JPH0214842B2 - - Google Patents

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JPH0214842B2
JPH0214842B2 JP1051886A JP1051886A JPH0214842B2 JP H0214842 B2 JPH0214842 B2 JP H0214842B2 JP 1051886 A JP1051886 A JP 1051886A JP 1051886 A JP1051886 A JP 1051886A JP H0214842 B2 JPH0214842 B2 JP H0214842B2
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Koichi Sagawa
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、集塵ごと捨てる再使用のきかない紙
等の集塵袋を備えた電気掃除機に係り、特に集塵
袋および粗目集塵フイルターの除塵装置の改良に
関する。
〔従来の技術およびその課題〕
この種の電気掃除機は、ごみの処理が手軽に行
なえるという反面、集塵袋の有効集塵容積に比
べ、実際の集塵量は1/2〜1/3程度であり、極めて
集塵率が悪い。
これは、塵埃がいつぱいになる前に、集塵袋の
通気面(濾過面)が附着塵埃により通気性を損ね
実質上集塵不能になるからである。
集塵率向上を計るため、集塵袋の除塵を行なう
ことを種々試みたが、紙等の集塵袋は強度的に弱
く、やぶれ等の破損が生じ易いという欠点があ
る。
例えば、集塵袋の外周面を針金等にて形成した
除塵子で擦ると、種々の集塵により集塵袋の外周
面が凹凸状あるいは複雑な形状になつているた
め、除塵子が摺接面を引掻いてしまい、結局、集
塵袋はやぶれてしまうという問題があつた。
本発明の目的は、使い捨て集塵袋を、その外面
から内方に粗目集塵フイルターを介して広範囲に
亘つて振動させて除塵し、通気性を回復させる除
塵装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は通気性及
び可撓性を有し、内部に塵埃が充填された後その
まま捨てられる袋状体の細目集塵フイルターと、
前記細目集塵フイルターの下流側に配置され、か
つ該細目集塵フイルターに接触して保持する少な
くとも粗目集塵フイルターが設けられた平面状部
を有するフイルター保持体と、前記フイルター保
持体の粗目集塵フイルターに振動を生ぜしめる受
撃体および該受撃体を打撃する打撃体とからなる
加振手段とを備えた電気掃除機の除塵装置におい
て、前記粗目集塵フイルターの下流側の前記フイ
ルター保持体の平面状部に、該平面状部の略中央
に位置されかつ一端が自由な支持体が一体成形さ
れ、該支持体の自由端近傍に前記受撃体が突設さ
れていると共に、前記受撃体の打撃される方向と
直交する受撃体中心を通る直線に対して略対称的
に配置され、前記方向に延びた基部および該基部
に対して略直角に前記基部から延びた先端が自由
な分岐部とを有し、前記基部の一端が前記固定部
の受撃体近傍に固定され、前記受撃体からの振動
を前記両フイルターに伝える振動伝達体を設け、
かつ前記平面状部から離れた前記受撃体部位を、
前記打撃体により該平面状部と平行方向に打撃し
て前記振動伝達体を振動せしめる構成としたもも
である。
〔作用〕
フイルター保持体を振動させることにより、フ
イルター保持体を介して袋状の細目集塵フイルタ
ーが振動力を受けるので、細目集塵フイルターの
通気目から附着塵埃が除塵され、細目集塵フイル
ターの通気性は回復する。即ち、打撃体が受撃体
の付根よりも先端側寄り、すなわち、粗目集塵フ
イルターが形成された平面状部から離れた受撃体
部位を該平面状部と平行方向に打撃するので、粗
目集塵フイルターは受撃体を中心としてシーソー
状の振動をする。このシーソー状の振動により、
粗目集塵フイルターの表面に接触している粗目集
塵フイルターは外面から連続的に打たれる。する
と、細目集塵フイルターは外面から内方に撓み、
かつ繰り返し、打撃力を受けるので、該フイルタ
ー内面に附着している塵埃の剥離は効果的に行な
われる。また除塵振動はフイルター保持体を介し
て行なわれるのでやぶれ等の破損は生じることは
ない。更にフイルター保持体の粗目フイルターが
当接する細目集塵フイルターの部分は塵埃附着が
集中する。フイルター保持体による除塵力は塵埃
集中部分が最大であるので、よく除塵が行なわれ
る。この部分の除塵による通気性回復は集塵能力
向上に一層寄与する。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
この電気掃除機は、第1図に示すように本体ケ
ース1とダストケース2とから構成され、両ケー
ス1,2は着脱自在に結合されている。
本体ケース1は内部に電動送風機3およびコー
ド巻取装置4を備えている。
コード巻取装置4はコード5を巻き取るコード
リール6を有する。このコードリール6の外周に
歯部7が形成され、この歯部7は本体ケース1の
前壁8側に回転自在に支持されている中間歯車9
に噛合されている。この中間歯車9には駆動カツ
プリング10が取付けられ、この駆動カツプリン
グ10は前壁8の外面に露出している。
この駆動カツプリング10はダストケース2側
に設けられる後述の集塵フイルターユニツトの除
塵装置側に連結される。
次にダストケース2の構成について説明する。
ダストケース2は、第1図、第2図および第5図
に示すように、筒形の形状になつている。
ダストケース2の前側には、袋状体の細目集塵
フイルター(以下第1細目集塵フイルターとい
う)11を出し入れする第1細目集塵フイルター
用開口部が形成されている。この第1細目集塵フ
イルター用開口部には開閉自在なるフイルター支
持板12が設けられている。このフイルター支持
板12は第1細目集塵フイルター用開口部の下部
に設けた支軸(図示せず)にて回転自在に支持さ
れ、この支軸を支点として同支持板12は前側に
倒すように回動できる。
ダストケース蓋体14は、第1細目集塵フイル
ター用開口部をフイルター支持板12の外側から
閉成するもので、ダストケース2の下部に支軸1
3をもつて回動自在に支持され、この支軸13を
支点として同蓋体14は前側に倒すように回動で
きる。
このダストケース蓋体14は吸込ホース(図示
せず)を挿入するホース接続口15およびクラン
プ16を有する。
ダストケース2の後側は本体ケース1が着脱自
在に結合される。このダストケース2の後側には
結合部側開口部が設けられており、この結合部側
開口部より第1細目集塵フイルター11に接触し
て保持する粗目集塵フイルター31を有するフイ
ルター保持体を包む集塵フイルターユニツト17
がダストケース2内に出し入れされる。
ダストケース2は内壁面に第1細目集塵フイル
ター11を外周から保持する複数のフイルター保
持リブ18を有する。このフイルター保持リブ1
8は、前記結合部側開口部の奥の部分から第1細
目集塵フイルター用開口部に向つて延在してい
る。
またフイルター保持リブ18の間には、同リブ
18と同方向に延びるフイルター引出し案内リブ
19が第1細目集塵フイルター用開口部側に寄せ
て設けられている。このフイルター引出し案内リ
ブ19は第1細目集塵フイルター用開口部側に向
つて高くなるように傾斜している。
次に第1細目集塵フイルター11の構成につい
て述べる。第1図、第5図に示すように、この第
1細目集塵フイルター11は、袋状体20と支持
板21とから構成されている。袋状体20は薄い
通気性を有する可撓性の紙で形成されている。支
持板21はボール紙等の硬質紙で形成されてい
る。支持板21と袋状体20は接着剤により接着
されている。
支持板21は塵埃吸込口22およびふさぎ蓋2
3を有する。ふさぎ蓋体23は支持板21の一辺
に形成した折り曲げ線24により簡単に折り曲げ
ることができる。ふさぎ蓋体23の先端には二つ
の切り込み線25が設けられている。この両切り
込み線25にて形成された係合片26は、切り込
み線25により比較的に曲げやすいものである。
この支持板21は一枚の板材を打ち抜いて形成す
るので簡単にできる。
ふさぎ蓋体23は、これを折り曲げ、支持板2
1に合わせることにより、塵埃吸込口22を閉成
する。この状態にふさぎ蓋体23を保つために、
係合片26を少し曲げ、塵埃吸込口22の内側口
縁部に係合する。
第1細目集塵フイルター11は、使用前には袋
状体20およびふさぎ蓋体23を第5図に示すよ
うに折りたたんでいるので、非常にコンパクトで
ある。このため、第1細目集塵フイルター11の
保管は大きな場所を取らない。
第1細目集塵フイルター11は内蓋12を利用
してダストケース2の第1細目集塵用開口部側に
取り付けられる。
この後、ダストケース蓋体14を閉成すること
により、本電気掃除機は使用に備えられる。
次に集塵フイルターユニツト17の構成につい
て述べる。
集塵フイルターユニツト17は第1図、第4図
に示すように、主として第1細目集塵フイルター
11に接触して保管する粗目集塵フイルター31
を有するフイルター保持体を構成する粗目集塵フ
イルター枠体27と、少なくとも粗目集塵フイル
ターを通過した細塵を捕捉する波状の細目集塵フ
イルター(以下第2細目集塵フイルターという)
を構成する第2細目集塵フイルター枠体28とフ
イルター支持基板29と保持用シールパツキング
30とから構成されている。
粗目集塵フイルター枠体27は前面が平面状部
を成し、この平面状部に平坦の粗目集塵フイルタ
ー31が、側面および上面に補助粗目集塵フイル
ター32がそれぞれ張設されている。
両フイルター31,32はナトロン、ポリエチ
レンまたはポリプロピレン等の糸を網状に編んだ
ものを用いており、これの通気目の大きさは前記
第1細目集塵フイルター11の通気目よりも十分
に大きいものである。すなわち第1細目集塵フイ
ルター11は砂等の細塵を捕集できるのに対し、
両フイルター31,32は細塵を通すものであ
る。
第2細目集塵フイルター枠体28には不織布を
波状に形成した第2細目集塵フイルター33が設
けられている。この第2細目集塵フイルター33
の通気目の大きさは前記第1細目集塵フイルター
11とほぼ同一に形成されている。
このように第1細目集塵フイルター11の下流
側に第2細目集塵フイルター33を配置する二段
構成としたもので、第1細目集塵フイルター11
で捕集されなかつた塵埃は第2細目集塵フイルタ
ー33にて捕集でき、本体ケース1の排気口34
より細塵が吹き出すことはないのである。
フイルター支持基板29は前側に除塵子用歯車
体35を、後側に除塵子用手動ハンドル36をそ
れぞれ回転自在に支持している。除塵子用歯車体
35の前面に弾性体にて形成した除塵子37をね
じ38で固定し、このねじ38を除塵子用手動ハ
ンドル36に螺合することにより、除塵子37と
除塵子用歯車体35と除塵子用手動ハンドル36
は、一緒にフイルター支持基板29に取り付けら
れる。
第2細目集塵フイルター枠体28の後側とフイ
ルター支持基板29の前側を合せ、両者の外周に
保持用シールパツキング30を嵌めて前記両者を
一組とし、これに粗目集塵フイルター枠体27を
第2細目集塵フイルター33側からかぶせて取り
付けることにより集塵フイルターユニツト17は
構成される。
この集塵フイルターユニツト17は、これをダ
ストケース2内に嵌め込むことにより、保持シー
ルパツキング30の外周がダストケース2の内側
壁面に気密的に接合する。
除塵子37の先端部は第2細目集塵フイルター
33の後面(裏面)に接触しているので、除塵子
用手動ハンドル36を回すことにより、前記裏面
が除塵子37の先端部ではじかれるように擦すら
れる。この擦すりにより、第2細目集塵フイルタ
ー33は振動し、同フイルター33の前面(表
面)に附着している細塵は除塵される。
側目集塵フイルター枠体27の内側には加振手
段として打撃振動式の除塵装置が備えられてい
る。
すなわち、第1図ないし第4図に示すように粗
目集塵フイルター31のほぼ中央に設けられてい
る不通気部39の後面(裏面)には支持ボス部4
0が設けられている。この支持ボス部40にばね
材で形成された打撃体としての打撃杆41が取り
付けられている。この取付けは、打撃杆41の一
端を支持ボス部40に螺合するねじ42および座
板43により行なわれる。
打撃杆41の他端である自由端側に対向する受
撃体としての受撃突起体44は粗目集塵フイルタ
ー31の裏側に位置する不通気部39の自由端近
傍に一体に形成されている。この受撃突起体44
のつけ根のところから左右に延在するようにして
粗目集塵フイルター31に張設した振動伝達体4
5は音叉形状をしている。
この振動伝達体45は、第3図に示す如く、受
撃突起体44が打撃を受ける方向に延びている基
部45Aと、該基部に対して略直角に基部45A
から延びている自由端を有する分岐部45Bから
成つている。
ここで、不通気部39は受撃突起体44と振動
伝達体45を設ける支持体を構成している。
打撃杆41で受撃突起体44をたたくと、粗目
集塵フイルター31は振動する。振動伝達体45
は不通気部39の自由端に設けられているのでそ
の振動は粗目集塵フイルター31の全体に良好に
伝わる。
また打撃杆41は受撃突起体44の付根よりも
先端側寄り、すなわち、粗目集塵フイルター31
が形成された平面状部から離れた受撃突起体部位
を該平面状部と平行方向に打撃するので、粗目集
塵フイルター31は第4図に示すように受撃突起
体44を中心としてシーソー状の振動をする。こ
のシーソー状の振動により、粗目集塵フイルター
31の表面に接触している第1細目集塵フイルタ
ー11は外面から連続的に打たれるので、同フイ
ルター11の内面に附着している塵埃は除塵され
る。
第2細目集塵フイルター枠体28の上側に設け
た軸受46は、シールパツキング47を介してカ
ム体48を回転自在に支持している。軸受46の
裏面側には遊び歯車体49、クラツチ環50、ば
ね51、連絡筒体52が取付けられ、これらは前
記カム体48に螺合するねじ53により固着され
る。
カム体48の回転は、遊び歯車体49を回すこ
とにより行なわれる。ただし、遊び歯車体49よ
りカム48に伝達される回転は、クラツチ環50
により一方に回転するのみである。
カム体48は、前記打撃杆41の自由端に接合
する関係に位置し、かつ遊び歯車体49の歯部は
前記除塵用歯車体35の歯部と噛合されているの
で、前記除塵子用手動ハンドル36を回すことに
より除塵用歯車体35を介してカム体48は回転
する。このカム体48の回転により、打撃杆41
の自由端ははじかれるので、前述したように打撃
杆41は受撃突起体44をたたくのである。
フイルター支持基板29の軸受54は、ばね5
5を介して受動カツプリング56を回転自在に支
持し、この受動カツプリング56の抜け止めは座
板57を介して軸受54に螺合するねじ58によ
り行なわれる。
受動カツプリング56は歯部が形成されてお
り、この歯部は前記除塵用歯車体35の歯部に噛
合されている。また受動カツプリング56は、本
体ケース1にダストケース2を結合することによ
り、前記駆動カツプリング10に係合し、両カツ
プリング10,56は連結される。この連結によ
り、コード巻取装置4のコードリール6の回転力
は、集塵フイルターに設けている除塵装置に伝達
される。
前記したカム体48の一方向回転はコード5を
引き出す際のコードリール6の回転方向と合わせ
ているので、コード5を巻き取る際のコードリー
ル6の回転においてはカム体48は回転しない。
これはコードリール6を回すコード巻取装置4の
巻き戻しぜんまいばねを小型にすることに寄与す
る。
以上は、一実施例に示す本電気掃除機を主とし
て構成上の観点から述べたものであるが、次にこ
の構成に基づく動作について説明する。
電動送風機3を運転すると、塵埃を含む気流は
吸込ホース、ホース接続口15を通り、第1細目
集塵フイルター11の袋状体20内に流入する。
ここで、粗塵および細塵は捕集され、空気および
わずかの微細塵は袋状体20の通気目を通り、更
に粗目集塵フイルター31,32を通り、第2細
目集塵フイルター33側に流れる。ここで微細塵
は捕集され、空気は第2細目集塵フイルター33
の通気目を通り、本体ケース1の排気口34より
排気される。
第1細目集塵フイルター11は、ダストケース
2に取り付けた段階では袋状体20が折りたたま
れた状態になつているが、袋状体20内に空気が
流入すると、この風圧および袋状体20の外周面
にかかる静圧により、袋状体20は第9図に示す
ようにふくらむ。ふくらんだ袋状体20は粗目集
塵フイルター31およびフイルター保持リブ18
にて外周が押えられるので、これ以上はふくらま
ず、この状態で集塵が行なわれる。
袋状体20の外周は前述のように粗目フイルタ
ー31およびフイルター保持リブ18にて押えら
れてはいるが、袋状体20の通気性は損なわれな
い。すなわち、粗目集塵フイルター31は通気性
が十分にあり、フイルター保持リブ18の各間に
は通気路があるので、袋状体20の外周への気流
は阻止されない。
袋状体20内の集塵は、粗目集塵フイルター3
1に対向する部分から進行する。この対向する部
分の目づまりが進むと、ほとんどの気流は、フイ
ルター保持リブ18に対向する部分を通り、更に
粗目集塵フイルター枠体27の側面および上側に
設けられている粗目集塵フイルター32を通つて
第2細目集塵フイルター33側に流れるという状
態をとることになる。
こうして、第1細目集塵フイルター11の袋状
体20の集塵は行なわれるのである。
袋状体20および第2細目集塵フイルター33
の塵埃附着量が増大し、吸込力が低下した場合
は、コード巻取装置4のコードリール6を回転さ
せるかあるいは除塵子用手動ハンドル36を回転
させると前述したように除塵子37の作動により
第2細目集塵フイルター33の除塵は行なわれる
とともに打撃杆41の作動により袋状体20の除
塵も行なわれる。
袋状体20の除塵は、前記したように、打撃杆
41の作動による粗目集塵フイルター31側の振
動により行なわれるので、袋状体20が損傷する
ことは起きない。
袋状体20は、紙等の比較的弱い材料で形成さ
れているので、除塵子37のようなもので袋状体
20の外面を直接擦するとやぶれてしまう。しか
し、粗目集塵フイルター31を介して袋状体20
に除塵振動力を加えるので、袋状体20をやぶる
ような無理な力はかからない。
また粗目集塵フイルター31は、前述したよう
に受撃突起体44を中心としてシーソー状に振動
するので、このシーソー状の振動により、袋状体
20は外面から内方に撓み、かつ繰り返し、打撃
力を受けるので袋状体20の内面に附着している
塵埃の剥離は効果的に行なわれるのである。
更にまた粗目集塵フイルター31に当接する袋
状体20の部分は、塵埃が著しく附着するが、こ
の部分に除塵振動を加えるので除塵は効果的に行
なわれ、集塵能力回復に多いに貢献するのであ
る。
このように、第1細目集塵フイルター11等の
除塵を適時に繰り返しながら使用することによ
り、第1細目集塵フイルター11内に余分な空間
を残すことなく塵埃は充満する。
この時には、塵埃の充満した第1細目集塵フイ
ルター11をダストケース2から外し、新しい第
1細目集塵フイルター11を取り付ける。
すなわち、第1細目集塵フイルター11の取り
外しは、まず第7図に示すように、クランプ16
を操作してダストケース蓋体14を開き、前述し
たように、第1細目集塵フイルター11のふさぎ
蓋体23で塵埃吸込口22を閉成する。この後支
持板21をもつて第1細目集塵フイルター11を
外側に引つ張ることにより、フイルター支持板1
2は開かれるので第1細目集塵フイルター11は
ダストケース2の外部に楽に引き出すことができ
る。
この引き出しに際し、ふさぎ蓋体23で塵埃吸
込口22は閉成されているので、同吸込口22か
ら塵埃がこぼれない。引き出した第1細目集塵フ
イルター11は塵埃を収納したまま捨てられる。
またフイルター引出し案内リブ19により、より
容易に第1細目集塵フイルター11は引き出しが
行なわれる。
新しい第1細目集塵フイルター11の取り付け
については、先に述べたので、ここでの説明は省
略する。
第1細目集塵フイルター11の取り外しおよび
新しい第1細目集塵フイルター11の取り付け
は、以上に説明したようにダストケース蓋体14
を開いてダストケース2の前側にある第1細目集
塵フイルター用開口部より行なわれるので、前記
集塵フイルターユニツト17の取り外しとは無関
係に行うことができ取扱性の面でよい。
集塵フイルターユニツト17中の第2細目集塵
フイルター33に集塵される塵埃量は非常に少な
く(95%以上が第1細目集塵フイルター11に集
塵される。)、このため第2細目集塵フイルター3
3の塵埃捨ては、第1細目集塵フイルター11の
取換に比べ極めて少ない。
それにもかかわらず、第2細目集塵フイルター
33の除塵を行つたり、あるいは塵埃を捨てるの
は次の理由によるものである。
第1細目集塵フイルター11を新しいものと交
換しても第2細目集塵フイルター33に塵埃が附
着していると、本電気掃除機の吸込能力は完全に
回復したことにならない。せつかく新しい第1細
目集塵フイルター11に取り換えたのにもかかわ
らず吸込性能の面で劣るという不具合があるの
で、第2細目集塵フイルター33の除塵を行ない
同フイルター33の吸込能力の回復を計る必要が
ある。
また第2細目集塵フイルター33側の集塵量が
ある程度以上になると、除塵をしても、この除塵
された塵埃の再舞上が著しく、すぐに同フイルタ
ー33は塵埃附着により吸込能力が劣化する。こ
のような時には第8図に示すように集塵フイルタ
ーユニツト17をダストケース2より外し、塵埃
を捨てなければならない。
第2細目集塵フイルター33側の塵埃を捨てた
り、あるいは集塵フイルターユニツト17の保守
点検はダストケース2の後側にある結合部側開口
部より集塵フイルターユニツト17を取り外して
行なうので前記第1細目集塵フイルター11の取
り外しとは無関係に行なうことができ取扱い性の
面でよい。
第1、第2細目集塵フイルター11,33の除
塵についての必要性を第10図、第11図に示す
グラフに沿つて更に詳しく述べる。
第10図、第11図は前記両フイルター11,
33の吸込強さと集塵量との関係を除塵の有無と
の対比で示したものである。
まず、第10図(第1細目集塵フイルター11
のみの特性を示す)に示すように、第1集塵フイ
ルター11の除塵を行なわない場合は、イで表わ
す集塵性能特性を示す。すなわち、集塵量の増加
に伴ない第1細目集塵フイルター11の目づまり
が進行し、吸込強さ(吸込強力)が急激に減少
し、直に吸込強さは飽和(インジケータの飽和表
示を基準とする。)する。この場合の集塵容量を
Vとする。
一方、第1細目集塵フイルター11の除塵を適
時に行なつた場合はロで表わす集塵性能特性を示
す。すなわち、適時に除塵を行ないながら使用す
ると、第1細目集塵フイルター11に附着してい
る塵埃が除塵され目づまりが解消されるので吸込
強さが回復し、集塵量の増加に伴ない吸込強さは
急激には減少しない。このため吸込強さが飽和に
達したところでは、集塵容量は2.5〜3V、つまり
除塵を行なわない場合に比べ2.5〜3倍に集塵容
量は増大する。
次に第11図に示すように、本電気掃除機全体
の集塵性能特性ハは第1細目集塵フイルター11
の集塵性能特性ニと第2細目集塵性能特性ホとの
和になる。なおここでは、説明の都合上、吸込強
さが飽和するまで両フイルター11,33の除塵
を行なわないものとする。
吸込強さが飽和したところで、新しい第1細目
集塵フイルター11に交換すると、このものにつ
いては低下した吸込強さの量bが完全に回復す
る。しかし本電気掃除機全体の低下した吸込強さ
の量はcであるので全体としては吸込強さは完全
に回復したことにならない。すなわち、第2細目
集塵フイルター33の吸込強さの低下量aは残る
のである。
そこで第2細目集塵フイルター33の除塵を行
なうことにより、同フイルター33の吸込強さが
回復し、本電気掃除機全体の吸込強さが完全に回
復する。
このように、第1細目集塵フイルター11の下
流側に第2細目集塵フイルター33を設ける二段
構成のものにおいては、第1細目集塵フイルター
11を交換して吸込能力の回復を期待する以上、
第2細目集塵フイルター33の除塵を行なうこと
は是非とも必要なことである。
以上はダストケース2内に第1細目集塵フイル
ター11をセツトした場合の使用形態について述
べたものであるが、本電気掃除機は第1細目集塵
フイルター11を用いないで使用することができ
る。
この場合には粗目集塵フイルター31の前側に
あたるダストケース2の内側空間に粗塵が集塵さ
れ、細塵は第2細目集塵フイルター33に集塵さ
れる。
集塵された塵埃は、集塵フイルターユニツト1
7を取り外してダストケース2の結合部側開口部
より捨てるのが、粗塵および細塵を一挙に捨てら
れるので便利である。
第1細目集塵フイルター11を用いた場合に
は、粗目集塵フイルター31は、集塵フイルター
としての機能を奏さなく、主に第1細目集塵フイ
ルター11を外面から保持する機能を有する。こ
れに対し、第1細目集塵フイルター11を用いな
い場合には、粗目集塵フイルター31は、本来の
集塵フイルターとしての機能を発揮する。また粗
目集塵フイルター31は粗塵のみしか集塵できな
く、細塵の集塵は第2細目集塵フイルター33に
よつて行なわれるので、第2細目集塵フイルター
33は本来の細塵集塵機能を発揮する。
第2細目集塵フイルター33の除塵は、前述し
た場合と同様に行なわれるが、粗目集塵フイルタ
ー31の除塵は、打撃杆41の打撃による同フイ
ルター31の振動により行なわれる。
〔発明の効果〕
上述のとおり、本発明によれば、次の効果が奏
される。
(1) フイルター保持体の粗目集塵フイルターが受
撃体を中心としてシーソー状に振動し、この振
動が粗目集塵フイルターの外面から内方に伝達
されるので、細目集塵フイルターがやぶれ等の
破損を生じることなく、その通気目から附着塵
埃が除去されるから、細目集塵フイルターは通
気性が回復して集塵率を向上させることができ
る。
(2) フイルター保持体は平面状部を有し、この平
面状部に粗目集塵フイルターが設けられている
から、平面状部に接する細目集塵フイルターの
部分に塵埃附着が集中し、該部分にフイルター
保持体を介して振動が伝わり、よく除塵が行な
われる。
(3) 受撃体と振動伝達体が固定部の自由端に設け
られているので、打撃体による振動伝達が良好
となり、両フイルターの除塵が効率良く行なわ
れる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本電気掃除機の縦断面図、第2図は集塵フイル
ターユニツトの分解斜視図、第3図は粗目集塵フ
イルターの背面拡大図、第4図は粗目集塵フイル
ターと第1細目集塵フイルターとの関係で第1細
目集塵フイルターの除塵状態を示す図、第5図は
本電気掃除機の分解図斜視図、第6図はダストケ
ースの要部斜視図、第7図は第1細目集塵フイル
ターを取り出す状態を示す図、第8図は集塵フイ
ルターユニツトを取り外してダストケースから塵
埃を捨てる状態を示す図、第9図は第1細目集塵
フイルターに塵埃気流が流入する状態を示す図、
第10図は第1細目集塵フイルターの集塵性能特
性を示す図、第11図は第1細目集塵フイルター
と第2細目集塵フイルターを併合した場合の集塵
性特性を示す図である。 11……第1細目集塵フイルター、31……粗
目集塵フイルター、41……打撃杆、44……受
撃体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 通気性及び可撓性を有し、内部に塵埃が充填
    された後そのまま捨てられる袋状体の細目集塵フ
    イルターと、前記細目集塵フイルターの下流側に
    配置され、かつ該細目集塵フイルターに接触して
    保持する少なくとも粗目集塵フイルターが設けら
    れた平面状部を有するフイルター保持体と、前記
    フイルター保持体の粗目集塵フイルターに振動を
    生ぜしめる受撃体および該受撃体を打撃する打撃
    体とからなる加振手段とを備えた電気掃除機の除
    塵装置において、前記粗目集塵フイルターの下流
    側の前記フイルター保持体の平面状部に、該平面
    状部の略中央に位置されかつ一端が自由な支持体
    が一体成形され、該支持体の自由端近傍に前記受
    撃体が突設されていると共に、前記受撃体の打撃
    される方向と直交する受撃体中心を通る直線に対
    して略対称的に配置され、前記方向に延びた基部
    および該基部に対して略直角に前記基部から延び
    た先端が自由な分岐部とを有し、前記基部の一端
    が前記固定部の受撃体近傍に固定され、前記受撃
    体からの振動を前記両フイルターに伝える振動伝
    達体を設け、かつ前記平面状部から離れた前記受
    撃体部位を、前記打撃体により該平面状部と平行
    方向に打撃して前記振動伝達体を振動せしめる構
    成としたことを特徴とする電気掃除機の除塵装
    置。
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