JPH02102281A - フイルム状接着剤の製造方法 - Google Patents

フイルム状接着剤の製造方法

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JPH02102281A
JPH02102281A JP63254156A JP25415688A JPH02102281A JP H02102281 A JPH02102281 A JP H02102281A JP 63254156 A JP63254156 A JP 63254156A JP 25415688 A JP25415688 A JP 25415688A JP H02102281 A JPH02102281 A JP H02102281A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフィルム状接着剤の製造方法に関し、さらに詳
しくはエポキシ樹脂/ポリビニルブチラール系接着剤の
溶剤希釈法によるフィルム状接着剤の製造方法に関する
〔従来の技術〕
フィルム状接着剤は、均一厚みや長尺の接着剤として簡
単に入手できることから接着作業の高精度化や自動化が
可能であり、電気・電子・建築・自動車及び航空機など
の各種用途に多用されている。これらのフィルム状接着
剤は、配合系内に工ポキシ樹脂を含有することで、高性
能の硬化型接着剤としている場合が多い。
一方、エポキシ樹脂にポリビニルブチラール(以下PV
Bと略す。)を添加することで、可撓性を得る方法も知
られており、この系の粘度安定性を得る試みとして、例
えば特公昭61−38947号公報によれば微粉末のP
VBをエポキシ樹脂に分散してなる固液分散型の液状エ
ポキシ組成物が提案されている。
また、エポキシ/P V B/溶剤系の接着剤に他の成
分を加えることでより高性能な接着剤を得る試みもなさ
れており、例えばアジリジン化合物(特公昭55−30
555号公報)、アミノ樹脂(特開昭62−11668
2号公報)及びイソシアネートと有機酸(特開昭62−
132987号公報)などが知られており、これらの場
合の溶剤としては、メチルエチルケトン等のケトン系溶
剤、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤及びメタノール
等のアルコール系溶剤が単独又は混合して用いられ、こ
れらはペースト状又は溶剤含有型接着剤として被着体に
直接塗布して用いられている。
室温で固体の成分を含有するフィルム状接着剤の製造方
法としては、ロール圧延により加熱することや溶剤によ
り希釈するなどの方法により低粘度化して薄膜状物を得
ることが一般的であり、ロール圧延法に比べて溶剤法で
は高精度な厚みを得ることが可能である。
〔発明が解決しようとする課題] 特公昭61−38947号公報に示される組成物は、エ
ポキシ樹脂に対するPVBの分散性は改善されるが、こ
のものをフィルム状接着剤とするには下記問題点を有し
ている。すなわち液状エポキシ樹脂を用いた場合、一般
の硬化剤を使用するとBステージ状態の管理が難しいこ
とから保存時の物性変化が大きい不都合を有し、硬化剤
として潜在性硬化剤を用いた場合は系中のPVBが?j
1.粉状で存在することから、液状エポキシ樹脂が低分
子量であることと合わせてフィルム形成能が無いのでガ
ラスや合成繊維などの支持体を必要とする。
一方、室温で固形のエポキシ樹脂を溶剤に溶解してフィ
ルム化する場合は、PVBを微粉状で保持するためにP
VBの不溶性溶剤であるメチルイソブチルケトン(MI
BK、SP値8.5)やn−ヘキサン(SP値7.30
 )等の比較的SP値の低い溶剤を用いる必要があるが
、これらの溶剤に対してはエポキシ樹脂が高分子量グレ
ード即ち固形エポキシの軟化点が高くなる程溶解性が無
くなるので適用が困難である。
特公昭55−30555号公報、特開昭6211668
2号公報及び特開昭62−132987号公報などに示
されるエポキシ樹脂の汎用溶剤であるメタノール(SP
値14.5)やメチルエチルケトン(SP値9.30 
)等のアルコールやケトン類による溶媒の場合には、P
VBがこれら溶剤に溶解してしまうので前記特公昭61
−38947号公報に示されているような粒状PVBの
分散系は得られない。またこれらの極性溶媒を用いてP
VBを溶解して使用する場合は、組成物の粘度変化が大
きいことからフィルムの製造が難しいことに加えて、こ
れらの極性溶媒は多くの潜在性硬化剤をも溶解してしま
うことから、接着剤のゲル化が起こり適用できない。さ
らにトルエンを代表とするSP値の低い炭化水素系の溶
剤単独の場合にはPVBや高分子量エポキシ樹脂の溶解
性がほどんど無いか、あるいはわずかに熔解性を有して
いても溶液粘度の変化が大きく適用が困難であった。
本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであ
り、本発明の目的はフィルム製造時の安定性に優れたフ
ィルム状接着剤の製造方法を提供することを目的とする
本発明はまた、長期安定保存が可能で、急速硬化が可能
な優れた接着性能を有するフィルム状接着剤の製造方法
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はエポキシ樹脂と、酢酸ビニル成分が2゜0重量
%以上でかつビニルアルコール成分が15重量%以下で
ある平均重合度500以上のポリビニルブチラールとを
SP値が9.20以下でかつ沸点が150“C以下の非
塩素系溶剤に溶解し、前記溶剤に不溶性でかつDSCピ
ーク温度で示される活性化温度が該溶剤の沸点以上であ
る潜在性硬化剤を前記溶解液中に分散してなる接着剤溶
液の層又は該接着剤溶液を含有する層を剥離性基村上に
形成し、次いで前記溶剤の沸点以下で乾燥することを特
徴とするフィルム状接着剤の製造方法に関する。
本発明に用いるエポキシ樹脂としては、例えばエピクロ
ルヒドリンとビスフェノールAやビスフェノールF等か
ら誘導されるビスフェノール型エポキシ樹脂、エピクロ
ルヒドリンとフェノールノボラックやクレゾールノボラ
ックから誘導されるエポキシノボラック樹脂が代表的で
あり、その他グリシジルアミン、グリシジルエステル、
指運式、複素還式などの1分子内に2個以上のオキシラ
ン基を有する各種のエポギシ化合物が適用できる。
これらは単独又は2種以上混合して用いることが可能で
ある。また、液状と固形のエポキシ樹脂の併用もフィル
ム形成性や接続時の接着剤の流動性を調節する点から好
ましい使用形態である。これらのエポキシ樹脂は、不純
物イオン(Na” 、 K’、 CI−、SO2”−な
ど)や加水分解性塩素などが各々300PPm以下に低
減された高純度品を使用することが、接続回路の腐食を
防止することから好ましい。
PVBはポリ酢酸ビニルをげん化して得られるポリビニ
ルアルコール(一般に若干のポリ酢酸ビニル残存)にブ
チルアルデヒドを反応(アセタール化)することで得ら
れるブチルアルデヒドと酢酸ビニルとビニルアルコール
の三元共重合体である。本発明に用いるPVBは、これ
らのうち後述する溶剤の制限から、酢酸ビニル成分が2
.0重量%以上でかつビニルアルコール成分が15%以
下と一般のPVBに比べて酢酸ビニル成分が多くビニル
アルコール成分が少ないものが用いられ、また、平均重
合度は500以上のものが用いられる。
本発明のこれらの成分分析や平均重合度については、J
IS  K−6728によるものとする。酢酸ビニル成
分およびビニルアルコール成分が上記範囲外であると本
発明に用いる溶剤に対して溶解性が減少し、また平均重
合度が500未満の場合はフィルム形成能が不足し多量
のPVBの添加を必要とすることから、フィルム状接着
剤の耐熱性が不十分となり本発明には適用が困難となる
。これらの理由から好ましい範囲は、酢酸ビニル成分力
2.0〜10.0重量%、ビニルアルコール成分が8.
0〜14.0重量%のPVBである。
本発明に用いる溶剤は、SP値が9.20以下でかつ沸
点が150℃以下の非塩素系溶剤が適用できる。本発明
におけるSP値は、日刊工業新聞社発行の接着ハンドブ
ック第2版(昭和57年12月10日発行)107〜1
09頁所載の値であり、沸点は■講談社発行の溶剤ハン
ドブック(昭和62年7月1日発行)所載の値を用いる
ものとする。
SP値が9.20を超えると潜在性硬化剤への浸食性が
増加し沸点が150℃を超えるとフィルム化する際の乾
燥条件を高めに設定する必要があることから潜在性硬化
剤の潜在能が減少し、塩素系溶剤はフィルム中の加水分
解性塩素を残存させることからいずれも好ましくない。
上記溶剤の範囲において、SP値は高めの方がエポキシ
樹脂やPVBの溶解性が向上し、沸点は揮発による作業
環境の悪化防止や乾燥効率を考慮して60〜140℃と
することが好ましい。
この範囲を満たす代表的な溶剤類を例示すると、炭化水
素系脂肪族ではペンタン(SP値7.05 。
沸点36.1℃)、以下同様にヘキサン(7,30゜6
8、7 ) 、シクロヘキサン(8,20,80,72
)、ヘプタン(7,45,9B、4Lオクタン(7,5
5125,67L炭化水素系芳香族では、ベンゼン(9
,15,80,1)、トルエン(8,90,110゜6
3)、キシレン(8,80,138,35)があり、エ
ステル系では酢酸エチル(9,10,77,11)、酢
酸プロピル(8,75,101,55) 、プロピオン
酸エチル(8,90,99,ILギ酸アミル(8゜65
.130.4)、酢酸ブチル(8,46,126゜11
)、酪酸エチル(8,15,121,3)などがある。
これらのうちの好ましい組み合わせは、炭化水素系とエ
ステル系溶剤との混合溶媒として用いる場合であり、エ
ポキシ樹脂とPVB系の溶解性及び粘度安定性が極めて
良好となる。この場合の混合比は所望の沸点や溶解性に
応じて任意に決定できる。また、炭化水素系芳香族とエ
ステル系の混合溶媒とした場合は、接着剤溶液中の含水
量を減少できることから、フィルム作製時の発砲防止や
潜在性硬化剤の浸食防止上さらに好ましい。
潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、有機酸ヒドラ
ジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、ジアミノマレオ
ニトリル、アミンイミド、ポリアミンの塩、ジンアンジ
アミドなど、及びこれらの変性物があり、これらは単独
又は2種以上の混合体として使用できる。長期保存性と
速硬化性という矛盾した特性の両立が必要とされる本発
明の好ましい形態としてはこれらの硬化剤を核としポリ
ウレタン、ポリスチレン等の高分子物質や、N】、Cu
等の金属薄膜で被覆したマイクロカプセル型硬化剤とし
て用いることや、モレキュラーシーブ法によるなどして
、硬化剤とエポキシ樹脂等反応成分との接触機会を減少
した形のものとして用いることが好ましい。エポキシ樹
脂と潜在性硬化剤との配合比は任意に設定可能である。
本発明の好ましい形態として適用できるマイクロカプセ
ル型硬化剤を使用する場合の留意すべき点は、カプセル
の粒径をフィルム状接着剤の厚みよりも小さくすること
により保存時のカプセル破壊を防止することや、壁材の
浸食され難い溶剤の選択あるいは製造時の乾燥温度に留
意するなどして硬化剤の潜在性を消失しないように注意
することである。
フィルム状接着剤の製造にあたって、エポキシ樹脂10
0重量部に対するPVBの添加量は、エポキシ樹脂の性
状に応じて任意に選択できるが、1.0〜100重量部
が好ましい。1.0重量部未満ではフィルム形成が困難
であり100重量部を超えると接着剤の耐熱性が不十分
となる。このような理由からさらに好ましい範囲は3.
0〜50重量部である。上記のエポキシ樹脂とPVBを
所定量配合して溶剤に溶解し、前記溶剤に不溶性でかっ
溶剤の沸点以上の活性化温度を有する潜在性硬化剤を所
定量混合した接着剤溶液を得る。このとき潜在性硬化剤
の活性化温度は、DSC(示差熱量計)を用いてエポキ
シ樹脂と潜在性硬化剤の配合物を試料として室温から5
℃/分で昇温させた時の発熱ピーク温度を示すものとす
る。
上記よりなる接着剤溶液を離形紙などの剥離性基材上に
例えばロールコータ等の通常手段を用いて製膜、乾燥す
ることで、あるいは基材に接着剤溶液を含浸させたもの
を積層しこれを乾燥することでフィルム状接着剤を得る
。乾燥にあたって溶剤の沸点以下、好ましくは沸点より
10℃以上低い温度で乾燥することがフィルムの硬化防
止上から必要であり、混合溶媒を用いる場合については
系内の最高沸点の溶剤について考慮すれば良い。
上記したフィルム状接着剤中には、通常用いられている
添加剤例えば、充填剤、軟化剤、硬化促進剤、紫外線吸
収剤、老化防止剤、金属不活性化剤、着色剤、難燥化剤
、稲麦性付与剤、シラン系やチタン系等のカップリング
剤、フェノール樹脂やメラミン樹脂及びイソシアネート
類等の硬化剤などを含有させることができる。
以上のようにして得られる本発明のフィルム状接着剤は
、接着剤層単独のものとして又は例えば繊維や不織布な
どの基材と一体となったものとして作製される。これら
のフィルム状接着剤の厚みは、製膜時の乾燥性や所望の
接着強度を考慮して決定すれば良いが、1〜100μm
程度が一般的に用いることができる。
〔作用〕
本発明においては、PVBの性状を特定することでエポ
キシ樹脂/PVB系配合物をSP値が9゜20以下でか
つ沸点が150℃以下の非塩素系溶剤に溶解可能とし、
この系の粘度安定性が著しく良好なことから溶剤法によ
るフィルム製造時の問題点が解消できた。
炭化水素系やエステル系の溶剤は、アルコール系やケト
ン系の溶剤に比べてSP値が低く又、水分の含有量が少
ないことから潜在性硬化剤は浸食されずに存在可能であ
る。
潜在性硬化剤の活性化温度は、これら溶剤の沸点以上で
あり又、フィルム製造時の乾燥温度をこれら溶剤の沸点
以下としたことにより、潜在性硬化剤はその潜在性を安
定に保持することができる。
上記により得たフィルム状接着剤は、潜在化硬化剤の活
性温度以下では安定に保管が可能であり、接着時におい
ては活性化温度以上での象、速硬化が可能である。
〔実施例〕
実施例1 クオートレソクス1410(融点80℃の固形、ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂、加水分解性塩素48ppm、
ダウケミカル株式会社製商品名)とフォー1へレックス
2010 (液状のフェノールノボラック型エポキシ樹
脂、加水分解性塩素64ppm、ダウケミカル株式会社
製商品名)とを80対20で混合したエポキシ樹脂10
0重量部と、ブチラール3000K (ポリビニルブラ
ール、酢酸ビニル成分5.1重量%、ビニルアルコール
成分9.5重量%、平均重合度800、電気化学工業株
式会社製商品名)40重量部とを、キシレン/酢酸ブチ
ル−80/20の混合溶媒に濃度40%となるように溶
解した。この溶解液中にツバキュアHX3612 (イ
ミダゾール変性体を核とし、その表面をポリウレタンで
被覆してなる平均粒径5μmのマイクロカプセル型硬化
剤、活性化温度134℃1旭化成工業株式会社商品名)
40部を添加して接着剤溶液を得た。この接着剤溶液は
、25℃の室温10日放置後も粘度の増加がなく安定で
あった。この接着剤溶液を、2軸延伸ポリプロピレンフ
イルム(以下OPP、厚み60μm)上にロールコータ
を用いて塗布後、120℃で30分間の熱風乾燥により
、接着剤層の厚みが30μmのフィルム状接着剤を得た
このフィルムは、室温で十分な柔軟性を存しており、連
続的に巻重が可能であった。このフィルムを用いて、銅
箔35μm平滑面とガラス1.1 +nn+平滑面との
接続を200℃−2kg/c+ff−30秒で行ったと
ころ、引きはがし強さ(JIs  C−6481)は、
25℃及び100℃雰囲気下の測定で各々1.2及び1
. kg / cmと良好であり、この接続品を121
℃のプレッシャクツ力で100時間処理後に同様な25
℃引きはがし強さを求めたところ0.8 kg / c
mであり、銅面の腐食は発生しなかった。又、保存室・
定性をみるためにフィルムを40’C−30日間保管し
た後に同様な25℃引きはがし強さを求めたところ、や
はり1.2 kg / cmを示し十分な保存性を存す
ることがわかった。
以上のことから、本実施例においては多官能性のフェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂の併用により耐熱性を有
する接着が可能であり、材料の加水分解性塩素の含有量
が少ないことから良好な耐高温高湿性を有し、マイクロ
カプセル型の硬化剤の使用により、長期保存と短時間接
続が可能であった。
実施例2 エピコート1007 (融点128℃の固形ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ株式会社製商
品名)とエピコー1−832(液状のビスフェノール型
エポキシ樹脂、油化シェルエポキシ株式会社製商品名)
とを固形分比50対50で混合したエポキシ樹脂100
重量部と、ブチラール3000K (前出)15重量部
とをトルエン/酢酸エチル=90/10の混合溶媒に溶
解した。
この溶解液中にツバキュアHX3721(前出、但し活
性化温度119℃)20重量部を添加して接着剤溶液を
得た。
この溶液は25℃室温に10日間放置後も粘度上昇はな
かった。この溶液を用いて実施例1と同様にフィルム性
接着剤を作製した。なお、乾燥条件は90℃IO分間と
した。このフィルムは室温での可撓性が十分あることか
ら、10mmrllのテープ状とするスリット加工が可
能であだ。このテープを40℃−30日間の保存試験後
に実施例1と同様に25℃における引きはがし強さを調
べたところ接続条件が150℃−5kg/cイー30秒
と比較的低温短時間の接続にもかかわらず、1.5kg
/cmと高強度接続が可能であった。
このことから、加工性、保存性、及び低温短時間の接続
が可能なフィルム状接着剤が得られたことがわかる。
比較例 一般的溶剤であるトルエン/メタノール=50150の
混合溶媒を用いた以外は実施例1と同様にしてフィルム
状接着剤を得た。
この場合、接着剤溶液は配合1時間後に増粘傾向が見ら
れ乾燥後のフィルム状接着剤は硬化が進行してしまい接
着剤としての使用が不可能であった。これはメタノール
(SPPI34.8 )によりマイクロカプセルの被覆
が破壊してしまい粘度安定性が無くなり、乾燥時にマイ
クロカプセルの破壊がさらに進行してエポキシ樹脂の硬
化が進行した為とみられる。
することができ、また得られたフィルム状接着剤は潜在
性硬化剤の活性化温度以下での長期安定保管が可能であ
り、又、接着時においては活性化温度以上で急速硬化が
可能であるなど優れた接着特性を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシ樹脂と、酢酸ビニル成分が2.0重量%以
    上でかつビニルアルコール成分が15重量%以下である
    平均重合度500以上のポリビニルブチラールとをSP
    値が9.20以下でかつ沸点が150℃以下の非塩素系
    溶剤に溶解し、前記溶剤に不溶性でかつDSCピーク温
    度で示される活性化温度が該溶剤の沸点以上である潜在
    性硬化剤を前記溶解液中に分散してなる接着剤溶液の層
    又は該接着剤溶液を含有する層を剥離性基材上に形成し
    、次いで前記溶剤の沸点以下で乾燥することを特徴とす
    るフィルム状接着剤の製造方法。2、潜在性硬化剤が硬
    化剤成分を核としその表面を壁材により被覆されてなる
    マイクロカプセル型硬化剤である請求項1記載のフィル
    ム状接着剤の製造方法。 3、溶剤が炭化水素系とエステル系の混合溶媒である請
    求項1又は2記載のフィルム状接着剤の製造方法。
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