JPH0144064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は両軸受リール、詳しくは、釣糸を巻装
するスプールをフリー回転可能とし、前記スプー
ルのフリー回転によりキヤステイングを行なうご
とくした両軸受リールに関する。

一般に、両軸受リールは、クラツチをもち、該
クラツチの入操作でハンドル軸の回転を前記スプ
ールに伝動させて該スプールに釣糸を巻取り、前
記クラツチの切操作で、前記スプールをフリー回
転可能とし、キヤステイング操作により釣糸を投
擲するごとく成している。

所で、キヤステイング時、前記スプールに巻装
された釣糸は、該釣糸の先端に取付ける仕掛けの
重さで引出されるのであるが、釣糸の引出速度よ
りスプールのフリー回転が早くなつて所謂バツク
ラツシユが生じ、このバツクラツシユにより、釣
糸が絡み合つたり、スプールとリール本体との間
に喰込んだりするのであり、そのため一般にはブ
レーキを装備している。

又、前記ブレーキは、一般にブレーキシユーを
用いた遠心ブレーキが用いられているが、この遠
心ブレーキによると、前記ブレーキシユーをブレ
ーキドラムに摺接させて制動するため、前記ブレ
ーキシユーの摩擦などにより制動力が変化する問
題があつたし、制動力の調整を外部から行なえな
い問題があつた。

しかして、以上の如き問題に対し、マグネツト
と電気的導体とを用い、これらマグネツトと電気
的導体との一方をスプールとともに回転するごと
く成すと共に、他方をリール本体に支持し、一方
の回転により磁束を回転させてうず電流を発生さ
せ、フレミング左手の法則により、回転側部材
に、その回転方向と逆方向の力を与えて前記スプ
ールを制動するごとく成し、そして、リール本体
側部材を、前記リール本体に対し、前記スプール
軸の軸方向又は半径方向に移動可能として、外部
操作により制動力の調整が行なえるようにしたも
のが提案された。

この方式によると接触部分がないため制動部材
の摩耗により、制動力が変化する問題を解決でき
ると共に、外部からの操作で容易に制動力を調整
できるのであるが、前記マグネツトを前記電気的
導体の半径方向一側に配置して前記導体と対向さ
せただけであるから、バツクラツシユを防止する
に必要な制動力を得るには、磁力の強い高価なマ
グネツトを用いたり、或いは体積の大きい大形の
マグネツトを用いたりする必要があり、このマグ
ネツトによるブレーキのコストの上昇幅が大きく
て、高価となるし、又、ブレーキが大形化し、小
型のリールに使用することができない問題があつ
た。

そこで本考案は、以上の如き問題に鑑み考案し
たもので、目的は、バツクラツシユを防止するに
必要な制動力が得られ、かつこの制動力を調整で
ぎながら、磁力の強い安価なマグネツト又は体積
の小さい小形のマグネツトを用いることのできる
ブレーキを備えた両軸受リールを提供する点にあ
る。

即ち、本考案は、スプールとともに回転する円
筒状の電気的導体を設け、該導体の半径方向一側
に、前記導体に対向するマグネツトを、また他側
に磁性体から成る環状リングをそれぞれ配置し
て、前記マグネツトを前記導体に対し半径方向に
移動可能に支持した保持体に保持すると共に、リ
ール本体に前記マグネツトの前記導体に対する半
径方向位置を調整する操作体を設けて、前記保持
体に連動させる一方、前記マグネツトの移動軌跡
以上の長さをもち、前記マグネツトと環状リング
とに磁気的に導通して、前記マグネツトと環状リ
ングとを、前記マグネツトの移動範囲内において
常時磁気的に導通させる橋絡体を設け、前記マグ
ネツトと電気的導体及び環状リングとの間に磁路
を形成したことを特徴とするものである。

次に本考案リールの実施例を図面に基づいて説
明する。

図において、Ａは所定間隔を置いて相対向する
１対の第１，第２サイドフレーム１，２とから成
るリール本体であつて、第１サイドフレーム１
は、中心部に軸受ハウジング１１をもつ側板１２
と、該側板１２の外側に添設する添板１３及び該
添板１３の外側に添設する椀形カバー１４とから
成り、又第２サイドフレーム２は、中心部に椀形
の軸受ハウジング２１をもつ側板２２と、該側板
２２の外側に添設する椀形カバー２３とから成
り、前記軸受ハウジング２１内には後記するブレ
ーキ５を内装するのである。

そして斯く形成した第１、第２サイドフレーム
１，２間に、スプール３をもつスプール軸４を軸
受１０，１０を介して回転自由に支持し、また第
１フレーム１側端部を外方に延長して前記第１サ
イドフレーム１内に突出させ、この突出部にピニ
オンギヤ６を回転並びに摺動自由に支持すると共
に、前記ピニオンギヤ６とスプール軸４との間に
クラツチ７を設け、クラツチ操作機構８のクラツ
チレバー８１により前記クラツチ７の係脱操作を
行なうようにしている。

又、前記第１サイドフレーム１の添板１３とカ
バー１４との間には、支持軸９を介してハンドル
軸３０を回転自由に支持し、該ハンドル軸３０の
一端を前記カバー１４から外方に突出させ、この
突出部にハンドル３１を固定し、他端にマスター
ギヤ３２と摩擦板３３及び複数個のクラツチピン
３４ａをもつリターン板３４とを挿嵌して支持す
るものである。

前記摩擦板３３とリターン板３４とは、前記ハ
ンドル軸３０に回転不能に挿嵌して該ハンドル軸
３０と共廻いするごとく成し、又前記マスターギ
ヤ３２は、前記ハンドル軸３０に遊挿して、前記
摩擦板３３を介して前記ハンドル軸３０からの回
動力を前記マスターギヤ３２に伝えるようにして
いる。

尚、前記摩擦板３３のマスターギヤ３２への圧
接力は、前記ハンドル軸３０の端部に螺合する調
整体３５により調整できるようになつている。

又、前記クラツチ７は、前記スプール軸４の中
間部に扁平面を設けると共に、前記ピニオンギヤ
６に、前記扁平面に係合する非円形内面をもつた
筒部を設けて構成するのであつて、前記ピニオン
ギヤ６の筒部を、前記操作機構８の操作で前記ス
プール軸４の扁平面形成部分から離脱させること
により、前記スプール軸４及び該スプール軸に固
定のスプール３をフリー回転可能としている。

又、前記クラツチ操作機構８は、前記ピニオン
ギヤ６を保持して常時前記クラツチ７が係合する
方向に押圧するクラツチヨーク８２と、このクラ
ツチヨーク８２を押圧する押圧部８１ａをもつた
フオーク状のクラツチレバー８１と、前記リター
ン板３４とから成り、前記クラツチレバー８１を
前記第１サイドフレーム１の添板１３に、前記ス
プール軸４に対し直交する方向にピン８３及び長
孔８４を介して往復動自由に支持すると共に、リ
ターンスプリング（図示せず）により復動方向に
付勢し、該クラツチレバー８１を押圧して前記ク
ラツチヨーク８２を軸方向に移動させることによ
り前記ピニオンギヤ６を、前記クラツチ７が離脱
する方向に移動させ、又ハンドル３１を回転して
前記リターン板３４に設けたクラツチピン３４ａ
を前記クラツチレバー８１の先端に設けた接触体
（図示せず）に押当て、該クラツチレバー８１を
前記リターンスプリングの力で元位置に復動させ
ることにより、前記ピニオンギヤ６を、前記クラ
ツチヨーク８２による押圧力でもつて前記クラツ
チ７が係合する方向に移動させるようにしてい
る。尚、前記クラツチレバー８１は、前記添板１
３に固定する前記ピン８３を中心に揺動可能にな
つていて、その先端に係合部を設けており、この
係合部を、前記添板１３に設ける切欠の段部に係
合させることによりクラツチレバー８１を往動終
端部位置で保持できるようにしている。

本考案は以上の如く構成するリールにおいて、
前記スプール３のフリ回転時におけるブレーキ５
を次の如く形成したのである。

即ち、第１，２図に示したごとく、前記スプー
ル３又はスプール軸４に、円筒状の電気的導体５
０を前記スプール軸４と同心円状に取付けて、前
記軸受ハウジング２１内に配置すると共に、外周
に前記導体５０の内周面と対向するマグネツト５
１を保持し、中心部に長円軸孔５２ａをもつた非
磁性の保持体５２と、前記電気的導体５０の外周
面と対向する磁性体から成る環状リング５３とを
それぞれ形成して、前記保持体５２の長円軸孔５
２ａ部分を、前記軸受ハウジング２１の中心部に
設ける支持筒２１ｂ外面に、該支持筒２１ｂに対
し半径方向に移動可能に支持し、また前記環状リ
ング５３を、前記軸受ハウジング２１の円筒部２
１ａ内面に前記電気的導体５０と僅少間隔を置い
て対向状に支持し、かつ前記軸受ハウジング２１
の底壁２１ｃで、前記支持筒２１ｂの中心に対し
偏位した位置に、軸受孔２１ｄと、前記保持体５
２の半径方向への移動を案内するガイド孔２１ｅ
とを設けて、前記ガイド孔２１ｅに、前記保持体
５２の側面に設ける係合突起５２ｂを嵌め込んで
係合させると共に、前記軸受孔２１ｄに、一端に
偏心カム軸５４ａをもち、他端に回転操作用つま
み５４ｂをもつた操作体５４を回転可能に支持
し、この操作体５４のカム軸５４ａを前記保持体
５２に設ける係合孔５２ｃに挿嵌して係合させ、
また前記つまみ５４ｂを前記カバー２３の外方に
露出させ、外部から操作できるように成し、前記
操作体５４の回転で前記保持体５２を前記支持筒
２１ｂに対し半径方向に移動させ、前記マグネツ
ト５１の前記導体５０に対する位置を調整するご
とく成す一方、前記軸受ハウジング２１の底壁２
１ｃ内面に、前記マグネツト５１の移動軌跡以上
の長さをもち、前記マグネツト５１と環状リング
５３とに磁気的に導通して、前記マグネツト５１
と環状リング５３とを、前記マグネツト５１の移
動範囲内において常時磁気的に導通させる磁性材
料から成る円板状の橋絡体５５を設けて、これら
マグネツト５１と電気的導体５０及び環状リング
５３との間に磁路を形成して、磁束密度を大きく
できるようにしたのである。

以上の構成において、前記マグネツト５１は、
円筒状に形成する保持体５２の外面一側に保持し
て、前記導体５０と保持体５２との間の最大クリ
アランス位置（第６図の位置）から最小クリアラ
ンス位置（第２図の位置）までの範囲内で位置調
整できるようにするのであつて、図面では２個の
マグネツトを設けて、前記電気的導体５０との対
向面をＮ極又はＳ極としている。又、このマグネ
ツト５１は、例えば前記保持体５２の外面に円弧
状の磁性板５６を介して接着剤などの固定手段に
より固定し、前記磁性板５６の一端を前記橋絡体
５５に相対移動自由に対接させるのである。尚、
前記磁性板５６を設けることなく、前記マグネツ
ト５１自体を前記橋絡体５５と対接させてもよ
い。

又、前記橋絡体５５は、中心部に前記支持筒２
１ｂを受入れる貫通孔をもつ円板により形成し
て、前記軸受ハウジング２１内に挿嵌し、例えば
接着剤などの固定手段により固定し、その外周部
を前記環状リング５３と対接させるのである。
又、この橋絡体５５の前記軸受孔２１ｄ及びガイ
ド孔２１ｅとの対向面にはそれぞれ貫通孔を設け
るのである。尚、この橋絡体５５は、円板状に形
成する他、例えば扇形に形成してもよいし、又、
前記環状リング５３又は前記磁性板５６と一体に
形成してもよいのであつて、その形状は特に限定
されない。要は前記マグネツト５１と電気的導体
５０及び環状リング５３とを常時磁気的に導通さ
せ得るようになつておればよい。所で、前記磁性
板５６と一体に形成する場合、例えば前記軸受ハ
ウジング２１に、前記橋絡体５５の半径方向への
移動を許す孔を設けるのである。

又、前記保持体５２に設ける係合孔５２ｃは、
第２図に示す如く保持体５２の移動方向と直交す
る方向に延びる長円形に形成して、操作体５４の
回転操作時、該操作体５４の偏心カム軸５４ａと
前記係合孔５２ｃとの係合位置が、前記偏心カム
軸５４ａの偏心長さだけ変わるようにするのであ
る。又、前記軸受ハウジング２１に設けるガイド
孔２１ｅは、前記保持体５２の移動方向に延びる
長円形に形成して、保持体５２の支持筒２１ｂに
対する回転を防ぎ、支持筒２１ｂに対し半径方向
にのみ移動させるごとく成すのである。

しかして、前記クラツチカバー８１を操作して
クラツチ７を離脱し、前記スプール３をフリー回
転として、キヤステイングを行なう場合、前記ス
プール３とともに、該スプール３又はスプール軸
４に設けた導体５０が、前記マグネツト５１と電
気的導体５０と環状リング５３と橋絡体５５との
磁界内で回転し、この回転に伴ない前記導体５０
を通る磁束の方向が回転方向に変化するのであ
る。そして、この磁束の変化により前記導体５０
にうず電流が発生し、フレミング左手の法則によ
り、前記導体５０の回転方向と逆方向の磁力が生
じ、前記スプール３を制動するのである。

このとき、前記電気的導体５０を挾んで、該導
体５０の半径方向に対向するマグネツト５１と環
状リング５３とが橋絡体５５により常時磁気的に
導通され、前記マグネツト５１から電気的導体５
０、環状リング５３、橋絡体５５及び磁性板５６
を経由して前記マグネツト５１に至る間に磁路が
形成されているため、前記電気的導体５０を通る
磁束密度を大きくできるのである。従つて、磁力
の弱い安価なマグネツト又は体積の小さい小形の
マグネツトを用いても、バツクラツシユを防止す
るに必要な制動力を得ることができるのである。

尚、前記スプール３の制動は、前記保持体５２
の前記操作体５４による調整により制御できるの
である。即ち、前記操作体５４を回転操作する
と、この操作力が、偏心カム軸５４ａから係合孔
５２ｃを経て保持体５２に伝わり、前記偏心カム
軸５４ａの係合孔５２ｃとの係合位置が変わるに
伴なつて、保持体５２が支持筒２１ｂに対し半径
方向に移動させられ、この移動で、前記保持体５
２に保持したマグネツト５１の前記導体５０に対
する位置が変わり、前記導体５０を通る磁束密度
を変化させられるのであつて、この変化により、
前記スプール３に作用する制動力を調整できるの
である。

又、図中５７は前記操作体５４に支持した音鳴
ギヤ、５８はこの音鳴ギヤと係合する音鳴爪であ
つて、弾性板から成り、前記椀形カバー２３に支
持している。

又５９は前記保持体５２の支持筒２１ａに対す
る軸方向移動を阻止するＣ形の止め輪である。

尚、以上説明した実施例では、マグネツト５１
を保持した保持体５２を電気的導体５０の半径方
向内側に設け、環状リング５３を半径方向外側に
設けたが、その反対に設けてもよい。

又、前記マグネツト５１は、前記電気的導体５
０に対しそれぞれ半径方向に移動可能としたもの
を複数個設けて、例えば前記電気的導体５０の軸
方向に並列に配置し、前記操作体５４の操作によ
り前記各マグネツト５１を前記電気的導体５０に
対し半径方向に移動させるようにしてもよい。

又、前記操作体５４の回転を保持体５２に連動
させる手段として、前記導体５０の回転中心に対
し偏位した位置に操作体５４を支持して、該操作
体５４に偏心カム軸５４ａを、また保持体５２に
係合孔５２ｃをそれぞれ設けたが、その他第７図
に示す如く前記導体５０の回転中心位置に前記操
作体５４を支持して、該操作体５４にカム溝５４
ｃを、また保持体５２に係合突起５２ｂをそれぞ
れ設けてもよい。この場合、操作体５４を円板状
に形成して、その内側面に、周方向に向つて外周
側から中心側に変位する円弧状のカム溝５４ｃを
設け、前記保持体５２に設ける係合突起５２ｂ
を、軸受ハウジング２１のガイド孔２１ｅに挿通
して前記カム溝５４ｃに係合させ、前記操作体５
４の回転により前記係合突起５２ｂのカム溝５４
ｃとの係合位置を変えて、前記保持体５２を支持
筒２１ｂに対して半径方向に移動させるごとく成
すのである。尚、操作体５４の回転を操作体５４
に連動させる連動手段及びこの保持体５２に保持
したマグネツト５１の回転を阻止し、半径方向に
のみ移動可能とする手段は特に限定されるもので
はない。

又、以上説明した実施例では、操作体５４を回
転可能に支持したが、その他スライド可能に支持
し、この操作体のスライドにより前記保持体５２
を半径方向に移動させるようにしてもよい。

以上の如く本考案は、スプールとともに回転す
る円筒状の電気的導体を設け、この導体の半径方
向一側にマグネツトを、他側に磁性体から成る環
状リングをそれぞれ配置して、前記マグネツトを
前記導体に対し半径方向に移動可能に支持した保
持体に保持すると共に、リール本体に前記マグネ
ツトの前記導体に対する半径方向位置を調整する
操作体を設けて、前記保持体に連動させる一方、
前記マグネツトの移動軌跡以上の長さをもち、前
記マグネツトと環状リングとに磁気的に導通し
て、前記マグネツトと環状リングとを、前記マグ
ネツトの移動範囲内において常時磁気的に導通さ
せる橋絡体を設け、前記マグネツトと電気的導体
及び環状リングとの間に磁路を形成したから、操
作体の操作によりマグネツトを保持した保持体を
前記電気的導体に対する半径方向へ移動させるこ
とにより、前記マグネツトを半径方向に移動さ
せ、マグネツトと導体との対向距離を変化させる
ことにより、制動力を調整できながら、前記マグ
ネツトが半径方向に移動しても、常時前記橋絡体
を介してマグネツトと電気的導体及び環状リング
との間に磁路を形成できるから、前記電気的導体
を通る磁束密度を、磁路を形成しない場合に比較
して非常に大きくでき、大きな制動力が得られ
る。従つてマグネツトの磁力を十分利用できるか
ら、磁力の弱い安価なマグネツト又は体積の小さ
い小形のマグネツトを用いることにより、コスト
ダウンを行うことができると共に、リールを小形
にできるのである。

又、前記マグネツトと環状リングとの間の磁界
内で回転する前記導体に生じるうず電流により前
記スプールを制動するのであり、また、うず電流
の大きさは前記マグネツトと導体の対向距離の二
乗に反比例するから、マグネツトの半径方向にお
ける移動量に対する制動力の調整範囲を拡大でき
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案リールの一実施例を示す横断平
面図、第２図は第１図−線断面図、第３図は
第１図−線断面図、第４図は第１図−線
断面図、第５図は制動力の調整状態を維持する機
構の説明図、第６図は制動力を調整した状態の説
明図、第７図は別の実施例を示す一部省略横断平
面図、第８図は第７図−線断面図である。 １……リール本体、３……スプール、５０……
電気的導体、５１……マグネツト、５３……環状
リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スプールをフリー回転可能とし、前記スプール
   のフリー回転によりキヤステイングを行うごとく
   した両軸受リールにおいて、前記スプールととも
   に回転する円筒状の電気的導体を設け、該導体の
   半径方向一側に、前記導体に対向するマグネツト
   を、また他側に磁性体から成る環状リングをそれ
   ぞれ配置して、前記マグネツトを前記導体に対し
   半径方向に移動可能に支持した保持体に保持する
   と共に、リール本体に前記マグネツトの前記導体
   に対する半径方向位置を調整する操作体を設け
   て、前記保持体に連動させる一方、前記マグネツ
   トの移動軌跡以上の長さをもち、前記マグネツト
   と環状リングとに磁気的に導通して、前記マグネ
   ツトと環状リングとを、前記マグネツトの移動範
   囲内において常時磁気的に導通させる橋絡体を設
   け、前記マグネツトと電気的導体及び環状リング
   との間に磁路を形成したことを特徴とする両軸受
   リール。