JPH02117968A - プライマー - Google Patents

プライマー

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JPH02117968A
JPH02117968A JP11201289A JP11201289A JPH02117968A JP H02117968 A JPH02117968 A JP H02117968A JP 11201289 A JP11201289 A JP 11201289A JP 11201289 A JP11201289 A JP 11201289A JP H02117968 A JPH02117968 A JP H02117968A
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cyanoacrylate
primer
resin
polar
acetylacetone
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Kenji Ito
健治 伊藤
Kaoru Kimura
馨 木村
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−シアノアクリレートを用いて非極性また
は高結晶化樹脂の接着または該樹脂への塗装若しくは印
刷などを施す際に用いられるプライマー(下塗り剤ンに
関するものである。
本発明の目的とするところは従来接着や塗装および印刷
等が困難とされていた非極性または高結晶化樹脂などの
材料なα−シアノアクリレートを用いて良好に接着する
ためまたは該材料への塗装若しくは印刷等を良好に施す
ために用いられるプライマーを提供することにある。
非極性または高結晶化樹脂、たとえばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテンおよびポリフルオロエチレン
に代表されるポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアセタールおよびナイロンなど、更には可塑
剤が多量に配合されている軟質PVCフィルムなどはい
ずれも接着および塗装並びに印刷が困難な材料であり、
普通の方法で゛はこれ等の樹脂を良好に接着させたり、
これ等の樹脂面に良好に、塗装または印刷等を施すこと
ができないものである。
従来これら材料の接着性等を改善するため例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレンに対しては火炎処理、コロナ
放電処理、放射線処理および重クロム酸塩、硫酸塩処理
などによる酸化処理を行なってカルボニル基などの極性
基をこれら材料の表面に生成させる表面処理方法が提案
されている。
また、ポリフルオロエチレンのように表面酸化が不可能
な樹脂に対してはリチウムペーパー処理。
ヘリウム気流中におけるアルカリ加熱処理および金属ナ
トリウムのアンモニア液処理などの特殊な化学的処理が
提案されている。
し−かるにこれらの処理方法では特殊な装置を必要とす
る上に作業が煩雑であり、また複雑な形状をなす被塗物
罠対しては均一な処理が行なえず、しかも経費が高くつ
くなどの欠点がある。
またクライマーに関しても種々の提案がなされており、
特開昭52−98062、同56−141328および
同57−119929によれば塩素化ポリエチレンまた
は塩素化ポリプロピレン、脂肪酸変性アクリル化アルキ
ッド樹脂を有機溶剤に溶解させてなるプライマーが提案
されている。
しかるに特開昭58−8734によれば、これらのプラ
イマーはポリオレフィンとの付着性は良好であっても上
塗り塗料との付着性が不良であったり、または上塗り塗
料とポリオレフィンは良好な付着性を示したとしても冷
熱サイクルの繰返しにより膜間付着性が低下するという
欠点が指摘されている。
また特開昭54−124048、同124049、同1
24095によれば、ポリオレフィン基材に固形ゴム、
不飽和カルボン酸または七〇舖導体およびラジカル発生
剤を配合した変性ポリオレフィンを提案しているが、特
開昭57−38827によればこれらの方法では未反応
の不飽和カルボン酸やラジカル発生剤などが残存し塗膜
の付着性に好ましからざる影響をおよぼすとし【いる。
更に特開昭54−124050、同55−54270、
同55−84271によれば、プロピレン/スチレン/
ブタジェンプロツク共重合体および無機フィラーを必須
成分とする改良樹脂が提案されているが、この方法にお
いても非塗装部での耐候性不良およびフィラー配合に起
因する低温脆性などの欠点が指摘されているなどいろい
ろと問題があるようである。ポリオレフィン等の非極性
または高結晶化樹脂の接着またはこれらの樹脂の表面へ
の塗装または印刷が良好に施されればポリオレフィン等
のすぐれた物性の活用、金属材料に代る軽量化、不銹性
およびコスト低減など数多くのメリットがあげられ、自
動車工業、電気機器工業などの各分野への、その貢献度
は大きなものになると考えられる。
このような情勢に鑑み本発明者らは、これら従来の技術
に対して簡便かつスピーデイな表面処理方法を開発する
目的で、鋭意研究努力の結果、所期目的を達成する良好
な接着または塗装若しくは印刷を可能にするプライマー
を開発し、こ\に本発明を完成させるに至ったのである
すなわち本発明は、α−シアノアクリレートを非極性ま
たは高結晶化樹脂に適用するための周期律表IB属、I
IB属、VIA属、■A属およびVl属に属する金属を
構成金属とする有機金属化合物からなるプライマーに関
するものである。
本発明にお(・てα−シアノアクリレートを非極性また
は高結晶化樹脂に適用するとは、α−シアノアクリレー
トを用いてそれらの樹脂を接着することとか、α−シア
ノアクリレート(主として硬化した皮膜)をそれらの樹
脂の塗装若しくは印刷等における塗料若しくは印刷イン
キの下塗りとして用いることなどを意味するものである
本発明のプライマーは、特定の有機金属化合物からなる
ものであり、有機金属化合物とは有機基と金属が結合し
ている化合物であり、有機基の種類、構造等に関わりな
く、本発明に使用し得る。
有機金属化合物における有機基としては、アルキル、ア
ルケニル、アルコキシ、アリール、アセチルアセトニル
、アセチロキシ、シクロヘキシルなどがあげられ、処理
効果および危険性の面から特にC1以上の炭化水素基が
好ましく、金属としては周期律表IB属、IIB属、V
IA属、■A属及び1属に属するものであり、クロミウ
ム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛など
の金属である。
有機金属化合物の例としては下記の様なものがあげられ
る。
■ M−0−R,(ただしMint金践元素、Rは有機
基:以下同じ)の構造で示される金属アルコ2−ト。
具体的には、アセチルアセトンマンガン(1)、アセチ
ルアセトン鉄(凰)、アセチルアセトンパラジウム(1
)%アセチルアセトンパジウム。
アセチルアセトンコバルト(n)、アセチルアセトンコ
バルト(1)、アセチルアセトンニッケル、アセチルア
セトン銅、アセチルアセトン亜鉛、アセチルアセトンパ
ラジウム、アセチルアセトンモリブデン等のアセチルア
セトン錯塩およびアセト酢酸エステル、トリフルオロア
セチルアセトン。
ベンゾイルアセトン等の錯塩がある。
■ M−0−C−)1.  の構造で示されるカルボン
酸塩。
具体的には、ステアリン酸第二鉄、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸銅、ステアリン酸マンガン。
ステアリン酸ニッケル、ナフテン酸ニッケル、ナフテン
酸コバルト、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸亜鉛、バ
ルミチン酸カドミウム、バルミチン酸コバルト、酒石酸
亜鉛がある。
■ M−)Lの構造で示される炭化水素基を有する金属
具体的には、2−エチルヘキシル亜鉛、インブチルイソ
アミル亜鉛等のアルキル金属、フェロセン、ニラケロセ
ンなどカアル。
■ M−X−R(ただしXはへテロ原子)で表わされる
その他の有機金属化合物。
具体的には、2−エチルヘキサン・ジチオ酸亜鉛等のチ
オジカルボン酸塩、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケ
ル、ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカ
ルバミン酸鉄、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛等のジ
チオカルバミン酸塩、ベンゼンスルホン酸ニッケル等の
スルホン酸塩、金属チオアルコラード、リン酸塩および
2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛などがある。
本発明にとり、■のカルボン酸塩および■の炭化水素基
を有する金属に分類される化合物が好ましい化合物であ
り、■の金属アルコラードおよび■の1,3−ジカルボ
ニルの錯塩に分類される化合物がより好ましい化合物で
ある。また具体的な化合物では、アセチルアセトン鉄(
1)、アセチルアセトンパラジウム、ステアリンILI
E二鉄、フェロセン、ジメチルジチオカルバミン酸銅、
ステアリン酸亜鉛、2−エチルヘキシル亜鉛、酒石酸亜
鉛が好ましい化合物であり、アセチルアセトン亜鉛、ナ
フテン酸ニッケルがより好ましい化合物であり、アセチ
ルアセトンマンガン(1)、アセチルアセトンコバルト
(n)、アセチルアセトンニッケル、アセチルアセトン
亜鉛が特に好ましい化合物である。
本発明の有機金属化合物からなるプライマーは。
α−シアノアクリレートを用いて非極性または高結晶化
樹脂の接着、または該樹脂へ塗装若しくは印刷等を施す
際K、塗布して使用されるものであるが、後述する様に
その使用に際してその塗布厚をコントロールすることが
本発明の効果を充分に発揮させるために望ましいことで
あるので溶液として使用することが望ましい。
溶液にするため使用される有機溶剤としては、上記有機
金属化合物を完全に溶解しまたは分散し得る一般的な有
機溶剤であって、適度な揮発性を有して・おり、かつ工
業的に容易に入手できるものであることが望ましい。
また、溶剤はプライマーをより効率的に作用させるため
にポリオレフィン等の樹脂の表面を充分にぬらし得るも
のであることが好ましく、このためには有機溶剤の表面
張力がこれ等樹脂の臨界表面張力γCより小さいものを
選択し用いるのが一層望ましい。次表に使用溶剤を選択
する際の参考となる表面張力及び臨界表面張力の代表的
な数値を示す。
溶液とした場合の有機金属化合物の#度はo、ooi〜
10重量%であることが好ましい。それは後述するよう
に、基材の表面に塗布される有機金属化合物は単分子膜
状に近い厚さに塗布されるとき最も本発明の目的とする
効果を発現せしめ得るものであって、!11度がo、 
o o i sあればその目的を達成することが容易に
なり、濃度が高くなるとそれに比例して上記有機金属化
合物の膜が厚くなる様になり、あまり厚くなるとその層
が脆弱層となるためである。
本発明におけるα−シアノアクリレートとは次の一般式
で示されるものである。
上式中における几はアルキル、アルケニル、シクロヘキ
シル、アリール、おヨヒアルコキシアルキル基などを包
含し、具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、イソブチル、n−ペンチル、アリル、シクロヘ
キシル、ベンジルメトキシプロピル基などがあげられる
これ等のα−シアノアクリレートは市販されているシア
ノアクリレート系瞬間接着剤の主成分となっているもの
であり本発明においては、それ等の市販品の接着剤をそ
のままα−シアノアクリレートとして使用すること本で
きる。
市販品のシアノアクリレート系接着剤はα−シアノアク
リレートをベースとし、所望に応じて例えば下記に示す
ような各種成分を配合して接着剤とされている。
+1)  安定剤 (2)  増粘剤 (3)改質剤 (4)  着色剤など 安定剤はシアノアクリレート系接着剤の貯蔵安定性を向
上させるためのものであり、通常アニオン重合防止剤と
して二酸化硫黄、芳香族スルホン酸、サルトン類などが
、またラジカル重合防止剤としては、ハイドロキノン、
ハイドロキノ/モノメチルエーテルなどが用いられてい
る。
増粘剤は本来ペースとなるα−シアノアクリレートが数
センチポイズ程度の低粘度液体であることから、用途に
応じてこれを数十〜数千センチポイズの粘稠液に増粘す
るためのものであり1例えばポリメチルメタクリレート
、アクリルゴムおよびセルロース誘導体などを溶解させ
て用いられている。
改質剤はシアノアクリレート系接着剤の欠点とされる耐
衝撃性或いは耐熱性などを改良するために配合されてい
るものであり1例えば耐熱性の改良には特公昭52−1
2737号公報で示される無水マレイン酸およびその誘
導体等が用いられている。
また従来接着が困難とされてきた多孔質かつ酸性樹液を
含有する木質材料の接着を可能とするためには1例えば
特公昭55−2258号公報に示されるクラウン化合物
などが用いられていることがある。
さらに硬化後の接着剤層に可撓性を付与するため可塑剤
としてトリクレジルホスヘート、ジオクチルフタレート
またはジメチルセバケートなどを配合しであることもあ
る。
着色剤は接着箇所の識別を容易にするなどのため接着剤
を着色するものであり、例えば特公昭53−57260
号公報で示される塩基性染料の酸性塩などが配合されて
いることがある。
その他接着剤に香気を付与する目的で例えば特開昭53
−58541号公報で示されるエステル誘導体の香料が
添加されていることもある。
また本発明においてはα−シアノアクリレートを特定の
有機溶剤で希釈したものを用いることもできる。有機溶
剤としてはα−シアノアクリレートと相溶性があり、か
つ安定性をそこなわないトルエン、酢酸ブチルまたはメ
チルクロロホルムなどが適しており、これらの溶剤中に
は水分その他の不純物を含有していないものが好ましい
本発明のブライマーを非極性または高結晶化樹脂の接着
のために使用する際の塗布方法としては。
被着体として非極性または高結晶化樹脂材料を組合せて
接着する場合においては、その両方の表面をまた非極性
または高結晶化樹脂と極性材料との組合せにおいては、
前者の表面のみをプライマー溶液中に数秒間浸漬或いは
刷毛塗り、スプレー塗布などが採用でき、その様にプラ
イマーが塗布された被着体を風乾させ溶媒を除去するこ
とによってα−シアノアクリレートで良好に接着する被
着体とすることができる。
このようにして本発明のプライマーが塗布された非極性
または高結晶化樹脂からなる被着体は、α−シアノアク
リレートを用いて常套の手段により接着され、得られた
接層体は非常にすぐれた接着強度を有するものである。
またそれ以外の方法としてはα−シアノアクリレートと
有機金属化合物の混合物、さらに要すれば有機溶剤で稀
釈した溶液を被着体の表面に塗布する方法、或いは2液
吐出型の塗布機を用いてα−シアノアクリレートと有機
金属化合物の溶液を同時に吐出させてプライマーと接着
剤を同時に塗布し接層する方法を採ることもできる。但
し混合方法を採用する場合は、α−シアノアクリレート
が強いアニオン活性を呈する特異な性質を有するため取
扱いに際しては、水分、アミンおよびアルコールなどの
異物が混入しないよう十分に留意する必要がある。
非極性または高結晶化樹脂への塗装若しくは印刷は、そ
れらの樹脂からなる基材面上に上記の方法によりプライ
マーを塗布し、その上にα−シアノアクリレートを塗布
し、そのポリマーの皮膜を形成させることにより、当該
基材は塗装適性、印刷適性の良い基材となるので、その
面に常套手段により施すことができ、その様にして塗装
又は印刷された基材は優れた性能を有する塗装又は印刷
の施された基材、すなわち非極性または高結晶化樹脂旨
となりうるのである。
塗装若しくは印刷を施す際における本発明のプライマー
の塗布方法は、接着におけるときと路間−であるが、塗
装又は印刷における優れた効果は例えば次の様な工程を
とることによりさらに優れた効果が生み出されるので以
下に説明する工程は塗装又は印刷方法として好ましい方
法である。
まず、第一工程として、塗装または印刷の施される基材
の表面を有機金属化合物を有機溶剤に溶解してなるプラ
イマーを塗布する。
上記プライマーの基材表面への塗布方法は通常のはけ塗
り法、浸漬法またはスプレー法などにより行なうことが
でき、また処理後のオープンタイムは通常室温下で5〜
60分がとられるが、作業・工程に応じて数日間とるこ
ともできる。
第二工程として、α−シアノアクリレートを上記プライ
マーの塗布された基材の上に塗布し、α−シアノアクリ
レートポリマーの皮膜を形成させる。
α−シアノアクリレートの塗装方法は、予め酸処理した
はけを用いるはけ塗り法、浸漬法またはスプレー法など
により行なうことができる。
但し、スプレー法をとる場合にはノズルの閉塞トラブル
防止のためα−シアノアクリレートの有機溶剤稀釈液を
用いるのが好ましい。
またα−シアノアクリレートとして市販のシアノアクリ
レート系接着剤を用いるときは低粘度グレードとして市
販されているものを用いるのが好ましい。
α−シアノアクリレートの塗布された基材は室温で12
時間以上放置してその表面圧α−シアノアクリレートポ
リマーの薄層を形成させる。
α−シアノアクリレートポリマーの膜厚は特に限定する
ものではないが、欠膠部のないように10〜50μ程度
とするのが好ましい。
以上の様な方法により、プライマーと、α−シアノアク
リレートが塗布された基材は一般的な塗料による塗装ま
たは印刷インキによる印刷が施される。
塗料または印刷インキには各種のものがあり分類法もい
ろいろあるが、ビヒクル樹脂酸分別にすれば次のような
ものがあげられる。
o y 7 M 導体、ニトロセルロース系at脂、ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹
脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、メラミ
ン系樹脂、UV硬化型アクリルオリボマーなどであるが
、本発明にはそのいずれ本対象とすることができるが、
その使途より、より適性なものとしてポリオレフィン用
としては、ポリウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、アル
キッド樹脂系などの塗料または印刷インキが特に好まし
い。
また焼付塗料は基材の樹脂特にポリオレフィンの耐熱性
に限度があるので、焼付温度が90℃以下であるものが
好ましい。
塗料の塗装方法ははけ塗り法、バーコーター法。
ローラー法またはスプレー法などの通常の方法で行なう
ことができ、一方の印刷方法はシルクスクリーン印刷法
、グラビヤ印刷法またはフレキソ印刷法などの通常の方
法で行なうことができる。
本発明の有機金属化合物からなるプライマーが。
非極性または高結晶化樹脂のα−シアノアクリレートを
用いての接着またはα−シアノアクリレートと塗料若し
くは印刷インキを用いての該樹脂への塗装若しくは印刷
等の能力を向上させることについての理由は不明である
が、有機金属化合物の種類にもよるが、非常に薄く塗布
したとき、すなわち0.001〜1 g / rrt塗
布した際に最もその効果が顕著に現られれる。
すなわち、プライマーは単分子層に近い状態で塗布され
たとき罠、最もその効果を発揮し、有機金属化合物は極
性セグメントと非極性セグメントを有する構造であるこ
とから、本発明の効果は次の様な機構により発現される
ものと推定される。
すなわち1本発明の有機金属化合物は、非極性または高
結晶化樹脂表面とα−シアノアクリレート層(モノマー
または硬化したポリマー皮膜層)との間に単分子膜に近
い状態で存在し、樹脂層と親和性が高い基とα−シアノ
アクリレート層と親和性が高い、換言するなら親油性基
と極性基が秩序よく配列し、樹脂層とα−シアノアクリ
レート層との結合剤として働き本発明の効果を発現させ
るものと推定される。
したがって、本発明の効果をより良く発現させるために
は、有機金属化合物を構成する金属元素と有機基の組み
合せ、すなわち有機金属化合物の種類、被着材または基
材の材質を考えて、使用すべき有機金属化合物、及びそ
の濃度、塗布量等を決定しなければならない。塗布量に
ついていえば。
余り少なくてプライマー層が接着または塗装若しくは印
刷を施すべき面を完全に被覆できない様な状態になれば
良好な結果にならないのは当然であり、余り多すぎてプ
ライマー層が単分子層をはるかに越えた厚さKなると、
その層自体が脆弱な層となる様になり1本発明の効果が
発現しない様になるので、0.001〜11 / rr
lより好ましくは0゜01〜α111/1rlVcなる
様に塗布することが本発明にとり好ましいものである。
非極性または高結晶化樹脂とα−シアノアクリレートと
の結合が有機金属化合物を介して強固になされる事によ
り、当該樹脂の接着がα−シアノアクリレートにより強
固釦なされ、α−シアノアクリレートポリマーの皮膜が
当該樹脂の表面に強固に密着した上Kti従来一般的に
使用されている塗料や印刷インキにより容易にかつ何等
の問題本生じることなく塗装若しくは印刷が施される。
本発明によって得られる優れた効果は、α−シアノアク
リレートと特定の機機金属化合物と非極性または高結晶
化樹脂との組み合せ罠よって、始めて達成し得たもので
あり、従来ポリエチレン等のポリオレフィンの接着に際
して、有機チタン化合物がプライマーないしは下地処理
として検討されたことがあったが、それ等のケース忙お
いては接着剤にエポキシ系、ウレタン系、ゴム系、アク
リル系の接着剤などを桶川していたため優れた効果は認
められず、それ等の結果から、本発明の効果を予測でき
るものではなく、本発明により生ずる効果は当業者にと
り予測出来ない程の優れたものなのである。
また、当然のことながら、本発明の目的とする効果は、
基材が非極性または高結晶化樹脂であるときに限って発
現されるものであって、他の基材。
すなわち金属、木、陶器などにおいては発現しないもの
である。
本発明プライマーは非極性または高結晶化樹脂たとえば
ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ナイロ
ンなどに有効なものであるが、特にポリオレフィンに対
して有効なものである。次に実施例および比較例をあげ
本発明を更に詳しく説明する。
実施例1.比較例1 プライマー、被着材およびα−シアノアクリレ−)KV
i次のものを用いた。
1、 プライマー (11アセチルアセトンマンガン(」試薬1級(東京化
成工業■製) (2)  アセチルアセトンニッケル試薬1級(#) 上記化合物の各0.2yをそれぞれトルエン試薬1級(
和光紬薬工業■!!り99.8&に溶解させプライマー
溶液とした。
2、被着材 il+  ポリエチレンプレート (25X100X2
■)(2)  ポリプロピレンプレート(25X100
X2■)(3)ポリブテンプレート  (25X100
X2m)3、 α−シアノアクリレート アロンアルファφ201(シアノアクリレート系接着剤
;東亜合成化学工業■製部品名)テストピースの両面に
前記のプライマー溶液を刷毛塗りし約10分間風乾させ
た後、その片面にα−シアノアクリレートを塗布して両
面を合せ圧締荷重0.1にνf/−を加えて24時間養
生した。
引張せん断接着強さはJISK6861−1977に準
拠してストログラフW型試験機を用い引張速度20 w
 / mで測定ビだ。
比較例として、プライマーを使用しないで接着する以外
は実施例1と同様圧して接着強さを測定した。
これらの結果を表1に示す。
表1 ポリオレフィンの接着 秦印 母材破壊 引張せん断接着強さはテストピース6個の平均値を示し
た。
実施例2.比較例2 プライマー、被着材およびα−シアノアクリレートには
次のものを用いた。
1、 プライマー ステアリン酸第2鉄試薬1級(東京化成工業■g)0.
”ilをメチルクロロホルム工業用グレード(東亜合成
化学工業■製) 99.7.9に溶解させプライマー溶
液とした。
2、被着材 +11  ポリアセタールプレート(25X100X5
m)(2)  ポリウレタンプレート (25X100
X3+w)(3ン EPTプレート     (25X
100X3+a+)3、 α−シアノアクリレート アロンアルファナ221(シアノアクリレート系接着剤
;東亜合成化学工業■製画品名λ接着方法および引張り
せん断接着強さの測定方法は実施例1と同様にして行っ
た。また、比較例2としてプライマーを使用しないで接
着する以外は実施例2と同様の方法により接着強さを測
定した。
これらの結果を表2に示す。
表2 難接着材料の接着 秦印 母材破壊 引張りせん断接着強さはテストピース6個の平均値を示
した。
実施例6.比較例3 プライマー、被着材およびα−シアノアクリレートには
次のものを用いた。
1、 プライマー (1)アセチルアセトンコバルト(」  試薬1級(東
京化成工業■I!り (2)アセチルアセトン亜鉛 試薬1級(東京化成工業
■製) 上記化合物の0.5%を1.2.2− )リクロル1.
1゜2トリフルオロエタン工業用グレード(ダイキン工
業#!#製)9959に溶解させた溶液2、被着材 テフロンフィルム  25X100X0.1■3、 α
−シアノアクリレート アロンアルファナ221F(シアノアクリレート系接着
剤 東亜合成化学工業■製商品名λ接着方法および引張
りせん断接着強さの測定方法Fi実施例1と同様にして
行った。
また、比較例3としてプライマーを使用しないで接着す
る以外は実施例3と同様の方法により接着強さを測定し
た。
これらの結果を表3に示す。
表3 テフロンの接着 ※印 母材破壊 引張りせん断接着強さはテストピース6個の平均を示し
た。
実施例4.比較例4〜5 プライマー、α−シアノアクリレート、塗料および基材
には次のものを用いた。
1、 プライマー (1)アセチルアセトン銅 試薬1級 (東京化成工業■製) (2)  バルミチン酸コバルト 試薬1級(東京化成
工業■製) 上記化合物の各0.1.Si’rをテトラヒドロフラン
試薬1級(東京化成工業■製)99.91rK溶解させ
プライマー溶液とした。
2、 α−シアノアクリレート エチルα−シアノアクリレート(東亜合成化学工業■製
電)50gを酢酸n−ブチル試薬1級(東京化成工業■
製) 50 #に均一に溶解させα−シアノアクリレー
ト溶液としたもの。
秦安定剤として亜硫酸ガス100 ppm  ハイドロ
キノン500 ppm  含有 6、塗料 (1)  ニトロセルロース系ラッカーエナメル(宵色
)スプレータイプ(日本ペイント■製)(2)  アク
リル系樹脂塗料(黄色)(東亜合成化学工業■製) (3)  ポリウレタン系塗料二液型(茶色)(中国塗
料■製) 4、基材 ポリプロピレンプレート (100X100X2箇)先
ず最初に基材の表面にプライマー溶液を刷毛塗りし、1
0分間風乾させた。次にこの表面にα−シアノアクリレ
ート溶液をスプレーガンにより均一に吹付は室温で24
時間放置した。
続いてこの表面に塗料をスプレーガンにより均一に吹付
は塗装し室温で3日間放置した。
遺風の性能は室温および環境暴露試験後にJISK54
00−1979による基盤目試験により評価した。
なお環境暴露試験は次の条件で行った。
環境暴露条件 (11tlV/湿潤サイクル UV−60℃/4時間→水蒸気40℃/4時間のサイク
ルを25回繰返した。
装置:L]VCON試験機(東洋精機■製)(2)耐熱
性 80゛C熱風中で24時間加熱した。
装置:ラボオーブン(四田葉井製作所製)(3)耐水性 室温の水道水中に24時間浸漬した。
(4)冷熱衝撃 −20℃/1hr→ 60℃/ 1 hr−のサイクル
を30回繰返した。
装置:TSC−10A型(■田葉井製作所I!りこの結
果を表4に示す。
実施例4の塗膜の性能を比較するために次の比較実験を
行った。
プライマー及びα−シアノアクリレートを使用しない以
外は実施例4と同じとしたものを比較例4とし、プライ
マーを使用しない以外は実施例4と同じとしたものを比
較例5とした。
これらの比較例4〜5の塗膜の性能を表−4に実施例4
と同様に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、α−シアノアクリレートを非極性または高結晶化樹
    脂に適用するための周期律表 I B属、IIB属、VIA属
    、VIIA属およびVIII属に属する金属を構成金属とする
    有機金属化合物からなるプライマー。
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