JPH02129222A - ポリメリックペルオキシエステル - Google Patents

ポリメリックペルオキシエステル

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JPH02129222A
JPH02129222A JP63282619A JP28261988A JPH02129222A JP H02129222 A JPH02129222 A JP H02129222A JP 63282619 A JP63282619 A JP 63282619A JP 28261988 A JP28261988 A JP 28261988A JP H02129222 A JPH02129222 A JP H02129222A
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polymeric
peroxyester
formula
molecular weight
peroxide
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Shuji Suyama
須山 修治
Katsuki Taura
田浦 克樹
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビニル型単量体の遊離基重合開始剤(以後、
重合開始剤と略称する)として有用である新規なポリメ
リックペルオキシエステルに関するものである。
(従来の技術) 三塩基性酸塩化物と過酸化ナトリウムとを重縮合反応さ
せて得たジアシル型ポリメリックペルオキシドは公知で
ある。即ち、ベリヒテ・デル・ドイチェン・ヘミジエン
・ゲゼルシャフト(Ber、)27巻1510頁(18
94)にフタル酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反応に
より、相当するジアシル型ポリメリックペルオキシドが
、またケミカル・アブストラクト([:hem、^bs
t、 )第60巻5293d (1940)及び同巻1
0892e (1964)に脂肪族二塩基性酸塩化物と
過酸化ナトリウムとの反応によって次の一般式(ここで
nは2〜10、Xは16〜35を示す)で示されるジア
シル型ポリメリックペルオキシドが報告されている。ま
た特開昭53−149918号公報には、分子内にエス
テル結合を有する三塩基性酸塩化物と過酸化す) IJ
ウムとの反応によって得られるエステル結合を有するジ
アシル型ポリメリックペルオキシドが、また特開昭59
−38233、特開昭59−93725、特開昭59−
176320 、特開昭59−227904号公報には
、分子内に分岐または不飽和の炭化水素を有する三塩基
性酸と過酸化ナトリウムとの反応によって得られるジア
シル型ポリメリックペルオキシドが開示されている。
またズルナール・オーガニチェスコイ・ヒミー(Zh、
 Org、 Khim、 )第13巻第9号1842頁
(1977)に脂肪族または芳香族二塩基性塩化物と2
.5−ジメチル−2゜5−ジヒドロペルオキシドとの反
応により、相当するポリメリックペルオキシエステルが
、米国特許3117166号明細書には、フタル酸また
はフマル酸塩化物と2.5−ジメチル−2,5−ジヒド
ロペルオキシドとの反応により、相当するポリメリック
ペルオキシエステルが開示されている。
これらのジアシル型ポリメリックペルオキシドまたはポ
リメリックペルオキシエステルはビニル型単量体の重合
開始剤として有用であることも公知である。たとえばケ
ミカル・アブストラクト(Chem、 Abst、 )
第67巻54445a (1967)に前記のポリメリ
ックペルオキシドを重合開始剤として使用すると過酸化
ベンゾイルを用いた場合に比較して分子量が2倍の重合
体が得られたことが、またケミカル・アブストラクト(
Chem、 Abst、 )第84巻13612Of(
1976)に酢酸ビニルの重合開始剤として前記のポリ
メリックペルオキシドを使用したとき、過酸化ベンゾイ
ルを用いた場合に比較して分子量が大きく且つ分岐の程
度の少ない重合体が得られたことが報告されている。
(発明が解決しようとする課題) この様に公知のジアシル型ポリメリックペルオキシドま
たはポリメリックペルオキシエステルは、何れもスチレ
ン及びアクリロニトリルの様なビニル型単量体の高分子
量化反応またはスチレン−メチルメタクリレート、スチ
レン−酢酸ビニル等のブロック共重合体製造に於て有用
な重合開始剤であるが、次のような欠点を持っている。
1) 前者のジアシル型ポリメリックペルオキシドは、
一般に各種有機溶媒への溶解性が極めて低く(ケミカル
・アブストラクト(Chem、 Abst、 )第59
巻7651 (1963)参照)、または衝撃摩擦に対
して敏感であり、爆発性の化合物で(ケミカル・アブス
トラクト(Chem、 Abst、 )第64巻159
89g (196g)、王化誌第69巻718頁(19
66)参照)、工業的に使用することが困難であり、ま
た上記の欠点が改善されたジアシル型ポリメリックペル
オキシドが特開昭59−38233 、特開昭59−9
3725、特開昭59−176320 、特開昭59−
227904号公報で開示されている。これらジアシル
型ポリメリックペルオキシドは、10時間半減期温度を
60〜70℃の間に持つものである。これらジアシル型
ポリメリックペルオキシドを用いてスチレンの重合をま
たはスチレンと共重合可能なビニル型単量体との共重合
をさせることにより、高分子量化または二種のビニル型
単量体を逐次的に重合させて、いわゆるブロック共重合
体を得ることができる。しかしより重合速度を上げ生産
性を向上させるためには、重合温度を高める必要がある
。そのためには10時間半減期温度をもう少し高い70
〜85℃、好ましくは75〜85℃のものが必要とされ
、また所望されていた。
2) 後者のポリメリックペルオキシエステルは高温活
性ではあるが、そのほとんどが融点が高く、固体であり
(米国特許3117166号明細書参照)、衝撃摩擦に
対して敏感であり、また各種有機溶媒への溶解性が極め
て低く、工業的に重合開始剤として使用することが非常
に困難である。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは、上記種々の欠点を解消し、重合開
始剤として有用であり、しかも製造や取扱が安全であり
、ビニル型単量体に速やかに溶解し、高分子量化及びブ
ロック共重合体製造に於て、工業的に価値のあるポリメ
リックペルオキシドで且つ10時間半減期温度70〜8
5℃を有する新規ポリメリックペルオキシエステルとし
て−i[なる化合物を見いだし、本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明は、−最大 ランダム結合であり、平均分子量1000〜15000
であるポリメリックペルオキシエステルである。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは次の方法で
製造できる。
即ち、−最大 で表される酸塩化物と一般式 CH。
で表される構成単位60〜40モル%と、−最大れる構
成単位40〜60モル%とが交互に結合した鎮状化合物
で、その結合様式が傾頭及び頭尾結合のれるヒドロペル
オキシドとをモル比6:4〜4:6の割合でアルカリ存
在下、ベンゼンまたはトルエン等の溶媒の存在下で反応
させることによって製造することができる。反応温度は
一10〜40℃、好ましくは0〜30℃であり、反応時
間は1〜10時間、好ましくは3〜5時間である。反応
に用いるアルカリは、ピリジン等のアミン類または水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基、あるいは
それらの水溶液である。
尚、前述のモル比の範囲より外れたモル比では、ポリメ
リックペルオキシエステルの収率が低くなるので好まし
くない。
本発明のポリメリックペルオキシエステルは、前記酸塩
化物とヒドロペルオキシドとの脱塩酸縮合ペルオキシエ
ステル化反応で得られることから構成単位■と構成単位
■とが交互に結合した鎖状化合物であることは容易に理
解できる。さらにその末端基は、カルボキシル基または
ヒドロペルオキシ基の何れかである。
また本発明のポリメリックペルオキシエステルの分子量
は、反応原料相互間のモル比により変化し、当モルのと
き理論的には無限大となるが、現実には副反応などのた
めに限界がある。反応原料が前述したモル比の範囲内に
あるとき平均分子量は1000〜15000 である。
製造した本発明のポリメリックペルオキシエステルは、
赤外線吸収スペクトルによりエステルのC=O結合とペ
ルオキシドの0−0結合が確認され、核磁気共鳴スペク
トルにより、−CH3−CH,−CHの構造を明らかに
することにより同定され、その化学構造が決定される。
またvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置
を使用)により、その平均分子量が求められ、さらにヨ
ード滴定法からの活性酸素看によってペルオキシド基の
存在量を求めることができる。
(発明の効果) 以上の様にして得られた本発明のペルオキシエステルは
新規な化合物であり、且つ次のような多数の利点を有す
る。
1) 本発明のペルオキシエステルは70〜85℃の1
0時間半減期温度を有する比較的高温活性のペルオキシ
ドであり、特にスチレンの重合またはスチレンと共重合
可能なビニル型単量体との共重合に於て従来のジアシル
型ポリメリックペルオキシドを用いた場合と比べて、重
合温度を上げることができ、重合温度を上げて一分子中
にペルオキシド基を多く有しているために可能な高分子
量化と同時に生産性の向上を図ることができる。スチレ
ンと共重合可能なビニル型単量体としては、例えば酢酸
ビニル、アクリル酸エステ/L/、メタクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−メチ
ルスチレン、N−置換マレイミド、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等が挙げられる。
2) 本発明のペルオキシエステルは常温で粘性体であ
り、衝撃及び摩擦に対して鈍感で、製造及び取扱が安全
である。
3) 本発明のペルオキシエステルは、有機溶媒例えば
ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の環状エーテルメチルエチルケトン、クロロホル
ム、四塩化炭素等に対する溶解度が優れており、従って
重合開始剤としてビニル型単量体に添加したとき、その
単量体に速やかに溶解する為、工業的な利用に際し作業
性に優れている。
4) 本発明のポリメリックペルオキシエステルを用い
て二種のビニル型単量体を重合させると、ブロック共重
合体を得ることができる。
5) また本発明のペルオキシエステルは、他に発泡ポ
リスチレンに対しては勿論のこと、不飽和ポリエステル
の硬化剤或はエチレンの重合開始剤として用いることが
できる。
以上の様にして本発明のポリメリックペルオキシエステ
ルは、製造及び取扱が安全で、しかもビニル型単量体に
添加した場合速やかに溶解し、また70〜85℃の10
時間半減期温度を有した比較的高温活性の重合開始剤で
あり、スチレンの重合またはスチレンと共重合可能なビ
ニル型単量体との共重合に於て、生産性の向上、高分子
量化及びブロック共重合体製造可能な重合開始剤として
その工業的価値は極めて高い。
(実施例) 次に本発明を実施例で詳細に説明する。
実施例1 撹拌機及び温度計を備える500 mll四ツフラスコ
2.5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキ
シド(以後2.5−Hと略称する)53.5g (0,
3モル)、ピリジン47.5g (0,3モル)及びベ
ンゼン230gを入れ撹拌しながら10℃に冷却し、次
いで4−メチル−1゜2−シクロヘキサンジカルボニル
クロライド(以下1、2−MCと略称する)66、9g
 (0,3モル)を10〜15℃で滴下した。その後2
3〜25℃で3時間反応を継続し、副生じたピリジン塩
酸塩を濾別した。次に濾液を濃縮した後石油エーテルに
注いだところ85.2gの白色粘性体を得た。1.2−
MCに基づく収率は82.2%であった。得られた粘性
体について通常のヨード滴定法により、その活性酸素量
を求めたところ9.25%であった。
この粘性体の赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は
1770cm−’ (ペルオキシエステル基のC=O結
合)及び8650m−’(o−o結合)であり、核磁気
共鳴スペクトルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び
強度は (a)   3 H0,95ppn+ (b)  128   1.33ppm(c)   2
8   1.56ppm(d)   48    1.
72ppm(e)   58    2.05ppm(
f)   28   2.70ppmであることから次
の構成単位1式及び■′式からなるポリメリックペルオ
キシエステルであることが確認された。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社!!!117型分子量測定装
置)で測定したところ7920であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルをクメンに溶
解しく0.1モル/β)、75℃〜95℃までの5℃間
隔でペルオキシド基に基づく熱分解速度定数を求め、ま
たそれらの値を用いてアレニウスの式よりこのポリメリ
ックペルオキシエステルの10時間半減期温度(以後T
IGと略称する)を求めた。
このポリメリックペルオキシエステルのT1゜は82.
1℃であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を知
るためにハンマー衝撃試験(鉄板上に試料50mgをと
り、重さ600gのハンマーにて高さ20cmのところ
から試料に計10回の衝撃を与える。そしてその際1回
毎に分解音を確かめる。計10回の衝撃のうち、6回以
上分解音がした場合を0,1〜5回分解音がした場合を
△、分解音がしなかった場合をXで区別する)を行った
。その結果を第1表に示した。
次にこのポリメリックペルオキシエステル25℃に於け
る各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し、その結
果を第2表に示した。
実施例2 2、5−Hの代わりに2.5−ジメチルヘキサン−3−
イン−2,5−ジヒドロペルオキシド44.1g (0
,25モル)を用いた以外は、実施例1と同様にして操
作を行った。得られた生成物は75.8gであり、実施
例1と同様の白色粘性体であった。得られた粘性体につ
いて実施例1と同様な方法で活性酸素量を求めたところ
8.87%であった。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770ca
b−’ (ペルオキシエステル基のC=O結合) 及U
365 cm−’ (o−o結合)であり、核磁気共鳴
スペクトルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度
は(a)   3 HO,93ppm (b)  128   1.30ppm(C)   2
8   1.55ppm(d)   5 H2,08p
l)m (e)   28   2.70ppmであることから
次の構成単位1式及び■′式からなるポリメリックペル
オキシエステルであることが確認された。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定したところ2150であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのTI。
を実施例1と同様にして求めた。このポリメリックペル
オキシエステルのTloは81.4℃であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を実
施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示した
次にこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に於
ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し:その
結果を第2表に示した。
実施例3 2、5−Hの代わりにm−ジイソプロピルベンゼンジヒ
ドロペルオキシド79.2g (0,35モル)ヲ用い
り以外は、実施例1と同様にして操作を行った。得られ
た生成物は104.0gであり、実施例1と同様の白色
粘性体であった。得られた粘性体について実施例1と同
様な方法で活性酸素量を求めたところ7.65%であっ
た。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770am
’(ペルオキシエステル基のc=0結合)及び865 
cm−’(o−o結合)であり、核磁気共鳴スペクトル
に於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度は(a) 
  3 H0,95ppm (b)  12tl    1.33ppm(C)  
 28   1.561)pm(d)   58   
2.05ppm(e)   2 H2,75ppm (f)   4 H7,23ppm であることから次の構成単位I式及び■′式からなるポ
リメリックペルオキシエステルであることが確認された
次にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子量測定装置)
で測定したところ4530であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのTIOを実
施例1と同様にして求めた。このポリメリックペルオキ
シエステルのT1゜は77.8℃であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を実
施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示した
次にこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に於
ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し:その
結果を第2表に示した。
実施例4 2、5−Hの代わりに叶ジイソプロピルベンゼンジヒド
ロベルオキシド67、9g (0,3モル)を用いた以
外は、実施例1と同様にして操作を行った。得られた生
成物は99.3gであり、実施例1と同様の白色粘性体
であった。1.2−MCに基づく収率は83.5%であ
った。得られた粘性液体について実施例1と同様な方法
で活性酸素量を求めたところ8.08%であった。
赤外線吸収スペクトルに於ける特性吸収は1770am
−’ (ペルオキシエステル基のC=O結合)及び86
5 cm ’ (o−o結合)であり、核磁気共鳴スペ
クトルに於けるプロトンの化学シフトτ値及び強度は (a)   38   0.95ppm(b)   1
21f     t、aoppm(C)   28  
 1.58ppm(d)   58   2.05pp
m(e)   28   2.72ppm(f)   
4 H7,23ppm であることから次の構成単位1式及び■′式からなるポ
リメリックペルオキシエステルであることが確認された
測定装置)で測定したところ13300であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルのり。
を実施例1と同様にして求めた。このポリメリックペル
オキシエステルのTlo は78.0℃であった。
次にこのポリメリックペルオキシエステルの安全性を実
施例1と同様にして求めた。その結果を第1表に示した
次にこのポリメリックペルオキシエステルの25℃に於
ける各種溶媒(100g)に溶解する量を測定し:その
結果を第2表に示した。
比較例1 ドデカンニ酸塩化物と過酸化す) IJウムとを反応さ
せて、公知の固体のジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドを製造した。このペルオキシドは赤外線吸収スペクト
ルの特性吸収波長及び核磁気共鳴スペクトルのτ値及び
強度から次式 法にこのポリメリックペルオキシエステルの平均分子量
をvPO法(コロナ電気社製117型分子]の構成単位
からなるペルオキシドであることが確認された。またそ
の平均分子量はvPO法による測定結果から1620で
あった。
次にこのペルオキシドの安全性及び溶解度を実施例1と
同様の方法で求め、各々の結果を各々第1表及び第2表
に示した。
比較例2 7−エチル−ヘキサデカン−1,16−ジカルボン酸塩
化物と過酸化す)IJウムとを反応させて、公知の粘性
液体であるジアシル型ポリメリックペルオキシドを製造
した。このペルオキシドは赤外線吸収スペクトルの特性
吸収波長及び核磁気共鳴スペクトルのτ値及び強度から
次式 の構成単位からなるペルオキシドであることが確認され
た。またその平均分子量はVPO法による測定結果から
9280であった。
第1表から本発明のポリメリックペルオキシエステルは
公知のジアシル型ポリメリックペルオキシドと比較して
、衝撃に対する安全生に優れていることが明らかである
第1表 安全性 ○:6回以上分解音あり、△:1〜5回分解音あり、×
:分解音なし 第2表から本発明のポリメリックペルオキシエステルは
公知のジアシル型ポリメリックペルオキシドと比較して
、各種溶媒に対する溶解度が優れていることが明らかで
ある。
参考例1 〔スチレンの重合(塊状重合)と平均分子量の測定〕 スチレン1 βに重合開始剤として実施例1,2゜3.
4で製造したポリメリックペルオキシエステル0.01
モルをそれぞれ溶解して調整した試料5−を内径12m
mのガラスアンプルに封入し、90℃で8時間重合を行
った。しかる後、反応液を取り出しベンゼンに溶解させ
、内部標準法によるガスクロマトグラフィーにより未反
応スチレンモノマーを定量して重合転化率を求めた。ま
た同様に反応液をテトラヒドロフランに溶解させ、GP
C(東洋曹達工業製高速液体クロマトグラフHLC−8
02UR型)によりポリスチレンの平均分子量を求めた
また比較の為、公知の単官能性ペルオキシエステルであ
るt−ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエート及び
比較例2のジアシル型ポリメリックペルオキシドをポリ
メリックペルオキシエステルの代わりに用い、同様の操
作を行って重合転化率及びポリスチレンの平均分子量を
求めた。これらの結果を第3表に示した。
第3表 重合結果 第3表から明らかなように、本発明のポリメリックペル
オキシエステルは、公知の単官能性ペルオキシエステル
であるt−ブチルペルオキシへキサヒドロベンゾエート
に比較してポリスチレンの平均分子量を2倍近く大きく
することができることがわかった。また本発明のポリメ
リックペルオキシエステルは公知の低温活性なジアシル
型ポリメリックペルオキシドに比較して、重合転化率及
び平均分子量を著しく向上できることがわかり、重合開
始剤として優れていることがわかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表される構成単位と、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (Rは−CH_2CH_2−、−C≡C−、▲数式、化
    学式、表等があります▼である)で表される構成単位と
    が交互に結合した化合物で、その結合様式が頭頭及び頭
    尾結合のランダム結合であり、且つ構成単位 I と構成
    単位IIとのモル比が6:4〜4:6で、平均分子量10
    00〜15000であるポリメリックペルオキシエステ
    ル。
JP63282619A 1988-10-13 1988-11-10 ポリメリックペルオキシエステル Pending JPH02129222A (ja)

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