JPH02117394A - 微生物によるアルギン酸の分解法 - Google Patents

微生物によるアルギン酸の分解法

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JPH02117394A
JPH02117394A JP27279688A JP27279688A JPH02117394A JP H02117394 A JPH02117394 A JP H02117394A JP 27279688 A JP27279688 A JP 27279688A JP 27279688 A JP27279688 A JP 27279688A JP H02117394 A JPH02117394 A JP H02117394A
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alginic acid
acid
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pseudomonas
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尚哉 笠井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は微生物あるいはその菌体内容物を用いてアルギ
ン酸を分解あるいは分解資化させる方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
アルギン酸は渇藻類の主要な細胞間粘質多糖類であり、
主としてD−マンヌロン酸とL−グルロン酸とよりなる
ものである。アルギン酸をその構成成分であるウロン酸
に分解できればバイオマス資源として利用し得られるこ
とで注目されている。
しかしながらアルギン酸の水溶液は非常に粘稠であり、
その水溶液は水溶液中のカルシウム等と金属塩をつくり
ゲル化することが知られている。そのためアルギン酸は
非常に分解させ難いものであることも知られている。そ
れ故、アルギン酸の処理においては、いくつかの微生物
を用いて分解させる試みがなされている。例えばApp
liedEnvironment Hicrobiol
ogy 1982 、 P2S5〜756 :Jour
nal Biochemistry 81 、 P2S
5〜562等がある。
しかしながらいずれも未だ分解活性は弱いものとされて
おり、特開昭59−143597@においてはこれらの
事実を踏まえ、新たに分離したフラボバクテリウム属又
はシュードモナス・メラノファシエンスに属する細菌を
用いてアルギン酸を分解する方法が示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らはアルギン酸をより強力に分解する微生物を
種々検討を行った。
(a!題を解決するための手段) 上記の目的達成のため、本発明者らは広く土壌よりスク
リーニングを実施しシュードモナス属に属する新しい菌
株を分離することに成功した。
本発明はすなわち、シュードモナス属に属する新菌株0
8−ALG−9株をアルギン酸に作用させて分解せしめ
ることを特徴とする微生物によるアルギン酸の分解法で
ある。
新たに分離された菌株は、アルギン酸を単一炭素源ある
いは主要炭素源として分解資化することができるもので
ある。
本訴菌株の生理学的・形態学的性質は第1表に示すよう
なものである。
第  1  表 各培地にあける生育状態 1、肉汁寒天平板培養(30℃、3日間)イ)コロニー
形状の遅速     普 通口)コロニーの形状   
    円 形ハ)コロニー表面の形状     平 
滑二)コロニーの隆起状態     凸 状ホ)コロニ
ーの周辺       仝 円へ)コロニーの内容  
    均 質ト)コロニーの色調       乳白
色チ)コロニーの光沢      鈍 光す)コロニー
の透明度 ヌ)可溶性色素の生成 2、肉汁寒天斜面培養(30℃。
イ)生育の良否 口)生育状態 ハ)コロニーの表面 二)コロニー断面の形状 ホ)コロニーの光沢 へ)コロニーの色調 ト)コロニーの透明度 3、肉汁液体培養(30℃。
イ)生育状態 口)ガスの発生 ハ)培地の着色 4、肉汁ゼラチン穿刺培養(30℃。
わずかに濁る 無 無 3日間) 液化せず 凝固せず2着色 3日間) 生育良好 糸状 平滑 偏平 鈍光 乳白色 半透明 3日間) 5、リドマスミルク 6、生理学的試験 1)リジン脱炭酸試験 2)硝酸塩の還元 半透明 無 + 3)MRテスト 4)VPテスト 5)硫化水素の発生 6)デンプンの加水分解 7)脱窒反応 8)クエン酸の利用 9)無機窒素源の利用 10)蛍光性色素の生成、 11)ウレアーゼ 12)オキシダーゼ 13)カタラーゼ 14)生育のpH範囲 15)酸素に対する態度 16)O−Fテスト 17)糖類からの酸及びガスの生成 糖  類        酸 D−グルコース     + D−ガラクトース    士 果糖    士 トレハロース      + + + + 十 + pl−14,5〜1G 好気性 ガス グリセリン      十   − アルギン酸ナトリウム  − 1B)PHBの蓄積 19)アルギニンデヒドロゲナーゼ 形態学的諸性質 1)細胞の形状        かん菌2)細胞の大き
ざ 0.7X2.0マイクロメーター3〉細胞の多形性
       な し4)運動性の有無       
あ リ5)鞭毛の有無        極鞭毛6)ダラ
ム染色性       陰 性7)胞子の有無    
    な し8)抗酸性          な し
以上の結果をもとにバーシーズ マニュアルオブ・シス
テマチック・バタテリオロジー第9版に従い分類すると
、グラム陰性、かん菌、極鞭毛を有し、オキシダーゼ陽
性、カタラーゼ陽性からシュードモナス属に属するもの
であることが判明した。近縁菌株としてはシュードモナ
ス ストウゼリ(Pseudomonas 5tuze
ri > 、シュードモナスメンドシナ(Pseudo
monas mendocina )が考えられるが、
本菌株は脱窒反応が陰性であるのに比較してシュードモ
ナス ストウゼリとは脱窒反応が陽性であることが、ま
た本菌株はカルチノイド性の色素をつくらずアルギニン
デヒドロゲナーゼが陰性であるのに比較してシュードモ
ナス メンドシナはカルチノイド性色素をつくる点、並
びにアルギニンデヒドロゲナーゼが陽性である点が異な
り、公知の菌株の特徴とは一致するものが見あたらず新
菌株と考えられ、シュードモナス 08−ALG−8株
と命名した。
本菌株は通産省微生物工業研究所において既に寄託され
ており、FERM  P−10277の寄託番号が付与
されている。
シュードモナス属でアルギン酸を分解するものについて
は前記特開昭59−143597号に示されるシュード
モナス メラノフ7シエンスAJ  11999株が知
られているが、本菌株とは以下のような諸点で明らかに
異なる。すなわち、水溶性色素を生成しない点、ウレア
ーゼを生産する点、さらにはトレハロースより酸を生成
する等の諸点において本菌株とは明らかに異なっており
同種とは考えられない。
本発明で用いる微生物は適当な培地中で生育させること
ができる。例えば炭素源としてはアルギン酸のほか、グ
ルコース、グリセリンのような炭水化物やリンゴ酸、ク
エン酸、マレイン酸のような有機酸又はその塩類、窒素
源としては硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、燐酸
アンモニウム等の無機態窒素あるいは尿素、ペプトン、
カゼイン、酵母エキス、肉、エキス等のような有機態窒
素を用いることができる。その他の無機塩類としては燐
酸塩、マグネシウム塩、カリ塩、マンガン塩。
鉄塩、亜鉛塩、銅塩等が用いられる。
また本菌株の培養方法は慣用の方法で行われる。
すなわち通常、20〜40’C,好ましくは25〜37
°C1pH6〜9好ましくはpH6,5〜7.5で撮と
う、あるいは通気撹拌等の手段により好気的に行われる
。そして上記の方法で培養し得られた微生物菌体をアル
ギン酸を含む水溶液中に懸濁させるか、又はアルギン酸
を主要炭素源とするような培地様の溶液中において処理
するときは本菌株の適当な培養物をいわゆる種菌として
用いればよい。アルギン酸の分解に必要な時間は条件等
により異なるが、実施例に示すように適当な条件が揃え
ば数時間から数日間もあればほとんど分解されうる。
また本菌株を用いて培養した培養上液ならびに培養菌体
内容物にもアルギン酸分解活性は認められ、直接菌体を
用いるほかにその酵素溶液を用いることが可能である。
以下それらの実施例を示す。
実施例1 培地Aにアルギン酸ナトリウムを1%加えたものを50
0r111容、坂ロフラスコに100d入れ、通常のオ
ートクレーブにより蒸気殺菌を行った後、本菌株の斜面
寒天培地より1白金耳加え30℃で振とう培養を2日間
行った。培養液中のアルギン酸はフェノール硫酸法で分
析したところ、その98%が分解されていた。
培地Aの成分は次の如くである。
硫酸アンモニウム    0.1% 燐酸第2カリウム    0.1% 硫酸マグネシウム    0.05% 微量金属塩      微礒 ポリペプトン      0.05% 酵母エキス       0.05% 初発pH6,5 実施例2 実施例1で得られた培養液はざらに冷却遠心機にて5℃
にて1600rpm 、 10分間処理し1.2gの湿
重生菌体を得た。続いてこのもののうち0.5(Jを2
.5dの燐酸緩衝液(pH6,燐酸第2カリウム0.0
2%、燐酸第2ナトリウム0.02%、燐酸第1ナトリ
ウム0.04%からなる)中に懸濁させた溶液2゜5m
l。
燐酸緩衝液(菌体を懸濁させたものと同じもの)2.5
rn!、実施例1で用いた培地Aにアルギン酸ナトリウ
ムを0.3%溶解させたちの2.5Inflを順に加え
30℃で60分間、125振どう7分の条件下、50蛇
容の試験管中でアルギン酸の分解を試みた。その結果、
フェノール硫酸法で求めたアルギン酸の分解重は68%
であった。
実施例3 5.1!容ジャーファーメンタ−にアルギン@2%を含
む培地A3gを加え、通常の蒸気殺菌を行い30℃まで
冷却後、実施例1と同じように500d容坂ロフラスコ
中で培養したものを種菌として60mg加え、30℃に
おいて次の条件で12時間培養した。
(ジャーファーメンタ−の培養条件) 培養温度30℃;撹拌回転数500回転/分:通気量5
00〜600rIdl/分 フェノール硫酸法でアルギン酸の分解率を求めた結果、
98%分解されていた。
実施例4 実施例3の培養液は実施例2と同じように冷却下、遠心
処理し遠心上清液と培養菌体とに分離した。培養菌体は
その15(]をとり550mM燐酸緩衝液pH6,7>
  5mに再懸濁させ超音波破砕機にて氷令下、3分間
処理を行い、さらに遠心処理を行って菌体内容物を含む
溶液を調製した。このようにして得られたそれぞれの溶
液用いてアルギン酸分解活性をソモギーネルソン法にて
測定した結果は、培養上清液においては1rrIlあた
り0.IU(1Uは1分間に1マイクロモルの酵素活性
を示す酵素母である)の活性を示し、また菌体内容物を
含む溶液においてはその280 n mの紫外部吸収1
.0あたり0.OSUの活性を示した。
〔発明の効果〕
本発明法によれば、シュードモナス属に属する新菌株゛
をアルギン酸に作用させることにより、アルギン酸を効
率良く分解することができるので、アルギン酸を含むよ
うな活性汚泥、あるいは食品物の処理に利用され、分解
生成物であるウロン酸はバイオマス資源として有用であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シュードモナス属に属する新菌株OS−ALG−9株を
    アルギン酸に作用させて分解せしめることを特徴とする
    微生物によるアルギン酸の分解法。
JP27279688A 1988-10-27 1988-10-27 微生物によるアルギン酸の分解法 Granted JPH02117394A (ja)

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JPH02117394A true JPH02117394A (ja) 1990-05-01
JPH0570431B2 JPH0570431B2 (ja) 1993-10-05

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59143597A (ja) * 1983-02-03 1984-08-17 Ajinomoto Co Inc 微生物によるアルギン酸の分解法
JPS6038117A (ja) * 1983-08-11 1985-02-27 Inax Corp 熱硬化性樹脂材料の成形進行状態の検知方法及びこの検知方法を用いた成形制御方法並びに成形装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59143597A (ja) * 1983-02-03 1984-08-17 Ajinomoto Co Inc 微生物によるアルギン酸の分解法
JPS6038117A (ja) * 1983-08-11 1985-02-27 Inax Corp 熱硬化性樹脂材料の成形進行状態の検知方法及びこの検知方法を用いた成形制御方法並びに成形装置

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