JPH02143454A - 半導体デバイス - Google Patents

半導体デバイス

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JPH02143454A
JPH02143454A JP29593388A JP29593388A JPH02143454A JP H02143454 A JPH02143454 A JP H02143454A JP 29593388 A JP29593388 A JP 29593388A JP 29593388 A JP29593388 A JP 29593388A JP H02143454 A JPH02143454 A JP H02143454A
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JP
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resistance
type
epitaxial layer
region
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JP29593388A
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English (en)
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Toyomasa Koda
幸田 豊正
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は小信号回路を内蔵する高耐圧パワーICに係わ
るものであり、特に高耐圧パワートランジスタの直列抵
抗低減に好適なモノリシックIC構造からなる半導体デ
バイスに関する。
[従来の技術] 半導体デバイスの多機能化に伴って、構造機能の異なる
半導体回路(素子)が単一のチップにモノリシックに製
造されることが多くなっている。
インテリジェント・パワーI C(Intellige
ntPower [ntsgrated C1rcui
t:  I P I C)と呼称されるC M OS 
F E T (Co+iplementary Met
alOxide Sem1conductor Fie
ld−Erfect−TransisLor:相補型M
OSFET)回路とDMOSFET(Double−ロ
Hfused MOS F ET)等をモノリシツクに
形成したパワーICにあっては、基体(基板)を電極と
するものと、基板の主面に全ての電極を設けるものとが
ある。基板を電極とするものとしては、たとえば、エレ
クトロニクス(EIecLornics)、1986年
7月24日号、Plooにも記載されているように、n
形基板を用いるものがあり、回路的には基板がドレイン
となることから、各回路素子はドレインが共通とならざ
るを得す、複数の回路素子を組み込むには設計上工夫が
いる。
また、基板の主面に全ての電極を設けた構造としては、
p形基板を用いるものがあり、各回路素子は電気的に独
立した各アイランドに形成されるため、回路設計の自由
度が高い、−例を挙げるならば、モータの正転逆転を制
御するHブリッジ回路にあっては、ドレインを所望の電
位とさせる必要があることから、p形基板の構造が使用
されている。
一方、他の例としては、高耐圧MOSFETとバイポー
ラトランジスタ、CMOSFETをモノリシック化した
半導体装置についての論文が、アイ・イー・イー・イー
、トランザクション オンエレクトロン デバイスイズ
(If!l!E Trans[!IecLron De
vices)、ED−31Na1Jan、 1984年
、P89〜P95に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように、半導体デバイスの高機能化、小型化によ
り、相互に構造機能が異なる半導体素子がモノリシック
に組み込まれてIC化されている。
たとえば、第9図は、バイポーラ−CMOS(以下Bi
−CMOSと略)と縦型パワー〇MO5FETとを共存
させたICの例である。
このICは、P形のシリコン(Sl)からなる基板(基
体)1の主面に、n形エピタキシャル層2を有している
。このn形エピタキシャル層2はp形分離拡散領域3に
よって3分割され、バイポーラ用アイランド4にはバイ
ポーラトランジスタ5が、パワー用アイランド6には縦
型パワートランジスタ(0MOSFET)7が、小信号
用アイランド8には0MOSFET9がそれぞれ形成さ
れている。また、前記バイポーラ用アイランド4および
パワー用アイランド6の底部にはn十形埋込層lOが設
けられている。そして、これらn÷十形込層10は各ア
イランドに設けられたn十形拡散領域11に接続されて
基板1の主面に電気的に導かれ、バイポーラトランジス
タ5にあってはコレクタ(C)電極12に接続され、縦
型パワートランジスタ7にあってはドレイン(D)電極
13に接続されている。
前記バイポーラ用アイランド4には、その表層部にρ形
からなるベース領域14が設けられているとともに、こ
のベース(B)eJt域14の表層部にはn÷形からな
るエミッタ(E)領域15が設けられている。そして、
前記エミッタ領域15の上にはエミッタ電極16が、ベ
ース領域14の上にはベース電極17が設けられている
。なお、前記ベース電極17が接触するベース領域14
の表層部には、オーミックコンタクト用のp十形のコン
タクト?+TI域18が設けられている。
前記パワー用アイランド6には、所定距離離れてそれぞ
れP膨拡散層20が設けられるとともに、この内部表層
部にはn◆十形散層21が設けられている。そして、前
記一対のp膨拡散層20間のn形エピタキシャル層6上
にはゲート酸化膜を介してゲート電極23が設けられて
いる。また、このゲート酸化膜の両側のn+十形散層2
1上にはソース(S)電極24が設けられている。この
縦型パワートランジスタ7にあっては、前記n十形拡散
層21から外れたp膨拡散層20の表層部分がチャネル
となる。
前記CMOSFE79は、nMO325とpMO826
とからなっている。前記nMO325は、前記n形の小
信号用アイランド8の表層部に設けられたρ型頭域から
なるpウェル27に所定距離離して設けられたn◆形の
ソース領域2日およびドレイン領域29と、このソース
領域28とドレイン領域29との間のpウェル層27上
にゲート酸化膜を介して設けられたゲート電極31と、
前記ソース領域2Bとドレイン領域29の上にそれぞれ
設けられたソース電極32とドレイン電極33とで構成
されている。また、pMO326は、n形の小信号用ア
イランド8の表層部に所定距離離して設けられたp十形
のソース領域34およびドレイン領域35と、このソー
ス領域34とドレイン領域35との間のn形エピタキシ
ャル層8の上面にゲート酸化膜を介して設けられたゲー
ト電極37と、前記ソース領域34とドレイン領域35
の上にそれぞれ設けられたソース電極38とドレイン電
橋39とで構成されている。
なお、前記基板1の主面には、各電極を電気的に絶縁す
る絶縁膜40が設けられている。なお、図において、図
面が微細となることから各MOSFETのゲート酸化膜
には符号を付さないことにする。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、p形基板lを用いたICにおいては、基
板1の主面に全ての電極を導くことから、所望アイラン
ドの底にはn十形埋込層10が、そしてこのn◆形埋込
層lOを電気的に基板lの主面に導くためのn◆十形散
領域11が設けられることになる。この結果、コレクタ
やドレインにおいては、前記n十形埋込層10およびn
+十形散領域11の直列抵抗が付加されることがわかる
ここで、半導体デバイスを低オン抵抗化する場合に問題
となるのはn◆埋込層10の抵抗値である。
なぜならば、通常、埋込層は埋込層からの不純物のわき
上がりによるエピタキシャル層2の実効的厚みが減少す
るのを低く抑えるため、不純物源として拡散係数の比較
的小さいアンチモン(sb)を使用しており、したがっ
て、その拡散層深さは8μm程度であり、シート抵抗は
数十Ω/口と比較的大きいからである。
この値は小信号トランジスタでは問題にならないのであ
るが、オン抵抗(Ron)が数Ω以下の低オン抵抗のパ
ワー素子を設計する場合には、実現困難な程大きな抵抗
値である。つまり従来構造ではこの点が配慮されておら
ず、従来構造では低オン抵抗デバイスは実現困難であっ
た。
本発明の目的は、アイランドの底に設けられる埋込層の
抵抗を大幅に低減させることにある。
本発明の他の目的は抵抗の小さな埋込層を設けるととも
に、この埋込層を利用してパワー素子を形成し、これに
より低オン抵抗素子を有するインテリジェント・パワー
IC等の半導体デバイスを提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであ
ろう。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を節単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明の半導体デバイスは、p形基板と、各
素子が形成されるn形エピタキシャル層と、前記p形基
板とn形エピタキシャル層との間に設けられるn十形埋
込層とを存する構造になっているが、その製造時、前記
n十形埋込層を厚く形成するために、前記p形基板の主
面のn十形埋込層形成領域にn十形埋込層を形成するた
めの不純物領域を形成した後、前記基板主面に基板と同
じ導電型からなるp形の抵抗低減用エピタキシャル層を
形成するとともに、その後この抵抗低減用エピタキシャ
ル層の前記n十形埋込層形成領域に対応する9i域にn
十形埋込層を形成するための不純物領域を形成し、つい
で、熱拡散によって前記抵抗低減用エピタキシャル層の
上下の不純物領域からの上下拡散によって抵抗低減用エ
ピタキシャル層に部分的にエピタキシャル層の深さ方向
全域に亘るn十形埋込層を形成し、その後、前記抵抗低
減用エピタキシャル層上に必要ならばその界面にn十形
埋込層を形成しつつ各素子を形成するためのn形からな
るエピタキシャル層を形成し、かつこのエピタキシャル
層のアイソレーション等を行ない、さらに各アイランド
に縦型パワーDMOSFET、バイポーラトランジスタ
、CMOSFETを形成することによって製造されてい
る。
〔作用] 上記した手段によれば、本発明の半導体デバイスは、p
形基板とこのp形基板の上に形成されるn形エピタキシ
ャル層との間に設けられるn÷形埋込層の形成において
、前記pY3基板のn十形埋込層形成領域に不純物領域
を設けた後、エピタキシャル成長を行なってP形の抵抗
低減用エピタキシャル層を形成し、その後、この抵抗低
減用エピタキシャル層の表面のn十形埋込層形成領域に
同様な不純物領域を設け、かつ熱拡散による上下拡散に
よって、部分的に抵抗低減用エピタキシャル層を埋め尽
くさせてn十形埋込層とするため、従来に比較して厚い
n十形埋込層を形成できることから、この厚いn十形埋
込層をコレクタやドレインとして利用した回路素子のオ
ン抵抗を従来に比較して大幅に低減できることになる。
したがって、本発明によれば、低オン抵抗素子からなる
パワー素子を小信号トランジスタと同一の基板に製造す
ることができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の一実施例について説明する
第1図は本発明の一実施例によるインテリジェント・パ
ワーICの概要を示す断面図、第2図〜第7図は同じく
インテリジェント・パワーICの各製造工程における断
面図であって、第2図は基板主面に埋込拡散層形成用の
不純物iJl域を部分的に設けた状態を示す断面図、第
3図は抵抗低減用エピタキシャル層を形成した状態を示
す断面図、第4図は抵抗低減用エピタキシャル層上に埋
込拡散層形成用の不純物領域を部分的に設けかつ拡散し
た状態を示す断面図、第5図はp形分離拡散領域によっ
て電気的に区画されたエピタキシャル層の各アイランド
状態を示す断面図、第6図はパワー用アイランドにn十
形拡散領域が形成された状態を示す断面図、第7図は各
アイランドにそれぞれ縦型パワーDMOSFET、バイ
ポーラトランジスタ、CMOSFETが形成された状態
を示す断面図である。
この実施例では、第1図に示されるように、6OV耐圧
の縦型パワーDMO3IjET50と15■耐圧のBi
−CMOS51を共存させたインテリジェント・パワー
IC(半導体デバイス)の例を示す。
このICは、p形のSiからなる基板(基体)1の主面
に、p形からなる抵抗低減用エピタキシャル層52を有
するとともに、この抵抗低減用エピタキシャル層52の
上にn形からなるエピタキシャル層53を有している。
このエピタキシャル層53はp形分離拡散領域3によっ
て3分割され、バイポーラ用アイランド4.パワー用ア
イランド6、小信号用アイランド8を構成している。ま
た、前記バイポーラ用アイランド4および小信号用アイ
ランド8の底部には、8μm程度の厚さのn“形埋込層
10が設けられている。また、これが本発明の特徴の一
つであるが、前記パワー用アイランド6の底部には前記
n十形埋込層10に比較して約5倍以上も厚いn十形埋
込N54が設けられている。そして、前記バイポーラ用
アイランド4にはバイポーラトランジスタ5が、パワー
用アイランド6には縦型パワーDMOSFET50が、
小信号用アイランド8にはCMOSFET9がそれぞれ
形成されている。
つぎに、各アイランドに形成された回路素子について説
明する。
前記パワー用アイランド6には縦型パワーDMOSFE
T50が形成されている。このパワー用アイランド6の
底には、前記のように厚さが約40μmとなるn十形埋
込層54が設けられている。
ずなわち、このn十形埋込層54は、前記p形基板1の
主面表層部から抵抗低減用エピタキシャルN52を貫き
かつエピタキシャル層53の下部にまで達している。こ
れは、製造時、前記抵抗低減用エピタキシャル層52を
部分的に上下から拡散させ、抵抗低減用エピタキシャル
層52をそのj7さ分完全に拡散して埋め尽くすことに
よって形成される。そして、この拡散の不純物としては
、拡散係数が比較的大きなリンが用いられている。また
、前記基板lおよび抵抗低減用エピタキシャル層52は
、いずれもp形となるとともに、比抵抗は約2ΩCmと
なっている。また、前記抵抗低減用エピタキシャル層5
2はその厚さが25μmとなっている。そして、前記n
十形埋込層54の厚さは、前記基板lへの拡散深さ約1
5μmと、n+形埋込層54の厚さ25μmと、エピタ
キシャル層53への拡散深さ5μmとの和となり、少な
くとも40〜45μm以上となっている。この厚さは従
来技術による場合の約5倍の拡散深さ(厚さ)である。
したがって、前記n十形埋込層54のシート抵抗も従来
の約5分の1と低くなっている。
前記n十形埋込層54はパワー用アイランド6に設けら
れたn十形拡散領域11に接続されて基板1の主面に電
気的に導かれ、ドレイン(D)電極13に接続されてい
る。また、前記n形のパワー用アイランド6の所定表層
部にはそれぞれp形からなるpウェル55が設けられて
いる。そして、このpウェル55に重なるようにp膨拡
散層20が設けられかつこのp膨拡散層20の表層部に
n十形拡散層21が形成されている。前記n十形拡散層
21とp膨拡散層20との間の表層部分がチャネルとな
る。このチャネルは、前記基板1の主面、正確にはエピ
タキシャル層53の上に設けられたゲート酸化膜56を
介して形成されたゲート(G)電極23をマスクとした
2回の拡散(Double−Diffused )によ
って正確に形成される。
また、前記基板1の主面には前記n十形拡散層21およ
びp膨拡散層20に接触するソース(S)電極24が設
けられている。
このような縦型パワーDMO5FET50にあっては、
前述のように、ドレイン電極13に電気的に繋がるn十
形埋込層54は、その厚さが第9図に示される場合の8
μmに比較して約40μm以上と約5倍以上厚い。
−iに、1 mm”のアクティブエリアを持つ縦型パワ
ーMOSFETでは、MOSFETのみのオン抵抗は略
0.3Ω、ドレイン用のn十形拡散領域11の抵抗は約
0.5Ωと計算される。
したがって、第9図に示される縦型パワートランジスタ
7では、n十形埋込JWIOが8μmの厚さであること
から、n十形埋込[10の抵抗は6゜8Ωとなり、合計
するとパワーMOS F ETのオン抵抗は7.6Ωと
なる。これに対し、本発明のパワーMOSFETの場合
は、n十形埋込層54の厚さが40μm以上となってn
十形埋込層54の抵抗は約1. 4Ωと小さくなること
から、本発明のパワーMOSFETのオン抵抗は約2.
2Ωと約3分の1以下と低減される。なお、計算の際に
はn形エピタキシャル層2およびn形のエピタキシャル
層53の比抵抗を1ΩCm、厚さ10μm、第9図に示
される場合のn十形埋込層10のシート抵抗を20Ω/
口と仮定した。
一方、前記バイポーラ用アイランド4には、バイポーラ
トランジスタ5が設けられている。前記バイポーラ用ア
イランド4はコレクタ(C)jJI域となっている。そ
して、このバイポーラ用アイランド4の表層部にp形か
らなるベース(B)tiJt域14が設けられている。
また、このベース領域14の表層部にはn十形からなる
エミッタ(E)eJ域15が設けられている。そして、
前記エミッタ領域15の上にはエミッタ電極16が、ベ
ース領域14の上にはベース電極17が、コレクタ領域
の上にはコレクタ電極12が設けられている。なお、前
記コレクタ電極12が接触するコレクタ領域の表層部に
は、オーミックコンタクト用のn十形のコンタクト領域
57が設けられている。
前記小信号用アイランド8にはCMOSFET9が設け
られている。前記CMOSFET9は、nMO325と
9MO326とからなっている。
前記nMO525は、前記n形の小信号用アイランド8
の表層部に設けられたp型頭域からなるpウェル27に
所定距離離して設けられたn十形のソース領域28およ
びドレイン領域29と、このソース領域28とドレイン
領域29との間の基板lの上面にゲート酸化膜58を介
して設けられたゲート電極31と、前記ソース領域28
とドレイン領域29の上にそれぞれ設けられたソース電
極32とドレイン電極33とで構成されている。また、
9MO326は、n1形の小信号用アイランド8の表層
部に所定距離離して設けられたp+形のソース領域34
およびドレイン領域35と、このソース領域34とドレ
イン領域35との間のn形エピタキシャル層8の上面に
ゲート酸化膜59を介して設けられたゲート電極37と
、前記ソー大領域34とドレイン領域35の上にそれぞ
れ設けられたソース電極38とドレイン電極39とで構
成されている。なお、第8図の60はn十形拡散層であ
る。また、前記基板1の主面には、各電極を電気的に絶
縁する絶縁1f!i!40が設けられている。
つぎに、このようなインテリジェント・パワーICの製
造方法について、簡単に説明する。
先ず、最初に第2図に示されるように、基板1としてp
形、比抵抗2Ωcmのシリコンからなる厚さ400μm
程度のウェハ61を用いる。その後、ウェハ61の主面
に部分的に設けられた絶縁膜62をマスクとして、縦型
パワーDMOS F ETを形成する領域に対応する領
域にデポジションによりn十形からなる不純物領域63
を形成する。
この不純物領域63の不純物源は、後工程で深く拡散す
る必要があることから拡散係数の比較的大きいリンが用
いられる。また、不純物濃度も、たとえば10 ”c 
m−’〜10 ” c m−”と高い濃度にデポジショ
ンされる。
つぎに、第3図に示されるように、前記絶縁膜62を除
去した後、前記ウェハ61の主面に比抵抗2Ωcm、厚
さ25μmのp形からなる抵抗低減用エピタキシャルN
52を形成する。このエピタキシャル成長によって、前
記不純物領域63は基板1の主面および抵抗低減用エピ
タキシャル層52の下部に拡散される。
つぎに、前記抵抗低減用エピタキシャル層52上に部分
的に絶縁膜64を設けるとともに、この絶縁膜64をマ
スクとしてn十形の不純物領域65を形成する。この不
純物領域65は、前記不純物領域63に対応した領域に
設けられるとともに、バイポーラトランジスタ5および
CMOSFET9が形成される領域に対応する領域にも
設けられる。
つぎに、たとえば、1200°Cの温度で7〜8時間拡
散処理する。この結果、前記抵抗低減用エピタキシャル
層52の表層部に設けられた不純物領域65は、抵抗低
減用エピタキシャル層52の表層部に拡がり、それぞれ
n十形埋込層lOを構成する。このn1形埋込層10は
デバイス製造後では8μm程度の厚さとなる。また、こ
の拡散処理時、拡散係数の大なるリンを不純物とする前
記不純物領域63は、基板1の表層部および抵抗低減用
エピタキシャル層52の底部に速い速度で拡散する。こ
のため、前記抵抗低減用エピタキシャル層52の下の不
純物領域63と、抵抗低減用エピタキシャル層52の上
の不純物領域65とは抵抗低減用エピタキシャル層52
をその深さ方向にその厚さ分を貫くように拡散し、n十
形からなるn十形埋込層54を構成するようになる。ま
た、前記不純物領域63は、基板lの表層部にも拡散す
る。前記n十形埋込層54の基板1への最終的な深さは
15μm程度となる。
つぎに、前記絶縁膜64は除去される。その後、第5図
に示されるように、ウェハ61の主面にはエピタキシャ
ル成長によってn十形からなる10μmの厚さのエピタ
キシャル層53が形成される。
また、ウェハ61の主面には部分的に絶縁11166が
設けられるとともに、この絶縁膜66をマスクとしてボ
ロンが拡ntされ、アイソレーション用のp形分離拡散
領域3が設けられる。このp形分離拡散領域3は前記エ
ピタキシャル層53を貫き、下層のp形の抵抗低減用エ
ピタキシャル層52に達し、前記エピタキシャル層53
を電気的に独立した3つのアイランド、すなわち、バイ
ポーラ用アイランド4.パワー用アイランド6、小信号
用アイランド8に分割する。
つぎに、前記絶縁膜66が除去される。その後、第6図
に示されるように、再びウェハ61の主面には部分的に
絶縁Il!67が設けられるとともに、この絶縁膜67
をマスクとしてリンが部分的に拡散されて、前記n十形
埋込層54に電気的に接続するn十形拡散領域11が形
成される。このn十形拡散領域11は縦型パワーDMO
SFET50のドレイン電極13とn十形埋込層54を
電気的に接続する領域となる。
つぎに、前記絶縁膜67は除去され、各アイランドには
所定の回路素子が形成される。すなわち、第7図に示さ
れるように、バイポーラ用アイランド4にはバイポーラ
トランジスタ5が形成され、パワー用アイランド6には
縦型パワーDMO3FE750が形成され、そして小信
号用アイランド8にはCMOSFE79が形成される。
その後、このウェハ61は縦横に分断されて、第1図に
示されるようなインテリジェント・パワーICが形成さ
れる。なお、第1図および第7図において、パッシベー
ション膜は省略しである。また、第7図においては、主
要部分のみ符号を付しである(各部の詳細は第1図の説
明通り)。
このような実施例によれば、つぎのような効果が得られ
る。
(1)本発明のICにあっては、縦型パワーMO5FE
Tが設けられる領域の埋込層は、抵抗低減用に設けられ
たエピタキシャル層をその上下方向から厚さ全体に亘っ
て拡散させて、従来の埋込層の厚さと抵抗低減用に設け
られたエピタキシャル層の厚さの和となる厚い構造とし
であることから、埋込層の抵抗を大幅に低くでき、縦型
パワーMOSFETのオン抵抗の低減が達成できるとい
う効果が得られる。
(2)上記(1)により、本発明のICにあっては、低
オン抵抗のパワー素子(縦型パワーMOSFET)と小
信号トランジスタをモノリシックに形成できるという効
果が得られる。
(3)上記(1)により、本発明のICは、埋込層の抵
抗を大幅に低減できるため、オン抵抗を同一とする回路
素子にあっては、その分回路素子(チップ)の大きさを
小さくでき、デバイスの小型化が達成できるという効果
が得られる。
(4)上記(3)により、本発明によれば、チップの小
型化から、−枚のウェハから生産されるチップの数も大
幅に増大し、コストの低減が達成できるという効果が得
られる。
(5)上記(1)〜(4)により低オン抵抗デバイスを
有する半導体デバイスを安価に製造できるという相乗効
果が得られる。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない、たとえば、前記実施例で
は、p形の抵抗低減用エピタキシャル層形成とn十形埋
込層10の拡散のステップは1回となっているが、1回
に限る必要性はなく、これを何ステップも繰り返すこと
により必要十分なn十形埋込層10の深さが得られ、n
十形埋込層10のより一層の低抵抗化が実現できる。第
8図は前記抵抗低減用エピタキシャル層52と基板1と
の間にさらに数十μmの厚さの抵抗低減用エピタキシャ
ル層70を設けた例である。そして、前記縦型パワーD
MOSFET50において、基板lの表層部から前記抵
抗低減用エピタキシャル層70および抵抗低減用エピタ
キシャル層52を貫いてエピタキシャル層53の下部に
亘る領域に形成されたn十形埋込JI71の製造にあっ
ては、前記抵抗低減用エピタキシャル層70の上下部分
および抵抗低減用エピタキシャル層52の上下部分にn
形の高不純物濃度領域を部分的に設け、前記抵抗低減用
エピタキシャル層70および抵抗低減用エピタキシャル
層52を上下からそれぞれ拡散させることによって形成
するものである。同様の手法を用いてさらに多(の抵抗
低減用エピタキシャル層を形成すれば、より厚くかつ抵
抗の小さいn十形埋込層を得ることができる。なお、各
部の詳細は第1図の説明通りである。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野である縦型パワーDMOS
FETと15V耐圧のBi−CMO8を共存させたイン
テリジェント・パワーICの製造技術に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではない。す
なわち、前記埋込拡散層上の抵抗低減用エピタキシャル
層には、パワーNPN トランジスタやPNP トラン
ジスタ等を設け、それ以外の部分にバイポーラ素子や0
MO3素子等を設ける構造でも前記実施例同様な効果が
得られる。
本発明は少なくともインテリジェント・パワーICと称
されるパワー素子や小信号トランジスタ等多くの回路素
子をモノリシックに形成する半導体デバイスの製造技術
には適用できる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
本発明によれば、小信号トランジスタとパワー素子をモ
ノリシックに組み込んだパワーICにおいて、縦型パワ
ーMOS F ETにあってはそのオン抵抗の支配的要
因であるn十形埋込層は抵抗低減用エピタキシャル層を
その厚さ分n◆形埋込層とすることによってn十形埋込
層の抵抗を従来に比較して少なくとも半減したため、パ
ワーMOSFETのオン抵抗は従来技術によるものに比
べ半分以下にすることができた。また、本発明は観点を
換えるならば、同一のオン抵抗を実現するために要する
パワーMOSFETの面積は、埋込層の抵抗の低減によ
って従来技術によるものに比べて小さくすることができ
る結果、ICを構成するチップの小型化も可能となり、
チップコストの低減も達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるインテリジェント・パ
ワー1cの概要を示す断面図、第2図は同じくインテリ
ジェント・パワーICの製造に使用される基板を示す断
面図、第3図は同じく抵抗低減用エピタキシャル層を形
成した状態を示す基板の断面図、 第4図は同じく抵抗低減用エピタキシャル層上に埋込拡
散用の不純物領域を部分的に設けかつ拡散した状態を示
す基板の断面図、 第5図は同じくp形分離拡散領域によって電気的に区画
されたエピタキシャル層の各アイランド状態を示す断面
図、 第6図は同じくパワー用アイランドにn十形拡散領域が
形成された状態を示す基板の断面図、第7図は同じく各
アイランドにそれぞれ縦型パワートランジスタ、バイポ
ーラトランジスタ10M03FETが形成された状態を
示す基板の断面図、 第8図は本発明の他の実施例によるインテリジェント・
パワーICを示す断面図、 第9図は従来のインテリジェント・パワーICを示す断
面図である。 ■・・・基板、2・・・n形エピタキシャル層、3・・
・p形分離拡散領域、4・・・バイポーラ用アイランド
、5・・・バイポーラトランジスタ、6・・・パワー用
アイランド、7・・・縦型パワートランジスタ、8・・
・小信号用アイランド、9・・・CMOSFET、10
・・・n十形埋込層、11・・・n十形拡散領域、12
・・・コレクタ電極、13・・・ドレイン電極、14・
・・ベース領域、15・・・エミッタ領域、16・・・
エミッタ電極、17・・・ベース電極、18・・・コン
タクト領域、20・・・p膨拡散層、21・・・n十形
拡散層、23・・・ゲート電極、24・・・ソース電極
、25・・・nMO3,26・・・pMO3,27・・
・pウェル、28・・・ソース領域、29・・・ドレイ
ン領域、31・・・ゲート1i橋、33・・・ドレイン
電極、34・・・ソース領域、35・・・ドレイン領域
、3日・・・ソース電極、39・・・ドレイン電極、4
0・・・絶縁膜、50・・・縦型パワー〇MOSFET
、51・・・Bi−CMOS,52・・・抵抗低減用エ
ピタキシャル層、53・・・エピタキシャル層、54・
・・n十形埋込層、55・・・pウェル、56・・・ゲ
ート酸化膜、57・・・コンタクト領域、58.59・
・・ゲート酸化膜、60・・・n十形拡散層、61・・
・ウェハ、62,64,66.67・・・絶縁膜、63
65・・・不純物領域、70・・・抵抗低減用エピタキ
シャル層、71・・・n十形埋込層。 第 1図 第 2図 +S】 3−P杉#組払東領域 4−ノぐイl↑?−ラnりγイランド 5−ノ\゛イノ丁1′−ラトヲンシス76−ハbワー困
アイランド°′ 8.1−At1−漕γイランど g−CM05Fε丁 25−花Mos 26−PMoS 50−8先咀ハ1ワーDごosfl−151−Ei−C
MO5 52−路中5イ斥Jメ(肩エビ7キンダ141ト53−
エゴ?キシイrV4 弘−IrL?形が込層 第  6 図 シ 第  7 図 10−44勧理居覆 一一一−q−−−′ 一一一)l−一ノ 一非−丁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、第1導電型の半導体基体と、この半導体基体の主面
    に少なくとも一層形成された前記半導体基体と同様の第
    1導電型からなる抵抗低減用エピタキシャル層と、この
    抵抗低減用エピタキシャル層上に形成された第2導電型
    からなるエピタキシャル層とを有し、前記抵抗低減用エ
    ピタキシャル層の一部はその深さ方向全域に亘って第2
    導電型からなる埋込拡散層で占められていることを特徴
    とする半導体デバイス。 2、前記埋込拡散層は前記半導体基体の主面に露出する
    第2導電型の拡散領域に接触しているとともに各電極は
    前記半導体基体の主面に設けられていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の半導体デバイス。 3、前記埋込拡散層上の第2導電型のエピタキシャル層
    中に縦型パワーMOSFETまたはパワーNPNトラン
    ジスタまたはPNPトランジスタが、それ以外の部分に
    バイポーラ素子またはCMOS素子が形成されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体デバ
    イス。
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