JPH0231348Y2 - - Google Patents

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JPH0231348Y2
JPH0231348Y2 JP1983184853U JP18485383U JPH0231348Y2 JP H0231348 Y2 JPH0231348 Y2 JP H0231348Y2 JP 1983184853 U JP1983184853 U JP 1983184853U JP 18485383 U JP18485383 U JP 18485383U JP H0231348 Y2 JPH0231348 Y2 JP H0231348Y2
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signal
circuit
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は前輪の操舵角つまり、後退時あるい
は駐車時のようにハンドルをすえ切りさせて大き
く旋回させる必要があるときのみ後輪の操舵を可
能としたリヤステアリング制御装置に関する。
前輪駆動車における旋回性能及び車の追従性を
良くすることが望まれている。このため、前輪が
所定角度操舵された場合に後輪を逆方向に所定角
度操舵して車の旋回性能を向上させるようにした
リヤステアリング制御装置が考えられている。し
かし、このようなリヤステアリング制御装置にお
いては後輪の操舵される所定角度が大きくなる
と、後輪が操舵されたり、後輪が元に戻つたりす
るときのシヨツクが大きく乗車している人に対し
て違和感が大きくなるという欠点があつた。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は後退時あるいは駐車時のようにハンド
ルをすえ切りさせて大きく旋回させる必要がある
ときのみ後輪の操舵を可能としたリヤステアリン
グ制御装置を提供することにある。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例に係
るリヤステアリング制御装置について説明する。
第1図はリヤステアリング装置の全体的な斜視
図、第2図は中立時の状態を示す油圧回路図であ
る。第1図において、1が電動モータ、2が同電
動モータ1により駆動される油圧ポンプ、3がリ
ザーバ、6が油圧ポンプ2から延びた高圧油路、
第2図の121,122が同高圧油路6に設けた
逆止弁、6′が逆止弁121の上流側の高圧油路
6と上記リザーバ3とを接続する低圧油路、11
が同油路6′に設けたリリーフ弁、111が逆止
弁121の下流から圧力スイツチ112に延びた
油路、13が上記逆止弁121の下流側の高圧油
路6に設けたアキユームレータで、同アキユーム
レータ13を含む逆止弁121下流側の圧力が逆
止弁121上流側の圧力よりも高ければ、油圧ポ
ンプ2からの圧油が矢印a→b→c→油圧ポンプ
2に循環するようになつている。また14が制御
弁で、同制御弁14は、第2図に示すように第1
の電磁切換弁15と第2の電磁切換弁16と第1
の逆止弁17と第2の逆止弁18と第3の逆止弁
19により構成され、上記高圧油路6が逆止弁1
22、インラインフイルタ123を介して同第
1、第2の電磁切換弁15,16のPポートに接
続している。さらに、上記低圧油路6′が上記第
1、第2の電磁切換弁15,16のRポートに接
続している。また7a,7bが上記第2の電磁切
換弁16側の油路で、同油路7a,7bに上記第
1、第2の逆止弁17,18が介装されている。
また8,9が上記第1の電磁切換弁側の油路、第
1,2図の24が後輪操舵用油圧シリンダで、同
後輪操舵用油圧シリンダ24は、第2図に示すよ
うにシリンダ25とピストンロツド26とにより
構成され、同シリンダ25の両端には、端板25
a,25dがあり、中間左側には、同シリンダ2
5内を左側の部分と右側の部分とに仕切る環状仕
切壁25bがあり、中間右側には、同シリンダ2
5内へ突出した環状突出部25cがある。また同
シリンダ25を貫通して両端が同シリンダ25外
へ突出した上記ピストンロツド26の左側には、
上記環状仕切壁25bよりも左側のシリンダ25
内をf,gの両室に仕切るピストン26aがあ
り、同ピストンロツド26の右側には、大径部2
6bがあり、さらに同大径部26bには、環状溝
26cが設けられている。また27が上記仕切壁
25bと上記大径部26bとの間のピストンロツ
ド26に軸方向の移動を可能に嵌挿した摺動リン
グ、28が上記大径部26bと上記端板25dと
の間のピストンロツド26に軸方向の移動を可能
に嵌挿した摺動リング、29が上記環状突出部2
5c部分のシリンダ25に設けた筒体、30が同
筒体29内に摺動自在に嵌挿したロツク片で、同
ロツク片30の先端は、シリンダ25壁を貫通し
て、シリンダ25内に出没可能である。また31
が同ロツク片30と上記筒体29の底部との間に
介装したバネで、同バネ31は、同ロツク片30
をピストンロツド26の方向に常時付勢してい
る。また前記第1の逆止弁17の下流側の油路7
aは前記シリンダ25の室fに、前記第2の逆止
弁18の下流側の油路7bは前記シリンダ25の
室gに、前記第1の電磁切換弁15の下流側の油
路3は前記シリンダ25の室h,iに、前記第1
の電磁切換弁15の下流側の油路9は前記筒体2
9内に、前記低圧油路6′は前記摺動リング27,
28の間のシリンダ25内に、それぞれ接続して
いる。ここで、21が前記第1の逆止弁17の上
流側の油路7aから前記第2の逆止弁18の背後
へ延びた油路、22が前記第2の逆止弁18の上
流側の油路7bから前記第1の逆止弁17の背後
へ延びた油路、23が前記第1の電磁切換弁15
の下流側の油路8から延びた油路、231が前記
第1の電磁切換弁15の下流側の油路9から延び
た油路である。さらに、第1図の32,33が前
記後輪操舵用油圧シリンダ24のピストンロツド
26に連結した後輪側の平行リンク、34,35
が後輪側のサスペンシヨン、36がハンドルセン
サー、37が制御装置、38がハンドルである。
この制御装置37については第3図を用いて後述
する。
次に、動作について簡単に説明する。ソレノイ
ドc及びbが励磁された場合について説明する。
この場合には第1の電磁切換弁15が第2図の中
立位置から第2図の矢印e方向に作動する。この
結果、油圧ポンプ2またはアキユームレータ13
の圧油が高圧油路6→第1の電磁切換弁15のP
ポート→Dポート→油路9を経て筒体29内へ送
られ、ロツク片30がバネ31に抗し後退し、同
ロツク片30の先端が後輪操舵用油圧シリンダ2
5のピストンロツド26の環状溝26cから抜け
出て、同ピストンロツド26が自由になる。ま
た、油路9を流れる圧油の一部が第3の逆止弁1
9に送られて、第3の逆止弁19の上流側と下流
側の油路が連通する。また第2の電磁切換弁16
も第2図の中立位置から矢印d方向に作動して、
油圧ポンプ2の圧油が高圧油路6→第2の電磁切
換弁16のPポート→油路7b→第2の逆止弁1
8→油路7bを経て後輪操舵用油圧シリンダ25
の室gへ送られる。一方、逆止弁18の上流側の
油路7bを流れる圧油の一部が油路22を経て第
1の逆止弁17へ送られ、同第1の逆止弁18の
下流側の油路7a及び上流側の油路7aが連通
し、さらに同油路7a,7aが第2の電磁切換弁
16のRポート→低圧油路6′を介してリザーバ
3と連通する。そのため、室f内の油がリザーバ
3へ戻されながら後輪操舵用油圧シリンダ25の
ピストンロツド26が矢印d方向へ移動し、後輪
側の平行リンク32,33を介して後輪が右に操
舵される。ところで、ソレノイドb及びcの励磁
が停止されると、室gへ圧油の供給は断たれ、ピ
ストンロツド26は移動されなくなり、第3の逆
止弁19が閉じるのでその場所で停止する。一
方、ソレノイドb及びcが励磁されて、ピストン
ロツド26が矢印d方向に移動してストロークエ
ンドに達したときは、後輪は右に所定角度だけ操
舵されて保持される。従つて、ソレノイドc及び
bが励磁されるとピストンロツド26は矢印d方
向に移動して、後輪は右に操舵される。そして、
ソレノイドb及びcの励磁が停止されると、ピス
トンロツド26はその場所で停止し、後輪の操舵
も操舵の途中で保持される。
一方、ソレノイドc及びaが励磁された場合に
ついて説明する。この場合には第1の電磁弁は第
2図の中立位置から矢印e方向に作動する。この
結果、上記したようにロツク片30がバネ31に
抗し後退し、同ロツク片30の先端が後輪操舵用
油圧シリンダ25のピストンロツド26の環状溝
26cから抜け出して、同ピストンロツド26が
自由になる。また、油路9を流れる圧油の一部が
第3の逆止弁19に送られて、第3の逆止弁19
の上流側と下流側の油路が連通する。一方、第2
の電磁切換弁16は第2図の中立位置から矢印e
方向に作動して、油圧ポンプ2の圧油が高圧油路
6→第2の電磁切換弁16のPポート→油路7a
→第1の逆止弁17→油路7aを経て後輪操舵用
油圧シリンダ25の室fへ送られる。一方、逆止
弁17の上流側の油路7aを流れる圧油の一部が
油路21を経て第2の逆止弁18へ送られ、同第
2の逆止弁18の下流側の油路7b及び上流側の
油路7bが連通し、さらに同油路7b,7bが第
2の電磁切換弁16のRポート→低圧油路6′を
介してリザーバ3と連通する。そのため、室g内
の油がリザーバ3へ戻されながら後輪操舵用油圧
シリンダ25のピストンロツド26が矢印e方向
へ移動し、後輪側の平行リンク32,33を介し
て後輪が左に操舵される。ところで、ソレノイド
a及びcの励磁が停止されると、室fの圧油の供
給は断たれ、ピストンロツド26は移動されなく
なり、第3の逆止弁19が閉じるのでその場所で
停止する。一方、ソレノイドa及びdが励磁され
て、ピストンロツド26が矢印e方向に移動して
ストロークエンドに達したときは、後輪は左に所
定角度だけ操舵されて保持される。従つて、ソレ
ノイドc及びaが励磁されるとピストンロツド2
6は矢印e方向に移動して後輪は左に操舵され
る。そして、ソレノイドc及びaの励磁が停止さ
れると、ピストンロツド26はその場所で停止
し、後輪の操舵も途中で保持される。
次に第3図を用いて第1図に示した制御装置3
7に用いられる制御回路について説明する。第3
図Aにおいて、41はハンドルの操舵角を検出す
るハンドル操舵センサである。このハンドル操舵
センサ41の一端は8Vの電圧が印加され、他端
は接地される。このハンドル操舵センサ41の接
点aはハンドル38が中立位置にある場合には
4Vの電圧を出力するようにセンサ41の真中に
位置し、ハンドル38の操舵に応じて上下に移動
する。例えば、ハンドル38を右に切つた場合に
は矢印方向に、ハンドル38を左に切つた場合に
はその反対方向に移動する。つまり、ハンドル3
8を右に切つていくに従つて、接点aから得られ
るハンドル操舵センサ41の出力電圧は大きくな
る。そして、上記ハンドル操舵センサ41の出力
は抵抗R1,コンデンサC1よりなる積分回路、
オペアンプ42を介して第1のウインドコンパレ
ータ43の端子「6」、「7」に入力される。この
第1のウインドコンパレータ43もシーメンス社
TCA965を使用しており、その入出力特性を第4
図に示しておく。この第1のウインドコンパレー
タ43はハンドル38の操舵角が±180゜を境界に
してどの角度にあるかに応じて「下」端子(端子
14)、「上」端子(端子2)、「内」端子(端子1
3)から出力される信号A(SR),B(SL),H
(SN)のレベルが変化する。ここで、信号Aはハ
ンドル38が右に切られていることを示す信号、
信号Bはハンドル38が左に切られていることを
示す信号、信号Hはハンドル38が180゜以内に切
られていることを示す信号となる。そして、第1
のウインドコンパレータ43の「内」端子から出
力される信号Hは第1のモノマルチバイブレータ
44の+Tr端子に入力される。この第1のモノ
マルチバイブレータ44は入力がHレベル信号に
切り換わると、そのQ出力は一定時間Hレベル状
態に保たれる。そして、この第1のモノマルチバ
イブレータ44の出力はアンド回路45の一方
の入力端に入力される。このアンド回路45の他
方の入力端には後述するLOCK信号が入力されて
いる。このLOCK信号は第2図のロツク片30が
環状溝26cに挿入されているときにHレベル信
号となる。そして、このアンド回路45の出力は
エラー信号ERとして出力される。さらに、上記
信号Hはソレノイド駆動回路46に入力される。
このソレノイド駆動回路46はHレベル信号が入
力されるとソレノイドコイルcを励磁する。つま
り、上記信号Hはハンドル38が±180゜以上切ら
れるとHレベルとなり、第2図に示したソレノイ
ドコイルcが励磁されて、ロツク片30が環状溝
26から抜かれる。
さらに、上記オペアンプ42の出力は電圧変換
回路47に入力されて電圧レベルが変換される。
この電圧変換回路47の出力信号Vsはコンパレ
ータ48の−端子に入力される。上記ハンドル操
舵角センサ41で検出されるハンドルの操舵角、
つまり前輪の操舵角はオペアンプ42、電圧変換
回路47を介して前輪の操舵角に対応する後輪の
目標とする操舵角を意味する信号Vsに変換され
る。以下、この信号Vsを前輪の操舵角に基づく
目標後輪操舵角信号Vsと称する。また、このコ
ンパレータ48の+端子には後述する信号Vf
入力される。この信号Vfは後輪の操舵角に比例
する信号である。そして、このコンパレータ48
の出力信号ΔV(Vf−Vs)は第2のウインドコン
パレータ49の「6」、「7」端子に入力される。
この第2のウインドコンパレータ49は第1のウ
インドコンパレータ43と同じシーメンス社
TCA965を使用しており、その入出力特性は第4
図に示してある。そして、この第2のウインドコ
ンパレータ49は入力信号に応じて出力される信
号RR,RLのレベルが変化する。ここで、信号
RRは後輪を右に操舵するときにHレベルとなる
信号、信号RLは後輪を左に操舵するときにHレ
ベルとなる信号である。そして、上記信号RRは
アンド回路50,51の一方の入力端にそれぞれ
入力される。さらに、信号RLはアンド回路52,
53の一方の入力端にそれぞれ入力される。そし
て、上記アンド回路50及び52の他方の入力端
にはそれぞれ上記信号Aが入力される。さらに、
上記アンド回路51及び53の他方の入力端には
それぞれ信号Bが入力される。そして、上記アン
ド回路50〜53の出力信号は図中に記載したよ
うに信号D〜Fと称す。ここで、信号Dは前輪が
右切り(R)で後輪も右(R)に操舵されるとき
にHレベルとなり、信号Eは前輪が左切り(L)
で後輪が右(R)に操舵されるときにHレベルと
なり、信号Fは前輪が右切り(R)で後輪が左
(L)に操舵されるときにHレベルとなり、信号
Gは前輪が左切り(L)で後輪が左(L)に操舵
されるときにHレベルとなる。
さらに、上記コンパレータ48の出力信号ΔV
は第3のウインドコンパレータ54の「6」、
「7」端子に入れされる。この第3のウインドコ
ンパレータ54は上記出力信号ΔVが例えば1.5度
以上の場合にHレベルとなる。つまり、この第3
のウインドコンパレータ54もシーメンス社
TCA965を用いており、その「内」端子の出力は
信号Kとして出力される。
さらに、上記オペアンプ42の出力はオペアン
プ55を介して操舵方向検出回路56に入力され
る。この操舵方向検出回路56はハンドル38の
操舵方向を検出するものでハンドル38が右に切
られる、つまり前輪が右に切られるとその出力信
号DRはHレベルに、ハンドル38が左に切られ
ると、その出力信号DLはHレベルとなる。つま
り、コンデンサC2と抵抗R2の接続点bの電位
はコンパレータ561の−端子及びコンパレータ
562の+端子に入力されており、ハンドル38
が右に切られるとオペアンプ55の出力は4Vよ
り大きくなるため、コンデンサC2は図示の極性
で充電される。このため、b点の電位は4Vより
大きくなる。このため、コンパレータ561の出
力がLレベル、コンパレータ562の出力がHレ
ベルとなつて、ナンド回路563の出力はHレベ
ル、ナンド回路564の出力がLレベルとなる。
さらに、上記信号DRはアンド回路57aの一方
の入力端に、上記信号DLはアンド回路57bの
一方の入力端に入力される。ここで、上記アンド
回路57aの他方の入力端には上記信号Gが、上
記アンド回路57bの他方の入力端には上記信号
Dが入力される。さらに、上記アンド回路57a
の出力はオア回路58aの一方の入力端に、上記
アンド回路57bの出力はオア回路58bの一方
の入力端に入力される。ここで、上記オア回路5
8aの他方の入力端には上記信号Fが、上記オア
回路58bの他方の入力端には上記信号Eが入力
される。このオア回路58aの出力信号I(RL′)
は後輪を左(L)に操舵する信号として、上記オ
ア回路58bの出力信号J(RR′)は後輪を右
(R)に操舵する信号として出力される。
また、59は後輪の操舵角を検出する後輪操舵
センサである。この後輪操舵センサ59の一端は
8Vの電位が印加され、他端は接地される。この
後輪操舵センサ59の接点Cは後輪が操舵されて
いない場合には4Vの電圧を出力するようにセン
サ59の真中に位置し、後輪の操舵に応じて上下
に移動する。例えば、後輪が左に操舵された場合
には矢印方向に、後輪が右に操舵された場合には
その反対方向に移動する。つまり、後輪が左に操
舵されるに従つて接点Cから得られる出力電圧は
大きくなる。上記後輪操舵センサ59の出力は抵
抗R3、コンデンサC3よりなる積分回路、オペ
アンプ60を介して第4のウインドコンパレータ
61の端子「6」、「7」に入力される。さらに、
上記オペアンプ60の出力は信号Vfとして上記
コンパレータ48の+端子に入力されている。こ
の第4のウインドコンパレータ61もシーメンス
社TCA965を使用しており、その入出力特性は第
4図に示してある。この第4のウインドコンパレ
ータ61は後輪が左に操舵されるとHレベルとな
る信号FL及び後輪が右に操舵されるとHレベル
となる信号FRを出力する。この信号FLはアンド
回路62bの一方の入力端に入力され、上記信号
FRはアンド回路62aの一方の入力端に入力さ
れる。上記アンド回路62a及び62bの他方の
入力端にはそれぞれ後述するHVEL信号が入力
される。このHVEL信号は車速が例えば20Km/
h以上になるとHレベルとなる。さらに、上記ア
ンド回路62bの出力はオア回路63bの一方の
入力端に入力され、上記アンド回路62aの出力
はオア回路63aの一方の入力端に入力される。
そして、このオア回路63bの出力はアンド回路
64bの一方の入力端に入力され、上記オア回路
63aの出力はアンド回路64aの一方の入力端
に入力される。上記アンド回路64bの他方の入
力端には上記信号Jが入力され、上記アンド回路
64aの他方の入力端には上記信号Iが入力され
る。さらに、上記アンド回路64bの出力はアン
ド回路65bの一方の入力端に入力され、上記ア
ンド回路64aの出力はアンド回路65aの一方
の入力端に入力される。ここで、上記アンド回路
65a及び65bの他方の入力端にはそれぞれ上
記信号Hが入力される。さらに、上記アンド回路
65aの出力はソレノイド駆動回路66aに入力
され、上記アンド回路65bの出力はソレノイド
駆動回路66bに入力される。そして、上記ソレ
ノイド駆動回路66aの出力は第2図に示したソ
レノイドコイルaが接続され、上記ソレノイド駆
動回路66bの出力は第2図に示したソレノイド
コイルbが接続される。ここで、上記ソレノイド
駆動回路66bの出力は断線検出用のコンパレー
タ67の−端子に入力される。このコンパレータ
67の+端子には基準電圧が入力され、コンパレ
ータ67の出力はインバータ68を介して断線信
号FAILとして出力される。つまり、ソレノイド
コイルbが断線すると断線信号FAILがHレベル
となる。また、上記アンド回路65a及び65b
の出力はオア回路69を介して信号SOLABとし
て出力されている。
ところで、後述する信号HVEL及びA/TPS
信号、上記信号Kはそれぞれオア回路70に入力
されており、オア回路70の出力はインバータ7
1を介して上記オア回路63a及び63bの他方
の入力端にそれぞれ入力される。
ところで、スイツチS1は第2図のロツク片3
0が環状溝26cに挿入されると閉じるロツクピ
ンスイツチである。このロツクピンスイツチS1
の出力信号はインバータ72を介して上記オア回
路70に出力されると共にインバータ73を介し
てランプ駆動回路74に出力される。このランプ
駆動回路74には上記ロツク片30が環状溝26
cから抜けているときに点灯するランプ75が接
続される。なお、上記インバータ72の出力は
LOCK信号として上記アンド回路45の他方に入
力される。
また、バツテリB(12V)の出力はリレースイ
ツチS2を介してシステム電源として出力されて
おり、このリレースイツチS2の制御はリレーコ
イルLY1に流れる電流を制御することにより行
なわれる。このリレーコイルLY1の制御は後述
する。
次に、第3図Bにおいて76はオートマチツク
レバー(図示せず)が「R」、「L」ポジシヨンに
位置するときに端子「R」、「L」側に閉じるA/
Tポジシヨンスイツチである。上記端子「R」及
び「L」はそれぞれオア回路77に接続される。
つまり、このオア回路77はオートマチツクレバ
ーが「R」あるいは「L」のポジシヨンに位置さ
れるとHレベル信号を出力する。このオア回路7
7の出力はアンド回路78の一方の入力端子に入
力される。さらに、上記アンド回路78の出力は
オア回路79の一方の入力端に入力される。ま
た、このオア回路79の他方の入力端には上記信
号SOLABが入力される。この信号SOLABはソ
レノイドコイルのあるいはbが励磁されたときに
Hレベルとなる信号である。さらに、上記アンド
回路78の出力はインバータ80を介して上記し
たA/TPS信号として出力される。このA/
TPS信号は後輪が操舵可能な状態にあるときに
Lレベルとなる信号である。さらに、上記オア回
路79の出力はアンド回路81の一方の入力端に
入力される。また、112は第2図のところで説
明した圧力スイツチで、この圧力スイツチ112
は上記高圧油路6が低圧であるときに閉じるスイ
ツチである。この圧力スイツチ112の操作信号
はインバータ82を介して上記アンド回路81の
他方の入力端に入力される。従つて、高圧油路6
が低圧であるときには圧力スイツチ112は閉じ
るためインバータ82の出力はHレベルとなる。
さらに、上記アンド回路81の出力はモノマルチ
バイブレータ83の+Tr端子に入力される。こ
のモノマルチバイブレータ83はHレベル信号が
入力されるとそのQ出力は一定時間Hレベルとな
る。つまり、その出力はHレベル信号が入力さ
れてから一定時間レベルとなつた後にHレベル復
帰する。上記出力はアンド回路84の一方の入
力端に入力され、他方の入力端には上記アンド回
路81の出力が入力される。さらに、このアンド
回路84の出力はオア回路85に入力される。こ
のオア回路85には第3図Aのインバータ68の
出力である。FAIL信号及びアンド回路45の出
力であるER信号が入力される。そして、上記オ
ア回路85の出力はインバータ86を介してナン
ド回路87aの一方の入力端に入力される。ナン
ド回路87aの出力はナンド回路87bの一方の
入力端に入力され、このナンド回路87bの出力
はナンド回路87aの他方の入力端に入力され
る。さらに、ナンド回路87bの他方の入力端に
はイニシヤルでLレベルとなる後述する信号
PRSTが入力されているため、初期状態ではナン
ド回路87aの出力はLレベル、ナンド回路87
bはHレベルとなつている。そして、上記ナンド
回路87aの出力は駆動回路88を介してブザー
89a、エラーを表示するランプ89b及びシス
テム電源を切る第3図Aに示したリレーLY1に
接続される。
さらに、上記アンド回路81の出力は駆動回路
90を介して第2図に示した油圧ポンプ2を作動
させる油圧ポンプリレー91に入力される。ま
た、上記アンド回路81の出力は駆動回路92を
介して油圧ポンプランプ93に接続される。この
油圧ポンプランプ93は油圧ポンプ2が作動され
ると点灯する。
また、94は車速センサで、この車速センサ9
4の出力は車速検出回路95に入力されて車速が
検出される。この車速検出回路95は車速を検出
し車速が低車速、つまり10Km/h以下か、車速が
高車速、つまり20Km/h以上かを比較している。
そして、この車速検出回路95は車速が低車速に
なるとHレベルとなる信号LVELは上記アンド回
路78の他方の入力端に入力される。さらに、こ
の車速検出回路95は車速が高車速になるとHレ
ベルとなる信号HVELを出力する。
また、96はイグニシヨンスイツチで、このイ
グニシヨンスイツチ96がオンするとバツテリB
が電源回路97に供給される。
なお、第3図Aにおける抵抗R3とコンデンサ
C3との接続点の電位は第3図Cのコンパレータ
98の+端子及びコンパレータ99の−端子に入
力される。つまり、このコンパレータ98は後輪
操舵センサ59の電圧が基準電圧以上になつたか
を検出してセンサ59の断線故障を検出している
もので、コンパレータ99は後輪操舵センサ59
の電圧が基準電圧以下になつたかを検出してセン
サの断線故障を検出している。そして上記コンパ
レータ98,99の出力はそれぞれオア回路10
0を介して第3図Bのオア回路85にFAIL信号
として出力される。
次に、上記のように構成されたこの考案の動作
について説明する。例えば、ハンドル38を右に
切つて前輪を右に操舵した場合における後輪の操
舵状態について説明する。ハンドル38を右に切
つていくと、ハンドル操舵角センサ41の接点a
は矢印方向に移動するため、第1のウインドコン
パレータ43に入力される電圧は大きくなる。そ
して、ハンドル38が右に180゜以上切られると、
信号HはHレベルとなる。従つて、ソレノイド駆
動回路46が駆動されてソレノイドcが励磁され
る。この結果、第2図のロツク片30が環状溝2
6から抜かれ、ピストンロツド26が左右に移動
可能状態となる。また、上記ハンドル操舵角セン
サ41の出力は電圧変換回路47により電圧が変
換されて、前輪の操舵角に基づく目標後輪操舵角
信号Vsとしてコンパレータ48の−端子に入力
されている。一方、このコンパレータ48の+端
子には後輪操舵センサ59から出力される後輪の
操舵角に比例する信号Vfが入力される。ここで、
後輪はまだ操舵されていないので、ハンドル38
が右に切られるに従つて、信号Vsは大きくなる。
そして、信号Vsが信号Vfより大きくなつてΔV=
Vf−Vsが一定値以上になるとコンパレータ48
の出力はLレベルとなる。これにより、第2のウ
インドコンパレータ49から出力される信号RL
はHレベルとなる。ここで、ハンドル38が右に
切られると第1のウインドコンパレータ43から
出力される信号AはHレベルとなつている。従つ
て、アンド回路52から出力される信号FがHレ
ベルとなる。
また、上記ハンドル操舵角センサ41の出力は
操舵方向検出回路56に入力されているためその
出力信号DRはHレベルに、出力信号DLはLレベ
ルとなる。
さらに、上記信号Fはオア回路58aを介して
信号Iとして出力される。この信号Iはアンド回
路64aの一方の入力端に入力される。このアン
ド回路64aの他方の入力端にHレベル信号が入
力されていれば、アンド回路64aの出力はHレ
ベルとなる。ここで、第1のウインドコンパレー
タ43から出力される信号Hは上記したようにH
レベルであるために、アンド回路65aの出力は
Hレベルとなる。従つて、ソレノイド駆動回路6
6aによりソレノイドコイルaが励磁される。こ
のソレノイドコイルaが励磁されると上記したよ
うに後輪は左に操舵される。そして後輪が左に操
舵されると後輪操舵センサ59の接点Cが矢印方
向に移動するため、その発生電圧は上昇する。こ
の結果、コンパレータ48の+端子に入力される
信号Vfは上昇してΔV=Vf−Vsが一定値以下にな
ると後輪の操舵は停止する。つまり、第5図に示
すようにハンドル38が右に180゜切られると、後
輪は左に2.5゜操舵されて停止する。ここで、アン
ド回路65aの出力がHレベルとなると信号
SOLABはHレベルとなる。
なお、上記したように第1のウインドコンパレ
ータから出力される信号HがHレベルとなつてソ
レノイドcが励磁されて、ロツク片30が環状溝
26から抜けるとロツクピンスイツチS1は開と
なるため、インバータ72の出力であるLOCK信
号はLレベルとなる。そして、このLOCK信号は
インバータ73により反転されるため、ランプ駆
動回路74が駆動されて、ロツク片30が抜けて
いることを確認するランプ75が点灯する。一
方、ソレノイドcを励磁開始してから一定時間経
てもロツク片30が環状溝26から抜けないと、
ロツクピンスイツチS1は閉じたままであるた
め、LOCK信号はHレベルである。従つて、アン
ド回路45の出力はHレベルとなり信号ERがH
レベルとなる。この信号ERがHレベルとなると、
第3図Bのオア回路85の出力はHレベルとなつ
て、ナンド回路87aの出力がHレベルとなる。
これにより、駆動回路88によりブザー89aが
報音し、エラーを表示するランプ89bが点灯し
て、リレーコイルLY1が励磁される。このリレ
ーコイルLY1が励磁されると、第3図Aのリレ
ースイツチS2がオフして、バツテリBの電圧は
システムに供給されなくなり、後輪の操舵は中止
される。
なお、上記コンパレータ48から出力される
ΔV、つまり前輪操舵角に基づく目標後輪操舵角
と後輪の操舵角の差が1.5度以上になると、第3
のウインドコンパレータ54の出力信号KはHレ
ベルとなる。つまり、急ハンドルをして前輪の操
舵角が急に大きくなつて後輪の操舵が追従できな
い場合である。この場合には、上記信号Kはイン
バータ71、オア回路63aを介してLレベル信
号としてアンド回路64aの他方の入力端に入力
される。このため、上記したように信号IがHレ
ベルであつてもアンド回路64aの出力はLレベ
ルとされ、後輪は操舵されない。
ところで、ハンドル38を180゜右に切つてすば
やく左方向に戻した場合には第2のウインドコン
パレータ49から出力される信号RRがHレベル
となつて信号DがHレベル信号として出力され
る。この信号Dはアンド回路57bに入力される
が、ナンド回路564の出力はLレベルであるた
めに、信号Jは出力されない。つまり、ハンドル
38を右に180゜切つてすばやく左方向戻しても後
輪は右には戻されないで、左に2.5゜操舵された状
態が保持される。このように、後輪操舵角のオー
バシユートが許されて、すばやくハンドル36を
切つたときの後輪のハンチングを防止している。
以下、ハンドル38がさらに右に切られるとハ
ンドル操舵角センサ41の出力電圧は上昇するた
め、コンパレータ48の−端子に入力される信号
Vsの値は上昇して、ΔV=Vf−Vsが一定値以上に
なると再度、第2のウインドコンパレータ49か
ら出力される信号RLがHレベルとなり、信号F
がHレベルとなる。以下同様にしてソレノイドコ
イルaが励磁されて後輪が左方向に操舵される。
そして、後輪操舵角センサ41の出力が上昇して
コンパレータ48の+端子に入力される信号Vf
の値は大きくなり、ΔV=Vf−Vsが一定値以下に
なつて後輪の操舵は停止される。このように、ハ
ンドル38が切られて前輪操舵角に基づく目標後
輪操舵角と後輪の操舵角の差が一定以上になると
後輪が操舵されて、後輪の操舵角が前輪の操舵角
に対応する角度まで操舵されると後輪の操舵は停
止される。そして、さらに前輪が操舵されて前輪
操舵角に基づく目標後輪操舵角と後輪の操舵角の
差が一定以上になると後輪が操舵される。これに
より、後輪は第5図の破線Aで示すようにステツ
プ状にその操舵角が制御される。
一方、ハンドル38を右に切つた状態から左に
戻していく場合の動作について説明する。この場
合にはハンドル38を左に戻すことにより、コン
パレータ48の−端子に入力される信号Vsは減
少していき、ΔV=Vf−Vsが一定値以上になる
と、コンパレータ48の出力はHレベルとなる。
従つて、第2のウインドコンパレータ49から出
力される信号RRはHレベルとなる。ここで、ハ
ンドル38はまだ右に切られているので、信号A
はHレベルである。このため、アンド回路50の
出力信号DがHレベルとなり、アンド回路57
b、オア回路58bを介して信号JがHレベルと
される。従つてアンド回路64b,65bを介し
てソレノイド駆動回路66bにHレベル信号が入
力される。従つて、ソレノイド駆動回路66bが
励磁されて上記したように後輪は右に操舵され
る。そして、後輪が右に操舵されると、後輪操舵
センサ59の接点Cは矢印と反対方向に移動する
ため、その発生電圧は下降する。この結果、コン
パレータ48の+端子に入力される信号Vfは下
降してΔV=Vf−Vsが一定値以下になると後輪の
操舵は停止する。従つて、ハンドル38を右に切
つてから左に戻す場合にも後輪は第5図の破線B
で示すようにステツプ状にその操舵角が制御され
る。
次に、ハンドル38を中立位置から左に操舵し
た場合における後輪の操舵状態について説明す
る。ハンドル38を左に切つていくと、ハンドル
操舵角センサ41の接点aは矢印と反対方向に移
動するため、第1のウインドコンパレータ43に
入力される電圧は小さくなる。そして、ハンドル
38が左に180゜以上切られると、信号HはHレベ
ルとなる。従つて、ソレノイド駆動回路46が駆
動されてソレノイドcが励磁される。この結果、
第2図のロツク片30が環状溝26から抜かれ、
ピストンロツド26が左右に移動可能状態とな
る。また、上記ハンドル操舵角センサ41の出力
は電圧変換回路47により電圧が変換されて、前
輪の操舵角に基づく目標後輪操舵角信号Vsとし
てコンパレータ48の−端子に入力されている。
一方、このコンパレータ48の+端子には後輪操
舵センサ59から出力される後輪の操舵角に比例
する信号Vfが入力される。ここで、後輪はまだ
操舵されていないので、ハンドル38が左に切ら
れるに従つて、信号Vsは小さくなる。そして、
信号Vfが信号Vsより大きくなつてΔV=Vf−Vs
が一定値以上になるとコンパレータ48の出力は
Hレベルとなる。これにより、第2のウインドコ
ンパレータ49から出力される信号RRはHレベ
ルとなる。ここで、ハンドル38が左に切られる
と第1のウインドコンパレータ43から出力され
る信号BはHレベルとなつている。従つて、アン
ド回路52から出力される信号EがHレベルとな
る。
また、上記ハンドル操舵角センサ41の出力は
操舵方向検出回路56に入力されているため、そ
の出力信号DRはLレベルに、出力信号DLはHレ
ベルとなる。
さらに、上記信号Eはオア回路58bを介して
信号Jとして出力される。この信号Jはアンド回
路64bの一方の入力端に入力される。このアン
ド回路64bの他方の入力端にHレベル信号が入
力されていれば、アンド回路64bの出力はHレ
ベルとなる。ここで、第1のウインドコンパレー
タ43から出力される信号Hは上記したようにH
レベルであるために、アンド回路65bの出力は
Hレベルとなる。従つて、ソレノイド駆動回路6
6bによりソレノイドコイルbが励磁される。こ
のソレノイドコイルbが励磁されると上記したよ
うに後輪は右に操舵される。そして後輪が右に操
舵されると後輪操舵センサ59の接点Cが矢印と
反対方向に移動するため、その発生電圧は下降す
る。この結果、コンパレータ48の+端子に入力
される信号Vfは下降してΔV=Vf−Vsが一定値以
下になると後輪の操舵は停止する。つまり、第5
図に示すようにハンドル38が左に180゜切られる
と、後輪は右に2.5゜操舵される。
以下、ハンドル38がさらに左に切られるとハ
ンドル操舵角センサ41の出力電圧は下降するた
め、コンパレータ48の−端子に入力される信号
Vsの値は下降して、ΔV=Vf−Vsが一定以上にな
ると再度、第2のウインドコンパレータ49から
出力される信号RRがHレベルとなり、信号Eが
Hレベルとなる。以下同様にしてソレノイドコイ
ルbが励磁されて後輪が右方向に操舵される。そ
して、後輪操舵角センサ41の出力が下降してコ
ンパレータ48の+端子に入力される信号Vf
値は小さくなり、ΔV=Vf−Vsが定値以下になつ
て後輪の操舵は停止される。このように、ハンド
ル38が切られて前輪操舵角に基づく目標後輪操
舵角と後輪の操舵角の差が一定以上になると後輪
が操舵されて、後輪の操舵角が前輪の操舵角に対
応する角度まで操舵されると後輪の操舵は停止さ
れる。そして、さらに前輪が操舵されて前輪操舵
角に基づく目標後輪操舵角と後輪の操舵角の差が
一定以上になると後輪が操舵される。これによ
り、後輪は第5図の破線A′で示すようにステツ
プ状にその操舵角が制御される。
一方、ハンドル38を左に切つた状態から徐々
に右に戻していく場合の動作について説明する。
この場合にはハンドル38を右に戻すことによ
り、コンパレータ48の−端子に入力される信号
Vsは上昇していき、ΔV=Vf−Vsが一定値以上に
なると、コンパレータ48の出力はLレベルとな
る。従つて、第2のウインドコンパレータ49か
ら出力される信号RLはHレベルとなる。ここで、
ハンドル38はまだ左に切られているので、信号
BはHレベルである。このため、アンド回路53
の出力信号GがHレベルとなり、アンド回路57
a、オア回路58aを介して信号IがHレベルと
される。従つてアンド回路64a,65aを介し
てソレノイド駆動回路66aにHレベル信号が入
力される。従つて、ソレノイド駆動回路66aが
励磁されて上記したように後輪は左に操舵され
る。そして、後輪が左に操舵されると、後輪操舵
センサ59の接点Cは矢印方向に移動するため、
その発生電圧は上昇する。この結果、コンパレー
タ48の+端子に入力される信号Vfは上昇して
ΔV=Vf−Vsが一定値以下になると後輪の操舵は
停止する。従つて、ハンドル38を左に切つてか
ら右に戻す場合にも後輪は第5図の破線B′で示
すようにステツプ状にその操舵角が制御される。
次に、第3図Bにおいてオートマチツクレバー
76を「R」あるいは「L」ポジシヨンに位置さ
せるとオア回路77の出力はHレベルとなる。こ
のオア回路77の出力はアンド回路78の一方の
入力端に入力されており、このアンド回路78の
他方の入力端には上記車速検出回路95からの信
号LVELが入力されている。この信号LVELは車
速が10Km/h以下の場合にはHレベルであるの
で、アンド回路78の論理が成立して、その出力
はHレベルとなる。このアンド回路78の出力は
オア回路79を介してアンド回路81の一方の入
力端に入力される。ここで、このアンド回路81
の他方の入力端には圧力スイツチ112の信号が
インバータ82を介して入力されているが、高圧
油路6が低圧であると圧力スイツチ112は閉じ
るため、この入力信号はHレベルとなる。従つて
アンド回路81の論理が成立する。つまり、オー
トマチツクレバー76を「R」ポジシヨンに位置
させて自動車を後進させて車庫入れする場合や、
「L」ポジシヨンに位置させて自動車を縦列駐車
状態から発進する場合には後輪を操舵して大きく
旋回する必要が生じる。オートマチツクレバー7
6がこのような「R」ポジシヨンあるいは「L」
ポジシヨンに位置され、高圧油路6が低圧である
と以下に述べるように油圧ポンプ2を作動させて
高圧油路6の圧油が高圧にされる。つまり、アン
ド回路81の論理が成立すると、駆動回路90及
び91が作動して油圧ポンプリレー91が励磁さ
れ、油圧ポンプ2が作動していることを示す油圧
ポンプランプ93が点灯する。上記油圧ポンプリ
レー91が励磁されるとモータ1により油圧ポン
プ2が作動されて高圧油路6の圧油が高圧にされ
る。ところで、上記アンド回路81がHレベルに
なるとモノマルチバイブレータ83はセツトされ
る。このモノマルチバイブレータ83の出力は
上記アンド回路81の出力がHレベルになつてか
ら一定時間Lレベルとなつた後にHレベルに復帰
する。つまり、油圧ポンプ2が作動されて高圧油
路6の油圧が高くなるとインバータ82に出力は
Lレベルとなつてアンド回路81の出力もLレベ
ルとなり、油圧ポンプ2の作動は停止される。ま
た、自動車が走り出して信号LVELがLレベルと
なるとアンド回路78の出力はLレベルとなるた
め、信号A/TPSはHレベルとなる。この信号
A/TPSはオア回路70、インバータ71、オ
ア回路63a及び63bを介してアンド回路64
a及び64bに入力されるため後輪の操舵は禁止
される。しかし、アンド回路81の出力がHレベ
ルとなつてから一定時間経つても高圧油路6の油
圧が高くならないとインバータ82の出力はHレ
ベルの状態が保持される。従つて、一定時間後に
アンド回路84の論理が成立して、その出力はH
レベルとなる。従つて、ナンド回路87aにはL
レベル信号が入力されて、その出力はHレベルに
なる。従つて、駆動回路88が駆動されてブザー
89aが報音されランプ89bが表示されて、リ
レーコイルLY1が励磁される。このリレーコイ
ルLY1が励磁されるとリレースイツチS2が開
き、バツテリBはシステム電源として供給されな
くなる。従つて、後輪の操舵は中止される。
ところで、第3図AのソレノイドコイルBが×
印Fのところで断線したとすると、コンパレータ
67の出力はLレベルとなり、信号FAILはHレ
ベルとなる。この信号FAIL信号がHレベルとな
ると、第3図Bのオア回路85の出力がHレベル
となつて、ナンド回路87aの出力がHレベルと
なる。これにより、駆動回路88によりブザー8
9aが報音し、エラーを表示するランプ89bが
点灯して、リレーコイルLY1が励磁される。こ
のリレーコイルLY1が励磁されると、第3図A
のリレースイツチS2がオフしてバツテリBの電
圧はシステムに供給されなくなり、後輪の操舵は
中止される。
さらに、第3図Aの後輪操舵センサ59が×印
Gのところで断線したとすると、第3図Cのコン
パレータ99の出力がHレベルとなつて信号
FAILがオア回路100を介して出力される。ま
た、後輪操舵センサ59が×印Hのところで断線
したとすると、第3図Cのコンパレータ98の出
力がHレベルとなつて信号FAILがオア回路10
0を介して出力される。従つて、信号FAILがH
レベルとなると、上記したようにブザー89aが
報音して、ランプ89bが点灯し、バツテリBの
電圧はシステムに供給されなくなり後輪の操舵は
中止される。
なお、上記実施例においてはソレノイドコイル
bについてのみ断線を検出するようにしたが、ソ
レノイドコイルa,cについても同様に断線を検
出できるようにコンパレータ及びインバータを設
けるようにしても良い。
また、ソレノイドコイルbの抵抗が大きい場合
にはインバータ68の次にアンド回路を設け、こ
のアンド回路にアンド回路65bの出力を反転し
て入力させるようにしても良い。
さらに、上記実施例はオートマチツク車のオー
トマチツクレバーが「R」あるいは「L」ポジシ
ヨンのときに後輪を操舵可能とするようにした
が、オートマチツクレバーが「P」あるいは
「N」ポジシヨンのときに後輪を操舵可能になる
ようにしても良い。さらに、マニユアル車におい
てはシフトレバーが「1」(ロー)あるいは「R」
のときに後輪を操舵可能とするようにしても良
い。
以上詳述したように本考案によれば、シフトレ
バーの位置が後退あるいは低速段にある時に、ス
テツプ状に後輪の舵角が前輪とは逆方向に制御可
能とし、しかも後輪舵角のオーバシユートを許容
して制御動作のハンチングを防止することができ
るリヤステアリング制御装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る自動車の後輪操舵装置
の一実施例を示す斜視図、第2図はその中立時の
状態を示す油圧回路図、第3図は制御回路を示す
図、第4図A〜Cは第1ないし第4のウインドコ
ンパレータの入出力特性を示す図、第5図は後輪
の操舵状態を説明するための図である。 41……ハンドル操舵センサ、43……第1の
ウインドコンパレータ、46……ソレノイド駆動
回路、47……電圧変換回路、48……コンパレ
ータ、49……第2のウインドコンパレータ、5
9……後輪操舵センサ、66a,66b……ソレ
ノイド駆動回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前輪の操舵角を検出する前輪操舵角検出手段
    と、後輪の操舵角を検出する後輪操舵角検出手段
    と、後輪を操舵する後輪操舵手段と、シフトレバ
    ーの位置が後退あるいは低速段にあるかを検出す
    るポジシヨン検出手段と、上記前輪操舵角検出手
    段で検出される前輪の操舵角に基づいて演算され
    後輪を前輪とは逆相方向に操舵するための目標後
    輪操舵角と上記後輪操舵角検出手段で検出される
    後輪の操舵角とを比較する比較手段と、この比較
    手段の出力が所定値を越えるとこの比較手段の出
    力が上記所定値以下になるまで上記後輪操舵手段
    を駆動して後輪を操舵する制御手段と、上記ポジ
    シヨン検出手段によりシフトレバーの位置が後退
    あるいは低速段以外にあると検出された場合に上
    記制御手段による後輪の操舵を禁止する手段とを
    具備してなるリヤステアリング制御装置。
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JPS5977972A (ja) * 1982-10-28 1984-05-04 Mazda Motor Corp 車両の4輪操舵装置

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