JPH0143979Y2 - - Google Patents

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JPH0143979Y2
JPH0143979Y2 JP1983075452U JP7545283U JPH0143979Y2 JP H0143979 Y2 JPH0143979 Y2 JP H0143979Y2 JP 1983075452 U JP1983075452 U JP 1983075452U JP 7545283 U JP7545283 U JP 7545283U JP H0143979 Y2 JPH0143979 Y2 JP H0143979Y2
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signal
flip
flop
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steering
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は前輪が作動角度以上操舵された場合
に後輪も操舵し、前輪の操舵角が上記作動角度よ
り小さい復帰角度以下の場合には後輪の操舵を中
立に復帰させるようにしたリヤステアリング制御
装置に関する。
従来より前輪駆動車は旋回性能及び車の追従性
が良くなかつた。このため、前輪駆動車における
旋回性能及び車の追従性を良くすることが望まれ
ている。このため、前輪が作動角度操舵された場
合に後輪を操舵して車の旋回性能を向上させる装
置が考えられている。このような装置において
は、運転者がこの作動角度付近でハンドルを切り
込んだり戻したりすると後輪の操舵作動及び中立
復帰作動が繰り返されることになり、非常に操縦
し辛いものとなつてしまう不都合が生じ、操縦性
及び安全性に劣る欠点がある。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は前輪が作動角度以上操舵された場合に
後輪も前輪と操舵し、前輪の操舵角が上記作動角
度より小さい復帰角度以下の場合には後輪の操舵
を中立に復帰させるようにして車の旋回性及び車
の追従性を向上させたリヤステアリング制御装置
を提供することにある。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例に係
るリヤステアリング制御装置について説明する。
第1図はリヤステアリング装置の全体的な斜視
図、第2図は中立時の状態を示す油圧回路図、第
3図は操舵時の状態を示す油圧回路図である。図
において、1がエンジン、2a,2bが同エンジ
ン1により駆動される油圧ポンプ、3がリザー
バ、4が上記油圧ポンプ2a,2bのうち、一の
油圧ポンプ2aから前輪操舵用ギヤボツクス5側
へ延びた油路、6が他方の油圧ポンプ2bから延
びた高圧油路、第2,3図の12が同高圧油路6
に設けた逆止弁、6′が同逆止弁12の上流側の
高圧油路6と上記リザーバ3とを接続する油路、
11が同油路6′に設けたリリーフ弁、13が上
記逆止弁12の下流側の高圧油路6に設けたアキ
ユームレータで、同アキユームレータ13を含む
逆止弁12下流側の圧力が逆止弁12上流側の圧
力よりも高ければ、油圧ポンプ2bからの圧油が
第3図の矢印l→m→n→油圧ポンプ2bに循環
するようになつている。また第1,2,3図の1
4が制御弁で、同制御弁14は、第2,3図に示
すように第1の電磁切換弁15と第2の電磁切換
弁16と第1の逆止弁17と第2の逆止弁18と
により構成され、上記高圧油路6が同第1、第2
の電磁切換弁15,16のPポートに接続してい
る。ここで、上記電磁切換弁15はソレノイド
c,dにより、上記電磁切換弁16はソレノイド
a,bにより制御される。また、上記第2の電磁
切換弁16に通じる高圧油路6には可変絞り弁6
aが介装されている。また10が上記リザーバ3
へ延びた低圧油路で、同低圧油路10が上記第
1、第2の電磁切換弁15,16のRポートに接
続している。また7a,7bが上記第2の電磁切
換弁16側の油路で、同油路7a,7bに上記第
1、第2の逆止弁17,18が介装されている。
また8,9が上記第1の電磁切換弁側の油路、第
1,2,3図の24が後輪操舵用油圧シリンダ
で、同後輪操舵用油圧シリンダ24は、第2,3
図に示すようにシリンダ25とピストンロツド2
6とにより構成され、同シリンダ25の両端に
は、端板25a,25bがあり、中間左側には、
同シリンダ25内を左側の部分と右側の部分とに
仕切る環状仕切壁25bがあり、中間右側には、
同シリンダ25内へ突出した環状突出部25cが
ある。また同シリンダ25を貫通して両端が同シ
リンダ25外へ突出した上記ピストンロツド26
の左側には、上記環状仕切壁25bよりも左側の
シリンダ25内をf,gの両室に仕切るピストン
26aがあり、同ピストンロツド26の右側に
は、大径部26bがあり、さらに同大径部26b
には、環状溝26cが設けられている。また27
が上記仕切壁25bと上記大径部26bとの間の
ピストンロツド26に軸方向の移動を可能に嵌挿
した摺動リング、28が上記大径26bと上記端
板25bとの間のピストンロツド26に軸方向の
移動を可能に嵌挿した摺動リング、29が上記環
状突出部25c部分のシリンダ25に設けた箇
体、30が同箇体29内に摺動自在に嵌挿したロ
ツク片で、同ロツク片30の先端は、シリンダ2
5壁を貫通して、シリンダ25内に出没可能であ
る。上記円筒体29内の底部には上記ロツク片3
0が下方に押し下げられたときに閉じるロツクピ
ンスイツチ30aが設けられている。また、上記
円筒体29の側面には上記ロツク片30が上方に
付勢されて上記環状溝26cに嵌合されると閉じ
る中立確認スイツチ30bが設けられている。ま
た31が同ロツク片30と上記箇体29の底部と
の間に介装したバネで、同バネ31は、同ロツク
片30をピストンロツド26の方向に常時付勢し
ている。また前記第1の逆止弁17の流側の油路
7aは前記シリンダ25の室fに、前記第2の逆
止弁18の下流側の油路7bは前記シリンダ25
の室gに、前記第1の電磁切換弁15の下流側の
油路8は可変絞り弁8aを介して前記シリンダ2
5の室h,iに接続されると共に、逆止弁8bを
介して上記筒体29のロツク片30下の室30c
に接続される。また、8cは上記逆止弁8bから
油路9に延びた油路である。前記第1の電磁切換
弁15の下流側の油路9は前記箇体29内に、前
記低圧油10は前記摺動リング27,28の間の
シリンダ25内に、それぞれ接続している。ここ
で、21が前記第1の逆止弁17の上流側の油路
7aから前記第2の逆止弁18の背後へ延びた油
路、22が前記第2の逆止弁18の上流側の油路
7bから前記第1の逆止弁17の背後へ延びた油
路、23が前記第1の電磁切換弁15の下流側の
油路8から延びた油路である。さらに、第1図に
おける32,33が前記後輪操舵用油圧シリンダ
24のピストンロツド26に連結した後輪側の平
行リンク、34,35が後輪側のサスペンシヨ
ン、36が前輪操舵センサー、37が制御装置で
ある。上記前輪操舵センサー36は第4図を用い
て、上記制御装置37は、第5図を用いて後述す
る。
次に、動作について簡単に説明する。ソレノイ
ドd及びbが励磁された場合について説明する。
この場合には第1の電磁切換弁15が第2図中の
中立位置から第3図の矢印x方向に作動する。こ
の結果、油圧ポンプ2bまたはアキユームレータ
13の圧油が高圧油路6→第1の電磁切換弁15
のPポート→Dポート→油路9を経て箇体29内
へ送られ、ロツク片30がバネ31に抗し後退
し、同ロツク片30の先端が後輪操舵用油圧シリ
ンダ25のピストンロツド6の環状溝25cから
抜け出て、同ピストンロツド26が自由になる。
また第2の電磁切換弁16も第2図中の中立位置
から第3図の矢印x方向に作動して、油圧ポンプ
2bの圧油が高圧油路6→可変絞り弁6a→第2
の電磁切換弁16のPポート→油路7b→第2の
逆止弁18→油路7bを経て後輪操舵用油圧シリ
ンダ25の室gへ送られる。一方、逆止弁18の
上流側の油路7bを流れる圧油の一部が油路22
を経て第1の逆止弁17へ送られ、同第1の逆止
弁17の下流側の油路7a及び上流側の油路7a
が連通し、さらに同油路7a,7bが第2の電磁
切換弁16のRポート→低圧油路10を介してリ
ザーバ3と連通する。そのため、室f内の油がリ
ザーバ3へ戻されながら後輪操舵用油圧シリンダ
25のピストンロツド26が矢印y方向へ移動
し、後輪側の平行リンク32,33を介して後輪
が操舵され、ピストンロツド26がストロークエ
ンドに達したときには、後輪が所定の操舵角に保
持される。従つて、ソレノイドa及びbが励磁さ
れるとピストンロツド26は左(矢印y)方向に
移動する。
一方、ソレノイドd及びaが励磁された場合に
ついて説明する。この場合には第1の電磁弁は第
2図の中立位置から第3図の矢印x方向に作動す
る。この結果、上記したようにロツク片30がバ
ネ31に抗し後退し、同ロツク片30の先端が後
輪操舵用油圧シリンダ25のピストンロツド26
の環状溝26cから抜け出して、同ピストンロツ
ド26が自由になる。一方、第2の電磁切換弁1
6は第2図の中立位置から第3図の矢印y方向に
作動して、油圧ポンプ2bの圧油が高圧油路6→
可変絞り弁6a→第2の電磁切換弁16のPポー
ト→油路7a→第1の逆止弁17→油路7aを経
て後輪操舵用油圧シリンダ25の室fへ送られ
る。一方、逆止弁17の上流側の油路7aを流れ
る圧油の一部が油路21を経て第2の逆止弁18
へ送られ、同第2の逆止弁18の下流側の油路7
b及び上流側の油路7bが連通し、さらに同油路
7b,7bが第2の電磁切換弁16のRポート→
低圧油路10を介してリザーバ3と連通する。そ
のため、室g内の油がリザーバ3へ戻されながら
後輪操舵用油圧シリンダ5のピストンロツド26
が矢印x方向へ移動し、後輪側の平行リンク3
2,33を介して後輪が操舵され、ピストンロツ
ド26がストロークエンドに達したときには、後
輪が所定の操舵角に保持される。従つて、ソレノ
イドd及びaが励磁されるとピストンロツド26
は右(矢印x)方向に移動する。
次にソレノイドcが励磁された場合について説
明する。この場合には、箇体29内が油路9→第
1の電磁切換弁15のDポート→Rポート→低圧
油路10を介しリザーバ3と連通し、ロツク片3
0がバネ31により押れて箇体29内の油がリザ
ーバ3へ戻されながら同ロツク片30がシリンダ
25内へ突出する。例えば、ピストンロツド26
が矢印y方向に移動している場合には、ロツク片
30の先端はピストンロツド26の大径部26b
に当接する。そして、油圧ポンプ2bの圧油が高
圧油路6→可変絞り弁6a→第1の電磁切換弁1
5のPポート→Cポート→油路8を介して上記シ
リンダ25の室h,iに送られて、摺動リング2
7が右方へ、摺動リング28が左方へ移動する。
また、油圧ポンプ2bの圧油の一部は上記逆止弁
8bを介して上記筒体29内の室30cに序々に
送り込まれる。ピストンロツド26の大径部26
bは現状突出部25cに対し未だ左方にあるの
で、一方の摺動リング28は環状突出部25cに
当接して停止する。ところが他方の摺動リング2
7はピストンロツド26の大径部26bに当接し
て、ピストンロツド26とともに右方へ移動し、
環状突出部25cに当接したときに停止する。こ
の状態になると、ピストンロツド25のピストン
26aは、端板25aと環状仕切壁25bの中間
の中立位置まで戻つており、そこで停止する。一
方、ピストンロツド26が上記方向に戻る間、ピ
ストンロツド26の大径部26bに対して摺動し
ていたロツク片30は、ピストンロツド26(大
径部26b)が上記のように中立位置に戻ると、
バネ31によりさらに押されて突出し、大径部2
6bの環状溝26cに係合して、ピストンロツド
26をロツクする。ここで、上記筒体29内の室
30cには圧油が送り込まれているため、ロツク
片30はバネ31及び室30c内の圧油により上
記環状溝26cに強く係合する。このようにし
て、ソレノイドcが励磁されると後輪操舵は中立
位置に復帰される。
つまり、ソレノイドd及びaが励磁されると、
ピストンロツド26は右(矢印x)方向に、ソレ
ノイドd及びbが励磁されるとピストンロツド2
6は左(矢印y)方向に、ソレノイドcが励磁さ
れるとピストンロツド26は中立位置に復帰され
る。
次に、第4図を用いて前輪操舵センサ36につ
いて説明する。第4図Aにおいて、41はステア
リングシヤフトである。このステアリングシヤフ
ト41はハンドル38の回転と共に回転する。こ
のステアリングシヤフト41にはこのステアリン
グシヤフト41と共に回転する回転板42が取り
付けられている。この回転板42は円一周同上に
複数の光通過用孔421,422,……が設けら
れている。また、上記回転板42の外周面外側か
らそれぞれ近接して設けられ、発光素子及び受光
素子が組み込まれ、ハンドルの回転を検出するセ
ンサ431,432が上記光通過用孔421,4
22……まで延設される。ここで、センサ431
のA−A線に沿つた断面図を第4図Bに示してお
く。ここで、D1は発光素子、D2は受光素子で
ある。また、センサ431から得られる信号をa
1、センサ432から得られる信号をa2とする
と、ステアリングシヤフト41の矢印j(右)方
向の回転にともない第4図Cに示すような信号a
1及びa2が得られる。つまり、ステアリングシ
ヤフト41が矢印j方向に回転すると、センサ4
31から得られる信号a1より少し遅れてセンサ
432から信号a2が得られる。一方、ステアリ
ングシヤフト41が矢印k(左)方向に回転した
場合には信号a1と信号a2の関係は逆なものと
なる。また、上記ステアリングシヤフト41には
ハンドル38が中立位置にあることを検出する発
光素子と受光素子の組よりなる中をセンサ(図示
せず)が設けられている。そして、上記センサ4
31及び432から得られる信号a1及び信号a
2を検出して、ハンドル38が右に切られたかあ
るいは左に切られたかを検出しあるいは信号a1
及び信号a2から得られるパルスを計数すること
によりハンドル38の回転角度(前輪の操舵角
度)が求められる。
次に、第5図A及びBを参照して、第2図及び
第3図に示したソレノイドa〜dを選択的に駆動
して後輪を操舵する制御装置37の詳細な構成を
説明する。第5図Aにおいて、431及び432
はハンドルの回転を検出するセンサ、433はハ
ンドルの中立位置を検出するセンサである。ここ
で、44はコネクタである。上記センサ431か
ら得られる信号a1は増幅器441を介してD型
フリツプフロツプ451,453,45L及び4
5RのC端子にそれぞれ入力される。さらに、上
記信号a1はインバータ46を介してD型フリツ
プフロツプ452及び454にそれぞれ入力され
る。また、上記センサ432から得られる信号a
2は増幅器442を介して上記フリツプフロツプ
451〜455及び45LのD端子に入力され
る。さらに、上記信号a2はインバータ47を介
して上記フリツプフロツプ45RのD端子に入力
される。ここで、上記フリツプフロツプ45Lは
ハンドルの左切り検出用のためのもので、上記フ
リツプフロツプ45Rはハンドルの右切りを検出
するためのものである。上記フリツプフロツプ4
51の出力及びフリツプフロツプ452のQ出
力はそれぞれナンド回路48に入力される。さら
に、上記フリツプフロツプ453のQ出力及び上
記フリツプフロツプ454の出力はそれぞれナ
ンド回路49に入力される。ここで、上記ナンド
回路48はアツプカウントパルス発生用、上記ナ
ンド回路49はダウンカウントパルス発生用であ
る。そして、上記ナンド回路48及び49の出力
はオア回路50を介してアツプカウントあるいは
ダウンカウントパルスを出力する。さらに、上記
フリツプフロツプ451及び454の出力はそ
れぞれナンド回路51に入力される。また、上記
フリツプフロツプ452及び453のQ出力はそ
れぞれナンド回路52に入力される。さらに、上
記ナンド回路51及び52の出力はそれぞれノア
回路53を介してカウンリセツト信号として出力
される。さらに、上記オア回路50及び53の出
力はそれぞれオア回路54及び55を介して上記
フリツプフロツプ451及び454のS端子にそ
れぞれ入力されると共に、上記フリツプフロツプ
452及び453のリセツト端子Rに入力され
る。しかして、上記中立センサ433から出力さ
れる信号a3は増幅器443、オア回路56を介
して上記オア回路55に入力される。さらに、上
記オア回路56の出力はオア回路57を介して上
記フリツプフロツプ45RのR端子に及びオア回
路58を介して上記フリツプフロツプ45LのR
端子に入力される。そして、上記フリツプフロツ
プ45RのS端子の出力は上記オア回路58を介
して上記フリツプフロツプ45LのR端子に入力
される。さらに、上記フリツプフロツプ45Lの
S出力はオア回路57を介してフリツプフロツプ
45RのR端子に入力される。
ところで、上記フリツプフロツプ451〜45
4のQあるいは出力はそれぞれアツプダウン切
換え信号発生部59に入力される。このアツプダ
ウン切換え信号発生部59から出力される信号が
“1”のときはカウントアツプを、“0”のときは
カウントダウンを意味している。上記アツプダウ
ン切換え信号発生部59の出力は第1及び第2の
アツプダウンカウンタ60及び61U/D端子に
入力される。つまり、上記U/D端子に“1”信
号が入力されるとアツプカウンタとして、上記
U/D端子に“0”信号が入力されるとダウンカ
ウンタとして動作する。しかして、上記オア回路
50から出力されるカウント信号は上記第1及び
第2のアツプダウンカウンタ60及び61のC端
子に入力される。上記第1及び第2のアツプダウ
ンカウンタ60,61の計数値は第1の比較器6
2に入力される。この第1の比較器62は後輪操
舵が開始される作動角を設定する作動角設定回路
63により与えられる作動角と上記第1及び第2
のアツプダウンカウンタ60,61計数値を比較
しているもので、上記第1及び第2のアツプダウ
ンカウンタ60,61の計数値が上記作動角以上
になると、オア回路64から信号Dが出力され
る。また、上記第1及び第2のアツプダウンカウ
ンタ60,61の計数値は第2の比較器65に入
力される。この第2の比較器65は後輪操舵が中
立位置に復帰される復帰角を設定する復帰角設定
回路66により与えられる復帰角と上記第1及び
第2のアツプダウンカウンタ60,61の計数値
を比較しているもので、上記第1及び第2のアツ
プダウンカウンタ60,61の計数値が復帰角以
下となるオア回路67〜69を介して後輪操舵を
中立位置に復帰させるリセツト信号Rを出力れ
る。ここで、上記作動角(設定値)は上記復帰角
(所定値)より大きく設定されている。これによ
り、後輪操舵の作動、復帰に対してヒステリシス
を持たせている。
次に、上記フリツプフロツプ45Rの端子の
出力はインバータ70を介して右切りを示す信号
RIとして出力される。上記フリツプフロツプ4
5Lの端子はインバータ1を介して左切を示す
信号LEとして出力される。上記インバータ70
及び71の出力はそれぞれ上記アツプダウン切換
え信号発生器59に出力される。つまり、ハンド
ル38が右に切られたときは上記信号RIが、ハ
ンドル38が左に切られたときは上記信号LEが
Hレベルとなる。また、上記オア回路50から出
力されるパルス信号は第1及び第2のアツプダウ
ンカウンタ60及び61のカウントアツプあるい
はカウントダウン信号として用いられる。また、
上記オア回路53の出力はカウントリセツト信号
として用いられる。
ところで、上記中立センサ433からハンドル
38が中立時に出力される信号a3は増幅器44
4を介してハンドル38が中立位置を通過したこ
とを検出する中立位置通過検出部72、オア回路
73を介してD型フリツプフロツプ74のC端子
に入力される。上記中立位置通過検出部72はハ
ンドル38が中立位置から外れたり中立位置に入
つたときに信号を上記フリツプフロツプ74のC
端子に出力する。上記フリツプフロツプのD端子
には後述するようにイグニシヨンキーがオンされ
たときに得られる信号IG8が入力される。さら
にイグニシヨンキーがオンされたときに出力され
るイニシヤルリセツト信号である後述するIGR信
号及びイグニシヨンキーがオフされたときに出力
されるパルスである後述するIGOF信号はそれぞ
れオア回路75を介して上記フリツプフロツプ7
4のR端子に入力される。
また、第2図において説明したロツクピンスイ
ツチ30aからの信号により、ロツク片30が環
状溝26cから抜けているときにHレベルとなる
信号LSはD型フリツプフロツプ76のD端子に
入力される。上記信号LSはインバータ77を介
してR端子に入力される。さらに、上記IGOF信
号はフリツプフロツプ76のC端子に入力され
る。また、上記フリツプフロツプ76のS端子に
は後述するシステム電源をイニシヤルリセツトす
るSR信号が入力される。そして、上記フリツプ
フロツプ74及び76のQ出力はオア回路78を
介してトランジスタQ1のベースに入力される。
上記トランジスタQ1のコレクタ側にはバツテリ
からの電源B12が供給されるリレーコイル79
lが接続される。また、リレースイツチ79S′の
一端よりシステム電源をイニシヤルでリセツトす
る信号SR、システムに対する電源SB、イニシヤ
ルセツト電源IB、他の電源ABが出力される。つ
まり、オア回路78の出力がHレベルとなると、
リレースイツチ79Sが閉じ、上記信号SR、電
源SB,IB,ABが供給される。上記信号SR上記
オア回路56に出力される。
次に、第5図Bにおいて、第2図において説明
したロツクピンスイツチ30aの信号は波形整形
回路80を介して信号LSとして出力される。こ
の波形整形回路80により、ロツクピンスイツチ
30aがオンしたとき(つまり、ロツク片30が
環状溝26cから抜けているとき)に、信号LS
としてHレベル信号が出力される。一方、ロツク
片30が環状溝26cに入つているときはロツク
ピンスイツチ30aはオフしているため、信号
LSはLレベルとなる。この信号LSは第5図Aで
記述したフリツプフロツプ76のD端子に出力さ
れる。
ここで、81は電源回路で、例えば12Vの電圧
であるB12、8Vの電圧であるB8がそれぞれ
必要な個所に供給される。82はイグニシヨン回
路で、イグニシヨンキーがオンされると、例えば
12Vの電圧であるIG12、8Vの電圧であるIG8、
後輪操舵を中力位置に復帰させるパルスである
IGOF信号、イニシヤルリセツトの信号である
IGR信号を出力する。
ところで、前記フリツプフロツプ45Rから出
力されるハンドルの右切りを示す信号RIはアン
ド回路83Rに入力される。また、前記フリツプ
フロツプ45Lから出力されるハンドルの左切り
を示す信号LEはアンド回路83Lに入力される。
また、上記オア回路64から出力される後輪操舵
を作動される信号DはD型フリツプフロツプ84
のC端子に入力される。従つて、後輪操舵が行な
われる場合にはこのフリツプフロツプ84はセツ
トされる。このフリツプフロツプ84のQ出力は
上記アンド回路83R,83Lにそれぞれ入力さ
れると共に、ソレノイドd作動用のフリツプフロ
ツプ85dのC端子に入力される。
また、上記オア回路69から出力される後輪操
舵を中立復帰される信号RはD型フリツプフロツ
プ86のC端子に入力される。このフリツプフロ
ツプ86のD端子には上記フリツプフロツプ84
のQ出力が入力される。このフリツプフロツプ8
6のQ出力はアンド回路87を介してソレノイド
c作動用のフリツプフロツプ85cのC端子に入
力される。さらに、フリツプフロツプ86のQ出
力はオア回路88を介して上記フリツプフロツプ
84のリセツト端子Rに入力される。また、前記
したシステム電源をイニシヤルでリセツトする信
号SRは上記オア回路88を介して上記フリツプ
フロツプ84のR端子に、オア回路89を介して
上記フリツプフロツプ86のR端子に、オア回路
90を介してソレノイドの作動用のフリツプフロ
ツプ85aのR端子に、オア回路91を介してフ
リツプフロツプ85dのR端子に、オア回路92
を介してソレノイドb作動用のフリツプフロツプ
85bのR端子に、オア回路93を介してフリツ
プフロツプ85cのR端子にそれぞれ入力され
る。
上記アンド回路83Rの出力はアンド回路94
に入力され、上記アンド回路83Lの出力はアン
ド回路95に入力される。さらに、上記信号LS
は上記アンド回路94及び95に入力され、さら
にインバータ96により反転され、オア回路89
を介して上記フリツプフロツプ86のR端子に入
力される。さらに、フリツプフロツプ86の出
力は上記アンド回路94及び95に入力される。
さらに、上記フリツプフロツプ85aの出力は
リセツト回路97、オア回路90を介してリセツ
ト端子Rに、上記フリツプフロツプ85dの出
力はリセツト回路98、オア回路91を介してリ
セツト端子Rに、上記フリツプフロツプ85bの
Q出力はリセツト回路99、オア回路92を介し
てリセツト端子Rに、上記フリツプフロツプ85
cの出力はリセツト回路100、オア回路93
を介してリセツト端子Rにそれぞれ入力される。
従つて、上記フリツプフロツプ85a〜85dは
セツトされると一定時間後にはリセツト回路97
〜100からのリセツト信号によりリセツトされ
る。また、上記フリツプフロツプ85a及び85
bの出力はそれぞれオア回路101を介してオア
回路102に入力される。さらに、上記フリツプ
フロツプ85bの出力はオア回路102、インバ
ータ103を介して上記アンド回路87に入力さ
れる。つまり、上記フリツプフロツプ85a,8
5b,85dのいずれかのQ出力が「1」となる
と、アンド回路87のゲートは閉じる。これは後
輪操舵が行なわれているときに、中立復帰の動作
を禁止させるためである。上記フリツプフロツプ
85a及び85bのQ出力は後輪操舵の操舵方向
を切換える切換スイツチ104内の接点a,bに
接続される。また、接点c及びfはそれぞれソレ
ノイドa駆動用トランジスタQaのベースに接続
される。さらに、接点d及びeはそれぞれソレノ
イドb駆動用トランジスタQbのベースに接続さ
れる。また、上記フリツプフロツプ85dのQ出
力はソレノイドd駆動用トランジスタQdのベー
スに接続される。さらに、上記フリツプフロツプ
85cのQ出力はソレノイドc駆動用トランジス
タQcのベースに接続される。ここで、ソレノイ
ドa〜dの働きについては前述したので省略す
る。
しかして、上記フリツプフロツプ85cのQ出
力はフリツプフロツプ105のセツト端子Sに入
力される。このフリツプフロツプ105のQ出力
は遅延回路106を介してトランジスタQ2のベ
ースに接続される。このトランジスタQ2のコレ
クタ側には発光ダイオードDが接続されている。
ここで、上記フリツプフロツプ105のR端子に
は上記中立確認スイツチ30bをオンするとHレ
ベルとなるリセツト信号Rが入力される。ここ
で、106はコネクタである。
次に、第5図Cにおいて、110は車速センサ
であり、この車速センサ110から出力される信
号は車速判定回路111において例えば20Kmより
車速が大きい場合Lレベルとなる車速禁止信号V
を上記アンド回路83R,83Lにそれぞれ出力
する。さらに、上記車速判定回路111は車速が
一定以上になつた場合にワンシヨツトパルス
VON信号が上記オア回路68の他方の入力端に
接続される。
また、ところで112はハンドブレーキ用スイ
ツチで、ハンドブレーキがひかれたときに上記ハ
ンドブレーキ用スイツチ112からワンシヨツト
パルスのハンドブレーキ信号HBが上記オア回路
69に出力される。
また、113は自動車に加わる重力が大きくな
ると閉じるスイツチである。このスイツチ113
がオアすると信号はαはLレベルとなり、信号β
としてワンシヨツトパルスが出力される。上記信
号αは上記アンド回路83R,83Lに、上記信
号βは上記オア回路68に出力される。
また、114はブレーキの作動を検出するスイ
ツチで、ブレーが作動されると、信号γはLレベ
ルとなり、信号ζとしてワンシヨツトパルスが出
力される。上記信号γは上記アンド回路83R,
83Lに、上記信号ζは上記オア回路68に出力
される。
また115は車速信号発生器で、この車速信号
発生器115から出力される車速パルスは積分回
路116にて積分されて第2図及び第3図に示し
た可変絞り弁6a及び8aの弁の開度を車速に反
比例して制御するソレノイド117に供給され
る。
また、118は前輪操舵の角速度に比例した信
号を発生する操舵角速度信号発生器で、この操舵
角速度信号発生器118から出力される信号は積
分回路119において積分されて第2図及び第3
図に示した可変絞り弁6a及び8aの弁の開度を
前輪操舵の角速度に比例して制御するソレノイド
120に供給される。
さらに、上記フリツプフロツプ45Rから出力
される信号R1、信号LE、切換スイツチ104
の端子Cの出力信号Sa、切換スイツチ104の端
子dの出力信号Sbはそれぞれ液晶駆動回路121
に入力される。122は前輪及び後輪の操舵状態
を液晶にて表唆唆している液晶表示部である。前
輪が右切りの場合にはセグメントaが、前輪が中
立位置の場合にはセグメントbが、前輪が左切り
の場合にはセグメントcが、後輪が右切りの場合
にはセグメントdが、後輪が中立位置の場合には
セグメントeが、後輪が左切りの場合にはセグメ
ントfが駆動されるように上記液晶駆動回路12
1により制御される。
次に、上記のように構成されたこの考案の一実
施例の動作を説明する。まず最初に、センサ43
1及び432から出力される信号a1及びa2に
よりハンドルの右切りあるいは左切りを判定し、
前輪の操舵角度を算出してソレノイドa〜dを作
動する動作を説明する。ハンドル38が右切りさ
れたときは回転板42は矢印j方向に回転する。
従つて、センサ431及び432から得られる信
号a1及びa2の位相関係は第4図Cに示すよう
になる。第4図Cに示すように、信号a1の立上
がりのタイミングt1では信号a2は“0”、信号
a1の立下がりのタイミングt2では信号a2は
“1”である。このように、信号a1の立上がり
のタイミングt1と立下がりのタイミングt2での信
号a2の状態を換出して右切りか左切りかを判定
し、光通過用孔421,422,……をセンサ4
31及び432が通過する毎に得られるパルスを
計数することにより前輪操舵角を検出している。
従つて、タイミングt1ではフリツプフロツプ45
1〜454及び45LのD端子には“0”が入力
され、フリツプフロツプ45RのD端子には
“1”が入力される。このため、信号a1の立上
がりのタイミングt1ではフリツプフロツプ451
の出力は“1”、フリツプフロツプ452のQ
出力は“0”、フリツプフロツプ453のQ出力
は“0”、フリツプフロツプ454の出力は1、
フリツプフロツプ45Lの出力は“1”、フリ
ツプフロツプ45Rの出力は“0”となる。従
つて、インバータ70の出力である信号RIはH
レベルとなり、ハンドルが右切りされたことが検
知される。次に、信号a1の立下がりのタイミン
グt2では信号a2は“1”となる。従つて、この
タイミングt2においてはフリツプフロツプ451
〜454及び45LのD端子には“1”が入力さ
れ、フリツプフロツプ45RのD端子には“0”
が入力される。従つて、フリツプフロツプ451
の出力は“1”、フリツプフロツプ452のQ
出力は“0”→“1”に、フリツプフロツプ45
3のQ出力は“0”フリツプフロツプ454のQ
出力は“1”→“0”に、フリツプフロツプ45
Lの出力は“1”、フリツプフロツプ45Rの
Q出力は“0”となる。従つて、ナンド回路48
の入力論理が成立してその出力は“0”となる。
そして、この信号はオア回路50を介して第1及
び第2のアツプダウンカウンタ60,61に出力
される。ここで、上記信号RI及びフリツプフロ
ツプ451〜454のQあるいは出力はアツプ
ダウン切換え信号発生部59に出力されており、
ハンドル38が右に切られた時は上記第1及び第
2のアツプダウンカウンタ60,61をアツプカ
ウントさせるような信号“1”がU/D端子に出
力される。ところで、オア回路53からは上記セ
ンサ431及び432が各光通過用孔431,4
32……を通過毎にカウンタをリセツトする信号
がオア回路54及び55を介して出力される。こ
のようにして、ハンドル38が右(j方向)に切
られ、センサ431及び432が光通過用孔43
1,432,……を通過する毎に第1及び第2の
アツプダウンカウンタ60,61がアツプカウン
トされる。
なお、ハンドル38が左(k方向)に切られた
場合にはセンサ431,432から得られる信号
a1,a2の位相は逆となる。従つて、上記アツ
プダウン切換え信号発生部59からの出力は
“0”となる。これにより、第1及び第2のアツ
プダウンカウンタ60,61はダウンカウントさ
れる。また、信号LEがHレベルとなり、信号RI
がLレベルとなる。
従つて、ハンドル38が右に切られ続けると、
第1及び第2のアツプダウンカウンタ60,61
にはハンドルの回転角度、すなわち前輪の操舵角
度に比例してその計数値が加算される。そして、
上記第1及び第2のアツプダウンカウンタ60,
61の計数値は第1の比較器62に入力されて、
後輪操舵を開始させる作動角設定回路63から出
力される作動角と比較される。上記第1及び第2
のアツプダウンカウンタ60,61の計数値が上
記作動角以上となると、Hレベルの信号Dが出力
される。この信号Dによりフリツプフロツプ84
がセツトされる。このフリツプフロツプ84のQ
出力は“0”→“1”となる。このため、フリツ
プフロツプ85dがセツトされる。従つて、ソレ
ノイドdが作動される。これにより、ロツク片3
0が環状溝26cから抜け、ロツクピンスイツチ
30aが閉じる。また、前記したように信号RI
はHレベルであるため、アンド回路83Rに入力
される、信号υ、信号α、信号γのうちすべてが
“1”であればアンド回路83Rの出力は“1”
となる。また、信号LS及びフリツプフロツプ8
6の出力が1であればアンド回路94の出力は
“1”となりフリツプフロツプ85aはセツトさ
れる。ここで、信号υは車速が例えば20Km/h以
下のときは“1”、信号αはGセンサにより自動
車に感じる重力が一定値以下のときは“1”、信
号γはブレーキが作動されていないときは“1”
となる。さらに、上記オア回路69から復帰信号
Rが出力されていなければフリツプフロツプ86
の出力は“1”、ロツク片30が環状溝26c
から抜けていれば“1”となる。ここでは、ソレ
ノイドdが駆動されているのでロツク片30は環
状溝26cから抜けている。このようにして、ア
ンド回路38R及び94の入力の論理条件がそろ
えば、アンド回路94の出力は“0”→“1”と
変化する。従つて、フリツプフロツプ85aがセ
ツトされる。上記フリツプフロツプ85d及び8
5aはセツトされてから一定時間後にリセツト回
路98,97によりリセツトされる。ところで、
後輪の操舵方向を切換える切換スイツチ104が
c,d側に閉じでれば、ソレノイドaが作動され
る。従つて、第2図及び第3図を用いて前述した
ように、ピストンロツド26は矢印x方向に移動
する。従つて、後輪は前輪と逆方向に操舵される
ことになり、自動車は旋回しやすくなる。ところ
で、上記切換スイツチ104がe,f側に閉じて
いる場合にはソレノイドbが駆動される。従つ
て、第2図及び第3図を用いて前述したようにピ
ストンロツド26は矢印y方向に移動する。従つ
て、後輪は前輪と同じ方向に操舵される。これは
縦列駐車する場合に有効な手段である。
また、前輪及び後輪の操舵状態は液晶表示部1
22に表示することができる。実施例では前輪が
右切りであり、切換スイツチ104がc,d側
(旋回)に閉じているため、セグメントa及びf
が点灯するように液晶駆動回路121により制御
される。ここで、前輪が右切されて切換スイツチ
104がe,f側(縦列)に閉じている場合には
セグメントa及びdが点灯するように液晶駆動回
路121により制御される。
一方、アンド回路83R及び94のアンド回路
の入力論理条件に関して記述したように、車速が
例えば20Kmより大きいときあるいはGセンサによ
り自動車に対して感じる重力が一定値以上のとき
あるいはブレーキが作動されたときあるいはロツ
ク片30が環状溝26cから抜けていないときに
はハンドル38を作動角度以上右に切つてもフリ
ツプフロツプ85aはセツトされない。つまり、
このような条件のときは後輪操舵は行なわれな
い。
次に、ハンドル38を右に作動角以上切つた状
態から左に切り返していく場合について説明す
る。この場合にはセンサ431及び432から出
力される信号a1及びa2の位相関係は第4図C
に示したものと逆となる。従つて、ナンド回路4
9からセンサ431及び432や光通過用孔42
1,422,……を通過する毎にダウンカウント
パルスが出力される。このため、前記したように
ハンドル38を右に切つたときにアツプカウント
された第1及び第2のアツプダウンカウンタ6
0,61はそれぞれアツプダウン切換え信号発生
部59からの出力“0”による指定によりダウン
カウントされる。そして、第2の比較器65によ
り、上記第1及び第2のアツプダウンカウンタ6
0,61の計数値が復帰角設定回路66により与
えられる復帰角以下であると検知されるとリセツ
ト信号Rが上記フリツプフロツプ86のC端子に
出力される。このため、フリツプフロツプ86は
セツトされ、フリツプフロツプ86のQ出力によ
り上記フリツプフロツプ84がセツトされる。こ
のため、上記フリツプフロツプ86のQ出力によ
りフリツプフロツプ85cがセツトされる。この
ため、ソレノイドcが作動され、第2図及び第3
図を用いて前述したようにピストンロツド26が
中立位置に復帰される。従つて、後輪操舵が中立
位置に復帰される。つまり、後輪操舵が復帰され
るのは作動角度より小さい復帰角度以下に後輪の
舵角がなつた場合である。このようにして後輪操
舵の作動、復帰に対してヒステリシスを持たせて
いる。ここで、上記フリツプフロツプ85cのQ
出力はフリツプフロツプ105のS端子に入力さ
れるためフリツプフロツプ105はセツトされ
る。そして、遅延回路106で決定される一定時
間内に中立確認スイツチ30bから得られるリセ
ツト信号R′がリセツト端子Rに入力されなけれ
ば、発光ダイオードDが点灯する。つまり、中立
復帰が開始されてから一定時間内にロツク片30
が環状溝26cに挿入されないと発光ダイオード
Dが点灯されて運転者に知らされる。
ところで、オア回路69から出力されるリセツ
ト信号RはIGOF信号、HB信号、VON信号、β
信号、ζ信号によつても同様に出力される。つま
り、IGOF信号はイグニシヨンスイツチをオフし
たときにイグニシヨン回路82から出力される。
また、HB信号はハンドブレーキを引いたときに
ハンドブレーキ用スイツチ112を検知して出力
される。また、VON信号は車速が一定以上にな
つたときに車速判定回路111より出力される。
さらに、β信号は自動車に加わる重力が大きくな
ると閉じるスイツチ113を検出して出力され
る。さらに、ζ信号はブレーキが作動されたとき
にスイツチ114により検知され出力される信号
である。つまり、イグニシヨンスイツチをオフし
たとき、あるいはハンドブレーキを引いたとき、
あるいは車速が一定以上になつたとき、あるいは
自動車に加わる重力が大きくなつたとき、あるい
はブレーキが踏まれたときには後輪操舵を中立に
復帰して安全性を高めている。
次に、前輪操舵が中立位置に復帰されている状
態からハンドルを左に切つて後輪が操舵される場
合の動作は前述したようにハンドルを右に切つた
場合と同様にして行なわれるため説明は省略す
る。この場合にはソレノイドd及びbが作動され
る。
ところで、ソレノイドa,b作動されることに
よる後輪操舵あるいはソレノイドcが作動される
ことによる中立復帰における第2図あるいは第3
図の油圧系統を流れる圧油は車速あるいは操舵角
度により制御される。つまり、ソレノイド117
に車速に比例した制御電圧が印加されて、車速に
反比例するように可変絞り弁6a及び8aの弁の
開度が制御される。つまり、車速が大きくなると
可変絞り弁6a及び8aの弁の開度が小さくな
り、圧油の流量を少なくしている。このため、車
速が大きくなると、後輪操舵の作動、復帰動作は
遅くなる。
また、ソレノイド120に操舵角速度に比例し
た制御電圧が印加されて操舵角速度に反比例する
ように可変絞り弁6a及び8aの弁の開度が制御
される。このため、操舵角速度が大きくなると弁
の開度が大きくなり圧油の流量を大きくしてい
る。このため、操舵角速度が大きくなると後輪操
舵の作動、復帰動作は早くなる。
ところで、イグニシヨンキーをオンしてもハン
ドル38がセンサ433により中立位置を検知さ
れ、中立位置通過検出部72により、オア回路7
3を介してフリツプフロツプ74のC端子にパル
スが入力されるとフリツプフロツプ74がセツト
される。このため、リレーコイル79lが励磁さ
れる。この結果、システムに対する電源SBが初
めて供給される。つまり、イグニシヨンキーをオ
ンしてもハンドル38が中立位置を通過しないと
後輪操舵するソレノイドa〜dには電源は供給さ
れないため、ハンドル38が中立位置を通過する
では後輪は操舵されない。
一方、イグニシヨンキーをオフするとIGOF信
号に上記フリツプフロツプ74がリセツトされ
る。また、ロツクピンスイツチ30aから得られ
る信号LSがLレベルにならないとフリツプフロ
ツプ76はリセツトされない。つまり、ロツク片
30が環状溝26cに入らないと、フリツプフロ
ツプ76はリセツトされない。上記フリツプフロ
ツプ74及び76がリセツトされてリレーコイル
79lの励磁がオフされてシステム電源SBの供
給が停止されるため、イグニシヨンキーをオフし
てもロツク片30が環状溝26cに嵌合するまで
はシステム電源はオフされない。
以上詳述したように本考案によれば、後輪を中
立復帰させるための基準となる前輪操舵角を、後
輪を操舵作動させるための前輪操舵角基準となる
設定値より小さい所定値に設定することにより、
ハンドルの操舵角が設定値に達して一旦後輪が操
舵されると、ハンドルの操舵角が上記設定値より
小さい上記所定値まで戻されるまでは後輪は操舵
状態に保持され、後輪の操舵作動と中立復帰作動
との間にヒステリシス特性が生まれるので、運転
者が設定値付近でハンドルを切り込んだり戻した
りしても、後輪の操舵作動及び中立復帰作動が繰
り返されることが少なく、操縦性及び安全性に優
れる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はリヤステアリング装置の斜視図、第2
図は中立時の状態を示す油圧回路図、第3図は操
舵時の状態を示す油圧回路図、第4図Aは前輪操
舵センサを示す図、第4図Bは第4図Aにおける
A−A線に沿つた断面図、第4図Cはセンサから
得られる信号a1及びa2を示す図、第5図Aな
いしCはこの考案の一実施例を示すリヤステアリ
ング制御装置を示す図である。 431,432……センサ、451〜454,
45L,45R……フリツプフロツプ、60……
第1のアツプダウンカウンタ、61……第2のア
ツプダウンカウンタ、83R,83L……アンド
回路、84,86……フリツプフロツプ、85a
〜85d……フリツプフロツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングハンドルの操舵角を検出する前輪
    操舵角検出手段と、後輪を操舵する後輪操舵手段
    と、上記前輪操舵角検出手段の検出信号が入力さ
    れ上記後輪操舵手段の作動を制御する出力信号を
    発する操舵制御手段とを有し、上記操舵制御手段
    は上記前輪操舵角検出手段の検出出力が設定値よ
    り大きくなつたことを検知すると上記後輪操舵手
    段に操舵作動信号を出力して上記後輪を操舵作動
    させ、上記前輪操舵角検出手段の検出出力が、上
    記設定値よりも小さい所定値より小さくなつたこ
    とを検出すると上記後輪操舵手段に操舵復帰信号
    を出力して上記後輪を中立復帰させるように構成
    されていることを特徴とするリヤステアリング制
    御装置。
JP7545283U 1983-05-20 1983-05-20 リヤステアリング制御装置 Granted JPS59179760U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326732A (en) * 1976-08-25 1978-03-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Method of making annular ingot

Patent Citations (1)

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JPS5326732A (en) * 1976-08-25 1978-03-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Method of making annular ingot

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