JP3107417B2 - ロックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
ロックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置Info
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Description
系に、ロックアップクラッチを備えたトルクコンバータ
(または流体継手)とベルト式無段変速機とを組合わせ
て搭載した無段変速機の変速制御装置に関し、詳しく
は、ロックアップOFFからONのモード切換時の変速
制御に関する。
ップクラッチは低,中速高負荷や高速等の走行条件でO
N、OFF制御して、コンバータ作動時のトルク増幅作
用、滑らか走行の性能と、ロックアップON時の動力性
能、燃費等の性能とを共に充分発揮する。一方、無段変
速機の変速制御においては、各運転状態に応じた目標プ
ライマリプーリ回転数の目標値を設定し、この目標プラ
イマリプーリ回転数に基づいて目標変速比を算出し、目
標変速比と実際の変速比の偏差等により操作量を算出し
て実際値を目標値に追従制御する方式が、既に本件出願
人により提案されている。
御と無段変速機変速制御が各別に同時進行される制御系
においては、ロックアップOFFのコンバータ作動時に
も変速制御されるため、ロックアップOFFからONの
モード切換時に、トルクコンバータの出力側のプライマ
リプーリ回転数が変速制御により低下していることが多
い。そこで、このモード切換時には、一時的に変速制御
をダウンシフト補正して、プライマリプーリ回転数をエ
ンジン回転数と略収束するように上昇させ、ロックアッ
プON時のエンジン回転数の落込みを低減し、ショック
を緩和することが提案されている。
速機の制御において、特にロックアップOFFからON
のモード切換時のダウンシフト補正に関しては、例えば
本件出願人による特願平1−311608号の先願があ
る。ここで、目標プライマリプーリ回転数を低くして変
速域を高速段側に設定したコンバータ作動用変速マップ
と、目標プライマリプーリ回転数を高くして変速域を低
速段側に設定したロックアップ用変速マップとを有す
る。そして、ロックアップOFFではコンバータ作動用
変速マップを使用し、ロックアップONするとロックア
ップ用変速マップを使用するように変更し、このモード
切換時に実質的にダウンシフトしてプライマリプーリ回
転数を上昇補正することが示されている。
ものにあっては、ロックアップOFFからONのモード
切換の時点で、直ちに変速マップを変更してダウンシフ
トする構成であるから、常に適正なタイミング、補正量
でダウンシフトすることが難しい。即ち、ロックアップ
クラッチではロックアップON信号入力時に、油圧系の
遅れを有してアプライ側に作動圧が作用し且つレリース
側がドレンして、両者の差圧が設定値に達した時点で係
合し、この係合の時点はエンジントルク等の影響も受け
る。また、エンジン回転数に対するプライマリプーリ回
転数の低下は走行条件により変化しているので、ダウン
シフトの補正量は一義的に決め難い。従って、上記先行
技術の場合には、種々のエンジントルクや走行条件に対
して、ダウンシフトのタイミング、補正量が不適性にな
つて、エンジン回転数の落込みや逆の吹上がりを生じた
り、プライマリプーリ回転数の上昇も不足や過大になる
ことがある。
で、ロックアップOFFからONのモード切換時に、種
々の走行条件において常に適正にダウンシフト補正制御
して、ロックアップクラッチの実際の係合を円滑に行う
ことを目的とする。
め、本発明は、無段変速機の入力側にロックアップクラ
ッチを備えたトルクコンバータを組合わせたロックアッ
プトルコン付無段変速機の変速制御系において、走行条
件に応じてロックアップON、OFFを決定するロック
アップ決定手段と、ロックアップOFFからONのモー
ド切換えを検出するモード切換検出手段と、ロックアッ
プクラッチが実際に係合する前のダウンシフト開始時期
を設定するダウンシフト時期設定手段と、ロックアップ
トルコンのコンバータ状態に応じてダウンシフト量を設
定するダウンシフト量設定手段とを備え、上記モード切
換検出手段のロックアップONへのモード切換時は上記
設定されたダウンシフト開始時期に、ダウンシフト量に
応じた変速制御の目標値を増大補正することを特徴とし
ている。
アップクラッチがロックアップOFFからONにモード
切換される場合には、走行条件に応じた所定のダウンシ
フト時期とダウンシフト量が設定され、これに基づいて
ダウンシフト制御されることになり、このため常にエン
ジン回転数に対しプライマリプーリ回転数が適正に上昇
して収束し、この状態で実際のロックアップクラッチの
係合が円滑に行われるようになる。
する。図2において、ロックアップトルコン付無段変速
機の駆動系の概略について述べる。符号1はエンジンで
あり、クランク軸2がトルクコンバータ装置3、前後進
切換装置4、無段変速機5及びディファレンシャル装置
6に順次伝動構成される。
がドライブプレート10を介してコンバータカバー11
及びトルクコンバータ12のポンプインペラ12aに連
結する。トルクコンバータ12のタービンランナ12b
はタービン軸13に連結し、ステータ12cはワンウエ
イクラッチ14により案内されている。タービンランナ
12bと一体的なロックアップクラッチ15は、ドライ
ブプレート10に係合または解放可能に設置され、エン
ジン動力をトルクコンバータ12またはロックアップク
ラッチ15のいずれか一方を介して伝達する。
ラネタリギヤ16を有し、サンギヤ16aにタービン軸
13が入力し、キャリア16bからプライマリ軸20へ
出力する。そしてサンギヤ16aとキャリア16bとの
間にフォワードクラッチ17を、リングギヤ16cとケ
ースとの間にリバースブレーキ18を有し、フォーワー
ドクラッチ17の係合でプラネタリギヤ16を一体化し
てタービン軸13とプライマリ軸20とを直結する。ま
た、リバースブレーキ18の係合でプライマリ軸20に
逆転した動力を出力し、フォワードクラッチ17とリバ
ースブレーキ18の解放でプラネタリギヤ16をフリー
にする。
シリンダ21を有するプーリ間隔可変式のプライマリプ
ーリ22が、セカンダリ軸23にも同様に油圧シリンダ
24を有するセカンダリプーリ25が設けられ、プライ
マリプーリ22とセカンダリプーリ25との間に駆動ベ
ルト26が巻付けられる。ここで、プライマリシリンダ
21の方が受圧面積が大きく設定され、そのプライマリ
圧により駆動ベルト26のプライマリプーリ22,セカ
ンダリプーリ25に対する巻付け径の比率を変えて無段
変速するようになっている。
軸23に一対のリダクションギヤ27を介して出力軸2
8が連結し、この出力軸28のドライブギヤ29がファ
イナルギヤ30に噛合う。そしてファイナルギヤ30の
差動装置31が、車軸32を介して左右の車輪33に連
結している。一方、無段変速機制御用の油圧源を得るた
め、トルクコンバータ12に隣接してオイルポンプ34
が配設され、このオイルポンプ34がポンプドライブ軸
35によりコンバータカバー11に連結して、常にエン
ジン動力により駆動するようになっている。
ず、オイルパン40と連通するオイルポンプ34からの
油路41が、比例電磁リリーフ弁のライン圧制御弁50
に連通する。オイルポンプ34は、ローラベーン式で吸
入、吐出口を複数組有する可変容量型であり、ポンプ流
量と全体の使用流量の関係により制御ユニット70から
出力する信号で、一部を負荷運転または無負荷運転して
ポンプ容量を可変するようになっている。ライン圧制御
弁50は、比例ソレノイド51に制御ユニット70から
ソレノイド電流Isが入力すると、ポンプ吐出圧を調圧
して所定のライン圧Psを生じ、このライン圧Psが油
路42によりセカンダリシリンダ24に常に供給され
て、伝達トルク等に応じたプーリ押付け力を付与する。
ライン圧Psは、油路43を介して比例電磁減圧弁の変
速制御弁52に導かれる。変速制御弁52は、比例ソレ
ノイド53に制御ユニット70からのソレノイド電流I
pが入力すると、油路44によりプライマリシリンダ2
1にプライマリ圧Ppを作用して、このプライマリ圧P
pよりベルト26を移行して変速制御するようになって
いる。
ッチの油圧制御系について説明すると、上記ライン圧制
御弁50のドレン側油路45がレギュレータ弁54に連
通して所定の作動圧PLに調圧される。そして作動圧油
路46とセカンダリ圧油路42から分岐した油路47が
マニュアル弁55に連通し、Dレンジでは油路49aに
より作動圧PLをフォーワードクラッチ17に供給して
係合し、Rレンジでは油路49bによりライン圧Psを
リバースブレーキ18に供給して係合し、P、Nのレン
ジではフォワードクラッチ17とリバースブレーキ18
を排油する。また作動圧油路46は、ロックアップ制御
弁56とその制御用ソレノイド弁57に連通し、ロック
アップ制御弁56から油路48aを介してロックアップ
クラッチ15のレリース側に、油路48bを介してロッ
クアップクラッチ15のアプライ側にそれぞれ連通す
る。そしてソレノイド弁57にロックアップOFF信号
が入力すると、ロックアップ制御弁56が作動圧PLを
ロックアップクラッチ15のレリース側からトルクコン
バータ12に供給してコンバータ作動し、ロックアップ
ON信号が制御用ソレノイド弁57に入力すると、高い
制御圧Pcを生じてロックアップ制御弁56をロックア
ップクラッチ15のアプライ側に切換え、ロックアップ
クラッチ15を係合するようになっている。
る。先ず、エンジン回転数センサ61、プライマリプー
リ回転数センサ62、セカンダリプーリ回転数センサ6
3、スロットル開度センサ64、シフト位置センサ65
を有する。
ット70は、プライマリプーリ回転数Np、セカンダリ
プーリ回転数Nsが入力する実変速比算出部71を有
し、実変速比iを、i=Np/Nsにより算出する。こ
の実変速比i、スロットル開度θ及びシフト位置は目標
プライマリプーリ回転数検索部72に入力し、i−θの
マップを用いて各運転状態に応じた目標プライマリプー
リ回転数Npdを検索する。目標プライマリプーリ回転
数Npdとセカンダリプーリ回転数Nsは目標変速比算
出部73に入力して目標変速比isを、is=Npd/
Nsにより算出する。この目標変速比isは目標変速速
度算出部74に入力し、一定時間の目標変速比isの変
化量により目標変速比変化速度dis/dt を算出す
る。そしてこれらの実変速比i、目標変速比is、及び
目標変速比変化速度dis/dtは、変速速度算出部7
5に入力し、変速速度di/dtを以下により算出す
る。 di/dt=K1(is−i)+K2・dis/dt 上記式において、K1、K2は定数、(is−i)は目
標と実際の変速比偏差の制御量、dis/dtは制御系
の遅れ補正要素である。上記変速速度di/dt、実変
速比iはソレノイド電流設定部76に入力して、ソレノ
イド電流Ipをdi/dtとiの関数で設定し、このソ
レノイド電流Ipを駆動部77を介して比例ソレノイド
53に出力する。
エンジン回転数Ne、プライマリプーリ回転数Npが入
力する速度比算出部78を有し、トルクコンバータ入、
出力側の速度比eを、e=Np/Neにより算出する。
この速度比e、目標変速比is、セカンダリプーリ回転
数Ns及びスロットル開度θはロックアップ決定部79
に入力し、ロックアップON、OFFを判断する。即
ち、速度比eに対してはコンバータ領域とカップリング
領域を判断するために、設定速度比esが設定されてい
る。そこで、無段変速機5の機構上の最大変速比2.5
に対し、is<2.5で変速開始と判断された状態にお
いて、更にe≧esのカップリング領域と判断され、セ
カンダリプーリ回転数Nsが設定値以上の走行条件の場
合にロックアップONを決定する。また、セカンダリプ
ーリ回転数Nsとスロットル開度θのマップにより、例
えば低,中速高負荷、低速走行等の走行条件ではロック
アップOFFを決定する。そして、このロックアップO
N、OFF信号が、駆動部80を介してソレノイド弁5
7に出力する。
ットル開度θとエンジン回転数Neが入力するエンジン
トルク算出部81を有して、トルク特性からエンジント
ルクTeを求める。またトルクコンバータ12のトルク
増幅作用で無段変速機5への入力トルクが変化するのに
対応し、速度比eが入力するトルク増幅率検索部82を
有し、トルク増幅率のテーブルによりトルク増幅率αを
検索し、入力トルク算出部83で入力トルクTiを、T
i=α・Teにより求める。
4に入力し、単位トルク当りの必要ライン圧Psuを求
め、これと入力トルクTiが目標ライン圧設定部85に
入力して、目標ライン圧Psdを、Psd=Psu・T
iにより算出する。ここで、ライン圧制御弁50の特性
上エンジン回転数Neによりポンプ吐出圧が変化するの
に伴いライン圧最大値Psmが変動するのを補正するた
め、エンジン回転数Neと実変速比iが入力する弁特性
補正部86を有する。そしてNe−iのマップにより、
ライン圧最大値Psmを常に一定化する。この目標ライ
ン圧Psd、ライン圧最大値Psmはソレノイド電流設
定部87に入力し、ライン圧最大値Psmに対する目標
ライン圧Psdの割合で目標ライン圧Psdに相当する
ソレノイド電流Isを定めるのであり、このソレノイド
電流Isを駆動部88を介して比例ソレノイド51に出
力するように構成される。
FFからONのモード切換時の補正制御系について説明
する。先ず、ロックアップ決定部79からのロックアッ
プON、OFF信号が入力するモード切換検出部90を
有し、ロックアップOFFからONのモード切換を検出
するのであり、この検出信号がダウンシフト時期設定部
91とダウンシフト量設定部92に入力する。ダウンシ
フト時期設定部91は、実際にロックアップクラッチ1
5が係合する前の適正なダウンシフト時期t2を設定す
る。即ち、図4に示すように、ロックアップON時のロ
ックアップクラッチ側の油圧特性はそのクラッチ諸元、
油圧制御系の構成により決まり、一般にアプライ圧は直
ちに立上がるが、レリース圧は緩やかに低下する。そし
て、両者の差圧Δpが設定値に達した時期t1でクラッ
チトルクが急増して実際にロックアップクラッチが係合
するため、この係合時期t1より所定時間t3だけ前に
ダウンシフト時期t2を設定すれば良いことになる。ま
た、係合の難易等がエンジントルクTe、油温tw、変
速比i等の条件で変化するため、これに対応してダウン
シフト時期t2を図3(a)のように、エンジントルク
Teに対しては増大関数で、油温twと変速比iに対し
ては減少関数で設定する。
対して適正なダウンシフト量Δiを設定するのであり、
これはエンジン回転数Neとプライマリプーリ回転数N
pの回転差ΔNで設定すれば良い。また、各変速比iで
同一のダウンシフト量Δiであってもプライマリプーリ
回転数Npの変化量が変化するので、これに対しても補
正すれば良い。そこで図3(b)のように、ダウンシフ
ト量Δiを回転差ΔNと変速比iに対して増大関数で設
定し、且つ時間の経過により緩やかに元に復帰する。そ
して、これらのモード切換検出、ダウンシフト時期t
2、ダウンシフト量Δiの信号は目標変速比算出部73
に入力し、このダウンシフト時期t2に目標変速比is
にダウンシフト量Δiを加算して出力するようになって
いる。
る。先ず、エンジン1の運転により、トルクコンバータ
12のコンバータカバー11、ドライブ軸35を介して
オイルポンプ34が常に回転駆動する。そして、このポ
ンプ吐出圧は、ライン圧制御弁50により所定のライン
圧Psに調圧してセカンダリシリンダ24に供給され、
駆動ベルト26をセカンダリプーリ25側に移行するこ
とで、変速比最大の低速段になっている。そこで、Dレ
ンジにシフトすると、マニアル弁55によりフォワード
クラッチ17が係合してプラネタリギヤ16を一体化
し、タービン軸13とプライマリ軸20とを直結した前
進位置になる。このため、エンジン動力がトルクコンバ
ータ12を介して無段変速機5のプライマリ軸20に入
力し、プライマリプーリ22、セカンダリプーリ25と
駆動ベルト26により最も低い低速段の動力がセカンダ
リ軸23に出力し、これがディファレンシャル装置6を
介して車輪33に伝達して発進する。
クアップ制御系の速度比算出部78で算出された速度比
eによりロックアップ決定部79においてコンバータ領
域が判断され、ロックアップOFF信号が出力する。こ
のため、ソレノイド弁57の低い制御圧Pcでロックア
ップ制御弁56はロックアップクラッチ15のレリース
側に切換えられ、作動圧PLがレリース側を介してトル
クコンバータ12に流れる。そこで、ロックアップクラ
ッチ15が解放してトルクコンバータ12が作動状態に
なり、速度比eに応じたトルク増幅作用を行う。このと
き、ライン圧制御系のトルク増幅率検索部82でトルク
増幅率αが検索されてこの分だけ目標ライン圧Psdは
大きく算出されるため、ライン圧制御弁50によるライ
ン圧Psは、最大変速比やエンジントルクによる伝達ト
ルクにトルクコンバータ増幅分が加算され、セカンダリ
プーリ25における押付力でスリップすること無く伝達
することが可能になる。
アップ決定部79でe≧esのカップリング領域を判断
すると、ロックアップON信号を出力する。そこで、ソ
レノイド弁57による高い制御圧Pcでロックアップ制
御弁56がロックアップクラッチ15のアプライ側に切
換えられて作動圧PLを供給するため、ロックアップク
ラッチ15はドライブプレート10に係合してロックア
ップする。そして、このロックアップON時には、エン
ジン動力がロックアップクラッチ15により無段変速機
5に効率良く伝達するようになる。また、上記発進以外
においても、所定の走行条件で一時的にロックアップO
FFし、再びロックアップONするように制御される。
セカンダリプーリ回転数Nsの上昇に伴い、それとプラ
イマリプーリ回転数Npとで実変速比iが算出され、こ
の実変速比iとスロットル開度θとで目標プライマリプ
ーリ回転数Npdがマップ検索される。そしてこの目標
プライマリプーリ回転数Npdとセカンダリプーリ回転
数Nsにより、目標変速比isが算出され、目標変速比
isにより目標変速比変化速度dis/dtが算出さ
れ、さらに変速速度di/dtの制御量、これに対応し
たソレノイド電流Ipの操作量が設定されて比例ソレノ
イド53に出力する。そこで、変速制御弁52により所
定のプライマリ圧Ppを生じ、このプライマリ圧Ppが
プライマリシリンダ21に導入して変速制御される。同
時にライン圧制御系では、エンジントルクTe、変速比
iに応じて目標ライン圧Psdが算出され、これに対応
したソレノイド電流Isが比例ソレノイド51に出力す
る。そこで、ライン圧制御弁50によりライン圧Ps
が,伝達トルクに対応した必要最小限に可変制御され
る。
ップOFFからONにモード切換される場合には、それ
が検出されてダウンシフト時期設定部91で、エンジン
トルクTe等をパラメータとして実際の係合前のダウン
シフト時期t2が設定される。同時にダウンシフト量設
定部92で、回転差ΔN等をパラメータとしてダウンシ
フト量Δiが設定され、これらにより目標変速比isが
増大補正される。そこで図4のように、ロックアップク
ラッチ15が実際に係合する所定時間t3前に適正にダ
ウンシフトされ、このためプライマリプーリ回転数Np
は迅速に上昇してエンジン回転数Neに収束するように
なり、この状態でロックアップクラッチ15は円滑に係
合する。この時、例えばエンジントルクTeが大きくて
ロックアップクラッチ15の係合が遅れる場合は、ダウ
ンシフト開始時が早すぎるとロックアップクラッチ15
の係合以前にエンジン回転数がプライマリプーリ回転数
Npより大きくなってエンジンが吹上がるため、ダウン
シフト時期t2も遅く設定され、回転差ΔNが大きい場
合はダウンシフト量Δiも多く設定されることになり、
こうしていかなる走行条件においても適正にダウンシフ
ト制御される。
が、目標プライマリプーリ回転数等を補正しても良い。
ロックアップトルコン付無段変速機の変速制御系におい
て、ロックアップOFFからONのモード切換時には、
ダウンシフト時期とダウンシフト量を設定してダウンシ
フト補正制御されるので、エンジン回転数とプライマリ
プーリ回転数の収束性が大幅に向上し、ロックアップク
ラッチの実際の係合を回転変動の少ない状態で円滑に行
うことができる。ダウンシフト時期、ダウンシフト量は
走行条件に対応して設定されるので、いかなる条件でも
ロックアップクラッチの係合性を良好に確保できて、効
果が大きい。変速制御の目標値を補正するので、制御が
容易である。
機の変速制御装置の実施例を示す電子制御系のブロック
図である。
を示す構成図である。
シフト時期を、(b)はダウンシフト量をそれぞれ示す
図である。
動作状態を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 無段変速機の入力側にロックアップクラ
ッチを備えたトルクコンバータを組合わせたロックアッ
プトルコン付無段変速機の変速制御系において、走行条
件に応じてロックアップON、OFFを決定するロック
アップ決定手段と、ロックアップOFFからONのモー
ド切換えを検出するモード切換検出手段と、ロックアッ
プクラッチが実際に係合する前のダウンシフト開始時期
を設定するダウンシフト時期設定手段と、ロックアップ
トルコンのコンバータ状態に応じてダウンシフト量を設
定するダウンシフト量設定手段とを備え、上記モード切
換検出手段のロックアップONへのモード切換時は上記
設定されたダウンシフト開始時期に、ダウンシフト量に
応じた変速制御の目標値を増大補正することを特徴とす
るロックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 上記ダウンシフト時期設定手段は、エン
ジントルク、油温、変速比のパラメータでダウンシフト
開始時期を設定することを特徴とする請求項1記載のロ
ックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 上記ダウンシフト量設定手段は、エンジ
ン回転数とプライマリプーリ回転数の回転差、変速比の
パラメータでダウンシフト量を設定することを特徴とす
る請求項1記載のロックアップトルコン付無段変速機の
変速制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17429091A JP3107417B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | ロックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17429091A JP3107417B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | ロックアップトルコン付無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
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JPH04357362A JPH04357362A (ja) | 1992-12-10 |
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---|---|---|---|---|
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JP6205589B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2017-10-04 | ダイハツ工業株式会社 | 車両用制御装置 |
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1991
- 1991-05-31 JP JP17429091A patent/JP3107417B2/ja not_active Expired - Fee Related
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