JP3314396B2 - ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途 - Google Patents

ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途

Info

Publication number
JP3314396B2
JP3314396B2 JP34943091A JP34943091A JP3314396B2 JP 3314396 B2 JP3314396 B2 JP 3314396B2 JP 34943091 A JP34943091 A JP 34943091A JP 34943091 A JP34943091 A JP 34943091A JP 3314396 B2 JP3314396 B2 JP 3314396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peroxide
polymerization
diacyl
type polymeric
ppo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34943091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05155849A (ja
Inventor
修治 須山
恭成 渡辺
秀世 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP34943091A priority Critical patent/JP3314396B2/ja
Publication of JPH05155849A publication Critical patent/JPH05155849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3314396B2 publication Critical patent/JP3314396B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerization Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なジアシル型ポリメ
リックペルオキシド及び同ジアシル型ポリメリックペル
オキシドを有効成分とするビニル型単量体の重合開始剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二塩基性酸塩化物と過酸化ナトリウムと
を重縮合反応させて得られるジアシル型ポリメリックペ
ルオキシドは公知である。例えば、ベリヒテ・デル・ド
イチェン・ヘミッシェン・ゲゼルシャフト,27巻,1
510頁(1894)にフタル酸塩化物と過酸化ナトリ
ウムとの反応により生成するジアシル型ポリメリックペ
ルオキシドが、又ケミカル・アブストラクト,60巻,
5293d(1964)及び同巻の10892eに脂肪
族二塩基性酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反応によっ
て得られる次の一般式
【化3】 で表わされるジアシル型ポリメリックペルオキシドが報
告されている。しかしながら、これらのジアシル型ポリ
メリックペルオキシドは、各種有機溶剤やビニル型単量
体に対し殆ど或いは全く溶解しない欠点があった。この
欠点を解決するために、分子内にエステル結合を有する
酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反応によって得られる
エステル結合を有するジアシル型ポリメリックペルオキ
シド(特開昭59−8726号公報)及び分子内に分岐
又は不飽和の炭化水素を有する二塩基性酸塩化物と過酸
化ナトリウムとの反応によって得られるジアシル型ポリ
メリックペルオキシド(特開昭59−8726,59−
38233,59−93725,59−176320,
59−227904,61−100561,61−11
5063号公報)が提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知のジアシル型ポリ
メリックペルオキシドはビニル型単量体の高分子量化反
応又はブロック共重合体の製造の開始剤として用いる場
合種々の欠点を有する。前述の分子内にエステル結合を
有するジアシル型ポリメリックペルオキシドは粘着性の
もち状の固体で、前記化3式で表わされる脂肪族二塩基
酸塩化物から誘導されるジアシル型ポリメリックペルオ
キシドに比べ各種有機溶剤やビニル型単量体に対する溶
解性は優れているが、ビニル型単量体等への溶解速度が
小さく同単量体の重合開始剤としては尚不十分であっ
た。更に原料となる分子内にエステル結合を有する酸塩
化物の製造が2段階の工程からなり、且つ乾燥空気又は
乾燥窒素気流下で行わなければならないため、工程が長
く、且つ特殊の装置を要する点等で製造上工業的に不利
であった。又、特開昭59−8726,59−3823
3,59−93725,59−176320,59−2
27904,61−100561,61−115063
号公報の分子内に分岐又は不飽和の炭化水素を有するジ
アシル型ポリメリックペルオキシドは粘稠液体であり、
その製造において溶剤に希釈する必要があった。そのた
め溶剤が使用できない重合系においては、これを開始剤
として使用することができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこのような
種々の欠点を解消するために、固体であって、ビニル型
単量体に速やかに溶解し、しかも重合開始効率が高く重
合開始剤として有用であり、更に製造や取扱いが容易な
工業的に価値のあるジアシル型ポリメリックペルオキシ
ドを開発する目的で鋭意研究した。その結果、アゼライ
ン酸塩化物と過酸化ナトリウムとの反応により得られる
ポリメリックペルオキシドの両端に特定の基を有し、且
つ分子量が一定の範囲にある新規なジアシル型が前記目
的を達成することを見出し本発明を完成した。即ち、本
発明の第1は、一般式
【化4】 で表わされる新規化合物であるジアシル型ポリメリック
ペルオキシドであり、本発明の第2は、この新規化合物
を有効成分とするビニル型単量体の重合開始剤である。
【0005】本発明の新規な化合物であるジアシル型ポ
リメリックペルオキシドは、一般式
【化5】 において、Xが同一又は異なるものであってもよく、例
えば、
【化6】 で表わされる。好ましくは、
【化7】 である。
【0006】本発明の新規化合物であるジアシル型ポリ
メリックペルオキシド(以下PPOと略記する)は、そ
の鎖長(n)は3〜20である。n<3では、このもの
を重合開始剤として用いたとき、分子量向上の効果が少
なく、又ブロック共重合体の合成の開始剤に用いたと
き、高いブロック効率が得られないなどの欠点を有す
る。又n>20ではPPOのビニル型単量体或いは溶剤
への溶解度が低下し、又衝撃感度が大きくなる傾向にあ
り好ましくない。
【0007】本発明のPPOは、アゼライン酸塩化物と
前記一般式化1の末端基に相当する一塩基性酸塩化物と
の混合物を、過酸化ナトリウム等の過酸化剤の水溶液中
に撹拌しながら少しずつ加えて反応させ、反応終了後、
反応廃液と分離することにより容易に製造できる。アゼ
ライン酸塩化物と一塩基性酸塩化物とのモル比は、PP
Oの所望する鎖長により決められる。本発明のPPOに
おいて、鎖長n=20のPPOの場合、アゼライン酸塩
化物と一塩基性酸塩化物との割合は1:0.1であり、
n=3では1:0.67である。又過酸化剤の使用量
は、原料酸塩化物の混合物の塩素量に対して約0.5〜
1.5当量が適当である。反応条件は通常のジアシル型
ポリメリックペルオキシドと同様であって、反応温度は
約−10〜40℃、好ましくは約−5〜15℃であり、
反応時間は約0.1〜5時間、好ましくは約0.25〜
2時間である。又、反応はエーテル、クロロホルム、塩
化メチレン、エチルメチルケトン、ベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン等の溶剤存在下でも行うことができ
る。
【0008】以上のようにして製造した本発明の新規な
PPOは、赤外線吸収スペクトルによりジアシルのC=
O結合とペルオキシドのO−O結合が確認され、核磁気
共鳴スペクトルからも化学構造が決定される。更に、活
性酸素量によってペルオキシド基の保有量を求めること
ができる。
【0009】本発明の新規なPPOは、有機溶剤又はビ
ニル型単量体に対する溶解性に優れているため、ビニル
型単量体の重合開始剤として有用である。具体的なビニ
ル型単量体としてはエチレン、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、スチレン等を挙げるこ
とができる。
【0010】本発明のPPOを重合開始剤として用いる
場合のビニル単量体の重合温度は、ペルオキシド結合が
効率良く開裂するように選べばよく特に限定されるもの
ではないが、好適には50〜120℃である。50℃未
満では重合速度が小さくなり、120℃を越える温度で
は重合速度の制御が困難になる。又重合は定温重合だけ
でなく昇温による多段階の重合も可能である。重合に際
してのPPOの添加量は通常、使用単量体総量に対して
0.05〜5.0重量%である。0.05%未満では重
合を完結させることができない。5.0%を越えると、
重合速度の制御が困難になる。又、本発明のPPOは他
の有機過酸化物を併用して重合開始剤として用いること
もできる。そのような場合においてはPPOの使用量は
前記の範囲未満で良い。本発明のPPOを用いての重合
方法は、懸濁重合、溶液重合及び塊状重合などの一般的
重合処方である。又必要に応じて連続式の重合方法も用
いることもできる。
【0011】本発明のPPOは、2種のビニル型単量体
からなるブロック共重合体の製造の為の重合開始剤とし
ても用いられる。例えば、第1段階で酢酸ビニルを本発
明のPPOを開始剤として重合し、ポリ酢酸ビニル1分
子中に1コ以上のペルオキシド基を導入せしめ、更に第
2段階でこのペルオキシド基含有のポリ酢酸ビニルを用
いてスチレン等の第1段階重合で用いた単量体とは異種
のビニル型単量体を重合させることにより容易にブロッ
ク共重合体が製造できる。本発明のPPOを開始剤とし
て用いるとブロック共重合体を従来より効率よく製造で
きる。ブロック共重合体製造に供せられるビニル型単量
体の種類は、本発明のペルオキシドにより重合可能であ
れば如何なる組合せも可能である。
【0012】ブロック共重合体には様々な用途がある。
例えば、表面改質剤、ポリマーアロイの相溶化剤、不飽
和ポリエステル樹脂の硬化収縮を低減させる低収縮化剤
として有用である。
【0013】
【発明の効果】本発明のPPOは製造が容易で、固体で
あり、且つ有機溶剤あるいはビニル型単量体への溶解度
が高く、比較的衝撃感度が小さい。又重合開始効率が高
い。又ブロック共重合体を効率よく製造することができ
る。更に、本発明のPPOはビニル単量体の単独重合に
おいてもポリマーの高分子量化を容易に行えるため、重
合開始剤としての工業的利用価値は極めて高い。
【0014】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。尚各例中、部及び%は特に断わらない限り重量部及
び重量%を示す。
【0015】実施例 1 撹拌機及び温度計を備えた200ml四つ口フラスコ
に、15%水酸化カリウム97gと50%過酸化水素水
8.0gとを混合し、過酸化カリウム水溶液を調整し
た。次にアゼライン酸塩化物22.5gと3,5,5,
−トリメリルカプロン酸塩化物2.7gとの混合液を撹
拌下で0〜5℃の温度で少しずつ加えた。この温度で3
0分間撹拌した後、希硫酸により中和し、生成した固体
をろ過により分離した。次いでこれを水で2回洗浄した
後、真空下で乾燥して粘性のない白色固体19gを得
た。本例の製造条件を表1に示す。この白色固体につい
て通常のヨード滴定法により活性酸素量を求めたところ
8.14%であった。この白色固体の赤外線吸収スペク
トルにおける特性吸収波長は1770cm-1,1810
cm-1(ジアシル基のC=O結合)及び880cm
-1(−O−O−結合)であり、又酸基に基ずくC=Oに
よる1710cm-1の吸収とOH結合による2600〜
3200cm-1の吸収は見られなかった。各磁気共鳴ス
ペクトルのδ値及び強度は a 0.90ppm(18H) b 1.04ppm(6H) c 1.30ppm(83H) d 1.80ppm(52H) e 2.04ppm(2H) f 2.40ppm(56H) であり、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)で求めた数平均分子量は2750であることから、
表2に示す構造であることが確認された。生成物特性を
表3にまとめて示す。次に、このPPOの25℃におけ
るビニル型単量体に対する溶解性を調べた。その結果を
表4に示す。又有機溶剤に対する溶解度を表5に示す。
次に、このPPOをトルエンに溶解し(過酸化結合濃度
=0.05モル/リットル)、60℃、70℃、及び8
0℃で熱分解を行った。各温度における熱分解速度定数
を求め、10時間半減期温度(10時間で過酸化結合濃
度が半分になる温度)を計算した結果、63.7℃であ
った。次に、このPPOを「安全工学」第4巻第2号第
181ページ(1965)に記載の方法で落鎚感度試験
を行い、爆発性を調べた。その結果は、60cm以上で
あった。
【0016】実施例 2〜8 一塩基性酸塩化物、15%水酸化カリウム水溶液及び5
0%過酸化水素水の量を表1に示す量に代えたこと以外
は、実施例1と同様にしてPPOを製造した。得られた
PPOは全て粘性のない固体であった。これらのPPO
について実施例1と同様に構造確認をした。構造式を表
2に、生成物特性を表3に示す。赤外線吸収スぺクトル
における酸基及び過酸基の特性吸収波長は、何れのPP
Oについても観測されなかった。次に、製造したPPO
のビニル型単量体に対する溶解性を調べた。結果は表4
に示すように実施例1と全く同一であった。又、有機溶
剤に対する溶解度を表5に示す。
【0017】比較例 1 アゼライン酸の塩化物と過酸化ナトリウムとを反応させ
て公知の固体のジアシル型ポリメリックペルオキシドを
製造した。このペルオキシドは、赤外線吸収スペクトル
の特性吸収波長及び各磁気共鳴スペクトルのδ値と強度
そして平均分子量から次記構造
【化8】 のペルオキシドであることが確認された。このペルオキ
シドのビニル単量体に対する溶解性を表4に示す。又、
このペルオキシドの落鎚感度試験の結果は、45cmで
あった。
【0018】比較例 2 アジピン酸の塩化物とエチレングリコールとの反応によ
りエステル基を有するアジピン酸塩化物を合成し、この
酸塩化物と過酸化ナトリウムとを反応させて公知のジア
シル型ポリメリックペルオキシドを製造した。このペル
オキシドは、粘性のある固体(もち状)であり、赤外線
吸収スペクトルの特性吸収波長及び核磁気共鳴スペクト
ルのδ値と強度そして平均分子量から次記構造
【化9】 のペルオキシドであることが確認された。このペルオキ
シドの溶解性、溶解度を表4と表5に示す。上記結果と
表4及び表5の結果から、本発明のジアシル型ポリメリ
ックペルオキシドは、末端に一塩基性酸の構造を有しな
いジアシル型ポリメリックペルオキシド及び公知のペル
オキシドに比べ、ビニル単量体への溶解性及び溶剤への
溶解度が大きく、安全性も高いことが分かる。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】実施例 9 [スチレンの定温塊状重合]実施例1で製造した本発明
のジアシル型ポリメリックペルオキシドを過酸化結合濃
度が0.01モル/リットルになるように1リットルの
スチレンに溶解した。内径12mmのガラスアンプルに
5mlの試料を入れ、窒素置換後封管し、75℃の恒温
槽に浸しスチレンを塊状重合させた。20時間までの時
間変化に対する重合転化率の変化を残存スチレン量のガ
スクロマトグラフによる定量から求めた。時間−重合転
化率の関係を図1中の線1に示す。又、20時間重合さ
せたアンプル中の試料を500mlのメチルアルコール
中に投じて、ポリスチレンの白色沈殿を析出させた。こ
の白色沈殿を乾燥した後、GPCによりポリスチレンの
平均分子量を求めた。その結果を表6に示す。
【0025】比較例 3〜4 実施例9で用いた重合開始剤の代りに表6に記載のペル
オキシドを用いた以外は実施例9と同じ操作を行った。
時間−重合転化率の関係を図1に示す。図中線2は比較
例3に、線3は比較例4に関する。又、20時間重合後
のポリスチレンの夫々の平均分子量を表6に示す。
【0026】実施例 10 [スチレンの昇温塊状重合]実施例2で製造した本発明
のジアシル型ポリメリックペルオキシドを過酸化結合濃
度が0.01モル/リットルになるように1リットルの
スチレンに溶解した。内径12mmのガラスアンプルに
5mlの試料を入れ、窒素置換後封管し、75℃で10
時間、引き続き90℃で5時間、そして最後に105℃
で5時間恒温槽に浸しスチレンを塊状重合させた。時間
変化に対する重合転化率の変化を残存スチレン量のガス
クロマトグラフによる定量から求めた。時間−重合転化
率の関係を図2中の線4に示す。又、20時間重合後の
ポリスチレンの平均分子量を表6に示す。
【0027】比較例 5 実施例10で用いた重合開始剤の代りとして表6に記載
のペルオキシドを用いた以外は実施例10と同じ操作を
行った。時間−重合転化率の関係を図2中の線5に示
す。又、20時間重合後のポリスチレンの平均分子量を
表6に示す。
【0028】
【表6】
【0029】図1及び図2から明らかなように本発明の
ジアシル型ポリメリックペルオキシドは、定温及び昇温
重合いずれの重合方式においても重合開始能力に優れて
いることがわかる。特に、昇温重合方式を採用すること
により比較的短時間で高い重合転化率に到達でき、しか
も表6に示されるように単官能型の過酸化ラウロイルに
比べ約2倍の高分子量体が得られる。即ち、本発明のジ
アシル型ポリメリックペルオキシドは生産性良く高分子
量体を製造できる優れた重合開始剤であることがわか
る。
【0030】実施例 12 [酢酸ビニルとスチレンのブロック共重合]温度計、撹
拌機、コンデンサーを備えたガラス製反応容器に1.0
%ポリビニルアルコール水溶液300部と予め酢酸ビニ
ル単量体50部に実施例1で得られた本発明のポリメリ
ックペルオキシド0.5部を溶解させてなる溶液とを仕
込んだ。反応器内の空気を窒素ガスで置換した後、撹拌
しながら60℃に加熱して重合を開始した。温度を60
℃に維持しながら3時間重合させた後スチレン単量体5
0部を加えた。次いで温度を75℃に昇温して7時間重
合を続けた。室温に冷却して重合を終了した後重合物を
ろ別し、よく水洗してから真空乾燥して白色粒状のブロ
ック共重合体混合物97部を得た。このブロック共重合
体混合物2.0gを秤量した後、ソックスレー抽出器を
用いて初めにシクロヘキサンで24時間、次にメタノー
ルで24時間抽出した。シクロヘキサン及びメタノール
抽出による重量減を各々ポリスチレン及びポリ酢酸ビニ
ルの含有量とし、抽出残分を該ブロック共重合体の含有
量とした。各々の組成を以下に示す。 重合体組成;ブロック共重合体 86.4% 酢酸ビニル重合体 4.8% スチレン重合体 8.8% 本発明のジアシル型ポリメリックペルオキシドを用いる
ことにより容易にブロック共重合体が製造できることが
わかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例9及び比較例3、4におけるスチレンの
定温重合での転化率曲線である。
【図2】実施例10及び比較例5におけるスチレンの昇
温重合での転化率曲線である。
【符号の説明】
1 実施例9のスチレンの転化率曲線 2 比較例3のスチレンの転化率曲線 3 比較例4のスチレンの転化率曲線 4 実施例10のスチレンの転化率曲線 5 比較例5のスチレンの転化率曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−40360(JP,A) 特開 平2−40359(JP,A) 特開 昭61−100561(JP,A) 特開 昭61−115063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 409/00 C08F 4/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 で表わされるジアシル型ポリメリックペルオキシド。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 で表わされるジアシル型ポリメリックペルオキシドを有
    効成分とするビニル型単量体の重合開始剤。
JP34943091A 1991-12-09 1991-12-09 ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途 Expired - Fee Related JP3314396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34943091A JP3314396B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34943091A JP3314396B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05155849A JPH05155849A (ja) 1993-06-22
JP3314396B2 true JP3314396B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=18403696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34943091A Expired - Fee Related JP3314396B2 (ja) 1991-12-09 1991-12-09 ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3314396B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05155849A (ja) 1993-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1998013392A1 (en) No-compounds for pseudo-living radical polymerization
US2911398A (en) Polymer hydroperoxides
US3558570A (en) Telomers of styrene and maleic acid anhydride and process for preparing them
JPH0571606B2 (ja)
US4469862A (en) Polymeric diacyl peroxides
Kobatake et al. Nitroxide‐mediated styrene polymerization initiated by an oxoaminium chloride
JP3314396B2 (ja) ジアシル型ポリメリックペルオキシド及びその用途
EP0461767B1 (en) Polymeric peroxide, polymerization initiator and method for production of block copolymer
EP0364169B1 (en) Polymeric peroxy ester and its use
CA1056396A (en) Peresters suitable for initiating chemical reactions
US3457240A (en) Process for the manufacture of polymaleic anhydride
JPS64410B2 (ja)
JPH05500383A (ja) 第三アミルペルオキシ ピバレートを遊離基開始剤として用いる重合方法
JPS59176320A (ja) ジアシル型ポリメリツクペルオキシド
JPS6332089B2 (ja)
JPS59227904A (ja) 重合開始剤
JP3275714B2 (ja) ペルオキシド、ビニル系単量体の重合開始剤及びそれを用いる重合方法
Ono Optimization of the Structure of Benzocyclobutene Containing Methacrylate Monomer for Controlled Radical Polymerization
JPH01221417A (ja) ポリメリックペルオキシエステル
JPH01156324A (ja) ポリメリックペルオキシエステル
JPH025772B2 (ja)
JPH01156325A (ja) ポリメリックペルオキシエステル
David et al. Template polymerization of methacrylic acid in the presence of poly (N-acetyl iminoethylene) macroazoinitiators
JPH01242567A (ja) 新規ペルオキシエステル
JPH03252413A (ja) ポリメリックペルオキシエステル、遊離基発生剤及びビニル型重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080607

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees