JPH01503792A - 流送箱 - Google Patents
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- JPH01503792A JPH01503792A JP62505342A JP50534287A JPH01503792A JP H01503792 A JPH01503792 A JP H01503792A JP 62505342 A JP62505342 A JP 62505342A JP 50534287 A JP50534287 A JP 50534287A JP H01503792 A JPH01503792 A JP H01503792A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
りえJ
本発明は、抄紙機に用いられる流送箱、詳しくいうと、請求項1の上位概念に示
される各特徴を有する流送箱に関する。
この種の流送箱における主要な構成要素としては、互いに相対的に収束する2つ
の機械幅の流動案内壁が挙げられる。これらの流動案内壁は、2つの側壁と共に
機械幅のノズル状排出通路を制限する。
流動案内壁におけるアンダーリップ、及びオーバーリップとも称せられる各下流
側端部には1機械幅の出口間隙が形成されており1紙料は、この出口間隙を通過
することにより、機械幅の紙料流れとして周方向に延びるシーブベルト上に流出
され。
シーブベルト上で紙匹の地合形成が行われる。
このような形式による公知の流送箱は、以下に列記の文献に開示されている。
(1)カナダ国特許第849817号明細書。
(2)米国特許第3373080号明細書、(3)米国特許第4198270号
明細書(対応ドイツ連邦共和国特許第2726709号明細書)、(4)米国特
許第4455197号明細書、(5)米国特許第4552619号明細書。
(6)米国特許第2920699号明細書、(7)米国特許第3846229号
明細書(対応ドイツ連邦共和国特許第2302196号明細書)。
この種の流送箱において重大な問題は、上述した出口間隙の内法寸法を、機械幅
に亘ってできるだけ高い精度で一定に保つことである。
実際に明らかとなっているように、出口間隙の寸法が1局所的に、その所望の値
から偏倚している場合には、形成されろ紙匹の質が損われ、特に不均等な単位面
積当り重量−横断面が生ずることになる。例えば1間隙幅が、ある所定の値だけ
変動すると1紙匹の単位面積当り重量には、はぼその10倍の増大作用が及ぼさ
れる事実が確認されている。
更に不都合なことには、この種の間隙幅変動は、運転中に初 ・めで生ずるもの
であり、従って、大抵の場合、−互生じた変動は1部分的にしか消滅しない。
この種の間隙幅変動は1例えば温度変動にその原因があり。
特に、抄紙機が運転停止後に、再び加熱された紙料で再始動される場合に生ずる
。このような場合、流送箱の流動案内壁は。
紙料のかなり高い温度を漸次的にしか吸収しない。
° 機械幅で見て、それぞれ異なった部位においてそれぞれ異なる程度で生ずる
この種の間隙幅変動も、特に不都合である。
例えば、(ゲートを開けた際に)常温の空気が機械ホールに流入すると1間隙幅
の変動が1片側でもたらされることになる。
その他の不均等な間隙幅変動は、恐らく、若干の公知構造において、流動案内壁
を強化するために用いられねばならない補強づブに起因するものと思われる。
前掲の文献(1)に開示されている流送箱においては、下位の流動案内壁が、中
空担体により基礎上に支持されている。
この公知例における問題点は、中空担体の流動案内壁に隣接する上部範囲が、下
部範囲に比して、高い温度を吸収するところにある。つまり、中空担体の上部範
囲が、下部範囲よりも著しく膨張するので、下位の流動案内壁が、不都合な曲げ
変形を受けることになる。
この欠点を除くためには、加熱装置を用いて、中空担体の下部範囲を上部範囲と
同じ温度に保つ措置がとられている。
前掲の文献(4)による流送箱においては、一群の導管からなる管束と、これに
接続された流動案内壁とが、中空の流送箱ケーシングの内部を通って延びている
。
旋回可能に支承されたオーバーリップは、三角形の横断面形状を呈する中空担体
における1つの壁によって、形成されている。
流送箱の各構成要素を所定の温度に保つためには、水を、流送箱ケーシングの内
部とオーバーリップ中空担体内とを、勿論紙料流とは別個に貫流させる。この文
献の第6図によれば、三角形の中空担体には、矩形の中空担体が取付けられてお
り、第1図によれば、この矩形中空担体は、調節スピンドルを支承するために用
いられる。
温度が変化した場合に、それに応じた三角形中空担体の長さ変動が支障なく行わ
れうるようにするため、第7図の実施例によれば、取付けられる矩形の中空担体
(54)は1機械幅に亘って、多数の区画(55)に分割されている。
前掲の文献(5)に開示された流送箱においては、流動案内壁が、やはり中空担
体によって強化されている。更にこの場合も、文献(1)におけるのと同じよう
に、中空担体ひいては流動案内壁が、温度差に基〈曲げ変形を受けないような措
置がとられている。
公知となっているこれらすべての措置は、望ましい結果をもたらすものではない
、何故ならば、流動案内壁を中空担体によって強化するには、極めて費用が嵩み
、しかも広いスペースを必要とする構造を余儀なくされ、しかも均等な温度を生
じさせるための装置は、少なくとも抄紙機の始動時には、充分迅速に応動しない
からである。換言すれば、機械の始動時には、流動案内壁が、これと向き合った
中空担体壁よりも早く膨張するという恐れを依然として免れることができない。
また、両流勘案内壁の少なくとも一方が、それ自体単独で、一時的に不均等な温
度調節を受けるという危険性もしばしば生ずる。その結果1紙料の接触する流動
案内壁内面が、その外面に比して、高い温度を有することになりかねない、従っ
て、抄紙機幅の中央範囲における該当の流動案内壁が内向きに湾曲して、出口間
隙の内法寸法を縮小させる恐れが生ずる。しかもこの恐れは、例えば文献(3)
に示された例におけるように、流動案内壁が、単純な自己支持性プレートから構
成され、補強作用のある中空担体を有していない場合には、一層高められる。こ
の場合の最も単純な例では、互いに相対的に収束する2つの流動案内壁が、機械
幅に亘って延びる支持要素1例えば排出通路の背面壁に固定されており、この背
面壁内には、紙料を供給するための管束が配置されている。
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の流送箱に改良を加え。
出口間隙の内法寸法を1機械幅に亘りできるだけ高い精度で、一定に保ちうるよ
うにし、しかも、コスト高の加熱・冷却装置、または流動案内壁用の補強構造を
不要にする点にある。
この課題は、請求の範囲に示された特徴によって解決される。
その特徴によれば、本発明の主要な思想は、排出通路を、機械幅に亘って互いに
並列された複数の通路区画に分割することにある。
この場合に重要なのは、これらの各通路区画が、それぞれ一種のC字形状を呈す
る剛性の「クランプ」として構成されていることである。従って、各通路区画は
、排出通路内で生ずる内圧に耐えることができる。従って、従来の多くの流送箱
において、排出通路の外部に配置する必要のあった補強部材、例えば上述のよう
に中空担体として構成された補強部材は、不要となる。
勿論、排出通路は、従来のように、すべての通路区画に共通する不動の構成要素
、例えば1枚のベースプレート上に支承されるのが一般的である。
排出通路を個々の通路区画として分割することは、以下に詳述する如く、種々異
なった形式により実施可能である。しかし、一般的には、各通路区画に、一方の
流動案内壁における1つの区画と、他方の流動案内壁における1つの区画とが、
それぞれ設けられる。つまり、両流勘案内壁が、有利には同じ区分けの、ひいて
は同じ数の壁区画として分割される。なお、両流勘案内壁を異なった数の壁区画
として区分けすることも考えられる。
すべての実施例について共通している点は、各壁区画が、互(1に(かつ2つの
側方制限壁に対して)解離可能に結合されていることである。このことから得ら
れる利点は、仮に、流動案内壁の一部が、機械的な損傷を受けたとしても、その
流動案内壁全体を、新しいものと交換する必要はなく、その壁区画のみを交換し
さえすればよいところにある。
従って、この種の交換に際して必要とされる材料コストは、従来の所要コストを
はるかに下回る値に抑えられる。また、この種の交換作業は、当然のことながら
、従来に比して著しく短い時間で行われ1機械の停止時間短縮に基くかなりの付
加的な経費節減が達成される。
ところで、本発明の主たる利点は、以下に述べる本発明の原理的な作用形式にあ
る。
例えば抄紙機の始動時に、加熱された紙料が排出通路を通って流れ始める。従っ
て、ある程度の時間に亘り流動通路の内面が、その外面よりも高い温度を示す場
合のように、流動案内壁の内面が急激な温度変動作用を受けたとしても、案内壁
内面は、これが各壁区画に分割されていることにより、全体的に湾曲させられず
、このような温度差の作用下にあるにも拘らず、各壁区画のみがそれ自体単独で
湾曲し、隣接の壁区画に、この作用が及ぶことはない。
この場合、各壁区画における湾曲度は、従来の流動案内壁全体における湾曲度を
はるかに下回る値に抑えられる。従って、本発明により構成しようとする流動案
内壁の壁区画数は、各壁区画の湾曲度を、それがもはや支障とはならないほど小
さな値に抑えうるような数値にしておきさえすれば充分である。
つまり1本発明によって得られる主要な利点の1つは、公知技術の場合には設け
られる加熱・冷却装置を、はぼ完全に省略することができ、しかも、機械幅に亘
る出口間隙の内法寸法を、従来に比して著しく高い精度で一定に保ちうるところ
にある。
排出通路を各通路区画に分割するための種々異なる構成上の実施例は、請求項2
乃至8に記載されている。これら各実施例における第1のグループは、各通路区
画がほぼC字形状クランブの形を呈し、従って、機械的に見て1つの自主的な要
素として構成されているので、流送箱の組立に際して、ある1つの自主的通路区
画が、他の自主的通路区画の傍にセットされるということを特徴としている。
この実施例において、各流動案内壁が、その供給側端部で背面壁により互いに結
合されると、この背面壁も、やはり複数の背面壁区画に分割され、その背面壁区
画の区分けは、有利には壁区画の区分けと等しくされる。
ただし1例えば背面壁区画の区分は度、つまり、ピッチを壁区画のピッチの2倍
の値に設定することも可能である。その場合には、1つの自主的な通路区画が、
1つの背面壁区画と、全部で4つの壁区画とから構成されることになる。
これとは別の実施例のグループでは、排出通路の供給側端部に配置され、かつ流
送箱全体に共通する1つの背面壁が設けられている。つまり、この実施例におい
ては、背面壁が、一体の構成要素として機械幅に亘り横方向に延びており、各壁
区画は。
それぞれ、この背面壁に固定されている。
本発明による各実施例は、他の観点からも、つまり、内圧に耐えうる構造を形成
するべく、1つの通路区画における2つの壁区画をどのような形式で互いに1つ
にまとめられるかという観点からも分類することができる。
次に、この点に関する若干の可能な構成様式を列挙する。
(1)両壁区画が、これらの区画によって形成された一体の1つの要素として、
ユニット化されている(請求項4)。
(2)両壁区画が、その供給側端部で、これらの区画を互いに直接的にねじ結合
しうるように成形されている。
(3)両壁区画が、それぞれ単独で、別個の背面壁または背面壁区画と互いに連
結されている(請求項5)。
(4)両壁区画が、1つの組込要素(流送格子または乱流管束、もしくはそれに
類するもの)によって、或いは複数の同様な組込要素によって互いに連結されて
いる(請求項6)。
(5)両壁区画が、背面壁によってのみならず、少なくとも1つの組込要素によ
っても、互いに連結されている。
公知の流送箱におけるように、本発明による構成でも、出口間隙の内法寸法を1
8節するための装置が一般的に用いられる。
例えばこの装置は、調節可能な絞り部材もしくは流動案内壁における可動の下流
側部分として構成されている。
本発明における別の実施例によれば、この調節装置も、その所属する流動案内壁
と同じように、複数の区画に分割される。
このような措置がとられると、以下に可動な流動壁を有する1つの実施例につい
て説明するような重要な付加的利点が得られる。
公知の流送箱においては、一体の可動な流動案内壁(通常は、オーバーリップ)
、つまり、機械幅に亘って延び1通常はその両端部でそれぞれ一本のリフトスピ
ンドルにより支承されている案内壁が、内圧によって負荷される相当な長さのビ
ームを形成する。
この種のビームにおける撓みは、周知のように、ビームの長さの3乗に比例する
。従って、このような一体のオーバーリップは、例えば強力な担体または補強リ
ブによって強化しなければならない。
本発明によれば、この種の可動な流動案内壁が、互いに並列配置された多数の可
動壁区画に分割されており、機械の長手方向で測定した各区画長さは、一体の可
動な流動案内壁長さに比して、極めて小さな値であるに過ぎない、従って、これ
らの可動壁区画がそれぞれ内圧を受けて撓む値は、無視することができるほど小
さい、このような状況においては、可動な壁区画を、比較的肉薄なものとして構
成することすら可能になる。
つまり、このことによって、著しい材料節減が達成される。
従って、例えば既に上述したように、従来の装置における出口間隙の内法寸法を
不均等に変動させる原因となっていた補強リブを省くことが可能になる。更には
、従来一体の可動なオーバーリップを調節するために必要とされていたリフト装
置も省略前掲の文献(7)には、複数の並列配置された供給パイプを有する流送
箱が記載されている。その概略を示す第5図および第6図によれば、各供給パイ
プに、機械幅の排出通路における上位壁と下位壁との各区画が接続されてはいる
ものの、実地における実例を示すその第7図には、一体の壁(161)及び(1
71)が開示されている。しかも、これに関する明細書中での記載(第8コラム
、第27行以下)によれば、「上位壁(161)及び下位壁(171)は、一般
にそれぞれ、各流路チューブ(15)の上位壁および下位/壁として用いられる
」とされている。
この公知文献(7)の設定課題は、当該流送箱によって紙料流内に微小乱流を生
じさせ、これにより、紙料中の繊維素をできるだけ均等に分配することにある。
この目的を達成するべく。
各供給パイプ内には、それぞれ1つの「スピン誘尋式案内羽根」が設けられてお
り、排出通路内では、この案内羽根の後方に。
「整流案内羽根」が続いている。
つまり、この公知例で問題とされている設定課題は、本発明におけるのとは全く
異なっている。上述した本発明における問題と、この問題を解決するための本発
明による主要な各特徴とは、公知文献(7)には全く示されていない。
本発明によるその他の有利な実施例は、請求項13および14に記載されている
。
本発明による解決手段の原理、つまり排出通路を各区画に分割するという原理は
、公知の各構成と組合せて応用することも可能である。従って、例えば加熱装置
により1紙料流度に保たれるような機械幅に亘って横方向に延在するベースプレ
ート又は横方向担体上に1本発明による流送箱を設置してもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適実施例を説明する。
第1図は、流送箱の縦断面図である。
第2図は、第1図のn−n線における断面図である。
第3図は、第1図および第2図示のものとは異なった実施例による個々の通路区
画を示す斜視図である。
第4図は、別の実施例による流送箱の縦断面図である。
第5図は、第4図示の流送箱を上から見た平面図である。
第6図は、第4図示のVI−VI線における部分的断面図である。
第7図は、一体の要素として構成された通路区画を示す図である。
第8図は、ダブルシーブ式抄紙機における実施例を示す縦断面図である。
第1図および第2図に概略的に示された抄紙機の流送箱は、下位の流動案内壁(
10)と、上位の流動案内壁(11)とを有している0両案内壁は1通常の形式
により、機械幅の排出通路(12)を制限している。この排出通路(12)は、
第1図の図平面で見て、はぼ水平方向に左から右に向かう通流方向を有している
。
当初は互いに平行に延び、次いで下流側部分で相対的に収束している各流動案内
壁(10)(11)は、機械幅に亘る出口間隙(14)を形成している。この出
口間隙(14)から流出する機械幅の紙料流は、ブレストロール(15)の範囲
で通常の形式によって、抄紙機における抄網部の一部として構成されたエンドレ
スに循環するシーブベルト(16)上に達する。
はぼ水平な流動方向を有する図示の流送組配置形式を採用する代わりに1例えば
鉛直に又は斜め上方に向かう流動方向のような、考えられうるすべての流動方向
による流送箱の配置を実現することも、本発明の枠内で達成可能である。例えば
斜め上方に向かう流動方向は、二重抄網部において、一般に利用され各流動案内
壁(10)(11)は、その上流側端部で背面壁(17)により、互いに剛性結
合されていると同時に、その中央範囲でも同様に、相前後して配置された2つの
流送格子ブロック(18) (19)によって剛性結合されている。この流送箱
は、ベースプレート(20)上に据付けられており、ベースプレート(20)の
温度は、例えば、加熱通路(21)内に熱を供給することにより、所定の値に調
節しておくことができる。
第2図から明らかなように、下位の流動案内壁(lO)と、背面壁(17)と、
流送格子ブロック(18)(19)とは、それぞれが、等しい幅を有する複数の
区画に分割さ九ている。
下位の流動案内壁(]0)の各区画は、符号(10a) (10b) (10c
)(10d)で、背面壁(17)の区画は、(17a)(17b) (17c)
(17d)で、また同様に流送格子ブロック(18) (19)の区画は、 (
18a018b)(18c)(18d)、及び(19a) (19b) (19
c) (19d)で、それぞれ示されている。
なお、上位の流動案内壁(11)も、図示されてはいないが、同じような要領で
分割されている。
下位の各壁区画1例えば(10b)は、これに対応する上位の壁区画(llb)
、及びこれに対応する背面壁区画(17b)、並びに流送格子区画(18b)及
び(19b)と共に、1つのいわゆる通路区画(8b)を形成している。
壁区画(10b)及び(llb)は、この通路区画(8b)が排出通路(12)
における内圧に耐えうる要素を形成するような要領で、背面壁(17)及び流送
格子ブロック(18) (19)の各区画(17b) (18b) (19b)
にねじ結合されている。そのために用いられるねじは、例えば符号(29)で略
伝されている。
各通路区画(8a)乃至(8d)内には、それぞれ、少なくとも1本の供給導管
(23)が開口している。これらの供給導管(23)は、例えばフランジ(9)
により背面壁(17)に固定されており、公知の形式により1紙料分配システム
に接続されている。この紙料分配システムは、機械幅に亘って横方向に延びるマ
ニホルドとして、もしくは(文献(6)による)鉛直なパイプとして、あるいは
エアクッションを有するいわゆる緩衝容器として構成可能である。
供給する紙料の量を局所的に調整するため、供給導管(23)内には、制御バル
ブを組込むことが可能である(図では省略されている。)。制御バルブのレリー
ズは、機械幅に亘る紙匹(紙料ウェブ)の単位面積当り重量(いわゆる単位面積
当り重量−横断面形状)を、できうる限り一定に保つ自動調整装置によって行う
ことができる。
出口間隙(14)の内法寸法を調節するため、上位の各壁区画(Ila)乃至(
lid)は、肉薄部位(11’)を有している。これに関連する調節装置は、第
1図では省略されている。
各通路区画(8a)乃至(8d)は、互いに液密に突合わせ接合されているが、
そのシール要素は1図示されていない。
各通路区画は、機械幅に亘って延びるタイロッド(24)により、互いに側壁と
緊締させることができる。第1図においては、両側壁の一方が、符号(13)で
示されている。
突合せ部位(22)に、万一、平坦でない部分、つまり起伏が生じた場合に、こ
れを補償するため、必要に応じ、排出通路(12)のノズル状部分における流動
案内壁内面を、フォイル(25)によって被覆しておくことがある。
このフォイルの素材としては、必要に応じて、できるだけ低い1次的膨張率を有
する材料が選ばれる。このフォイル(25)は、例えば接着により、壁区画(例
えば(10a)乃至(10d))と剛性的に結合されるので、熱作用を受番プた
場合には、常に壁区画と共に延伸し膨張する。
第1図および第2図示の流送箱は、必要に応じ、通路区画で8a)乃至(8d)
が、その供給側範囲で部分的に隔壁(26)によって仕切られるような変化態様
で構成することも可能である。第2図に1点鎖線で示すこの種の隔壁(26)は
、背面壁区画(17a)乃至(17d)と一つにまとめておいてもよい。
第3図に示す単一の通路区画(32)は、下位の壁区画(30)と、上位の壁区
画(31)と、背面壁区画(37)とを有している。第1図および第2図示の実
施例の場合とは異なって、これらの壁区画(30) (31)は、それぞれ、単
独で背面壁区画(37)を介して、例えば略伝されたねじ(34)により、互い
に剛性的に結合されている。
また、第1図の場合とは異なって、両壁区画(30M31)は、これが内圧に耐
えうる構造を形成する限りにおいて、その全長に亘り互いに平行に延びている。
この場合のノズル状排出通路は、上位の壁区画(31)の内面に、下位の壁区画
(30)に向かって収束する中間壁区画(35)が配置することによって、形成
されている。
この中間壁区画(35)は、例えば肉薄部位(36)によってフレキシブルな状
態になっている。中間壁区画(35)の下流側端部は1例えば、少なくとも1本
のリフトスピンドル(39)を介して、上位の壁区画(31)における符号(3
1’)で示した部分に配置された調節装置(38)に連結されている。
背面壁区画(37)を貫通する供給導管は、符号(40)で示しであるが1紙料
流の均等化に用いられる流送格子は、この第3図には示してない。
この第3図による実施例の場合とは異なって、下位の壁区画(30)に、上位の
中間壁区画(35)と対称的で、かつフレキシブルに構成された付加的な中間壁
区画を配置することも可能である。
図示の実施例における排出通路(12)は、出口間隙(14)に達するまでほぼ
直線的に収束しているが1例えば文献(2)によるような異なる形状の排出通路
を用いることもできる。
この公知例の場合には、比較的短い距離で小さな間隙寸法に達するようにするた
め、互いに対称的に配置された各流動案内壁がS字形状の内面を有している。そ
の小さな間隙寸法は、出口開口部に達するまでのかなり長い距離に亘って維持さ
れる。
更にこの場合、非対称的な配置形式で、両流動案内壁の一方のみにS字形状の内
面を設け、他方の流動案内壁には、はぼ平坦な内面を形成することも可能である
。
第4図乃至第6図に示す流送箱は、下位の流動案内壁(50)と。
上位の流動案内壁(51)とを有している。
両流勘案内壁間には、従来の流送箱から既に公知の全体を符号(52)で示した
乱流管の束が設けられている0図示の実施例では、互いに上下に位置する2列の
乱流管(53) (54)が設けられており、これらの乱流管列(53) (5
4)は、両流動案内壁(50051)とほぼ同じ角度をなして互いに収束してお
り、それぞれ、2つの横方向壁(55) (56)内に埋設されている。
第6図に最も明確に示されているように、各流動案内!(50)及び(51)と
、横方向壁(55)(並びに横方向壁(56))とは、全く同じ区分は状態(ピ
ッチ)で、複数の区画に分割されている。第6図では、これらの各区画のうち、
それぞれ、2つの区画のみが完全に示されており、流動案内壁区画には、符号(
50a) (50b)及び(51a) (51b)が、また横方向壁区画には、
符号(55a) (55b)が付されている。
これらの壁区画は、ねじ(60)(61)により横方向壁区画と結合されて、1
つの通路区画(48a) (48b)にまとめられている。この漫合、背面壁(
57)は、一体で全機械幅に亘って延びている。この背面壁(57)は、ヒンジ
(57’ )により、上位の壁区画(51)に固定されており、クリーニングに
際しては、上方に旋回させることができる。従って、背面壁(57)は1通路区
画を補強することには全くかまたは殆んど関与しない、各通路区画内には、それ
ぞれ、少なくとも1本の供給導管(59)が開口しており、この実施例では、供
給導管(59)が下位の壁区画(50)に接続されている。
各通路区画と、(この場合は図示されてない)各側壁とは、タイロッド(58)
により互いに液密に緊締されており、このタイロッド(58)は、横方向壁(5
5) (56)を横方向で貫通している。
第4図乃至第6図による実施例の場合とは異なって、各壁区画(50a)(50
b)・・・、並びに(51a) (51b) ・’ ”は1区画分割されてない
、つまり、その横方向壁は1機械幅に亘って延びる乱流管束に固定することも可
能であり、その場合には、タイロッド(58)は省かれる。
出口間隙の内法寸法を調節するためには、複数の区画に分割された絞り部材(6
2) (62a) (62b)が用いられる。各絞り部材区画(62a) (6
2b)は、やはり複数の区画に分割された絞り部材ホルダー (63) (63
a) (63b)に固定されており、絞り部材ホルダー(63)には、少なくと
も2本のWJ8Bスピンドル(64)が作用する。
各絞り部材区画(62a) (62b)は、所属の絞り部材ホルダー区画(63
a) (63b)と共に、やはりこれも複数の区画に分割された対応受(65)
(第5図には示されてない)により、液圧に抗して、該当の壁区画(51a)
(51b)に保持される。
各調節スピンドル(64)は、それぞれ共通して、又は互いに独立して操作する
ことが可能である。従って、各絞り部材区画(62a) (62b)を互いに平
行か、又はある所定の限度内で傾斜させて摺動させることができる。
公知の絞り部材は、全機械幅の一部に亘って延在しており、出口間隙寸法の局所
的な微調整は、絞り部材を変形させることによって行われる。
本発明による第5図示の実施例では、この種の変形が行われないようになってい
るが、必要に応じ、各絞り部材区画(62a)(62b)にそれぞれ、3本以上
の!!11wJスピンドルを設けることも可能であり、そのようにすれば、絞り
部材区画を変形させることもできる。
第7図には、各通路区画の内圧に耐えうる構造を一体の要素(70)としても構
成可能であることが概略的に示されている。この種の要素は、例えば鋳造によっ
て製作可能である。
前述した各実施例におけるように、この要素(70)は、機械の横方向で見て僅
かな幅しか有していないので、紙料流の接触する内面を機械的な加工によって平
滑化することは、極めて容易に達成される。
この実施例においても、第1図および第2図の場合と同様に。
必要に応じ排出通路内に流送格子(71)を挿入することが可能である。しかも
、この流送格子(71)は、第1図による実施例とは異なって1通路区画の補強
に関与させなくてもよい、従って、この流送格子(71)のねじを取外すことに
より、流動横断面を拡大することができる。
上述した各実施例に共通する点は、流送箱が、その下位流動案内壁で基礎、また
はベースプレートもしくはそれに類するものの上に載設されていることであり、
第8図示の実施例では。
この点が相違している。
この実施例の場合、流送箱は、背面壁(87)を介して、基礎(88)上に据付
けられている。この場合の紙料流動方向は水平ではなく、公知の二重抄網(ダブ
ルシーブ)式の抄紙機で必要とされるように、斜め上方に向けられている。
この実施例でも、やはり複数の区画に分割された流動案内壁(go) (81)
は、ねじにより、背面壁(87)に固定されている。この背面壁(87)も、第
2図または第3図におけるように、やはり複数の区画に分割してもよいが、全機
械幅に亘って一体に延在するように構成することもできる。そのいずれの場合に
も、各流動案内壁(80) (81)の互いに対応しあうそれぞれ2つの区画は
、対を成して、背面壁(87)と共に1つの通路区画(89)を形成する。
機械幅の紙料流を生じさせる装置としては、従来公知の横方向マニホルド(86
)が用いられている。この横方向マニホルド(86)には1機械幅に亘って均等
に配分された複数の供給パイプ(83)が接続されており、各供給パイプ(83
)は、背面壁(87)を貫通して排出通路(82)内に開口している。これらの
供給パイプ(83)内には、それぞれ、一つの制御バルブ(85)が配設されて
いる。
第7図の実施例と全く同じように、この場合も、排出通路内に流送格子(84)
を設けておくことができる。この流送格子(84)も、流動案内壁の如く、複数
の区画に分割可能であるが、その分割ピッチは1通路区画(89)の分割ピッチ
と等しくしてはならない、この実施例では、各通路区画内に1例えば2分の1の
幅を有する2つの格子区画を配置しておく方が有効である。
第7図および第8図示の実施例では、流送箱の横断方向に延びるタイロッド(第
1図示の実施例におけるタイロッド(24)に類似のもの)、並びに出口間隙の
内法寸法を調節するための装置は、簡明を期して図示されてない。
補正書の写しく翻訳文)提出書
(特許法第184条の8)
特許庁長官 吉 1)文 毅 殿
1、特許出願の表示
PCT/EP87100464
2、発明の名称
流送箱
3、特許出願人
名 称 ヨツト エム フォイト ゲーエムペーハー4、代 理 人
住 所 東京都港区新橋1−15−5第1コーワビル5、補正書の提出年月日
1988年7月5日
明 細 書
Ll
本発明は、抄紙機に用いられる流送箱、詳しくいうと、請求項1の上位概念に示
される各特徴を有する流送箱に関する。
この種の流送箱における主要な構成要素としては、互いに相対的に収束する2つ
の機械幅の流動案内壁が挙げられる。これらの流動案内壁は、1つの案内壁、お
よび2つの側壁と共に、機械幅のノズル状排出通路を制限する。
流動案内壁におけるアンダーリップ及びオーバーリップとも称せられる各下流側
端部には、機械幅の出口間隙が形成されており、紙料は、この出口間隙を通過す
ることにより1機械幅の紙料流として周方向に延びるシーブベルト上に流出され
、シーブベルト上で紙匹の地合形成が行われる。
このような形式の公知の流送箱は、次に列記する文献に開示(1)カナダ国特許
第849817号明細書(2)米 国 特 許 第3373080号明細書(3
)米国特許第4198270号明細書(対応ドイツ連邦共和国特許第27267
09号明細書)(4)米 国 特 許 第4455197号明細書(5)米 国
特 許 第4552619号明細書(6)米 国 特 許 第2920699
号明細書(7)米 国 特 許 第3846229号明細書(対応ドイツ連邦共
和国特許第2302196号明細書)。
この種の流送箱における重大な問題は、上述した出口間隙の内法寸法を、機械幅
に亘って、できるだけ高い精度で一定に保つことである。
実地において明らかとなっているように、出口間隙の寸法が、局所的にその所望
の値から偏倚している場合には、形成されろ紙匹の質が損われ、特に不均等な単
位面積当り重量−横断面が生ずることになる。例えば1間隙幅が、ある所定の値
だけ変動すると、紙匹の単位面積当り重量には、はぼその10倍の増大作用が及
ぼされる事実が確認されている。
更に不都合なことには、この種の間隙幅変動は、運転中に初めて生ずるものであ
り、従って、大抵の場合、−互生じた変動は、部分的にしか消滅しない。
この種の間隙幅変動は、例えば温度変動にその原因があり、特に、抄紙機が運転
停止後に、再び加熱された紙料で再始動される場合に生ずる。このような場合、
流送箱の流動案内壁は、紙料のかなり高い温度を漸次的にしか吸収しない。
機械幅で見て、それぞれ異なった部位において、それぞれ異なる程度で生ずるこ
の種の間隙幅の変動も、特に不都合である。
例えば、ゲートを開けた際に、常温の空気が機械ホールに流入すると1間隙幅の
変動が、片側でもたらされることになる。また、その他の不均等な間隙幅変動は
、恐らく、若干の公知構造において、流動案内壁を強化するために用いなければ
ならない補強リブに起因するものと思われる。
前掲の文献(1)に開示されている流送箱においては、下位の流動案内壁が、中
空担体により基礎上に支持されている。
この公知例における問題点は、中空担体の流動案内壁に隣接する上部範囲が、下
部範囲に比して、高い温度を吸収するところにある。つまり、中空担体の上部範
囲が、下部範囲よりも著しく膨張するので、下位の流動案内壁が、不都合な曲げ
変形を受けることになる。
この欠点を除くためには、加熱装置を用いて、中空担体の下部範囲を、上部範囲
と同じ温度に保つ措置がとられている。
前掲の文献(4)による流送箱においては、一群の導管からなる管束と、これに
接続された流動案内壁とが、中空の流送箱ケーシングの内部を通って延びている
。旋回可能に支承されたオーバーリップは、三角形の横断面形状を呈する中空担
体における1つの壁によって形成されている。
流送箱の各構成要素を、所定の温度に保つためには、水を流送箱ケーシングの内
部とオーバーリップ中空担体内とを、勿論紙料流とは別個に貫流させる。
この文献の第6図によれば、三角形の中空担体には矩形の中空担体が取付けられ
ており、第1図によれば、この矩形中空担゛体は、t51wJスピンドルを支承
するめに用いられる。
温度が変化した場合に、それに応じた三角形中空担体の長さ変動が支障なく行わ
れるようにするため、第7図の実施例によれば、取付けられた矩形の中空担体(
54)は1機械幅に亘って、多数の区画(55)に分割されている。
前掲の文献(5)に開示された流送箱においては、流動案内壁が、やはり中空担
体によって強化されている。またこの場合も、文献(1)におけるのと同じよう
に、中空担体ひいては流動案内壁が、温度差に基く曲げ変形を受けないような措
置がとられている。
公知となっているこれらすべての措置は、望ましい結果をもたらすものではない
、何故ならば、流動案内壁を中空担体によって強化するには、極めて費用が嵩み
、しかも、広いスペースを必要とし、しかも、均等な温度を生じさせるための装
置は、少なくとも、抄紙機の始動時には、充分迅速に応動しないからである。換
言すれば、機械の始動時には流動案内壁が、これと向き合った中空担体壁よりも
早く膨張するという恐れを、依然として免れることができない。
また、両流動案内壁の少なくとも一方が、そ九自体単独で、一時的に不均等な温
度調節を受けるという危険性もしばしば生ずる。その結果、紙料の接触する流動
案内壁内面が、その外面に比して、高い温度を有することになりかねない。
従って、このことからしても、抄紙機幅の中央範囲における流動案内壁が、内向
きに湾曲して、出口間隙の内法寸法を縮少させる恐れが生じる。しかもこの恐れ
は1例えば文献(3)に示された例におけるように、流動案内壁が、単純な自己
支持性プ°レートから構成され、補強作用のある中空担体を有していない場合に
は、一層高められる。この場合の最も単純な例では、互いに相対的に収束する2
つの流動案内壁が、機械幅に亘って延びる支持要素、例えば排出通路の背面壁に
固定されており、この背面壁内には1紙料を供給すたるめの管束が配置されてい
る。
本発明の課題は、冒頭に述べた形式の流送箱に改良を加え、出口間隙の内法寸法
を、機械幅に亘りできるだけ高い精度で一定に保ちうるようにし、しかも、コス
ト高の加熱・冷却装置又は流動案内壁用の補強構造を不要にする点にある。
この課題は、請求の範囲に示された特徴によって解決される。
その特徴によれば、本発明の主要な思想は、排出通路を、機械幅に亘って互いに
並列された複数の通路区画に分割することにある。
この場合に重要なのは、これらの各通路区画が、それぞれ、一種のC字形状を呈
する剛性の「クランプ」として構成されていることである。従って、各通路区画
は、排出通路内で生ずる内圧に耐えることができる。従って、従来の多くの流送
箱において、排出通路の外部に配置する必要のあった補強部材、例えば上述のよ
うに中空担体として構成された補強部材は、不要となる。
勿論、排出通路は、従来のように、全ての通路区画に共通する不動の構成要素、
例えば1枚のベースプレート上に支承されるのが一般的である。
排出通路を、個々の通路区画として分割することは、以下に詳述する如く、種々
異なった形式により、実施可能である。しかし、一般的には、各通路区画に一方
の流動案内壁における1つの区画と、他方の流動案内壁における1つの区画とが
、それぞれ設けられる。つまり、再流動案内壁を、同じ区分けの、ひいては同じ
数の壁区画として分割するのがよい、なお、再流動案内壁を、異なった数の壁区
画として区分けすることも考えられる。
すべての実施例について共通している点は、各壁区画が、互いに(かつ2つの側
方制限壁に対して)解離可能に結合されていることである。
このことから得られる利点は、仮に流動案内壁の一部が1機械的な損傷を受けた
としても、その流動案内壁全体を新しいものと交換する必要はなく、その壁区画
のみを交換しさえすればよいところにある。従って、この種の交換に際して必要
となる材料コストは、従来の所要コストをはるかに下回る値に抑えられる。
また、この種の交換作業は、当然のことながら、従来に比して著しく短い時間で
行われので1機械の停止時間短縮に基くかなりの付加的な経費節減が達成される
。
ところで1本発明の主たる利点は、以下に述べる本発明の原理的な作用形式にあ
る。
例えば、抄紙機の始動時に、加熱された紙料が排出通路を通って流れ始める。従
って、ある程度の時間に亘り、流動通路の内面が、その外面よりも高い温度に示
す場合のように、流動案内壁の内面が急激な温度変動作用を受けたとしても、案
内壁内面は、これが各壁区画に分割されていることにより、全体的に湾曲させら
れず、このような温度差の作用下にあるにも拘らず、各壁区画のみがそれ自体単
独で湾曲し、隣接する壁区画に、こめ作用が及ぶことはない。
この場合、各壁区画における湾曲度は、従来の流動案内壁全体における湾曲度を
はるかに下回る値に抑えられる。従って、本発明により構成しようとする流動案
内壁の壁区画数は、各壁区画の湾曲度を、それがもはや支承とはならないほど小
さな値に抑えておきさえすれば充分である。
つまり、本発明によって得られる主要な利点の1つは、公知技術の場合には設け
られる加熱・冷却装置を、はぼ完全に省略することができ、しかも、機械幅に亘
る出口間隙の内法寸法を。
従来に比して著しく高い精度で一定に保ちうろことにある。
排出通路を各通路区画に分割するための種々異なる構成上の実施例は、請求項2
乃至7に記載されている。
それら各実施例における第1のグループは、各通路区画がほぼC字形状クランプ
の形を呈し、従って1機械的に見て1つの自主的な要素として構成されているの
で、流送箱の組立に際して、ある1つの自主的通路区画が、他の自主的通路区画
の傍にセットされるという点を特徴としている。
この実施例においては、排出通路の背面壁も、複数のrV面壁区画」に分割され
、その背面壁区画の区分けは、壁区画の区分けと等しくされる。ただし、例えば
背面壁区画の区分は度、つまり、ピッチを壁区画のピッチの2倍の値に設定する
ことも可能である。その場合には、1つの自主的な通路区画が、1つの背面壁区
画と、全部で4つの壁区画とから構成されることになる。
これとは別の実施例のグループでは、排出通路の供給側端部に配置され、かつ流
送箱全体に共通する1つの背面壁が設けらiでいる。つまり、この実施例におい
ては、背面壁が、一体の構成要素として、機械幅に亘り横方向に延びており、各
壁区画は、それぞれ、この背面壁に固定されている。
本発明による各実施例は、他の観点からも、つまり、内圧に耐えうる構造を形成
するべく、1つの通路区画における2つの壁区画をどのような形式で互いに1つ
にまとめるかという観点がらち分類することができる。
次に、この点に関する若干の可能な構成様式を列挙する。
(1)両壁区画が、これらの区画によて形成された一体の要素として、ユニット
化されている(請求項3)。
(2)両壁区画が、その供給側端部で、こ九らの区画を互いに直接的にねじ結合
しうるように成形されている。
(3)両壁区画が、それぞれ単独で、別個の背面壁または背面壁区画と互いに連
結されている(請求項4)。
(4)両壁区画が、1つの組込要素(流送格子または乱流管束もしくはそれに類
するもの)によって、或いは複数の同様な組込要素によって、互いに連結されて
いる(請求項5)。
(5)両壁区画が、背面壁によってのみならず、少なくとも1つの組込要素によ
っても、互いに連結されている。
公知の流送箱におけるように1本発明による構成でも、出口間隙の内法寸法を調
節するための装置が一般的に用いられる。
例えば、この装置は、調節可能な絞り部材、もしくは流動案内壁における可動の
下流側部分として構成されている。
本発明における別の実施例によれば、この調節装置も、流動案内壁と同じように
、複数の区画に分割される。
このような措置がとられると、以下に可動な流動壁を有する1つの実施例につい
て説明するような重要な付加的利点が得られる。
公知の流送箱においては、一体の可動な流動案内壁(通常は、オーバーリップ)
、つまり、機械幅に亘って延び、通常は、その両端部でそれぞれ1本のリフトス
ピンドルにより支承されている案内壁が、内圧によって負荷される相当な長さの
ビームを形成する。
この種のビームにおける撓みは、周知のように、ビームの長さの3乗に比例する
。従って、このような一体のオーバーリップは5例えば強力な担体又は補強リブ
によって強化しなければならない。
本発明によれば、この種の可動な流動案内壁が、互いに並列配置された多数の可
動壁区画に分割されており、機械の長手方向で測定した各区画長さは、一体の可
動な流動案内壁長さに比して、極めて小さな値であるに過ぎない。従って、これ
らの可動壁区画がそれぞれ内圧を受けて撓む値は、無視することができるほど小
さい、このような状況においては、可動な壁区画を、比較的肉薄なものとして構
成することすら可能になる。
つまり、このことによって、著しい材料節減が達成される。
従って、例えば既に上述したように、従来の装置における出口間隙の内法寸法を
不均等に変動させる原因となっていた補強リブを省くことが可能になる。更に、
従来一体の可動なオーバーリップを調節するために必要とされていたリフト装置
も省略される。
前掲の文献(7)には、複数の並列配置された供給パイプを有する流送箱が記載
されている。その概略を示す第5図および第6図によれば、各供給パイプに、機
械幅の排出通路における上位壁と下位壁との各区画が接続されてはいるものの、
実地における実例を示すその第7図には、一体の壁(161)(171)が開示
されている。しかも、これに関する明細書中での記載(第8コラム、第27行以
下)によれば、[上位壁(161)及び下位壁(171)は、一般にそれぞれ、
各流路チューブ(15)の上位壁および下位壁として用いられる」、とされてい
る。
この公知文献(7)の設定課題は、轟該流送箱によって砥料流内に微小乱流を生
じさせ、これにより、紙料中の繊維素をできるだけ均等に分配することにある。
この目的を達成するべく、各供給パイプ内には、それぞ九1つの[スピン誘尋式
案内羽根」が設けられており、排出通路内では、この案内羽根の後方に。
「整流案内羽根jが続いている。
つまり、この公知例で問題とされている設定課題は、本発明におけるのとは全く
異なっている。上述した本発明における問題と、この問題を解決するための本発
明による主要な各特徴とは、公知文献(7)には全く示されていない。
本発明によるその他の有利な実施例は、請求項13および14に記載されている
。
本発明による解決手段の原理、つまり、排出通路を各区画に分割するという原理
は、公知の各構成と組合せて応用することも可能である。従って、例えば加熱装
置により1紙料温度に保たれるような機械幅に亘って横方向に延在するベースプ
レート又は横方向担体上に、本発明による流送箱を設置してもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適実施例を説明する。
第1図は、流送箱の縦断面図である。
第2図は、第1図のII−U線における断面図である。
第3図は、第1図および第2図示のものとは異なった実施例による個々の通路区
画を示す斜視図である。
第4図は、別の実施例による流送箱の縦断面図である。
第5図は、第4図示の流送箱を上から見た平面図である。
第6図は、第4図示の■−■線における部分的断面図である。
第7図は、一体の要素として構成された通路区画を示す図である。
第8図は、ダブルシーブ式抄紙機における実施例を示す縦断面図である。
第1図および第2図に概略的に示された抄紙機の流送箱は、下位の流動案内壁(
10)と、上位の流動案内壁(11)とを有している。両案内壁は、通常の形式
により、機械幅の排出通路(12)を制限している。この排出通路(12)は、
第1図の図平面で見て、はぼ水平方向に左から右に向かう通流方向を有している
。
当初は互いに平行に延び1次いで下流側部分で相対的に収束している各流動案内
壁(10)(11)は、機械幅に亘る出口間隙(14)を形成している。この排
出間隙(14)から流出する機械幅の紙料流は、ブレストロール(15)の範囲
で通常の形式によって、抄紙機における抄網部の一部として構成されたエンドレ
スに循環するシーブベルト(16)上に達する。
はぼ水平な流動方向を有する図示の流送箱配置形式を採用する代わりに、例えば
、鉛直に又は斜め上方に向う流動方向のような、考えられうるすべの流動方向に
よる流送箱の配置を実現することも、本発明の枠内で達成可能である。例えば、
斜め上方に向かう流動方向は、二重抄網部において、一般に利用さている。
各流動案内壁(10)(11)は、その上流側端部で背面壁(17)により、互
いに剛性結合されていると同時に、その中央範囲でも。
同様に、相前後して配置された2つの流送格子ブロック(18)(19)によっ
て剛性結合されている。この流送箱は、ベースプレート(20)上に据付けら九
でおり、ベースプレート(2o)の温度は、揚えば、加熱通路(21)内に熱を
供給することにより、所定の値に調節しておくことができる。
第2図から明らかなように、下位の流動案内! (10)と、背面壁(17)と
、流送格子ブロック(18) (19)とは、それぞれ1等しい幅を有する複数
の区画に分割されている。
下位の流動案内壁(10)の各区画は、符号(10a) (10b) (10c
)(10d)で、背面壁(17)の区画は、 (17a)(17b)(17c)
(17d)で、また同様に流送格子ブロック(18)(19)の区画は、(18
a) (18b) (18c)(18d)及び(19a) (19b) (19
c) (19d)で、それぞれ示されている。
なお、上位の流動案内壁(11)も、図示されてはいないが、同じような要領で
分割されている。
下位の各壁区画、例えば(10b)は、これに対応する上位の壁区画(llb)
、及びこれに対応する背面壁区画(17b)、並びに流送格子区画(18b)及
び(19b)と共に、1つのいわゆる通路区画(8b)を形成している。
壁区画(10b)及び(llb)は、この通路区画(8b)が排出通路(12)
における内圧に耐えうる要素を形成するような要領で、背面壁(17)及び流送
格子ブロック(18) (19)の各区画(17b) (18b) (19b)
にねじ結合されている。そのために用いられるねじは1例えば、符号(29)で
略伝されている。
各通路区画(8a)乃至(8d)内には、それぞれ、少なくとも1不の供給導管
(23)が開口している。これらの供給導管(23)は、例えばフランジ(9)
により背面壁(17)に固定されており、公知の形式により、紙料分配システム
に接続されている。この紙料分配システムは1機械幅に亘って横方向に延びるマ
ニホルドとして、もしくは(文献(6)による)鉛直なパイプとして、あるいは
、ζアクソションを有するいわゆる緩衝容器として構成可能である。
供給する紙料の量を局所的に調整するため、供給導管(23)内には、制御バル
ブを組込むことが可能である(図では省略されている。)。制御バルブのレリー
ズは、機械幅に亘る紙匹(紙料ウェブ)の単位面積当り重量(いわゆる単位面積
当り重量−横断面形状)を、できうる限り一定に保つ自動調整装置によって行う
ことができる。
出口間隙(14)の内法寸法を調節するため、上位の各壁区画(lla)乃至(
lld)は、肉薄部位(11’)を有している。これに関連する調To装置は、
第1図では省略されている。
各通路区画(8a)乃至(8d)は、互いに液密に突合わせ接合されているが、
そのシール要素は、図示されていない。
各通路区画は、機械幅に亘って延びるタイロッド(24)により、互いに側壁と
緊締させることができる。第1図においては1両側壁の一方が、符号(13)で
示されている。
突合せ部位(22)に、万一、平坦でない部分、つまり起伏が生じた場合に、こ
れを補償するため、必要に応じ、排出通路(12)のノズル状部分における流動
案内壁内面を、フォイル(25)によって被覆しておくことがある。
このフォイルの素材としては、できるだけ低い一次的膨張率を有する材料が選ば
れる。このフォイル(25)は、例えば接着により、壁区画(例えば(10a)
乃至(10d))と剛性的に結合されるので、熱作用を受けた場合には、常に壁
区画と共に延伸し、膨張する。
第1図および第2図示の流送箱は、必要に応じ1通路区画(8a)乃至(8d)
が、その供給側範囲で部分的に隔壁(26)によって仕切られるような変化態様
で構成することも可能である。第2図に1点鎖線で示すこの種の隔壁(26)は
、背面壁区画(17a)乃至(+7d)と一つにまとめておいてもよい。
第3図に示す単一の通路区画(32)は、下位の壁区画(30)と、上位の壁区
画(31)と、背面壁区画(37)とを有している。第1図および第2図示の実
施例の場合とは異なって、これらの壁区画(30) (31)は、それぞれ単独
で背面壁区画(37)を介して、例えば。
略伝されたねじ(34)により互いに剛性的に結合されている。
また、第1図の場合とは異なって、両壁区画(30)(31)は、これが内圧に
耐えうる構造を形成する限りにおいて、その全長に亘り互いに平行に延びている
。この場合のノズル状排出通路は。
上位の壁区画(31)の内面に、下位の壁区画(30)に向かpで収束する中間
壁区画(35)を配置することによって形成されている。
この中間壁区画(35)は、例えば肉薄部位(36)によって、フレキシブルな
状態になっている。中間壁区画(35)の下流側端部は、例えば、少なくとも1
本のリフトスピンドル(39)を介して、上位の壁区画(31)における符号(
31’)で示した部位に配置された調節装置(38)に連結されている。
背面壁区画(37)を貫通する供給導管は、符号(40)で示しであるが、紙料
流の均等化に用いられる流送格子は、この第3図には示してない。
この第3図による実施例の場合とは異なって、下位の壁区画(30)に、上位の
中間壁区画(35)と対称的で、かつフレキシブルに構成された付加的な中間壁
区画を配置することも可能である。
図示の実施例における排出通路(12)は、出口間隙(14)に達するまで、は
ぼ直線的に収束しているが、例えば文献(2)によるような異なる形状の排出通
路を用いることもできる。
この公知例の場合には、比較的短い距離で、小さな間隙寸法に達するようにする
ため、互いに対称的に配置された各流動案内壁がS字形状の内面を有している。
その小さな間隙寸法は、出口開口部に達するまでのかなり長い距離に亘って維持
される。
更にこの場合、非対称的な配置形式で1両流動案内壁の一方のみにS字形状の内
面を設け、他方の流動案内壁には、はぼ平坦な内面を形成することも可能である
。
第4図乃至第6図に示す流送箱は、下位の流動案内壁(50)と。
上位の流動案内壁(51)とを有している。
両流劾案内壁間には、従来の流送箱から既に公知の全体を符号(52)で示す乱
流管の束が設けられている。図示の実施例では、互いに上下に位置する2列の乱
流管(53) (54)が設けられており、これらの乱流管列(53) (54
)は、両流動案内壁(50) (51)とほぼ同じ角度をなして互いに収束して
おり、それぞれ、2つの横方向壁(55) (56)内に埋設されている。
第6図に最も明確に示されているように、各流動案内壁(50)及び(51)と
、横方向壁(55)(並びに横方向壁(56))とは、全く同じ区分は状態(ピ
ンチ)で、複数の区画に分割されている。第6図では、これらの各区画のうち、
それぞれ、2つの区画のみが完全に示されており、流動案内壁区画には符号(5
0a)(50b)及び(51a) (51b)が、また横方向壁区画には、符号
(55a) (55b)が付されている。
これらの壁区画は、ねじ(60) (61)により横方向壁区画と結合され、1
つの剛性の通路区画(48a) (4Bb)にまとめられている。
第4図乃至第6図示の実施例を、第1図および第2図示の実施例と比較すると、
前者の場合、供給側の横方向壁(即ち、「内側の背面壁J ) (55)が、第
1図および第2図示の背面壁(17)の補強機能を引受けていると言える。「外
側の背面壁」(57)は、この実施例の場合、一体で全機械幅に亘って延びてい
る。この背面壁(57)は、ヒンジ(57’ )により上位の壁区画(51)に
固定されており、クリーニングに際しては、上方に旋回させることができる。
従って、背面壁(57)は、通路区画を補強することには、全くか、あるいは殆
んど関与していない、各通路区画内には、そ九ぞれ、少なくとも1本の供給導管
(59)が開口しており、この実施例では、供給導管(59)が下位の壁(50
)に接続されている。
各通路区画と、(この場合は図示されていない)各側壁とは、タイロッド(58
)により互いに液密に緊締されており、このタイロッド(58)は、横方向壁(
55) (56)を横方向で貫通している。
第4図乃至第6図示の実施例の場合とは異なって、各壁区画(50a) (5Q
b) =−1並びに(51a) (5fb)−は、区画分割されていない。
つまり、その横方向壁は、機械幅に亘って延びる乱流管束に固定することも可能
であり、その場合には、タイロッド(58)は省された絞り部材(62) (6
2a) (62b)が用いられている。各絞り部材区画(62a) (62b)
は、やはり複数の区画に分割された絞り部材ホルダー(63) (63a) (
63b)に固定されており、絞り部材ホルダー(63)には、少なくとも2本の
調節スピンドル(64)が作用する。
各絞り部材区画(62a) (62b)は、絞り部材ホルダー区画(63a)(
63b)と共に、やはりこれも複数の区画に分割された対応受(65)(第5図
には示されていない)により、液圧に抗して、眩光の壁区画(51a) (51
b)に保持される。
各調節スピンドル(64)は、それぞれ共通して、又は互いに独立して操作する
ことが可能である。従って、各絞り部材区画(62a) (62b)を、互いに
平行か、又はある所定の限度内で傾斜させて摺動させることができる。
公知の絞り部材は、全機械幅の一部に亘って延在しており、出口間隙寸法の局所
的な微調整は、絞り部材を変形させることによって行われる。
本発明による第5図示の実施例では、この種の変形が行われないようになってい
るが、必要に応じ、各絞り部材区画(62a)(62b)に、それぞれ、3本以
上の調節スピンドルを設けることも可能であり、そのようにすれば、絞り部材区
画を変形させることもできる。
第7図には、各通路区画の内圧に耐えうる構造を、一体の要素(70)としても
構成可能であることが、概略的に示されている。
この種の要素は、例えば鋳造によって製作可能である。
前述した各実施例におけるように、この要素(70)は1機械の横方向で見て僅
かな幅しか有していないので、紙料流の接触する内面を、機械的な加工によって
平滑化することは、極めて容易に達成される。
この実施例におでも、第1図および第2図の場合と同様に。
必要に応じ、排出通路内に流送格子(71)を挿入することが可能である。しか
も、この流送格子(71)は、第1図による実施例とは異なって、通路区画の補
強に関与させなくてもよい。従って、二〇流送格子(71)のねじを取外すこと
より、流動横断面を拡大することができる。
上述した各実施例に共通する点は、流送箱が、その下位流動案内壁で基礎、また
はベースプレートもしくはそ九に類するものの上に載設されていることであり、
第8図示の実施例では、この点が相違している。
この実施例の場合、流送箱は、背面壁(87)を介して、基礎(88)上に据付
けられている。この場合の紙料流動方向は、水平ではなく、公知の二重抄網(ダ
ブルシーブ)式の抄紙機で必要とされるように、斜め上方に向けられている。
この実施例でも、やはり複数の区画に分割された流動案内壁(80) (81)
は、ねじにより、背面壁(87)に固定されている。この背面壁(87)も、第
2図または第3図におけるように、やはり複数の区画に分割してもよいが、全機
械幅に亘って一体に延在するように構成することもできる。そのいずれの場合に
も、各流動案内壁(80) (81)の互いに対応しあうそれぞれ2つの区画は
、対を成して、背面壁(87)と共に1つの通路区画(89)を形成する。
機械幅の紙料流を生じさせる装置としては、従来公知の横方向マニホルド(86
)が用いられている。この横方向マニホルド(86)には、機械幅に亘って均等
に配分された複数の供給パイプ通して、排出通路(82)内に開口している。こ
れらの供給パイプ(83)内には、それぞれ、1つの制御バルブ(85)が配設
されている。
第7図の実施例と全く同しように、この場合も、排出通路内に流送格子(84)
を設けておくことができる。この流送格子(84)も、流動案内壁の如く、複数
の区画に分割可能であるが、その分割ピッチは、通路区画(89)の分割ピッチ
と等しくしてはならない。この実施例では、各通路区画内に、例えば2分の1の
幅を有する2つの格子区画を配置しておく方が有効である。
第7図および第8図示の実施例では、流送箱の横断方向に延びるタイロッド(第
1図示の実施例におけるタイロッド(24)に類似のもの)、並びに出口間隙の
内法寸法を調節するための装置は、f@明を期して図示されてない。
請求の範囲
1、抄紙機に用いられる流送箱であって。
(a)機械幅の紙料流を生じさせるための装M (23) (86) (111
3)に。
(10) (11)と、1つの背面壁(17)と、2つの側壁(13)とによっ
て制限され、かつ、排出通路の下流側端部に機械幅の出口間隙(14)が設けら
れており。
(b)流動案内壁(10)(11)が1機械幅に亘って互いに並列された複数の
壁区画(10a)乃至(10d)、 (lla)乃至(lld)を備え。
これらの壁区画は、2つの側壁(13)と液密に結合されている、
以上、(a)及び(b)の構成を有する形式のものにおいて、(c)2つの互い
に対応する各壁区画(例えば(10b)と(llb);(30)と(31)は、
縦断面で見て、互いに、かつ背面壁(例えば(17) (37))と共に、一種
のC字形状を呈する自体剛性のクランプとして構成された、内圧に耐えうる通路
区画(例えば(8b) ; (32))を形成しており、かつ各通路区画(8a
)乃至(8d)が、互いに、かつ2つの側壁(13)と解離可能に結合されてい
ることを特徴とする流送箱。
2、背面壁(17)が、複数の区画(17a)乃至(17d)に分割されており
、かつ背面壁区画の区分けが、壁区画(10a)乃至(10d)。
(lla)乃至(lid)の区分けと等しくなっていることを特徴とする請求項
1記載の流送箱。
3、排出通路内に配置された組込要素(例えば流送格子(71)。
乱流管束またはそれに類するもの)を備えているか、あるいは備えておらず、か
つ、C字形状を呈する各通路区画の内圧に酎えうる構造が、一体のそ九自体剛性
的な要素(70)として構成されていることを特徴とする請求項1記載の流送箱
。
4、排出通路内に配置された組込要素(例えば流送格子(84))を備えている
か、あるいは備えておらず、かつ、C字形状を呈する各通路区画(32) ;
(89)における内圧に耐えうる構造が、互いに対応しあう2つの壁区画(30
) (31); (80) (81)と背面壁(37) (87)とのみから形
成されていることを特徴とする請求項1記載の流送箱。
5、排出通路(12)内に配置された少なくとも1つの組込要素(例えば流送格
子(18) (19)、乱流管束(52)又はそれに類するもの)を備え、かつ
組込要素(1g) (19) (52)が、互いに対応しあう2つの壁区画(例
えば(10b)と(1lb) ; (50b)と(51b))における補強性の
結合部材として構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の流送箱
。
6、排出通路(12)内に配置された少なくとも1つの組込要素(例えば、流送
格子(18)(19)、乱流管束(52)又はそれに類するもの)を備え、かつ
組込要素(18)(19)も、やはり複数の区画(18a)乃至(18d)、(
19a)乃至(19d)に分割されており、また、各組込要素区画の区分けが、
各壁区画(10a)乃至(10d)、 (lla)乃至(lld)と等しくされ
ていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の流送箱。
7、少なくとも若干の組込要素が、互いに隣接する壁区画(例えば(10a)乃
至(10d))間の突合せ部位(22)をオーバーランプしていることを特徴と
する請求項6記載の流送箱。
8、出口間隙(14)の内法寸法を調節するための装置として1例特表千1−5
03792(13)
えば調節可能な絞り部材(66)、又は流動案内壁(31)における可動な下流
側部分(35)、もしくはそれに類するものを備え、かつ18B装置(35)
(62)も、やはり複数の区画に分割されており、これらの区画が、それぞれ、
通路区画(32) (48a) (48d)に配置されていることを特徴とする
請求項1乃至7のいずれかに記載の流送箱。
9、出口間隙の内法寸法をaK5するために、両壁区画の少なくとも一方(31
)におけ下流側部分(35)が、各通路区画(32)内で可動であることを特徴
とする請求項8記載の流送箱!10、各通路区画内で、一方の壁区画(31)が
1通路区画の剛性的な構造に属する外側の部分(31’)と、この部分の内側に
配置された可動な部分(35)とを有していることを特徴とする請求項9記載の
流送箱(第3図)。
11、出口間隙の内法寸法を調節するために用いられる絞り部材(62)を備え
、かつ絞り部材(62)は、複数の絞り部材区画(52a)(62b)に分割さ
れており、また、各通路区画(48a) (48b)に。
それぞれ1つの絞り部材区画が配置されていることを特徴とする請求項8記載の
流送箱。
12、複数の区画に分割された少なくとも一方の流動案内壁(10)又は(11
)の内面が、各壁区画(10a)乃至(]Od)、 (lla)乃至(11d)
間の突合せ部位(22)に万が一生じた起伏を補償するため、可撓性のウェブ材
料(フォイル(25)、薄板またはそれに類するもの)によって被覆されている
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の流送箱。
13、ウェブ材料(25)が、これによって被覆された流動案内壁(10)又は
(11)の全内面に亘り、各壁区画を剛性的に、例えば接着により、結合されて
いることを特徴とする請求項12記載の流送箱。
国際調査報告
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.抄紙機に用いられる流送箱であって、機械幅の紙料流を生じさせるための装 置(23)(86)(83)と、この装置に続く機械幅のノズル状排出通路(1 2)(82)とを備え、この排出通路が、相対的に収束している2つの機械幅の 流動案内壁(10)(11)と、2つの側壁(13)とによって制限され、かつ 、排出通路(12)の下流側端部に、機械幅の出口間隙(14)が設けられてい る形式のものにおいて、 (a)流動案内壁(10)(11)が、機械幅に亘って互いに並列された複数の 壁区画(10a)乃至(10d)、(11a)乃至(11d)を組合わせたもの から構成されており、 (b)各2つの互いに対応しあう壁区画(例えば(10b)と(11b);(3 0)と(31))が、縦断面で見て、C字形を呈する剛性の、つまり内圧に耐え うる一つの通路区画(例えば(8b);(32))を形成しており、 (c)各通路区画(8a)乃至(8d)が、互いに、側位の2つの制限壁(13 )と液密に、しかも解離可能に結合されている、以上、(a)乃至(c)の構成 を特徴とする流送箱。 2.排出通路(12)の供給側端部に配置された1つの背面壁(17)(37) (87)を備え、かつ、各2つの互いに対応しあう壁区画(例えば、(10b) と(11b);(30)と(31))が、背面壁(17)(37)(87)によ り、1つのC字形を呈する剛性の通路区画(例えば、(8b);(32))とし てユニット化されていることを特徴とする請求項1記載の流送箱。 3.背面壁(17)が、やはり複数の区画(17a)乃至(17d)に分割され ており、この場合、背面壁区画の区分けが、有利には壁区画(10a)乃至(1 0d)、(11a)乃至(11d)の区分けと等しくされていることを特徴とす る請求項2記載の流送箱。 4.排出通路内に配置された組込要素(例えば流送格子(71)、乱流管束、ま たはそれに類するもの)を備えているか、あるいは備えておらず、かつ、C字形 状を呈する各通路区画の内圧に耐えうる構造が、一体のそれ自体剛性的な要素( 70)として構成されていることを特徴とする請求項1記載の流送箱。 5.排出通路内に配置された組込要素(例えば流送格子(84))を備えている か、或いは備えておらず、但し、排出通路の供給側端部に配置された背面壁(3 7)(87)には設けられないようになっており、かつ、C字形状を呈する各通 路区画(32)(89)における内圧に耐えうる構造が、互いに対応しあう2つ の壁区画(30)(31);(80)(81)と背面壁(37)(87)とのみ から形成されていることを特徴とする請求項1記載の流送箱。 6.排出通路(12)内に配置された少なくとも1つの組込要素(例えば、流送 格子(18)(19)、乱流管束(52)又はそれに類するもの)を備え、かつ 、組込要素(18)(19)(52)が、互いに対応しあう2つの壁区画(例え ば(10b)と(11b);(50b)と(51b))における補強性の結合部 材として構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の流 送箱。 7.排出通路(12)内に配置された少なくとも1つの組込要素(例えば流送格 子(18)(19)、乱流管束(52)又はそれに類するもの)を備え、かつ、 組込要素(18)(19)も、やはり複数の区画(18a)乃至(18d)、( 19a)乃至(19d)に分割されており、また、各組込要素区画の区分けが、 好ましくは各壁区画(10a)乃至(10d)、(11a)乃至(11d)と等 しくされていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の流送箱。 8.少なくとも若干の組込要素が、互いに隣接する壁区画(例えば(10a)乃 至(10d))間の突合せ部位(22)をオーバーラップしていることを特徴と する請求項7記載の流送箱。 9.出口間隙(14)の内法寸法を調節するための装置として、例えば調節可能 な絞り部材(62)、又は流動案内壁(31)における可動な下流側部分(35 )もしくはそれに類するものを備え、かつ、調節装置(35)(62)も、やは り複数の区画に分割されており、これらの区画がそれぞれ、通路区画(32)( 48a)(48b)に配属されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ かに記載の流送箱。 10.出口間隙の内法寸法を調節するために、両壁区画の少なくとも一方(31 )における下流側部分(35)が、各通路区画(32)内で可動であることを特 徴とする請求項9記載の流送箱。 11.各通路区画内で一方の壁区画(31)が、通路区画の剛性的な構造に属す る外側の部分(31′)と、この部分の内側に配直された可動な部分(35)と を有していることを特徴とする請求項10記載の流送箱(第3図)。 12.出口間隙の内法寸法を調節するために用いられる絞り部材(62)を備え 、かつ、絞り部材(62)が、複数の絞り部材区画(62a)(62b)に分割 されており、この場合、各通路区画(48a)(48b)に、それぞれ1つの絞 り部材区画が配属されていることを特徴とする請求項9記載の流送箱。 13.複数の区画に分割される少なくとも一方の流動案内壁(10)又は(11 )の内面が、各壁区画(10a)乃至(10d)、(11a)乃至(11d)間 の突合せ部位(22)に万が一生じた起伏を補償するため、可撓性のウエブ材料 (フォイル(25)、薄板またはそれに類するもの)によって被覆されているこ とを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の流送箱。 14.ウエブ材料(25)が、これによって被覆された流動案内壁(10)又は (11)の全内面に亘り各壁区画と剛性的に、例えば接着により、結合されてい ることを特徴とする請求項13記載の流送箱。
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