JPH0155827B2 - - Google Patents
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- JPH0155827B2 JPH0155827B2 JP59026239A JP2623984A JPH0155827B2 JP H0155827 B2 JPH0155827 B2 JP H0155827B2 JP 59026239 A JP59026239 A JP 59026239A JP 2623984 A JP2623984 A JP 2623984A JP H0155827 B2 JPH0155827 B2 JP H0155827B2
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- gear
- clutch
- valve
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/14—Control of torque converter lock-up clutches
- F16H61/143—Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は車輌用自動変速機における流体伝動装
置の直結制御装置に関し、特に所定のシフトレバ
ー位置且つ所定車速範囲内で直結機構の係合力を
制御するようにした制御装置に関する。
置の直結制御装置に関し、特に所定のシフトレバ
ー位置且つ所定車速範囲内で直結機構の係合力を
制御するようにした制御装置に関する。
流体伝動装置としての流体式トルクコンバータ
のトルク増幅機能を殆ど期待することができなく
なつたときに、トルクコンバータの入、出力部材
を機械的に直結して動力の伝動効率向上を図るよ
うにした、いわゆる直結クラツチ機構が従来から
よく知られており、これは動力性能向上、燃費低
減および静粛性確保の観点から好ましい効果を得
ることができるので、可能な限り低速から作動さ
せるようにすることが望ましい。ところが、エン
ジンの回転速度も低くなる低速運転域でトルクコ
ンバータを直結すれば、エンジンのトルク変動が
大きいために、車体の振動および騒音を生じ易い
という欠点がある。
のトルク増幅機能を殆ど期待することができなく
なつたときに、トルクコンバータの入、出力部材
を機械的に直結して動力の伝動効率向上を図るよ
うにした、いわゆる直結クラツチ機構が従来から
よく知られており、これは動力性能向上、燃費低
減および静粛性確保の観点から好ましい効果を得
ることができるので、可能な限り低速から作動さ
せるようにすることが望ましい。ところが、エン
ジンの回転速度も低くなる低速運転域でトルクコ
ンバータを直結すれば、エンジンのトルク変動が
大きいために、車体の振動および騒音を生じ易い
という欠点がある。
上記振動及び騒音の発生を抑制する手段とし
て、振動を伴い易い運転領域では直結機構の係合
力(伝達容量)を小さくして幾分滑らせることが
提案されている。かかる手段によれば、係合力の
小さな直結機構の下では振動のピーク値が滑りに
よつて減衰され車体を励起するレベルに達しない
ために非常に有効且つ適切である。
て、振動を伴い易い運転領域では直結機構の係合
力(伝達容量)を小さくして幾分滑らせることが
提案されている。かかる手段によれば、係合力の
小さな直結機構の下では振動のピーク値が滑りに
よつて減衰され車体を励起するレベルに達しない
ために非常に有効且つ適切である。
一方、本出願人は先に直結機構の係合力を巡航
時の路面抵抗には耐えることができるが、エンジ
ンの最大出力には負けるように設定し、その大き
さを車速の関数として定義される制御システム
(特願昭57−64954)を提案している。
時の路面抵抗には耐えることができるが、エンジ
ンの最大出力には負けるように設定し、その大き
さを車速の関数として定義される制御システム
(特願昭57−64954)を提案している。
この考え方によれば、定速走行時にのみ上述の
滑り制御を行えばよく、専ら加速に用いられる第
1速(ローギア)及び第2速(セカンドギア)時
には初めから滑りが生じているために上記制御が
不要である。また、第1速や第2速のときにはも
ともとギア比の分だけエンジン回転数が高いの
で、車体振動も発生し難いということもある。
滑り制御を行えばよく、専ら加速に用いられる第
1速(ローギア)及び第2速(セカンドギア)時
には初めから滑りが生じているために上記制御が
不要である。また、第1速や第2速のときにはも
ともとギア比の分だけエンジン回転数が高いの
で、車体振動も発生し難いということもある。
従つて、かかる直結制御システムが滑り率の制
御を必要とするのは、せいぜい第4速(トツプギ
ア)か或は安全を見込んで第3速(サードギア)
のとき位のものであり、第1速や第2速の時には
何も制御しない方が却て燃費の向上が図れること
になる。また、発進時等の加速を必要とするとき
には、流体継手を滑らせた方が有利である。
御を必要とするのは、せいぜい第4速(トツプギ
ア)か或は安全を見込んで第3速(サードギア)
のとき位のものであり、第1速や第2速の時には
何も制御しない方が却て燃費の向上が図れること
になる。また、発進時等の加速を必要とするとき
には、流体継手を滑らせた方が有利である。
しかしながら、自動変速機の場合には、現在第
4速(トツプ)走行しているか否かを判別するに
は変速を電子制御に依存しているもの以外は極め
て困難であり、例えば第4速のクラツチ圧で作動
する圧力スイツチのような附属装置が必要とな
り、制御システムを複雑にする等の問題がある。
4速(トツプ)走行しているか否かを判別するに
は変速を電子制御に依存しているもの以外は極め
て困難であり、例えば第4速のクラツチ圧で作動
する圧力スイツチのような附属装置が必要とな
り、制御システムを複雑にする等の問題がある。
また、加速状態から急激にアクセルペダルをも
どしたとき等の過渡状態においては、直結機構の
接続を解除する、あるいは係合力を弱くすること
が車体振動発生防止の点で望ましい。ところが、
従来この過渡状態の制御を行うためには、アクセ
ルペダル位置あるいはスロツトル弁開度等を検出
するセンサを必要とし、制御システムの複雑化を
招いていた。
どしたとき等の過渡状態においては、直結機構の
接続を解除する、あるいは係合力を弱くすること
が車体振動発生防止の点で望ましい。ところが、
従来この過渡状態の制御を行うためには、アクセ
ルペダル位置あるいはスロツトル弁開度等を検出
するセンサを必要とし、制御システムの複雑化を
招いていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、高
速段で流体伝動装置の直結機構の滑り率を制御
し、以てエンジン回転数に起因する車体の振動発
生を回避すると共に、燃費の向上を図ることがで
き、しかも簡単な構成の直結機構容量制御装置を
提供することを目的とする。
速段で流体伝動装置の直結機構の滑り率を制御
し、以てエンジン回転数に起因する車体の振動発
生を回避すると共に、燃費の向上を図ることがで
き、しかも簡単な構成の直結機構容量制御装置を
提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明においては、
トルクコンバータ等の流体継手と、該流体継手の
入、出力部材間を機械的に架橋し得る直結機構
と、該直結機構の伝達容量を少くとも強、弱2段
に切換え得る容量制御手段とを備える車輌用変速
機の直結機構容量制御装置において、前記入、出
力部材間の回転速度比を検知する回転速度比検知
手段と、該回転速度比の時間に対する変動率を算
出し、該変動率が基準値を超えたときに前記容量
制御手段を作動させて前記伝達容量を弱とする切
換手段とを備えた車輌用変速機の直結機構容量制
御装置を提供するものである。
トルクコンバータ等の流体継手と、該流体継手の
入、出力部材間を機械的に架橋し得る直結機構
と、該直結機構の伝達容量を少くとも強、弱2段
に切換え得る容量制御手段とを備える車輌用変速
機の直結機構容量制御装置において、前記入、出
力部材間の回転速度比を検知する回転速度比検知
手段と、該回転速度比の時間に対する変動率を算
出し、該変動率が基準値を超えたときに前記容量
制御手段を作動させて前記伝達容量を弱とする切
換手段とを備えた車輌用変速機の直結機構容量制
御装置を提供するものである。
以下本発明の一実施例を添附図面に基づいて詳
述する。
述する。
第1図は本発明を適用する車輌用自動変速機の
概要を示し、エンジンEの出力は、そのクランク
軸1から流体伝動装置としてのトルクコンバータ
T、補助変速機M、差動装置Dfを順次経て、左
右の駆動車輪W,W′に伝達され、これらを駆動
する。
概要を示し、エンジンEの出力は、そのクランク
軸1から流体伝動装置としてのトルクコンバータ
T、補助変速機M、差動装置Dfを順次経て、左
右の駆動車輪W,W′に伝達され、これらを駆動
する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ翼車2と、補機変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とにより構
成される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達
されるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝
達され、この間にトルクの増幅作用が行われる
と、公知のように、ステータ翼車4がその反力を
負担する。
たポンプ翼車2と、補機変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とにより構
成される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達
されるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝
達され、この間にトルクの増幅作用が行われる
と、公知のように、ステータ翼車4がその反力を
負担する。
ポンプ翼車2の右端には、第3図の油圧ポンプ
Pを駆動するポンプ駆動歯車8が設けられ、また
ステータ軸4aの右端には第3図のレギユレータ
弁Vrを制御するステータアーム4bが固設され
ている。
Pを駆動するポンプ駆動歯車8が設けられ、また
ステータ軸4aの右端には第3図のレギユレータ
弁Vrを制御するステータアーム4bが固設され
ている。
ポンプ翼車2とタービン翼車3との間には、こ
れらを機械的に結合し得る直結機構としてローラ
形式の直結クラツチCdが設けられる。これを第
2図及び第3図により詳細に説明すると、ポンプ
翼車2の内周壁2aには、内周に駆動円錐面9を
もつた環状の駆動部材10がスプライン嵌合され
る。また、タービン翼車3の内周壁3aには、外
周に前記駆動円錐面9と平行に対面する被動円錐
面11をもつた被動部材12が軸方向摺動自在に
スプライン嵌合される。この被動部材12の一端
にはピストン13が一体に形成されており、この
ピストン13はタービン翼車3の内周壁3aに設
けた油圧シリンダ14に摺合され、該シリンダ1
4の内圧とトルクコンバータTの内圧を左右両端
面に同時に受けるようになつている。
れらを機械的に結合し得る直結機構としてローラ
形式の直結クラツチCdが設けられる。これを第
2図及び第3図により詳細に説明すると、ポンプ
翼車2の内周壁2aには、内周に駆動円錐面9を
もつた環状の駆動部材10がスプライン嵌合され
る。また、タービン翼車3の内周壁3aには、外
周に前記駆動円錐面9と平行に対面する被動円錐
面11をもつた被動部材12が軸方向摺動自在に
スプライン嵌合される。この被動部材12の一端
にはピストン13が一体に形成されており、この
ピストン13はタービン翼車3の内周壁3aに設
けた油圧シリンダ14に摺合され、該シリンダ1
4の内圧とトルクコンバータTの内圧を左右両端
面に同時に受けるようになつている。
駆動及び被動円錐面9,11間には円柱状のク
ラツチローラ15が介装され、このクラツチロー
ラ15は、第2図に示すように、その中心軸線o
が両円錐面9,11間の中央を通る仮想円錐面Ic
(第3図)の母線gに対し一定角度θ傾斜するよ
うに、環状のリテーナ16により保持される。
ラツチローラ15が介装され、このクラツチロー
ラ15は、第2図に示すように、その中心軸線o
が両円錐面9,11間の中央を通る仮想円錐面Ic
(第3図)の母線gに対し一定角度θ傾斜するよ
うに、環状のリテーナ16により保持される。
したがつて、トルクコンバータTのトルク増幅
機能が不必要となつた段階で、トルクコンバータ
Tの内圧より高い油圧を油圧シリンダ14内に導
入すると、ピストン13即ち被動部材12が駆動
部材10に向つて押動される。これによりクラツ
チローラ15は両円錐面9,11に圧接される。
このときエンジンEの出力トルクにより駆動部材
10が被動部材12に対して第2図でX方向に回
転されると、これに伴いクラツチローラ15が自
転するが、このクラツチローラ15は、その中心
軸線oが前述のように傾斜しているので、その自
転により両部材10,12にこれらを互いに接近
させるような相対的軸方向変位を与える。その結
果、クラツチローラ15は両円錐面9,11間に
喰込み、両部材10,12間、即ちポンプ翼車2
及びタービン翼車3間に機械的に結合する。直結
クラツチCdのこのような作動時でも、その結合
力を超えてエンジンEの出力トルクが両翼車2,
3間に加わつた場合には、クラツチローラ15は
各円錐面9,11に対して滑りを生じ、上記トル
クは二分割されて、一部のトルクは直結クラツチ
Cdを介して機械的に、残りのトルクは両翼車2,
3を介して流体力学的に伝達することになり、前
者のトルクと後者のトルクとの比がクラツチロー
ラ15の滑り度合により変化する可変動力分割系
が形成される。
機能が不必要となつた段階で、トルクコンバータ
Tの内圧より高い油圧を油圧シリンダ14内に導
入すると、ピストン13即ち被動部材12が駆動
部材10に向つて押動される。これによりクラツ
チローラ15は両円錐面9,11に圧接される。
このときエンジンEの出力トルクにより駆動部材
10が被動部材12に対して第2図でX方向に回
転されると、これに伴いクラツチローラ15が自
転するが、このクラツチローラ15は、その中心
軸線oが前述のように傾斜しているので、その自
転により両部材10,12にこれらを互いに接近
させるような相対的軸方向変位を与える。その結
果、クラツチローラ15は両円錐面9,11間に
喰込み、両部材10,12間、即ちポンプ翼車2
及びタービン翼車3間に機械的に結合する。直結
クラツチCdのこのような作動時でも、その結合
力を超えてエンジンEの出力トルクが両翼車2,
3間に加わつた場合には、クラツチローラ15は
各円錐面9,11に対して滑りを生じ、上記トル
クは二分割されて、一部のトルクは直結クラツチ
Cdを介して機械的に、残りのトルクは両翼車2,
3を介して流体力学的に伝達することになり、前
者のトルクと後者のトルクとの比がクラツチロー
ラ15の滑り度合により変化する可変動力分割系
が形成される。
直結クラツチCdの作動状態において、トルク
コンバータTに逆負荷が加われば、被動部材12
の回転速度が駆動部材10の回転速度よりも大き
くなるので、相対的には駆動部材10が被動部材
12に対してY方向に回転し、これに伴いクラツ
チローラ15は先刻とは反対方向に自転して、両
部材10,12にこれらを互いに離間させるよう
な相対的な軸方向変位を与える。その結果、クラ
ツチローラ15は両円錐面9,11間への喰込み
から解除され、空転状態となる。したがつて、タ
ービン翼車3からポンプ翼車2への逆負荷の伝達
は流体力学的にのみ行われる。
コンバータTに逆負荷が加われば、被動部材12
の回転速度が駆動部材10の回転速度よりも大き
くなるので、相対的には駆動部材10が被動部材
12に対してY方向に回転し、これに伴いクラツ
チローラ15は先刻とは反対方向に自転して、両
部材10,12にこれらを互いに離間させるよう
な相対的な軸方向変位を与える。その結果、クラ
ツチローラ15は両円錐面9,11間への喰込み
から解除され、空転状態となる。したがつて、タ
ービン翼車3からポンプ翼車2への逆負荷の伝達
は流体力学的にのみ行われる。
油圧シリンダ14の油圧を解除すれば、ピスト
ン13はトルクコンバータTの内圧を受けて当初
の位置に後退するので、直結クラツチCdは不作
動状態となる。
ン13はトルクコンバータTの内圧を受けて当初
の位置に後退するので、直結クラツチCdは不作
動状態となる。
再び第1図において、変速機Mの相互に平行な
入、出力軸5,6には、第1速歯車列G1、第2
速歯車列G2、第3速歯車列G3、第4速歯車列G4、
および後進歯車列Grが並列に設けられる。第1
速歯車列G1は、第1速クラツチC1を介して入力
軸5に連結される駆動歯車17と、該歯車17に
噛合し出力軸6に一方向クラツチCoを介して連
結可能な被動歯車18とから成る。第2速歯車列
G2は、入力軸5に第2速クラツチC2を介して連
結可能な駆動歯車19と、出力軸6に固設され上
記歯車19と噛合する被動歯車20とから成る。
第3速歯車列G3は、入力軸5に固設した駆動歯
車21と、出力軸6に第3速クラツチC3を介し
て連結され上記歯車21と噛合可能な被動歯車2
2とから成る。また第4速歯車列G4は、第4速
クラツチC4を介して入力軸5に連結された駆動
歯車23と、切換クラツチCsを介して出力軸6
に連結され上記歯車23に噛合する被動歯車24
とから成る。さらに後進歯車列Grは、第4速歯
車列G4の駆動歯車23と一体的に設けられた駆
動歯車25と、出力軸6に前記切換クラツチCs
を介して連結される被動歯車27と両歯車25,
27に噛合するアイドル歯車26とから成る。前
記切換クラツチCsは、被動歯車24,27の中
間に設けられ、該クラツチCsのセレクタスリー
ブSを図で左方の前進位置または右方の後進位置
にシフトすることにより、被動歯車24,27を
出力軸6に選択的に連結することができる。一方
向クラツチCoは、エンジンEからの駆動トルク
のみを伝達し、反対方向のトルクは伝達しない。
入、出力軸5,6には、第1速歯車列G1、第2
速歯車列G2、第3速歯車列G3、第4速歯車列G4、
および後進歯車列Grが並列に設けられる。第1
速歯車列G1は、第1速クラツチC1を介して入力
軸5に連結される駆動歯車17と、該歯車17に
噛合し出力軸6に一方向クラツチCoを介して連
結可能な被動歯車18とから成る。第2速歯車列
G2は、入力軸5に第2速クラツチC2を介して連
結可能な駆動歯車19と、出力軸6に固設され上
記歯車19と噛合する被動歯車20とから成る。
第3速歯車列G3は、入力軸5に固設した駆動歯
車21と、出力軸6に第3速クラツチC3を介し
て連結され上記歯車21と噛合可能な被動歯車2
2とから成る。また第4速歯車列G4は、第4速
クラツチC4を介して入力軸5に連結された駆動
歯車23と、切換クラツチCsを介して出力軸6
に連結され上記歯車23に噛合する被動歯車24
とから成る。さらに後進歯車列Grは、第4速歯
車列G4の駆動歯車23と一体的に設けられた駆
動歯車25と、出力軸6に前記切換クラツチCs
を介して連結される被動歯車27と両歯車25,
27に噛合するアイドル歯車26とから成る。前
記切換クラツチCsは、被動歯車24,27の中
間に設けられ、該クラツチCsのセレクタスリー
ブSを図で左方の前進位置または右方の後進位置
にシフトすることにより、被動歯車24,27を
出力軸6に選択的に連結することができる。一方
向クラツチCoは、エンジンEからの駆動トルク
のみを伝達し、反対方向のトルクは伝達しない。
而して、セレクタスリーブSが図示のように前
進位置に保持されているとき、第1速クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて第1速歯車列G1が確立し、この歯
車列G1を介して入力軸5から出力軸6にトルク
が伝達される。次に第1速クラツチC1を接続し
たままで、第2速クラツチC2を接続すれば、駆
動歯車19が入力軸5に連結されて第2速歯車列
G2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5か
ら出力軸6にトルクが伝達される。この際、第1
速クラツチC1も係合されているが、一方向クラ
ツチCoの働きによつて第1速とはならず第2速
になり、これは第3速、第4速のときも同様であ
る。第2速クラツチC2を解除して第3速クラツ
チC3を接続すれば、被動歯車22が出力軸6に
連結されて第3速歯車列G1が確立され、また第
3速クラツチC3を解除して第4速クラツチC4を
接続すれば、駆動歯車23が入力軸5に連結され
て第4速歯車列G4が確立する。さらに切換クラ
ツチCsのセレクタスリーブSを右動して、第4
速クラツチC4のみを接続すれば、駆動歯車25
が入力軸5に連結され、被動歯車27が出力軸6
に連結されて後進歯車列Grが確立し、この歯車
列Grを介して入力軸5から出力軸6に後進トル
クが伝達される。
進位置に保持されているとき、第1速クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて第1速歯車列G1が確立し、この歯
車列G1を介して入力軸5から出力軸6にトルク
が伝達される。次に第1速クラツチC1を接続し
たままで、第2速クラツチC2を接続すれば、駆
動歯車19が入力軸5に連結されて第2速歯車列
G2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5か
ら出力軸6にトルクが伝達される。この際、第1
速クラツチC1も係合されているが、一方向クラ
ツチCoの働きによつて第1速とはならず第2速
になり、これは第3速、第4速のときも同様であ
る。第2速クラツチC2を解除して第3速クラツ
チC3を接続すれば、被動歯車22が出力軸6に
連結されて第3速歯車列G1が確立され、また第
3速クラツチC3を解除して第4速クラツチC4を
接続すれば、駆動歯車23が入力軸5に連結され
て第4速歯車列G4が確立する。さらに切換クラ
ツチCsのセレクタスリーブSを右動して、第4
速クラツチC4のみを接続すれば、駆動歯車25
が入力軸5に連結され、被動歯車27が出力軸6
に連結されて後進歯車列Grが確立し、この歯車
列Grを介して入力軸5から出力軸6に後進トル
クが伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部
に設けた出力歯車28から差動装置Dfの大径歯
車DGに伝達される。
に設けた出力歯車28から差動装置Dfの大径歯
車DGに伝達される。
歯車DGに固着された歯車Dsに噛合する歯車1
00にはスピードメータケーブル101の一端が
固着され、該スピードメータケーブル101の他
端にはスピードメータ102が固着され、更に、
スピードメータケーブル101には車速センサ1
03のマグネツト104が介挿接続される。スピ
ードメータ102は歯車Ds,101及びケーブ
ル101を介して駆動され、車速を指示する。ま
た、回転センサ103は前記マグネツト104と
当該マグネツト104により駆動される例えばリ
ードスイツチ105とから成り、前記スピードメ
ータケーブル101と共に回転するマグネツト1
04によりリードスイツチ105が開閉され、こ
の開閉に伴なうオン、オフ信号が後述する電子制
御回路121に供給される。
00にはスピードメータケーブル101の一端が
固着され、該スピードメータケーブル101の他
端にはスピードメータ102が固着され、更に、
スピードメータケーブル101には車速センサ1
03のマグネツト104が介挿接続される。スピ
ードメータ102は歯車Ds,101及びケーブ
ル101を介して駆動され、車速を指示する。ま
た、回転センサ103は前記マグネツト104と
当該マグネツト104により駆動される例えばリ
ードスイツチ105とから成り、前記スピードメ
ータケーブル101と共に回転するマグネツト1
04によりリードスイツチ105が開閉され、こ
の開閉に伴なうオン、オフ信号が後述する電子制
御回路121に供給される。
第3図において油圧ポンプPは、油タンクRか
ら油を吸い上げて作動油路29,94に圧送す
る。この圧油はレギユレータ弁Vrにより所定圧
力に調圧された後、手動切換弁としてのマニユア
ル弁Vm及びタイミング弁50に送られる。この
油圧をライン圧Plという。
ら油を吸い上げて作動油路29,94に圧送す
る。この圧油はレギユレータ弁Vrにより所定圧
力に調圧された後、手動切換弁としてのマニユア
ル弁Vm及びタイミング弁50に送られる。この
油圧をライン圧Plという。
レギユレータ弁Vrにより調圧された圧油の一
部は絞り33を有する入口油路34を経てトルク
コンバータT内に導かれて、キヤビテーシヨンを
防止するようにその内部を加圧する。トルクコン
バータTの出口油路35には保圧弁36が設けら
れ、この保圧弁36を通過した油はオイルクーラ
37を経て油タンクRに戻る。
部は絞り33を有する入口油路34を経てトルク
コンバータT内に導かれて、キヤビテーシヨンを
防止するようにその内部を加圧する。トルクコン
バータTの出口油路35には保圧弁36が設けら
れ、この保圧弁36を通過した油はオイルクーラ
37を経て油タンクRに戻る。
作動油路29はスロツトル弁Vtおよびガバナ
弁Vgに接続される。スロツトル弁Vtはスロツト
ルペダル(図示せず)の踏込み量に応じて制御さ
れ、エンジンEのスロツトル開度に応じた指標、
すなわちエンジンEの出力を代表する指標として
スロツトル圧Ptをパイロツト油路48に出力す
る。またガバナ弁Vgは、補助変速機Mの出力軸
6または差動装置Dfの大径歯車DG等で駆動され、
車速に比例した油圧、すなわちガバナ圧Pgをパ
イロツト油路49に出力する。
弁Vgに接続される。スロツトル弁Vtはスロツト
ルペダル(図示せず)の踏込み量に応じて制御さ
れ、エンジンEのスロツトル開度に応じた指標、
すなわちエンジンEの出力を代表する指標として
スロツトル圧Ptをパイロツト油路48に出力す
る。またガバナ弁Vgは、補助変速機Mの出力軸
6または差動装置Dfの大径歯車DG等で駆動され、
車速に比例した油圧、すなわちガバナ圧Pgをパ
イロツト油路49に出力する。
マニユアル弁Vmは作動油路29から分岐した
油路39と油路40との間に介装され、中立位
置、2NDホールド位置、ドライブ位置D3,D
4および後進位置などのシフト位置を備え、
2NDホールド位置及びドライブ位置D3,D4
にあるときに油路39,40を連通させる。
2NDホールド位置は変速を全く行なわず、2ND
ギア比で走行し、D3位置は変速を行うがLOW
←→2ND←→3RDのギア比まででTOPにはならない
位置であり、D4位置はLOWからTOPまで全て
のギア比間で自動変速を行なう位置であり、これ
らの各位置はシフトレバーにより選択される。
油路39と油路40との間に介装され、中立位
置、2NDホールド位置、ドライブ位置D3,D
4および後進位置などのシフト位置を備え、
2NDホールド位置及びドライブ位置D3,D4
にあるときに油路39,40を連通させる。
2NDホールド位置は変速を全く行なわず、2ND
ギア比で走行し、D3位置は変速を行うがLOW
←→2ND←→3RDのギア比まででTOPにはならない
位置であり、D4位置はLOWからTOPまで全て
のギア比間で自動変速を行なう位置であり、これ
らの各位置はシフトレバーにより選択される。
油路40から分岐した油路41は第1速クラツ
チC1の油圧作動部に接続されており、したがつ
てマニユアル弁Vmがドライブ位置にあるときに
第1速クラツチC1は常に係合している。油路4
0の油圧は、第1速クラツチC1に供給されると
ともに、1−2シフト弁V1、2−3シフト弁V2、
3−4シフト弁V3の切換動作に応じて第2速ク
ラツチC2、第3速クラツチC3および第4速クラ
ツチC4の各油圧作動部に切換えて供給される。
チC1の油圧作動部に接続されており、したがつ
てマニユアル弁Vmがドライブ位置にあるときに
第1速クラツチC1は常に係合している。油路4
0の油圧は、第1速クラツチC1に供給されると
ともに、1−2シフト弁V1、2−3シフト弁V2、
3−4シフト弁V3の切換動作に応じて第2速ク
ラツチC2、第3速クラツチC3および第4速クラ
ツチC4の各油圧作動部に切換えて供給される。
これらのシフト弁V1〜V3は、その両端にスロ
ツトル圧Ptおよびガバナ圧Pgが作用されており、
車速の増大すなわちガバナ圧Pgの増大に応じて、
左側の第1切換位置から右側の第2切換位置へと
切換動作する。シフト弁V1,V2の各一方のパイ
ロツトポートはパイロツト油路49に直接接続さ
れ、シフト弁V3の一方のパイロツトポートはマ
ニアル弁Vmを経てパイロツト油路49に接続さ
れる。そして、シフト弁V3の前記パイロツトポ
ートはD4位置のときには図示のようにパイロツ
ト油路49に接続され、D3位置のときにはタン
クに接続される。尚、第3図はマニアル弁Vmが
D4位置にあるときの回路図を示す。1−2シフ
ト弁V1は、油路40と、絞り43を有する油路
42との間に介装されており、車速が低い状態で
は両油路40,42間を遮断する第1切換位置に
ある。したがつてこの状態では第1速クラツチ
C1のみが係合し、第1速の速度比が確立する。
ツトル圧Ptおよびガバナ圧Pgが作用されており、
車速の増大すなわちガバナ圧Pgの増大に応じて、
左側の第1切換位置から右側の第2切換位置へと
切換動作する。シフト弁V1,V2の各一方のパイ
ロツトポートはパイロツト油路49に直接接続さ
れ、シフト弁V3の一方のパイロツトポートはマ
ニアル弁Vmを経てパイロツト油路49に接続さ
れる。そして、シフト弁V3の前記パイロツトポ
ートはD4位置のときには図示のようにパイロツ
ト油路49に接続され、D3位置のときにはタン
クに接続される。尚、第3図はマニアル弁Vmが
D4位置にあるときの回路図を示す。1−2シフ
ト弁V1は、油路40と、絞り43を有する油路
42との間に介装されており、車速が低い状態で
は両油路40,42間を遮断する第1切換位置に
ある。したがつてこの状態では第1速クラツチ
C1のみが係合し、第1速の速度比が確立する。
マニアル弁Vmが第3図に示すD4位置に選択
されている状態において、車速が上昇すると、1
−2シフト弁V1は右側の第2切換位置に切換わ
り、油路40,42が連通される。このとき、2
−3シフト弁V2は図示の第1切換位置にあり、
油路42は第2速クラツチC2の油圧作動部に通
じる油路44に連通される。そのため、第1速ク
ラツチC1および第2速クラツチC2が係合するが、
一方向クラツチCo(第1図参照)の働きにより、
第2速の歯車列G2のみが確立し、第2速の速度
比となる。
されている状態において、車速が上昇すると、1
−2シフト弁V1は右側の第2切換位置に切換わ
り、油路40,42が連通される。このとき、2
−3シフト弁V2は図示の第1切換位置にあり、
油路42は第2速クラツチC2の油圧作動部に通
じる油路44に連通される。そのため、第1速ク
ラツチC1および第2速クラツチC2が係合するが、
一方向クラツチCo(第1図参照)の働きにより、
第2速の歯車列G2のみが確立し、第2速の速度
比となる。
2−3シフト弁V2において、車速がさらに上
昇すると、右側の第2切換位置に切換わり、油路
42が油路45に連通される。この際、3−4シ
フト弁V3は図示のように左側の第1切換位置に
あり、油路45は、第3速クラツチC3の油圧作
動部に通じる油路46に連通される。したがつて
第3速クラツチC3が係合し、第3速の速度比が
確立する。
昇すると、右側の第2切換位置に切換わり、油路
42が油路45に連通される。この際、3−4シ
フト弁V3は図示のように左側の第1切換位置に
あり、油路45は、第3速クラツチC3の油圧作
動部に通じる油路46に連通される。したがつて
第3速クラツチC3が係合し、第3速の速度比が
確立する。
車速がさらに上昇すると、3−4シフト弁V3
は右側の第2切換位置に切換わり、油路45は、
第4速クラツチC4の油圧作動部に通じる油路4
7に連通される。したがつて第4速クラツチC4
が係合して第4速の速度比が確立する。
は右側の第2切換位置に切換わり、油路45は、
第4速クラツチC4の油圧作動部に通じる油路4
7に連通される。したがつて第4速クラツチC4
が係合して第4速の速度比が確立する。
マニアル弁VmがD3位置に選択されていると
きには3−4シフト弁V3は図示のように第1切
換位置に保持されたままであり、従つて、第3速
の速度比まで確立される。
きには3−4シフト弁V3は図示のように第1切
換位置に保持されたままであり、従つて、第3速
の速度比まで確立される。
さて、直結クラツチCdの作動圧を制御する作
動圧制御手段Dcの構成を第3図により続けて説
明すると、この作動圧制御手段Dcは、タイミン
グ弁50と、モジユレート弁60と、アイドルリ
リース弁70と、作動圧を強弱2段階に切換える
ための切換手段80とを有し、切換手段80の作
動は制御手段120によつて制御される。
動圧制御手段Dcの構成を第3図により続けて説
明すると、この作動圧制御手段Dcは、タイミン
グ弁50と、モジユレート弁60と、アイドルリ
リース弁70と、作動圧を強弱2段階に切換える
ための切換手段80とを有し、切換手段80の作
動は制御手段120によつて制御される。
タイミング弁50は、変速時に直結クラツチ
Cdの直結すなわちトルクコンバータTのロツク
アツプを解除するための弁であり、右方の第1切
換位置と左方の第2切換位置との間を移動するス
プール弁体51と、この弁体51の左端面が臨む
第1パイロツト油圧室52と、弁体51の右端面
が臨む第2パイロツト油圧室53aと、弁体51
の右側に臨んだ段部51aが臨む第3パイロツト
油圧室53bと、弁体51を右側に押圧するばね
54とを有する。第1パイロツト油圧室52は油
タンクRに連通され、第2パイロツト油圧室53
aには第4速クラツチC4への作動油路47から
分岐したパイロツト油路90が連通され、第3パ
イロツト油圧室53bには第2速クラツチC2へ
の作動油路44から分岐したパイロツト油路91
が連通される。弁体51の第2パイロツト油圧室
53aに臨む受圧面積と、第3パイロツト油圧室
53bに臨む受圧面積とはほぼ等しくされる。弁
体51の外周にはランド56を挾んで2つの環状
溝57,58が設けられており、弁体51が図示
のように第1切換位置にあるときには、レギユレ
ータ弁Vrにより調圧された圧油を導く油路92
がモジユレート弁60への出力油路61に連通し
ている。この状態は弁体51が左方の第2切換位
置にあるときにも変わらない。ただし、第1切換
位置および第2切換位置間を弁体51が移動する
途中の位置では、出力油路61が油路92と一時
遮断され、油路92は絞り93を有する油路94
に連通される。また直結クラツチCdの油圧シリ
ンダ14に通じる油路71から分岐した油路95
が、弁体51に穿設された油路59を介して第1
パイロツト油圧室52すなわち油タンクRに連通
される。
Cdの直結すなわちトルクコンバータTのロツク
アツプを解除するための弁であり、右方の第1切
換位置と左方の第2切換位置との間を移動するス
プール弁体51と、この弁体51の左端面が臨む
第1パイロツト油圧室52と、弁体51の右端面
が臨む第2パイロツト油圧室53aと、弁体51
の右側に臨んだ段部51aが臨む第3パイロツト
油圧室53bと、弁体51を右側に押圧するばね
54とを有する。第1パイロツト油圧室52は油
タンクRに連通され、第2パイロツト油圧室53
aには第4速クラツチC4への作動油路47から
分岐したパイロツト油路90が連通され、第3パ
イロツト油圧室53bには第2速クラツチC2へ
の作動油路44から分岐したパイロツト油路91
が連通される。弁体51の第2パイロツト油圧室
53aに臨む受圧面積と、第3パイロツト油圧室
53bに臨む受圧面積とはほぼ等しくされる。弁
体51の外周にはランド56を挾んで2つの環状
溝57,58が設けられており、弁体51が図示
のように第1切換位置にあるときには、レギユレ
ータ弁Vrにより調圧された圧油を導く油路92
がモジユレート弁60への出力油路61に連通し
ている。この状態は弁体51が左方の第2切換位
置にあるときにも変わらない。ただし、第1切換
位置および第2切換位置間を弁体51が移動する
途中の位置では、出力油路61が油路92と一時
遮断され、油路92は絞り93を有する油路94
に連通される。また直結クラツチCdの油圧シリ
ンダ14に通じる油路71から分岐した油路95
が、弁体51に穿設された油路59を介して第1
パイロツト油圧室52すなわち油タンクRに連通
される。
モジユレート弁60は、前記出力油路61と、
油路63との間に設けられており、左方の閉じ位
置と右方の開き位置との間を移動するスプール弁
体64と、この弁体64の左端面が臨む第1パイ
ロツト油圧室65と、弁体64の右端部に設けら
れた右肩部64aが臨む第2パイロツト油圧室6
6と、第1パイロツト油圧室65に突入して弁体
64に当接するプランジヤ68と、プランジヤ6
8の左端面が臨む第3パイロツト油圧室69と、
第1パイロツト油圧室65に収容されるばね67
とを有する。第1パイロツト油圧室65には、ガ
バナ弁Vgからのガバナ圧Pgを導くパイロツト油
路49から分岐したパイロツト油路49′が連通
され、したがつて第1パイロツト油圧室65には
ガバナ圧Pgが導入される。また第3パイロツト
油圧室69には、スロツトル弁Vtからのスロツ
トル圧Ptを導くパイロツト油路48が連通され、
したがつて第3パイロツト油圧室69にはスロツ
トル圧Ptが作用する。さらに第2パイロツト油
圧室66は、油路63に、絞り96を備える油路
97を介して連通される。
油路63との間に設けられており、左方の閉じ位
置と右方の開き位置との間を移動するスプール弁
体64と、この弁体64の左端面が臨む第1パイ
ロツト油圧室65と、弁体64の右端部に設けら
れた右肩部64aが臨む第2パイロツト油圧室6
6と、第1パイロツト油圧室65に突入して弁体
64に当接するプランジヤ68と、プランジヤ6
8の左端面が臨む第3パイロツト油圧室69と、
第1パイロツト油圧室65に収容されるばね67
とを有する。第1パイロツト油圧室65には、ガ
バナ弁Vgからのガバナ圧Pgを導くパイロツト油
路49から分岐したパイロツト油路49′が連通
され、したがつて第1パイロツト油圧室65には
ガバナ圧Pgが導入される。また第3パイロツト
油圧室69には、スロツトル弁Vtからのスロツ
トル圧Ptを導くパイロツト油路48が連通され、
したがつて第3パイロツト油圧室69にはスロツ
トル圧Ptが作用する。さらに第2パイロツト油
圧室66は、油路63に、絞り96を備える油路
97を介して連通される。
このモジユレート弁60においては、スプール
弁体64が、スロツトル圧Ptおよびガバナ圧Pg
によつて開弁方向に付勢され、モジユレート弁6
0自身の出力圧で閉弁方向に付勢される。したが
つて、モジユレート弁60は油路63に出力され
る油圧、すなわち直結クラツチCdの作動圧を車
速およびスロツトル開度に比例して強める働きを
する。
弁体64が、スロツトル圧Ptおよびガバナ圧Pg
によつて開弁方向に付勢され、モジユレート弁6
0自身の出力圧で閉弁方向に付勢される。したが
つて、モジユレート弁60は油路63に出力され
る油圧、すなわち直結クラツチCdの作動圧を車
速およびスロツトル開度に比例して強める働きを
する。
アイドルリリース弁70は、前記油路63と、
直結クラツチCdの油圧シリンダ14に連通する
油路71との間に設けられ、右方の閉じ位置と左
方の開き位置との間を移動するスプール弁体72
と、弁体72の左端面が臨む第1パイロツト油圧
室73と、弁体72の右端面が臨む第2パイロツ
ト油圧室74と、弁体72を閉じ側に付勢するば
ね75とを含む。第1パイロツト油圧室73は油
タンクRに連通し、第2パイロツト油圧室74に
は、パイロツト油路48が連通される。
直結クラツチCdの油圧シリンダ14に連通する
油路71との間に設けられ、右方の閉じ位置と左
方の開き位置との間を移動するスプール弁体72
と、弁体72の左端面が臨む第1パイロツト油圧
室73と、弁体72の右端面が臨む第2パイロツ
ト油圧室74と、弁体72を閉じ側に付勢するば
ね75とを含む。第1パイロツト油圧室73は油
タンクRに連通し、第2パイロツト油圧室74に
は、パイロツト油路48が連通される。
このアイドルリリース弁70においては、第2
パイロツト油圧室74の圧力がばね75のばね力
よりも小さいとき図示のように閉じ、直結クラツ
チCdにおける油圧シリンダ14の油圧は油路7
1および解放ポート76を介して油タンクRに解
放される。また第2パイロツト油圧室74に導入
されるスロツトル圧Ptがばね75のばね力に打
ち勝つと弁体72が左動して油路63,71が連
通され、直結クラツチCdが作動する。このよう
にして、アイドルリリース弁70は、スロツトル
開度がアイドル位置にあるときに、直結クラツチ
Cdの係合状態を解除、すなわちトルクコンバー
タTのロツクアツプを解除する働きをする。
パイロツト油圧室74の圧力がばね75のばね力
よりも小さいとき図示のように閉じ、直結クラツ
チCdにおける油圧シリンダ14の油圧は油路7
1および解放ポート76を介して油タンクRに解
放される。また第2パイロツト油圧室74に導入
されるスロツトル圧Ptがばね75のばね力に打
ち勝つと弁体72が左動して油路63,71が連
通され、直結クラツチCdが作動する。このよう
にして、アイドルリリース弁70は、スロツトル
開度がアイドル位置にあるときに、直結クラツチ
Cdの係合状態を解除、すなわちトルクコンバー
タTのロツクアツプを解除する働きをする。
切換手段80は、ソレノイド弁81を備えるド
レン油路82と、一対の絞り83,84とから成
り、ドレン油路82はモジユレート弁60の第1
パイロツト油圧室65に接続され、一方の絞り8
3はガバナ圧Pgを第1パイロツト油圧室65に
導くためのパイロツト油路49′に設けられ、他
方の絞り84はドレン油路82におけるソレノイ
ド弁81の上流側に設けられる。ソレノイド弁8
1は、その弁体87がばね85で閉じ側に付勢さ
れており、ソレノイド86が励磁されたときばね
85のばね力に抗して弁体87が開弁作動され
る。
レン油路82と、一対の絞り83,84とから成
り、ドレン油路82はモジユレート弁60の第1
パイロツト油圧室65に接続され、一方の絞り8
3はガバナ圧Pgを第1パイロツト油圧室65に
導くためのパイロツト油路49′に設けられ、他
方の絞り84はドレン油路82におけるソレノイ
ド弁81の上流側に設けられる。ソレノイド弁8
1は、その弁体87がばね85で閉じ側に付勢さ
れており、ソレノイド86が励磁されたときばね
85のばね力に抗して弁体87が開弁作動され
る。
このような切換手段80において、ソレノイド
弁81が閉じている状態では、モジユレート弁6
0の第1パイロツト油圧室65にはガバナ圧Pg
そのものが作用するので、モジユレート弁60の
出力すなわちアイドルリリース弁70および油路
71を介して油圧シリンダ14に作用する作動圧
は、第4図の実線で示すように、車速に比例し
て増大する。なお、第4図では説明の簡略化のた
めスロツトル圧Ptの影響は省いてあり、前記実
線で示す作動圧曲線はスロツトル開度がアイド
ル時であつてしかもばね67を省いたときのもの
である。
弁81が閉じている状態では、モジユレート弁6
0の第1パイロツト油圧室65にはガバナ圧Pg
そのものが作用するので、モジユレート弁60の
出力すなわちアイドルリリース弁70および油路
71を介して油圧シリンダ14に作用する作動圧
は、第4図の実線で示すように、車速に比例し
て増大する。なお、第4図では説明の簡略化のた
めスロツトル圧Ptの影響は省いてあり、前記実
線で示す作動圧曲線はスロツトル開度がアイド
ル時であつてしかもばね67を省いたときのもの
である。
これに反してソレノイド弁81が開いている
と、モジユレート弁60の第1パイロツト油圧室
65には両2つの絞り83,84で変調された油
圧が作用することになる。たとえば両2つの絞り
83,84の開度が同一である場合には、この変
調油圧はガバナ圧Pgの半分の値となり、したが
つてそのときのモジユレート弁60の出力圧すな
わち作動圧は、ばね67を省いた場合、第4図の
実線で示した作動圧の1/2のものとなろう。こ
こで一方の絞り83の開孔面積をA1とし、他方
の絞り84の開孔面積をA2とすると、第1パイ
ロツト油圧室65に作用する変調油圧Pcは次式
で表わされる。
と、モジユレート弁60の第1パイロツト油圧室
65には両2つの絞り83,84で変調された油
圧が作用することになる。たとえば両2つの絞り
83,84の開度が同一である場合には、この変
調油圧はガバナ圧Pgの半分の値となり、したが
つてそのときのモジユレート弁60の出力圧すな
わち作動圧は、ばね67を省いた場合、第4図の
実線で示した作動圧の1/2のものとなろう。こ
こで一方の絞り83の開孔面積をA1とし、他方
の絞り84の開孔面積をA2とすると、第1パイ
ロツト油圧室65に作用する変調油圧Pcは次式
で表わされる。
Pc=1/1+(A2/A1)2・Pg=1/α・Pg
すなわち、変調油圧PcはガバナPgの1/αと
なり、第4図の破線で示される特性を示す。つ
まり、ソレノイド弁81を開閉作動させることに
より、直結クラツチCdの作動圧を第4図の実線
および破線間で任意に制御することができ
る。なお、第4図には前述のようにスロツトル開
度の影響が省略されているが、実際には第4図の
圧力及び車速を表わす各軸と直交するスロツトル
座標があり、スロツトル開度に比例してモジユレ
ート弁60の出力すなわち作動圧が強められる。
第4図において鎖線で示す直線はトルクコンバ
ータTの内圧PTを示すものであり、実線〜
あるいは破線で示す作動圧と前記内圧PTとの
差圧が直結クラツチCdの係合強さを規定する。
なり、第4図の破線で示される特性を示す。つ
まり、ソレノイド弁81を開閉作動させることに
より、直結クラツチCdの作動圧を第4図の実線
および破線間で任意に制御することができ
る。なお、第4図には前述のようにスロツトル開
度の影響が省略されているが、実際には第4図の
圧力及び車速を表わす各軸と直交するスロツトル
座標があり、スロツトル開度に比例してモジユレ
ート弁60の出力すなわち作動圧が強められる。
第4図において鎖線で示す直線はトルクコンバ
ータTの内圧PTを示すものであり、実線〜
あるいは破線で示す作動圧と前記内圧PTとの
差圧が直結クラツチCdの係合強さを規定する。
ソレノイド弁81の開閉作動、すなわち切換手
段80の切換動作を制御するための制御装置12
0は、第5図に示すようにマイクロコンピユータ
などの電子制御回路121と、車速検出器103
と、エンジン回転数検出器106と、シフト位置
検出器109と、補機作動検出器例えば空調装置
作動検出器110等から構成され、後述するよう
に各検出器103,106,109,110の検
出信号に応じて電子制御回路121からソレノイ
ド弁81(第3図)のソレノイド86を付勢ある
いは消勢する制御信号が出力される。
段80の切換動作を制御するための制御装置12
0は、第5図に示すようにマイクロコンピユータ
などの電子制御回路121と、車速検出器103
と、エンジン回転数検出器106と、シフト位置
検出器109と、補機作動検出器例えば空調装置
作動検出器110等から構成され、後述するよう
に各検出器103,106,109,110の検
出信号に応じて電子制御回路121からソレノイ
ド弁81(第3図)のソレノイド86を付勢ある
いは消勢する制御信号が出力される。
車速検出器103(第1図)はスピードメータ
ケーブル101の途中に固着され当該ケーブル1
01と一体に回転する複数例えば4極の磁極を有
する円盤状のマグネツト104と、このマグネツ
ト104と離隔対向して配設され各磁極と対向す
る毎に閉成されるリードスイツチ105から成
り、スピードメータケーブル101の1回転毎に
4回閉成される。エンジン回転数検出器106
(第5図)はイグナイタ107とイグニツシヨン
コイル108との接続点106aからエンジン回
転数に伴い変化する信号を得るように構成されて
いる。
ケーブル101の途中に固着され当該ケーブル1
01と一体に回転する複数例えば4極の磁極を有
する円盤状のマグネツト104と、このマグネツ
ト104と離隔対向して配設され各磁極と対向す
る毎に閉成されるリードスイツチ105から成
り、スピードメータケーブル101の1回転毎に
4回閉成される。エンジン回転数検出器106
(第5図)はイグナイタ107とイグニツシヨン
コイル108との接続点106aからエンジン回
転数に伴い変化する信号を得るように構成されて
いる。
変速段検出器109は図示しないマニアルシフ
トレバー部に設けられ、例えば2つのリミツトス
イツチ109aと109bとを有し、リミツトス
イツチ109aはD3位置が選択されたときに閉
成され、リミツトスイツチ109bはD4位置が
選択されたときに閉成する。
トレバー部に設けられ、例えば2つのリミツトス
イツチ109aと109bとを有し、リミツトス
イツチ109aはD3位置が選択されたときに閉
成され、リミツトスイツチ109bはD4位置が
選択されたときに閉成する。
尚、本実施例では変速段検出器としてリミツト
スイツチを使用した場合について記述したが、こ
れに限るものではなく、他の例えばリードスイツ
チ等を使用してもよいことは勿論である。
スイツチを使用した場合について記述したが、こ
れに限るものではなく、他の例えばリードスイツ
チ等を使用してもよいことは勿論である。
補機を代表する負荷例えば空気調和装置(以下
空調装置という)作動検出器110(第5図)は
空調装置作動スイツチ111と、当該スイツチ1
11の投入により付勢されて圧縮機をエンジンの
クランク軸に接続する電磁クラツチのソレノイド
112との接続点110aからスイツチ111の
投入信号即ち、空調装置の作動信号を得るように
構成される。
空調装置という)作動検出器110(第5図)は
空調装置作動スイツチ111と、当該スイツチ1
11の投入により付勢されて圧縮機をエンジンの
クランク軸に接続する電磁クラツチのソレノイド
112との接続点110aからスイツチ111の
投入信号即ち、空調装置の作動信号を得るように
構成される。
電子制御回路121は(第5図)電源回路12
2、リセツト回路125、入力回路126〜13
0、微分回路131,132、発振回路133、
中央演算処理回路(以下CPUという)160及
び出力回路161とを備える。
2、リセツト回路125、入力回路126〜13
0、微分回路131,132、発振回路133、
中央演算処理回路(以下CPUという)160及
び出力回路161とを備える。
電源回路122のダイオードD1のアノード側
はイグニツシヨンスイツチ115に、カソード側
は線170に夫々接続され、線170とアース線
171との間にはコンデンサC1〜C2が並列接続
され、線171と線170aとの間にはコンデン
サC3,C4が並列接続されている。電源安定用の
回路素子123は線170と170aとの間に接
続され、更に線171にも接続されている。
はイグニツシヨンスイツチ115に、カソード側
は線170に夫々接続され、線170とアース線
171との間にはコンデンサC1〜C2が並列接続
され、線171と線170aとの間にはコンデン
サC3,C4が並列接続されている。電源安定用の
回路素子123は線170と170aとの間に接
続され、更に線171にも接続されている。
リセツト回路125のツエナーダイオードDz1
のカソード側は線170に、アノード側は抵抗
R1を介してトランジスタTr1のベースに接続さ
れ、抵抗R1とダイオードDz1との接続点は抵抗R2
を介して接地され、トランジスタTr1のベースは
コンデンサC5を介して接地される。トランジス
タTr1のコレクタは抵抗R3,R4を介して夫々線1
70a、トランジスタTr2のベースに接続され、
エミツタは接地される。トランジスタTr2のコレ
クタは線170aと171との間に接続された抵
抗R5とコンデンサC6との直列回路の当該抵抗R5
とコンデンサC6との接続点125aに接続され、
該接続点125aはCPU160のリセツト入力
端子RESに接続される。抵抗R5にはダイオード
D2が並列に接続される。
のカソード側は線170に、アノード側は抵抗
R1を介してトランジスタTr1のベースに接続さ
れ、抵抗R1とダイオードDz1との接続点は抵抗R2
を介して接地され、トランジスタTr1のベースは
コンデンサC5を介して接地される。トランジス
タTr1のコレクタは抵抗R3,R4を介して夫々線1
70a、トランジスタTr2のベースに接続され、
エミツタは接地される。トランジスタTr2のコレ
クタは線170aと171との間に接続された抵
抗R5とコンデンサC6との直列回路の当該抵抗R5
とコンデンサC6との接続点125aに接続され、
該接続点125aはCPU160のリセツト入力
端子RESに接続される。抵抗R5にはダイオード
D2が並列に接続される。
入力回路126の抵抗R7の一端は変速段検出
器109のリミツトスイツチ109bを介して接
地されると共に抵抗R8を介して電源に接続され、
他端はインバータ140の入力端子に接続される
と共にコンデンサC7を介して接地され、該イン
バータ140の出力端子はCPU160の入力端
子P10に接続される。この入力回路126の出
力信号はリミツトスイツチ109bが開成されて
いる時即ち、D4位置が選択されていないときに
はローレベル、D4位置が選択されて閉成されて
いる時にはハイレベルとなる。入力回路127も
入力回路126と同様に構成され、抵抗R9の一
端が変速段検出器109のリミツトスイツチ10
9aに接続され、インバータ141の出力端子は
CPU160の入力端子P11に接続される。この入
力回路127の出力信号はD3位置が選択されて
いないときにはローレベル、選択されているとき
にはハイレベルとなる。
器109のリミツトスイツチ109bを介して接
地されると共に抵抗R8を介して電源に接続され、
他端はインバータ140の入力端子に接続される
と共にコンデンサC7を介して接地され、該イン
バータ140の出力端子はCPU160の入力端
子P10に接続される。この入力回路126の出
力信号はリミツトスイツチ109bが開成されて
いる時即ち、D4位置が選択されていないときに
はローレベル、D4位置が選択されて閉成されて
いる時にはハイレベルとなる。入力回路127も
入力回路126と同様に構成され、抵抗R9の一
端が変速段検出器109のリミツトスイツチ10
9aに接続され、インバータ141の出力端子は
CPU160の入力端子P11に接続される。この入
力回路127の出力信号はD3位置が選択されて
いないときにはローレベル、選択されているとき
にはハイレベルとなる。
入力回路128の抵抗R11の一端は空調装置作
動検出器111の接続点111aに、他端は抵抗
R12を介してインバータ142の入力端子に接続
され、抵抗R11と抵抗R12の接続点は抵抗R13を介
して接地され、インバータ141の入力端子はコ
ンデンサC9を介して接地され、出力端子はCPU
160の入力端子P12に接続される。この入力
回路128の出力信号は空調装置のスイツチ11
1が開成されているときにはハイレベル、閉成さ
れているときにはローレベルとなる。
動検出器111の接続点111aに、他端は抵抗
R12を介してインバータ142の入力端子に接続
され、抵抗R11と抵抗R12の接続点は抵抗R13を介
して接地され、インバータ141の入力端子はコ
ンデンサC9を介して接地され、出力端子はCPU
160の入力端子P12に接続される。この入力
回路128の出力信号は空調装置のスイツチ11
1が開成されているときにはハイレベル、閉成さ
れているときにはローレベルとなる。
入力回路129は前記入力回路126と同様に
構成され、抵抗R14の一端は車速検出器103の
リードスイツチ105の一端に接続され、インバ
ータ143の出力端子はCPU160の入力端子
TOに接続される。このインバータ143の出力
信号はリードスイツチ105が開成されていると
きにはローレベル、閉成されるとハイレベルとな
る。
構成され、抵抗R14の一端は車速検出器103の
リードスイツチ105の一端に接続され、インバ
ータ143の出力端子はCPU160の入力端子
TOに接続される。このインバータ143の出力
信号はリードスイツチ105が開成されていると
きにはローレベル、閉成されるとハイレベルとな
る。
入力回路130の抵抗R16の一端はエンジン回
転数検出器106の接続点106aに、他端は抵
抗R17を介してトランジスタTr3のベースに接続
され、これらの抵抗R16とR17との接続点とアー
スとの間には抵抗R18、コンデンサC11、ツエナー
ダイオードDz2が並列に接続される。トランジス
タTr3のコレクタは抵抗R19を介して電源に、及
びCPU160の入力端子T1に接続されると共
にコンデンサC12を介して接地される。この入力
回路130の出力信号はイグナイタ107が開成
されたときにローレベル、閉成されたときにハイ
レベルとなる。
転数検出器106の接続点106aに、他端は抵
抗R17を介してトランジスタTr3のベースに接続
され、これらの抵抗R16とR17との接続点とアー
スとの間には抵抗R18、コンデンサC11、ツエナー
ダイオードDz2が並列に接続される。トランジス
タTr3のコレクタは抵抗R19を介して電源に、及
びCPU160の入力端子T1に接続されると共
にコンデンサC12を介して接地される。この入力
回路130の出力信号はイグナイタ107が開成
されたときにローレベル、閉成されたときにハイ
レベルとなる。
微分回路131のノア回路145の一方の入力
端子は入力回路129の出力端子に、他方の入力
端子は抵抗R20、インバータ144を介して入力
回路129の出力端子に接続されると共にコンデ
ンサC13を介して接地され、出力端子はノア回路
149の一方の入力端子に接続される。微分回路
132のノア回路148の一方の入力端子はイン
バータ146を介して入力回路130のトランジ
スタTr3のコレクタに、他方の入力端子は抵抗
R21及びインバータ147を介してインバータ1
46の出力端子に接続されると共にコンデンサ
C14を介して接地され、出力端子はノア回路14
9の他方の入力端子に接続される。このノア回路
149の出力端子はCPU160の割込入力端子
INTに接続される。
端子は入力回路129の出力端子に、他方の入力
端子は抵抗R20、インバータ144を介して入力
回路129の出力端子に接続されると共にコンデ
ンサC13を介して接地され、出力端子はノア回路
149の一方の入力端子に接続される。微分回路
132のノア回路148の一方の入力端子はイン
バータ146を介して入力回路130のトランジ
スタTr3のコレクタに、他方の入力端子は抵抗
R21及びインバータ147を介してインバータ1
46の出力端子に接続されると共にコンデンサ
C14を介して接地され、出力端子はノア回路14
9の他方の入力端子に接続される。このノア回路
149の出力端子はCPU160の割込入力端子
INTに接続される。
これらの微分回路131,132は夫々入力回
路129,130から出力される車速信号、エン
ジン回転数信号の立上りで所定幅のパルス信号を
出力する。ノア回路149の出力は微分回路13
1及び132の出力のどちらか一方がハイレベル
のときにローレベルとなりCPU160に割込み
をかける。
路129,130から出力される車速信号、エン
ジン回転数信号の立上りで所定幅のパルス信号を
出力する。ノア回路149の出力は微分回路13
1及び132の出力のどちらか一方がハイレベル
のときにローレベルとなりCPU160に割込み
をかける。
発振回路133の水晶発振子150の両接続端
子は夫々コンデンサC15,C16の各一方の接続端子
に接続されると共にCPU160の各入力端子X
1,X2に接続され、コンデンサC15,C16の各他
方の接続端子は接地される。この発振回路133
は所定周期のクロツクパルス信号をCPU160
に加える。
子は夫々コンデンサC15,C16の各一方の接続端子
に接続されると共にCPU160の各入力端子X
1,X2に接続され、コンデンサC15,C16の各他
方の接続端子は接地される。この発振回路133
は所定周期のクロツクパルス信号をCPU160
に加える。
出力回路161は第1図に示すソレノイド弁8
1を駆動するためのもので、抵抗R22の一端は
CPU160の出力端子DBOに、他端はトランジ
スタTr4のベースに接続され、該トランジスタ
Tr4のコレクタはソレノイド弁86のソレノイド
86の一方端に接続されると共にツエナーダイオ
ードDz3を介して接地され、エミツタは接地され
る。ソレノイド86の他方端はイグニツシヨンス
イツチ115の電源回路122側接続端子に接続
される。この出力回路161はイグニツシヨンス
イツチ115が閉成され、且つトランジスタTr4
が導通したときにソレノイド86を付勢する。
1を駆動するためのもので、抵抗R22の一端は
CPU160の出力端子DBOに、他端はトランジ
スタTr4のベースに接続され、該トランジスタ
Tr4のコレクタはソレノイド弁86のソレノイド
86の一方端に接続されると共にツエナーダイオ
ードDz3を介して接地され、エミツタは接地され
る。ソレノイド86の他方端はイグニツシヨンス
イツチ115の電源回路122側接続端子に接続
される。この出力回路161はイグニツシヨンス
イツチ115が閉成され、且つトランジスタTr4
が導通したときにソレノイド86を付勢する。
第6図はCPU160の制御を示すフローチヤ
ートで、以下このフローチヤートに沿つて作動を
説明する。
ートで、以下このフローチヤートに沿つて作動を
説明する。
先ず、イグニツシヨンスイツチ115が投入さ
れるとエンジンが始動されると共に電子制御回路
121のリセツト回路125の出力がローレベル
となりCPU160がリセツトされてイニシヤラ
イズされ(ステツプ1)、続いてT0タイマがスタ
ートする(ステツプ2)。このT0タイマは制御全
体の処理時間を規制するタイマで、CPU160
への各信号の入出力はこのタイマに同期して行な
われる。このT0タイマのスタートに同期して各
入力回路126〜130から出力される信号が
CPU160に読み込まれる。
れるとエンジンが始動されると共に電子制御回路
121のリセツト回路125の出力がローレベル
となりCPU160がリセツトされてイニシヤラ
イズされ(ステツプ1)、続いてT0タイマがスタ
ートする(ステツプ2)。このT0タイマは制御全
体の処理時間を規制するタイマで、CPU160
への各信号の入出力はこのタイマに同期して行な
われる。このT0タイマのスタートに同期して各
入力回路126〜130から出力される信号が
CPU160に読み込まれる。
CPU160はノア回路149の出力がローレ
ベルになつたことをINT端子より読み込み、こ
のとき入力回路129,130の出力をT0,T1
端子から読み取り車速信号、Ne信号の判定を行
ない、各々入力される車速パルス信号、エンジン
回転数パルス信号の時間間隔を夫々計測して車速
U、エンジン回転数Neを算出し(ステツプ4)、
これらの車速U及びエンジン回転数Neに基いて
後述するトルクコンバータT(第1図、第2図)
の入力軸1と出力軸5との間の速度比eを演算す
るための値εを算出する。この値εは以下のよう
にして算出する。
ベルになつたことをINT端子より読み込み、こ
のとき入力回路129,130の出力をT0,T1
端子から読み取り車速信号、Ne信号の判定を行
ない、各々入力される車速パルス信号、エンジン
回転数パルス信号の時間間隔を夫々計測して車速
U、エンジン回転数Neを算出し(ステツプ4)、
これらの車速U及びエンジン回転数Neに基いて
後述するトルクコンバータT(第1図、第2図)
の入力軸1と出力軸5との間の速度比eを演算す
るための値εを算出する。この値εは以下のよう
にして算出する。
エンジン回転数をNe、変速機Mの入力軸(メ
インシヤフト)5の回転数をN2、スピードメー
タケーブル101の回転数をN3とすると、トル
クコンバータTの速度比eは次式で表わされる。
インシヤフト)5の回転数をN2、スピードメー
タケーブル101の回転数をN3とすると、トル
クコンバータTの速度比eは次式で表わされる。
e=N2/Ne …(1)
一方、入力軸5とスピードメータケーブル10
1とは歯車列を介して連結されているためにこれ
ら両者間に滑りは存在せず、これら両者間の減速
比をAとすると、入力軸5の回転数N2は、 N2=A・N3 …(2) となる。この(2)式により(1)式を整理すると速度比
eは次式で表わされる。
1とは歯車列を介して連結されているためにこれ
ら両者間に滑りは存在せず、これら両者間の減速
比をAとすると、入力軸5の回転数N2は、 N2=A・N3 …(2) となる。この(2)式により(1)式を整理すると速度比
eは次式で表わされる。
e=AN3/Ne …(3)
ここで、変速機Mの変速段が4速である場合に
は、上記減速比Aの値は第1速〜第4速の各減速
比に対応するA1〜A4の値をとり得る。
は、上記減速比Aの値は第1速〜第4速の各減速
比に対応するA1〜A4の値をとり得る。
上記(3)式の両辺を値Aで除算すると、
e/A=N3/Ne=ε …(4)
となる。
この値ε(=N3/Ne)は前述したようにエン
ジン回転数Ne及びスピードメータケーブル10
1の回転数N3に基づいて算出される。
ジン回転数Ne及びスピードメータケーブル10
1の回転数N3に基づいて算出される。
ステツプ5で値εを算出した後、ステツプ6に
進みマニアルシフトレバーがD4シフト位置にあ
るか否かを判別し、その答が肯定(Yes)のとき
にはステツプ10に進み、否定(No)の場合に
はステツプ7に進み、マニアルシフトレバーD3
シフト位置に切換られているか否かを判別する。
ステツプ7の答が肯定(Yes)の場合即ち、D3
位置のときにはステツプ9に、否定(No)の場
合にはステツプ8に進む。
進みマニアルシフトレバーがD4シフト位置にあ
るか否かを判別し、その答が肯定(Yes)のとき
にはステツプ10に進み、否定(No)の場合に
はステツプ7に進み、マニアルシフトレバーD3
シフト位置に切換られているか否かを判別する。
ステツプ7の答が肯定(Yes)の場合即ち、D3
位置のときにはステツプ9に、否定(No)の場
合にはステツプ8に進む。
ところで、本発明においては、トルクコンバー
タTの係合力をシフトレバー位置がD3又はD4
の位置で、且つ車速Uが所定の速度範囲内(U1
<U<U2)にあるときに行なうものであり、下
限速度U1を例えば6Km/hに設定する。また、
上限速度U2はシフト位置により異なり、例えば
D4シフト位置のときにはU2=58Km/h、D3
シフト位置のときにはU2=50Km/h、2NDホー
ルド位置のときにはU2=45Km/hに設定する。
そして、車速UがU1以下即ち、6Km/h以下の
ときにはトルクコンバータTの係合力(ロツクア
ツプ)を弱め、上限車速U2を超えたときには係
合力を強め、車速U1,U2の範囲内では車速及び
シフト位置により係合力を微調整する。
タTの係合力をシフトレバー位置がD3又はD4
の位置で、且つ車速Uが所定の速度範囲内(U1
<U<U2)にあるときに行なうものであり、下
限速度U1を例えば6Km/hに設定する。また、
上限速度U2はシフト位置により異なり、例えば
D4シフト位置のときにはU2=58Km/h、D3
シフト位置のときにはU2=50Km/h、2NDホー
ルド位置のときにはU2=45Km/hに設定する。
そして、車速UがU1以下即ち、6Km/h以下の
ときにはトルクコンバータTの係合力(ロツクア
ツプ)を弱め、上限車速U2を超えたときには係
合力を強め、車速U1,U2の範囲内では車速及び
シフト位置により係合力を微調整する。
斯くして、上限車速U2は、D4シフト位置の
ときにはステツプ10においてU2=58Km/hに、
D3シフト位置のときにはステツプ9において
U2=50Km/hに、2NDホールド位置のときには
ステツプ8においてU2=45Km/hに設定される。
上限車速U2を上記いずれかの車速に設定した後
ステツプ11に進み後述するTCタイマのフラグ
TCFが1であるか否かを判別する。このステツ
プ11の答が肯定(Yes)の場合にはステツプ3
4に、否定(No)の場合にはステツプ12に進
む。
ときにはステツプ10においてU2=58Km/hに、
D3シフト位置のときにはステツプ9において
U2=50Km/hに、2NDホールド位置のときには
ステツプ8においてU2=45Km/hに設定される。
上限車速U2を上記いずれかの車速に設定した後
ステツプ11に進み後述するTCタイマのフラグ
TCFが1であるか否かを判別する。このステツ
プ11の答が肯定(Yes)の場合にはステツプ3
4に、否定(No)の場合にはステツプ12に進
む。
このステツプ12において今回の速度比eと前
回の周期の速度比e′との差の絶対値|Δe|が第
4速の減速比A4を基にして予め算出して設定し
た基準値例えば3%よりも大きい(|Δe|>3
%)か否かを判別する。尚、このステツプ12に
おける実際の演算はステツプ5において算出した
値εを使用して行なうのであるが、制御の概念が
速度比eであることにより、前述のように速度比
eを用いて表現している。従つて、以下のステツ
プにおいても同様に速度比eを用いて説明する。
回の周期の速度比e′との差の絶対値|Δe|が第
4速の減速比A4を基にして予め算出して設定し
た基準値例えば3%よりも大きい(|Δe|>3
%)か否かを判別する。尚、このステツプ12に
おける実際の演算はステツプ5において算出した
値εを使用して行なうのであるが、制御の概念が
速度比eであることにより、前述のように速度比
eを用いて表現している。従つて、以下のステツ
プにおいても同様に速度比eを用いて説明する。
このステツプ12の答が肯定(Yes)の場合即
ち、値|Δe|が3%を超えたときにはステツプ
29に進みTCタイマをスタートさせると共に当
該TCタイマが作動していることを表わすフラグ
TCFを1にしてステツプ33に進む。尚、前記
値Δeの基準値は各シフト段毎に備えることも可
能であり、また、スロツトル開度等のエンジンの
運転状態を変化させるものと関連させて変化させ
ることも可能である。
ち、値|Δe|が3%を超えたときにはステツプ
29に進みTCタイマをスタートさせると共に当
該TCタイマが作動していることを表わすフラグ
TCFを1にしてステツプ33に進む。尚、前記
値Δeの基準値は各シフト段毎に備えることも可
能であり、また、スロツトル開度等のエンジンの
運転状態を変化させるものと関連させて変化させ
ることも可能である。
このステツプ33において、CPU160は前
記TCタイマが作動している所定時間の間トルク
コンバータTの係合力を弱に設定する。この係合
力の弱の制御は、CPU160の出力端子DBOの
出力をハイレベルとし、出力回路161のトラン
ジスタTr4を導通させ、ソレノイド弁81のソレ
ノイド86を付勢して当該ソレノイド弁81を開
弁させて行う。このときの係合力は第4図の破線
で示すようになる。
記TCタイマが作動している所定時間の間トルク
コンバータTの係合力を弱に設定する。この係合
力の弱の制御は、CPU160の出力端子DBOの
出力をハイレベルとし、出力回路161のトラン
ジスタTr4を導通させ、ソレノイド弁81のソレ
ノイド86を付勢して当該ソレノイド弁81を開
弁させて行う。このときの係合力は第4図の破線
で示すようになる。
このように、前記差|Δe|が基準値を超える
ときには、トルクコンバータTの係合力を弱に設
定することにより、加速状態から急激にアクセル
ペダルをもどしたとき、あるいは逆に踏み込んだ
とき等の過渡状態において、エンジン回転に起因
する車体の振動の発生を効果的に抑えることがで
きる。また、アクセルペダル位置若しくはスロツ
トル開度等を検出するセンサを設けることなく前
記過渡状態を検出しうるので、制御装置の構成を
簡単にすることができる。
ときには、トルクコンバータTの係合力を弱に設
定することにより、加速状態から急激にアクセル
ペダルをもどしたとき、あるいは逆に踏み込んだ
とき等の過渡状態において、エンジン回転に起因
する車体の振動の発生を効果的に抑えることがで
きる。また、アクセルペダル位置若しくはスロツ
トル開度等を検出するセンサを設けることなく前
記過渡状態を検出しうるので、制御装置の構成を
簡単にすることができる。
ステツプ12の答が否定(No)の場合にはス
テツプ13に進み車速Uが前記ステツプ8〜10
のいずれかのステツプにおいて設定された上限車
速U2以上であるか(U>U2)否かを判別し、そ
の答が肯定(Yes)の場合にはステツプ30に進
む。このステツプ30においてCPU160はト
ルクコンバータTの係合力を強に設定する。この
係合力の強の制御は、CPU160の出力端子
DBOの出力をローレベルとし、出力回路161
のトランジスタTr4を不導通にし、ソレノイド8
6を消勢させてソレノイド弁81を閉弁させて行
う。このときの係合力は第4図の実線で示すよ
うになる。
テツプ13に進み車速Uが前記ステツプ8〜10
のいずれかのステツプにおいて設定された上限車
速U2以上であるか(U>U2)否かを判別し、そ
の答が肯定(Yes)の場合にはステツプ30に進
む。このステツプ30においてCPU160はト
ルクコンバータTの係合力を強に設定する。この
係合力の強の制御は、CPU160の出力端子
DBOの出力をローレベルとし、出力回路161
のトランジスタTr4を不導通にし、ソレノイド8
6を消勢させてソレノイド弁81を閉弁させて行
う。このときの係合力は第4図の実線で示すよ
うになる。
ステツプ13の答が否定(No)の場合には空
調装置が作動しているか否かを判別し(ステツプ
14)、その答が肯定(Yes)の場合にはステツ
プ33に進んでトルクコンバータTの係合力を弱
に設定し、否定(No)の場合には車速Uが前記
下限車速U1(6Km/h)よりも低いか(U<U1)
否かを判別する(ステツプ15)。このステツプ
15の答が肯定(Yes)即ち、車速が6Km/hよ
りも低いときにはステツプ33に進みトルクコン
バータTの係合力を弱に設定し、否定(No)の
場合にはエンジン回転数Neが所定回転数例えば
1000rpmよりも低いか(Ne<1000rpm)否かを
判別する。ステツプ16の答が肯定(Yes)の場
合にはステツプ33に進みトルクコンバータTの
係合力を弱に設定し、否定(No)の場合には車
速Uが所定の車速例えば30Km/hよりも低いか
(U<30Km/h)否かを判別する(ステツプ1
7)。
調装置が作動しているか否かを判別し(ステツプ
14)、その答が肯定(Yes)の場合にはステツ
プ33に進んでトルクコンバータTの係合力を弱
に設定し、否定(No)の場合には車速Uが前記
下限車速U1(6Km/h)よりも低いか(U<U1)
否かを判別する(ステツプ15)。このステツプ
15の答が肯定(Yes)即ち、車速が6Km/hよ
りも低いときにはステツプ33に進みトルクコン
バータTの係合力を弱に設定し、否定(No)の
場合にはエンジン回転数Neが所定回転数例えば
1000rpmよりも低いか(Ne<1000rpm)否かを
判別する。ステツプ16の答が肯定(Yes)の場
合にはステツプ33に進みトルクコンバータTの
係合力を弱に設定し、否定(No)の場合には車
速Uが所定の車速例えば30Km/hよりも低いか
(U<30Km/h)否かを判別する(ステツプ1
7)。
ステツプ17の答が否定(No)の場合にはス
テツプ19に進みエンジン回転数Neが所定回転
数例えば2000rpmよりも高いか(Ne>2000rpm)
否かを判別し、肯定(Yes)の場合にはステツプ
18に進み、トルクコンバータTの速度比eが第
1速の減速比A1の換算で所定値例えば80%より
も小さいか否か(e<80%)を判別する。このス
テツプ18の答が肯定(Yes)の場合即ち、車速
Uが30Km/h以下で且つトルクコンバータTの速
度比eが前記第1速換算で80%よりも小さいとき
にはステツプ33に進みトルクコンバータTの係
合力を弱に設定する。また、ステツプ18の答が
否定(No)の場合にはステツプ19に進む。
テツプ19に進みエンジン回転数Neが所定回転
数例えば2000rpmよりも高いか(Ne>2000rpm)
否かを判別し、肯定(Yes)の場合にはステツプ
18に進み、トルクコンバータTの速度比eが第
1速の減速比A1の換算で所定値例えば80%より
も小さいか否か(e<80%)を判別する。このス
テツプ18の答が肯定(Yes)の場合即ち、車速
Uが30Km/h以下で且つトルクコンバータTの速
度比eが前記第1速換算で80%よりも小さいとき
にはステツプ33に進みトルクコンバータTの係
合力を弱に設定する。また、ステツプ18の答が
否定(No)の場合にはステツプ19に進む。
ステツプ19の答が肯定(Yes)の場合即ち、
エンジン回転数Neが2000rpmを超えているとき
にはステツプ30に進みトルクコンバータTの係
合力を強に設定し、否定(No)の場合にはシフ
トレバー位置がD4シフト位置にあるか否かを判
別する(ステツプ20)。このステツプ20の答
が肯定(Yes)の場合には車速Uが所定車速例え
ば35Km/hよりも低いか(U<35Km/h)否かを
判別し(ステツプ21)、否定(No)の場合には
シフトレバー位置がD3シフト位置にあるか否か
を判別する(ステツプ22)。ステツプ21の答
が否定(No)の場合即ち、車速Uが35Km/hよ
りも高いときにはステツプ23に、肯定(Yes)
のとき即ち車速Uが35Km/hよりも低いときには
ステツプ24に進む。また、ステツプ22の答が
肯定(Yes)の場合にはステツプ24に、否定
(No)の場合にはステツプ25に進む。
エンジン回転数Neが2000rpmを超えているとき
にはステツプ30に進みトルクコンバータTの係
合力を強に設定し、否定(No)の場合にはシフ
トレバー位置がD4シフト位置にあるか否かを判
別する(ステツプ20)。このステツプ20の答
が肯定(Yes)の場合には車速Uが所定車速例え
ば35Km/hよりも低いか(U<35Km/h)否かを
判別し(ステツプ21)、否定(No)の場合には
シフトレバー位置がD3シフト位置にあるか否か
を判別する(ステツプ22)。ステツプ21の答
が否定(No)の場合即ち、車速Uが35Km/hよ
りも高いときにはステツプ23に、肯定(Yes)
のとき即ち車速Uが35Km/hよりも低いときには
ステツプ24に進む。また、ステツプ22の答が
肯定(Yes)の場合にはステツプ24に、否定
(No)の場合にはステツプ25に進む。
ところで、本発明の要蹄は予め係合力を油圧に
より粗くはあるがそのときの運転状態に適した大
きさに制御してあるために、一番こもりの問題と
なるギア比を用いて速度比を演算し、この速度比
を目標の速度比範囲に収まるように微調整すれ
ば、他のギア比走行では実用上の問題を回避し得
るという点にある。
より粗くはあるがそのときの運転状態に適した大
きさに制御してあるために、一番こもりの問題と
なるギア比を用いて速度比を演算し、この速度比
を目標の速度比範囲に収まるように微調整すれ
ば、他のギア比走行では実用上の問題を回避し得
るという点にある。
従つて、かかる観点からみると第7図に示すよ
うに、領域の部分もともとエンジン回転数Ne
が低いために係合力を弱にした方が良いこと、及
びこの領域の使用頻度は領域の部分に比べて
余り多くないこと等の理由により、D4シフト位
置で走行しており仮令TOPのギア比が確立され
ていた場合であつても車速Uが35Km/h以下のと
きには第3速(3RD)のギア比で速度比eを演
算する方が合理的であり、且つ本発明の要蹄に適
するものである。勿論、D3シフト位置で走行し
ている場合にも同様であり、仮令第3速(3RD)
のギア比が確立されていても車速Uが例えば25
Km/h以下のときには第2速(2ND)のギア比
で、速度比eを演算すれば更に合理的である。
うに、領域の部分もともとエンジン回転数Ne
が低いために係合力を弱にした方が良いこと、及
びこの領域の使用頻度は領域の部分に比べて
余り多くないこと等の理由により、D4シフト位
置で走行しており仮令TOPのギア比が確立され
ていた場合であつても車速Uが35Km/h以下のと
きには第3速(3RD)のギア比で速度比eを演
算する方が合理的であり、且つ本発明の要蹄に適
するものである。勿論、D3シフト位置で走行し
ている場合にも同様であり、仮令第3速(3RD)
のギア比が確立されていても車速Uが例えば25
Km/h以下のときには第2速(2ND)のギア比
で、速度比eを演算すれば更に合理的である。
そこで、本発明においては、CPU160はス
テツプ23において第4速の減速比A4を基に例
えば所定の速度比e1(=93%)、e2(=98%)、e3
(=96%)を設定し、ステツプ24において第3
の減速比A3を基に所定の速度比e1(=93%)、e2
(=98%)、e3(=96%)を設定し、ステツプ25
において第2速の減速比A2を基に所定の速度比
e1(=93%)、e2(=98%)、e3(=96%)を設定す
る。尚、これらの各ステツプ23〜25における
各e1〜e3の値は同じでなくともよい。
テツプ23において第4速の減速比A4を基に例
えば所定の速度比e1(=93%)、e2(=98%)、e3
(=96%)を設定し、ステツプ24において第3
の減速比A3を基に所定の速度比e1(=93%)、e2
(=98%)、e3(=96%)を設定し、ステツプ25
において第2速の減速比A2を基に所定の速度比
e1(=93%)、e2(=98%)、e3(=96%)を設定す
る。尚、これらの各ステツプ23〜25における
各e1〜e3の値は同じでなくともよい。
ステツプ26において、D4シフト位置で車速
Uが35Km/hを超えているときにステツプ5で算
出したε値に基づく速度比eがステツプ23で設
定した値e1よりも小さいか(e<e1)否かを判別
し、その答が肯定(Yes)のときにはステツプ3
0に、否定(No)のときにはステツプ27に進
む。ステツプ27において前記速度比eがステツ
プ23で設定した値e2よりも大きい(e>e2)か
否かを判別し、その答が肯定(Yes)のときには
ステツプ33に、否定(No)のときにはステツ
プ28に進む。ステツプ28において前記速度比
eが前記ステツプ23で設定した値e3よりも小さ
い(e<e3)か否かを判別し、その答が肯定
(Yes)のときにはステツプ31に、否定(No)
のときにはステツプ32に進む。
Uが35Km/hを超えているときにステツプ5で算
出したε値に基づく速度比eがステツプ23で設
定した値e1よりも小さいか(e<e1)否かを判別
し、その答が肯定(Yes)のときにはステツプ3
0に、否定(No)のときにはステツプ27に進
む。ステツプ27において前記速度比eがステツ
プ23で設定した値e2よりも大きい(e>e2)か
否かを判別し、その答が肯定(Yes)のときには
ステツプ33に、否定(No)のときにはステツ
プ28に進む。ステツプ28において前記速度比
eが前記ステツプ23で設定した値e3よりも小さ
い(e<e3)か否かを判別し、その答が肯定
(Yes)のときにはステツプ31に、否定(No)
のときにはステツプ32に進む。
同様に、ステツプ20,21においてD4シフ
ト位置で車速Uが35Km/h以下と判別され、又は
ステツプ22でD3シフト位置と判別された場合
には、この条件で前記ステツプ5において算出し
た値εに基づく速度比eとステツプ24において
設定した各値e1〜e3とを前述と同様にステツプ2
6〜28で比較判別する。
ト位置で車速Uが35Km/h以下と判別され、又は
ステツプ22でD3シフト位置と判別された場合
には、この条件で前記ステツプ5において算出し
た値εに基づく速度比eとステツプ24において
設定した各値e1〜e3とを前述と同様にステツプ2
6〜28で比較判別する。
同様にステツプ22においてD2シフト位置と
判別されたときにはこの条件で前記ステツプ5に
おいて算出した値εに基づく速度比eとステツプ
25で設定した各値e1〜e3とをステツプ26〜2
8で比較判別する。
判別されたときにはこの条件で前記ステツプ5に
おいて算出した値εに基づく速度比eとステツプ
25で設定した各値e1〜e3とをステツプ26〜2
8で比較判別する。
ステツプ31において、トルクコンバータTの
係合力は第4図の実線で示すように中−強(<
強)に設定される。この中−強の制御はソレノイ
ド弁81をデユーテイ比制御し、CPU160の
出力端子DBOの出力を所定時間例えば60mesc中
20msecの間ハイレベルにして出力回路161の
トランジスタTr4を導通させ、ソレノイド86を
付勢してソレノイド弁81に開弁させる。このソ
レノイド弁81の開弁時間に応じてトルクコンバ
ータTの係合力を第4図の実線で示すように中
−強の状態に制御する。
係合力は第4図の実線で示すように中−強(<
強)に設定される。この中−強の制御はソレノイ
ド弁81をデユーテイ比制御し、CPU160の
出力端子DBOの出力を所定時間例えば60mesc中
20msecの間ハイレベルにして出力回路161の
トランジスタTr4を導通させ、ソレノイド86を
付勢してソレノイド弁81に開弁させる。このソ
レノイド弁81の開弁時間に応じてトルクコンバ
ータTの係合力を第4図の実線で示すように中
−強の状態に制御する。
同様にステツプ32において、トルクコンバー
タTの係合力は第4図の実線で示す中−弱に設
定される。この中−弱の制御はCPU160の出
力端子DBOの出力を前述の中−強のときよりも
長い所定時間例えば60msec中40msecの間ハイレ
ベルにして出力回路161のトランジスタTr4を
導通させ、ソレノイド86を付勢してソレノイド
弁81を開弁させる。このソレノイド弁81の開
弁時間に応じてトルクコンバータTの係合力を第
4図の実線で示す中−弱の状態に制御する。
タTの係合力は第4図の実線で示す中−弱に設
定される。この中−弱の制御はCPU160の出
力端子DBOの出力を前述の中−強のときよりも
長い所定時間例えば60msec中40msecの間ハイレ
ベルにして出力回路161のトランジスタTr4を
導通させ、ソレノイド86を付勢してソレノイド
弁81を開弁させる。このソレノイド弁81の開
弁時間に応じてトルクコンバータTの係合力を第
4図の実線で示す中−弱の状態に制御する。
次いで、TOタイマのタイマ時間が経過したか
否かを判別し(ステツプ36)、その答が否定
(No)のときには当該タイマ時間が経過するまで
待期し、肯定(Yes)のとき即ち、タイマ時間が
経過したときに前記ステツプ30〜33のいずれ
かのステツプの設定に基づいて出力回路161を
制御し(ステツプ37)、本制御ループを終了し
てステツプ2に戻り、再び前述の制御が繰返され
る。
否かを判別し(ステツプ36)、その答が否定
(No)のときには当該タイマ時間が経過するまで
待期し、肯定(Yes)のとき即ち、タイマ時間が
経過したときに前記ステツプ30〜33のいずれ
かのステツプの設定に基づいて出力回路161を
制御し(ステツプ37)、本制御ループを終了し
てステツプ2に戻り、再び前述の制御が繰返され
る。
上記制御ループにおいて、ステツプ30に進ん
だときにはトルクコンバータTの係合力は第4図
の実線で示すように強に、ステツプ33に進ん
だときには破線で示すように弱に制御される。
また、ステツプ31又は32に進んだときにはソ
レノイド弁81がデユーテイ比制御され、トルク
コンバータTの係合力は第4図の実線で示す中
−強又は実線で示す中−弱に制御される。
だときにはトルクコンバータTの係合力は第4図
の実線で示すように強に、ステツプ33に進ん
だときには破線で示すように弱に制御される。
また、ステツプ31又は32に進んだときにはソ
レノイド弁81がデユーテイ比制御され、トルク
コンバータTの係合力は第4図の実線で示す中
−強又は実線で示す中−弱に制御される。
そして、次回の制御時においてステツプ11に
おいてTCタイマのフラグTCFが1と判別された
ときには当該TCタイマのタイマ時間が経過した
か否かを判別し(ステツプ34)、その答が否定
(No)のときにはステツプ36に進み、トルクコ
ンバータTの係合力をステツプ33で設定した弱
に保持し、その答が肯定(Yes)のときにはTC
タイマのフラグTCFを0にし(ステツプ35)、
ステツプ30に進む。また、ステツプ11の答が
否定(No)のときにはステツプ12に進み前述
した制御が行なわれる。
おいてTCタイマのフラグTCFが1と判別された
ときには当該TCタイマのタイマ時間が経過した
か否かを判別し(ステツプ34)、その答が否定
(No)のときにはステツプ36に進み、トルクコ
ンバータTの係合力をステツプ33で設定した弱
に保持し、その答が肯定(Yes)のときにはTC
タイマのフラグTCFを0にし(ステツプ35)、
ステツプ30に進む。また、ステツプ11の答が
否定(No)のときにはステツプ12に進み前述
した制御が行なわれる。
斯くして、トルクコンバータTの滑り制御は第
2速、第3速、第4速共夫々の減速比A2,A3,
A4を基に算出した各速度比eが93%よりも低い
ときには強に制御され、98%を超えたときには弱
に制御され、96〜98%の範囲内にあるときには中
−弱に制御され、93〜96%の範囲内にあるときに
は中−強に制御される。
2速、第3速、第4速共夫々の減速比A2,A3,
A4を基に算出した各速度比eが93%よりも低い
ときには強に制御され、98%を超えたときには弱
に制御され、96〜98%の範囲内にあるときには中
−弱に制御され、93〜96%の範囲内にあるときに
は中−強に制御される。
更にエンジン回転数Neが1000rpm以下のとき
には係合力は弱のままであり、2000rpm以上のと
きには強のままとなる。また、空調装置に代表さ
れる外部負荷が加わつたときには係合力が弱とな
る。
には係合力は弱のままであり、2000rpm以上のと
きには強のままとなる。また、空調装置に代表さ
れる外部負荷が加わつたときには係合力が弱とな
る。
また、第3速の減速比A3を基に速度比eを計
算しているときに第2速で走行していた場合に
は、同一車速に対してエンジン回転数N1は第2
速と第3速との減速比分だけ高い回転数となるた
めに速度比eは低く計算され、この結果トルクコ
ンバータTの係合力は強に制御されるが、エンジ
ン回転数N1も高く振動も発生し難いために問題
とはならない。
算しているときに第2速で走行していた場合に
は、同一車速に対してエンジン回転数N1は第2
速と第3速との減速比分だけ高い回転数となるた
めに速度比eは低く計算され、この結果トルクコ
ンバータTの係合力は強に制御されるが、エンジ
ン回転数N1も高く振動も発生し難いために問題
とはならない。
尚、本実施例においてはトルクコンバータTの
係合力を4段階に制御する場合について記述した
が、これに限るものではなく、ソレノイド弁81
を制御するデユーテイ比を変えることにより略無
段階に制御することも可能である。また、PI制
御と組合せることにより滑り率eの偏差に応じた
P項、及び時間及びエンジン回転数N1に応じた
I項により制御することも可能である。
係合力を4段階に制御する場合について記述した
が、これに限るものではなく、ソレノイド弁81
を制御するデユーテイ比を変えることにより略無
段階に制御することも可能である。また、PI制
御と組合せることにより滑り率eの偏差に応じた
P項、及び時間及びエンジン回転数N1に応じた
I項により制御することも可能である。
更に本実施例においてはエンジンの補機の代表
負荷として空調装置を選択した場合について記述
したがこれに限るものではない。
負荷として空調装置を選択した場合について記述
したがこれに限るものではない。
更に本実施例では変速段検出としてシフトレバ
ー位置を検出したがこれに限るものではなくシフ
ト弁の切換位置を検出してもよい。
ー位置を検出したがこれに限るものではなくシフ
ト弁の切換位置を検出してもよい。
以上説明したように本発明によれば、トルクコ
ンバータ等の流体継手と、該流体継手の入、出力
部材間を機械的に架橋し得る直結機構と、該直結
機構の伝達容量を少くとも強、弱2段に切換え得
る容量制御手段とを備える車輌用変速機の直結機
構容量制御装置において、前記入、出力部材間の
回転速度比を検知する回転速度比検知手段と、該
回転速度比の時間に対する変動率を算出し、該変
動率がシフト段に対応して可変設定される基準値
を超えたときに前記容量制御手段を作動させて前
記伝達容量を弱とする切換手段とを備え、前記回
転速度比検知手段は、車速を代表する第一の指標
と、エンジン回転速度を代表する第二の指標と、
シフトレバーがどの位置にシフトされているかを
示す第三の指標とを夫々入力し、実際に走行して
いるギア比とは無関係に前記第三の指標に対応し
て取り得る最速ギア比を用いて、そのときの速度
比を算出するように構成されているようにしたの
で、前記直結機構の係合力を運転状態に応じて制
御し、エンジン回転に起因する車体の振動の発生
を極めて効果的に抑えることができると共に、燃
費の向上を図ることができる。特に、加速状態か
ら急激にアクセルペダルをもどしたとき、あるい
は逆に踏み込んだとき等の過渡状態においては直
結クラツチの係合力が弱に設定され、エンジン回
転に起因する車体の振動の発生を効果的に抑える
ことができる。また、前記回転速度比をシフトレ
バー位置、車速、エンジン回転速度等により算出
することができるために変速段を検出するセンサ
等を設ける必要がなく、更にアクセルペダル位置
若しくはスロツトル開度等を検出するセンサを設
けることなく前記過渡状態を検出し得るので、制
御装置の構成を簡単にすることが可能であり、コ
ストの低減を図ることが可能となる。
ンバータ等の流体継手と、該流体継手の入、出力
部材間を機械的に架橋し得る直結機構と、該直結
機構の伝達容量を少くとも強、弱2段に切換え得
る容量制御手段とを備える車輌用変速機の直結機
構容量制御装置において、前記入、出力部材間の
回転速度比を検知する回転速度比検知手段と、該
回転速度比の時間に対する変動率を算出し、該変
動率がシフト段に対応して可変設定される基準値
を超えたときに前記容量制御手段を作動させて前
記伝達容量を弱とする切換手段とを備え、前記回
転速度比検知手段は、車速を代表する第一の指標
と、エンジン回転速度を代表する第二の指標と、
シフトレバーがどの位置にシフトされているかを
示す第三の指標とを夫々入力し、実際に走行して
いるギア比とは無関係に前記第三の指標に対応し
て取り得る最速ギア比を用いて、そのときの速度
比を算出するように構成されているようにしたの
で、前記直結機構の係合力を運転状態に応じて制
御し、エンジン回転に起因する車体の振動の発生
を極めて効果的に抑えることができると共に、燃
費の向上を図ることができる。特に、加速状態か
ら急激にアクセルペダルをもどしたとき、あるい
は逆に踏み込んだとき等の過渡状態においては直
結クラツチの係合力が弱に設定され、エンジン回
転に起因する車体の振動の発生を効果的に抑える
ことができる。また、前記回転速度比をシフトレ
バー位置、車速、エンジン回転速度等により算出
することができるために変速段を検出するセンサ
等を設ける必要がなく、更にアクセルペダル位置
若しくはスロツトル開度等を検出するセンサを設
けることなく前記過渡状態を検出し得るので、制
御装置の構成を簡単にすることが可能であり、コ
ストの低減を図ることが可能となる。
第1図は本発明を適用する車輌用自動変速機の
概要図、第2図は第1図の変速機のトルクコンバ
ータの直結クラツチの要部展開図、第3図は第1
図の変速機の油圧制御回路の一実施例を示す図、
第4図はトルクコンバータの作動圧の車速に対す
る特性図、第5図は本発明に係る流体変速機の制
御装置の一実施例を示す回路図、第6図は第5図
のCPUの処理手順を示すフローチヤート、第7
図は変速比と車速との関係を示す特性図である。 E……エンジン、T……トルクコンバータ、M
……補機変速機、103……車速検出器、106
……エンジン回転数検出器、109……変速段検
出器、110……空調装置作動検出器、120…
…制御装置、121……電子制御回路、126〜
130……入力回路、161……出力回路。
概要図、第2図は第1図の変速機のトルクコンバ
ータの直結クラツチの要部展開図、第3図は第1
図の変速機の油圧制御回路の一実施例を示す図、
第4図はトルクコンバータの作動圧の車速に対す
る特性図、第5図は本発明に係る流体変速機の制
御装置の一実施例を示す回路図、第6図は第5図
のCPUの処理手順を示すフローチヤート、第7
図は変速比と車速との関係を示す特性図である。 E……エンジン、T……トルクコンバータ、M
……補機変速機、103……車速検出器、106
……エンジン回転数検出器、109……変速段検
出器、110……空調装置作動検出器、120…
…制御装置、121……電子制御回路、126〜
130……入力回路、161……出力回路。
Claims (1)
- 1 トルクコンバータ等の流体継手と、該流体継
手の入、出力部材間を機械的に架橋し得る直結機
構と、該直結機構の伝達容量を少なくとも強、弱
2段に切換え得る容量制御手段とを備える車輌用
変速機の直結機構容量制御装置において、前記
入、出力部材間の回転速度比を検知する回転速度
比検知手段と、該回転速度比の時間に対する変動
率を算出し、該変動率がシフト段に対応して可変
設定される基準値を超えたときに前記容量制御手
段を作動させて前記伝達容量を弱とする切換手段
とを備え、前記回転速度比検知手段は、車速を代
表する第一の指標と、エンジン回転速度を代表す
る第二の指標と、シフトレバーがどの位置にシフ
トされているかを示す第三の指標とを夫々入力
し、実際に走行しているギア比とは無関係に前記
第三の指標に対応して取り得る最速ギア比を用い
て、そのときの速度比を算出するように構成され
ていることを特徴とする車輌用変速機の直結機構
容量制御装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623984A JPS60172766A (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | 車輌用変速機の直結機構容量制御装置 |
CA000467190A CA1230989A (en) | 1983-11-08 | 1984-11-07 | Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles |
FR848417020A FR2554537B1 (fr) | 1983-11-08 | 1984-11-08 | Circuit de commande pour transmission d'automobile |
AU35309/84A AU569590B2 (en) | 1983-11-08 | 1984-11-08 | Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means |
US06/669,817 US4651593A (en) | 1983-11-08 | 1984-11-08 | Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles |
GB08428200A GB2149464B (en) | 1983-11-08 | 1984-11-08 | Controlling lock-up clutch hydrodynamic transmitter |
DE19843440847 DE3440847A1 (de) | 1983-11-08 | 1984-11-08 | Steuerungssystem fuer einen mechanismus zum direkt-einkuppeln in einer hydraulischen kraftuebertragungseinrichtung einer kraftuebertragung fuer kraftfahrzeuge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623984A JPS60172766A (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | 車輌用変速機の直結機構容量制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60172766A JPS60172766A (ja) | 1985-09-06 |
JPH0155827B2 true JPH0155827B2 (ja) | 1989-11-27 |
Family
ID=12187755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2623984A Granted JPS60172766A (ja) | 1983-11-08 | 1984-02-14 | 車輌用変速機の直結機構容量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60172766A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4729461A (en) * | 1985-06-13 | 1988-03-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Control method for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of an automatic transmission for automotive vehicles |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5635858A (en) * | 1979-09-01 | 1981-04-08 | Aisin Warner Ltd | Lock up control method of torque converter on vehicle |
JPS5712128A (en) * | 1980-06-24 | 1982-01-22 | Mitsubishi Motors Corp | Torque transmission apparatus |
JPS5917061A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-28 | Nissan Motor Co Ltd | トルク伝達装置 |
-
1984
- 1984-02-14 JP JP2623984A patent/JPS60172766A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5635858A (en) * | 1979-09-01 | 1981-04-08 | Aisin Warner Ltd | Lock up control method of torque converter on vehicle |
JPS5712128A (en) * | 1980-06-24 | 1982-01-22 | Mitsubishi Motors Corp | Torque transmission apparatus |
JPS5917061A (ja) * | 1982-07-16 | 1984-01-28 | Nissan Motor Co Ltd | トルク伝達装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60172766A (ja) | 1985-09-06 |
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