JPH02134431A - 倒立型フロントフォークのオイルロック構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分針） 本発明は、内筒を下に、外筒を上に夫々配し、内筒を車
軸側に、外筒を車体側に結着する倒立型フロントフォー
クのオイルロック構造に関する。

（従来の技術） 所謂王立型フロントフォークは内筒を上に、外筒を下に
配し、上下のブラケットを介して内筒の上部を車体側に
、外筒の下部を車軸側に夫々結着するものである。従っ
て、下側のブラケットの下位に内筒と外筒のストローク
長さ及びフロントフォークの最伸長時において内筒と外
筒が重なり合う強度上必要な嵌合長さを取る必要がある
。このため斯かる王立型フロントフォークにあっては、
その全長が長くなる。

このため、最近ではオンロードタイプの自動二輪車のフ
ロントフォークにも倒立型のものが採用されている。

（発明が解決しようとする課題） 車体側に取付けられるアウターチューブに、車軸側に取
付けられるインナーチューブが摺動自在に嵌合される倒
立型フロントフォークとして特開昭５６−８２８８０号
に開示されたものがある。すなわち、インナーチューブ
内にシリンダー油室を形成し、このシリンダー内油室に
先端にピストンを取付けたピストンロッドがインナーチ
ューブ上端内周の環状摺動釉受部を貫通し、先端に固定
されたピストンの油路開口にチエツクバルブを配設し、
ピストンロッドに、ピストンの上下室を連通ずるオリフ
ィス、インナーチューブ上部側壁にインナーチューブ外
周の油室Ｃと連通ずるオリフィスを穿設し、伸長時、圧
縮時の減衰力を発生している。

又、フロントフォークの最圧縮時にはピストンロッドの
上端部に固定されたクツションラバーとインナーチュー
ブ先端に嵌着されたストッパーにより緩衝しているが、
一般に最圧縮時のＩ衝機構としてクツションラバー等の
弾性部材を使用し、大きな底付き荷重を得ようとして硬
いクツションラバーを使用すると長い底付きストローク
が得られる。長い底付きストロークを得ようとして柔か
いクツションラバーを使用すると大きな底付き荷重が得
られないという問題がある。

又、緩衝器の最圧縮時の緩衝機構として、最圧縮時に嵌
合する一対のオイルロックピースとオイルロックカラー
をそれぞれピストンロッドの先端とシリンダ内底部に配
設したものが実公昭４８−４４６８号、実開昭５７−１
３４４３６号に開示されている。

しかしながら、これらのものはシリンダー内に配置して
いる為に、シリンダ内底部に一定のオイルロックの為の
ストロークを必要としシリンダー内を摺動するピストン
ロッドのストロークを制限すると共に、ダンパーの基本
長が長くなるという問題点もある。

又、アクタ−チューブの上部は体積補償用の気体室が形
成されている為に、オイルロックピースをピストンロッ
ドの上端部に取付けた場合にはオイルロックピースとオ
イルロックカラーの嵌合時に形成されるオイルロック油
室に気泡が混入し良好なオイルロック特性が得られない
という問題もある。

しかしながら、従来のオイルロック構造は′Ｎｉ衝器０
ストロークを制限することになり、特に倒立型フロント
フォークにあってはその長所を活かすことができなくな
る。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本発明は、外筒の内部上端に中空
ロッドの上端を固定し、この中空ロッドを内筒内に挿入
した倒立型フロントフォークであることを前提とし、前
記内筒の上端内周にオイルロックカラーを、前記中空ロ
ッド外周にオイルロックピースを取付けた。

（作用） フロントフォークの押行程（圧縮行程）が終端に近づく
と、オイルが満たされているオイルロックカラー内に上
方からオイルロックピースが侵入し、オイルロック作用
が発揮される。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る倒立型フロントフォークの半裁側
面図、第２図は同フロントフォーク要部の拡大破断面図
である。

第１図に示すフロントフォーク１において、２は上方に
位置する外筒であり、該外筒２の内部には下方より内筒
３の上部が上下摺動自在に嵌合している。そして、外′
ＷＪ２の下部内周には内筒３の外周に摺接するオイルシ
ール４が嵌装されており、又この外筒２の下部外周には
含油プラスチック等の柔らかい材質で成形された摺動部
材５が外嵌されている。

又外筒２内上部には図示の如く中空ロッド状のシートバ
イブロが植設されており、該シートバイブロの下端部は
これの外周に嵌装した環状逆上弁７を介して内筒３の内
周に摺接している。尚上記逆止弁７はフロントフォーク
１の押行程で、開き、引行程で閉じる形式のものである
。

更にシートバイブロの下部内周には油路８ａ及び油路８
ｂを穿設して成る環状ばね受８が螺着されており、シー
トバイブロの側壁下部には油孔６ａが穿設されている。

尚前記油路８ｂの断面積は油路８ａの断面積より大きく
設定されている。

一方、内筒３の上端部内周には環状のオイルロックカラ
ー１６が固着され、このオイルロックカラー１６の下方
で内筒３の内周側に嵌装されるガイド部材９を介してシ
ートバイブロの外周に摺接しており、内筒３の内部の前
記ばね受８と内筒３の下端を閉塞すべく設けられたキャ
ップ部材１０との間には図示の如くコイルばね１１が張
架され、更にシートバイブロの上部外周には環状のオイ
ルロックピース１５が固着されている。

又内筒３の下部外周には筒状のアクスルステー１２が嵌
着されており、該アクスルステー１２には、内・外筒３
．２の摺動部を被う如く筒状のプロテクター１３の下端
が固着されている。

而してフロントフォーク１の内部は図示の如く室Ａ、Ｂ
、Ｃ，Ｄに区画され、夫々の室Ａ、Ｂ。

Ｃ，Ｄ内には作動油が封入されており、特に室Ａ、Ｄの
上部には気体で占められている。尚室Ｂの内部にはりパ
ウンドスプリング１４が設けられている。

以上のフロントフォーク１において外筒２の上端は車体
側に連結され、内筒３の下端はアクスルステー１２を介
して車軸側に連結される。

次に本フロントフォーク１の作用を説明する。

車輪が衝撃を受け、内筒３が外筒２内に侵入する押行程
において、シートバイブロに設けたばね受８はコイルば
ね１１を押し縮めつつ内筒３内に進入し、該ばね受８の
下方の室Ｃの容積を減少させる。このため室Ｃ内の作動
油はばね受８に設けた油路８ａ、８ｂを介してシートバ
イブロの内・外の室Ｂ、Ｄに送り込まれ、ここにおいて
伸側減衰力を発生する。そしてこの時、室Ｂの容積は増
大するが、この容積増大分に見合う量の油は油路８ｂ及
び逆止弁７、油孔６ａを経て室Ｂ内に流入し、該室Ｂに
油が補給される。

押行程のストロークが進むと、室Ａ、Ｄの上部を占める
気体は圧縮され、気体ばねとして作用し、更に押行程の
ストロークが進むとオイルロックカラー１６内に上方か
らオイルロックピース１５が侵入し、且つこのときオイ
ルロックカラー１６内のオイルはガイド部材９によって
下方への８勤は規制されるので伸側オイルロック状態を
呈する。

次に気体ばねの反力及びコイルばね１１の反力により外
筒２は内筒３に対して上動し、フロントフォークは引行
程に移行する。このとき室Ｂの容積は減少することにな
るが、逆止弁７が油圧で閉じる方向に作動するので、該
室Ｂ内の作動油は油孔６ａのみからシートバイブロの内
側のｆｉＤ内に流出し、引側減衰力を発生する。

内筒３に設けたガイド部材９がシートバイブロの油孔６
ａより下方に位置すると、室Ｂは密閉状態となり、フロ
ントフォーク１は伸側オイルロック状態を呈する。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明に係る倒立型フロントフォー
クにあっては、オイルロックカラーを内筒上端の内周に
、オイルロックピースを外筒と一体的に昇降動する中空
ロッドの外周に固着したので、ストロークを長くでき、
倒立型フロントフォークの利点を更に伸ばすこととなる
。

また、オイルロックカラーは常に油面下にあるので、確
実にオイルロックを作用されることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第１図は本
発明に係る倒立型フロントフォークの半裁側面図、第２
図は同フロントフォーク要部の拡大破断面図である。 尚図面中、１はフロントフォーク、２は外筒、３は内筒
、６は中空ロッド、７は逆止弁、９はガイド部材、１１
はコイルばね、１５はオイルロックピース、１６はオイ
ルロックカラーである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）内筒を下に、外筒を上に夫々配し、これら内・外
   筒を摺動自在に嵌合するとともに、内部に作動油を封入
   して成る倒立型フロントフォークにおいて、前記外筒内
   の上部に中空ロッドの上部を固定し、この中空ロッドの
   下端部を前記内筒内に摺動自在に挿入し、内筒上端の内
   周にはオイルロックカラーを、中空ロッド外周にはオイ
   ルロックピースを取付けたことを特徴とする倒立型フロ
   ントフォークのオイルロック構造。
2. （２）前記ピストンロッド外周に取付けられるオイルロ
   ックピースをピストンロッドの基端取付部より所定の距
   離をおいて取付けたことを特徴とする請求項（１）に記
   載のオイルロック構造。