JPH0141298B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0141298B2
JPH0141298B2 JP56157449A JP15744981A JPH0141298B2 JP H0141298 B2 JPH0141298 B2 JP H0141298B2 JP 56157449 A JP56157449 A JP 56157449A JP 15744981 A JP15744981 A JP 15744981A JP H0141298 B2 JPH0141298 B2 JP H0141298B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
sucrose fatty
acid ester
thiokolate
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56157449A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5860944A (ja
Inventor
Toshio Takemori
Kenji Takimoto
Masahiro Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lotte Co Ltd
Original Assignee
Lotte Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lotte Co Ltd filed Critical Lotte Co Ltd
Priority to JP56157449A priority Critical patent/JPS5860944A/ja
Publication of JPS5860944A publication Critical patent/JPS5860944A/ja
Publication of JPH0141298B2 publication Critical patent/JPH0141298B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、耐焼成温度チヨコレートに関し、
更に詳細にはHLB10以上の蔗糖脂肪酸エステル
を配合することを特徴とする耐焼成温度チヨコレ
ートに関するものである。 更に、この発明は前記耐焼成温度チヨコレート
を焼菓子用ドウに混入して焼成し、原料チヨコレ
ートの物性と形が保持されたチヨコレート入り焼
菓子に関するものである。 従来、耐熱チヨコレートまたは耐高温チヨコレ
ートという表現のチヨコレートに関し知られてい
るが、この場合は常温に対する耐熱、耐高温を意
味し、大体35〜40℃に耐えることを示すものであ
つた。本願発明の耐焼成温度チヨコレートは焼菓
子などの焼成温度、すなわち、150〜200℃位の温
度に耐えるチヨコレートを意味する。 従来、蔗糖脂肪酸エステルはチヨコレート用乳
化剤として、レシチンと共に配合使用され、精練
時の粘度低下に利用されている。この目的に
HLB7〜9の蔗糖脂肪酸エステルが好適で、これ
より小さくても大きくても効果は減少する所よ
り、HLB7〜9の蔗糖脂肪酸エステルが広く使用
されている。 その他、ブルームを防止し低粘度、光沢のすぐ
れた耐熱保形性良好なチヨコレートの製造方法と
してHLB5〜9の蔗糖脂肪酸エステル利用の発明
(特公昭49−28990)、また、高ミルク含量のミル
クチヨコレートにHLB5以下の蔗糖脂肪酸エステ
ルを添加して品質の改良をする発明(特公昭45−
13428)、およびHLB5以下の蔗糖脂肪酸エステル
により吸湿性原料の吸湿防止並びにチヨコレート
の粘度低下用にHLB7〜9を併用する発明(特公
昭52−12267)が公知である。 しかし、HLB10以上の親水性の大きな蔗糖脂
肪酸エステル使用の効果についての報告は見当ら
ない。唯、ココア粉にHLB115の蔗糖脂肪酸エス
テルを添加すると沈殿がおそく長時間液中に粒子
が懸濁する報告があるにすぎない。 本発明者等はHLB10以上の蔗糖脂肪酸エステ
ルをチヨコレートに使用する時、顕著に耐熱性が
向上し、焼成温度である150〜200℃においても形
崩れ、油滲み、硬化を生ぜず、チヨコレート本来
の滑らかさを保持する効果のあることを見出しこ
の発明を完成した。 従つて、この発明に係る耐焼成温度チヨコレー
トを焼菓子に配合する時、最もその効果を発揮で
き、仕上り焼菓子中に所望のチヨコレート粒の混
入された焼菓子を得ることができる。このような
焼菓子は従来の耐熱または耐高温チヨコレート技
術をもつてしては実施不可能なことで、焼菓子に
後からチヨコレートを表面に塗布するのと異な
り、製造工程も短縮できるし、特殊なチヨコレー
ト効果の付与された新規な焼菓子を完成した。 すなわち、この発明はHLB10以上、好適には
14〜16の蔗糖脂肪酸エステルを0.1〜0.7重量%、
好適には0.2〜0.5重量%配合して得られる耐焼成
温度チヨコレートを特徴とし、更にここに得られ
たチヨコレートの所定成形物を焼菓子ドウに混入
して焼成し、原料チヨコレートの物性と形が保持
されたチヨコレートの混入された焼菓子を特徴と
する。 この発明に使用される蔗糖脂肪酸エステルは
HLB10以上、好適には14〜16の親水性の高いも
のが使用される。HLB10以下では効果は出ず、
HLB16以上のものは現在市場に存在しない。使
用量はチヨコレートに対し0.1〜0.7重量%、好適
には0.2〜0.5重量%であつて、0.1%以下では効果
がなく、0.7%以上では耐焼成温度の効果は変ら
ないが、チヨコレートの流動性が悪くなり粘度が
上昇し、一方チヨコレートの味が悪くなり実用的
でない。 この発明のHLB10以上の蔗糖脂肪酸エステル
の使用に際し、使用する砂糖とよく混合し、その
後カカオマス、粉乳、着香料および半分の油脂を
混合してロール掛けし、精練する。粘度が高すぎ
る場合は、従来のチヨコレートのようにレシチン
を添加し粘度を下げることができる。この場合の
レシチンの使用量は0.5重量%以下でよい。 乳化剤以外のチヨコレート成分の処方および精
練条件は従来のチヨコレート製造に準じて実施で
きる。 この発明のチヨコレートにおいては、テンパリ
ング工程は必要とされない。 精練されたチヨコレートは所望の大きさに成形
して焼菓子ドウに配合し焼成する。この発明のチ
ヨコレートに組合わせる焼菓子として特別な条件
はないが、唯、余り高温で焼成するものおよび脂
肪分の少ない生地のものは好ましくない。焼成温
度は一般的な150〜200℃が好適である。 次に、実施例並びに比較例によりこの発明を具
体的に説明する。 実施例 1 カカオマス 25 重量部 油脂(植物性油脂およびココアバター)
20 〃 砂 糖 44 〃 粉 乳 10 〃 着 香 料 0.1 〃 蔗糖脂肪酸エステル HLB16 0.5 〃 レシチン 0.2 〃 先ず、砂糖と蔗糖脂肪酸エステルをよく混和
し、その後、カカオマス、粉乳、着香料および半
分の油脂を混合して、これをロールにて常法に従
つて磨砕する。これに残余の油脂およびレシチン
を添加して常法により精練し本発明に係るチヨコ
レートを得た。 比較例 1 カカオマス 25 重量部 油脂(植物性油脂およびココアバター)
20 〃 砂 糖 44 重量部 粉 乳 10 〃 着 香 料 0.1 〃 レシチン 0.4 〃 実施例1の蔗糖脂肪酸エステル配合工程以外は
同様に実施してチヨコレートを得た。 比較例 2 カカオマス 25 重量部 油脂(植物性油脂およびココアバター)
20 〃 砂 糖 44 〃 粉 乳 10 〃 着 香 料 0.1 〃 蔗糖脂肪酸エステル HLB9 0.5 〃 実施例 2 小 麦 粉 100 重量部 砂 糖 40 〃 シヨートニング 20 〃 飴 5 重量部 重 曹 0.4 〃 炭酸アンモニウム 0.4 〃 食 塩 0.5 〃 水 18 〃 上記原料をミキサでよく混練しビスケツト用ド
ウを得、これに実施例1、比較例1および2で得
たチヨコレートを直径約8mmのチヨコレートチツ
プに成形し、ビスケツトドウとチヨコレートチツ
プを70:30の割合で混合しビスケツトに成形して
200℃で18分間焼成した。得られたビスケツト中
のチヨコレートにつき比較した結果は次の通りで
ある。
【表】
【表】 この発明によると、焼成温度150〜200℃におい
ても形崩れ、油滲み、硬化を生ぜず、チヨコレー
ト本来の滑らかさを保持するチヨコレートが得ら
れ、このチヨコレートを配合して焼成した焼菓子
は、従来得ることのできなかつた形態であるチヨ
コレート成形物の配合された焼菓子が得られる。 以上、本発明の好適な実施例について説明した
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において
種々の変化をなし得ることは勿論である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 HLB10以上の蔗糖脂肪酸エステルを0.1〜0.7
    重量%配合することを特徴とする耐焼成温度チヨ
    コレート。 2 蔗糖脂肪酸エステルのHLBが14〜16である
    特許請求の範囲第1項記載の耐焼成温度チヨコレ
    ート。 3 蔗糖脂肪酸エステルの使用量が0.2〜0.5重量
    %である特許請求の範囲第1項記載の耐焼成温度
    チヨコレート。 4 HLB10以上の蔗糖脂肪酸エステルを0.1〜0.7
    重量%配合して得られるチヨコレートの所定成形
    物を焼菓子ドウに混入して焼成し、原料チヨコレ
    ートの物性と形が保持されたチヨコレートの混入
    された焼菓子。 5 蔗糖脂肪酸エステルのHLBが14〜16である
    特許請求の範囲第4項記載の焼菓子。 6 蔗糖脂肪酸エステルの使用量が0.2〜0.5重量
    %である特許請求の範囲第4項記載の焼菓子。
JP56157449A 1981-10-05 1981-10-05 耐焼成温度チヨコレ−トおよびこれを混入した焼菓子 Granted JPS5860944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56157449A JPS5860944A (ja) 1981-10-05 1981-10-05 耐焼成温度チヨコレ−トおよびこれを混入した焼菓子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56157449A JPS5860944A (ja) 1981-10-05 1981-10-05 耐焼成温度チヨコレ−トおよびこれを混入した焼菓子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5860944A JPS5860944A (ja) 1983-04-11
JPH0141298B2 true JPH0141298B2 (ja) 1989-09-05

Family

ID=15649897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56157449A Granted JPS5860944A (ja) 1981-10-05 1981-10-05 耐焼成温度チヨコレ−トおよびこれを混入した焼菓子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5860944A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07108183B2 (ja) * 1987-03-12 1995-11-22 不二製油株式会社 チヨコレ−ト利用食品の製造法
JPH0783679B2 (ja) * 1987-08-05 1995-09-13 三菱化学株式会社 ファットブル−ム防止剤
JP2516279B2 (ja) * 1990-11-06 1996-07-24 不二製油株式会社 冷菓用チョコレ―ト類の製造法
WO2005029970A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-07 Fuji Oil Company, Limited 焼成等加熱用油性食品素材
KR102272636B1 (ko) 2013-03-12 2021-07-02 후지세유 그룹 혼샤 가부시키가이샤 소성용 초콜릿류 식품 및 그 제조법
WO2014141733A1 (ja) * 2013-03-12 2014-09-18 不二製油株式会社 焼成用チョコレート様食品およびその製造法
US20160088856A1 (en) * 2013-04-22 2016-03-31 Meiji Co., Ltd. Baked fat-based confectionery and method for manufacturing same
JP6240020B2 (ja) * 2014-04-03 2017-11-29 日東富士製粉株式会社 バームクーヘンの製造方法及びバームクーヘン
JP6726812B2 (ja) 2018-04-02 2020-07-22 日清オイリオグループ株式会社 ソフトチョコレート

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NEW FOOD INDUSTRY=S40 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5860944A (ja) 1983-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3669681A (en) Shortening composition containing silicon dioxide and a bridging agent,and baked goods containing same
JPH0449975B2 (ja)
JP4697150B2 (ja) 油脂組成物
JPH0141298B2 (ja)
US5246727A (en) Stabilized edible oil compositions for pastry dough products and process of making
TW201350022A (zh) 抑制油脂轉移之烘焙複合甜點
JP3741525B2 (ja) 小麦ふすま、小麦ふすまを含有する焼成食品及び焼成食品の製造方法
JPH0211220B2 (ja)
JP3406562B2 (ja) ベーカリー製品用チョコレートチップ
TWI626888B (zh) Baking composite dessert and manufacturing method thereof
KR20150102198A (ko) 마카롱의 제조방법
US3899601A (en) Dry mix for glazed cake
JPH04356152A (ja) 菓子用小麦粉組成物及び菓子生地並びに菓子
JPH0838028A (ja) 焼菓子用プレミックス、これを用いた焼菓子およびその製造方法
JP6987636B2 (ja) ケーキドーナツの製造方法
JP2000093071A (ja) 焼成スナック菓子の製造方法
JPH0533964B2 (ja)
JP3641768B2 (ja) そばパン類及びそばパン類用ミックス組成物並びにそばパン類の製造方法
JP3081671B2 (ja) 食品用トッピングミックス及び食品用トッピング
JPS63251048A (ja) テンパリング型多孔質成形チョコレートおよびその製法
JP2700574B2 (ja) コーンカップ成形用組成物、コーンカップ類及びその製造法
JP6803688B2 (ja) 焼き菓子の製造方法
RU2073448C1 (ru) Состав для приготовления сахарного печенья "пшеничное"
JP2007228940A (ja) メロンパンの製造法
JPH06253736A (ja) 油脂組成物