JPH0140601B2 - - Google Patents

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JPH0140601B2
JPH0140601B2 JP9263281A JP9263281A JPH0140601B2 JP H0140601 B2 JPH0140601 B2 JP H0140601B2 JP 9263281 A JP9263281 A JP 9263281A JP 9263281 A JP9263281 A JP 9263281A JP H0140601 B2 JPH0140601 B2 JP H0140601B2
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JP
Japan
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covering
bone
heat
fan
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JP9263281A
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Kozo Ozaki
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、うちわの製造方法に関する。
従来、うちわは、その骨が竹、合成樹脂の如何
に関わらず、骨の表裏両面に被覆紙を糊付けし、
次いでこれを乾燥した後仕上げ形状に打ち抜き、
外周縁を紙巻きして完成される。
ここで、糊付作業及び縁巻き作業は機械化困難
であり、手作業で行うこれら作業は熟練を要する
ものであつた。また、乾燥工程は、被覆紙にしわ
が生じないようにするため、自然乾燥法が採用さ
れている。これらはいずれも量産化の大きな障害
であると共に、うちわの製造時間短縮の大きな障
害となつていた。
他方、上記従来の方法による場合には、うちわ
の被覆紙は糊付け可能な紙材料に限定され、他の
被覆部材、例えば、アルミ箔シート等を被覆部材
に用いることが不可能であつた。
本発明は、被覆部材相互を熱溶着するようにし
てうちわの製造工程を乾燥工程を不要にし、しか
も、うちわの製造時間の短縮及びうちわの量産化
を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の技術的手段
は、『骨の支杆2,2及びその近傍を非溶着性に
富む材質で構成し、支杆の表裏に添着される被覆
部材7,8の一方のみをポリプロピレン樹脂等の
熱溶着性素材のみ又は内面側が熱溶着性素材で覆
われた被覆部材とし、該熱溶着性被覆部材と他方
の被覆部材間に前記うちわの骨を挿入し、これら
を、表面にシリコン樹脂等の加熱条件下において
も非接着性の十分な非接着性クツシヨン23,2
3を添設した一対の上型20及び下型21により
加熱挟圧するようにした』ことである。
上記手段は次のように作用する。
2枚の被覆部材7,8とその間にサンドイツチ
状に介装された骨とから成る半完成うちわを、表
面にクツシヨン材を添設した上型20及び下型2
1間に挟んで加熱挟圧する。
そうすると、被覆部材7,8の熱溶着性素材が
溶融して被覆部材7,8相互の接合部が溶着す
る。他方、骨の支杆2,2又はその近傍は非熱溶
着性に富む素材で形成されていることから、支杆
2,2と熱溶着性を有する被覆部材7,8とが溶
着されることはない。
従つて、被覆部材7,8は骨の支杆2,2から
遊離した態様で表裏の被覆部材7,8相互のみが
溶着した状態で骨に添着されることとなる。
本発明は次の特有の効果を有する。
被覆部材7,8相互が熱溶着されるから、糊
付作業のような熟練作業を要する手作業が不要
となるとともに、糊及び被覆部材の乾燥工程が
不要となり、うちわの製造工程が短縮されてう
ちわの製造時間が大幅に短縮できる。
一方の被覆部材7のみを熱溶着性素材で形成
したから他方の被覆部材8としては単なる紙を
使用しても良く、表裏の両被覆部材7,8をと
もに熱溶着性被覆部材とする場合に比べて安価
に製造できる。又、上記他方の被覆部材8とし
て図柄印刷等の施された単なる一層構造の紙を
使用した場合でも、他の一方の被覆部材7が熱
溶着性素材で形成されているから、これら一対
の被覆部材7,8は互いに粘着できることとな
る。従つて、被覆部材8の図柄変更があつた場
合等においては、図柄が施された一層構造の単
なる紙を換えるだけで図柄変更が容易に行な
え、又、少量生産にも速やかに対応できる利点
がある。
清涼感を出すために、和紙等を一方の被覆部
材として使用することもあるが、表隆両方の被
覆部材をともに熱溶着性のものとする場合に
は、和紙等の被覆部材の片面にも合成樹脂層を
設ける必要がある。和紙にラミネート加工を施
すことは不可能ではないにしても、ラミネート
加工の実情からすると、和紙に合成樹脂層をラ
ミネートすることは生産性において劣るととも
に高価なものとなる。又、場合によつては、ラ
ミネート加工できない場合もある。
ところが、本発明のものの場合、一方のみを
熱溶着性を有する被覆部材としたから、他方を
合成樹脂を具備しない一層の被覆部材としても
うちわが造れる。従つて、一方の被覆部材が和
紙の場合、あるいは、ラミネート加工ができな
い場合であつても、合成樹脂層と熱溶着性可能
な材質である限り、そのまま被覆部材として使
用できる利点がある。
一方の被覆部材7を熱溶着性素材のみにより
構成した場合、又は、熱溶着性を有しない方の
被覆部材8を和紙等の薄い紙とした場合には、
表裏の被覆部材7,8相互を加熱挟圧した時に
溶融した樹脂が直接又は和紙等の薄い紙を浸透
してクツシヨンに接触することとなるが、この
場合においても該クツシヨンはシリコン樹脂等
の非接着性素材により形成されているから上記
溶融状態にある樹脂がクツシヨンに付着する心
配はない。
以下、本発明方法の実施例を図面に基いて説明
する。
まず、この実施例の骨Aは、合成樹脂製の骨
で、第1図に示す如く、支杆2,2を仕上げ形状
の外形線1のさらに外方に延長させてその先端部
を枠体3で連結してあり、枠体3の縦片4,5と
横片6とは互いに直交している。該骨は合成樹脂
例えばポリプロピレンその他の適宜弾性を有する
合成樹脂の射出成形により製作され、離型剤とし
て用いられるステアリン酸塩あるいは油分等、合
成樹脂との溶着を阻止する成分(以下溶着阻止剤
という)を含浸又は塗布したものである。
次に、骨Aの表・裏に添着される被覆部材7,
8は、第2図の如く、二辺開放の袋状に形成され
ており、一方の被覆部材8をポリプロピレン樹脂
等の熱可塑性で且溶着性を有する合成樹脂層9を
内層とし外層10が紙あるいは金属箔その他のシ
ートから成る。この被覆部材8と他方の被覆部材
7を略矩形に形成して隣り合う二辺の端縁の一部
又は全部を相互に溶着接合して接合辺11,12
と成し、開放辺の一方すなわち横辺13の中央部
分に弧状部14,15を設けている。この弧状部
14,15は骨Aの基部16近傍を露出させたう
ちわとするためのもので、骨Aの柄24以外の部
分全域を被覆部材7,8で被覆する形式のうちわ
では不要となる。
尚、上記に於いて、被覆部材7,8からなる袋
体Bの接合辺11,12から該被覆部材の図柄ま
での距離は、骨Aの枠体3の縦片4及び横片6と
うちわの仕上げ外形線1との距離に合せて予め適
宜に設定してある。
次に上記した骨Aに被覆部材7,8を添着する
ための圧接装置は、上型20、下型21を空気圧
駆動手段等で互いに圧接させるようにし、これら
上型20及び下型21に電熱ヒーター22,22
を内蔵させると共に上型20の下面及び下型21
の上面にシリコンゴムスポンジから成るクツシヨ
ン23を添設したものである。
以上の装置及びうちわ構成部材を用いてうちわ
を製造する実際につきさらに詳述すると、まず、
骨Aを袋体Bの開放部から挿入して横片6と一方
の縦辺4のそれぞれを袋体Bの接合片12,11
に当接させる。被覆部材7,8の図柄及び弧状部
14,15と接合片11,12との関係は予め適
宜に設定されているため、これにより、弧状部1
4,15が骨Aの基部16の近傍の孤状桟17と
一致すると共に図柄が骨Aに対して適正な位置に
置かれることとなる。(第3図) 次いで、上記骨挿入状態の袋体Bの圧接装置の
下型21のクツシヨン23の上面に置き(第4
図)、上型20及び下型21を適宜温度に加熱し
た状態で上型20を降下圧接させると骨挿入状態
の袋体Bはクツシヨンン23,23を介して上型
20、下型21により挟圧される。(第5図) これにより、被覆部材7,8は第5図の如く変
形せしめられて、骨Aの支杆2,2間の範囲では
被覆部材7,8相互が接合することとなり、電熱
ヒーター22,22により加熱された上型20及
び下型21の温度で一方の被覆部材8の合成樹脂
層9が溶融状態となり、他方の被覆部材7の内面
に溶着する。この時、同時に支杆2,2と合成樹
脂層9との溶着も進行するが、該部分の支杆2側
の熱容量が他にくらべて大きいこと及び該骨には
溶着阻止性能が付与されていることから、前記被
覆部材7,8の接合部のみが溶着してこれら被覆
部材7,8が骨Aの表・裏に添着される。尚、こ
の溶着工程では、上型20及び下型21の温度を
150℃に設定し、クツシヨン23,23の厚さを
5mm〜7mm程度にしたとき、約5秒程度の挟圧で
溶着が完了し、支持杆2の厚さが0.5〜0.7mmの場
合で、支杆相互の間隔が1.2〜2mm程度の部分で
も被覆部材7,8相互が溶着した。
尚、被覆部材8の合成樹脂層9の骨の支杆2,
2とも溶着する場合、支杆2,2と被覆部材7,
8との熱膨張差(冷却による収縮の差)により、
上記溶着完了後に被覆部材7,8に皺が生じるこ
ととなるが、上記溶着によれば、骨の支杆2,2
と被覆部材8との溶着はなく皺の発生も防止でき
て仕上りもきれいなものとなる。さらに、上型2
0及び下型21による挟圧を第一挟圧と第二挟圧
の二回に分けて行う方法とすれば、第一挟圧によ
り被覆部材7,8が予め支杆2,2にならつて変
形せしめられ、第二挟圧によつて被覆部材7,8
の接合部相互が溶着されることとなり、溶着性能
がさらに向上し、小間隔部の溶着も確実となる。
上記の手順で溶着された半完成状態のうちわ
(第3図)をそのまま仕上げ外形線1に沿つて打
ち抜くと第6図に示す如きうちわが完成する。こ
の抜ち抜きの前工程には従来の如き乾燥工程は不
要である。溶着により被覆部材7,8相互が骨A
に添着されるものであり、従来のような糊の乾燥
固化時間及び被覆紙の乾燥の為の時間が不要だか
らである。
上記の如く仕上げ抜きされた製品は、用途に応
じて、そのままあるいは、縁巻きされて最終製品
としてのうちわとなる。
以上、合成樹脂製の骨を用いたうちわを製造す
る場合について詳述したが、上記した本発明の方
法は竹製の骨にも利用できる。竹製の骨の場合は
該骨になんらかの処理を施さなくてめ合成樹脂層
9と支杆2,2との溶着はなく、被覆部材7,8
相互の接合部が溶着されることとなる。
尚、合成樹脂層9を持つ被覆部材8としてはラ
ミネート紙が使用可能であり、本発明方法に有効
であるが、一方の被覆部材8を溶着性のある合成
樹脂シートのみとしてもよく、この場合、シリコ
ンゴムスポンジ製のクツシヨン23を介して挟圧
する、上記実施例の加熱溶着工程で該クツシヨン
と該合成樹脂シートとの溶着も生じない。これは
シリコンゴムスポンジは非接着性に富むからであ
る。
また、被覆部材8の合成樹脂層9としては、溶
着性に富み且溶着温度の低い材質が作業性の点か
らも好ましいが、該合成樹脂層が、被覆部材8の
外層10から分離状態にあつても、溶着温度及び
溶着時間を適宜に設定すれば、上記方法による被
覆部材7,8の添着が可能である。
次に、うちわには都うちわとして知られるもの
があり、これは、一方の被覆部材7に竹製の支杆
2,2のみを配列して貼り付けたもの(第7図)
が半成品として流通しており、これに他方の被覆
部材81を糊付乾燥した後仕上げ抜きし、縁巻き
して、さらに、別体の柄を取付けて製品(第8
図)としている。上記した本発明方法は、この種
都うちわの製造にも利用でき、この場合には、他
方の被覆部材81として合成樹脂層9を有するも
のを採用し、既述の溶着方法により添着すればよ
い。
以上詳記したように、本発明の方法は上記構成
であるから、次の利点を有する。
(1) うちわの仕上げ表面に皺が生じないため仕上
がりがきれいである。
(2) 被覆部材の一方のみが溶着性の合成樹脂層を
有するものであればよく、被覆部材として特殊
材料を用いることによる材料費の増大は少なく
なると共に被覆部材の厚さの増加も最低に抑え
られる。
(3) 被覆部材の骨への添着工程だけでうちわ表面
に支杆の節が際立つた外観が得られ、うちわの
外観意匠を高め得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法の実施例に用いる骨の斜
視図、第2図は一組の被覆部材から成る袋体の斜
視図、第3図は該袋体に骨を挿入した状態の平面
図、第4図、第5図は溶着工程の説明図、第6図
は仕上げ抜きした状態のうちわの平面図、第7図
は従来の都うちわに用いる骨の斜視図、第8図は
その完成状態の斜視図であり、図中 2……支杆、7,8……被覆部材、9……合成
樹脂層、20……上型、21……下型、23……
クツシヨン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 骨の支杆2,2及びその近傍を非溶着性に富
    む材質で構成し、支杆2,2の表裏に添着される
    被覆部材7,8の一方のみをポリプロピレン樹脂
    等の熱溶着性素材のみ又は内面側が熱溶着性素材
    で覆われた被覆部材とし、該熱溶着性被覆部材と
    他方の被覆部材間に前記うちわの骨を挿入し、こ
    れらを、表面にシリコン樹脂等の加熱条件下にお
    いても非接着性の十分な非接着性クツシヨン2
    3,23を添設した一対の上型20及び下型21
    により加熱挟圧するようにしたうちわの製造方
    法。
JP9263281A 1981-06-15 1981-06-15 Production of fan Granted JPS57206404A (en)

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JPS619019U (ja) * 1984-06-22 1986-01-20 株式会社 大嶋 扇子
JPH05261005A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Fushimi Ueno Kiyokushiyoudou:Kk 京団扇の製作方法と京団扇

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