JPH05261005A - 京団扇の製作方法と京団扇 - Google Patents

京団扇の製作方法と京団扇

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JPH05261005A
JPH05261005A JP9357592A JP9357592A JPH05261005A JP H05261005 A JPH05261005 A JP H05261005A JP 9357592 A JP9357592 A JP 9357592A JP 9357592 A JP9357592 A JP 9357592A JP H05261005 A JPH05261005 A JP H05261005A
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JP
Japan
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fan
bone
stick
paper
japanese paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP9357592A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yamada
正人 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUSHIMI UENO KIYOKUSHIYOUDOU KK
Original Assignee
FUSHIMI UENO KIYOKUSHIYOUDOU KK
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Publication date
Application filed by FUSHIMI UENO KIYOKUSHIYOUDOU KK filed Critical FUSHIMI UENO KIYOKUSHIYOUDOU KK
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 京団扇の骨株および骨群を合成樹脂の成型体
から構成し、京団扇の加工を容易として大量生産に適す
るものとする。 【構成】 合成樹脂により骨株から骨群を放射方向に等
間隔で伸長させて周囲を外枠で連結した、団扇輪郭より
大形の骨部分を成型する。骨部分は両面に和紙を貼着し
てから、外枠を除去する団扇輪郭に打抜く。続いて周縁
を縁紙で囲繞して柄を骨株に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂を利用する京団
扇の製作方法と京団扇に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に差し柄団扇を総称して京団扇と称
するが、京団扇は真竹により骨株および骨を形成し、両
面に和紙を貼着して柄を差し込む構成を持つものであ
る。例えば真竹を用いて骨株から0.8m/m角にした竹ひご
を分離し、和紙の面上に竹ひごを一本ごとに開放し、糊
付けして糊着し裏貼りを得る。続いて表貼りし、縁紙で
囲繞すると共に柄挿入部分に適する当和紙等の重ね貼り
を施して木製または竹製の柄を差し込み供するものであ
る。
【0003】この従来の技術においては、骨および骨株
は常に断面円形の竹から構成するのであるから、形成さ
れた骨群は常に閉鎖方向へ向くものを強制的に拡げて使
用することとなり、熟練者においても全骨を均等間隔に
拡げるのは困難である。また骨株は断面円形の竹から形
成するのであるから平坦形に成形し難く、柄の平坦溝へ
の充分な嵌合状態を得難い欠点があった。
【0004】また別の従来技術として、裏張りとなるべ
き和紙の片面に、柄の差し込み部分から放射状に一本ご
とに糊付けされた竹ひごを順次糊着し、続いて表貼りし
て縁紙で囲繞すると共に柄挿入部分に適する当和紙等の
重ね貼りを施して木製等の柄を差し込む方式のものが周
知されている。
【0005】この技術においては、竹ひごを一本一本糊
付けすると共に放射状に整列させると謂う非常な手間と
煩わしさを要し、必然的に等間隔とならずに不整いの外
観となって商品価値を低下させ、大量生産に不向きとな
り、また団扇の柄挿入部分に竹ひごを支承する構成が欠
如するので、反覆使用時或いは強くあおいだ際に、竹ひ
がが集合する中心部分が折れて毀弱化する欠点を有する
ものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに本発明が提案す
る京団扇の製作方法と京団扇にあっては、既述従来の欠
陥に鑑みて鋭意研究の結果に開発されたものであって、
従来の竹材を用いる京団扇においては、竹材の断面が円
形なるが故に、骨株の平坦加工が難しく、また強制的に
拡げる骨群間の間隔を一定に拡げ難く、均整のとれた京
団扇の製作に高度の熟練を要する点、或いは裏張りする
和紙の片面に竹ひごを放射状に一本一本糊付けしていく
手間や煩雑化の点を解消して、京団扇の骨群を整状な等
間隔に配置することが出来、合成樹脂による骨群である
に拘らず、竹ひごを用いた京団扇と同等の外観と感触が
得られ、京団扇の製作に高度の熟練と煩雑となる手間が
解消し得る大量生産性のある、均整のとれた京団扇の製
作方法と京団扇を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
がために本発明は、骨株および骨群を合成樹脂の射出成
型により形成し、該骨群を自然状態で放射状の等間隔と
し、また骨株を常に平坦状態に維持し、京団扇を迅速且
つ大量に生産し得るようになしたもので、即ち本発明は
合成樹脂により骨株から骨群を等間隔の放射方向に伸長
させて周囲を外枠で連結して成る団扇輪郭より大形の骨
部分を成型し、骨部分両面に和紙を貼着した後に、外枠
を除去して団扇輪郭に打抜き、続いて形成された周縁を
縁紙で囲繞し、柄を骨株に挿入した京団扇の製作方法並
びに骨株から骨群を等間隔の放射方向へ伸長させた合成
樹脂製の射出成型体部分と、その両面の貼着和紙と、周
縁を囲繞する縁紙と、骨株上の当和紙と、当和紙上に嵌
合糊着した柄とから成る京団扇をその特徴としているも
のである。
【0008】
【実施例】次いで本発明になる京団扇の製作方法と京団
扇に関する実施の一例について詳述する。
【0009】1…は断面を楕円その他比較的扁平となし
た多数本の棒状の骨であり、それ等の骨1…は団扇の柄
8が挿入支承される半円状の面積を有した扁平な骨株4
より放射状の等間隔となるように延びている。
【0010】2は多角形その他の任意形状で少なくとも
団扇輪郭3より大型とした外枠であって、該外枠2は前
記多数の骨1…と骨株4の外周を連続して一体的に連結
しているものである。
【0011】而して、骨1…と骨株4並びにこれ等を包
囲する外枠2とは、金型による合成樹脂の射出成型体A
により一体的に形成されており、多角形とした外枠2
は、骨1…の外端と連結して骨1…を無応力状態で等間
隔の放射状となるように維持し、また射出成型時におけ
る合成樹脂の流動を促進させて成形品のピンホールを減
少させている。
【0012】得られた射出成型体Aは、無地または適す
る図柄や模様を施した和紙5を両面に任意接着剤を用い
て貼着する。この場合、合成樹脂の貼着部分を予め加温
しておくと、油脂分が飛散して和紙5に対する貼着が強
固となる。和紙5の貼着後、和紙5と射出成型体Aは、
骨株4を基準として所謂団扇輪郭3にトムソンで打型抜
きをする。打型抜き部分の周縁は縁紙7で囲繞する。骨
株4の両面部分は他の当和紙6により重ね貼りする。骨
株4の当和紙6の部分には木製または竹製の柄8を嵌合
糊着して京団扇を得る。
【0013】
【発明の効果】本発明は京団扇において骨株および骨群
を合成樹脂射出成型体Aの部分として形成したから、従
来の断面円形である竹製品の場合に比較して、極めて平
坦な骨株および骨群が得られる。更に射出成型体Aはあ
らかじめ外枠2を設けた輪郭としたので、骨群は応力が
加わることなく常に一定間隔の放射状に維持でき、竹製
品の場合のように骨群を強制的に応力を加えて拡げる場
合の如き、不安定な間隔で応力を残存させないものとな
る。
【0014】本発明の方法は、射出成型体Aの両面に和
紙5を貼着してから団扇輪郭に型抜きをするから、金型
を精密に製作しておけば、骨群と和紙5との貼着時にず
れが生じることは全くない。また、骨株は竹製品の場合
のように加工に苦労することなく常に平坦形であるか
ら、柄8の嵌合糊着は迅速に実施できる。
【0015】本発明による京団扇は、外観が竹製による
高級団扇と同一の高級感があり、また使用時にはそれと
同一の使用感を奏するもので、竹製品のように難度の高
い細工を必要とせず、迅速且つ大量生産に適する効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂射出成型体Aの正面図である。
【図2】団扇輪郭と柄とを分離した一部切欠正面図であ
る。
【符号の説明】
1… 骨 2 外枠 3 団扇輪郭 4 骨株 5 和紙 6 当和紙 7 縁紙 8 柄

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により骨株から骨群を等間隔の
    放射方向に伸長させて周囲を外枠で連結して成る団扇輪
    郭より大形の骨部分を成型し、骨部分両面に和紙を貼着
    した後に、外枠を除去して団扇輪郭に打抜き、続いて形
    成された周縁を縁紙で囲繞し、柄を骨株に挿入した京団
    扇の製作方法。
  2. 【請求項2】 骨株から骨群を等間隔の放射方向へ伸長
    させた合成樹脂製の射出成型体部分と、その両面の貼着
    和紙と、周縁を囲繞する縁紙と、骨株上の当和紙と、当
    和紙上に嵌合糊着した柄とから成る京団扇。
JP9357592A 1992-03-18 1992-03-18 京団扇の製作方法と京団扇 Pending JPH05261005A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287674A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yoshimi Hoshino 団扇

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5764005A (en) * 1980-09-30 1982-04-17 Kouzou Ozaki Production of fan
JPS57206404A (en) * 1981-06-15 1982-12-17 Kouzou Ozaki Production of fan

Patent Citations (2)

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