JPS60172766A - 車輌用変速機の直結機構容量制御装置 - Google Patents

車輌用変速機の直結機構容量制御装置

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JPS60172766A
JPS60172766A JP2623984A JP2623984A JPS60172766A JP S60172766 A JPS60172766 A JP S60172766A JP 2623984 A JP2623984 A JP 2623984A JP 2623984 A JP2623984 A JP 2623984A JP S60172766 A JPS60172766 A JP S60172766A
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clutch
valve
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隆 青木
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三宅 準一
Masao Nishikawa
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輛用自動変速機における流体伝動装置の直結
制御装置に関し、特に所定のシフトレバ−位置且つ所定
車速範囲内で直結機構の係合力を制御するようにした制
御装置に関する。
流体伝動装置としての流体式トルクコンバータのトルク
増幅機能を殆ど期待することができなくなったときに、
トルクコンバータの人、出力部材を機械的に直結して動
力の伝動効率向上を図るようにした、いわゆる直結クラ
ッチ機構が従来からよく知られておシ、これは動力性能
向上、燃費低減および静粛性確保の観点から好ましい効
果な得為ととができるので、可能な限り低速から作動さ
せるようにすることが望ましい。ところが、エンジンの
回転速度も低くなる低速運転域でトルクコンバータを直
結すれば、エンジンのトルク変動が太きいだめに、車体
の振動および騒音を生じ易いという欠点がある。
上記振動及び騒音の発生を抑制する手段として、振動を
伴い易い運転領域では直結機構の係合力(伝達容量)を
小さくして幾分滑らせることが提案されている。かかる
手段によれば、係合力の小さな直結機構の下では振動の
ピーク値が滑シによって減衰され車体を励起するレベル
に達しガいために非常に有効且つ適切である。
一方、本出願人は先に直結機構の係合力を巡航時の路面
抵抗には耐えることができるが、エンジンの最大出力に
は負けるように設定し、その大きさを車速の関数として
定義される制御システム(特願昭57−64954)を
提案している。
この考え方によれば、定速走行時にのみ上述の滑り制御
を行えばよく、専ら加速に用いられる第1速(ローギア
)及び第2速(セカンドギア)時には初めから滑シが生
じているために上記制御が不要である。また、第1速や
第2速のときにはもともとギア比の分だけエンジン回転
数が高いので、車体振動も発生し難いというとともある
従って、かかる直結制御システムが滑り率の制御を必要
とするのは、せいぜい第4速(トップギア)か或は安全
を見込んで第3速(ザードギア)のとき位のものであシ
、第1速や第2速の時には何も制御しない方が却て燃費
の向上が図れることになる。−1′だ、発進時等の加速
を必要とするときには、流体継手を滑らせた方が有利で
ある。
しかしながら、自動変速機の場合には、現在第4速(ト
ップ)走行しているか否かを判別するには変速を電子制
御に依存しているもの以外は極めて困雛であり、例えば
第4速のクラッチ圧で作動する圧力スイッチのような附
属装置が必要となり、制御システムを複雑にする等の問
題がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、高速段で流
体伝動装置の直結機構の滑り率を制御し以てエンジン回
転数に起因する車体の振動発生を回避すると共に、燃費
の向上を図ることを目的とする。
この目的を達成するために本発明においては、トルクコ
ンバータ等の流体継手と、該流体継手の人、出力部材間
を機械的に架橋し得る直結機構と、該直結機構の伝達容
量を少くとも強、弱2段に切換え得る容量制御手段とを
備える車輛用変速機の直結機構容量制御装置において、
前記入、出力部月間の回転速度比を検知する回転速度比
検知手段と、眩回転速度比の時間に対する変動率を算出
し、該変動率が基準値を超えたときに前記容量制御手段
を作動させて前記伝達容量を弱とする切換手段とを備え
た車輛用変速機の直結機構容量制御装置を提供するもの
である。
以下本発明の一実施例を添附図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明を適用する車幅用自動変速機の概要を示
し、エンジンEの出力は、そのクランク軸1から流体伝
動装置としてのトルクコンバータT1袖助変速機M1差
動装置Dfを順次経て、左右の駆動車輪w 、 w’に
伝達され、これらを駆動する0 トルクコンバータTけ、クランク軸1に連結したポンプ
翼車2と、補機変速iMの入力軸5に連結したタービン
翼車3と、入力軸5上に相対回転自在に支承されたステ
ータ軸4aに一方向クラッチ7を介して連結したステー
タ翼車4とによシ構成される。クランク軸1からポンプ
翼車2に伝達されるトルクは流体力学的にタービン翼車
3に伝達され、この間にトルクの増幅作用が行われると
、公知のように、ステータ翼車4がその反力を負担する
ポンプ翼車2の右端には、第3図の油圧ポンプPを駆動
するポンプ駆動歯車8が設けられ、またステータ軸4a
の右端には第3図のレギュレータ弁Vrを制御するステ
ータアーム4bが固設されている。
ポンプ翼車2とタービン翼車3との間には、これらを機
械的に結合し得る直結機構としてローラ形式の直結クラ
ッチCdが設けられる。これを第2図及び第3図により
詳細に説明すると、ポンプ翼車2の内周壁2aには、内
周に駆動円錐面9をもった環状の駆動部材10がスプラ
イン嵌合される。また、タービン翼車3の内周壁3aに
は、外周に前記駆動円錐面9と平行に対面する被動円錐
面11をもった被動部材12が軸方向摺動自在にスプラ
イン嵌合される。この被動部材12の一端にはピストン
13が一体に形成されており、このピストン13はター
ビン翼車3の内周壁3aに設けた油圧シリンダ14に摺
合され、該シリンダ14の内圧とトルクコンバータTの
内圧を左右両端面に同時に受けるようになっている。
駆動及び被動円錐面9,11間には円柱状のクラッチロ
ーラ15が介装され、このクラッチローラ15は、第2
図に示すように、その中心軸線〇が両日錐面9,11間
の中央を通る仮想円錐面Ic(第3図)の母線gに対し
一定角度θ項斜するように、環状のりテーカ16により
保持される。
したがって、トルクコンバータTのトルク増幅機能が不
必要となった段階で、トルクコンバータTの内圧よシ高
い油圧を油圧シリンダ14内に導入すると、ピストン1
3即ち被動部材12が駆動部材lOに向って押動される
。これにょシフラッチローラ15は両回錐面9,11に
圧接される。
このときエンジンEの出力トルクにょシ駆動部材10が
被動部材12に対して第2図でX方向に回転されると、
これに伴いクラッチローラ15が自転するが、このクラ
ッチローラ15は、その中心軸線σが前述のように傾斜
しているので、その自転によシ両部材10,12にこれ
らを互いに接近させるような相対的軸方向変位を与える
。その結果、クラッチローラ15は両日錐面9,11間
に喰込み、両部材10.12間、即ちポンプ翼車2及び
タービン翼車3間に機械的に結合する。直結クラッチC
dのこのような作動時でも、その結合力を超えてエンジ
ンEの出力トルクが両翼車2゜3間に加わった場合には
、クラッチロー215は各円錐面9,11に対して滑シ
を生じ、上記゛トルクは二分割されて、一部のトルクは
直結クラッチCdを介して機械的に、残シのトルクは両
翼車2゜3を介して流体力学的に伝達することになシ、
前者のトルクと後者のトルクとの比がクラッチローラ1
5の滑シ度合により変化する可変動力分割系が形成され
る。
直結クラッチCdの作動状態において、トルクコンバー
タTに逆負荷が加われば、被動部材12の回転速度が駆
動部材10の回転速度よシも大きくなるので、相対的に
は駆動部材10が被動部材12に対してY方向に回転し
、これに伴いクラッチローラ15は先刻とは反対方向に
自転して、両部材10.12にこれらを互いに離間させ
るような相対的な軸方向変位を与える。その結果、クラ
ッチローラ15は両日錐面9,11間への喰込みから解
除され、空転状態となる。したがって、タービン翼車3
からポンプ翼車2への逆負荷の伝達は流体力学的にのみ
行われる。
油圧シリンダ14の油圧を解除すれば、ピストン13は
トルクコンバータTの内圧を受けて当初の位置に後退す
るので、直結クラッチCdは不作動状態となる。
再び第1図において、変速機Mの相互に平行な入、出力
軸5,6には、第1速歯車列GK%第2速歯車列G2、
第3速歯車列G3、第4速歯車列G4、および後進歯車
列Grが並列に設けられる。
第1速歯車列G1は、第1速クラツチCIを介して入力
軸5に連結される駆動歯車17と、該歯車17に噛合し
出力軸6に一方向クラッチCoを介して連結可能な被動
歯車18とから成る。第2速歯車列G2は、入力軸5に
第2速クラツチC2を介して連結可能な駆動歯車19と
、出力軸6に固設され上記歯車19と噛合する被動歯車
20とから成る。第3速歯車列G3は、入力軸5に固設
した駆動歯車21と、出力軸6に第3速クラツチC3を
介して連結され上記歯車21と噛合可能な被動歯車22
とから成る。また第4速歯車列G4は、第4速クラツチ
C4を介して入力軸5に連結された駆動歯車23と、切
換クラッチCsを介して出力軸6に連結され上記歯車2
3に噛合する被動歯車24とから成る。さらに後進歯車
列Grは、第4速歯車列G4の駆動出車23と一体的に
設けられた駆動歯車25と、出力軸6に前記切換クラッ
チC5を介して連結される被動歯車27と両歯車25.
27に噛合するアイドル歯車26とから成る。前記切換
クラッチCsは、被動歯車24 、27の中間に設けら
れ、該クラッチCsのセレクタスリーブSを図で左方の
前進位置または右方の後進位置にシフトすることにより
、被動歯車24 、27を出力軸6に選択的に連結する
ことができる。一方向クラッチCOは、エンジンEから
の駆動トルクのみを伝達し、反対方向のトルクは伝達し
ない。
而して、セレクタスリーブSが図示のように前進位置に
保持されているとき、第1速クラツチC1のみを接続す
れば、駆動歯車17が入力軸5に連結されて第1速歯車
列G1が確立し、この歯車列Glケ介して入力軸5から
出力軸6にトルりが伝達される。次に第1速クラツチC
1を接続したままで、第2速クラツチC2を接続すれば
、駆動歯車19が入力軸5に連結されて第2速歯車列G
2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5から出力
軸6にトルクが伝達される。この際、11速クラツチC
1も係合されているが、一方向クラッチCOの働きによ
って第1速とはならず第2速になシ、これは第3速、第
4速のときも同様である。
第2速クラツチC2を解除して第3速クラツチC3を接
続すれば、被動歯車22が出力軸6に連結されて第3速
歯車列G!が確立され、また第3速クラツチC3を解除
して第4速クラツチC4を接続すれば、駆動歯車23が
入力軸5に連結されて第4速歯車列G4が確立する。さ
らに切換クラッチCsのセレクタスリーブSを右動して
、第4速クラツチC4のみを接続すれば、駆動歯車25
が入力軸5に連結され、被動歯車27が出力軸6に連結
されて後進歯車列Grが確立し、この歯車列Grを介し
て入力軸5から出力軸6に後進トルクが伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部に設けた
出力歯車28から差動装置Dfの大径歯車DGに伝達さ
れる。
歯車DGに固着された歯車])sに噛合する歯車100
にはスピードメータケーブル101の一端が固着され、
該スピードメータケーブル101の他端にはスピードメ
ータ102が固着され、更に、スピードメータケーブル
101には車速センサ103のマグネツ)104が介挿
接続される。スピードメータ102は歯車DS、101
及びケーブル101を介して駆動され、車速を指示する
また、回転センサ103は前記マグネット104と当該
マグネット104により駆動される例えばリードスイッ
チ105とから成り、前記スピードメータケーブル10
1と共に回転するマグネット104によりリードスイッ
チ105が開閉され、この開閉に伴なうオン、オフ信号
が後述する電子制御M路121に供給される。
第3図において油圧ポンプPは、油タンクRから油ヲ吸
い上げて作動油路29,94に圧送する。
この圧油はレギュレータ弁Vrにより所定圧力に調圧さ
れた後、手動切換弁としてのマニュアル弁Vm及びタイ
ミング弁50に送られる。この油圧ケライン圧PLとい
う。
、−−−、、n4t、1F、−1ff?h量(T+CC
−!、hfrWン山6r)一部は絞り33電市する入口
油路34τ経てトルクコンバータT内に導かれて、キャ
ビテーションを防止するようにその内部を加圧する。ト
ルクコンバータTの出口油路35にI′J、保圧弁36
が設けられ、との保圧弁36’f<通過した油はオイル
クー237を細て油タンク几に戻る。
作動油路29はスロットル弁Vtおよびガ/−?す弁V
 g V(−’fR跣すレル。スロットル弁■tはスロ
ットルペダル(図示せず)の−込み量に応じて制御され
、エンジンEのスロットル開度に比;じた指標、すなわ
ちエンジンEの出力を代衣する指標としてスロットル圧
Ptをパイロット油路48に出力する。またカバナ弁V
gid、補助変速機Mの出力軸6まだは注動装置Dfの
大径山車Da等で駆動され、車速に比例し7j油圧、す
なわちガliす圧Pgをパイロット油路49に出力す0
゜ マニュアル弁Vmは作動油路29から分岐した油路39
と?fLI I[fj4 (lとの間に介装され、中立
位置、2NDホ一ルド位W1 ドライブ位置1)3.D
4および後進位11社どのシフト位置を倫え、2N1)
月(−ルド位置及びドライブ位置D3.D4にあるとき
に油路39,40を連通させる。2NDホ一ルド位置は
変速を全く行なわず、2NDギア比で走行し、D3位置
は変速を行うがLOW−2ND←3RDのギア比までで
TOPにはならない位置であp、D4位置はLOWから
’I’OPまで全てのギア比間で自動変速を行なう位置
であり、これらの各位置はシフトレバ−により選択され
る。
油路40から分岐した油路41は第1速クラツチC1の
油圧作動部に接続されておシ、シたがってマニュアル弁
Vmがドライブ位置にあるときに第1速クラツチC1は
常に係合している。油路40の油圧は、第1速クラツチ
C1に供給されるとともに、1−2シフト弁Vl、2−
3シフト弁V2.3−4シフト弁■3の切換動作に応じ
て第2速クラツチC2、第3速クラツチC3および第4
速クラツチC4の各油圧作動部に切換えて供給される。
これらのシフト弁■1〜■3は、その両端にスロットル
圧piおよびガバナ圧Pgが作用されており、車速の増
大すなわちガバナ圧Pgの増大に応じて、左側の第1切
換位置から右側の第2切換位置へと切換動作する。シフ
ト弁Vl 、V2の各一方のパイロットボートはパイロ
ット油路49に直接接続され、シフト弁V3の一方のパ
イロットボートはマニアル弁Vmを経てパイロット油路
49に接続される。そして、シフト弁V3の前記パイロ
ットボートはD4位置のときには図示のようにパイロッ
ト油路49に接続され、D3位置のときにはタンクに接
続される。尚、第3図はマニアル弁VmがD4位置にあ
るときの回路図を示す。■=2シフト弁Vlは、油路4
oと、絞シ43を有する油路42との間に介装されてお
シ、車速が低い状態では両油路40.42間を遮断する
第1切換位置にある。したがってこの状態では第1速ク
ラツチC1のみが係合し、第1速の速度比が確立する。
マニアル弁Vmが第3図に示すD4位置に選択されてい
る状態において、車速が上昇すると、1−2シフト弁■
lは右側の第2切換位置に切換ゎシ、油路40,42が
連通される。このとき、2−3シフト弁■2は図示の第
1切換位置にあシ、油路42は第2速クラツチC2の油
圧作動部に通じる油路44に連通される。そのため、第
1速クラツチC1および第2速クラツチC2が係合する
が、一方向クラッチCo(第1図参照)の働きにより、
第2速の歯車列G2のみが確立し、第2速の速度比とな
る。
2−3シフト弁■2において、車速かさらに上昇すると
、右側の第2切換位置に切換わり、油路42が油路45
に連通される。この際、3−4シフト弁■3は図示のよ
うに左側の第1切換位置にあり、油路45は、第3速ク
ラツチC3の油圧作動部に通じる油路46に連通される
。したがって第3速クラツチC3が係合し、第3速の速
度比が確立する。
車速かさらに上昇すると、3−4シフト弁■3は右側の
第2切換位置に切換わシ、油路45は、第4速クラツチ
C4の油圧作動部に通じる油路47に連通される。した
がって第4速クラツチC4が係合して第4速の速度比が
確立する。
マニアル弁VmがD3位置に選択されているときには3
−4シフト弁■3は図示のように第1切換位置に保持さ
れたままであシ、従って、第3速の速度比まで確立され
る。
さて、直結クラッチCdの作動圧を制御する作動圧制御
手段DCの構成を第3図によシ続けて説明すると、この
作動圧制御手段Dcは、タイミング弁50と、モジュレ
ート弁60と、アイドルリリース弁70と、作動圧を強
弱2段階に切換えるための切換手段80とを有し、切換
手段80の作動は制御手段120によって制御される。
タイミング弁50は、変速時に直結クラッチCdの直結
すなわちトルクコンバータTのロックアツプを解除する
だめの弁であり、右方の第1切換位置と左方の第2切換
位置との間を移動するスプール弁体51と、この弁体5
1の左端面が臨む第1パイロツト油圧室52と、弁体5
1の右端拘が臨む第2パイロツト油圧室53aと、弁体
51の右側に臨んだ段部51aが臨む第3パイロツト油
圧室53bと、弁体51會右側に押圧するばね54とを
有する。第1パイロツト油圧室52は油タンクRに連通
され、第2パイロツト油圧室53aには第4速クラツチ
C4への作動油路47から分岐したパイロット油路90
が連通され、第3パイロツト油圧室53bには第2速ク
ラツチC2への作動油路44から分岐したパイロット油
路91が連通される。弁体51の第2パイロツト油圧室
53aに臨む受圧面積と、第3パイロツト油圧室53b
に臨む受圧面積とはほぼ等しくされる。弁体51の外周
にはランド56を挾んで2つの環状溝57゜58が設け
られており、弁体51が図示のように第1切換位置にあ
るときには、レギュレータ弁Vrにより1周圧された圧
油を導く油路92がモジュレート弁60への出力油路6
1に連通している。この状態は弁体51が左方の第2切
換位置にあるときにも変わらない。ただし、第1切換位
置および第2切換位置間を弁体51が移動する゛途中の
位置では、出力油路61が油路92と一時遮断され、油
路92は絞り93を有する油路94に連通される。また
直結クラッチCdの油圧シリンダ14に通じる油路71
から分岐した油路95が、弁体51に穿設された油路5
9を介して第1パイロツト油圧室52すなわち油タンク
Rに連通される。
モジュレート弁60は、前記出力油路61と、油路63
との間に設けられており、左方の閉じ位置と右方の開き
位置との間を移動するスプール弁体64と、この弁体6
4の左端面が臨む第1パイロツト油圧室65と、弁体6
4の右端部に設けられた右肩部64aが臨む第2パイロ
ツト油圧室66と、第1パイロツト油圧室65に突入し
て弁体64に当接するプランジャ68と、プランジャ6
8の左端面が臨む第3パイロツト油圧室69と、第1パ
イロツト油圧室65に収容されるばね67とを有する。
第1パイロツト油圧室65には、ガバナ弁Vgからのガ
バナ圧Pg會導くパイロット油路49から分岐したパイ
ロット油路49′が連通され、したがって第1パイロツ
ト油圧室65にはガバナ圧Pgが導入される。また第3
パイロツト油圧室69には、スロットル弁Vtからのス
ロットル圧ptを導くパイロット油路48が連通され、
したかって第3パイロツト油圧室69にはスロットル圧
ptが作用する。さらに第2パイロツト油圧室66は、
油路63に、絞り96を備える油路97を介して連通さ
れる。
このモジュレート弁60においては、スプール弁体64
が、スロットル圧Ptおよびガバナ圧Pgによって開弁
方向に付勢され、モジュレート弁60自身の出力圧で閉
弁方向に付勢される。したがって、モジュレート弁60
は油路63に出力される油圧、す々わち直結クラッチC
dの作動圧を車速およびスロットル開度に比例して強め
る働きをする。
アイドルリリース弁70は、前記油路63と、直結クラ
ッチCdの油圧シリンダ14に連通する油路71どの間
に設けられ、右方の閉じ位置と左方の開き位置との間を
移動するスプール弁体72と、弁体72の左端面が臨む
第1パイロツト油圧冨73と、弁体72の右端面が臨む
第2パイロツト油圧室74と、弁体72を閉じ側に付勢
するげね75とを含む。第1パイロツト油圧室73は油
タンクRに連通し、第2パイロツト油圧室74には、パ
イロット油路48が連通される。
このアイドルリリース弁70においては、第2パイロツ
ト油圧室74の圧力がばね75のばね力よシも小さいと
き図示のように閉じ、直結クラッチCdにおける油圧シ
リンダ14の油圧は油路71および解放ポート76を介
して油タンクRに解放される。また第2パイーツト油圧
室74に導入されるスロットル圧ptがばね75のばね
力に打ち勝つと弁体72が左動して油路63,71が連
通され、直結クラッチCdが作動する。このようにして
、アイドルリリース弁70は、スロットル開度がアイド
ル位置におるときに、直結クラッチCdの係合状態を解
除、すなわちトルクコンバータTのロックアツプを解除
する働きをする。
切換手段80は、ソレノイド弁81を備えるドレン油路
82と、一対の絞り83.84とから成シ、ドレン油路
82はモジュレート弁60の第1パイロツト油圧室65
に接続され、一方の絞シ83はガバナ圧Pgを第1パイ
ロツト油圧室65に導くためのパイロット油路49′に
設けられ、他方の絞シ84はドレン油路82におけるソ
レノイド弁81の上流側に設けられる。ソレノイド弁8
1は、その弁体87がはね85で閉じ側に付勢されてお
り、ソレノイド86が励磁されたときばね85のばね力
に抗して弁体87が開弁作動される。
このような切換手段80において、ソレノイド弁81が
閉じている状態では、モジュレート弁60の第1パイロ
ツト油圧室65にはガバナ圧Pgそのものが作用するの
で、モジュレート弁60の出力すなわちアイドルリリー
ス弁70および油路71を介して油圧シリンダ14に作
用する作動圧は、第4図の実線Iで示すように、車速に
比例して増大する。なお、第4図では説明の簡略化のた
めスロットル圧Ptの影暫は省いてあシ、前記実線Iで
示す作動圧曲線はスロットル開度がアイドル時であって
しかもばね67を省いたときのものである。
これに反してソレノイド弁81が開いていると、モジュ
レート弁60の第1パイロツト油圧室65には両2つの
絞り83.84で変調された油圧が作用することになる
。たとえば両2つの絞fi、83゜84の開度が同一で
ある場合には、この変調油圧はガバナ圧Pgの半分の値
となシ、シたがってそのときのモジュレート弁60の出
力圧すなわち作動圧は、ばね6′7を省いた場合、第4
図の実線Iで示した作動圧の1/!のものとなろう。こ
こで一方の絞シ83の開孔直積をAlとし、他方の絞シ
84の開孔面積をA2とすると、第1パイロツト油圧室
65に作用する変調油圧Pcは次式で表わされる。
すなわち、変調油圧PcはガバナPgの坏となり、第4
図の破線■で示される特性を示す。つまり、ソレノイド
弁81を開閉作動させることにより、直結クラッチCd
の作動圧を第4図の実線Iおよび破線■間で任意に制御
することができる。
なお、第4図には前述のようにスロットル開度の影響が
省略されているが、実際には第4図の圧力及び沖返1を
表わす各軸と直交するスロットル座標があり、スロット
ル開度に比例してモジュレート弁60の出力すなわち作
動圧が強められる。第4図において鎖線Vで示す直線は
トルクコンバータTの内圧PTを示すものでらシ、実線
■〜■あるいは破線■で示す作動圧と前記内圧PTとの
差圧が直結クラッチCdの保合強さを規定する。
ソレノイド弁81の開閉作動、すなわち切換手段80の
切換動作を制御するための制御装置120は、第5図に
示すようにマイクロコンピュータなどの電子制御回路1
21と、車速検出器103と、エンジン回転数検出器1
06と、シフト位置検出器109と、補機作動検出器例
えば空調装置作動検出器110等から構成され、後述す
るように各検出器103,106,109,110の検
出信号に応じて電子制御回路121からソレノイド弁8
1(第3図)のソレノイド86を付勢あるいは消勢する
制御信号が出力される。
車速検出器103(第1図)はスピードメータケーブル
101の途中に固着され当該ケーブル101と一体に回
転する複数例えば4極の磁極を有する円盤状のマグネッ
ト104と、このマグネット104と離隔対向して配設
され各磁極と対向する毎に閉成されるリードスイッチ1
05から成シ、スピードメータケーブル101の1回転
毎に4・回閉成される。エンジン回転数検出器106(
第5図)はイグナイタ107とイグニッションコイル1
08との接続点106aからエンジン回転数に伴い変化
する信号を得るように構成されている。
変速段検出器109は図示しないマニアルシフトレバ一
部に設けられ、例えば2つのリミットスイッチ109a
と109bとを有し、リミットスイッチ109aiiD
3位置が選択されたときに閉成され、リミットスイッチ
109bはD4位置が選択されたときに閉成する。
尚、本実施例では変速段検出器としてIJ ミツトスイ
ッチを使用した場合について記述したが、これに限るも
のではなく、他の例えばリードスイッチ等を使用しても
よいことは勿ρ論である。
1ifi機を代表する負荷例えば金気調和装置(以下空
調装置という)作動検出器110(第5図)は空調装置
作動スイッチ111と、当該スイッチ。
111の投入によシ付勢されて圧縮機を工/ジンのクラ
ンク軸に接続する電磁クラッチのソレノイド112との
接続点110aからスイッチ111の投入信号即ち、空
調装置の作動信号を得るように構成される。
電子制御回路121は(第5図)電源回路122゜リセ
ット回路125、入力回路126〜130、微分回路1
31,132、発振回路133、中央演算処理回路(以
下CPUという)160及び出力回路161とを備える
電源回路122のダイオードD1のアノード側はイグニ
ッションスイッチ115に、カソード側は線170に夫
々接続され、線170とアース線171との間にはコン
デ/すC1−C2が並列接続され、線171と線170
aとの間にはコンデンサC3、C4が並列接続されてい
る。電源安定用の回路素子123は線170と170a
との間に接続され、更に線171にも接続されている。
リセット回路125のツェナーダイオードDz1のカソ
ード側は線170に、アノード側は抵抗ルを介してトラ
ンジスタTr1のベースに接続され、抵抗R1とダイオ
ードDzlとの接続点は抵抗R2を介して接地され、ト
ランジスタ+l1rlのペースはコンデンサC5を介し
て接地される。トランジスタTrlのコレクタは抵抗R
3,R4を介して夫々線170a、トランジスタTr2
のベースに接続され、エミッタは接地される。トランジ
スタq+ r2のコレクタは線170aと171との間
に接続された抵抗R5とコンデンサC6との直列回路の
当該抵抗■t5とコンデンサC6との接続点125aに
接We、 サレ、該接続点125aはCPTJ’160
のリセット入力端子RESに接続される。抵抗R5には
ダイオードD2が並列に接続される。
入力回路126の抵抗R7の一端は変速段検出器109
のリミットスイッチ109bを介して接地されると共に
抵抗R8を介して電源に接続され、他端はインバータ1
40の入力端子に接続されると共にコンデンサC7を介
して接地され、該インバータ140の出力端子はCPU
160の入力端子PIOに接続される。この入力回路1
26の出力信号はリミットスイッチ109bが開成され
ている時即ち、D4位置が選択されていないときにはロ
ーレベル、D4位置が選択されて閉成されている時には
ハイレベルとなる。入力回路127も入力回路126と
同様に構成され、抵抗R9の一端が変速段検出器109
のリミットスイッチ109aに接続され、インバータ1
41の出力Xrii子はCPU160の入力端子pHに
接続される。この入力回路127の出力信号はD3位置
が選択されていないときにはローレベル、選択されてい
るときにはハイレベルとなる。
入力回路128の抵抗R11の一端は空調装置作動検出
器111の接続点111aに、他端は抵抗也2を介して
インバータ142の入力端子に接続され、抵抗R11と
抵抗R12の接続点は抵抗R13を介して接地され、イ
ンバータ141の入力端子はコンデンサC9を介して接
地され、出力端子はCPUI 60の入力端子P12に
接続される。この入力回路128の出力信号は空調装置
のスイッチ111が開成されているときにはハイレベル
、閉成されているときにはローレベルとなる。
入力回路129は前記入力回路126と同様に構成され
、抵抗R14の一端は車速検出器103のリードスイッ
チ105の一端に接続され、インバータ143の出力端
子はCPU160の入力端子Toに接続される。このイ
ンバータ143の出力信号はリードスイッチ105が開
成されているときにはローレベル、閉成されるとハイレ
ベルとなる。
入力回路130の抵抗瓜、の一端はエンジン回転数検出
器106の接続点106aに、他端は抵抗R17を介し
てトランジスタTr3のペースにm!され、これらの抵
抗瓜6とR17との接続点とアースとの間には抵抗R,
8,コンデンサC11、ツェナーダイオードDz2が並
列に接続される。トランジスタTr3のコレクタは抵抗
ル、を介して電源に、及びCPU160の入力端子T1
に接続されると共にコンデンサC12を介して接地され
る。この入力回路130の出力信号はイグナイタ107
が開成されたときにローレベル、閉成されたときにハイ
レベルとなる。
微分回路131のノア回路145の一方の入力端子は入
力回路129の出力端子に、他方の入力端子は抵抗鳥0
、インバータ144′t−介して入力回路129の出力
端子に接続されると共にコンデンサCtaを介して接地
され、出力端子はノア回路149の一方の入力端子に接
続される。微分回路132のノア回路148の一方の入
力端子はインバータ146を介して入力回路130のト
ランジスタTr3のコレクタに、他方の入力端子は抵抗
R21及びインバータ147を介してインバータ146
の出力端子に接続されると共にコンデンサC14を介し
て接地され、出力端子はノア回路149の他方の入力端
子に接続される。このノア回路149の出力端子はCP
UI 60の割込入力端子INTに接続される。
これらの微分回路131,132は夫々入力回路129
,130から出力される車速信号、エンジン回転数信号
の立上シで所定幅のパルス信号を出力する。ノア回路1
49の出力は微分回路131及び132の出力のどちら
か一方がハイレベルのときにローレベルとなpcPUl
 60に割込みをかける。
発振回路133の水晶発振子150の両接続端子は夫々
コンデンサCl1i r 016の各一方の接続端子に
接続されると共にCPU160の各入力端子X1.X2
に接続され、コンデンサCIs z C16の各他方の
接続ψu:を子は接地される。この発振回路133は所
定周期のクロックパルス信号をCPU160に加える。
出力回路161は第1図に示すソレノイド弁81を駆動
するためのもので、抵抗R2□の一端はCI)U160
の出力端子DnOに、他端はトランジスタTr4のベー
スに接続され、該トランジスタTr4のコレクタはソレ
ノイド弁86のソレノイド86の一方端に接続されると
共にツェナーダイオードDz3を介して接地され、エミ
ッタは接地される。
ソレノイド86の他方端はイグニッションスイッチ11
5の電源回路122側接続端子に接続される。この出力
回路161はイグニッションスイッチ115が閉成され
、且つトランジスタTr4が導通したときにソレノイド
86を付勢する。
第6図はCPU160の制御を示すフローチャートで、
以下このフローチャートに沿って作動全説明する。
先ず、イグニッションスイッチ115が投入されるとエ
ンジンが始動されると共に電子制御回路121のリセッ
ト回路125の出力がローレベルとな#)cPU160
がリセットされてイニシャライズされ(ステップ1)、
続いてTOタイマがスタートする(ステップ2)。この
TOタイマは制御全体の処理時間を規制するタイマで、
CPU160への各信号の入出力はこのタイマに同期し
て行なわれる。このTOタイマのスタートに同期して各
入力回路126〜130から出力される信号がCPU 
160に読み込まれる。
CPU160はノア回路149の出力がローレベルにな
ったことをINT端子よシ読み込み、こノド+!J入力
回1129 、13 (1)/fl力e’I’0 、T
I端子から読み取シ車速信号、Ne信号の判定を行ない
、各々入力される車速パルス信号、エンジン回転数パル
ス信号の時間間隔を夫々計測して車速U1エンジン回転
数Neを算出しくステップ4)、これらの車速U及びエ
ンジン回転数Neに基いて後述するトルクコンバータT
(第1図、第2図)の入力軸1と出力軸5との間の速度
比eを演算するだめの値εを算出する。どの値εは以下
のようにして算出する。
エンジン回転数f N e 、変速iMの入力軸(メイ
ンシャフト)5の回転数をN2、スピードメータケーブ
ル101の回転数をN3とすると、トルクコンバータT
の速度比eは次式で表わされる。
一方、入力軸5とスピードメータケーブル101とは歯
車列を介して連結されているためにこれら両者間に滑シ
は存在せず、これら両省間の減速比をAとすると、入力
軸5の回転数N2は、N2=A6N3 ・・曲 (2) となる。この(2)式により(1)式を整理すると速度
比eは次式で表わされる。
ここで、変速gMの変速段が4速である場合には、上記
減速比Aの値は第l速〜第4速の各減速比に対応するA
l−A4の値をとシ得る。
上Mtj (3)式の両辺を値Aで除算すると、とガる
この値ε(−N3ハe)は前述したように工°ンジン回
転数Ne及びスピードメータケーブル101の回転数N
3に基づいて算出される。
ステップ5で値εを算出した後、ステップ6に進ミマニ
アルシフトレバーがD4シフ)位fitK:、!+るか
否かを判別し、その答が肯定(Yes)のときにはステ
ップ10に進み、否定(No)の場合にはステップ7に
進み、マニアルシフトレバ−D3シフト位置に切換られ
ているが否かを判別する。ステップ7の答が肯定(Ye
s)の場合即ち、D3位置のときにはステップ9に、否
定(No )の場合にはステップ8に進む。
ところで、本発明においては、トルクコンバータTの係
合力をシフトレバ−位置がD3又はD4の位置で、且つ
車速Uが所定の速度範囲内(Ul<U<U2 )にある
ときに行なうものであり、下限速・度Ulを例えば6b
+/)lに設定する。また、上限速度U2はシフト位置
にょシ異々す、例えばD4シフト位置のときにはU2 
= 58軸/h、D3シフト位置のときにはU2 =5
0hm/h、2NDホ一ルド位置のときにはU2=45
&+/hに設定する。そして、車速UがU1以下即ち、
6J、/h以下のときにはトルクコンバークTの係合力
(ロックアツプ)を弱め、上限車速U2を超えたときに
は係合力を強め、車速Ul 、U2の範囲内では車速及
びシフト位置により係合力を微調整する。
斯くして、上限車速U2は、D4シフト位置のときには
ステップ10においてU 2−58 tax / hに
、D3シフト位置のときにはステップ9においてU2=
50hB/hに、2NDホ一ルド位置のときにはステッ
プ8においてU2 ”” 45 krg / hに設定
される。上限車速U2を上記いずれかの車速に設定した
稜ステップ11に進み後述するTCタイマのフラグTC
Pが1であるか否かを判別する。
このステップ11の答が肯定(Yes)の場合にはステ
ップ34に、否定(NO)の場合にはステップ12に進
む。
このステップ12において今回の速度比eと前回の周期
の速度比e′との差の絶対値IΔe1が第4連の減速比
A4を基にして予め算出して設定した基準値例えは3%
よりも大きい(1Δel>3%)か否かを判別する。尚
、このステップ12における実際の演算はステップ5に
おいて算出した値εを使用して行なうのであるが、制御
の概念が速度比eであることによシ、前述のように速度
比eを用いて表現l〜でいる。従って、以下のステップ
においても同様に速度比ek用いて説明する。
このステップ12の答が肯定(Ye s )の場合即ち
、値1Δe1が3チを超えたときにはステップ29に進
みTCタイマをスタートさせると共に当該TCタイマが
作動していることを表わすフラグTCPを1にしてステ
ップ33に進む。尚、前記値Δeの基準値は各シフト段
毎に備えることも可能であり、また、スロットル開度等
のエンジンの運転状態を変化させるものと関連させて変
化させるととも可能である。
このステップ33において、CPU16oは前記TCタ
イマが作動している所定時間の間トルクコンバータTの
係合力を弱に設定する。この係合力の弱の制御は、CP
U160の出力端子DBOの出力をハイレベルとし、出
方回路161のトランジスタTr4を導通させ、ソレノ
イド弁81のソレノイド86を付勢して当該ソレノイド
弁81を開弁させて行う。このときの係合力は第4図の
破線■で示すようになる。
ステップ12の答が否定(No)の場合にはステップ1
3に進み車速Uが前記ステップ8〜1oのいずれかのス
テップにおいて設定された上限車速02以上であるか(
U>U2)否かを判別し、そ−の答が肯定(Yes、)
の場合にはステップ3oに進む。このステップ3oにお
いてCPU160はトルクコンバータTの係合力を強に
設定する。この係合力の強の制御は1.CPU160の
出力端子DBOの出力をローレベルとし、−出゛カ回路
161のトランジスタTr4を不導通にし、ソレノイド
86を消勢させてソレノイド弁81を閉弁させテ行う。
このときの係合力は第4図の実線■で示すようになる。
ステップ13の答が否定(No )の場合には空調装置
が作動しているか否かを判別しくステップ14)その答
が肯定(Yes)の場合にはステップ33に進んでトル
クコンバータTの係合力を弱に設定し、否定(No)の
場合には車速Uが前記下限車速U1(6h/h)よシも
低いが(U<U、)否かを判別する(ステップ15)。
このステップ15の答が肯定(Yes)即ち、車速が6
勉/hよシも低いときにはステップ33に進みトルクコ
ンバータTの係合力を弱に設定し、否定(No)の場合
にはエンジン回転数Neが所定回転数例えば11000
rpよりも低いか(Ne<10100Orp否かを判別
する0ステツプ16の答が肯定(Yes)の場合にはス
テップ33に進みトルクコンバータTの係合力を弱に設
定し、否定(No)の場合には車速Uが所定の車速包え
ば30/12/hよシも低いが(U<3゜b/h)否か
を判別する(ステップ17)。
ステップ17の答が否定(No)の場合にはステップ1
9に進みエンジン回転数Neが所定回転数例えば200
0rpmXpも高いか(Ne>200Orpm)否かを
判別し、肯定(Yes)の場合にはス、テップ18に進
み、トルクコンバータTの速度比eが第1速の減速比A
Iの換算で所定値例えば8゜チよシも小さいか否か(e
<80%)を判別する。
このステップ18の答が肯定(Yes)の場合即ち、車
速Uが30ka/h以下で且つトルクコンバータTの速
度比eが前記第1速換算で80%よりも小さいときには
ステップ33に進みトルクコンバータTの係合力を弱に
設定する。また、ステップ18の答が否定(No)の場
合にはステップ19に進む。
スηツブ19の答が肯定(Yes)の場合即ち、エンジ
ン回転数Neが2000 rPmを超えているときには
ステップ30に進みトルクコンベータTの保合力を強に
設定し、否定(No)の場合にはシフトレバ−位置がD
4シフト位置にあるが否かを判別する(ステップ20)
。このステップ2oの名が肯定(Ye s )の場合に
は車速Uが所定車速例えば35A@/hよシも低いか(
U<35/III/h )否かを判別しくステップ21
)、否定(No)の場合にはシフトレバ−位置がD3シ
フト位置にあるが否かを判別する(ステップ22)。ス
テップ21の答が否定(No)の場合即ち□、車速Uが
35勉乃よシも高いときにはステップ23に、肯定(Y
es)のとき即ち車速Uが35Jz/hよりも低いとき
にはステップ24に進む。また、ステップ22の答が肯
定(Yes)の場合にはステップ24に、否定(NO)
の場合にはステップ25に進む。
・ところで、本発明の要諦は予め係合力を油圧により粗
くはあるがそのときの連転状態に適した大きさに制御し
であるために、一にもりの間勉となるギア比を用いて速
度比を演算し、この速度比を目標の速度比範囲に収まる
ように微調整すれば、他のギア比走行では実用上の問題
を回避し得るという点にある。
従って、かかる観点からみると第7図に示すように、領
域■の部分もともとエンジン回転数Neが低いために係
合力を弱にした方が良いこと、及びこの領域■の使用頻
度は領域甫の部分に比べて余り多くないこと等の理由に
より、D4シフト位置で走行しておシ仮令TOPのギア
比が確立されていた場合であっても車速Uが35kM/
h以下のときには第3速(3RD)のギア比で速度比e
を演算する方が合理的であシ、且つ本発明の要諦に適す
るものである。勿論、D3シフト位置で走行している場
合にも同様であシ、仮令第3速(3RD)のギア比が確
立されていてもル速Uが例えば254/h以下のときに
は第2速(2ND)のギア比で、速度比eを演算すれば
更に合理的である。
そこで、本究明においては、CPU160はステップ2
3において第4速の減速比A4を基に例えば所定の速度
比e、 (−9311)、e2(=98%)、es(”
96%)を設定し、ステップ24において第3の減速比
A3を基に所定の速度比e1(−93%)、e2(=9
’8饅)、ea(=96チ)を設定し、ステップ25に
おいて第2速の減速比A2を基に所定の速度比el(=
93%)、ex(−98チ)、e3(−96%)を設定
する。尚、これらの名ステップ23〜25における各e
l〜e3 の値は同じでなくともよい。
ステップ26において、D4シフト位置で車速Uが35
bi/hを超えているときにステップ5で算出したε値
に基づく速度比eがステップ23で設定した値e、よシ
も小さいか(e<e、)否かを判別し、その答が肯定(
Ye s )のときにはステップ30に、否定(No)
のときにはステップ27に進む。ステップ27において
前記速度比eがステップ23で設定した値e2よシも大
きい(e>62)か否かを判別し、その答が肯定(Ye
s)のときにはステップ33に、否定(No)のときに
はステップ28に進む。ステップ28において前記速度
比eが前記ステップ23で設定した値e3よシも小さい
(e<e3)が否かを判別し、その答が肯定(Yes)
のときにはステップ31に、否定(NO)のときにはス
テップ32に進む。
同様に、ステップ20.21においてD4シフト位置で
車速Uが354/h以下と判別され、又はステップ22
でD3シフト位置と判別された場合には、この条件で前
記ステップ5において算出した値CK基づく速度比eと
ステップ24において設定した各位e1〜e3とを前述
と同様にステップ26〜28で比較判別する。
同様にステップ22においてD2シフlitと判別され
たときにはこの条件で前記ステップ5において算出した
値εに基づく速度比eとステップ25で設定した各位e
1〜e3とをステップ26〜28で比較判別する。
ステップ31において、トルクコンバータTの係合力は
第4図の実線■で示すように中−強(〈強)に設定され
る。この中−強の制御はソレノイド弁81をデユーティ
比制御し、CPU160の出力端子1) B Oの出カ
ケ所定時間例えば60mesc中20m5eCの間ハイ
レベルにして出力回路161のトランジスタTr4ft
導通させ、ソレノイド86を付勢してソレノイド弁81
を開弁させる。このソレノイド弁81の開弁時間に応じ
てトルクコンバータTの係合力を第4図の実線■で示す
ように中−強の状態に制御する。
同様にステップ32において、トルクコンバータTの係
合力は第4図の実線■で示す中−弱に設定される。この
中−弱の制御はCPU15Qの出力端子DBOの出力を
前述の中−強のときょシも長い所定時間例えば60m5
ec中40m5ecの間ハイレヘルにして出力回路16
1のトランジスタTr4を等連させ、ソレノイド86を
付勢してソレノイド弁81を開弁させる。このソレノイ
ド弁81の開弁時間に応じてトルクコンバータTの係合
力を第4図の実線■で示す中−弱の状態に制御する。
次いで、TOタイマのタ゛イマ時間が経過したが否かを
判別しくステップ36)、その答が否定(NO)のとき
には当該タイマ時間が経過するまで待期し、肯定(Ye
s)のとき即ち、タイマ時間が経過したときに前記ステ
ップ30〜33のいずれかのステップの設定に基づいて
出力回路161を制御しくステップ37)、本制御ルー
プを終了してステップ2に戻シ、再び前述の制御が繰返
される。
上記制御ループにおいて、ステップ30に進んだときに
はトルクコンバータTの係合力は第4図の実線■で示す
ように強に、ステップ33に進んだときには破線■で示
すように弱に制御される。
また、ステップ31又は32に進んだときにはソレノイ
ド弁81がデユーティ比制御され、トルクコンバータT
の係合力は第4図の実線■で示す中−強又は実線■で示
す中−弱に制御される。
そして、次回の制御時においてステップ11においてT
CタイマのフラグTCPが1と判別されたときには当該
TCタイマのタイマ時間が経過したか否かを判別しくス
テップ34)、その答が否定(NO)のときにはステッ
プ36に進み、トルクコンバータTの係合カケステップ
33で設定した弱に保持し、その答が肯定(Yes)の
ときには旧タイマのフラグTCPを0にしくステップ3
5)、ステップ30に進む。また、ステップ11の答が
否定(NO)のときにはステップ12に進み前述した制
御が行なわれる。
斯くして、トルクコンバータTの滑り制御は第2速、第
3速、第4速共夫々の減速比A、、A3゜八4を基に算
出した各速度比eが93チよシも低いときには強に制御
され、98チを超えたときには弱に制御され、96〜9
8チの範囲内にあるときには中−弱に制御され、93〜
96チの範囲内にあるときには中−強に制御される。
更にエンジン回転数NeがIooorpm以下のときに
は係合力は弱のままであり、2000 rpm以上のと
きに社強のtまとなる。また、空調装置に代表される外
部負荷が加わったときには係合力が弱となる。
また、第3速の減速比A3を基に速度比eを計算してい
るときに第2速で走行していた場合には、同一車速に対
してエンジン回転数N!は第2速−と〕 第3速との減
速比分だけ高い回転数となるために速度比eは低く計算
され、この結果トルクコンバータTの係合力は強に制御
されるが、エンジン回転数N1も高く振動も発生し難い
ために問題とはならない。
尚、本実施例においてはトルクコンバータTの係合力を
4段階に制御する場合について記述したが、これに限る
ものではなく、ソレノイド弁81を制御するデユーティ
比を変えることによシ略無段階に制御することも可能で
ある。′tた、PI副制御組合せることによシ滑シ率e
の偏差に応じたP項、及び時間及びエンジン回転数N1
に応じた1項によ多制御することも可能である。
更に本実施例においてはエンジンの補機の代表負荷とし
て空調装置を選択した場合について記述したがこれに限
るものではない。
更yc本実施例では変速段検出としてシフトレバ−位置
を検出したがこれに限るものではなくシフト弁の切換位
置を検出してもよい。
以上説明したように本発明によれに、トルクコンバータ
等の流体継手と、該流体継手の人、出力部材間を機械的
に架橋し得る直結機構と、該直結機構の伝達容量を少く
とも強、弱2段に切換え得る容量制御手段とを備える車
輛用変速機の直結機構容量制御装置において、前記入、
出力部材間の回転速度比を検知する回転速度比検知手段
と、該回転速度比の時間に対する変動率を算出し、該変
動率が基準値を超えたときに前記容量制御手段を作動さ
せて前記飯達容f1i−弱とする切換手段とを備え、前
記直結機構の係合力を運転状態に応じて制御するように
したので、エンジン回転に起因する車体の振動の発生を
極めて効果的に抑えることができると共に、燃費の向上
を図ることができる。
また、前記回転速度比をシフトレバ−位置、車速、エン
ジン回転速度等によシ算出することができるために制御
装置の構成を簡単にする仁とが可能であシ、コストの低
減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する車輛用自動変速機の府嬰図、
第2灰は第1図の皆凍榊のトルクコンバータの直結クラ
ッチの要部展開図、第3図は第1図の変速機の油圧制御
回路の一実施例を示す図、第4図はトルクコンバータの
作動圧の車速に対する特性図、第5図は本発明に係る流
体変速機の制御装置の一実施例を示す回路図、第6図は
第5図のCPUの処理手順を示すフローチャート、第7
図は変速比と車速との関係を示す特性図である。 E・・・エンジン、′r・・・トルクコンバータ、M・
・・補機変速機、103・・−車速検出器、106・・
・エンジン回転数検出器、109・・・変速段検出器、
110・・・空調装置作動検出器、120・・・制御装
置、121・・・電子制御回路、126〜130・・・
入力回路、161・・・出力回路。 出願人 本田技研工業株式会社 代理人 弁理士 渡 部 敏 産 量 長門侃二

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、トルクコンバータ等の流体継手と、該流体継手の人
    、出力部材間を機械的に菜橋し得る直結機構と、該直結
    機構の伝達容量を少くとも強、弱2段に切換え得る容量
    制御手段とを備える車輛用変速機の直結機構容量制御装
    置において、前記入、出力部材間の回転速度比を検知す
    る回転速度比検知手段と、該回転速度比の時間に対する
    変動率を算出し、該変動率が基準値を超えたときに前記
    容量制御手段を作動させて前記伝達容量を弱とする切換
    手段とを備えたことを特徴とする車輛用変速機の直結機
    構容量制御装置。 2、前記回転速度比検知手段は、車速を代表する第一の
    指標と、エンジン回転速度を代表する第二の指標と、シ
    フトレバ−がどの位置にシフトされているかを示す第三
    の指標とを夫々入力し、iwm by + e l /
     l−’z 」ノff LJ−L I!A+clil’
    l Mlf 44*コljr三の指標に対応して取シ得
    る最速ギア比を用いて、そのときの速度比を算出するよ
    うに構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の車輛用変速機の直結機構容量制御装置。 3、前記基準値はシフト段に対応した可変定数としたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の車輛用変速
    機の直結機構容量制御装置。
JP2623984A 1983-11-08 1984-02-14 車輌用変速機の直結機構容量制御装置 Granted JPS60172766A (ja)

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JP2623984A JPS60172766A (ja) 1984-02-14 1984-02-14 車輌用変速機の直結機構容量制御装置
CA000467190A CA1230989A (en) 1983-11-08 1984-11-07 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles
FR848417020A FR2554537B1 (fr) 1983-11-08 1984-11-08 Circuit de commande pour transmission d'automobile
AU35309/84A AU569590B2 (en) 1983-11-08 1984-11-08 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means
US06/669,817 US4651593A (en) 1983-11-08 1984-11-08 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles
GB08428200A GB2149464B (en) 1983-11-08 1984-11-08 Controlling lock-up clutch hydrodynamic transmitter
DE19843440847 DE3440847A1 (de) 1983-11-08 1984-11-08 Steuerungssystem fuer einen mechanismus zum direkt-einkuppeln in einer hydraulischen kraftuebertragungseinrichtung einer kraftuebertragung fuer kraftfahrzeuge

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4729461A (en) * 1985-06-13 1988-03-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control method for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of an automatic transmission for automotive vehicles

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