JPH0145060Y2 - - Google Patents

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JPH0145060Y2
JPH0145060Y2 JP1982013942U JP1394282U JPH0145060Y2 JP H0145060 Y2 JPH0145060 Y2 JP H0145060Y2 JP 1982013942 U JP1982013942 U JP 1982013942U JP 1394282 U JP1394282 U JP 1394282U JP H0145060 Y2 JPH0145060 Y2 JP H0145060Y2
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iron core
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁継電器に関する。
従来の電磁継電器は第1図に分解斜視図で示す
ように、固定接点端子1,1′,2,2′と可動ば
ね3,3′を固着した中立端子4,4′とコイル端
子5,5′とを植設した一対の絶縁体枠6,6′の
空間部にコイル7を巻回した鉄心8とこの鉄心8
に結合されたL字状の継鉄9とこの継鉄9の一端
9aに係止して傾動する接極子10とこの接極子
10を支持するヒンジばね11とよりなる電磁石
構体を配設し、絶縁体枠6,6′の上部開口部に
カバー12も嵌着して構成されている。
しかしながら、このように構成される電磁継電
器は次のような問題点を有する。つまり(1)コイル
引出線7a,7a′とコイル端子5,5′との半田
付けを一対の絶縁体枠6,6′の嵌合後に行なう
必要があるため組立工数の増大を招く、また(2)接
点系が電磁石構体上部に位置しているため電磁継
電器の高さ寸法増大を免れ得ない、さらに(3)自己
保持形継電器を構成する場合、半硬質材の鉄心を
使う必要があり駆動消費電力の増大を招く。
すなわち、上述の従来の構造で自己保持形の電
磁継電器を形成するためには、磁化するために大
電力(鉄の数倍)を必要とする反面一度磁化して
しまえば大きな残留磁束が得られる半硬質材を鉄
心8に用いると、鉄心8を励磁して接極子10を
吸引させた後に、巻線7の通電を断つても鉄心8
の残留磁束によりその状態が自己保持される。こ
のとき、接極子10は可動ばね3,3′を押す。
この状態を反転させるには、前記残留磁束を打ち
消す程度の励磁電流を巻線7に通電することによ
つて接極子10は可動ばね3,3′の力により鉄
心8から離れた状態になり、この状態は通電を断
つても自己保持される。このように、自己保持形
の電磁継電器を構成するために接極子7の保持状
態を残留磁束により制御していたので、結果的に
大電力を必要とする。
本考案の目的は、可動ばねを接極子の側方に配
置し、また、この接極子に永久磁石を含ませて、
接極子の駆動を差動形磁気回路によつて行ない、
かつ、継電器構成部品を各単位で予備組立しこれ
らを単に相互に嵌合させて組立完了できるように
構成することにより、上述の従来の問題点を解消
した電磁継電器を提供することにある。
本考案による電磁継電器は、 縁端部に固定接点導出端子および可動接点導出
端子を植設し、前記可動接点導出端子には前記固
定接点導出端子の固定接点を対向する可動接点を
有する可動ばねが設けられた絶縁基体と、 L字状継鉄とこの継鉄の一端に結合され励磁巻
線が外周に巻回された鉄心と前記巻線の引出端子
とを有する巻線枠で構成され、前記絶縁基体の上
方に開口した凹部に嵌着される電磁駆動体と、 永久磁石とこの磁石の両磁極に設けられた2つ
の磁極板とを保持し、該磁極板の外側には前記可
動ばねを駆動する駆動部が設けられた絶縁枠で構
成された接極子と、 を有し、前記2つの磁極板の各々の一端は前記鉄
心の端部の両側でかつ前記L字状継鉄の他端上の
空間にそれぞれ配置され、 前記接極子の外側には前記可動ばねが配置さ
れ、 前記巻線への通電による前記鉄心および継鉄の
励磁に応答して前記接極子の前記磁極板の一端が
選択的に前記鉄心の端部と接触、開離動作し、こ
の動作により前記絶縁枠の前記駆動部が前記可動
ばねを押圧、開放して接点回路を切替えるよう構
成したことを特徴とする。
次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第2図は本考案による電磁継電器の一実施例を
示す分解斜視図を示し、自己保持形電磁継電器を
構成した場合である。図において固定接点を有す
る固定接点端子12,12′,13,13′と中立
端子14,14′とが植設された2分割の絶縁体
ベース15,15′の上部にL字形継鉄16とこ
れに結合された板状鉄心17とコイルを巻回した
コイルスプール18とから成る電磁駆動体が、絶
縁体ベース15,15′に設けられた溝部19,
19′と継鉄16との嵌合によつて固定される。
その際、コイル引出線を接続した電磁駆動体のコ
イル端子20,20′は絶縁体ベース15,1
5′に穿設された貫通穴21,21′に圧入固定ま
たは遊貫通される。また、上下方向に突出する回
転支持軸22を有するコ字形状の絶縁性駆動片2
3の内側に永久磁石24と一対の磁極板25,2
5′が固着されて接極子を形成しており、この接
極子は磁極板25,25′の一方が鉄心17の一
端部に選択的に当接し得るように配置される。つ
まり接極子の支持軸22は絶縁体ベース15,1
5′に設けられた穴部26とカバー27に設けら
れた穴部28とに係合する。これにより、接極子
の回転運動が支持され、可動ばね29,29′を
側方に駆動できる。
次に、この実施例による電磁継電器の動作状態
を示す第3図を参照すると、無励磁状態では接極
子の一方の磁極板25が鉄心17に当接して可動
ばね29を側方に駆動し、且つ可動ばね29′の
駆動を解除して各接点間の閉成および開放状態を
保持している。ここで、鉄心17との当接部に当
接した磁極板25と同一磁極をコイルへの通電に
より生じさせると、接極子は矢印A方向に回転運
動をして他方の磁極板25′にて吸引保持され、
可動ばね29′を駆動し各接点間の切り替えを行
なう。このような接点切り替え動作は第4図に詳
細に示す磁気回路構成を参照すると一層明確に理
解できる。つまり、無励磁状態では永久磁石24
−磁極鉄板25−鉄心17−磁極板25′−永久
磁石24なる磁路を通過する永久磁石24の磁束
Φ1によつて保持されており、コイルへの通電に
よる鉄心17の励磁によつて鉄心17−磁極板2
5,25′−継鉄16−鉄心17を通過する磁束
Φ2が生じ磁極板25では反発が且つ磁極板2
5′では吸引作用が生じて反転運動が起こるもの
である。なお、反転後はコイルへの通電を停止し
ても永久磁石24により自己保持できる。さら
に、逆反転する場合はコイルへの通電方向を変え
れば同様に行なえる。
この構成においては、自己保持形継電器を構成
するのに、永久磁石24の磁束を保持状態の制御
に利用しているので、鉄心17に、磁化に大電力
を必要とする半硬質磁性材を使用する必要がな
く、通常の鉄等を使用できるので低電力消費化が
実現できる。また、可動ばね29,29′を接極
子の側方に配置しているので、継電器の高さ寸法
を小さくできる。
以上この考案の一実施例として自己保持形電極
継電器を構成した場合について述べたが、他の実
施例として電流保持形構成にする場合は第5図a
に示す自己保持形構成を第5図bのように変更す
ればよい。つまり、バアイス手段である永久磁石
24の一方の磁極と一方の磁極板25′間に磁気
間隙を設けて吸引力をアンバランスにすると、電
流保持形電磁継電器となる。これらの自己保持形
および電流保持形電磁継電器の吸引力およびばね
負荷特性は第6図aおよび第6図bに示される。
第6図aは自己保持形の場合であり、ばね負荷を
破線、永久磁石による保持吸引力を実線およびコ
イルへの通電による励磁吸引力を1点鎖線で示し
ている。保持状態においては保持吸引力がばね負
荷を常に上回るが、励磁状態では励磁吸引力の一
方がばね負荷を下回るために上に述べた配置構成
の接極子が回転移動する。そして励磁電流を断つ
ても保持吸引力によつてその保持がなされる。一
方第6図bは電流保持形の場合であり、図示のよ
うに保持吸引力は一方のばね負荷を上回り、且つ
他方を下回るために、保持状態では一方向に吸引
される。また、励磁状態では保持状態と逆の現象
が起るために接極子が回転移動する。この場合、
励磁を断つと保持吸引力がアンバランス状態に戻
るため、接極子が反転移動する。なお、第5図a
に示す接極子構造においてばね負荷をアンバラン
スにしても同様の現象が起こり電流保持形構成と
することができる。
以上説明したように本考案によれば、可動ばね
を側方に駆動する回転接極子を差動形磁気回路に
よつて励磁する構成として駆動電力消費の低減を
図れる上に、自己保持形および電流保持形の互換
性を容易とし且つ電磁駆動体側面への接点部配置
によつて実装高さ寸法の増大を抑制し、さらに構
成部品を各単位相互に嵌合組立できるように構成
することにより、電磁継電器の小形化および生産
性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電磁継電器の一例を示す分解斜
視図、第2図は本考案の一実施例を示す自己保持
形電磁継電器の分解斜視図、第3図は同実施例の
電磁継電器の動作状態を示す平面図、第4図は同
実施例の電磁継電器の磁気回路構成を示す斜視
図、第5図aおよび第5図bは本考案の一実施例
である自己保持形構造と他の実施例である電流保
持形構造との接極子部分の比較図、第6図aおよ
び第6図bは本考案による電磁継電器の吸引力お
よびばね負荷特性を示す図である。 12,12′,13,13′……固定接点端子、
14,14′……中立端子、15,15′……絶縁
体ベース、16……継鉄、17……鉄心、18…
…コイルスプール、19,19′……溝部、20,
20′……コイル端子、21,21′……貫通穴、
22……回転支持軸、23……絶縁性駆動片、2
4……永久磁石、25,25′……磁極板、26,
28……穴部、27……カバー、29,29′…
…可動ばね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 縁端部に固定接点導出端子および可動接点導出
    端子を植設し、前記可動接点導出端子には前記固
    定接点導出端子の固定接点に対向する可動接点を
    有する可動ばねが設けられた絶縁基体と、 L字状継鉄とこの継鉄の一端に結合され励磁巻
    線が外周に巻回された鉄心と前記巻線の引出端子
    とを有する巻線枠で構成され、前記絶縁基体の上
    方に開口した凹部に嵌着される電磁駆動体と、 永久磁石の両磁極に設けられた2つの磁極板と
    を保持し、該磁極板の外側には前記可動ばねを駆
    動する駆動部が設けられた絶縁枠で構成された接
    極子と、 を有し、前記2つの磁極板の各々の一端は前記鉄
    心の端部の両側でかつ前記L字状継鉄の他端上の
    空間にそれぞれ配置され、 前記接極子の外側には前記可動ばねが配置さ
    れ、前記巻線への通電による前記鉄心および継鉄
    の励磁に応答して前記接極子の前記磁極の一端が
    選択的に前記鉄心の端部と接触、開離動作し、こ
    の動作により前記絶縁枠の前記駆動部が前記可動
    ばねを押圧、開放して接点回路を開閉させるよう
    構成したことを特徴とする電磁継電器。
JP1394282U 1982-02-03 1982-02-03 電磁継電器 Granted JPS58117044U (ja)

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JP1394282U JPS58117044U (ja) 1982-02-03 1982-02-03 電磁継電器

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JPS58117044U JPS58117044U (ja) 1983-08-10
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5716145B2 (ja) * 1979-07-02 1982-04-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5716145U (ja) * 1980-06-25 1982-01-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5716145B2 (ja) * 1979-07-02 1982-04-03

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