JPH0142734Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガスレンジ用コンロガード詳しくは、
レンジの後部および側面部にＬ字型をなして立設
されるコンロガードに関するものである。

（従来の技術） 周知の通り、調理時においてガスレンジの周囲
に油の飛散を防止するため、アルミニウム薄板に
よつて形成されたコンロガードが一般家庭におい
ても広く使用されている。そして一般的なコンロ
ガードは刊行物を提示するまでもなく一枚のアル
ミニウム薄板をＬ字状あるいは横コ字状に折り曲
げその下部を永久磁石片によつてガスレンジの側
面に吸着して立設するようになつている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来のコンロガードはそのコンロ
ガードの全重量を２〜３個の永久磁石片の吸着力
のみによつて支持立設しているため、コンロガー
ドに僅かな外力が作用した場合においてもコンロ
ガードの姿勢が乱れ、ときには永久磁石片の吸着
面がガスレンジから外れて倒れるという事態がし
ばしば生じる。このような事態は永久磁石片の数
を増加したりあるいは吸着力の大きい永久磁石を
使用することによつて回避することができるが、
著しく不経済となりコンロガードが高価となる。

本考案は上記した従来のコンロガードの問題点
を解決することを目的としてなされたものであ
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案のコンロガードは、第１図にその展開状
態を示しているように、Ｌ字状に折り曲げられた
際に直角方向となるガード面１Ａと１Ｂとの間に
上下方向に延びる帯状のコーナー面２を設けると
ともに、該コーナー面２の両側に折り曲げ線条部
３，３を形成し、該コーナー面２の下部に上記ガ
ード面１Ａ，１Ｂのガスレンジ側面への当接面４
Ａ，４Ｂを分断して形成した凹部５を設けてな
り、上記折り曲げ線条部３，３をそれぞれ鈍角に
折り曲げてガード面１Ａ，１Ｂを直角となした
際、該コーナー面２の下縁６がガスレンジのコー
ナー上面に載された状態で永久磁石片７，７によ
り吸着保持されるようになしたものである。

（作用） コーナー面２の両側の折り曲げ線条部３，３を
それぞれ鈍角に折り曲げてガード面１Ａ，１Ｂを
直角となし、当接面４Ａ，４Ｂをガスレンジの側
面に吸着してコンロガードを立設した際、第３図
に示したように上記コーナー面２の下縁６がガス
レンジ８の上面コーナーに載置されてコンロガー
ド主体９の重量の１部がガスレンジ８に支持さ
れ、永久磁石片７，７の負荷が減少される。

（実施例） 図面は本考案の実施例を示しているものであ
り、第１図は展開状態の正面図、そして第２図は
第１図のＡ−Ａ線断面図を示している。コンロガ
ードは一枚のアルミニウム薄板によつて形成さ
れ、前記したように一方のガード面１Ａと他方の
ガード面１Ｂとの間には縦長帯状のコーナー面２
が介設されている。該コーナー面２の両側に折り
曲げ線条部３，３が形成され、左右のガード面１
Ａ，１Ｂはこの折り曲げ線条部３，３から折り曲
げられて所望のＬ字状のコンロガードが形成され
る。該コーナー面２の下方には、左右のガード面
１Ａ，１Ｂの下部に連設されたガスレンジ側面へ
の当接面４Ａ，４Ｂを分断する凹部５が形成さ
れ、該コーナー面２の下縁６はガード面１Ａ，１
Ｂと当接面４Ａ，４Ｂの境界部域において水平方
向に延びている。そしてガスレンジ側面への吸着
作用をする永久磁石片７，７は、左右の当接面４
Ａ，４Ｂのそれぞれ外側寄りに配設されている。
図中１０はガード面１Ａ，１Ｂ及びコーナー面２
の周縁に沿つて形成された断面半円形の補強リ
ブ、そして１１，１１はガード面１Ａ，１Ｂの上
下部分において縦方向に延びる補強突条である。
また１２は該上下の補強突条１１，１１間におい
て水平方向に延びる断面半円形のリブであり、こ
のリブ１２，１２はガード面１Ａ，１Ｂに飛散し
た油滴の下方への落下を一時的に阻止する作用を
も奏するものである。

（考案の効果） このように本考案によるコンロガードは、Ｌ字
状に折り曲げられた際に直角方向となるガード面
１Ａと１Ｂとの間に上下方向に延びる帯状のコー
ナー面２が設けられて該コーナー面２の両側に折
り曲げ線条部３，３が形成され、該コーナー面２
の下部に、上記ガード面１Ａ，１Ｂのガスレンジ
側面への当接面４Ａ，４Ｂが分断された凹部５が
設けられ、該当接面４Ａ，４Ｂの適所に永久磁石
片７，７が配設されてなるものであるから、コー
ナー面２の両側の折り曲げ線条部３，３をそれぞ
れ鈍角に折り曲げてガード面１Ａ，１Ｂを直角と
なし、当接面４Ａ，４Ｂをガスレンジの側面に対
接して永久磁石片７，７によつてコンロガードを
立設すれば、第３図に示したように上記コーナー
面２の下縁６がガスレンジ８の上面コーナーに載
置された状態となすことができる。これによりコ
ンロガード８の重量の１部がガスレンジ８の上面
によつて支持されるから永久磁石片７，７への負
荷が減少し、吸着効果が著しく向上してコンロガ
ードの立設姿勢が従来よりも格段に安定し、コン
ロガードに多少の外力が作用してもその立設姿勢
が乱れず、頗る好都合である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであつて第
１図は展開状態の正面図、第２図は第１図のＡ−
Ａ線断面図、そして第３図は使用状態を示した斜
視図である。 １Ａ，１Ｂ……ガード面、２……コーナー面、
３……折り曲げ線条部、４Ａ，４Ｂ……ガスレン
ジ側面への当接面、５……凹部、６……コーナー
面の下縁、７……永久磁石片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字状に折り曲げられた際に直角方向となるガ
   ード面１Ａ，１Ｂとの間に上下方向に延びる帯状
   のコーナー面２が設けられて該コーナー面２の両
   側に折り曲げ線条部３，３が形成され、該コーナ
   ー面の下部に、上記ガード面１Ａ，１Ｂのガスレ
   ンジ側面への当接面４Ａ，４Ｂが分断された凹部
   ５が設けられ、該当接面４Ａ，４Ｂの適所に永久
   磁石片７，７が配設されてなるガスレンジにおけ
   るコンロガード。