JPH0212255Y2 - - Google Patents

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JPH0212255Y2
JPH0212255Y2 JP1985053025U JP5302585U JPH0212255Y2 JP H0212255 Y2 JPH0212255 Y2 JP H0212255Y2 JP 1985053025 U JP1985053025 U JP 1985053025U JP 5302585 U JP5302585 U JP 5302585U JP H0212255 Y2 JPH0212255 Y2 JP H0212255Y2
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capacitor
oil level
thyristor
power supply
coil
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関の潤滑油(エンジンオイ
ル)のレベルが許容下限値未満になつた時に機関
を失火させてオイルレベルの低下を警告する内燃
機関用オイルレベル警告装置に関するものであ
る。
[考案の概要] 本考案は、オイルレベルが許容下限値未満にな
つてオイルレベル検出スイツチが閉じた時にサイ
リスタを導通させて点火電源コイルを実質的に短
絡することにより内燃機関を失火させてオイルレ
ベルの低下を警告する内燃機関用オイルレベル警
告装置において、 点火電源コイルの点火動作には寄与しない負の
半サイクルの比較的低い出力電圧により前記オイ
ルレベル検出スイツチと電流制限用抵抗とを通し
て第1のコンデンサを一方の極性に充電し、該第
1のコンデンサの電荷で第2のコンデンサを充電
して該第2のコンデンサの電圧により前記サイリ
スタをトリガする構成をとることにより、 前記オイルレベル検出スイツチとして耐圧の低
い安価なものを用いることを可能とし、またオイ
ルレベルが設定値以上ある状態で振動等によりオ
イルレベル検出スイツチが閉じた時には機関を失
火させないようにしたものである。
[従来の技術] 内燃機関のオイルレベルが許容下限値未満にな
つた時には、機関が焼き付くのを防止するために
直ちに機関を停止させてオイルレベルの交換また
は補給を行う必要がある。
オイルレベルが許容下限値未満になつたことを
警告する装置としては、オイルレベルが許容下限
値未満になつた時に閉じるオイルレベル検出スイ
ツチを設けて、該スイツチが閉じた時に発光ダイ
オード等の発光表示手段を点灯させてオイルレベ
ルの低下を表示するようにしたものがある。しか
しながら、単にオイルレベルの低下を表示するだ
けでは、表示が見落された時に機関の運転が続行
されることになり危険である。特に発電機駆動用
エンジン等の汎用エンジンでは、機関の状態を常
に監視しているわけにはいかないため、上記のよ
うに単にオイルレベルの低下を表示するだけでは
警告の目的を果すことができないことが多い。
そこで磁石発電機内に設けた点火電源コイルを
電源とする無接点点火装置により点火される内燃
機関に対しては、オイルレベルが許容下限値未満
になつてオイルレベル検出スイツチが閉じた時に
サイリスタを導通させて、該サイリスタにより点
火電源コイルを実質的に短絡することにより点火
動作を停止させるようにした警告装置が提案され
ている(特開昭57−200671号)。
[考案が解決しようとする問題点] 前述の従来の警告装置では、振動等によつてオ
イルレベルが変動した場合や、傾斜状態において
オイルレベルが変化した場合に、オイルレベル検
出スイツチが瞬間的に閉じた時でも、サイリスタ
が導通して点火電源コイルを短絡するため、オイ
ルレベルが許容値以上あるにも拘らず、機関が失
火して停止してしまうという問題があつた。そこ
で実開昭59−43608号公報に示された内燃機関停
止装置のように、2つのコンデンサを用いた遅延
回路を含むトリガ回路をオイルレベル検出スイツ
チとサイリスタとの間に入れて、一定時間以上オ
イルレベルセンサが検出動作をした場合にのみ機
関を停止させるものが提案された。しかしながら
該公報に記載された装置では、オイルレベルが正
常な時に第1のコンデンサを予め充電しておき、
オイルレベルが許容設定値未満になると第1のコ
ンデンサの電荷を順次第2のコンデンサに放電し
ていく構造であるため、第1のコンデンサを迅速
に充電するための定電圧電源を設ける必要があつ
た。また第2のコンデンサの放電を最初だけ利用
してコイル短絡用のサイリスタをトリガするよう
にしていたため、該サイリスタの導通を保持する
ために自己保持用コンデンサを別に設けなければ
ならなず、定電圧電源を必要とすることと相俟つ
て回路構成が複雑になる問題があつた。
本考案の目的は、上記のような問題を解決した
内燃機関用オイルレベル警告装置を提供すること
にある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、その一実施例を示す第1図に見られ
るように、内燃機関の回転に同期して波高値が高
い正の半サイクルの出力電圧V2と波高値が低い
負の半サイクルの出力電圧V1,V3とを発生す
る点火電源コイル1と、点火電源コイル1の正の
半サイクルの出力により駆動される内燃機関用点
火装置IGと、機関の潤滑オイルのレベルが許容
下限値未満になつた時に閉じる時に閉じるオイル
レベル検出スイツチ24と、点火電源コイル1に
対して並列に接続されたコイル短絡用サイリスタ
30と、オイルレベル検出スイツチ24が閉じた
時にサイリスタ30をトリガするトリガ回路Tと
を備えて、内燃機関のオイルレベルが許容下限値
未満になつた時にサイリスタ30により点火電源
コイル1を実質的に短絡して機関を失火させるこ
とによりオイルレベルの低下を警告する内燃機関
用オイルレベル警告装置を対象としたものであ
る。
本考案においては、前記トリガ回路Tが、オイ
ルレベル検出スイツチ24と点火電源コイル1の
負の半サイクルの出力に対して順方向になる向き
の第1のコンデンサ充電用ダイオード23とを通
して点火電源コイル1に対して並列に接続されて
点火電源コイル1の負の半サイクルの出力により
一方の極性に充電される第1のコンデンサ22
と、第1のコンデンサ22に対して並列に接続さ
れたツエナーダイオード26と、サイリスタ30
のゲートカソード間回路に対して並列に接続され
て第1のコンデンサ22の電荷により第2のコン
デンサ充電用ダイオード27を通して充電される
第2のコンデンサ28とにより構成されている。
また本考案においては、サイリスタ30のカソー
ド側に該サイリスタに対して直列に抵抗31が挿
入されて該抵抗に対して並列に発光表示手段36
が接続されている。
[考案の作用] 本考案では、オイルレベル検出スイツチが導通
すると充電される第1のコンデンサを設け、何回
かに亘る第1のコンデンサの放電で第2のコンデ
ンサを所定の電圧値まで充電する。したがつて従
来のように定電圧電源を必要としない。また第1
のコンデンサに対して並列にツエナーダイオード
を接続して第1のコンデンサの充電電圧を一定に
しているため、機関の回転数の変動により点火電
源コイルの出力電圧が変動しても、遅延時間をほ
ぼ一定にすることができる。そして本考案では第
2のコンデンサをコイル短絡用サイリスタのゲー
トカソード間に並列接続しているので、最初に第
2のコンデンサの放電によりコイル短絡用サイリ
スタが導通すると、第2のコンデンサは該サイリ
スタの導通により充電され、以後サイリスタの導
通を保持する自己保持用のコンデンサとして機能
する。したがつて本考案によれば、定電圧電源や
別に自己保持用のコンデンサを必要とせずに、簡
単な構成で内燃機関用オイルレベル警告装置を提
供することができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において1は図示しない内燃機関により駆動さ
れる磁石式交流発電機内に配置された点火電源コ
イルであり、この点火電源コイル1は、機関が1
回転する間に第2図に示すように、波高値の低い
負の半サイクルの電圧V1と波高値の高い正の半
サイクルの電圧V2と波高値の低い負の半サイク
ルの電圧V3とが順次現れる非対称な無負荷電圧
波形を有する交流電圧を出力する。点火電源コイ
ル1が発生する両半サイクルの出力電圧の内、波
高値が高い正の半サイクルの出力電圧V2は点火
装置を動作させるために用いられ、波高値が低い
負の半サイクルの出力電圧V1及びV3はオイル
レベル警告装置を動作させるために用いられる。
この様な波形の電圧は、例えば磁性部材からなる
フラシホイールの外周に形成した凹部内に径方向
に着磁した1個の永久磁石を固定して該永久磁石
とフライホイールの凹部の両側の外周部とにより
3個の磁極を構成した3極のフライホイール磁石
回転子を用いた公知の内燃機関点火装置用磁石発
電機により得ることができる。
点火電源コイル1の一端は接地され、該点火電
源コイルの非接地側端子Aはアノードをこの端子
A側に向けたダイオード2を通してNPNトラン
ジスタ3のコレクタに接続されている。トランジ
スタ3のエミツタは接地され、ベースは一端を接
地した抵抗4の他端に接続されている。端子Aは
また、点火コイル5の1次コイル5aの一端に接
続され、該1次コイルの他端はカソードを接地し
たサイリスタ6のアノードに接続されている。サ
イリスタ6のアノードにはダイオード7のアノー
ドが接続され、ダイオード7のカソードはトラン
ジスタ3のベースに接続されている。サイリスタ
6のゲートカソード間には抵抗8とアノードを接
地側に向けたダイオード9と信号コイル10とが
並列に接続されている。信号コイル10は図示し
ない信号発電機内に設けられ、機関の点火時期に
サイリスタ6に点弧信号を供給する。点火コイル
5の2次コイル5bの両端は機関の異なる気筒に
取付けられた点火プラグ11及び12の非接地側
端子にそれぞれ接続され、2次コイル5bに高電
圧が誘起した時に点火プラグ11及び12に同時
に火花が生じるようになつている。
ダイオード2、トランジスタ3、抵抗4、点火
コイル5、サイリスタ6、ダイオード7、抵抗
8、ダイオード9、信号コイル10及び点火プラ
グ11,12によりトランジスタ制御式の電流遮
断形内燃機関用点火装置IGが構成されている。
この点火装置においては、点火電源コイル1が正
方向電圧V2を出力した時にダイオード7を通し
てトランジスタ3にベース電流が流れて該トラン
ジスタが導通し、エキサイタコイル1からダイオ
ード2及びトランジスタ3のコレクタエミツタ間
を通して短絡電流が流れる。この短絡電流が十分
に大きくなる角度付近に設定された点火時期に信
号コイル10が信号を発生するとサイリスタ6が
導通し、トランジスタ3へのベース電流を該トラ
ンジスタ3から側路する。従つてトランジスタ3
が遮断状態になり、点火電源コイル1を流れてい
た短絡電流が遮断される。これにより点火電源コ
イル1に高い電圧が誘起し、この電圧が点火コイ
ル5により更に昇圧されて点火プラグ11及び1
2に印加される。従つて両点火プラグに火花が生
じ、機関が点火される。尚点火プラグ11及び1
2がそれぞれ取付けられている2つの気筒の一方
が点火時期にある時の他方は火花が生じても支障
がないような行程(例えば排気行程)にあるよう
になつており、点火プラグ11及び12に同時に
火花が生じても機関の運転に何等支障を来たさな
いようになつている。
上記点火電源コイル1の非接地側端子Aには、
抵抗20の一端が接続され、該抵抗20の他端は
ダイオード21のカソードに接続されている。ダ
イオード21のアノードには第1のコンデンサ2
2の一端が接続され、コンデンサ22の他端は第
1のコンデンサ充電用ダイオード23のカソード
に接続されている。ダイオード23のアノードと
接地間にオイルレベル検出スイツチ24が接続さ
れ、コンデンサ22の一端と接地間に抵抗25が
並列接続されている。またコンデンサ22の両端
にアノードをダイオード21側に向けたツエナー
ダイオード26が並列接続されている。
オイルレベル検出スイツチ24は機関の潤滑オ
イルのレベルを検出してオイルレベルが許容下限
値未満になつた時に閉じるスイツチであれば良
く、有接点式でも無接点式でもよい。
第1のコンデンサ22とダイオード23との接
続点に第2のコンデンサ充電用ダイオード27の
アノードが接続され、ダイオード27のカソード
と接地間に第2のコンデンサ28が接続されてい
る。コンデンサ28の非接地側端子は抵抗29を
介してコイル短絡用サイリスタ30のゲートに接
続され、該サイリスタ30のアノードは前記点火
電源コイル1の非接地側端子Aに接続されてい
る。サイリスタ30のカソードは抵抗31を介し
て接地ラインに接続されるとともにダイオード3
2のアノードに接続され、ダイオード32のカソ
ードはサイリスタ30のゲートに接続されてい
る。抵抗31の非接地側端子にはダイオード33
のアノードが接続され、該ダイオード33のカソ
ードと接地間にコンデンサ34が接続されてい
る。コンデンサ34の非接地側端子には抵抗35
を介して発光表示手段としての発光ダイオード3
6のアノードが接続され、該発光ダイオード36
のカソードは接地されている。尚抵抗31の抵抗
値は、サイリスタ30が導通した時に該サイリス
タ30と抵抗31との直列回路を通して点火電源
コイル1を実質的に(トランジスタ3を導通させ
ない程度に)短絡し得るように充分小さい値に設
定されている。
上記実施例においては、抵抗20,25及び2
9と、ダイオード21,23,27及び32と、
コンデンサ22及び28と、オイルレベル検出ス
イツチ、24と、ツエナーダイオード26とによ
りサイリスタ30をトリガするトリガ回路Tが構
成されている。
次に上記実施例の動作を説明する。今オイルレ
ベルが許容下限値未満になつてオイルレベル検出
スイツチ24が閉じたとすると、点火電源コイル
1が負の半サイクルの出力電圧V1を発生した時
に点火電源コイル1からオイルレベル検出スイツ
チ24、第1のコンデンサ充電用ダイオード2
3、第1のコンデンサ22ダイオード21及び2
0を介して第1のコンデンサ22がツエナーダイ
オード26のツエナー電圧まで図示の極性に充電
される。点火電源コイル1の負の半サイクルの出
力電圧V1がコンデンサ22の充電電圧よりも低
くなると、コンデンサ22の電荷は、第2のコン
デンサ充電用ダイオード27、第2のコンデンサ
28、抵抗25、コンデンサ22の経路で放電し
て、第2のコンデンサ28が充電される。第1の
コンデンサ22が充電され、該第1のコンデンサ
から第2のコンデンサ28に電荷が移行する毎に
第2のコンデンサ28の端子電圧が上昇して行
く。第1のコンデンサ22から第2のコンデンサ
28への電荷の移行が何回か繰返されるとやがて
第2のコンデンサ28の端子電圧がサイリスタ3
0をトリガするのに必要なレベルに達する。ここ
でコンデンサ28は抵抗29とサイリスタ30の
ゲートカソード間と抵抗31とを通して所定の放
電時定数で放電するが、この時定数は、コンデン
サ28の放電電流が点火電源コイル1の正の半サ
イクルまで続くように設定しておく。従つて点火
電源コイル1が正の半サイクルの電圧V2を発生
するとサイリスタ30が導通して点火電源コイル
1を短絡する。これによりトランジスタ3の導通
が阻止されるため点火動作は行われず、機関は失
火する。サイリスタ30が一度導通すると、該サ
イリスタ30とダイオード32と抵抗29とを通
してコンデンサ28に電荷が補充されるため、サ
イリスタ30は点火電源コイル1が正の半サイク
ルの電圧を発生する毎に導通して機関を失火させ
続ける。従つて機関が停止し、オイルレベルの低
下により機関が焼き付くのが防止される。
オイルレベル検出スイツチ24が閉じてサイリ
スタ30が導通している時には抵抗31の両端に
電圧が現れるので、発光ダイオード36が発光
し、機関のオイルレベルが許容下限値未満になつ
ていることを表示する。
上記の実施例においては、抵抗20及び25に
よる電圧の分圧比を調整することににより第1の
コンデンサ22に充電される電荷を調整できるの
で、これら抵抗20及び25による分圧比を適当
に設定することにより、オイルレベル検出スイツ
チ24が閉じてからコンデンサ28の端子電圧が
サイリスタ30のトリガレベルに達するまでの時
間を適正な長さに調整してオイルレベル検出スイ
ツチ24の瞬時的な閉成によりサイリスタ30が
導通して機関が失火するのを防止することができ
る。
上記の実施例においては、オイルレベルの低下
により機関が失火して停止した場合に、機関を再
起動させると、再起動時にはコンデンサ28が充
電されていないためサイリスタ30は導通しな
い。従つて点火装置IGは正常に動作して機関が
始動するが、オイルレベル検出スイツチ24が閉
じていれば、一定の時間機関が回転するとコンデ
ンサ28の端子電圧が所定値に達してサイリスタ
30が導通するため、機関は再び停止する。この
ように、オイルレベルの低下により機関が停止し
た時には、機関を再起動させてみると短時間後に
機関が再び停止するので、そのことから、オイル
レベルの低下により機関が停止したことを知るこ
とができる。
尚オイルレベルの低下により機関が停止したこ
とは発光ダイオード36の発光によつても知るこ
とができるが、この発光ダイオード36による表
示は機関が回転している間しか行われず、機関が
停止してしまうと発光ダイオード36の発光は消
滅する。一般に(特に汎用機関では)運転者は機
関が停止する際に発光ダイオード36を監視して
いるとは限らないので、発光ダイオード36によ
る表示でけでは機関を停止させた原因を知ること
ができない場合が多い。機関が停止した原因を知
ることができないと、オイルを補給または交換す
れば済むにも拘らず修理を専門の工場に依頼する
ことが必要になり無駄な手間をかけることにな
る。しかるに本考案によれば、上記のように機関
を再起動させて見ることによりオイルレベルが低
下していることを確実に知ることができるので、
専門工場に頼ることなくオイルの補給を行う等の
措置を迅速に講じることができる。
上記実施例において、オイルレベル検出スイツ
チ24には点火電源コイル1の負の半サイクルの
低い電圧しか印加されないため、スイツチ24と
しては耐圧の低い安価なものを用いることができ
る。
第3図は本考案の他の実施例を示したもので、
この実施例においては、抵抗31の両端にアノー
ドを接地側に向けたツエナーダイオード37が並
列に接続されている。そして第1図の実施例で用
いられていたコンデンサ34及び抵抗35が省略
されてツエナーダイオード37のカソードにダイ
オード33のアノードが接続され、ダイオード3
3のカソードと接地間に発光表示手段としての白
熱ランプ38が接続されている。その他の点は第
1図の実施例と同様に構成されている。
このように抵抗35の両端にツエナーダイオー
ド37を接続すると、抵抗35の両端に生じる電
圧を制限することができるので、発光表示手段と
して白熱ランプ38を用いても断線の虞れがな
い。ツエナーダイオード37のツエナー電圧は機
関の低速時にランプ38を充分に明るく点灯させ
るために必要な大きさに設定しておく。このよう
に設定しておけば、オイルレベルの低下により機
関が停止した後、機関を再起動させた場合に機関
の低速時にランプを充分に明るく点灯させて表示
を明確にすることができ、また機関が高速回転し
ている状態でオイルレベルの低下によりサイリス
タ30が導通した時にランプ36が断線するのを
防ぐことができる。
この実施例では、ツエナーダイオード37を選
択することにより、ランプ38として種々の定格
のものを用いることができる。
本実施例において、抵抗31をランプにより置
換えることも考えられる。しかしながらこのよう
にした場合には、ランプの断線時にサイリスタ3
0を導通させることができなくなり、機関を停止
させることができなくなる。これに対し第3図に
示すようにサイリスタ30のカソード側に該サイ
リスタと直列に抵抗31を接続して、その両端の
電圧でランプ36を点灯させるようにしておく
と、ランプ36が断線した時にもサイリスタ30
を導通させて機関を停止させることができる。
第4図は本考案の更に他の実施例を示したもの
で、この実施例は、第3図のツエナーダイオード
37の代りに、サイリスタ30のカソードと接地
間に、カソードを接地側に向けた挿入された電圧
調整用サイリスタ40と該サイリスタ40のアノ
ードゲート間及びゲートカソード間にそれぞれ接
続された抵抗41及び42と、サイリスタ40の
両端に逆並列接続されたダイオード43とからな
る電圧調整回路を接続したものである。その他の
点は第3図の実施例と同様である。
第4図のダイオードでは、抵抗31の両端の電
圧が所定値以上になるとサイリスタ40がトリガ
されて抵抗31を短絡するためランプ38に印加
される電圧が制限され、ランプの断線が防止され
る。サイリスタ40をトリガする電圧の閾値の設
定の仕方は第3図の本考案におけるツエナーダイ
オード37のツエナー電圧の選択の仕方と同じで
ある。この第4図の実施例によつても第3図の実
施例による場合と同様の効果を得ることができ
る。
上記の実施例において用いられた点火装置はあ
くまでも一例を示したものであつて、本考案で用
いることのできる点火装置は機関により駆動され
る発電機内に設けられた点火電源コイルを電源と
するものであればよく、上記の例に示した回路の
装置に限定されるものではない。例えば第1図の
例では点火電源コイル1を点火コイルと別個に設
けているが、点火コイルを発電機内に収納して点
火コイルの1次コイルが点火電源コイルを兼ねる
ようにした場合にも本考案の適用できる。また点
火電源コイルの短絡と短絡電流の遮断とを行わせ
る回路は上記の例に限定されるものではない。例
えば信号コイル10を用いることなく、点火電源
コイルの両端の電圧または点火電源コイルに並列
に接続されたトランジスタスイツチの両端の電圧
を検出して該電圧が所定値以上になつた時にトラ
ンジスタスイツチを遮断させるようにした公知の
回路を用いることもできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、オイルレベル
検出スイツチが導通すると充電される第1のコン
デンサを設けて、何回かに亘る第1のコンデンサ
の放電で第2のコンデンサを所定の電圧値まで充
電するようにしたので、従来のように定電圧電源
を必要としない。また第1のコンデンサに対して
並列にツエナーダイオードを接続して第1のコン
デンサの充電電圧を一定にしているため、機関の
回転数の変動により点火電源コイルの出力電圧が
変動しても、遅延時間をほぼ一定にすることがで
き、誤動作の発生を防止できる。更に本考案によ
れば、第2のコンデンサをコイル短絡用サイリス
タのゲートカソード間に並列接続しているので、
最初に第2のコンデンサの放電によりコイル短絡
用サイリスタが導通すると、第2のコンデンサは
該サイリスタの導通により充電され、以後サイリ
スタの導通を保持する自己保持用のコンデンサと
して機能する。したがつて本考案によれば、定電
圧電源や別に自己保持用のコンデンサを必要とせ
ず、内燃機関用オイルレベル警告装置の構成を簡
単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回路図、第2
図は同実施例で用いる点火電源コイルの無負荷出
力電圧波形の一例を示す波形図、第3図及び第4
図はそれぞれ本考案の他の異なる実施例の要部を
示す回路図である。 1…点火電源コイル、3…トランジスタ、5…
点火コイル、IG…内燃機関用点火装置、22…
第1のコンデンサ、23…第1のコンデンサ充電
用ダイオード、24…オイルレベル検出スイツ
チ、26…ツエナーダイオード、27…第2のコ
ンデンサ充電用ダイオード、28…第2のコンデ
ンサ、30…コイル短絡用サイリスタ、31…抵
抗、36…発光ダイオード、38…ランプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内燃機関の回転に同期して波高値が高い正の半
    サイクルの出力電圧と波高値が低い負の半サイク
    ルの出力電圧とを発生する点火電源コイルと、前
    記点火電源コイルの前記正の半サイクルの出力に
    より駆動される内燃機関用点火装置と、潤滑オイ
    ルのレベルが許容下限値未満になつた時に閉じる
    オイルレベル検出スイツチと、前記点火電源コイ
    ルに対して並列に接続されたコイル短絡用サイリ
    スタと、前記オイルレベル検出スイツチが閉じた
    時に前記サイリスタをトリガするトリガ回路とを
    備えて、内燃機関のオイルレベルが許容下限値未
    満になつた時に前記サイリスタにより点火電源コ
    イルを実質的に短絡して機関を失火させることに
    よりオイルレベルの低下を警告する内燃機関用オ
    イルレベル警告装置において、 前記トリガ回路は、前記オイルレベル検出スイ
    ツチと前記点火電源コイルの負の半サイクルの出
    力に対して順方向になる向きの第1のコンデンサ
    充電用ダイオードとを通して前記点火電源コイル
    に対して並列に接続されて前記点火電源コイルの
    負の半サイクルの出力により一方の極性に充電さ
    れる第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサ
    に対して並列に接続されたツエナーダイオード
    と、前記サイリスタのゲートカソード間に対して
    並列に接続されて前記第1のコンデンサの電荷に
    より第2のコンデンサ充電用ダイオードを通して
    充電される第2のコンデンサとを具備してなり、 前記サイリスタのカソード側に該サイリスタに
    対して直列に抵抗が挿入されて該抵抗に対して並
    列に発光表示手段が接続されていることを特徴と
    する内燃機関用オイルレベル警告装置。
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JPS57200671A (en) * 1981-06-02 1982-12-08 Nippon Denso Co Ltd Apparatus for stopping engine automatically when shortage of oil is caused
JPS5943608B2 (ja) * 1981-02-25 1984-10-23 豊国工業株式会社 水門開閉装置

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