JPH02139068A - 耐候性に優れた白色塗膜の形成方法 - Google Patents

耐候性に優れた白色塗膜の形成方法

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JPH02139068A
JPH02139068A JP29218688A JP29218688A JPH02139068A JP H02139068 A JPH02139068 A JP H02139068A JP 29218688 A JP29218688 A JP 29218688A JP 29218688 A JP29218688 A JP 29218688A JP H02139068 A JPH02139068 A JP H02139068A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐候性に優れ、かつ光沢低下の少ない、二酸化
チタン顔料を使用した白色塗膜の形成方法に関する。
〈従来の技術〉 従来からフッ素樹脂系塗料は耐候性がよい塗料として知
られていたが、近年有機溶剤可溶性の含フッ素共重合体
が開発され、自動車、橋梁、タンク、建材、電気製品等
の広い分野において、該含フッ素共重合体を結合剤とす
る塗料が多く塗装されるようになってきた。
含フッ素共重合体を結合剤とする塗料としてはメタリッ
ク塗料、エナメル塗料、クリヤー塗料等の種類があり、
これら大部分の塗料においては、フッ素樹脂の本来の特
徴である長期耐久性、長期耐候性が生かされ、従来の塗
料に比較し、塗膜寿命が大巾に延びるようになっている
〈発明が解決しようとする課題〉 ところがエナメル塗料の代表的な白色塗料、すなわち二
酸化チタン顔料を使用した含フッ素共重合体を結合剤と
する塗料(以下白色含フッ素共重合体塗料という)は、
屋外において塗膜の光沢が低下する問題点があった。
肴常アクリル樹脂系塗料やポリエステル樹脂系塗料にお
いては塗膜表面がチョーキングを起し、その結果光沢が
低下していたが、白色含フッ素共重合体塗料においては
チョーキングを起さないにもかかわらず光沢が低下する
現象があった。そこで光沢低下の原因を解明すべく塗膜
表面を電子顕微鏡で観察したところ塗膜表面に微細な穴
が多数発生し、それが光沢低下の原因となることがわか
った。
このように塗膜表面に微細な穴が発生する現象は通常の
アクリル樹脂系塗料やポリエステル樹脂系塗料あるいは
白色以外の着色含フッ素共重合体塗料では見られなかっ
た現象である。塗膜表面に微細な穴が多数発生する理由
は定かではないが、恐らく以下の理由によるものと考え
られる。すなわち、含フッ素共重合体は光透過率が他の
一般の塗料用合成樹脂に比較し大きく、短波長領域まで
塗膜中に透過し、二酸化チタン顔料表面に達する光エネ
ルギー量が多くなる。
一方、二酸化チタン顔料は吸収した光エネルギーにより
顔料表面でラジカルが生じ、それが含フッ素共重合体を
分解し、その結果塗膜表面層付近に分布する顔料の周囲
に穴が生じ、さらにそれが進行すると穴が大きくなり顔
料が塗膜表面から脱落するものと考えられる。
そこで本発明者等は塗膜表面に微細な穴が多数発生し、
その結果塗膜の光沢低下が生じるのを防止する手段とし
て、白色含フッ素共重合体塗料により形成された塗膜上
にさらに顔料を含まないクリヤー塗膜を形成することを
考えたが、クリヤー塗膜を施すと、穴の発生を防止する
ことは出来るが、クリヤー塗膜に使用する結合剤である
樹脂自体の色が邪魔し、クリヤー塗膜を施さない白色塗
膜本来の白色が多少阻害され、商品価値が低下する問題
があった。
本発明者等はこのような現状に鑑み鋭意検討した結果、
含フッ素共重合体のもつ長期耐久性、耐候性のよさを生
かしつつ、かつ光沢低下の少ない、さらに本来の白色塗
膜の色を阻害しない塗膜の形成方法を見出し本発明に到
ったものである。
く課題を解決するための手段〉 すなわち、本発明は、基体表面に二酸化チタン顔料を塗
料固形分中20〜70重量%含有し、かつ有機溶剤可溶
性含フッ素共重合体を結合剤とする白色塗料を塗装し、
次いで二酸化チタン顔料を塗料固形分中5〜20重量%
含有し、かつ有機溶剤可溶性含フッ素共重合体を結合剤
とする白色塗料を上塗り塗装する白色塗膜の形成方法に
関するものである。
本発明の方法は、上塗り塗装する白色塗料として二酸化
チタン顔料を塗膜表面に穴が多少生じても光沢低下に影
響及ぼさない程度の量に、また下層の白色塗膜本来の白
色外観を阻害しない程度の量に配合したものを使用し、
それを白色塗膜上に塗り重ねることにより前記問題点を
解消したものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で使用する下層塗膜を形成する白色塗料は、有機
溶剤可溶性含フッ素共重合体、二酸化チタン顔料及び有
機溶剤を主成分とし、さらに必要に応じ改質樹脂、硬化
剤、体質顔料、紫外線吸収剤、分散剤、流動調整剤など
の各種添加剤等を配合したものからなり、また微量の着
色染顔料も必要に応じ配合することが可能である。
前記結合剤となる含フッ素共重合体は、塗料用に通常使
用される有機溶剤に溶解するものであれば特に制限なく
、従来から公知の含フッ素共重合体が使用出来、それら
は硬化剤を使用しないで硬化するラッカータイプ、自己
架橋タイプのもの、また硬化剤と併用する常温硬化タイ
プ、焼付硬化タイプのもの等、特に制限なく使用出来る
具体的には例えば特開昭57−34107号、特開昭5
9−78270号、特開昭59−102961号、号、
特開昭59−120.661号、特開昭59−1974
71号、特開昭60−28458号、特開昭61−12
760号、特開昭61−43667号、特開昭61−5
7609号、特開昭61−115967号、特開昭61
−200145号、特開昭61−247727号、特開
昭61−258852号、特開昭62−84137号等
に記載の含フッ素共重合体、該共重合体の変性物あるい
は該共重合体とアク、リル樹脂等の他の合成樹脂との混
合物等が代表的な含フッ素共重合体として挙げられるが
これらに限定されるものではない。
共重合体の具体的−例を挙げるとフルオロオレフィン、
官能基を有するビニルエーテル、官能基を含ま、ないビ
ニルエーテル及び/又はカルボン酸ビニルエステルとそ
の他共単量体を構成成分とし夫々40〜60モル%、0
〜25モル%、5〜60モル%及ヒ/又は5〜60モル
%、0〜30モル%の割合で含有する共重合体である。
市販品としては、旭硝子社製ルミフロンLF100、L
F200、LF210、LF300、LF400 ;大
日本インキ化学工業社製に−700、K−701等が代
表的なものとして挙げられる。
前記二酸化チタン顔料は通常塗料用に使用されているも
のがそのまま使用出来、チタン白ともいわれている。
前記有機溶剤は通常の塗料用に使用されているキシレン
、トルエンの如き芳香族炭化水素類、n−ブタノールの
如きアルコール類、酢酸ブチルの如きエステル類、メチ
ルイソブチルケトンの如きケトン類、エチルセロソルブ
の如きグリコールエーテル類等が代表的なものとして挙
げられ、市販の各種シンナーも使用可能である。
前記硬化剤は、前記含フッ素共重合体が硬化剤を併用し
なくとも常温もしくは焼付により硬化するものであれば
必ずしも使用する必要ないが、通常前記含フッ素共重合
体に官能基を持たせ、該官能基と反応する硬化剤を併用
するのが望ましい。
該硬化剤としては常温硬化型の場合は、1分子中に2個
以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートが
好適である。
該多価イソシアネートとしてはへキサメチレンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、水添ジフェニレンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート等の脂肪族または
指環族ジイソシアネートあるいはこれらのビューレフト
体、二量体、三量体あるいはこれらイソシアネート化合
物の過剰とエチレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール等の低分子ポリ
オールとの反応生成物などが代表的なものとして挙げら
れる。なお、常温硬化型の場合は言うまでもなく、硬化
剤は、塗装置前に主剤である含フッ素共重合体溶液と混
合する二液型塗料となる。
また、焼付硬化型の場合は、上記多価イソシアネートを
フェノール類、アルコール類、オキシム類、ラクタム類
、アミン類あるいはアミド頚等のマスク剤でマスクした
ブロックイソシアネート;メラミン、尿素、ベンゾグア
ナミン、アセトグアナミン等のアミノ化合物とアルデヒ
ド化合物との縮合生成物あるいは該縮合生成物をさらに
ブタノールの如きアルコールでエーテル化したアミノプ
ラス)II脂等の硬化剤が代表的なものとして挙げられ
る。
本発明で使用する下層塗膜を形成する白色塗料は以上説
明した成分を主成分とするが、各成分の量は、得られる
塗膜の着色力あるいは隠蔽力を考慮して二酸化チタン顔
料は塗料固形分中20〜70重量%が適当である。
なお、従来の白色塗料において二酸化チタン顔料は塗料
固形分中20〜50重量%が一般的であるが、本発明に
おいてはさらに上塗り塗装するので、塗膜性能を阻害し
ない程度に前記範囲内において過剰に配合することが可
能である。
含フッ素共重合体もしくはそれを主成分とする結合剤は
塗料固形分中20〜80重量%である。
その他体質顔料及び添加剤は塗料固形分中それぞれ約0
〜20重量%及び0.5〜4重量%程度配合するのが適
当である。
有機溶剤の量は塗装手段等により違うが一般的には塗料
中30〜60重量%程度が適当である。
次に本発明で使用する上層塗膜を形成する白色塗料は塗
料構成成分として前記下層塗膜を形成する塗料と同様の
ものが使用出来、その配合割合を変えたものである。
すなわち、二酸化チタン顔料を塗料固形分中5〜20重
量%、結合剤を塗料固形分中70〜95重量%配合した
ものである。
なお、二酸化チタン顔料の配合量が前記範囲より多過ぎ
ると、それだけ上塗塗膜の表面層に分布する二酸化チタ
ン顔料が多くなり、その結果塗膜表面に発生する穴によ
り光沢低下が目立つようになり、逆に前記範囲より少な
いと上塗塗膜に、結合剤である含フッ素共重合体自体の
色が目立つようになり、その結果下層の白色塗膜本来の
白色が阻害されるようになるので好ましくない。なお、
本発明でいう白色塗膜とは二酸化チタン顔料による白色
を有する塗膜を言うが、微量の着染顔料を配合し多少に
ごらせた白色の塗膜を含むものである。
次に本発明の塗装方法につき説明する。
本発明において適用される基体としては、鋼板、ステン
レス板、アルミニウム板等の各種金属材料はもちるん、
モルタル、コンクリート、ガラス等の無機材料、プラス
チック、木材等が代表的なものとして挙げられ、これら
基体は必要に応じ表面処理、ブライマー等を施したもの
であってもよい。
塗装方法としてはエアースプレー エアレススプレー、
静電スプレー、シャワーコート、浸漬塗装、ハケ塗り、
ロール塗装等の従来から一般に行なわれている方法がそ
のまま採用できる。
本発明はまず基体表面に下層塗膜を形成する前記白色塗
料を塗装する。膜厚は被塗物の種類により任意に出来る
が、例えば金属材料の場合、15〜50μmの乾燥膜厚
になるように塗装するのが適当である。
次いで上層塗膜を形成する前記白色塗料を上塗り塗装す
る。膜厚は5〜30μmの乾燥膜厚になるように塗装す
るのが適当である。膜厚が前記範囲より厚いと下層の白
色塗膜本来の白色が阻害されやすく、逆に前記範囲より
薄いと上塗塗膜を施す前記効果が減少する傾向にある。
下層塗膜を形成する白色塗料を塗装し、次いで上層塗膜
を形成する白色塗料を塗装する工程において、後者の塗
装工程は前者の塗装工程において形成された下層塗膜が
常温もしくは焼付乾燥により硬化塗膜となった時点で、
あるいは下層塗膜が未硬化の時点でも上層塗膜を形成す
る白色塗料を上塗りすることが出来る。
〈発明の効果〉 本発明の白色塗膜の形成方法により、結合剤として含フ
ッ素共重合体を使用するが故に発生する独特な現象、す
なわち塗膜表面への微細な大発生による光沢低下を、本
来の白色塗膜の白色を阻害することなく防止出来、それ
故非常に多く利用されている白色塗料における問題点が
解決出来、技術的価値は大なるものである。
以下本発明を実施例により説明する。なお、実施例中「
部」、「%」は重量基準で示す。
実施例1 クロロトリフルオロレエチレン52!1,4−ヒドロキ
シ−n−ブチルビニルエーテル21m、シクロヘキシル
ビニルエーテル17il、エチルビニルエーテル10部
からなるモノマーを特開昭57−4107号公報に記載
の方法に従って含フッ素共重合体(数平均分子量680
0、水酸基価100)の60%キジロール溶液を得た。
この溶液100部に二酸化チタン顔料50部を添加分散
し、さらに表面調整剤、重合触媒等の添加剤2部とへキ
サメチレンジイソシアネートのピコレット体溶液〔[ス
ミジュールN−75J(住友バイエルウレタン社製商品
名〕、固形分75%〕23部を加え、下層用二液硬化型
フッ素樹脂系白色塗料を調製した。
板厚0.8 mmのアルマイト処理したアルミニウム板
に、酢酸ブチル/キジロール/セロソルブアセテ−)=
40/40/’20の希釈溶剤で粘度20秒(FC#4
/20℃)に調整した前記フッ素樹脂系白色塗料(塗料
固形分中の二酸化チタン顔料量39%)を乾燥膜厚40
μになるようエアースプレー塗装し、80℃、20分間
乾燥させた。
次いで前記下層用二液硬化型フッ素樹脂系白色塗料にお
いて二酸化チタン顔料50部を9部に代える以外は同様
の配合からなる上層用二液硬化型フッ素樹脂系白色塗料
(塗料固形分中の二酸化チタン顔料量10%)を粘度2
0秒に調整後、乾燥膜厚20μになるようエアースプレ
ーにて塗り重ね、・80℃、20分間乾燥させ白色塗膜
を形成した。
比較例1 実施例の上層用二液硬化型フッ素樹脂系白色塗料の代り
に、該塗料から二酸化チタン顔料を除いた上層用二液硬
化型フッ素樹脂系クリヤー塗料を使用する以外は実施例
1と同様にして2層からなる白色塗膜を形成した。
実施例2 クロロトリフルオロエチレン55部、シクロヘキシルビ
ニルエーテル18部、エチルビニルエーテル17部、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル10部からなるモノマー
を実施例1と同様にして反応し含フッ素共重合体を得た
。さらに該共重合体に無水コハク酸0.9部を加え、1
50℃、1時間反応し、含フッ素樹脂フェス(固形分5
0%、水酸基価47、酸価5、数平均分子量20000
)を得た。このフェス85部に二酸化チタン顔料90部
を添加分散し、さらにブチルエーテル化メラミン樹脂溶
液〔「メラン21AJ(日立化成工業社製商品名)、固
形分60%〕 15部を加え、下層用焼付型フッ素樹脂
系白色塗料を調製した。
この塗料を実施例1と同様の希釈溶剤で粘度18秒に調
整した白色塗料(塗料固形分中の二酸化チタン顔料量6
4%)を乾燥膜厚25μになるようエアースプレー塗装
し、150t:、30分間焼付けた。
次いで前記下層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料において
二酸化チタン顔料90部を3部に代える以外は同様の配
合からなる上層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料、(塗料
固形分中の二酸化チタン顔料量6%)を粘度18秒に調
整後、乾燥膜厚10μになるようエアースプレーにて塗
り重ね、150℃、30分間焼付け、白色塗膜を形成し
た。
比較例2 実施例2の下層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料において
二酸化チタン顔料90部を28部に代える以外は同様の
配合からなる下層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料(塗料
固形分中の二酸化チタン顔料量35%)を粘度18秒に
調整後、乾燥膜厚25μになるようエアースプレー塗装
し、150℃、30分間焼付けた。
次いで同じ塗料にて乾燥膜厚10μになるよう塗り重ね
、150℃、30分間焼付け、白色塗膜を形成した。
実施例3 クロロトリフルオロエチレン30部、テトラフルオロエ
チレン25i、4−ヒドロキシ−n−ブチルビニルエー
テル10部、シクロヘキシルビニルエーテル18部、エ
チルビニルエーテル17部からなるモノマーを特開昭5
7−34107号公報に記載の方法に従って含フッ素共
重合体(数平均分子量45000、水酸基価52)の4
0%シクロヘキサノン溶液を得た。この溶液100部に
二酸化チタン顔料30部を添加分散し、さらにヘキサメ
チレンジイソシアネート三量体をメチルエチルケトンオ
キシムでブロックしたブロック化ポリイソシアネート(
NCO当量359)の80%メチルエチルケトン溶液7
部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1部、紫外
線吸、酸剤1部、表面調整剤1部を加え、下層用焼付型
フッ素樹脂系白色塗料(塗料固形分中の二酸化チタン顔
料量38%)を調製した。板厚0.8 n+mの脱脂処
理したステンレス板(SUS#304ヘヤーライン仕上
げ)に、ツルベン#150/イソホロン=80/20希
釈溶剤で粘度120秒に調整した前記フッ素樹脂系白色
塗料を乾燥膜厚15μになるようリバースロールコータ
−にて塗装し、60秒の加熱にて板温230℃になるよ
う焼付けた。
次いで前記下層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料において
二酸化チタン顔料30部を6部に代える以外は同様の配
合からなる上層用焼付型フッ素樹脂系白色塗料(塗料固
形分中の二酸化チタン顔料1111%)を粘度120秒
に調整後、乾燥膜厚lOμになるようリバースロールコ
ータ−にて塗り重ね、60秒の加熱にて板温240℃に
なるよう焼付け、白色塗膜を形成した。
比較例3 実施例3の粘度120秒に調整した下層用焼付型フッ素
樹脂系白色塗料(塗料固形分中の二酸化チタ′ン顔料量
38%)を乾燥膜厚25μになるよう塗装する以外は実
施例3と同様にして白色塗膜を形成した。(但し、上層
用焼付型フッ素樹脂系白色塗料は塗り重ねしなかった。
) 実施例4 クロロトリフルオロエチレン309、テトラフルオロエ
チレン25部、4−ヒドロキシ−n−ブチルビニルエー
テル10部、シクロヘキシルビニルエーテル18部1、
エチルビニルエーテル17Bからなるモノマーを特開昭
57−34107号公報に記載の方法に従って含フッ素
共重合体(数平均分子量45000、水酸基価52)の
40%シクロヘキサノン溶液を得た。
他方エチルアクリレート44部、インブチルメタクリレ
ート43B、ヒドロキシエチルメタクリレート12部、
メタクリル酸0.8部、重合触媒0.2部をキジロール
50部、酢酸ブチル50部からなる溶剤中に滴下し、通
常の方法にて溶液重合し、不揮発分50%のアクリル樹
脂(ガラス転移温度14℃、水酸基価52、酸価5)溶
液を得た。
このアクリル樹脂溶液20部と前記含フッ素共重合体の
シクロヘキサノン溶液100部に二酸化チタン顔料26
部とカーボンブラック0.5部を添加分散し、さらに実
施例3で使用したブロック化ポリイソシアネート溶液1
4部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン2部、紫
外線吸収剤2部、表面調整剤1.5部を加え、下層用焼
付型オフホワイト色塗料(塗料固形分中の二酸化チタン
顔料量28%)を調製した。
板厚0.6 mm厚の鏡面仕上げステンレス板(SUS
#304−BA)に、キジロール/セロソルブアセテ−
)=80/20希釈溶剤で粘度70秒に調整した前記オ
フホワイト色塗料を乾燥膜厚15μになるようフローコ
ーターにて塗装した。
次いで前記下層用焼付型オフホワイト色塗料において二
酸化チタン顔料26部を8部及びカーボンブラック0.
5部を0.15 Nに代える以外は同様の配合からなる
上層用焼付型オフホワイト色塗料(塗料固形分中の二酸
化チタン顔料量11%)を粘度70秒に調整後、乾燥膜
厚10μになるよう70−コーターにて塗り重ね、60
秒の加熱にて板温220℃になるよう焼付け、オフホワ
イト塗膜を形成した。
比較例4 実施例4の粘度70秒に調整した下層用焼付型オフホワ
イト色塗料(塗料固形分中の二酸化チタン顔料量28%
)を乾燥膜厚25μになるように70−コーターにて塗
装し60秒の加熱にて板温220℃になるように焼付は
オフホワイト塗膜を形成した。(但し、上層用焼付型塗
料は塗り重ねしなかった。) 実施例1〜4及び比較例1〜4で得られた塗板の外観、
サンシャインウエザオメーターによる促進試験及び沖縄
屋外曝露試験後の60度鏡面光沢度、色差を測定し、そ
の結果を第1表に示した。
第1表より明らかな通り、本発明の方法により得られた
塗膜は、本来の白色を維持しながら、かつ光沢低下が小
さい塗膜が得られた。
一方、上層用塗料としてクリヤー塗料を塗り重ねた比較
例1の塗膜は光沢保持率がよいものの、クリヤー塗膜に
使用した結合剤自体の色があられれ、黄味があり、下層
塗膜の本来の白色が阻害され、商品価値が少ないもので
あった。
また、上層用塗料として二酸化チタン顔料が過剰の塗料
を塗り重ねた比較例2の塗膜及び二酸化チタン、顔料を
少量含む上層用塗料を塗り重ねなかった比較例3.4の
塗膜はいずれも光沢が低下が著しく生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基体表面に、二酸化チタン顔料を塗料固形分中20〜7
    0重量%含有し、かつ有機溶剤可溶性含フッ素共重合体
    を結合剤とする白色塗料を塗装し、次いで二酸化チタン
    顔料を塗料固形分中5〜20重量%含有し、かつ有機溶
    剤可溶性含フッ素共重合体を結合剤とする白色塗料を上
    塗り塗装する、耐候性に優れた白色塗膜の形成方法。
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