JP2845764B2 - 天井パネルの取り付け構造 - Google Patents

天井パネルの取り付け構造

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JP2845764B2 JP6248971A JP24897194A JP2845764B2 JP 2845764 B2 JP2845764 B2 JP 2845764B2 JP 6248971 A JP6248971 A JP 6248971A JP 24897194 A JP24897194 A JP 24897194A JP 2845764 B2 JP2845764 B2 JP 2845764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の天井を多数の天
井パネルで形成するに際し、端部に位置する天井パネル
を支持するための天井パネルの取り付け構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種天井パネルの取り付け構造
の一例としては、平面形状が矩形の各天井パネルの4辺
をそれぞれ野縁に対しビス止めして行なうようにしたも
のが知られている。
【0003】具体的には、隣り合う天井パネルの辺同士
が互いに重なった状態で、野縁に対しビス止めしてい
る。しかしながら、上記従来の構成では、ビス止め箇所
が非常に多く、天井パネルの取り付けに手間が掛かり、
作業能率が悪いという問題があった。
【0004】そこで、ビス止め箇所を少なくするため
に、野縁などの取り付け金具にビス止めにて天井パネル
取り付け部材を取り付け、天井パネルの両側を天井パネ
ル取り付け部材に係合させて支持させることも考えられ
る。この場合、室内壁面の位置に寸法誤差などが生じる
と、室内壁面の位置で天井パネルの一側を天井パネル取
り付け部材に係合させることができず、仮に天井パネル
の一側を天井パネル取り付け部材に係合させるようにす
れば、天井パネルの一側と室内壁面との間に隙間が生じ
るという問題がある。それを解決する方法として、室内
壁面での天井パネルの支持は前述のような天井パネル取
り付け部材で行なわず、別途幅木などで受けて行なう方
法も考えられるが、天井パネルを両側から挟む構成では
ないので、振動などによって天井パネルが幅木などから
外れ落ちるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、天井パネルの取り付けをビス止め
箇所を少なくして効率良く行なえるようにするととも
に、室内壁面位置で天井パネルの支持を確実に行なえる
ようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、野縁などの取り付け金具の底面に重なって
ビス止めにて固定される水平板部と、この水平板部の長
さ方向に沿う1辺に連設され天井パネルの対向する1つ
の辺に上側に折れ曲がるように連設された折曲片に重な
る折曲片と、前記水平板部と折曲片との間に形成された
溝部とを備えてなる天井パネル取り付け部材の前記溝部
内に前記天井パネルの前記折曲片の上端の水平な折曲片
を位置させた状態で前記天井パネルの対向する1つの辺
に上側に折れ曲がるように連設された前記折曲片を天井
パネル取り付け部材の前記折曲片に固着させて一体化
し、天井パネル取り付け部材の水平板部を野縁などの取
り付け金具の底面に重ねてビス止めにて固定した状態で
前記溝部内に前記天井パネルの1つの辺に隣接する天井
パネルの対向する他の辺に連設された水平な折曲片を重
ねた状態で位置させるようにした天井パネルの取り付け
構造であって、室内壁面位置に近接する天井パネル部分
を幅木で受けるとともに幅木に設けた弾性体に食い込ま
せるように構成したものである。
【0007】
【作用】この構成により、野縁などの取り付け金具にビ
ス止めにて互いに平行に取り付けられた天井パネル取り
付け部材に対し、各天井パネルを対向する2つの辺でも
って支持するようにして天井パネルの取り付けをビス止
め箇所を少なくして効率良く行なえるようにした天井パ
ネルの取り付け構造において、室内壁面位置に近接する
天井パネル部分を幅木で受けるとともに幅木に設けた弾
性体に食い込ませるようになっているので、室内壁面位
置に近接する天井パネル部分を幅木で受けるだけのよう
な、振動などによって天井パネルが幅木から外れ落ちる
という問題がなく、室内壁面位置で天井パネルの支持を
確実に行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。先ず、図1〜図5に示す第1実施例につ
いて説明すると、1は底面形状が正方形でアルミニウム
などの金属あるいは合成樹脂からなる天井パネルで、4
つの辺の内3つの辺において上側に且つ外側に傾斜して
折れ曲がる折曲片2a〜4aおよびこの折曲片2a〜4
aの上端に内側に水平に折れ曲がる折曲片2b〜4bが
連設され、残りの1つの辺において上側に且つ外側に傾
斜して折れ曲がる折曲片5aおよびこの折曲片5aの上
端に外側に水平に折れ曲がる折曲片5bが連設されてい
る。
【0009】6は室内の上端に吊り下げボルトなどを介
して支持された長尺状の野縁で、この野縁6の底面には
アルミニウムによって作られた天井パネル取り付け部材
7が取り付けられる。この天井パネル取り付け部材7
は、前記天井パネル1を多数取り付けて天井を形成する
ために必要なものであって、多数の天井パネル1が並べ
られた状態において天井パネル1の前記残りの1つの辺
およびこの辺に対向する1つの辺に沿って位置するよう
に野縁6に取り付けられ、この天井パネル取り付け部材
7の長さは、天井パネル1の前記残りの1つの辺および
この辺に対向する1つの辺を除く他の2つの辺に設けた
前記折曲片2a,2bおよび4a,4bに当接しないよ
うに天井パネル1の両端部を除く中間部の長さに設定さ
れている。
【0010】そして、天井パネル取り付け部材7は前記
野縁6の底面に重なってビス8にて固定される水平板部
7aと、この水平板部7aの長さ方向に沿う1辺に連設
され前記天井パネル1の前記残りの1つの辺に対向する
1つの辺に連設された折曲片3aに重なるようにするた
めに傾斜する折曲片7bと、前記水平板部7aと折曲片
7bとの間に形成された溝部7cとを備えている。
【0011】従って、天井パネル1を取り付ける場合
は、各天井パネル1の前記残りの1つの辺に対向する1
つの辺に連設された折曲片3aを天井パネル取り付け部
材7の折曲片7bに重ね、且つ折曲片3bを前記溝部7
c内に位置させた状態で折曲片3aと折曲片7bとの重
なり部を接着剤などで固着させて天井パネル取り付け部
材7と天井パネル1を一体化させるとともに、天井パネ
ル取り付け部材7の水平板部7aを前記野縁6の底面に
重ねてビス8にて固定する。また、この天井パネル1の
前記残りの1つの辺に対向する1つの辺に隣接する天井
パネル1の前記残りの1つの辺に連設された折曲片5a
の上端に連設された折曲片5bを前記折曲片3bの上に
重ねて前記溝部7c内に位置させる。
【0012】これにより、1枚の天井パネル1は前記残
りの1つの辺およびこの辺に対向する1つの辺において
前記天井パネル取り付け部材7で支持されることにな
る。以上の要領で多数の天井パネル1を取り付けたと
き、前記残りの1つの辺およびこの辺に対向する1つの
辺が一直線状に並ぶようになる。
【0013】ところで、室内壁面位置での天井パネル1
の1つの辺の支持は室内壁面上部に室内全周に亘って設
けられた幅木9によって受けられる。幅木9は断面がほ
ぼL型を呈し、室内壁面10にビス11にて止められる鉛直
方向に向く板部12と、この板部12の下端に直角に連設さ
れた水平な板部13と、この板部13の先端から直角に立ち
上がる小さな板部14とから構成され、アルミニウムなど
によって作られている。そこで、室内壁面位置に近接す
る天井パネル1の1つの辺は幅木9の前記板部14上で受
けられる。幅木9には鉛直方向に向く板部12の内面にス
ポンジなどの弾性体15が接着剤などを介して装着され、
室内壁面位置に近接する天井パネル1の1つの辺は弾性
体15に食い込み、弾性支持されるようになっている。
【0014】なお、天井パネル1は前述のように、4つ
の辺の内3つの辺において前記折曲片2a〜4aおよび
この折曲片2a〜4aの上端に内側に水平に折れ曲がる
折曲片2b〜4bが連設され、残りの1つの辺において
前記折曲片5aおよびこの折曲片5aの上端に外側に水
平に折れ曲がる折曲片5bが連設されていることから、
室内壁面のある位置によっては折曲片2a〜4aと折曲
片2b〜4bとの繋がり部が前記弾性体15に食い込み
(図3参照)、また室内壁面の別の位置によっては折曲
片5bの先端が弾性体15に食い込むものである(図5参
照)。
【0015】以上、第1実施例について述べたが、この
第1実施例の天井パネル取り付け部材7に代えて、図6
に示す第2実施例の天井パネル取り付け部材7を用いる
ことも可能である。この第2実施例の天井パネル取り付
け部材7は水平板部7aの裏面の幅方向中央において下
向きの凸条部7dを一体に設けてあり、前記溝部7c内
に前記折曲片3bおよび折曲片5bを重ねた状態で位置
させたとき、上側の折曲片5bの上面に凸条部7dの先
端が当接するようになっている。
【0016】また、前記第1実施例では折曲片3aと折
曲片7bとの重なり部を接着剤などで固着させている
が、必ずしも接着剤などで固着させなくても良い。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、野縁など
の取り付け金具にビス止めにて互いに平行に取り付けら
れた天井パネル取り付け部材に対し、各天井パネルを対
向する2つの辺でもって支持するようにして天井パネル
の取り付けをビス止め箇所を少なくして効率良く行なえ
るようにした天井パネルの取り付け構造において、室内
壁面位置に近接する天井パネル部分を幅木で受けるとと
もに幅木に設けた弾性体に食い込ませるようになってい
るので、室内壁面位置に近接する天井パネル部分を幅木
で受けるだけのような、振動などによって天井パネルが
幅木から外れ落ちるという問題がなく、室内壁面位置で
天井パネルの支持を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における天井パネルの取り
付け構造を示す底面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】同要部拡大断面図である。
【図4】図1のY−Y拡大断面図である。
【図5】図1のZ−Z拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施例における天井パネルの取り
付け構造を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 天井パネル 2a,2b 折曲片 3a,3b 折曲片 4a,4b 折曲片 5a,5b 折曲片 6 野縁 7 天井パネル取り付け部材 7a 水平板部 7b 折曲片 7c 溝部 7d 凸条部 8 ビス 9 幅木 10 室内壁面 11 ビス 12,13,14 板部 15 弾性体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野縁などの取り付け金具の底面に重なっ
    てビス止めにて固定される水平板部と、この水平板部の
    長さ方向に沿う1辺に連設され天井パネルの対向する1
    つの辺に上側に折れ曲がるように連設された折曲片に重
    なる折曲片と、前記水平板部と折曲片との間に形成され
    た溝部とを備えてなる天井パネル取り付け部材の前記溝
    部内に前記天井パネルの前記折曲片の上端の水平な折曲
    片を位置させた状態で前記天井パネルの対向する1つの
    辺に上側に折れ曲がるように連設された前記折曲片を天
    井パネル取り付け部材の前記折曲片に固着させて一体化
    し、天井パネル取り付け部材の水平板部を野縁などの取
    り付け金具の底面に重ねてビス止めにて固定した状態で
    前記溝部内に前記天井パネルの1つの辺に隣接する天井
    パネルの対向する他の辺に連設された水平な折曲片を重
    ねた状態で位置させるようにした天井パネルの取り付け
    構造であって、室内壁面位置に近接する天井パネル部分
    を幅木で受けるとともに幅木に設けた弾性体に食い込ま
    せるように構成したことを特徴とする天井パネルの取り
    付け構造。
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