JPH0144763Y2 - - Google Patents

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JPH0144763Y2
JPH0144763Y2 JP1984157235U JP15723584U JPH0144763Y2 JP H0144763 Y2 JPH0144763 Y2 JP H0144763Y2 JP 1984157235 U JP1984157235 U JP 1984157235U JP 15723584 U JP15723584 U JP 15723584U JP H0144763 Y2 JPH0144763 Y2 JP H0144763Y2
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signal
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、異常状態が生じたときに内燃機関を
停止させる内燃機関停止装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 内燃機関の油圧が低下したときや機関の冷却水
の温度が異常に高くなつたときには機関の運転を
継続すると機関が破損する恐れがある。またバツ
テリの充電回路に異常が生じた場合にそのまま運
転を継続すると、バツテリが上がつてしまうこと
になる。そこで内燃機関への燃料の供給を制御す
るアクチユエータを設けて、バツテリ充電回路に
異常が生じたとき、機関の油圧が設定値以下にな
つたとき及び水温が設定値以上になつたときに該
アクチユエータを燃料供給停止側に動作させるこ
とにより機関を停止させるようにした内燃機関停
止装置が提案された。
この種の装置で用いられているアクチユエータ
は、電源端子と駆動信号が入力されている制御端
子とを有していて、電源端子に通電されている状
態で駆動信号が入力されたときに内燃機関への燃
料の供給を許容するように動作し、電源端子に通
電されている状態で駆動信号の入力が停止された
ときに内燃機関への燃料の供給を停止するように
動作し、電源端子への通電が停止されたときには
該通電停止時の状態を保持するようになつてい
る。
従来の装置においては、機関を始動させるため
にキースイツチが閉じられたときにアクチユエー
タの電源端子に通電するとともに、制御端子に駆
動信号を供給するようになつていた。また機関を
停止させる必要がある異常が検出されたときには
直ちにアクチユエータへの駆動信号の供給を停止
してアクチユエータを燃料供給停止側に動作さ
せ、機関が停止した後キースイツチが開かれたと
きには直ちにアクチユエータの電源端子への通電
を停止させるようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] 従来の内燃機関停止装置では、異常が検出され
たときに直ちにアクチユエータを燃料供給停止側
に動作させて燃料の供給を停止させるようになつ
ていたため、機関の始動時に油圧の上昇の遅れに
より油圧異常信号が発生したり、発電機の回転数
不足によりバツテリ充電回路の異常が検出された
りすると、アクチユエータが燃料供給停止側に動
作して機関が停止する恐れがあつた。
またこの種の装置では、異常状態の発生時にア
クチユエータへの駆動信号の供給停止により燃料
の供給が停止されて機関が停止した後キースイツ
チが開かれると、直ちにアクチユエータへの電源
端子への通電が停止されるため、アクチユエータ
は燃料供給停止状態に保持されるようになつてい
た。従つて次に機関を始動させる際には、先ずア
クチユエータを燃料供給側に動かす必要があつた
が、この場合次のような不都合があつた。
(a) 機関の始動時にアクチユエータを燃料供給側
に動かす必要があるため、キースイツチを閉じ
た後直ちに始動操作を行つても機関が始動しな
い。そのため、運転者に機関が故障しているか
のような誤解を与える恐れがある。
(b) 機関の始動時にアクチユエータが動くことが
できない状態にあると機関の始動を行わせるこ
とができない。例えば寒冷地においてアクチユ
エータにつながる機械的駆動機構部分が凍結し
た場合には、機関の始動時にアクチユエータを
燃料供給側に動かすことができないため、機関
の始動を行うことができなくなる。
本考案の目的は、機関の始動時に油圧の上昇の
遅れによる油圧異常信号の発生や、発電機の回転
数不足による充電異常信号の発生により機関が停
止するのを防止するとともに、機構部分の凍結等
によりアクチユエータが動くことができなくなつ
たときに機関の始動が阻止される恐れをなくした
内燃機関停止装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、電源端子と駆動信号が入力される制
御端子とを有して、電源端子に通電されている状
態で駆動信号が入力されたときに内燃機関への燃
料の供給を許容するように動作し、電源端子に通
電されている状態で駆動信号の入力が停止された
ときに燃料の供給を停止するように動作し、電源
端子への通電が停止されたときには該通電停止時
の状態を保持するアクチユエータを備えて、内燃
機関を停止させる必要がある異常状態が発生した
ときに燃料の供給を停止させるようにアクチユエ
ータを動作させる内燃機関停止装置を改良したも
のである。
本考案においては、上記の目的を達成するた
め、油圧異常検出回路6、充電異常検出回路7、
水温異常検出回路8、リセツト信号発生回路9、
第1のタイマ回路10、異常検知指令回路11、
異常検知信号出力回路12、停止指令信号発生回
路13、第2のタイマ回路14、通電制御用スイ
ツチ回路16、第3のタイマ回路15及びアクチ
ユエータ駆動回路17を設けた。
ここで油圧異常検出回路6は、内燃機関の油圧
が設定値に達しないときに油圧異常信号を出力す
る回路であり、充電異常検出回路7は、内燃機関
により駆動される発電機の出力でバツテリを充電
する充電回路に異常が生じたときに充電異常信号
を出力する回路である。また水温異常検出回路8
は、内燃機関の冷却水の温度が設定値を超えたと
きに水温異常信号を出力する回路である。
リセツト信号発生回路9は、内燃機関の運転時
に閉じられるキースイツチに接続されて該スイツ
チが閉じられたときにリセツト信号を発生する。
第1のタイマ回路10は、キースイツチが閉じ
られたときに時限動作を開始して第1の時限の間
時限動作を行い、該時限動作が終了したときにセ
ツト信号を出力する。
異常検知指令回路11は、上記セツト信号及び
リセツト信号によりそれぞれセツト及びリセツト
されるフリツプフロツプ回路からなつていて、セ
ツトされたときに異常検知指令信号を出力する。
異常検知信号出力回路12は、水温異常信号と
異常検知指令信号と油圧異常信号と充電異常信号
とを入力として、水温異常信号が発生したとき、
及び異常検知指令信号が発生している状態で油圧
異常信号または充電異常信号のいずれかが発生し
たときにそれぞれ異常検知信号を出力する。
停止指令信号発生回路13は、異常検知信号及
びリセツト信号によりそれぞれセツト及びリセツ
トされるフリツプフロツプ回路からなつていて、
セツトされたときに停止指令信号を出力する。
第2のタイマ回路14は、キースイツチが開か
れたときに時限動作を開始して第2の時限の間時
限動作を行い、該時限動作が終了したときに復帰
指令信号を出力する。
通電制御用スイツチ回路16は、アクチユエー
タの電源端子への通電をオンオフするように設け
られ、このスイツチ回路がオン状態にあるときに
アクチユエータの電源端子に通電される。
第3のタイマ回路15は、第2のタイマ回路の
出力を入力として復帰指令信号が発生していない
期間は通電制御用スイツチ回路をオン状態にして
該通電制御用スイツチ回路を通してアクチユエー
タの電源端子への通電を行わせる。そして復帰指
令信号の発生時点から第3の時限の間時限動作を
行い、この時限動作の間通電制御用スイツチ回路
をオン状態に保持して該通電制御用スイツチ回路
を通してアクチユエータの電源端子への通電を行
わせ、第3の時限の時限動作が終了したときに通
電制御用スイツチ回路をオフ状態にしてアクチユ
エータの電源端子への通電を停止させる。
アクチユエータ駆動回路17は、停止指令信号
が出力されたときまたはキースイツチが開かれた
ときにはアクチユエータへの駆動信号の供給を停
止し、キースイツチが閉じられていて停止指令信
号が出力されていない期間及び復帰指令信号が発
生した時点から第3のタイマ回路の時限動作が終
了するまでの期間アクチユエータに駆動信号を供
給する。
[考案の作用] 上記の構成において、キースイツチが閉じられ
ると、リセツト信号発生回路がリセツト信号を出
力し、異常検知指令回路をリセツトする。またキ
ースイツチが閉じられると第1のタイマ回路が時
限動作を開始し、該時限動作が終了したときに、
セツト信号を出力する。第1のタイマ回路が時限
動作を行つている間に機関の始特操作を行わせ
る。第1のタイマ回路が時限動作を行つている間
は異常検知指令回路が異常検知指令信号を出力し
ないため、油圧異常検出回路が油圧異常信号を出
力しても、また充電異常検出回路が充電異常信号
を出力しても異常検知信号は発生しない。
またキースイツチが閉じられるときには、第2
のタイマ回路が時限動作を行わず、復帰指令信号
を出力しない。従つて第3のタイマ回路は通電制
御用スイツチ回路をオン状態にして、アクチユエ
ータの電源端子への通電を行わせる。前述のよう
に、異常検知指令信号が発生していないときに
は、油圧異常信号または充電異常信号が発生して
も異常検知信号出力回路が異常検知信号を発生し
ないため、停止指令信号発生回路13は停止指令
信号を発生しない。そのため、アクチユエータ駆
動回路17はアクチユエータの制御端子に駆動信
号を供給している。このときアクチユエータは機
関への燃料の供給を許容する状態にあり、機関の
運転が許容される。従つてキースイツチが閉じら
れた後、第1のタイマ回路が時限動作を行つてい
る間は、油圧異常検出回路が油圧異常検出信号を
発生しても、アクチユエータが燃料供給停止側に
動作することはなく、機関の始動操作は支障なく
行われる。
第1のタイマ回路が時限動作を終了してセツト
信号を出力すると、異常検知指令回路が異常検知
指令信号を発生する。これにより、異常検知時に
異常検知信号出力回路が異常検知信号を出力し得
るようになり、異常時に機関を停止させる動作が
可能になる。
水温異常信号が発生したとき及び異常検知指令
信号が出力されている状態で油圧異常信号または
充電異常信号が発生したときに異常検知信号出力
回路が異常検知信号を出力する。異常検知信号が
出力されると、停止指令信号発生回路が停止指令
信号を出力する。このときアクチユエータ駆動回
路がアクチユエータへの駆動信号の供給を停止
し、アクチユエータは機関への燃料の供給を停止
させるように動作する。これにより機関に燃料の
供給されなくなり、機関が停止する。
機関が停止し、キースイツチが開かれると、第
2のタイマ回路が時限動作を開始し、該時限動作
が終了すると復帰指令信号が発生する。復帰指令
信号が発生すると、アクチユエータ駆動回路がア
クチユエータへ駆動信号を供給し、アクチユエー
タを燃料供給側に復帰させる。復帰指令信号の発
生により第3のタイマ回路が時限動作を開始し、
該時限動作が終了すると、第3のタイマ回路が通
電制御用スイツチ回路をオフ状態にし、アクチユ
エータの電源端子への通電を停止させる。これに
よりアクチユエータは燃料の供給を許容した状態
に保持される。
上記のように、本考案の内燃機関停止装置にお
いては、機関の始動時に油圧異常検出回路が油圧
異常信号を出力したり、充電異常検出回路が充電
異常信号を出力したりしても、第1のタイマ回路
が時限動作を終了するまでの一定の期間は、異常
検知指令信号が発生しないため、機関の始動時に
油圧が上昇しない場合、あるいはバツテリの充電
が正常に行われない場合に停止指令信号が発生す
ることがない。従つて機関の始動が阻止される恐
れがなく、機関の正規の動作に何等支障をきたす
ことなく異常時に機関を停止させる機能を持たせ
ることができる。
また機関が停止した後、キースイツチが開かれ
たときには、アクチユエータに駆動信号を供給し
て該アクチユエータを燃料供給許容状態に復帰さ
せ、次いで該アクチユエータへの通電を停止して
該アクチユエータを燃料供給許容状態に保持する
ようにしたので、次に機関を始動させる場合に機
関への燃料の供給を支障無く行なわせることがで
き、アクチユエータが復帰していないために機関
の始動が不可能になるといつた不都合が生じるの
を防ぐことができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、同
図において、1は機関により駆動される発電機内
に配置された発電コイル、2は該発電コイルの出
力電圧を整流するとともに設定値に保つように制
御するレギユレータである。レギユレータ2の直
流出力端子2aと接地間に得られる直流電圧はバ
ツテリ3に印加され、発電コイル1の出力により
バツテリ3が充電されるようになつている。レギ
ユレータ2は電圧検出端子2bを有し、バツテリ
3の両端の電圧がキースイツチSWを通して電圧
検出端子2bに入力されている。バツテリの両端
の電圧はまたキースイツチSWを通して電源回路
4に入力されている。
電源回路4はキースイツチSWにアノードが接
続されたダイオード4aと、ダイオード4aのカソ
ードと接地間に接続された電源コンデンサ4bと、
ダイオード4aのカソードにカソードが接続され
たダイオード4cと、コンデンサ4bの両端の電圧
を入力として該電圧を設定値に保つように制御す
るレギユレータ4dとからなつている。レギユレ
ータ4dの出力端子4d1から後記する各回路(ア
クチユエータ5以外の回路)の電源端子に電源電
圧が供給される。
第1図の右端に示されているアクチユエータ5
はモータや電磁プランジヤ等を駆動源としたもの
で、電源端子5aと制御端子5bとアース端子5c
とを有し、電源端子5aとアース端子5cとの間に
電源電圧が印加されている状態で(電源から通電
されている状態で)制御端子5bに駆動信号Vrd
入力されているときに内燃機関への燃料の供給を
許容するように動作し、電源から通電されている
状態で駆動信号Vrdの入力が停止されたときに燃
料の供給を停止するように動作するようになつて
いる。
本考案の内燃機関停止装置は、内燃機関を停止
させる票要がある異常状態が生じたときに上記ア
クチユエータを動作させて内燃機関への燃料の供
給を停止させることにより機関を停止させるもの
で、本考案においては、同停止装置が、油圧異常
検出回路6と、充電異常検出回路7と、水温異常
検出回路8と、リセツト信号発生回路9と、第1
のタイマ回路10と、異常検知指令回路11と、
異常検知信号出力回路12と、停止指令信号発生
回路13と、第2のタイマ回路14と、第3のタ
イマ回路15と、通電制御用スイツチ回路16
と、アクチユエータ駆動回路17とからなつてい
る。
油圧異常検出回路6は、油圧を検出して油圧が
設定値未満の場合に閉じ、油圧が設定値以上にな
つたときに開く油圧検出スイツチ6aを有し、該
検出スイツチ6aの一端は接地されている。スイ
ツチ6aの他端はランプや発光ダイオードの如き
発光表示手段6bの一端に接続され、発光表示手
段6bの他端はバツテリ3の正極端子に接続され
ている。スイツチ6aの非接地側端子にはまたダ
イオード6cのカソードが接続され、該ダイオー
ド6cのアノードに抵抗6dを介してPNPトラジス
タ6eのベースが接続されている。トランジスタ
eのエミツタベース間には抵孔6fが接続され、
トランジスタ6eのコレクタと接地間に抵抗6g
続されている。トランジスタ6eのコレクタは電
源回路4のレギユレータ4dの出力端子4d1に接
続されている。
この油圧異常検出回路6においては、機関の油
圧が設定値未満の場合にスイツチ6aが閉じてい
るため発光表示手段6aが発光して油圧が上昇し
ていないこと(異常であること)を表示する。こ
のときトランジスタ6eにベース電流が流れるた
め、該トランジスタ6eが導通し、抵抗6gの両端
に油圧異常信号V0aが現れる。油圧が設定値以上
になり、スイツチ6aが開くと、トランジスタ6e
が遮断状態になるため、上記油圧異常信号V0a
消滅する。
充電異常検出回路7は、一端が接地された発光
表示手段7aと、発光表示手段7aの非接地側端子
にアノードが接続されたダイオード7bと、エミ
ツタが接地され、ベースがダイオード7bのカソ
ードに抵抗7cを介して接続されたNPNトランジ
スタ7dと、トランジスタ7dのベースエミツタ間
に接続された抵抗7eと、トランジスタ7dのコレ
クタに一端が接続された抵抗7fと、トランジス
タ7dのコレクタエミツタ間の電圧を反転させる
インバータ7gとからなつている。レギユレータ
2は発電コイル1が所定の電圧を出力していない
とき(バツテリ充電回路が働いていないとき)に
直流電圧(バツテリ3の電圧)を出力し、発電コ
イル1が所定の電圧を誘起したときに該直流電圧
の出力を停止するバツテリ充電状態検出端子2d
を有しており、該検出端子2dにダイオード7b
アノードが接続されている。
機関を始動させるため、キースイツチSWが閉
じられると、レギユレータ2の検出端子2dから
直流電圧が出力される。このとき充電異常検出回
路7のトランジスタ7dにベース電流が流れ、該
トランジスタが導通する。従つてインバータ7g
の出力側に高レベルの充電異常信号Vcaが得られ
る。またレギユレータ2の検出端子2dに出力さ
れる直流電圧により発光表示手段7aが発光して
バツテリの充電が正常に行われていないことを表
示する。機関が始動し、発電コイル1が所定の電
圧を出力すると、レギユレータ2の検出端子2d
から出力されていた直流電圧が消滅するため、発
光表示手段7aが発光を停止し、トランジスタ7d
が遮断する。このときインバータ7gの出力端子
の電位が零になり、充電異常信号Vcaの出力が停
止される。
水温異常検出回路8は、機関の冷却水の温度度
が設定値を超えたときに閉じる検出スイツチ8a
と、発光表示手段8bと、ダイオード8cと、抵抗
d,8f,8gと、トランジスタ8eとにより油圧
異常検出回路と同様に構成されている。
この水温異常検出回路においては、機関の冷却
水が設定値以下のときに検出スイツチ8aが開い
ており、トランジスタ8eが遮断状態にある。従
つて冷却水の温度が正常のときには発光表示手段
bが発光せず、抵抗8gの両端に電圧が現れな
い。水温が設定値を超えると、検出スイツチ8a
が閉じるため発光表示手段8bが発光するととも
に、トランジスタ8eが導通し、抵抗8gの両端に
水温異常信号Vwaが現れる。
リセツト信号発生回路9は、アノードがキース
イツチSWを介してバツテリ3の正極端子に接続
されたダイオード9aと、ダイオード9aのカソー
ドと接地間に接続された抵抗9b,9cの直列回路
と、エミツタが接地され、抵抗9b,9cの接続点
にベースが接続されたNPNトランジスタ9dと、
トランジスタ9dのコレクタに一端が接続された
抵抗9eと、トランジスタ9dのコレクタに入力端
子が接続されたインバータ9fと、インバータ9f
の出力端子に一端が接続されたコンデンサ9gと、
コンデンサ9gの他端と接地間に接続された抵抗
hと、コンデンサ9gの他端に抵抗9iを介して入
力端子に接続されたインバータ9jとからなり、
抵抗9eの他端は電源回路4のレギユレータ4d
出力端子4d1に接続されている。
キースイツチSWが閉じられると、バツテリ3
からダイオード9a及び抵抗9bを通してトランジ
スタ9dにベース電流が流れ、該トランジスタが
導通する。トランジスタ9dが導通すると、イン
バータ9fの出力端子の電位が高レベルになる。
このインバータ9fの出力によりコンデンサ9g
抵抗9hとを通して電流が流れ、コンデンサ9g
充電される。コンデンサ9gの充電電流が流れて
いる短い時間の間抵抗9hの両端の電圧が高くな
り、インバータ9jの出力端子の電位が低レベル
に保たれる。コンデンサ9gの充電が完了すると
抵抗9hの両端の電圧が零になり、インバータ9j
の出力端子の電位が高レベルになる。従つて、第
2図Aに示すようにキースイツチが閉じられる
と、インバータ9jの出力端子(リセツト信号発
生回路の出力端子)の電位は第2図Bに示したよ
うに短時間だけ零レベルを保持し、その後高レベ
ルに変化する。本実施例では、キースイツチが閉
じられた後インバータ9jの出力端子の電位が零
レベルを保持している間の信号(第2図Bの左端
の零レベルの部分の信号)がリセツト信号として
用いられる。
第1のタイマ回路10は、前記ダイオード9a
のカソードと接地間に接続された抵抗10a,1
bの直列回路と、エミツタが接地され、ベース
が抵抗10a,10bの接続点に接続されたNPN
トランジスタ10cと、トランジスタ10cのコレ
クタにベースが接続されたNPNトランジスタ1
dと、トランジスタ10cのコレクタと電源端子
t1との間に接続された抵抗10aと、トランジス
タ10dのコレクタと接地間に接続されたコンデ
ンサ10fと、トランジスタ10dのコレクタと電
源端子t1との間に接続された抵抗10gと、コン
デンサ10fの非接地側端子に逆相入力端子が接
続された比較器10hと、電源端子t1と接地間に
接続された抵抗10i,10jの直列回路と、比較
器10hの出力端子と電源端子t1との間に接続さ
れた抵抗10kとからなり、抵抗10i,10jの接
続点に比較器10hの正相入力端子が接続されて
いる。電源端子t1は電源回路4のレギユレータ4
の出力端子4d1に接続されている。
この第1のタイマ回路10において、キースイ
ツチが開いている状態ではトランジスタ10c
遮断状態にあるため、トランジスタ10dが導通
しており、該トランジスタ10dがコンデンサ1
fの両端を短絡している。そのため比較器10h
の出力段が遮断状態にある。第2図Aに示すよう
にキースイツチSWが閉じられるとトランジスタ
10cが導通し、トランジスタ10dが遮断する。
従つて電源端子t1から抵抗10gを通してコンデ
ンサ10fの充電が開始され、時限動作が開始さ
れる。コンデンサ10fの端子電圧は第2図Dに
示すように変化する。キースイツチが閉じられた
後第1の時限(本実施例では約6秒)が経過する
までの間は、第2図Fに示すように比較器10h
の出力が高レベルの状態を保持する。第1の時限
が経過すると、コンデンサ10fの端子電圧Vc1
抵抗10jの両端の電圧Vf1を超える(時限動作が
終了する)。これにより比較器10hの出力段が導
通状態になり、比較器10hの出力が零になる。
この比較器10hの零レベルの出力がセツト信号
Vstとなる。
異常検知指令回路11は、2つのナンド回路か
らなるフリツプフロツプ回路からなり、そのセツ
ト端子Sにはセツト信号Vstが、またリセツト端
子Rにはリセツト信号Vrsが入力されている。こ
の実施例で用いられているフリツプフロツプ回路
は、電源が与えられ、かつそのセツト端子の電位
が高レベルになつている状態でリセツト端子の電
位が零レベルになつたときにリセツトされ、リセ
ツト端子の電位が高レベルにある状態でセツト端
子の電位が零レベルになつたときにセツトされ
る。本実施例ではこのフリツプフロツプ回路の正
論理出力端子から異常検知指令信号を取り出すも
のとする。
従つて異常検知指令回路11の出力端子の電位
は、キースイツチが閉じられた後、リセツト信号
発生回路のインバータ9jの出力端子の電位が零
になつている期間にリセツトされて零レベルの状
態を確立し、その後第2図Eに示すようにセツト
端子に零レベルのセツト信号Vstが入力されたと
きに高レベルになる(異常検知指令信号Vscを出
力する)。
異常検知信号出力回路12はアンド回路12a
12bと、オア回路12cと、ノア回路12dとか
らなり、アンド回路12aには、リセツト信号発
生回路9のトランジスタ9dのコレクタエミツタ
間の電圧と異常検知指令回路11の出力電圧とが
入力されている。オア回路12cには充電異常信
号Vcaと油圧異常信号Vpaとが入力され、アンド
回路12bにはオア回路12cの出力と異常検知指
令回路11の出力とが入力されている。ノア回路
12dにはアンド回路12bの出力と水温異常信号
Vwaとが入力されている。
上記異常検知信号出力回路12においては、異
常検知指令信号Vscが出力されている状態で充電
異常信号Vcaまたは油圧異常信号Vpaが出力され
たときにアンド回路12bのアンドが成立し、ノ
ア回路12dの出力端子の電位が零または低レベ
ルになる(零レベルの充電異常信号Vsaが出力さ
れる)。また異常検知指令信号Vscが出力されてい
る状態でリセツト信号発生回路のトランジスタ9
が遮断状態になつたときにアンド回路12aのア
ンドが成立して該アンド回路12aの出力端子の
電位が高レベルになる。
停止指令信号発生回路13は、2つのナンド回
路からなるフリツプフロツプ回路からなり、その
セツト端子Sには異常検知信号Vsaが入力され、
リセツト端子Rにはリセツト信号Vrsが入力され
ている。この停止指令信号発生回路を構成するフ
リツプフロツプ回路は異常検知指令回路11を構
成するフリツプフロツプ回路と同様のもので、電
源が投入された後リセツト端子Rが零レベルにな
つている期間にリセツトされて出力端子の電位を
零レベルにする初期状態を確立し、その後セツト
端子Sに零レベルの異常検知信号Vsaが入力され
たとき(ノア回路12dの出力端子の電位が高レ
ベルから零レベルに立下がつたとき)にセツトさ
れてその出力端子に高レベルの停止指令信号Vss
を出力する。
第2のタイマ回路14は、トランジスタ9d
コレクタに入力端子が接続されたインバータ14
と、インバータ14aの出力端子と接地間に接続
された抵抗14b,14cの直列回路と、エミツタ
が接地され、ベースが抵抗14b,14cの接続点
に接続されたトランジスタ14dと、電源端子t2
とトランジスタ14dのコレクタとの間に接続さ
れた抵抗14eと、トランジスタ14dのコレクタ
と接地間に接続されたコンデンサ14fと、電源
端子t2と接地間に接続された抵抗14g,14h
直列回路と、比較器14iと、比較器14iの出力
端子と電源端子t2との間に接続された抵抗14j
と、比較器14iの出力を反転させるインバータ
14kとからなり、比較器14iの正相入力端子は
コンデンサ14fの非接地側端子に、また逆相入
力端子は抵抗14g,14hの接続点にそれぞれ接
続されている。電源端子t2は電源回路のレギユレ
ータの出力端子4d1に接続されている。
上記第2のタイマ回路においては、キースイツ
チSWが閉じられていてトランジスタ9dが導通し
ているときにインバータ14aの出力端子の電位
が高レベルになつてトランジスタ14dにベース
電流が流れ、該トランジスタが導通している。従
つてキースイツチが閉じられているときにはトラ
ンジスタ14dがコンデンサ14fを短絡してお
り、時限動作を阻止している。このとき比較器1
iの出力段は導通状態にあり、インバータ14k
の出力端子の電位は高レベルになつている。キー
スイツチが開かれてトランジスタ9dが遮断する
と、トランジスタ14dが遮断するため抵抗14e
を通してコンデンサ14fの充電が開始され、時
限動作が開始される。コンデンサ14fの両端の
電圧は第2図Lのように変化する。キースイツチ
が開かれた後第2の時限(本実施例では約25秒)
が経過すると、コンデンサ14fの端子電圧Vc2
抵抗14hの両端の電圧Vf2を超える(第2のタイ
マ回路の時限動作が終了する)。これにより比較
器14iの出力段が遮断状態になり、第2図Mに
示すようにインバータ14kの出力端子の電位が
低レベルになる(零レベルの復帰指令信号Vrc
出力される)。
第3のタイマ回路15は、インバータ14k
出力端子と接地間に接続された抵抗15b,15c
の直列回路と、エミツタが接地され、ベースが抵
抗15b,15cの接続点に接続されたトランジス
タ15dと、電源端子t2とトランジスタ15dのコ
レクタとの間に接続された抵抗15eと、トラン
ジスタ15dのコレクタと接地間に接続されたコ
ンデンサ15fと、電源端子t3と接地間に接続さ
れた抵抗15g,15hの直列回路と、比較器15i
とからなり、比較器15iの正相入力端子はコン
デンサ15fの非接地側端子に、また逆相入力端
子は抵抗15g,15hの接続点にそれぞれ接続さ
れている。電源端子t3は電源回路のレギユレータ
の出力端子4d1に接続されている。
キースイツチSWが閉じられていて第2のタイ
マ回路14の出力端子の電位が高レベルになつて
いるときには、トランジスタ15dが導通してコ
ンデンサ15dを短絡しているため、第3のタイ
マ回路の時限動作が阻止されている。このとき比
較器15iの出力段は第3図Oに示すようにオン
状態にある。キースイツチSWが開かれた後第2
のタイマ回路14の時限動作が終了して該第2の
タイマ回路の出力端子(インバータ14kの出力
端子)の電位が低レベルになると(復帰指令信号
Vrcが出力されると)、トランジスタ15dが遮断
状態になるため、コンデンサ15fの充電が開始
され、第3のタイマ回路の時限動作が開始され
る。コンデンサ15fの両端の電圧は第2図Nに
示すように変化する。復帰指令信号Vrcが出力さ
れた後第3の時限(本実施例では、約4秒)が経
過するとコンデンサ15fの端子電圧Vc3が抵抗1
hの両端の電圧Vf3を超える(時限動作が終了す
る)。これにより比較器15iの出力段がオフ状態
になる。
通電制御用スイツチ回路16は、エミツタがバ
ツテリ3の正極端子に接続され、コレクタがアク
チユエータの電源端子5a及び電源回路のダイオ
ード4cのアノードに接続されたPNPトランジス
タ16aと、トランジスタ16aのベースに一端が
接続された抵抗16bとからなり、抵抗16bの他
端は第3のタイマ回路の比較器15iの出力端子
に接続されている。
第3のタイマ回路の時限動作が行なわれていな
いとき(キースイツチが閉じられているとき)及
び第3のタイマ回路の時限動作が行なわれている
ときには、比較器15iの出力段がオン状態にあ
るため、トランジスタ16aが導通し、バツテリ
3からアクチユエータ5の電源端子5aに通電す
る。第3のタイマ回路15の時限動作が終了し、
比較器15iの出力段がオフ状態になると、トラ
ンジスタ16aが遮断状態になり、アクチユエー
タ5への通電を停止する。これによりアクチユエ
ータ5の状態が保持される。
アクチユエータ駆動回路17は、オア回路17
と、ナンド回路17bと、トランジスタ17c
17dと、抵抗17e乃至17hとからなり、オア
回路17aには前記アンド回路12aの出力と、停
止指令信号Vssとが入力されている。ナンド回路
17bにはオア回路17aの出力と復帰指令信号
Vrcとが入力され、該ナンド回路の出力端子と接
地間に抵抗17eと17fとの直列回路が接続され
ている。トランジスタ17cのエミツタは接地さ
れ、該トランジスタのベースは抵抗17eと17f
との接続点に接続されている。トランジスタ17
のコレクタは抵抗17hを通してトランジスタ1
dのベースに接続され、トランジスタ17dのベ
ースエミツタ間には抵抗17gが接続されている。
そしてトランジスタ17dのエミツタはアクチユ
エータ5の電源端子5aに接続され、コレクタは
アクチユエータ5の制御端子5bに接続されてい
る。
次に第2図のタイムチヤートを参照して上記実
施例の動作を説明する。キースイツチSWが閉じ
られると、リセツト信号発生回路9が零レベルの
リセツト信号Vrsを出力し、第1のタイマ回路1
0が時限動作を開始する。またキースイツチが閉
じられたときに水温異常検出回路8が水温の異常
を検出していないとすると、異常検知信号出力回
路12のノア回路12dの出力端子の電位は高レ
ベルになつている。
従つてキースイツチSWが閉じられると、異常
検知指令回路11を構成するフリツプフロツプ回
路のセツト端子に第1のタイマ回路から高レベル
の信号が与えられ、そのリセツト端子にはリセツ
ト信号発生回路から零レベルのリセツト信号が与
えられる。また停止指令信号発生回路13のセツ
ト端子には異常検知信号出力回路から高レベルの
信号が与えられ、リセツト端子にはリセツト信号
発生回路から零レベルのリセツト信号が与えられ
る。従つて異常検知指令回路11及び停止指令信
号発生回路13をそれぞれ構成するフリツプフロ
ツプ回路がリセツトされて両フリツプフロツプ回
路の初期状態(出力が零の状態)が確立される。
零レベルのリセツト信号は短時間で消滅し、両フ
リツプフロツプ回路のリセツト端子の電位が高レ
ベルに転ずる。
第1のタイマ回路10が時限動作を行つている
間は、異常検知指令回路11が異常検知指令信号
を発生しないため、第2図G及びHに示したよう
に油圧異常信号Vpa及び充電異常信号Vcaが発生
しても異常検知信号(この例では零レベルの信
号)Vsaは発生せず、停止指令信号Vssは発生しな
い。
またキースイツチが閉じられているときには、
トランジスタ9dのコレクタの電位が低レベルに
あつてアンド回路12aのアンド条件が成立しな
いため、オア回路17aの出力は零であり、ナン
ド回路17bの出力は高レベルになつている。従
つてトランジスタ17c及び17dが導通し、アク
チユエータ5の制御端子5bに駆動信号を与える。
またキースイツチが閉じているときには、第2
のタイマ回路14が時限動作を行わず、復帰指令
信号Vrcを出力しない。このとき第3のタイマ回
路15は時限動作を行わず、比較器15iの出力
段は導通状態にある。従つて通電制御用スイツチ
回路16のトランジスタ16aが導通状態にあり、
アクチユエータ5の電源端子5aに通電されてい
る。
上記のように、キースイツチが閉じられると、
アクチユエータ5の電源端子5aに通電され、制
御端子5bに駆動信号が与えられるため、該アク
チユエータは燃料の供給を許容する状態を保持す
る。従つて始動操作を行うことにより機関を始動
させることができる。前述のように第1のタイマ
が時限動作を終了するまでの間は、油圧異常信号
または充電異常信号が発生しても停止指令信号が
発生しないため、機関の始動は支障なく行われ
る。
キースイツチが閉じた後第1の時限が経過する
と、コンデンサ10fの両端の電圧Vc1(第2図D
参照)が抵抗10jの両端の基準電圧Vf1を超える
ため、比較器10hの出力(第2図E)が高レベ
ルから低レベルに変化する。この比較器10h
出力の立ち上がりがセツト信号Vstとなる。この
セツト信号Vstが出力されると、異常検知指令回
路11を構成するフリツプフロツプ回路がセツト
され、異常検知指令信号Vscを出力する。
機関の運転中に、機関の冷却水の温度が設定値
を超えて水温異常信号が発生したとき、及び異常
検知指令信号Vscが出力されている状態で機関の
油圧が異常になるかバツテリの充電回路に異常が
生じて油圧異常信号または充電異常信号が発生し
たときには、異常検知信号出力回路12のノア回
路12dの出力端子の電位が零になり、零レベル
の異常検知信号Vsaが出力される。第2図に示し
た例では、同図Iに示したように水温異常信号
Vwaが発生することにより同図Jのように零レベ
ルの異常検知信号Vsaが発生したものとしてい
る。この異常検知信号Vsaが出力されると、停止
指令信号発生回路が停止指令信号Vss(第2図K)
を出力する。このときアクチユエータ駆動回路1
7のオア回路17aの出力端子の電位が高レベル
になり、ナンド回路17bの出力端子の電位が低
レベルになるため、トランジスタ17c,17d
遮断状態になつて第2図Qのようにアクチユエー
タ5への駆動信号の供給を停止する。従つて第2
図Rに示したように、アクチユエータ5は機関へ
の燃料の供給を停止させるように動作する。これ
により機関に燃料が供給されなくなり、機関が停
止する。
機関が停止し、キースイツチSWが開かれる
と、インバータ14aの出力が零になるため、ト
ランジスタ14dが遮断する。これによりコンデ
ンサ14fの充電が開始され、第2のタイマ回路
14が時限動作を開始する。キースイツチが閉じ
た後第2の時限が経過すると第2のタイマ回路1
4のコンデンサ14fの両端の電圧Vc2(第2図L)
が抵抗14hの両端の電圧Vf2をこえるため、比較
器14iの出力が高レベルになり、インバータ1
kの出力が零レベルになる。このインバータ1
kの零レベルの出力が復帰指令信号Vrcとなる。
復帰指令信号Vrc(零レベルの信号)が発生する
と、ナンド回路17bの出力端子の電位が高レベ
ルになるため、トランジスタ17c,17dが導通
し、第2図Qに示したようにアクチユエータ5に
駆動信号Vrdを供給する。これによりアクチユエ
ータは燃料供給側に復帰する。また復帰指令信号
Vrcの発生により(インバータ14kの出力が零に
なることにより)トランジスタ15dが遮断状態
になるため、コンデンサ15fの充電が開始され、
第3のタイマ回路15が時限動作を開始する。第
3の時限が経過すると、コンデンサ15fの両端
の電圧Vc3(第2図N)が抵抗15hの両端の電圧
Vf3を超えるため、比較器15iの出力段がオフ状
態になる。第3のタイマ回路15の出力段がオフ
状態になると、通電制御用スイツチ回路16のト
ランジスタ16aが遮断状態になるため、アクチ
ユエータ5の電源端子5aへの通電が停止される。
従つてアクチユエータは燃料の供給を許容した状
態に保持される。
上記の実施例において、機関が回転している状
態(異常状態が生じない状態)でキースイツチ
SWが開かれたときには、トランジスタ9dのコレ
クタの電位が高レベルになる。このとき異常検知
指令回路11から異常検知指令信号Vscが発生し
ているため、アンド回路12aのアンド条件が成
立し、オア回路17aを通してナンド回路17b
高レベルの信号が入力される。このとき第2のタ
イマ回路14の出力(第2図M)は高レベルにな
つているため、ナンド回路17bの出力が零にな
り、トランジスタ17c及び17dが遮断状態にな
る。従つて第2図Qに破線で示したようにアクチ
ユエータ5への駆動信号の供給が停止され、同図
Rに破線で示したようにアクチユエータは燃料供
給停止側(閉側)に動作する。
キースイツチが開かれた後の第2及び第3のタ
イマ回路の動作と通電制御用スイツチ回路の動作
は異常状態の発生により機関が停止してキースイ
ツチが開かれた場合の動作と同じである。
[考案の効果] 上記のように、本考案の内燃機関停止装置にお
いては、機関の始動時に油圧異常検出回路が油圧
異常信号を出力しても第1のタイマ回路が時限動
作を終了するまでの一定の時間、異常検知指令信
号を発生させないようにしてこの間停止指令信号
を出力させないようにしたので、機関の始動時に
油圧が上昇するまでの間停止指令信号が発生する
のを防ぐことができ、機関の正規の動作に何等支
障をきたすことなく、異常時に機関を停止させる
機能を持たせることができる。
また始動時に水温異常が検出された場合には、
油圧またはバツテリ充電回路の異常が検出された
場合とは異なり、直ちに停止動作を行わせるよう
にしたので、水温異常に基づく機関の破損を確実
に防止することができる。
特に本考案に係わる内燃機関停止装置では、異
常の発生により機関が停止した後電源からの通電
が停止されると燃料の供給を停止した状態に保持
されるアクチユエータを用いるため、異常の発生
により機関が停止した後アクチユエータへの通電
が停止されたままの状態に保持された場合に、次
に機関を始動させる際にアクチユエータが凍結等
により動くことができない状態にあると機関の始
動を行わせることができなくなるが、本考案にお
いては、機関の停止後アクチユエータを燃料供給
許容状態に復帰させる機能を持たせたので、次の
機関の始動を確実に行わせることができる。
即ち、本考案では第2のタイマ回路、第3のタ
イマ回路、アクチユエータ駆動回路及び通電制御
用スイツチ回路を設けて、キースイツチが開かれ
た後第2のタイマ回路の時限動作が終了するまで
はアクチユエータを燃料供給停止状態に保持して
機関を確実に停止させ、その後アクチユエータに
駆動信号を供給してアクチユエータを燃料供給許
容状態に復帰させ、第3のタイマ回路の時限動作
が終了したときに通電制御用スイツチ回路がアク
チユエータへの通電を停止させてアクチユエータ
を燃料供給許容状態に保持するようにしたので、
アクチユエータへの駆動信号の供給が停止されて
機関が停止した後次に機関を始動させる際に、機
関への燃料の供給を支障無く行なわせることがで
き、凍結等によりアクチユエータが動くことがで
きない状態にある場合に機関の始動が不可能にな
るといつた不都合が生じるのを防ぐことができる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の内燃機関停止装置の一実施例
を示した回路図、第2図は同実施例の動作を示す
タイムチヤートである。 1……発電コイル、3……バツテリ、5……ア
クチユエータ、6……油圧異常検出回路、7……
充電異常検出回路、8……水温異常検出回路、9
……リセツト信号発生回路、10……第1のタイ
マ回路、11……異常検知指令回路、12……異
常検知信号出力回路、13……停止指令信号発生
回路、14……第2のタイマ回路、15……第3
のタイマ回路、16……通電制御用スイツチ回
路、17……アクチユエータ駆動回路、SW……
キースイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電源端子と駆動信号が入力される制御端子とを
    有して、電源端子に通電されている状態で駆動信
    号が入力されたときに内燃機関への燃料の供給を
    許容するように動作し、電源端子に通電されてい
    る状態で前記駆動信号の入力が停止されたときに
    前記燃料の供給を停止するように動作し、電源端
    子への通電が停止されたときには該通電停止時の
    状態を保持するアクチユエータを備え、 前記内燃機関を停止させる必要がある異常状態
    が発生したときに前記燃料の供給を停止させるよ
    うに前記アクチユエータを動作させる内燃機関停
    止装置において、 前記内燃機関の油圧が設定値に達しないときに
    油圧異常信号を出力する油圧異常検出回路と、 前記内燃機関により駆動される発電機の出力で
    バツテリを充電する充電回路に異常が生じたとき
    に充電異常信号を出力する充電異常検出回路と、 前記内燃機関の冷却水の温度が設定値を超えた
    ときに水温異常信号を出力する水温異常検出回路
    と、 前記内燃機関の運転時に閉じられるキースイツ
    チに接続されて該スイツチが閉じられたときにリ
    セツト信号を発生するリセツト信号発生回路と、 前記キースイツチが閉じられたときに時限動作
    を開始して第1の時限の間時限動作を行い、該時
    限動作が終了したときにセツト信号を出力する第
    1のタイマ回路と、 前記セツト信号及びリセツト信号によりそれぞ
    れセツト及びリセツトされるフリツプフロツプ回
    路からなつていて、前記セツト信号によりセツト
    されたときに異常検知指令信号を出力する異常検
    知指令回路と、 前記水温異常信号と異常検知指令信号と油圧異
    常信号と充電異常信号とを入力として、前記水温
    異常信号が発生したとき、及び前記異常検知指令
    信号が発生している状態で前記油圧異常信号また
    は充電異常信号のいずれかが発生したときにそれ
    ぞれ異常検知信号を出力する異常検知信号出力回
    路と、 前記異常検知信号及び前記リセツト信号にによ
    りそれぞれセツト及びリセツトされるフリツプフ
    ロツプ回路からなつていて、セツトされたときに
    停止指令信号を出力する停止指令信号発生回路
    と、 前記キースイツチが開かれたときに時限動作を
    開始して第2の時限の間時限動作を行い、該時限
    動作が終了したときに復帰指令信号を出力する第
    2のタイマ回路と、 前記アクチユエータの電源端子への通電をオン
    オフするように設けられた通電制御用スイツチ回
    路と、 前記第2のタイマ回路の出力を入力として前記
    復帰指令信号が発生していない期間前記通電制御
    用スイツチ回路をオン状態にして該通電制御用ス
    イツチ回路を通して前記アクチユエータの電源端
    子への通電を行わせ、前記復帰指令信号の発生時
    点から、第3の時限の間時限動作を行つて該時限
    動作の間前記通電制御用スイツチ回路をオン状態
    に保持して該通電制御用スイツチ回路を通して前
    記アクチユエータの電源端子への通電を行わせ、
    前記第3の時限の時限動作が終了したときに前記
    通電制御用スイツチ回路をオフ状態にして前記ア
    クチユエータの電源端子への通電を停止させる第
    3のタイマ回路とを具備し、 前記停止指令信号が出力されたときまたは前記
    キースイツチが開かれたときには前記アクチユエ
    ータへの前記駆動信号の供給を停止し、前記キー
    スイツチが閉じられていて前記停止指令信号が出
    力されていない期間及び前記復帰指令信号が発生
    した時点から前記第3のタイマ回路の時限動作が
    終了するまでの期間前記アクチユエータに前記駆
    動信号を供給するアクチユエータ駆動回路とを具
    備したことを特徴とする内燃機関停止装置。
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