JPH0212770B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0212770B2 JPH0212770B2 JP57084257A JP8425782A JPH0212770B2 JP H0212770 B2 JPH0212770 B2 JP H0212770B2 JP 57084257 A JP57084257 A JP 57084257A JP 8425782 A JP8425782 A JP 8425782A JP H0212770 B2 JPH0212770 B2 JP H0212770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- warm
- engine
- creep prevention
- prevention mechanism
- detection means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 51
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 44
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 34
- 230000004913 activation Effects 0.000 claims description 16
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims 2
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 29
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 9
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 3
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 3
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 3
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005281 excited state Effects 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H2045/005—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches comprising a clutch between fluid gearing and the mechanical gearing unit
Landscapes
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、エンジンの出力トルクを流体式トル
クコンバータおよび補助変速機を介して駆動車輪
に伝達する伝動系と、前記エンジンがアイドル運
転状態にあることを検出して作動信号を出力し得
るアイドル運転検出手段と、このアイドル運転検
出手段の作動信号が入力された時に前記補助変速
機の低速段クラツチを遮断状態に保持するよう作
動して前記伝動系を遮断するクリープ防止機構と
を備えてなる形式の、クリープ防止機構付自動変
速機の作動制御装置に関するものである。
クコンバータおよび補助変速機を介して駆動車輪
に伝達する伝動系と、前記エンジンがアイドル運
転状態にあることを検出して作動信号を出力し得
るアイドル運転検出手段と、このアイドル運転検
出手段の作動信号が入力された時に前記補助変速
機の低速段クラツチを遮断状態に保持するよう作
動して前記伝動系を遮断するクリープ防止機構と
を備えてなる形式の、クリープ防止機構付自動変
速機の作動制御装置に関するものである。
従来、この種の自動変速機を備えた車両では、
補助変速機のシフトレバをドライブ(自動変速の
前進)位置にして停車するとエンジンのアイドル
運転時の出力トルクが駆動車輪に伝達され、車両
が運転者の意志に反して前進する、所謂クレープ
現象が生じる。このようなクリープ現象は、シフ
トレバがドライブ位置以外の前進位置、例えばエ
ンジンブレーキの良く利く低速段保持位置に置か
れていても同じである。このようなクリープ現象
は運転時がブレーキペダルを踏むことにより防止
でき、特にパワーブレーキ付の車両では必要なブ
レーキ踏力も小さく、これ迄はそれ程問題にはな
らなかつた。しかし、このようなクリープ現象の
発生時には、トルクコンバータ内で流体の引摺り
により動力の摩擦損失が生じており、アイドル運
転中のエンジンにかかる負担がそれだけ増大する
ので、この引摺りトルクに抗してエンジンを円滑
に回転させ且つ電気系統の充放電バランスを良好
に保つには、気化器の絞弁をその分だけ余分に開
いておかなければならず、従つて交通渋滞時の燃
料経済性の観点からクリープ現象は好ましくな
い。因に、この引摺りトルクの大きさは、シフト
レバをドライブ位置から中立位置に戻すと、通常
エンジンのアイドル回転数が100〜200RPM上昇
することからも明らかである。
補助変速機のシフトレバをドライブ(自動変速の
前進)位置にして停車するとエンジンのアイドル
運転時の出力トルクが駆動車輪に伝達され、車両
が運転者の意志に反して前進する、所謂クレープ
現象が生じる。このようなクリープ現象は、シフ
トレバがドライブ位置以外の前進位置、例えばエ
ンジンブレーキの良く利く低速段保持位置に置か
れていても同じである。このようなクリープ現象
は運転時がブレーキペダルを踏むことにより防止
でき、特にパワーブレーキ付の車両では必要なブ
レーキ踏力も小さく、これ迄はそれ程問題にはな
らなかつた。しかし、このようなクリープ現象の
発生時には、トルクコンバータ内で流体の引摺り
により動力の摩擦損失が生じており、アイドル運
転中のエンジンにかかる負担がそれだけ増大する
ので、この引摺りトルクに抗してエンジンを円滑
に回転させ且つ電気系統の充放電バランスを良好
に保つには、気化器の絞弁をその分だけ余分に開
いておかなければならず、従つて交通渋滞時の燃
料経済性の観点からクリープ現象は好ましくな
い。因に、この引摺りトルクの大きさは、シフト
レバをドライブ位置から中立位置に戻すと、通常
エンジンのアイドル回転数が100〜200RPM上昇
することからも明らかである。
従つてクリープ現象を防止することができれ
ば、それだけアイドル運転時の絞弁開度を絞つて
燃費を改善することができる。
ば、それだけアイドル運転時の絞弁開度を絞つて
燃費を改善することができる。
またシフトレバの位置が中立位置とドライブ位
置とでエンジンのアイドル回転数が大きく異なる
と、エンジン−ミツシヨン系を車体に支持する際
に、中立位置およびドライブ位置の双方において
効果的な防振作用を有するようにエンジン−ミツ
シヨン系の取付構造を設計するのは極めて困難で
ある。
置とでエンジンのアイドル回転数が大きく異なる
と、エンジン−ミツシヨン系を車体に支持する際
に、中立位置およびドライブ位置の双方において
効果的な防振作用を有するようにエンジン−ミツ
シヨン系の取付構造を設計するのは極めて困難で
ある。
そこでクリープ現象を除去するため、例えば特
公昭47−9643号では、アイドル運転状態で且つ車
両が停車状態にあるときには、トルクコンバータ
内の流体圧を低くして流体伝導を抑制する方法、
また特公昭47−46364号では、アイドル運転時に
発進クラツチを不作動にしてエンジンから駆動輪
までの動力伝達路を遮断する方法、さらに特公昭
49−5722号では、アイドル運転状態において発進
クラツチを不作動にして動力伝達路を遮断する一
方、車速が一定値を超えたとき発進クラツチを作
動させて動力伝達路を接続する方法等が提案され
ている。
公昭47−9643号では、アイドル運転状態で且つ車
両が停車状態にあるときには、トルクコンバータ
内の流体圧を低くして流体伝導を抑制する方法、
また特公昭47−46364号では、アイドル運転時に
発進クラツチを不作動にしてエンジンから駆動輪
までの動力伝達路を遮断する方法、さらに特公昭
49−5722号では、アイドル運転状態において発進
クラツチを不作動にして動力伝達路を遮断する一
方、車速が一定値を超えたとき発進クラツチを作
動させて動力伝達路を接続する方法等が提案され
ている。
しかし上記方法では以下のような不具合が生じ
る。即ち、寒冷時にエンジンを始動する場合に
は、チヨーク弁を自動あるいは手動により閉成す
るので、エンジン始動後一定時間経過するとエン
ジンのアイドル回転数が2000〜3000RPM程の高
い回転数になる過渡期があるが、仮にこのような
場合に、前記した従来技術に示されているよう
に、絞弁の初期開度を検出してクリープ防止機構
が作動していると、車両の発進時にクリープ防止
機構を不作動にして発進クラツチ等を接続状態に
した際に車両が運転者の意志に反して急激に発進
してしまう不具合がある。
る。即ち、寒冷時にエンジンを始動する場合に
は、チヨーク弁を自動あるいは手動により閉成す
るので、エンジン始動後一定時間経過するとエン
ジンのアイドル回転数が2000〜3000RPM程の高
い回転数になる過渡期があるが、仮にこのような
場合に、前記した従来技術に示されているよう
に、絞弁の初期開度を検出してクリープ防止機構
が作動していると、車両の発進時にクリープ防止
機構を不作動にして発進クラツチ等を接続状態に
した際に車両が運転者の意志に反して急激に発進
してしまう不具合がある。
そこで本発明の目的は、暖機運転時にはクリー
プ防止機構を不作動にして運転者の意志に反した
車両の急発進を効果的に防止するとともに、流体
トルクコンバータ内での流体の引摺り摩擦による
発熱を有効に利用して作動油の温度を効率良く上
昇させて自動変速機およびその周返の油圧制御機
器等の暖機を速やかに行なえるようにした、クリ
ープ防止機構付自動変速機の作動制御装置を提供
することである。
プ防止機構を不作動にして運転者の意志に反した
車両の急発進を効果的に防止するとともに、流体
トルクコンバータ内での流体の引摺り摩擦による
発熱を有効に利用して作動油の温度を効率良く上
昇させて自動変速機およびその周返の油圧制御機
器等の暖機を速やかに行なえるようにした、クリ
ープ防止機構付自動変速機の作動制御装置を提供
することである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、エ
ンジンの出力トルクを流体式トルクコンバータ及
び補助変速機を介して駆動車輪に伝達する伝動系
と、前記エンジンがアイドル運転状態にあること
を検出して作動信号を出力し得るアイドル運転検
出手段と、このアイドル運転検出手段の作動信号
が入力された時に前記補助変速機の低速段クラツ
チを遮断状態に保持するよう作動して前記伝動系
を遮断するクリープ防止機構とを備えてなる、ク
リープ防止機構付自動変速機において、エンジン
暖機運転状態にあることを検出して作動信号を出
力し得る、前記アイドル運転検出手段より独立し
た暖機運転検出手段と、この暖機運転検出手段の
作動信号が入力された時に前記クリープ防止機構
の前記作動を停止させるクリープ防止解除手段と
を有することを特徴とする。
ンジンの出力トルクを流体式トルクコンバータ及
び補助変速機を介して駆動車輪に伝達する伝動系
と、前記エンジンがアイドル運転状態にあること
を検出して作動信号を出力し得るアイドル運転検
出手段と、このアイドル運転検出手段の作動信号
が入力された時に前記補助変速機の低速段クラツ
チを遮断状態に保持するよう作動して前記伝動系
を遮断するクリープ防止機構とを備えてなる、ク
リープ防止機構付自動変速機において、エンジン
暖機運転状態にあることを検出して作動信号を出
力し得る、前記アイドル運転検出手段より独立し
た暖機運転検出手段と、この暖機運転検出手段の
作動信号が入力された時に前記クリープ防止機構
の前記作動を停止させるクリープ防止解除手段と
を有することを特徴とする。
以下、図面により本発明の実施例について説明
する。
する。
先ず、第1図は本発明を適用する前進3段、後
進1段の自動車用自動変速機の概要図である。図
において、エンジンEの出力は、そのクランク軸
1からトルクコンバータT、補助変速機M、差動
装置Dfを順次経て駆動車輪W,W′に伝達され、
これらを駆動する。
進1段の自動車用自動変速機の概要図である。図
において、エンジンEの出力は、そのクランク軸
1からトルクコンバータT、補助変速機M、差動
装置Dfを順次経て駆動車輪W,W′に伝達され、
これらを駆動する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ翼車2と、補助変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とにより構
成される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達
されるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝
達され、この間にトルクの増幅作用が行われる
と、公知のように、ステータ翼車4がその反力を
負担する。
たポンプ翼車2と、補助変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とにより構
成される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達
されるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝
達され、この間にトルクの増幅作用が行われる
と、公知のように、ステータ翼車4がその反力を
負担する。
補助変速機Mの互いに平行な入、出力軸5,6
間には低速段歯車列Low、中速段歯車列2nd、高
速段歯車列Top及び後進歯車列Rvが並列に設け
られる。低速段歯車列Lowは、入力軸5に低速
段クラツチC1を介して連結される駆動歯車17
と、出力軸6に一方向クラツチC0を介して連結
され上記歯車17と噛合する被動歯車18とより
構成され、また中速段歯車列2ndは、入力軸5に
中速段クラツチC2を介して連結される駆動歯車
19と、出力軸6に切換クラツチCsを介して連
結され上記歯車19と噛合する被動歯車20とよ
り構成され、また高速段歯車列Topは、入力軸5
に固設した駆動歯車21と、出力軸6に高速段ク
ラツチC3を介して連結される被動歯車22とに
より構成され、また後進歯車列Rvは、中速段歯
車列2ndの駆動歯車19と一体に形成した駆動歯
車23と、出力軸6に前記切換クラツチCsを介
して連結される被動歯車24と、上記両歯車2
3,24に噛合するアイドル歯車25とより構成
される。前記切換クラツチCsは前記被動歯車2
0,24の中間に設けられ、該クラツチCsのセ
レクタスリーブ26を図で左方の前進位置または
右方の後進位置にシフトすることにより被動歯車
20,24を出力軸6に選択的に連結することが
できる。
間には低速段歯車列Low、中速段歯車列2nd、高
速段歯車列Top及び後進歯車列Rvが並列に設け
られる。低速段歯車列Lowは、入力軸5に低速
段クラツチC1を介して連結される駆動歯車17
と、出力軸6に一方向クラツチC0を介して連結
され上記歯車17と噛合する被動歯車18とより
構成され、また中速段歯車列2ndは、入力軸5に
中速段クラツチC2を介して連結される駆動歯車
19と、出力軸6に切換クラツチCsを介して連
結され上記歯車19と噛合する被動歯車20とよ
り構成され、また高速段歯車列Topは、入力軸5
に固設した駆動歯車21と、出力軸6に高速段ク
ラツチC3を介して連結される被動歯車22とに
より構成され、また後進歯車列Rvは、中速段歯
車列2ndの駆動歯車19と一体に形成した駆動歯
車23と、出力軸6に前記切換クラツチCsを介
して連結される被動歯車24と、上記両歯車2
3,24に噛合するアイドル歯車25とより構成
される。前記切換クラツチCsは前記被動歯車2
0,24の中間に設けられ、該クラツチCsのセ
レクタスリーブ26を図で左方の前進位置または
右方の後進位置にシフトすることにより被動歯車
20,24を出力軸6に選択的に連結することが
できる。
而して、セレクタスリーブ26が図示のように
前進位置に保持されているとき、低速段クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて低速段歯車列Lowが確立し、この
歯車列Lowを介して入力軸5から出力軸6にト
ルクが伝達される。次に、低速段クラツチC1の
接続状態のままで、中速段クラツチC2を接続す
れば、駆動歯車19が入力軸5に連結されて中速
段歯車列2ndが確立し、この歯車列2ndを介して
入力軸5から出力軸6にトルクが伝達される。こ
の間、低、中速段歯車列Low、2ndの変速比の差
により、低速段歯車列Lowの被動歯車18に比
べ出力軸6の方が大きい速度で回転するので、一
方向クラツチC0は空転して低速段歯車列Lowを
実質上休止させる。また、低速段クラツチC1の
接続状態において、中速段クラツチC2を遮断す
ると共に高速段クラツチC3を接続すれば、被動
歯車22が出力軸6に連結されて高速段歯車列
Topが確立し、この歯車列Topを介して入力軸5
から出力軸6にトルクが伝達される。この場合
も、中速段歯車列2ndの確立時と同時に一方向ク
ラツチC0は空転して低速段歯車列Lowを休止さ
せる。次に、セレクタスリーブ26を右方の後進
位置に切換え、中速段クラツチC2のみを接続す
れば、駆動歯車23が入力軸5に、被動歯車24
が出力軸6にそれぞれ連結されて後進歯車列Rv
が確立し、この歯車列Rvを介して入力軸5から
出力軸6にトルクが伝達される。
前進位置に保持されているとき、低速段クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて低速段歯車列Lowが確立し、この
歯車列Lowを介して入力軸5から出力軸6にト
ルクが伝達される。次に、低速段クラツチC1の
接続状態のままで、中速段クラツチC2を接続す
れば、駆動歯車19が入力軸5に連結されて中速
段歯車列2ndが確立し、この歯車列2ndを介して
入力軸5から出力軸6にトルクが伝達される。こ
の間、低、中速段歯車列Low、2ndの変速比の差
により、低速段歯車列Lowの被動歯車18に比
べ出力軸6の方が大きい速度で回転するので、一
方向クラツチC0は空転して低速段歯車列Lowを
実質上休止させる。また、低速段クラツチC1の
接続状態において、中速段クラツチC2を遮断す
ると共に高速段クラツチC3を接続すれば、被動
歯車22が出力軸6に連結されて高速段歯車列
Topが確立し、この歯車列Topを介して入力軸5
から出力軸6にトルクが伝達される。この場合
も、中速段歯車列2ndの確立時と同時に一方向ク
ラツチC0は空転して低速段歯車列Lowを休止さ
せる。次に、セレクタスリーブ26を右方の後進
位置に切換え、中速段クラツチC2のみを接続す
れば、駆動歯車23が入力軸5に、被動歯車24
が出力軸6にそれぞれ連結されて後進歯車列Rv
が確立し、この歯車列Rvを介して入力軸5から
出力軸6にトルクが伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部
に設けた出力歯車27から差動装置Dfの大径歯
車28に伝達される。
に設けた出力歯車27から差動装置Dfの大径歯
車28に伝達される。
第2図は、第1図の低、中、高速段クラツチ
C1,C2,C3作動を制御するための油圧回路の一
例を示す。油圧ポンプPと低、中、高速段クラツ
チC1,C2,C3を結ぶ油路の途中には、車速信号
v、スロツトル開度信号th等を入力してそれらに
応じて油圧ポンプPの出力油圧を低、中、高速段
クラツチC1,C2,C3へ選択的に切換供給して低、
中、高速段歯車列Low、2nd、Topの切換操作を
行なう油圧制御機構Cが介装されており、この油
圧制御機構Cは全油圧式構成してもよいし、また
ソレノイド弁等を用いて電気−油圧式に構成して
もよいが、その細部構造は本発明と直接関連性が
ないので説明を省略する。また、油圧制御機構C
はトルクコンバータTのトルク変換レシオ信号t
を入力して油圧ポンプPから吐出される油圧その
ものを可変するように構成してもよい。
C1,C2,C3作動を制御するための油圧回路の一
例を示す。油圧ポンプPと低、中、高速段クラツ
チC1,C2,C3を結ぶ油路の途中には、車速信号
v、スロツトル開度信号th等を入力してそれらに
応じて油圧ポンプPの出力油圧を低、中、高速段
クラツチC1,C2,C3へ選択的に切換供給して低、
中、高速段歯車列Low、2nd、Topの切換操作を
行なう油圧制御機構Cが介装されており、この油
圧制御機構Cは全油圧式構成してもよいし、また
ソレノイド弁等を用いて電気−油圧式に構成して
もよいが、その細部構造は本発明と直接関連性が
ないので説明を省略する。また、油圧制御機構C
はトルクコンバータTのトルク変換レシオ信号t
を入力して油圧ポンプPから吐出される油圧その
ものを可変するように構成してもよい。
低速段クラツチC1の油圧室31と油圧制御機
構Cとを結ぶ油路32にはクリープ防止機構Ac
が介装され、このクリープ防止機構Acは、低速
段クラツチC1の油圧室31を油圧制御機構Cお
よび油槽Rに選択的に連通させる切換弁Cvと、
その切換弁Cvの作動を制御する電気制御回路Ec
とからなり、切換弁Cvは、前記油路32の途中
に形成され、低速段クラツチC1の油圧室31に
常時連通するとともに油圧制御機構Cに連なる高
圧ポート33および油槽Rに連なる低圧ポート3
4を有する弁室35と、その弁室35に収容さ
れ、高圧ポート33および低圧ポート34を交互
に開閉するボール弁38と、そのボール弁38を
切換作動し得る弁杆39と、その弁杆39を駆動
する電磁ソレノイド40とから構成され、その電
磁ソレノイド40は電気制御回路Ecに接続され
てその出力信号により作動制御されるもので、励
起状態では、弁杆39を第2図に実線で示すよう
に左動させてボール弁38により高圧ポート33
を閉じて低圧ポート34開放し、また消勢状態で
は、弁杆39が図示しない戻しばねにより、第2
図で左右方へ押圧されボール弁38は鎖線で示す
ように油圧制御回路Cの出力油圧により右動され
て、高圧ポート33を開放するとともに低圧ポー
ト34を閉成する。
構Cとを結ぶ油路32にはクリープ防止機構Ac
が介装され、このクリープ防止機構Acは、低速
段クラツチC1の油圧室31を油圧制御機構Cお
よび油槽Rに選択的に連通させる切換弁Cvと、
その切換弁Cvの作動を制御する電気制御回路Ec
とからなり、切換弁Cvは、前記油路32の途中
に形成され、低速段クラツチC1の油圧室31に
常時連通するとともに油圧制御機構Cに連なる高
圧ポート33および油槽Rに連なる低圧ポート3
4を有する弁室35と、その弁室35に収容さ
れ、高圧ポート33および低圧ポート34を交互
に開閉するボール弁38と、そのボール弁38を
切換作動し得る弁杆39と、その弁杆39を駆動
する電磁ソレノイド40とから構成され、その電
磁ソレノイド40は電気制御回路Ecに接続され
てその出力信号により作動制御されるもので、励
起状態では、弁杆39を第2図に実線で示すよう
に左動させてボール弁38により高圧ポート33
を閉じて低圧ポート34開放し、また消勢状態で
は、弁杆39が図示しない戻しばねにより、第2
図で左右方へ押圧されボール弁38は鎖線で示す
ように油圧制御回路Cの出力油圧により右動され
て、高圧ポート33を開放するとともに低圧ポー
ト34を閉成する。
前記高圧ポート33と油圧制御機構Cとを結ぶ
油路32aは調圧弁Prを介して油槽Rに連通し
ており、この調圧弁Prは、油路32aに連なる
弁室43に摺合され、油路42を介して油槽Rに
連通する出口ポート44を開並する弁体45とそ
の弁体45を閉じ方向に付勢するばね46とから
なり、ばね46を収容するばね室47はオリフイ
ス48を有する油路49を介して低速段クラツチ
C1の油圧室31に連通している。而して、流体
制御機構Cより油路32aへ吐出される油圧が急
激に上昇すると、弁体45がばね室47内の油圧
およびばね46の設定荷重の合力に抗して第2図
で左方に押動されて調圧弁Prの出口ポート44
開放し、油路32aを弁室43、出口ポート44
および油路42を介して油槽Rに連通させ、また
低速段クラツチC1の油圧室31の油圧が上昇す
るにつれてばね室47内の油圧も徐々に上昇して
弁体45を第2図で右動させて出口ポート44を
閉成する。従つて油圧制御機構Cから排気弁Cv
を通つて低速段クラツクC1の油圧室31内に供
給される油圧は徐々に増大する。
油路32aは調圧弁Prを介して油槽Rに連通し
ており、この調圧弁Prは、油路32aに連なる
弁室43に摺合され、油路42を介して油槽Rに
連通する出口ポート44を開並する弁体45とそ
の弁体45を閉じ方向に付勢するばね46とから
なり、ばね46を収容するばね室47はオリフイ
ス48を有する油路49を介して低速段クラツチ
C1の油圧室31に連通している。而して、流体
制御機構Cより油路32aへ吐出される油圧が急
激に上昇すると、弁体45がばね室47内の油圧
およびばね46の設定荷重の合力に抗して第2図
で左方に押動されて調圧弁Prの出口ポート44
開放し、油路32aを弁室43、出口ポート44
および油路42を介して油槽Rに連通させ、また
低速段クラツチC1の油圧室31の油圧が上昇す
るにつれてばね室47内の油圧も徐々に上昇して
弁体45を第2図で右動させて出口ポート44を
閉成する。従つて油圧制御機構Cから排気弁Cv
を通つて低速段クラツクC1の油圧室31内に供
給される油圧は徐々に増大する。
さらに油圧制御機構Cと高圧ポート33間の油
路32bは、調圧弁Prのばね室47を低速段ク
ラツチC1の油圧室31に連通する油路49に油
路50を介して連通され、その油路50にはオリ
フイス51が介装されている。
路32bは、調圧弁Prのばね室47を低速段ク
ラツチC1の油圧室31に連通する油路49に油
路50を介して連通され、その油路50にはオリ
フイス51が介装されている。
次に、第2図に示される、切換弁Cvのソレノ
イド40の作動を制御する電気制御回路Ecにつ
いて説明すると、これはスピードメータケーブル
56に固着した磁石57に近接して設けられ、磁
石57の回転に応じ快閉されるリードスイツチ5
8とを有し、車速に比列するパルス信号を出力す
る車速センター59と、その車速センサーの出力
信号を入力して車速vが設定値v0以下のときにハ
イレベルの信号aを出力する車速検出回路60
と、アクセルペダル61に付設されそれがアイド
ル位値にあるときのみハイレベルとなる信号bを
出力するアクセルスイツチ等の、アイドル運転検
出手段としてのアイドル運転検出回路62と、エ
ンジンが暖機運転状態の時にローレベルとなり且
つ暖機運転完了後にハイレベルとなる信号cを出
力する、暖機運転検出手段としての暖機運転検出
回路63と、前記車速検出回路60、アイドル運
転検出回路62および暖機運転検出回路63に接
続されて、それらの出力信号a、b、cが全てハ
イレベルのときハイレベルの信号を発生する
AND回路64と、そのAND回路64の出力側に
抵抗65を介して接続され、AND回路64の出
力信号に応じて切換弁Cvのソレノイド40の作
動を制御するパワートランジスタ66とから構成
される。
イド40の作動を制御する電気制御回路Ecにつ
いて説明すると、これはスピードメータケーブル
56に固着した磁石57に近接して設けられ、磁
石57の回転に応じ快閉されるリードスイツチ5
8とを有し、車速に比列するパルス信号を出力す
る車速センター59と、その車速センサーの出力
信号を入力して車速vが設定値v0以下のときにハ
イレベルの信号aを出力する車速検出回路60
と、アクセルペダル61に付設されそれがアイド
ル位値にあるときのみハイレベルとなる信号bを
出力するアクセルスイツチ等の、アイドル運転検
出手段としてのアイドル運転検出回路62と、エ
ンジンが暖機運転状態の時にローレベルとなり且
つ暖機運転完了後にハイレベルとなる信号cを出
力する、暖機運転検出手段としての暖機運転検出
回路63と、前記車速検出回路60、アイドル運
転検出回路62および暖機運転検出回路63に接
続されて、それらの出力信号a、b、cが全てハ
イレベルのときハイレベルの信号を発生する
AND回路64と、そのAND回路64の出力側に
抵抗65を介して接続され、AND回路64の出
力信号に応じて切換弁Cvのソレノイド40の作
動を制御するパワートランジスタ66とから構成
される。
第3図は暖機運転検出回路63の実施例を示し
ている。この実施例では、暖機運転検出回路63
は以下のように構成される。即ち、気化器(図示
せず)のチヨーク弁70を固着するとともにエン
ジンの暖機運転時にチヨーク弁70最適開度に制
御するオートチヨーク機構71を連結した回転軸
72の一端に遮へい板73が固着され、その遮へ
い板73を挟んでその両側にリードスイツチ74
と磁石75が相対向して配置され、チヨーク弁7
0が全開位置になつたとき、遮へい板73がリー
ドスイツチ74と磁石75との間に介入して磁石
75の磁束を遮ぎりリードスイツチ74をオフす
るようになつている。リードスイツチ74の一端
は接地され、他端は抵抗76を介して電源77に
接続されるとともに抵抗78およびインバータ7
9を介して、第2図のAND回路64の入力側に
接続され、インバータ79の入力側はコンデンサ
80を介して接地されている。従つてチヨーク弁
70が全開になつていないときには、リードスイ
ツチ74は磁石75により発生される磁束により
オンになつてインバータ79の出力信号cはロー
レベルになり、またチヨーク弁70が全開位置と
きには、磁石75の磁束が遮ぎられてリードスイ
ツチ74がオフになるのでインバータ79の出力
信号cはハイレベルとなる。而して、エンジンの
暖機運転時には、チヨーク弁70はオートチヨー
ク機構71により暖機運転に最適の開度まで閉成
されるので(気化器のチヨーク状態)、暖機運転
検出回路63の出力信号cはローレベルとなり、
暖機運転が完了するとチヨーク弁70はオートチ
ヨーク機構71により全開位置へ開成されるの
で、暖機運転検出回路63の出力信号cはハイレ
ベルとなる。
ている。この実施例では、暖機運転検出回路63
は以下のように構成される。即ち、気化器(図示
せず)のチヨーク弁70を固着するとともにエン
ジンの暖機運転時にチヨーク弁70最適開度に制
御するオートチヨーク機構71を連結した回転軸
72の一端に遮へい板73が固着され、その遮へ
い板73を挟んでその両側にリードスイツチ74
と磁石75が相対向して配置され、チヨーク弁7
0が全開位置になつたとき、遮へい板73がリー
ドスイツチ74と磁石75との間に介入して磁石
75の磁束を遮ぎりリードスイツチ74をオフす
るようになつている。リードスイツチ74の一端
は接地され、他端は抵抗76を介して電源77に
接続されるとともに抵抗78およびインバータ7
9を介して、第2図のAND回路64の入力側に
接続され、インバータ79の入力側はコンデンサ
80を介して接地されている。従つてチヨーク弁
70が全開になつていないときには、リードスイ
ツチ74は磁石75により発生される磁束により
オンになつてインバータ79の出力信号cはロー
レベルになり、またチヨーク弁70が全開位置と
きには、磁石75の磁束が遮ぎられてリードスイ
ツチ74がオフになるのでインバータ79の出力
信号cはハイレベルとなる。而して、エンジンの
暖機運転時には、チヨーク弁70はオートチヨー
ク機構71により暖機運転に最適の開度まで閉成
されるので(気化器のチヨーク状態)、暖機運転
検出回路63の出力信号cはローレベルとなり、
暖機運転が完了するとチヨーク弁70はオートチ
ヨーク機構71により全開位置へ開成されるの
で、暖機運転検出回路63の出力信号cはハイレ
ベルとなる。
尚、リードスイツチ74、磁石75および遮へ
い板73よりなるチヨーク位置検出器は上記のよ
うに構成する代わりに機械式接点や光学的装置に
よつて構成してもよい。
い板73よりなるチヨーク位置検出器は上記のよ
うに構成する代わりに機械式接点や光学的装置に
よつて構成してもよい。
またオートチヨーク機構71の代わりに手動式
チヨーク制御機構を採用した場合には、チヨーク
作動用ノブ等の室内部品の変位を電気的に検出す
るようにしてもよい。
チヨーク制御機構を採用した場合には、チヨーク
作動用ノブ等の室内部品の変位を電気的に検出す
るようにしてもよい。
さらに上記チヨーク位置検出器の代わりに、パ
ワーユニツト、例えば自動変速機のケース等に設
置した温度検出器を用いてもよい。その場合、温
度検出器は設定温度以上で接点がオンになるもの
であれば、バイメタル式、ワツクス式等どのよう
に構成してもよく、接点は前記リードスイツチ7
4と同様に接続され、パワーユニツトの温度が設
定値以下のときオフになつて出力信号cがローレ
ベルになる。また温度検出器の出力信号は条件が
折り合えば、他の制御装置、例えば排ガス制御装
置への入力信号と共用することも可能である。
ワーユニツト、例えば自動変速機のケース等に設
置した温度検出器を用いてもよい。その場合、温
度検出器は設定温度以上で接点がオンになるもの
であれば、バイメタル式、ワツクス式等どのよう
に構成してもよく、接点は前記リードスイツチ7
4と同様に接続され、パワーユニツトの温度が設
定値以下のときオフになつて出力信号cがローレ
ベルになる。また温度検出器の出力信号は条件が
折り合えば、他の制御装置、例えば排ガス制御装
置への入力信号と共用することも可能である。
第4図は暖機運転検出回路63′の他の実施例
を示している。この実施例では暖機運転検出回路
63′はエンジンの暖機運転状態を検出するため
エンジン回転数を検出するように構成される。即
ちエンジン点火回路の点火コイル83の一次側コ
イル84には点火装置85が接続され、またその
点火コイル83の二次側コイル86には抵抗87
を介してトランジスタ88のベースが接続され、
このトランジスタ88のエミツタは抵抗90を介
して電源に接続されるとともに、NAND回路9
1、コンデンサ92、抵抗93およびインバータ
94により形成される単安定マルチバイブレータ
95に接続され、従つて点火コイル83のへの通
電電流を点火装置85が遮断した時に発生したパ
ルス信号を取出してトランジスタ88により反転
増巾して単安定マルチバイブレーター95を駆動
している。単安定マルチバイブレーター95によ
り点火回路の点火数、即ちエンジン回転数に同期
した一定時間巾ののパルス電圧を発生させた後、
インバータ96により反転して抵抗97、接地さ
れたコンデンサ98、抵抗99および接地された
コンデンサ100により構成される平滑回路10
1により平滑な電圧信号に変えて即ち回転数−電
圧変換を行ない、このようにして得られた電圧信
号dをコンパレータ102の一方の入力端子に入
力して、可変抵抗器103および低抗104を通
して他方の入力端子に入力されている設定回転数
に対応する基準電圧信号eと比較して、エンジン
回転数に対応する電圧信号dが基準電圧信号eよ
りも小さいときハイレベルとなる信号cを出力す
る。従つて、この実施例では、暖機運転検出回路
63′はエンジン回転数が設定回転数以上のとき
ローレベルとなりそれ以下のときハイレベルとな
る出力信号cを発生するもので、暖機運転時にエ
ンジンの回転数が設定回転数よりも大きくなる
と、第2図のAND回路64の出力信号がローレ
ベルになりソレノイド40は消勢されて切換弁
Cvは第2図鎖線示の状態となり、クリープ防止
機能は無効となる。また可変抵抗器103の抵抗
値を変えることにより前記基準電圧信号e、従つ
て設定回転数を変化させることができ、例えばエ
ンジン回転数が第1の設定回転数を超えた後可変
抵抗器103の抵抗値を減少させて第1の設定回
転数よりも小さな第2の設定回転数を設定すれ
ば、エンジン回転数が第1の設定回転数を超えて
から第2の設定回転数以下に抵下するまでの間、
クリープ防止機構の作動停止状態を継続させるこ
とができる。
を示している。この実施例では暖機運転検出回路
63′はエンジンの暖機運転状態を検出するため
エンジン回転数を検出するように構成される。即
ちエンジン点火回路の点火コイル83の一次側コ
イル84には点火装置85が接続され、またその
点火コイル83の二次側コイル86には抵抗87
を介してトランジスタ88のベースが接続され、
このトランジスタ88のエミツタは抵抗90を介
して電源に接続されるとともに、NAND回路9
1、コンデンサ92、抵抗93およびインバータ
94により形成される単安定マルチバイブレータ
95に接続され、従つて点火コイル83のへの通
電電流を点火装置85が遮断した時に発生したパ
ルス信号を取出してトランジスタ88により反転
増巾して単安定マルチバイブレーター95を駆動
している。単安定マルチバイブレーター95によ
り点火回路の点火数、即ちエンジン回転数に同期
した一定時間巾ののパルス電圧を発生させた後、
インバータ96により反転して抵抗97、接地さ
れたコンデンサ98、抵抗99および接地された
コンデンサ100により構成される平滑回路10
1により平滑な電圧信号に変えて即ち回転数−電
圧変換を行ない、このようにして得られた電圧信
号dをコンパレータ102の一方の入力端子に入
力して、可変抵抗器103および低抗104を通
して他方の入力端子に入力されている設定回転数
に対応する基準電圧信号eと比較して、エンジン
回転数に対応する電圧信号dが基準電圧信号eよ
りも小さいときハイレベルとなる信号cを出力す
る。従つて、この実施例では、暖機運転検出回路
63′はエンジン回転数が設定回転数以上のとき
ローレベルとなりそれ以下のときハイレベルとな
る出力信号cを発生するもので、暖機運転時にエ
ンジンの回転数が設定回転数よりも大きくなる
と、第2図のAND回路64の出力信号がローレ
ベルになりソレノイド40は消勢されて切換弁
Cvは第2図鎖線示の状態となり、クリープ防止
機能は無効となる。また可変抵抗器103の抵抗
値を変えることにより前記基準電圧信号e、従つ
て設定回転数を変化させることができ、例えばエ
ンジン回転数が第1の設定回転数を超えた後可変
抵抗器103の抵抗値を減少させて第1の設定回
転数よりも小さな第2の設定回転数を設定すれ
ば、エンジン回転数が第1の設定回転数を超えて
から第2の設定回転数以下に抵下するまでの間、
クリープ防止機構の作動停止状態を継続させるこ
とができる。
次に、第1,2図を参照して上記実施例の作用
について説明すると、エンジンが暖機運転状態の
とき、即ち暖機運転検出回路63の出力信号cが
ローレベルのときには、AND回路64の出力信
号は他の入力信号a、bに関係なくローレベルと
なり、従つてパワートランジスタ66は非導通状
態になつてソレノイド40を消勢されるので、切
換弁Cvは第2図鎖線示の状態になり、油圧制御
機構Cから切換弁Cvを通して低速段クラツチC1
の油圧室31に作動油が導入されるとともに、そ
の油圧室31と油槽Rとの連通は断たれるため低
速段クラツチC1は接続状態になる。従つて、こ
の状態ではクリープ防止機能は無効となり通常の
クリープ防止装置を備えていない場合と同様の暖
機運転が行なわれるので、アクセルペダル61を
踏込んでも急激な発進は行なわれない。
について説明すると、エンジンが暖機運転状態の
とき、即ち暖機運転検出回路63の出力信号cが
ローレベルのときには、AND回路64の出力信
号は他の入力信号a、bに関係なくローレベルと
なり、従つてパワートランジスタ66は非導通状
態になつてソレノイド40を消勢されるので、切
換弁Cvは第2図鎖線示の状態になり、油圧制御
機構Cから切換弁Cvを通して低速段クラツチC1
の油圧室31に作動油が導入されるとともに、そ
の油圧室31と油槽Rとの連通は断たれるため低
速段クラツチC1は接続状態になる。従つて、こ
の状態ではクリープ防止機能は無効となり通常の
クリープ防止装置を備えていない場合と同様の暖
機運転が行なわれるので、アクセルペダル61を
踏込んでも急激な発進は行なわれない。
暖機運転が完了すると、暖機運転検出回路63
の出力信号cがハイレベルになり、このとき他の
入力信号a、bが共にハイレベルであれば、即ち
車速vが設定値V0よりも小さく且つアクセルペ
ダル61がアイドル位置にあれば、AND回路6
4の出力信号がハイレベルになるのでパワートラ
ンジスタ66が導通状態になつてソレノイド40
を励起して切換弁Cvが第2図実線示の状態にな
り、低速段クラツチC1の油圧室31は油圧制御
機構Cとの連通を断たれるとともに油槽Rに連通
されるので、低速段クラツチC1が遮断状態にな
り、この結果クリープ防止機能が発揮される。
の出力信号cがハイレベルになり、このとき他の
入力信号a、bが共にハイレベルであれば、即ち
車速vが設定値V0よりも小さく且つアクセルペ
ダル61がアイドル位置にあれば、AND回路6
4の出力信号がハイレベルになるのでパワートラ
ンジスタ66が導通状態になつてソレノイド40
を励起して切換弁Cvが第2図実線示の状態にな
り、低速段クラツチC1の油圧室31は油圧制御
機構Cとの連通を断たれるとともに油槽Rに連通
されるので、低速段クラツチC1が遮断状態にな
り、この結果クリープ防止機能が発揮される。
以上の説明において電気制御回路Ecは本発明
クリープ防止解除手段を、またアイドル運転検出
回路62は本発明のアイドル運転検出手段を、さ
らに暖機運転検出回路63,63′は本発明の暖
機運転検出手段をそれぞれ構成している。
クリープ防止解除手段を、またアイドル運転検出
回路62は本発明のアイドル運転検出手段を、さ
らに暖機運転検出回路63,63′は本発明の暖
機運転検出手段をそれぞれ構成している。
以上のように本発明によれば、エンジンの出力
トルクを流体式トルクコンバータ及び補助変速機
を介して駆動車輪に伝達する伝動系と、前記エン
ジンがアイドル運転状態にあることを検出して作
動信号を出力し得るアイドル運転検出手段と、こ
のアイドル運転検出手段の作動信号が入力された
時に前記補助変速機の低速段クラツチを遮断状態
に保持するように作動して前記伝動系を遮断する
クリープ防止機構とを備えてなる、クリープ防止
機構付自動変速機において、エンジンが暖機運転
状態にあることを検出して作動信号を出力し得
る、前記アイドル運転検出手段より独立した暖機
運転検出手段と、この暖機運転検出手段の作動信
号が入力された時に前記クリープ防止機構の前記
作動を停止させるクリープ防止解除手段とを有し
ているで、アイドル運転中のエンジンが特に暖機
運転状態にある場合には、暖機運転検出手段の出
力信号に基づいてクリープ防止解除手段を作動さ
せてトルクコンバータが本来のクリープ現象を発
生させることができ、従つて、この暖機運転状態
よりアクセルペダルを踏み込んだ際に車両が急発
進するのを効果的に回避することができる。しか
もその暖機運転状態では、クリープ現象に伴う、
トルクコンバータ内での流体の引擦り摩擦による
発熱を有効に利用して作動油の温度を比較的速や
かに上昇させて、自動変速機及びその周辺の油圧
制御機器を含むエンジンの暖機を効率よく迅速に
行うことができる。
トルクを流体式トルクコンバータ及び補助変速機
を介して駆動車輪に伝達する伝動系と、前記エン
ジンがアイドル運転状態にあることを検出して作
動信号を出力し得るアイドル運転検出手段と、こ
のアイドル運転検出手段の作動信号が入力された
時に前記補助変速機の低速段クラツチを遮断状態
に保持するように作動して前記伝動系を遮断する
クリープ防止機構とを備えてなる、クリープ防止
機構付自動変速機において、エンジンが暖機運転
状態にあることを検出して作動信号を出力し得
る、前記アイドル運転検出手段より独立した暖機
運転検出手段と、この暖機運転検出手段の作動信
号が入力された時に前記クリープ防止機構の前記
作動を停止させるクリープ防止解除手段とを有し
ているで、アイドル運転中のエンジンが特に暖機
運転状態にある場合には、暖機運転検出手段の出
力信号に基づいてクリープ防止解除手段を作動さ
せてトルクコンバータが本来のクリープ現象を発
生させることができ、従つて、この暖機運転状態
よりアクセルペダルを踏み込んだ際に車両が急発
進するのを効果的に回避することができる。しか
もその暖機運転状態では、クリープ現象に伴う、
トルクコンバータ内での流体の引擦り摩擦による
発熱を有効に利用して作動油の温度を比較的速や
かに上昇させて、自動変速機及びその周辺の油圧
制御機器を含むエンジンの暖機を効率よく迅速に
行うことができる。
また特にアイドル運転中ではあるが暖機運転は
されておらず、従つてアクセルペダルの踏み込み
時にも上記急発進の虞れが本来的にない運転状態
下にあるエンジンが、通常のアイドル回転数より
も高い回転数で運転されている場合には、暖機運
転検出手段が作動信号を出力しないため、クリー
プ防止機構を、上記急発進を回避し得る範囲で可
及的に永く作動させて、該クリープ防止機構の所
期効果を有効に発揮させることができる。
されておらず、従つてアクセルペダルの踏み込み
時にも上記急発進の虞れが本来的にない運転状態
下にあるエンジンが、通常のアイドル回転数より
も高い回転数で運転されている場合には、暖機運
転検出手段が作動信号を出力しないため、クリー
プ防止機構を、上記急発進を回避し得る範囲で可
及的に永く作動させて、該クリープ防止機構の所
期効果を有効に発揮させることができる。
第1図は本発明を適用する車両用自動変速機の
概要図、第2図は本発明制御装置を含む、上記自
動変速機の油圧制御回路図、第3図は本発明制御
装置の暖機運転検出回路の電気回路図、第4図は
暖機運転検出回路の別の実施例を示す電気回路図
である。 62……アイドル運転検出手段としてのアイド
ル運転検出回路、63,63′……暖機運転検出
手段としての暖機運転検出回路、C1……低速段
クラツチ、E……エンジン、Ec……クリープ防
止解除手段としての電気制御回路、M……補助変
速機、T……トルクコンバータ、W,W′……駆
動車輪、Ac……クリープ防止機構。
概要図、第2図は本発明制御装置を含む、上記自
動変速機の油圧制御回路図、第3図は本発明制御
装置の暖機運転検出回路の電気回路図、第4図は
暖機運転検出回路の別の実施例を示す電気回路図
である。 62……アイドル運転検出手段としてのアイド
ル運転検出回路、63,63′……暖機運転検出
手段としての暖機運転検出回路、C1……低速段
クラツチ、E……エンジン、Ec……クリープ防
止解除手段としての電気制御回路、M……補助変
速機、T……トルクコンバータ、W,W′……駆
動車輪、Ac……クリープ防止機構。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エンジンEの出力トルクを流体式トルクコン
バータT及び補助変速機Mを介して駆動車輪W,
W′に伝達する伝動系と、前記エンジンEがアイ
ドル運転状態にあることを検出して作動信号を出
力し得るアイドル運転検出手段62と、このアイ
ドル運転検出手段62の作動信号が入力された時
に前記補助変速機Mの低速段クラツチC1を遮断
状態に保持するよう作動して前記伝動系を遮断す
るクリープ防止機構Acとを備えてなる、クリー
プ防止機構付自動変速機において、エンジンEが
暖機運転状態にあることを検出して作動信号を出
力し得る、前記アイドル運転検出手段62より独
立した暖機運転検出手段63,63′と、この暖
機運転検出手段63,63′の作動信号が入力さ
れた時に前記クリープ防止機構Acの前記作動を
停止させるクリープ防止解除手段Ecとを有する
ことを特徴とする、クリープ防止機構付自動変速
機の作動制御装置。 2 前記暖機運転検出手段は、エンジンの気化器
がチヨーク状態にあることを検出して前記作動信
号を出力するよう構成された暖機運転検出回路6
3である、特許請求の範囲第1項記載の、クリー
プ防止機構付自動変速機の作動制御装置。 3 前記暖機運転検出手段は、エンジン温度を検
出してその温度が設定値よりも低い間は前記作動
信号を出力するよう構成された暖機運転検出回路
である、特許請求の範囲第1項記載の、クリープ
防止機構付自動変速機の作動制御装置。 4 前記暖機運転検出手段は、エンジンの回転数
を検出してその回転数が第1の規定値を越えたと
き前記作動信号を出力し、これによりエンジン回
転数が低下しても前記第1の規定値よりも低い第
2の規定値以下に減少するまでの間、前記作動信
号の出力状態を継続させるよう構成された暖機運
転検出回路63′である、特許請求の範囲第1項
記載の、クリープ防止機構付自動変速機の作動制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8425782A JPS58202116A (ja) | 1982-05-19 | 1982-05-19 | クリ−プ防止機構付自動変速機の作動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8425782A JPS58202116A (ja) | 1982-05-19 | 1982-05-19 | クリ−プ防止機構付自動変速機の作動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58202116A JPS58202116A (ja) | 1983-11-25 |
JPH0212770B2 true JPH0212770B2 (ja) | 1990-03-27 |
Family
ID=13825396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8425782A Granted JPS58202116A (ja) | 1982-05-19 | 1982-05-19 | クリ−プ防止機構付自動変速機の作動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58202116A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05144096A (ja) * | 1991-11-19 | 1993-06-11 | Meiki Co Ltd | デイスク成形機のスタツク装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495772A (ja) * | 1972-05-06 | 1974-01-18 |
-
1982
- 1982-05-19 JP JP8425782A patent/JPS58202116A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS495772A (ja) * | 1972-05-06 | 1974-01-18 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05144096A (ja) * | 1991-11-19 | 1993-06-11 | Meiki Co Ltd | デイスク成形機のスタツク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58202116A (ja) | 1983-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4207376B2 (ja) | 車両の油圧制御装置 | |
JP2530306B2 (ja) | エキゾ−ストブレ−キ制御装置 | |
CA2313724C (en) | Driving force control unit for vehicles | |
JPS60136644A (ja) | 車両用自動変速システムのノンクリ−プ制御装置 | |
JPH08189395A (ja) | エンジンの自動始動停止装置 | |
JP4112351B2 (ja) | 自動車のエンジン停止制御装置 | |
JP2001047890A (ja) | 車両用パワープラントの制御装置 | |
JP2001182814A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP3627535B2 (ja) | 車両のエンジン制御装置 | |
JP3608421B2 (ja) | 変速機の制御装置 | |
JP3661476B2 (ja) | 変速機の制御装置 | |
JPH0587236A (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JPH0212770B2 (ja) | ||
JPS6333584B2 (ja) | ||
JP3454048B2 (ja) | 車両用エンジン制御装置 | |
JPH05157173A (ja) | 車両用自動変速機のクリープ制御装置 | |
JP2000055186A (ja) | エンジン始動装置 | |
JPS6038584B2 (ja) | フユ−エルカツト装置付エンジン搭載車の自動変速機制御装置 | |
JP2003025977A (ja) | 車両の坂道発進補助装置 | |
KR100290356B1 (ko) | 자동변속기차량의브레이킹시변속제어방법 | |
JPS60252828A (ja) | 自動変速システム | |
JP4182607B2 (ja) | 蓄エネ用フライホイールを有する車両の制御装置 | |
JPH0348929Y2 (ja) | ||
JPH062827Y2 (ja) | 車両の発進制御装置 | |
JPS58206842A (ja) | エンジン制御装置 |