JPS6335580Y2 - - Google Patents
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- JPS6335580Y2 JPS6335580Y2 JP15852681U JP15852681U JPS6335580Y2 JP S6335580 Y2 JPS6335580 Y2 JP S6335580Y2 JP 15852681 U JP15852681 U JP 15852681U JP 15852681 U JP15852681 U JP 15852681U JP S6335580 Y2 JPS6335580 Y2 JP S6335580Y2
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- Japan
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- spool
- conductor
- shaft
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- clutch
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Links
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims 1
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- 238000005266 casting Methods 0.000 description 4
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 4
- BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] Chemical compound N1=C2C=CC=CC2=[N+]([O-])C1(CC1)CCC21N=C1C=CC=CC1=[N+]2[O-] BGPVFRJUHWVFKM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は両軸リール、詳しくはリール本体にス
プールをもつたスプール軸を1対の軸受を介して
フリー回転可能に支持した両軸リールに関する。
プールをもつたスプール軸を1対の軸受を介して
フリー回転可能に支持した両軸リールに関する。
一般に両軸リールは、クラツチをもち、該クラ
ツチの入操作でハンドル軸の回転を前記スプール
軸に伝動させて前記スプールに釣糸を巻取り、前
記クラツチの切操作で、前記スプール軸をフリー
回転可能とし、キヤステイング操作により釣糸を
投擲するごとく成している。
ツチの入操作でハンドル軸の回転を前記スプール
軸に伝動させて前記スプールに釣糸を巻取り、前
記クラツチの切操作で、前記スプール軸をフリー
回転可能とし、キヤステイング操作により釣糸を
投擲するごとく成している。
所で、キヤステイング時、前記スプールに巻装
された釣糸は、該釣糸の先端に取付ける仕掛けの
重さで引出されるのであるが、釣糸の引出速度よ
りスプールのフリー回転が早くなつて所謂バツク
ラツシユが生じ、このバツクラツシユにより、釣
糸が絡み合つたり、スプールとリール本体との間
に喰込んだりするのであり、そのため一般にはブ
レーキを装備している。
された釣糸は、該釣糸の先端に取付ける仕掛けの
重さで引出されるのであるが、釣糸の引出速度よ
りスプールのフリー回転が早くなつて所謂バツク
ラツシユが生じ、このバツクラツシユにより、釣
糸が絡み合つたり、スプールとリール本体との間
に喰込んだりするのであり、そのため一般にはブ
レーキを装備している。
又前記ブレーキは、一般にブレーキシユーを用
いた遠心ブレーキが用いられているが、この遠心
ブレーキによると、前記ブレーキシユーをブレー
キドラムに摺接させて制動するため、前記ブレー
キシユーの摩擦などにより制動力が変化する問題
があつたし、制動力の調整を外部から行なえない
問題があつた。
いた遠心ブレーキが用いられているが、この遠心
ブレーキによると、前記ブレーキシユーをブレー
キドラムに摺接させて制動するため、前記ブレー
キシユーの摩擦などにより制動力が変化する問題
があつたし、制動力の調整を外部から行なえない
問題があつた。
しかして、以上の如き問題に対し、マグネツト
と金属導体とを用い、これらマグネツトと金属導
体との一方をスプールとともに回転するごとく成
すと共に、他方をリール本体に固定し、一方の回
転により磁束を回転させてうず電流を発生させ、
フレミング左手の法則により、回転側部材に、そ
の回転方向と逆方向の力を与えて前記スプールを
制動するごとく成し、そして、固定側部材を、前
記リール本体に対し、前記スプール軸の軸方向に
移動可能として、外部操作により制動力の調整が
行なえるようにしたものが提案された。
と金属導体とを用い、これらマグネツトと金属導
体との一方をスプールとともに回転するごとく成
すと共に、他方をリール本体に固定し、一方の回
転により磁束を回転させてうず電流を発生させ、
フレミング左手の法則により、回転側部材に、そ
の回転方向と逆方向の力を与えて前記スプールを
制動するごとく成し、そして、固定側部材を、前
記リール本体に対し、前記スプール軸の軸方向に
移動可能として、外部操作により制動力の調整が
行なえるようにしたものが提案された。
この方式によると接触部分がないため制動部材
の摩耗により、制動力が変化する問題を解決でき
ると共に、外部からの操作で容易に制動力を調整
できるのであるが、記マグネツトと金属導体との
一方をリール本体に支持して、前記スプール軸の
軸方向に移動可能としているため、前記制動力の
調整を、リニヤーに行なえないし、また移動させ
るための構造が複雑化し、コスト高となる問題が
あつた。
の摩耗により、制動力が変化する問題を解決でき
ると共に、外部からの操作で容易に制動力を調整
できるのであるが、記マグネツトと金属導体との
一方をリール本体に支持して、前記スプール軸の
軸方向に移動可能としているため、前記制動力の
調整を、リニヤーに行なえないし、また移動させ
るための構造が複雑化し、コスト高となる問題が
あつた。
そこで本考案は、以上の如き問題に鑑み考案し
たもので、目的は、構造簡単で、かつ、制動力を
リニヤーに調整することのできるブレーキを備え
た両軸リールを提供する点にある。
たもので、目的は、構造簡単で、かつ、制動力を
リニヤーに調整することのできるブレーキを備え
た両軸リールを提供する点にある。
即ち、本考案は、リール本体のスプール軸一端
側に、複数のマグネツトを周設した少なくとも一
つのリングを前記スプール軸と同心円状に配置し
て固定すると共に、前記スプールとスプール軸と
の一方に、前記リングのマグネツトに対向する電
気的導体を設け、かつ、この導体と前記リングと
の間に、複数の貫通孔をもつた磁性材料から成る
遮蔽体を介装して、該遮蔽体を前記リール本体に
回転自由に支持する一方、前記リール本体に、前
記遮蔽体の操作具を設けたことを特徴とするもの
で、前記遮蔽体の操作による制動力の調整を、所
望の調整幅のもとに任意に行なうことができるよ
うにしたのである。
側に、複数のマグネツトを周設した少なくとも一
つのリングを前記スプール軸と同心円状に配置し
て固定すると共に、前記スプールとスプール軸と
の一方に、前記リングのマグネツトに対向する電
気的導体を設け、かつ、この導体と前記リングと
の間に、複数の貫通孔をもつた磁性材料から成る
遮蔽体を介装して、該遮蔽体を前記リール本体に
回転自由に支持する一方、前記リール本体に、前
記遮蔽体の操作具を設けたことを特徴とするもの
で、前記遮蔽体の操作による制動力の調整を、所
望の調整幅のもとに任意に行なうことができるよ
うにしたのである。
次に本考案リールの実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
図において1,2は所定間隔を置いて相対向す
る1対の第1、第2サイドフレームであつて、第
1サイドフレーム1は、中心部に軸受ハウジング
11をもつ側板12と、該側板12の外側に添設
する添板13及び該添板13の外側に添設する椀
形カバー14とから成り、又第2サイドフレーム
2は、中心部に軸受ハウジング21をもつ側板2
2と、該側板22の外側に添設する椀形カバー2
3とから成り、前記軸受ハウジング21内には後
記するブレーキ5を内装するのである。
る1対の第1、第2サイドフレームであつて、第
1サイドフレーム1は、中心部に軸受ハウジング
11をもつ側板12と、該側板12の外側に添設
する添板13及び該添板13の外側に添設する椀
形カバー14とから成り、又第2サイドフレーム
2は、中心部に軸受ハウジング21をもつ側板2
2と、該側板22の外側に添設する椀形カバー2
3とから成り、前記軸受ハウジング21内には後
記するブレーキ5を内装するのである。
そして斯く形成した第1、第2サイドフレーム
1,2間に、スプール3をもつスプール軸4を軸
受10,10を介して回転自由に支持し、また第
1フレーム1側端部を外方に延長して前記第1サ
イドフレーム1内に突出させ、この突出部にピニ
オンギヤ6を回転並びに摺動自由に支持すると共
に、前記ピニオンギヤ6とスプール軸4との間に
クラツチ7を設け、クラツチ操作機構8のクラツ
チレバー81により前記クラツチ7の係脱操作を
行なうようにしている。
1,2間に、スプール3をもつスプール軸4を軸
受10,10を介して回転自由に支持し、また第
1フレーム1側端部を外方に延長して前記第1サ
イドフレーム1内に突出させ、この突出部にピニ
オンギヤ6を回転並びに摺動自由に支持すると共
に、前記ピニオンギヤ6とスプール軸4との間に
クラツチ7を設け、クラツチ操作機構8のクラツ
チレバー81により前記クラツチ7の係脱操作を
行なうようにしている。
又、前記第1サイドフレーム1の添板13とカ
バー14との間には、支持軸9を介してハンドル
軸30を回転自由に支持し、該ハンドル軸30の
一端を前記カバー14から外方に突出させ、この
突出部にハンドル31を固定し、他端にマスター
ギヤ32と摩擦板33及び複数個のクラツチピン
34aをもつリターン板34とを挿嵌して支持す
るのである。
バー14との間には、支持軸9を介してハンドル
軸30を回転自由に支持し、該ハンドル軸30の
一端を前記カバー14から外方に突出させ、この
突出部にハンドル31を固定し、他端にマスター
ギヤ32と摩擦板33及び複数個のクラツチピン
34aをもつリターン板34とを挿嵌して支持す
るのである。
前記摩擦板33とリターン板34とは、前記ハ
ンドル軸30に回転不能に挿嵌して該ハンドル軸
30と共廻いするごとく成し、又前記マスターギ
ヤ32は、前記ハンドル軸30に遊挿して、前記
摩擦板33を介して前記ハンドル軸30からの回
動力を前記マスターギヤ32に伝えるようにして
いる。
ンドル軸30に回転不能に挿嵌して該ハンドル軸
30と共廻いするごとく成し、又前記マスターギ
ヤ32は、前記ハンドル軸30に遊挿して、前記
摩擦板33を介して前記ハンドル軸30からの回
動力を前記マスターギヤ32に伝えるようにして
いる。
尚、前記摩擦板33のマスターギヤ32への圧
接力は、前記ハンドル軸30の端部に螺合する調
整体35により調整できるようになつている。
接力は、前記ハンドル軸30の端部に螺合する調
整体35により調整できるようになつている。
又、前記クラツチ7は、前記スプール軸4の中
間部に扁平面を設けると共に、前記ピニオンギヤ
6に、前記扁平面に係合する非円形内面をもつた
筒部を設けて構成するのであつて、前記ピニオン
ギヤ6の筒部を、前記操作機構8の操作で前記ス
プール軸4の扁平面形成部分から離脱させること
により、前記スプール軸4及び該スプール軸に固
定のスプール3をフリー回転可能としている。
間部に扁平面を設けると共に、前記ピニオンギヤ
6に、前記扁平面に係合する非円形内面をもつた
筒部を設けて構成するのであつて、前記ピニオン
ギヤ6の筒部を、前記操作機構8の操作で前記ス
プール軸4の扁平面形成部分から離脱させること
により、前記スプール軸4及び該スプール軸に固
定のスプール3をフリー回転可能としている。
又、前記クラツチ操作機構8は、前記ピニオン
ギヤ6を保持して常時前記クラツチ7が係合する
方向に押圧するクラツチヨーク82と、このクラ
ツチヨーク82を押圧する押圧部81aをもつた
フオーク状のクラツチレバー81と、前記リター
ン板34とから成り、前記クラツチレバー81を
前記第1サイドフレーム1の添板13に、前記ス
プール軸4に対し直交する方向にピン83及び長
孔84を介して往復動自由に支持すると共に、リ
ターンスプリング(図示せず)により復動方向に
付勢し、該クラツチレバー81を押圧して前記ク
ラツチヨーク82を軸方向に移動させることによ
り前記ピニオンギヤ6を、前記クラツチ7が離脱
する方向に移動させ、又ハンドル31を回転して
前記リターン板34に設けたクラツチピン34a
を前記クラツチレバー81の先端に設けた接触体
(図示せず)に押当て、該クラツチレバー81を
前記リターンスプリングの力で元位置に復動させ
ることにより、前記ピニオンギヤ6を、前記クラ
ツチヨーク82による押圧力でもつて前記クラツ
チ7が係合する方向に移動させるようにしてい
る。尚、前記クラツチレバー81は、前記添板1
3に固定する前記ピン83を中心に揺動可能にな
つていて、その先端に係合部を設けており、この
係合部を、前記添板13に設ける切欠の段部に係
合させることによりクラツチレバー81を往動終
端部位置で保持できるようにしている。
ギヤ6を保持して常時前記クラツチ7が係合する
方向に押圧するクラツチヨーク82と、このクラ
ツチヨーク82を押圧する押圧部81aをもつた
フオーク状のクラツチレバー81と、前記リター
ン板34とから成り、前記クラツチレバー81を
前記第1サイドフレーム1の添板13に、前記ス
プール軸4に対し直交する方向にピン83及び長
孔84を介して往復動自由に支持すると共に、リ
ターンスプリング(図示せず)により復動方向に
付勢し、該クラツチレバー81を押圧して前記ク
ラツチヨーク82を軸方向に移動させることによ
り前記ピニオンギヤ6を、前記クラツチ7が離脱
する方向に移動させ、又ハンドル31を回転して
前記リターン板34に設けたクラツチピン34a
を前記クラツチレバー81の先端に設けた接触体
(図示せず)に押当て、該クラツチレバー81を
前記リターンスプリングの力で元位置に復動させ
ることにより、前記ピニオンギヤ6を、前記クラ
ツチヨーク82による押圧力でもつて前記クラツ
チ7が係合する方向に移動させるようにしてい
る。尚、前記クラツチレバー81は、前記添板1
3に固定する前記ピン83を中心に揺動可能にな
つていて、その先端に係合部を設けており、この
係合部を、前記添板13に設ける切欠の段部に係
合させることによりクラツチレバー81を往動終
端部位置で保持できるようにしている。
本考案は以上の如く構成するリールにおいて、
前記スプール3のフリー回転時におけるブレーキ
5を次の如く形成したのである。
前記スプール3のフリー回転時におけるブレーキ
5を次の如く形成したのである。
即ち、第1図に示したごとく、前記軸受ハウジ
ング21のスプール側に、第2図に示したごとく
複数のマグネツト50を周設したアウターリング
51と、複数のマグネツト52を周設したインナ
ーリング53とを、前記スプール軸4と同心円状
に配置して、前記軸受ハウジング21の内周面
と、中心部に設ける内筒21aの外周面とにそれ
ぞれ固定すると共に、前記スプール3の前記軸受
ハウジング21に対向するフランジ3aに、前記
各リング51,53間に突入し、前記各マグネツ
ト50,52に対向する電気的導体5を設ける一
方、第4図のごとく複数の貫通孔55aをもつた
筒状遮蔽部55と、外周に歯56aをもつたドー
ナツト状の支持部56とを備えて磁性材料から成
る遮蔽体57を形成して、前記遮蔽部55を、前
記導体54とインナーリング53との間に介装
し、かつ、前記支持部56を前記軸受ハウジング
21における内筒21aの外周面に回転自由に支
持し、そして、前記側板22とカバー23との間
に、前記遮蔽体57の支持部外周に設ける歯56
aと噛合うギヤ58と、該ギヤ58を回転操作す
るつまみ59をもつた操作具60を支持し、この
操作具60の前記つまみ59を前記カバー23の
外方に露出させ、外部から、前記遮蔽体57の操
作を可能にしたのである。
ング21のスプール側に、第2図に示したごとく
複数のマグネツト50を周設したアウターリング
51と、複数のマグネツト52を周設したインナ
ーリング53とを、前記スプール軸4と同心円状
に配置して、前記軸受ハウジング21の内周面
と、中心部に設ける内筒21aの外周面とにそれ
ぞれ固定すると共に、前記スプール3の前記軸受
ハウジング21に対向するフランジ3aに、前記
各リング51,53間に突入し、前記各マグネツ
ト50,52に対向する電気的導体5を設ける一
方、第4図のごとく複数の貫通孔55aをもつた
筒状遮蔽部55と、外周に歯56aをもつたドー
ナツト状の支持部56とを備えて磁性材料から成
る遮蔽体57を形成して、前記遮蔽部55を、前
記導体54とインナーリング53との間に介装
し、かつ、前記支持部56を前記軸受ハウジング
21における内筒21aの外周面に回転自由に支
持し、そして、前記側板22とカバー23との間
に、前記遮蔽体57の支持部外周に設ける歯56
aと噛合うギヤ58と、該ギヤ58を回転操作す
るつまみ59をもつた操作具60を支持し、この
操作具60の前記つまみ59を前記カバー23の
外方に露出させ、外部から、前記遮蔽体57の操
作を可能にしたのである。
前記遮蔽体57は、前記マグネツト50,52
間を通る磁束を前記遮蔽部に逃して前記電気的導
体54に対する磁界を変更し、前記マグネツト5
0,52間を通る磁束の数、即ち、マグネツト5
0,52間に介装した電気的導体54を通る磁束
の数を制御するものであつて、前記遮蔽部55に
おける貫通孔55aが前記マグネツト50,52
との対向位置に対し最大限変位した位置にある場
合、前記マグネツト50,52間の磁路が前記遮
蔽部55で遮断されて、マグネツト50からの磁
束は、前記導体54を通つて前記遮蔽部55に逃
げ、マグネツト52からの磁束は、前記導体54
を通ることなく前記遮蔽部55に逃げることにな
り、従つて、前記導体54を通る磁束の数は最小
となり、又、前記貫通孔55aが前記マグネツト
50,52との対向位置にある場合、前記マグネ
ツト50,52間の磁束は、前記貫通孔55aを
通ることになるため、マグネツト50,52間に
おける磁束の前記遮蔽部55へ逃げ量が最小とな
り、前記導体54を通る磁束の数が最大となるよ
うになつている。
間を通る磁束を前記遮蔽部に逃して前記電気的導
体54に対する磁界を変更し、前記マグネツト5
0,52間を通る磁束の数、即ち、マグネツト5
0,52間に介装した電気的導体54を通る磁束
の数を制御するものであつて、前記遮蔽部55に
おける貫通孔55aが前記マグネツト50,52
との対向位置に対し最大限変位した位置にある場
合、前記マグネツト50,52間の磁路が前記遮
蔽部55で遮断されて、マグネツト50からの磁
束は、前記導体54を通つて前記遮蔽部55に逃
げ、マグネツト52からの磁束は、前記導体54
を通ることなく前記遮蔽部55に逃げることにな
り、従つて、前記導体54を通る磁束の数は最小
となり、又、前記貫通孔55aが前記マグネツト
50,52との対向位置にある場合、前記マグネ
ツト50,52間の磁束は、前記貫通孔55aを
通ることになるため、マグネツト50,52間に
おける磁束の前記遮蔽部55へ逃げ量が最小とな
り、前記導体54を通る磁束の数が最大となるよ
うになつている。
しかして、前記クラツチレバー81を操作して
前記クラツチ7を離脱し、前記スプール3をフリ
ー回転として、キヤステイングを行なう場合、前
記スプール3とともに、該スプール3に設けた導
体54が前記マグネツト50,52の磁界内で回
転し、この回転に伴ない前記導体54を通る磁束
の方向が回転方向に変化するのである。そして、
この磁束の変化により前記導体54にうず電流が
発生し、フレミング左手の法則により、前記導体
54の回転方向と逆方向の磁力が生じ、前記スプ
ール3を制動するのである。
前記クラツチ7を離脱し、前記スプール3をフリ
ー回転として、キヤステイングを行なう場合、前
記スプール3とともに、該スプール3に設けた導
体54が前記マグネツト50,52の磁界内で回
転し、この回転に伴ない前記導体54を通る磁束
の方向が回転方向に変化するのである。そして、
この磁束の変化により前記導体54にうず電流が
発生し、フレミング左手の法則により、前記導体
54の回転方向と逆方向の磁力が生じ、前記スプ
ール3を制動するのである。
そして、この制動力は、前記遮蔽体57の前記
操作具60による調整により制御できるのであ
る。
操作具60による調整により制御できるのであ
る。
即ち、前記操作具60を回転操作すると、前記
ギヤ58が回動して前記遮蔽体57を回転させら
れるのであり、この遮蔽体57の回転で、前記遮
蔽部55における貫通孔55aのマグネツト5
0,52に対する位置が変わり、前記導体54を
通る磁束の数を変化させられるのであつて、この
変化により、前記スプール3に作用する制動力を
調整できるのである。つまり、前記遮蔽部55の
貫通孔55aが前記マグネツト50,52と対向
する位置に対し最大限変位した位置にある場合、
前記マグネツト50,52間の磁路が前記遮蔽部
55で遮断されてマグネツト50,52間におけ
る磁束の前記遮蔽部55への逃げ量が最大とな
り、前記導体54を通る磁束の数が最小となるた
め、前記スプール3に作用する制動力を最小にで
きるのであり、又、前記貫通孔55aの前記マグ
ネツト50,52に対する位置を、対向位置方向
に変位させることにより、前記マグネツト50,
52間の磁束が前記貫通孔55aを通ることにな
つて、マグネツト50,52間における磁束の前
記遮蔽部55への逃げ量が最小となり、前記導体
54を通る磁束の数が最大となるため、前記スプ
ール3に作用する制動力を最大にできるのであ
る。
ギヤ58が回動して前記遮蔽体57を回転させら
れるのであり、この遮蔽体57の回転で、前記遮
蔽部55における貫通孔55aのマグネツト5
0,52に対する位置が変わり、前記導体54を
通る磁束の数を変化させられるのであつて、この
変化により、前記スプール3に作用する制動力を
調整できるのである。つまり、前記遮蔽部55の
貫通孔55aが前記マグネツト50,52と対向
する位置に対し最大限変位した位置にある場合、
前記マグネツト50,52間の磁路が前記遮蔽部
55で遮断されてマグネツト50,52間におけ
る磁束の前記遮蔽部55への逃げ量が最大とな
り、前記導体54を通る磁束の数が最小となるた
め、前記スプール3に作用する制動力を最小にで
きるのであり、又、前記貫通孔55aの前記マグ
ネツト50,52に対する位置を、対向位置方向
に変位させることにより、前記マグネツト50,
52間の磁束が前記貫通孔55aを通ることにな
つて、マグネツト50,52間における磁束の前
記遮蔽部55への逃げ量が最小となり、前記導体
54を通る磁束の数が最大となるため、前記スプ
ール3に作用する制動力を最大にできるのであ
る。
尚、前記各リング51,53に設けるマグネツ
ト50,52は、それぞれ対向位置に設け、アウ
ターリング51に設けるマグネツト50を例えば
N極とし、インナーリング53に設けるマグネツ
ト52をS極とするのであるが、各リング51,
53においてN極とS極とを交互に設けてもよ
い。また、前記マグネツト50,52は、前記リ
ング51,53と別に形成して、接着などの固定
手段で固定したり、前記リング51,53を合成
樹脂とし、その成形時、一体に埋込んでもよいの
であり、また、着磁法を用いて形成してもよい。
ト50,52は、それぞれ対向位置に設け、アウ
ターリング51に設けるマグネツト50を例えば
N極とし、インナーリング53に設けるマグネツ
ト52をS極とするのであるが、各リング51,
53においてN極とS極とを交互に設けてもよ
い。また、前記マグネツト50,52は、前記リ
ング51,53と別に形成して、接着などの固定
手段で固定したり、前記リング51,53を合成
樹脂とし、その成形時、一体に埋込んでもよいの
であり、また、着磁法を用いて形成してもよい。
また、前記マグネツト50,52の形状は任意
にするのであつて、前記遮蔽体57の遮蔽部55
に設ける貫通孔55aにより制動力の調整が行な
えるようにするのである。
にするのであつて、前記遮蔽体57の遮蔽部55
に設ける貫通孔55aにより制動力の調整が行な
えるようにするのである。
しかして、前記貫通孔55aの孔形状により前
記遮蔽体57の回転角に対する制動力の調整は任
意に設定できるし、また、孔形状を例えばV字形
又は水滴形とすることにより、リンアーな制御も
可能となるのである。
記遮蔽体57の回転角に対する制動力の調整は任
意に設定できるし、また、孔形状を例えばV字形
又は水滴形とすることにより、リンアーな制御も
可能となるのである。
また、前記遮蔽体57を、前記軸受ハウジング
21に対し、着脱可能とし、孔形状の異なるもの
と交換できるようにすれば、前記マグネツト5
0,52をもつた各リング51,53及び導体5
4を変更することなく、制動力特性の異なるブレ
ーキに容易に変更できるのである。
21に対し、着脱可能とし、孔形状の異なるもの
と交換できるようにすれば、前記マグネツト5
0,52をもつた各リング51,53及び導体5
4を変更することなく、制動力特性の異なるブレ
ーキに容易に変更できるのである。
又、以上説明した実施例では、前記リング5
1,53を1対設けたが、一方のリング51又は
53のみでも同様に実施できるし、また、一方の
リングを磁性体により形成し、他方のリングのみ
にマグネツトを設けてもよい。これらの場合前記
遮蔽体57の遮蔽部55は、導体54とリング5
1又は53との間に介装すると共に、前記リング
51又は53に設けるマグネツト50又は52
は、N極とS極とを交互に配設するのである。
1,53を1対設けたが、一方のリング51又は
53のみでも同様に実施できるし、また、一方の
リングを磁性体により形成し、他方のリングのみ
にマグネツトを設けてもよい。これらの場合前記
遮蔽体57の遮蔽部55は、導体54とリング5
1又は53との間に介装すると共に、前記リング
51又は53に設けるマグネツト50又は52
は、N極とS極とを交互に配設するのである。
更に、前記操作具60は、ギヤ58を介して前
記遮蔽体57を間接的に操作するごとく成してい
るが、前記遮蔽体57の支持部54に、つまみを
直接設け、このつまみを前記カバー23の外側に
露出するごとく成してもよい。
記遮蔽体57を間接的に操作するごとく成してい
るが、前記遮蔽体57の支持部54に、つまみを
直接設け、このつまみを前記カバー23の外側に
露出するごとく成してもよい。
又、前記導体54はスプール3に一体に設けた
が、スプール3とは別に設けて、前記スプール軸
4又はスプール3に固定してもよい。
が、スプール3とは別に設けて、前記スプール軸
4又はスプール3に固定してもよい。
以上の如く本考案は、マグネツトをもつたリン
グを固定し、前記マグネツトに対向する電気的導
体を、スプール又はスプール軸に設けたから、前
記マグネツトの磁力を利用して、スプールの制動
を行なえながら、磁性材料からなる遮蔽体を設
け、この遮蔽体の回転操作により、制動力の調整
を行なうごとくしたから、簡単な構造で、制動力
の調整を幅広く、また、リニアーな調整でも任意
に行なえると共に、前記遮蔽体に設ける貫通孔の
孔形状で、前記制動力の調整を行なうから、その
調整精度も向上できバツクラツシユを確実に防止
できるのである。
グを固定し、前記マグネツトに対向する電気的導
体を、スプール又はスプール軸に設けたから、前
記マグネツトの磁力を利用して、スプールの制動
を行なえながら、磁性材料からなる遮蔽体を設
け、この遮蔽体の回転操作により、制動力の調整
を行なうごとくしたから、簡単な構造で、制動力
の調整を幅広く、また、リニアーな調整でも任意
に行なえると共に、前記遮蔽体に設ける貫通孔の
孔形状で、前記制動力の調整を行なうから、その
調整精度も向上できバツクラツシユを確実に防止
できるのである。
第1図は本考案リールの断面平面図、第2図は
第1図−線の断面側面図、第3図は要部の断
面図、第4図は遮蔽体のみの斜視図である。 1,2……リール本体、3……スプール、4…
…スプール軸、5……ブレーキ、50,52……
マグネツト、51,53……リング、54……電
気的導体、57……遮蔽体、60……操作具。
第1図−線の断面側面図、第3図は要部の断
面図、第4図は遮蔽体のみの斜視図である。 1,2……リール本体、3……スプール、4…
…スプール軸、5……ブレーキ、50,52……
マグネツト、51,53……リング、54……電
気的導体、57……遮蔽体、60……操作具。
Claims (1)
- リール本体にスプールをもつたスプール軸をフ
リー回転可能に支持した両軸リールにおいて、前
記リール本体のスプール軸一端側に、複数のマグ
ネツトを周設した少なくとも一つのリングを前記
スプール軸と同心円状に配置して固定すると共
に、前記スプールとスプール軸との一方に、前記
リングのマグネツトに対向する電気的導体を設
け、かつ、この導体と前記リングとの間に、複数
の貫通孔をもつた磁性材料から成る遮蔽体を介装
して、該遮蔽体を前記リール本体に回転自由に支
持する一方、前記リール本体に、前記遮蔽体の操
作具を設けたことを特徴とする両軸リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15852681U JPS5862871U (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 両軸リ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15852681U JPS5862871U (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 両軸リ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5862871U JPS5862871U (ja) | 1983-04-27 |
JPS6335580Y2 true JPS6335580Y2 (ja) | 1988-09-21 |
Family
ID=29951020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15852681U Granted JPS5862871U (ja) | 1981-10-23 | 1981-10-23 | 両軸リ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5862871U (ja) |
-
1981
- 1981-10-23 JP JP15852681U patent/JPS5862871U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5862871U (ja) | 1983-04-27 |
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