JPH02134908A - 電圧制御増幅回路 - Google Patents

電圧制御増幅回路

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JPH02134908A
JPH02134908A JP28928688A JP28928688A JPH02134908A JP H02134908 A JPH02134908 A JP H02134908A JP 28928688 A JP28928688 A JP 28928688A JP 28928688 A JP28928688 A JP 28928688A JP H02134908 A JPH02134908 A JP H02134908A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は電圧制御増幅回路に関し、特に、その構成回路
である電圧−電流変換回路の改良に関する。
[従来の技術] アナログ回路として一般的なものの1つに電圧制御増幅
回路と呼ばれるものがある。
第2図は従来より知られている電圧制御増幅回路の基本
回路構成を示す回路図である。図を参照して、この回路
は、大きく別けて入力電圧信号を電流信号に変換するた
めの電圧−電流変換回路M1およびM2と、差動増幅器
6と、電圧制御用差動回路7と、合成差動増幅回路8と
、入力電圧信号を定インピーダンス化するための2人力
演算増幅器A1と、抵抗R1およびR2とがら構成され
る。さらに、この回路は、差動増幅器6に定電流を与え
るための定電流源5と、電圧制御用差動回路7内の電流
バランス制御用のための可変電圧源4とを含む。また、
入力信号端子T1と出力信号端子T2と、電圧子■。0
を提供するための高電位電源1と、電圧−VCCを提供
するための低電位電源2と、GND3とを含む。なお、
可変電圧源4は外部からその電圧をコントロールできる
次に第2図に示した回路における、上記各構成回路の機
能を説明する。
演算増幅器A1は入力信号端子T1に入力された入力電
圧信号を低インピーダンス化する。この低インピーダン
ス化された入力電圧信号は、電圧−電流変換回路M1に
よって、これに対し正相の電流信号に変換される。同時
に、前記低インピーダンス化された入力電圧信号を電圧
−電流変換回路M2がこれに対し逆相の電流信号に変換
する。
これら2つの電流信号を電圧制御用差動回路7が、再び
、前記2つの電流信号に対応した2つの電圧信号に変換
する。このようにして得られた、入力電圧信号に対し、
正相および逆相の2つの電圧信号の差を合成差動増幅回
路8が増幅し出力端子T2に出力電圧信号として出力す
る。
電圧−電流変換回路M1は、そのベース同士およびエミ
ッタ同士が互いに接続され共通化された、NPN型トラ
ンジスタQ1とQ2とから構成されるカレントミラー回
路と抵抗R1とから構成される。なお、トランジスタQ
1のベースとコレクタとは互いにショートされ、いわゆ
るダイオード接続されている。また、トランジスタQ1
のコレクタと電源1との間には抵抗R1が接続される。
さらに、トランジスタQ1およびQ2のエミッタは電源
2に接続される。
電圧−電流変換回路M2は、そのベース同士およびエミ
ッタ同士が互いに接続され共通化された、同一特性のN
PN型トランジスタQ7とQ8とから構成されるカレン
トミラー回路と抵抗R2とがら構成される。なお、トラ
ンジスタQ7およびQ8のエミッタは電源2に接続され
る。
差動増幅器6は、PNP型トランジスタQ3およびQ4
とN、PN型トランジスタQ5およびダイオード接続さ
れたNPN型トランジスタQ6とから構成される。トラ
ンジスタQ3とQ4のそれぞれのエミッタは互いに接続
される。トランジスタQ5とQ6のそれぞれのベース同
士およびエミッタ同士は互いに接続され共通化される。
さらに、トランジスタQ3とQ5のそれぞれのコレクタ
は互いに接続され、トランジスタQ4とQ6のそれぞれ
のコレクタも互いに接続される。なお、トランジスタQ
5およびQ6のエミッタは電源2に接続される。
差動増幅器6は上記のように構成されており、その入力
端はトランジスタQ3およびQ4のそれぞれのベースで
ある。トランジスタQ3のベースには演算増幅器A1の
出力端が接続される。また、差動増幅器6の出力端はト
ランジスタQ3とQ5とのコレクタ接続点としている。
電圧制御用差動回路7はNPN型トランジスタQIO,
Qll、Q12.およびQlBと抵抗R3およびR4と
から構成される。トランジスタQ10とQlBのそれぞ
れのベースは互いに接続され、トランジスタQllとQ
12のそれぞれのベースも互いに接続される。さらに、
トランジスタQIOとQllのそれぞれのエミッタも互
いに接続され、トランジスタQ12とトランジスタQ1
3のそれぞれのエミッタも互いに接続される。また、抵
抗R3は電源1とトランジスタQIOのコレクタとの間
に接続される。抵抗R4はトランジスタQ13のコレク
タと電源1との間に接続される。なお、トランジスタQ
llとQ12のベース接続点はGND3に接続され、ト
ランジスタQ11とQ12のコレクタはともに電源1に
接続される。さらに、トランジスタQIOとQlBのベ
ース接続点とGND3との間には可変電圧源4が設けら
れる。
合成差動増幅回路8は2人力演算増幅器A2と、抵抗R
5およびR6とから構成される。演算増幅器A2の(−
)側の入力端と出力信号端子T2との間には抵抗R5が
接続される。また、演算増幅器A2の(+)側の入力端
とGND3との間には抵抗R6が接続される。
さらに、演算増幅器A1の出力端とトランジスタQ1と
の間には抵抗R1が接続され、トランジスタQ3とQ4
とのエミッタ接続点と電源1との間には差動増幅器6に
定電流を与えるための定電流源5が設けられる。また、
差動増幅器6からの出力端であるトランジスタQ3とQ
5の接続点は電圧−電流変換回路M2のトランジスタQ
7のベースに接続される。なお、差動増幅器6の一方の
入力端であるトランジスタQ4のベースは抵抗R2とト
ランジスタQ7との接続点に接続される。
次に、電圧−電流変換回路M1−のトランジスタQ2の
コレクタは、電圧制御用差動回路7におけるトランジス
タQ 10とQ]、]のエミッタ接続点に接続される。
また、電圧−電流変換回路M2のトランジスタQ8のコ
レクタは電圧制御用差動回路7のトランジスタQ12と
Q13のエミッタ接続点に接続される。さらに、合成差
動増幅回路8について、その(−)側の入力端は電圧制
御用差動回路7の出力端である、トランジスタQ10と
抵抗R3との接続点に接続され、(十)側の出力端は電
圧制御用差動回路7のもう一方の出力端である、トラン
ジスタ013と抵抗R4との接続点に接続される。
なお、演算増幅器A1について、(+)側の入力端は人
力信号端子T1に接続され、(=)側の入力端と出力端
は互いに接続されている。
以下、上記のように構成された第2図で示される回路の
動作について説明する。
演算増幅器A1はその(−)側の入力端とその出力端と
がショートされておりいわゆるボルテージホロワ回路と
なっている。ボルテージホロワ回路では、入力電圧信号
と同じ信号レベルの信号が低インピーダンス化され出力
される。したがって、入力信号端子T1に入力された入
力電圧信号Vは、それと同じレベルの電圧信号■iとし
て演算増幅器A1から出力される。この電圧信号Viに
よって、抵抗R1とトランジスタQ1との直列接続に電
流i、が生じる。ここで、トランジスタQ1およびQ2
はカレントミラー回路を構成している。したがって、ト
ランジスタQ1に生じた電流1 はそのままトランジス
タQ2のコレクタ電流i、となる。ここで、トランジス
タQ2のコレクタはトランジスタQIOとQllのエミ
ッタ接続点に接続されている。したがって、トランジス
タQ2のコレクタ電流1.はトランジスタQIOおよび
Qllのエミッタから流れ込むことになる。
つまり電流i、はトランジスタQ10およびQllのそ
れぞれのコレクタ電流1c1(1,iCの和である。こ
こで、トランジスタQllのベースはGND3に接続さ
れているが、トランジスタQIOのベースには外部から
コントロールされる可変電圧源4によって電圧V。が与
えられている。
したがって、この電圧V。に応じてトランジスタQIO
のコレクタ電流1C4oが決まると、トランジスタQl
lのコレクタ電流ic、1 も決まる。
すなわち、電流11がトランジスタQIOのコレクタ電
流に変換されるときの変換比は、電圧V。
によって決まる。このように、電圧■。によって決まる
変換比で変換された電流i4、すなわち、トランジスタ
QIOのコレクタ電流ic、(1は、トランジスタQI
Oと直列接続された抵抗R3を流れる。したがって、抵
抗R3とトランジスタQ10との接続点からはトランジ
スタQIOのコレクタ電流1C1oによって決まる電圧
VR3を取出すことができる。つまり、電流−電圧変換
回路M1からの電流信号が電圧信号に変換されたことに
なる。
次に、電流i、の位相について説明する。
たとえば、入力電圧信号V・がプラス方向に大きく振幅
した場合、演算増幅器A1からの出力電圧信号も同じ変
化を示す。したがって、抵抗R1の高電位側の電位が上
昇し電流−電圧変換回路M1のトランジスタQ1と抵抗
R1との直列接続の両端にかかる電圧は大きくなる。こ
の結果、入力電圧信号V1によって、抵抗R1に生じる
電流i、も大きくなる。つまり、電流−電圧変換回路M
1から得られる電流iIは入力電圧信号V1と同じ位相
で変化する。これは、電流信号i、は入力電圧信号V1
に対して正相の信号であることを意味する。したがって
、電流信号11が電圧信号に変換されたV、3も、入力
電圧信号に対し正相であることは言うまでもない。以上
が入力電圧信号V、が演算増幅器A2の(−)側の入力
端に入力されるまでの回路動作である。
次に、入力電圧信号v1が演算増幅器A2の(+)側の
入力端に入力されるまでの回路動作について説明する。
演算増幅器A1の出力端はトランジスタQ3のベース、
すなわち、差動増幅器6の一方の入力端に接続されてい
る。ここで、差動増幅器6の出力端であるトランジスタ
Q3とQ5との接続点はトランジスタQ7のベースに接
続されている。さらに、トランジスタQ7のコレクタは
トランジスタQ4のベースに接続されている。ところで
、トランジスタQ4のベースは差動増幅器6のもう一方
の入力端である。これは、差動増幅器6において、その
2入力端のうちの一方の入力端と出力端とは互いに接続
されていることを意味する。つまり、差動増幅器6は演
算増幅器A1と同様にボルテージホロワ回路である。し
たがって、差動増幅器6は演算増幅器A1と同様に入力
電圧信号と同じレベルの出力電圧信号を出力する。した
がって、演算増幅器A1によって低インピーダンス化さ
れた入力電圧信号V1は差動増幅器6の出力端であるト
ランジスタQ3とQ5のコレクタ接続点にそのまま現わ
れる。ここで、差動増幅器6の出力端はトランジスタQ
7のベースに接続されている。したがって、差動増幅器
6の出力電圧信号はトランジスタQ7のベースによって
そのコレクタに現われる。これによって、トランジスタ
Q7の抵抗R2との直列接続に電流12が生じる。つま
り、入力電圧信号V1によってトランジスタQ7にコレ
クタ電流12が生じたことになる。ここで、トランジス
タQ7およびQ8はカレントミラー回路を構成している
。したがって、トランジスタQ7に生じたコレクタ電流
12はそのままトランジスタQ8のコレクタ電流12と
なる。ここで1.トランジスタQ8のコレクタはトラン
ジスタQ12とQ13のエミッタ接続点に接続されてい
る。したがって、電流12はトランジスタQ12および
Q13のエミッタから流れ込むことになる。つまり、ト
ランジスタQ8のコレクタ電流12はトランジスタQ1
2と013のそれぞれのコレクタ電流i。+2+1e1
3の和である。ここで、トランジスタQ12のベースは
GND3に接続されているが、トランジスタ013のベ
ースには可変電圧源4にある電圧V0が与えられている
。したがって、この電圧vcによってトランジスタQ1
Bのコレクタ電流1e13が決まればトランジスタQ1
2のコレクタ電流I。、2も決まる。すなわち、電流1
2がトランジスタQ13のコレクタ電流i。
、3に変換されるときの変換比は電圧VCによって決ま
る。このように、電圧vcによって決まる変換比で変換
された電流12、すなわち、トランジスタQ13のコレ
クタ電流ic + aはトランジスタQ13と直列接続
された抵抗R4を流れる。
したがって、抵抗R4とトランジスタQ1Bとの接続点
からはトランジスタQ13のコレクタ電流ic+aによ
って決まる電圧V、4を取出すことができる。つまり、
電圧−電流変換回路M2からの電流信号12が電圧信号
V、4に変換されたことになる。
ここで、電圧−電流変換回路M2から得られる電流信号
12の位相について説明する。
たとえば、入力電圧信号V1がプラス方向に大きく振幅
した場合、演算増幅器A1からの出力電圧信号も同じ変
化を示し、この変化は差動増幅器6に入力される。差動
増幅器6の入力電圧信号に対する増幅率は1であるから
、この変化はそのまま差動増幅器6の出力端であるトラ
ンジスタ7のベースに伝達される。これによって、トラ
ンジスタQ7のコレクタに入力電圧信号V、の変化がそ
のまま伝達される。ここで、トランジスタQ7のコレク
タは抵抗R2の低電位側と接続されている。
したがって、トランジスタQ7のコレクタ電圧の増加方
向への変化は抵抗R2の低電位側の電位の上昇につなが
る。これは、抵抗R2の両端にかかる電圧が減少するこ
とを意味し抵抗R2に生じる電流12は減少する。つま
り、入力電圧信号V。
がプラス方向に大きく振幅すると、電流12は逆に小さ
くなる。これは、電流12は入力電圧信号V、に対して
逆相の信号であることを意味する。
したがって、電流信号12が電圧信号に変換されたV6
.も入力電圧信号v1に対し逆相であることは言うまで
もない。
なお、実際の電圧制御増幅回路では、電圧制御増幅回路
7において電流i、が電流1゜、0とi。4.とに、電
流12が電流ic l 2と10,3とに分配される際
、電流11がすべてトランジスタQIO側に流れるよう
に、電流12がすべてトランジスタQ3に流れるように
、すなわち、1−1゜10 %  12 =lcl 3
であるように、可変電圧源4の電圧V。が設定されてい
るものが一般的である。
このように、電圧−電流変換回路M]およびM2のそれ
ぞれから取出された電流信号11および12はそれぞれ
電圧制御用差動回路7によって再び電圧信号VR3およ
びVR4に変換される。この電圧信号VR3+ VR4
は合成差動増幅回路8に入力される。したがって、電圧
信号VR3とVR4との差が、抵抗R5およびR6によ
って決まる増幅率によって増幅され出力電圧信号Vo 
となる。この出力電圧信号■0は出力端子T2から取出
される。
なお、電圧制御用差動回路7において、トランジスタQ
 1.0とQllのコレクタは互いに接続され、トラン
ジスタQllとQ12のベースも互いに接続されていた
。したがって、可変電圧源4の電圧■。を変化させた場
合、これによるトランジスタQ 10とQlBのそれぞ
れのコレクタ電流ICl0 とi。13は同様の変化を
する。
[発明が解決しようとする課題] 従来の電圧制御増幅回路は以上のように構成されており
以下のような課題があった。
入力電圧信号V1は電圧−電流変換回路M1によってこ
れに対し正相の電流信号i、に変換される。この電流i
、は、入力電圧信号v1によって抵抗R4に生じた電流
であり次式で表わされる。
式(1)において、r、は抵抗R1の抵抗値である。ま
た、ΔVBEIは電流i、によるトランジスタQ1のベ
ース・エミッタ電圧の変化分である。トランジスタQ1
は、そのベースとコレクタとをショートされておりその
電圧−電流特性はダ]6 イオー1と同様である。このため、電流信号11による
トランジスタQ1のベース・エミッタ電圧の変化ΔVB
ETが生じる。式(1)かられかるように、電流信号1
1は入力電圧信号V1のみに。
よる電流成分下から、トランジスタQ1のベース・エミ
ッタ電圧の変化分ΔVBEIによる電流第4図は、入力
電圧信号V、と電流信号i、との関係を示した図である
。図かられかるように、入力電圧信号■・か成る範囲ま
では、入力端子信号■1と電流11との関係は直線関係
になっていない。これは、この範囲においては電流11
に対して、l−ランジスタQ1のベース・エミッタ電圧
きない値であることを意味する。したがって、この範囲
において、電流信号l、の波形は入力電圧信号V の波
形に対し歪を持つことになる。第4図を参照すると、入
力電圧信号V として同図(a)のような波形が入力さ
れ、電流信号11に変換されると、その波形は同図(b
)に示すように上下にアンバランスに歪んだ形となる。
次に、入力電圧信号V、が電圧−電流変換回路M2によ
って、これに対し逆相の電流信号12に変換される場合
について説明する。電流信号12は入力電圧信号■1に
よって抵抗R2に生じた電流であり、電流i、とは逆相
の信号であるから次式(2)で表わせる。
式(2)において、r2は抵抗R2の抵抗値である。し
たがって、電流信号r2は入力電圧信号第3図は、入力
電圧信号V1と電流信号12との関係を示した図である
。図のように、電流信号12は電流信号i、と違い、入
力電圧信号V1のすべての範囲において、入力電圧信号
viと直線関係にある。これは、電流信号12には入力
電圧信号■I以外の電流成分か入っていないためである
。したがって、第3図を参照すると、入力電圧信号vI
に同図(a)のような波形が入力され電流信号12に変
換されると、その波形は同図(b)に示すように歪のな
い形となる。
なお、入力電圧信号および電流信号はともにSinカー
ブ(COSカーブ)の繰返しによる交流信号であるため
、第3図および第4図で図示した波形は、その一部分を
描いたものである。したがって、電圧信号と電流信号と
の間の位相の違いは無視している。
以上のように、入力電圧信号V、が電流信号i、および
12に変換される際、°電流信号12は入力電圧信号V
1による電流成分のみであるが、電流信号i、は入力電
圧信号vlによる電流成分に加え、ダイオード接続のト
ランジスタQ1によるΔVIIEI 歪成分−F−とからなる。この結果、電流信号i、と入
力電圧信号VIとが直線関係にない範囲においては次の
ような現象が顕著になる。
電流信号11および12は電圧制御用差動回路7によっ
て、それぞれに応じた電圧信号V、3およびVl14に
変換される。ここで、説明に当たっては簡単のためにr
I =r2 +  ra xr4であるとする。但し、
r3およびr4はそれぞれ抵抗R3およびR4の抵抗値
である。また、電圧制御用差動回路7においては電流i
、が電流i。1oとic++とに、電流12が電流i。
、2と10.。
酸とに分配される際、電流i、がすべてトランジスタQ
IO側に流れるように、電流12がすべてトランジスタ
013に流れるように、すなわちi+ −ICI OS
’12−LCI 3であるように、可変電圧源4の電圧
VCが設定されているとする。
したがって、式(2)で表わされた電流信号12は次の
ように表わされる。
12−一子      −(3) 次に、電流信号i、が抵抗R3によって電圧に変換され
た場合の電圧信号VR3は式(1)により次式のように
表わされる。
V* a −!c + OXra−f+ Xra−4・
(音−パー>−、ダ) また、電流信号12は抵抗R4によって電圧に変換され
、その電圧信号vttaは式(3)により次式のように
表わされる。
VB2−ic、  3 Xr、xj2 xj。
m−」ハ憤  −(5) したがって、合成差動増幅回路8によって増幅されるべ
き電圧VR3−V、 4は式(4)および(5)より次
式のようになる。
したがって、入力電圧信号v1が合成差動増幅回路8に
よって合成される際、電流信号i、に含まれでいたダイ
オード接続されたトランジスタQΔh肛 1による歪成分   はそのまま伝達されることになる
。この結果、出力信号端子T2に出力される電圧信号v
oの波形は入力電圧信号v1の波形がそのまま出力され
ず歪んだ波形となる。
本発明の目的は上記のような問題点を解決し、入力電圧
信号波形に対する出力電圧信号波形の歪率の小さい、電
圧制御増幅回路を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記のような目的を達成するために、本発明に係る電圧
制御増幅回路においては、入力電圧信号を電流信号に変
換するための第1および第2の電圧−電流変換回路を次
のように構成した。すなわち、第1および第2の電圧−
電流変換回路はともに、電源電圧端子に接続されるダイ
オード機能素子と抵抗との直列接続を含む。
[作用コ 上記のように、本発明に係る電圧制御増幅回路の第1お
よび第2の電圧−電流変換回路においてはともに、抵抗
とダイオード機能素子との直列接続が用いられている。
したがって、入力電圧信号が前記第1および第2の電圧
−電流変換回路のそれぞれの抵抗によって、互いに逆相
の電流信号変換される際、どちらの電流信号にも互いに
同相のダイオード機能素子による入力電圧信号に対する
歪成分が含まれる。
一方、上記2つの電流信号は再びそれぞれに応じた電圧
信号に変換される。したがって、上記2つの電流信号の
それぞれに含まれる歪成分はそれぞれの電圧信号に伝達
される。
一方、出力電圧信号は前記2つの電圧信号の差を増幅し
たものである。したがって、このとき、2つの電圧信号
のそれぞれに含まれる歪成分は互いにキャンセルし会う
ことになる。この結果、出力電圧信号の入力電圧信号に
対する歪率は小さくなる。
C実施例コ 第1図は本発明の一実施例を示す回路図である。
図を参照して、この回路は、第2図で示された回路と同
様に、大きく別けて、電圧−電流増幅回路M1およびM
2と、差動増幅器6と、電圧制御差動回路7(図示せず
)と、合成差動増幅器(図示せず)と、2人力演算増幅
器A1とから構成される。また、この回路は第2図で示
された回路と同様に、入力信号端子T]と出力信号端子
T2と、電源1および2と、GND3 (図示せず)と
、可変電圧源4(図示せず)とを含む。なお、上記構成
回路のそれぞれの機能は従来と同様である。
また、第1図において図示されていない部分および電圧
−電流変換回路M2以外の部分の各々の回路構成はすべ
て第2図に示された従来の回路のそれに相当する部分の
それと同一である。
しかし、本実施例の電圧制御増幅回路と、第2図に示さ
れた従来の電圧制御増幅回路との大きな違いは電圧−電
流変換回路M2の構成にある。すなわち、第1図を参照
して、電圧−電流変換回路M2は従来のそれと異なり、
抵抗R2と電源]との間にダイオード接続されたトラン
ジスタQ9が接続される。
以下、本実施例の電圧制御増幅回路の動作について説明
する。
まず、入力電圧信号V1を電流信号i、に変換するため
の電圧−電流変換回路M1は従来と同様である。したが
って、電流信号11は従来通り式(1)で表わせる。し
かし、入力電圧信号V を電流信号12に変換するため
の電圧−電流変換回路M2は従来と異なり上記のように
構成されている。そのため、入力電圧信号v1は次のよ
うに電流信号12に変換される。
差動増幅器6は従来と同一であるから、従来と同様に動
作する。したがって、入力電圧信号Vは電圧−電流変換
回路M2のトランジスタQ7のベースに伝達され、トラ
ンジスタQ7のコレクタにそのまま伝達される。これに
より生じたトランジスタQ7のコレクタ電流12は従来
と異なり、トランジスタQ9と抵抗R2の直列接続を流
れる。
ここで、入力電圧信号vIがプラス方向に大きく振幅し
た場合、この変化は差動増幅器6によってそのままトラ
ンジスタQ7のコレクタに現われる。そして、従来と同
様に、トランジスタQ7のコレクタに接続されている抵
抗R2の低電位側の電位が上昇する。したがって、抵抗
R2とトランジスタQ9との直列接続の両端にかかる電
圧が小さくなる。このため、抵抗R2とトランジスタQ
9との直列接続に流れる電流12も小さくなる。
従来と同様に、これは入力電圧信号VIに対して電流信
号12は逆相であることを意味する。しがし、本実施例
においては抵抗R2と電源1との間にはトランジスタQ
9が接続されている。このため、入力電圧信号V、によ
り抵抗R2に生じる、これに対し逆相の電流信号12は
次式(7)で表わせる。
式(7)においてΔV8E9は、電流12によるトラン
ジスタQ9のベース・エミッタ電圧の変化分である。ト
ランジスタQ9は、トランジスタQ1と同様にそのベー
スとコレクタとをショートされており、その電圧−電流
特性はダイオードと同様である。このため、電流信号1
2によるトランジスタQ9のベース・エミッタ電圧の変
化ΔV[IF5が生じる。式(7)かられかるように、
電流信号1゜は、入力電圧信号v1に対して逆相のオー
ド接続されたトランジスタQ9のベース・エミッタ電圧
の変化分による歪成分である。
次に、トランジスタQ7とQ8とはカレントミラー回路
を構成しているため、式(7)で表わされる電流信号1
2はこれと同じ電流信号をトランジスタQ8のコレクタ
電流として発生させる。
これらの電流信号11および12を電圧信号VR3およ
びVR4に変換するための電圧制御用差動回路7の動作
は従来と同様である。以下の説明にあたっては簡単のた
めにrl e=j2.  ra =j4であるとする。
また、電圧制御用差動回路7においては、電流i、が電
流i。、0とi。、1とに、電流12が電流i。12と
i。、3とに分配される際、電流i、がすべてトランジ
スタQ10側に流れるように、電流12がすべてトラン
ジスタQ13に流れるように可変電圧源4の電圧V。
が設定されているとする。
すると、電圧信号Vaaは従来と同様であり式(4)で
表わされる。また、電圧信号VR4は式(7)により次
式のように表わされる。
VR4=′IC/3X  rl  ”  +2  X 
 r3したがって、入力電圧信号V、が電流信号11に
変換される際に発生するトランジスタQ1によi2に変
換される際に発生するトランジスタロ2セルし合うこと
になる。その結果、合成差動増幅回路8によって増幅さ
れ出力される出力電圧信号VOの入力電圧信号V、に対
する歪率は従来に比べ小さくなる。
特に、トランジスタQ9にトランジスタQ1と同一の特
性のものを選ぶと、ΔVBEI −ΔVBしたがって、
式(4)および(8)より、従来と同一の合成差動増幅
回路8によって増幅される電圧信号V23−VR4が次
式(9)のようになる。
完全にキャンセルされる。
なお、本実施例の説明にあたっては簡単のためにr+ 
−’2 +  ’3 ””4であるとしたが、この条件
以外の場合においても、電圧信号v、3とVR4が合成
される際、電流信号11に含まれる歪てキャンセルされ
る(減ぜられる)形になる。したがって、出力電圧信号
VOの入力電圧信号V。
に対する歪率は従来よりも小さくなる。
なお、本実施例の回路を構成するトランジスタの極性を
すべて反転させた場合(NPN型←PNP型)も同様の
効果が得られる。
また、本実施例においてはトランジスタQl。
およびQ9をそのベースとコレクタをショートさせるこ
とによって、ダイオードとして用いた。しかし、必ずし
もそのような接続のトランジスタを用いる必要はなくダ
イオードと同じ電圧−電流特性を有する素子であれば本
実施例と同様の効果が得られる。さらに、本実施例の電
圧制御増幅回路は電源1による高電位子■ccと、電源
2による低電位−V。Cの中間の電位をGND電位とす
る、2電源タイプであったが、単一電源タイプの電圧制
御増幅回路に本発明を適用しても同様の効果が得られる
[発明の効果] 本発明に係る電圧制御増幅回路は以上のように構成され
ているため以下のような効果がある。
すなわち、従来、一方の電圧−電流変換回路からの電流
信号のみに含まれるダイオード機能素子による歪成分に
よって、最終的な出力電圧信号は入力電圧信号に対し歪
率を持っていたが、この歪率が大幅に減少される。よっ
て、入力電圧信号が、上記ダイオード機能素子による歪
成分が上記電流信号に対して無視できない範囲にある場
合にも、出力電圧信号は入力電圧信号に対し、歪の少な
い形で出力され、電圧制御増幅回路としての機能が向上
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は従来
技術の一例を示す回路図、第3図は第1図および第2図
で示される回路内の抵抗R1の電流信号と入力電圧信号
との関係を示す図、第4図は第2図で示される回路内の
抵抗R2の電流信号と入力、電圧信号との関係を示す図
である。 図において、1および2はそれぞれ高電位および低電位
電源、3はGND、4は可変電圧源、5は定電流源、6
は差動増幅器、7は電圧制御用差動回路、8は合成差動
増幅回路である。さらに、Ml−およびM2はそれぞれ
電圧−電流変換回路、T1は入力信号端子、T2は出力
信号端子である。 また、R1−R6は抵抗、Ql、Q2.およびQ5〜Q
13はNPN型トランジスタ、Q3およびQ4はPNP
型トランジスタ、A1およびA2は2人力演算増幅器で
ある。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 入力信号電圧源と、 前記入力信号電圧源に接続される第1の抵抗と、前記第
    1の抵抗に接続される第1のダイオード機能素子とを含
    み、前記入力信号電圧を第1の相の電流に変換する、第
    1の電圧−電流変換回路と、電源電圧端子に接続される
    第2のダイオード機能素子と、第2の抵抗との直列接続
    を含み、前記電源電圧を受けて第1の相と逆相の第2の
    相の電流に変換する、第2の電圧−電流変換回路と、前
    記第1および第2の電圧−電流変換回路に接続されて、
    前記第1および第2の電流を第1および第2の電圧に変
    換する電流−電圧変換回路と、前記電流−電圧変換回路
    により変換されて得られた前記第1および第2の電圧を
    差動増幅する差動増幅手段とを備えた、電圧制御増幅回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006155501A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Fujitsu Ten Ltd 電流制限回路、レギュレータ及びハイサイドスイッチ
JP2006191278A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Sony Corp 利得制御変調/復調回路及びこれを用いた通信装置

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