。しかしながら
、巾木を自由状態となすと、中子組立品の寸法精度低下
を招くおそれがあるとともに、湯漏れあるいは鋳バリ等
の発生が大きくなるという不具合が生ずることがあり、
鋳造品不良を起こすおそれがあった。

本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、中子組立
品の寸法精度を良好に維持しつつ、中子相互の組立性を
向上させることを目的としてなされたものである。

（課題を解決するための方法） 本発明では、上記課題を解決するための方法として、ボ
ア中子の前後面に対してフロントおよびリヤサイド中子
を組付固定したものに対してウォータジャケット中子お
よびヘッド中子を組付けるに当たって、前記ウォータジ
ャケット中子の前後部にそれぞれ突設された巾木を、面
記両サイド中子上部に形成された係合凹部に対して上方
からスライド嵌合せしめるようにしている。

（作　用） 本発明方法では、上記した如く、ボア中子の前後面に対
してフロントおよびリヤサイド中子を組付固定したもの
に対してウォータジャケット中子およびヘッド中子を組
付けるに当たって、前記ウォータジャケット中子の前後
部にそれぞれ突設された巾木を前記両サイド中子上部に
形成された係合凹部に対して上方からスライド嵌合せし
めるようにしたことにより、ウォータジャケット中子の
ｒｉ木とサイド中子の係合凹部との嵌合部位において、
注ｉ１に時におけるウォータジャケット中子の熱変形が
吸収できることとなり、寸法精度を良好に維持できこと
となるとともに、ウォータジャケット中子のサイド中子
への組付が容易となるのである。

（実施例） 以下、添付の図面に示す実施例を参照して、本発明のシ
リンダブロック鋳造用中子の組立方法を説明する。

本実施例においては、直列４気筒エンジンにおけるシリ
ンダブロックｌ（第５図参照）を鋳造する場合に用いら
れる鋳型に組み込まれる中子の組立方法を例として説明
する。

前記シリンダブロックｌを鋳造するための鋳型内には、
後述するように、シリンダブロックｌの中空部を形成す
るための複数種類の中子を相互に組付けてなる中子組立
品２が設置されろ。

前記中子組立品２は、第１図図示の如く、シリンダブロ
ックｌのボア１１．１１・・およびチャンバー１２を形
成するためのボア形成部２１ａ、２１ａ・・およびチャ
ンバー形成部２１ｂとか一体に成形されたボア中子２１
と、前記、ボア１１．１１・・の周壁とウォータジャケ
ットｌ　３，１３・・を形成するためのウォータジャケ
ット中子２２と、シリンダブロック１の上面１４を形成
するためのヘッド中子２３と、シリンダブロックｌのフ
ロント面１５およびリヤ面１６を形成するためのフロン
トおよびリヤサイド中子２４．２５とからなっている。

これらの中子２１〜２５は、レジンコートされた中子砂
を固めて形成されている。

前記ボア中子２１は、本実施例では４気筒に対応すべく
４個に分割形成されたものを接着剤等により相互に結合
固着することにより一体化されたもので構成されており
、その前後面には、前記サイド中子２４．２５の内面に
形成された円形凹部３１．３＋・・に嵌合されろ内性状
凸部３２．３２・・と、接着剤注入用の凹溝３３．３３
とが形成されている。なお、図示のものにおいては、ボ
ア中子２１の前面側およびリヤサイド中子２５の内面側
のみが示されているが、ボア中子２１の後面側およびフ
ロントザイド中子２４の内面側も同様な構成とされてい
る。

前記ウォータジャケット中子２２の前後部には、略直方
体状の巾木３４．３−１が円柱状連結部３５゜３５を介
して一体に突設されており、該各巾木３４の両サイド外
端には、上下方向に延びろ凸条３６．３６がそれぞれ一
体に突設され、また前記各ｌ】木３ｔ１の上面には、ヘ
ッド中子２３を組付けるための四角柱状凸部３７が一体
に突設されている。

なお、前記ｌ】木３４の両サイドおよび凸条３６゜３６
は、下方に向かうに従って中挟となる如き勾配を有して
いる。また、前記四角柱状凸部３７は、上方に向かうに
従って中挟となる如き勾配を有している。符号３８はウ
ォータジャケット中子２２の上面に一体形成されたヘッ
ド中子組付用の円柱状凸部、３９はウォータジャケット
中子２２と主型（図示省略）とを連結するための巾木で
ある。

前記ヘッド中子２３の下面には、前記ウォータジャケッ
ト２２上面の円柱状凸部３８．３８・・を嵌合すべき円
形凹部４０，４０・・および前記巾木３４上面の四角柱
状凸部３７，３７を嵌合ずべき矩形凹部４１，４１が形
成されている。なお、該矩形凹部４１は、底部に向って
中挟となる如き勾配を有している。

また、萌記両サイド中子２４．２５の上部には、前記ウ
ォータジャケット中子２２の１１】木３４を上方からス
ライド嵌合すべき切欠状の係合凹部４２゜４２が形成さ
れており、該怨係合凹部４２の両サイドには、前記巾木
３４両側の凸条３６，３６を嵌合すべき切欠溝４３．４
３が形成されている。

なお、前記係合凹部４２および切欠溝４３は、下方に向
うに従って中挟となる如き勾配を有している。

上記の如き構成の中子２１〜２５は、以下のようにして
組立てられる。

まず、ボア中子２１を下型（図示省略）に係合し、つい
で該ボア中子２１の前後面に突設された円柱状凸部３２
．３２・・に対してフロントおよびリヤサイド中子２４
．２５内面に形成された円形凹部３１．３１・・を相嵌
合せしめた後、ボア中子２１の前後面に形成された接着
剤注入用凹溝３３から接着剤を注入して円台を強固に結
合せしめることにより、ボア中子２１の前後面に両サイ
ド中子２４．２５を組付けてなる第１中間組立品２′（
第２図参！ＩＱ）を組立てる。一方、前記ウォータジャ
ケット中子２２の円柱状凸部３８．３８・・・および巾
木３４の四角柱状凸部３７．３７に対してヘッド中子２
３の円形凹部４０，４０・・および矩形凹部４１，４１
を相嵌合させることにより、ウォータジャケット中子２
２上にヘッド中子２３を組付けてなる第２中間組立品２
″（第２図参照）を組立てる。しかる後、前記第１中間
組立品２′に対して第２中間組立品２″を組付けるので
あるか、該組付は、ウォータジャケット中子２２の前後
に形成された巾木３４を両サイド中子２４，２５の上部
に形成された係合凹部４２に対して上方よりスライド嵌
合せしめることにより行なわれる。

この時、前記各巾木３４両サイドの凸条３６，３６は、
サイド中子２４（あるいは２５）の係合凹部４２におけ
る切欠溝４３に相嵌合せしめられることとなる。この時
、巾木３４および係合凹部４２に勾配を付けるようにし
ているため、組付がスムースに行えることとなり、係合
時における巾木３４と係合凹部４２とのカリ９発生に起
因する破損を防止することができる。また、四角柱状凸
部３８と矩形凹部４１との嵌合も、両者に付けられた勾
配により極めてスムースに行なわれる。

上記の如くして組立てられた中子組立品２に対して、左
右の主型（図示省略）を係合一体化せしめることにより
、直列４気筒エンジン用のシリンダブロック１を鋳造す
るための鋳型が完成ずろ。

上記した如く、中子組立品２を組立てるに際して、ウォ
ータジャケット中子２２の巾木３４．３４を、ボア中子
２１の前後面に組付けられた両サイド中子２４．２５の
係合凹部４２．４２にスライド嵌合せしめるようにした
ことにより、円台の￥１１１作業が極めて容易となると
ともに、組付精度ら大いに向上せしめられることとなる
。また、ウオークジャケット中子２２の巾木３４．３４
と両サイド中子２４．２５の係合凹部４２．４２とのス
ライド嵌合により、注湯時におけるウォータジャケット
中子２２の熱変形をスライド嵌合部位にて吸収し得るこ
ととなり、寸法精度の向上を図ることら可能となる。さ
らに、本実施例における如く、つ４−−タジャケット中
Ｔ−２２の＋ｉ本３．１．３４とヘツド中子２３とを、
四角柱状凸部３７．３７と矩形凹部４０４０との嵌合に
よるダホ合什結合としたことにより、両者の一体化によ
る強度向上が図れ且つ製品冷却時における収縮に追従し
得ることとなるところから、１１木３４あるいは円柱状
連結部３５にクランクが入るのを防止し得るとともに寸
法精度向上にも寄与することとなる。

なお、上記実施例においては、第１中間組立品２′に対
して、ウォータジャケット中子２２とヘッド中子２３と
をＰしめ組立てた状態の第２中間組立品２″を組付ける
ようにしているが、第１中間組ｑ品２′につ十−クジャ
ケット中子２２を組付けた後、ヘット中子２３を組付け
るようにしてしよいことは勿論である。

（発明の効果） 取上の如く、本発明方法によれば、ボア中子の前後面に
対してフロントおよびリヤサイド中子を組付固定したも
のに対してウォータジャケット中子およびヘッド中子を
組付けるに当たって、前記つを一タノヤケソト中子の前
後部にそれぞれ突設された巾木を前記両サイド中子上部
に形成された係合凹部に対して上方からスライド嵌合せ
しめるようにしたので、ウォータジャケット中子の巾木
とサイド中子の係合凹部とのスライド嵌合部位において
、注湯時におけるウォータジャケット中子の熱変形が吸
収できることとなり、寸法精度を良好に維持できること
となるとともに、ウォータジャケット中子のサイド中子
への組付が極めて容易となるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に使用される／リンダプロッタ鋳造
用中子の分解斜視図、第２図は本発明方法によるシリン
ダブロック鋳造用中子の組付過程を示す説明図、第３図
はウォータジャケット中子とサイド中子およびヘッド中
子との組付部位の拡大断面図、第４図は第３図のＡ矢視
図、第５図は本発明方法により鋳造されるシリンダブロ
ックの斜視図である。 ２１・・・・・・・ボア中子 ２２・・・・・・・ウォータジャケット中子・ヘッド中
子 ・フロントサイド中子 ・リヤサイド中子 ・巾木 ・係合凹部 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ボア中子の前後面に対してフロントおよびリヤサイ
   ド中子を組付固定したものに対してウォータジャケット
   中子およびヘッド中子を組付けるに当たって、前記ウォ
   ータジャケット中子の前後部にそれぞれ突設された巾木
   を、前記両サイド中子上部に形成された係合凹部に対し
   て上方からスライド嵌合せしめるようにしたことを特徴
   とするシリンダブロック鋳造用中子の組立方法。