JPH0139322B2 - - Google Patents

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JPH0139322B2
JPH0139322B2 JP20956483A JP20956483A JPH0139322B2 JP H0139322 B2 JPH0139322 B2 JP H0139322B2 JP 20956483 A JP20956483 A JP 20956483A JP 20956483 A JP20956483 A JP 20956483A JP H0139322 B2 JPH0139322 B2 JP H0139322B2
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JP
Japan
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mold
rim
water
bowl
slurry
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JP20956483A
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English (en)
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JPS60101006A (ja
Inventor
Yukio Tashiro
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、陶磁器製水洗式大便器の製造に用い
る型構造の改良に関する。
〔従来技術〕
従来、陶磁器製の水洗式大便器は通常石膏など
の吸水性材料で作られた型の中に泥漿状の原料を
流し込むいわゆる流し込み成形法により製造され
ている。
水洗式大便器は、ボウル方向に洗浄水を供給す
るため本体の上部全周域に亘つてリム通水路を設
ける構成であり、このリム通水路としては「パー
フオレーシヨンリム」、及び「オープンリム」と
称されるものがある。
「パーフオレーシヨンリム」方式とは、第1図
に示すように便器本体100のボウル101上部
全周に閉空間状のリム通水路102を画成し、そ
の底面壁103にボウル101方向を指向する射
水孔104を穿設するものである。
リム通水路102はボウル101方向へ内側に
突出する形状であるので、流し込み成形時の離型
の関係上ボウル101を含む胴部105とリム部
106を一体に成形することは困難であり、破線
で示すように胴部105とリム部106を別体成
形した後、接着するという工程を必要としてい
た。
これに対し、「オープンリム」方式は、第2図
に示すようにリム通水路110の下方は全周にス
リツト状に開口する形状である。これは、第3図
に示すような型(上型111、胴型112及び下
型113構造内に、泥漿を流し込み、一定時間放
置すると各型111〜113表面近くの泥漿は吸
水されて流動性を失なつて固化し、着肉する。そ
して内部の流動性のある泥漿を排出すれば、製品
形状の成形体のみが残る。そして、さらに一定時
間放置し水分が減じ、成形体が適度の硬度に達し
た時点で型から成形品を取出すことにより成形工
程を終了する。
このように、オープンリム方式のものは、リム
部と胴部とが一体成形可能であるため、普及品と
しては最適である。
しかし、第2図に示すようにリム通水路110
のボウル101側へ垂下する部分をリム外壁11
0aのみで支える構成なので、型から成形品を取
り出した後に、リム内壁110b側が正規形状を
維持できずに変形してしまうことがある。この変
形により、スリツトSの開口断面積が保てず、リ
ム外壁110aと内壁110bとが接合するのを
防止するため、スリツト巾をある限界値以下に小
さくすることができない。
従つて、上記型製作による水洗式大便器におい
ては、リム通水路110の射水流路面積がパーフ
オレーシヨンリム型に比して、格段に大きくな
り、リム通水路110全周に洗浄水を供給してボ
ウル101に必要な流量分布で洗浄を行なうため
には、流量を余分に増加しなければならず、節水
性に劣るという問題がある。
〔発明の目的〕
本発明は、便器本体が流し込み成形法により一
体成形でき、かつ洗浄水の節水を図れるリム通水
路となすことのできる陶磁器製水洗式大便器の型
構造を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明の型構造は、以上の目的を達成するため
に、創成する便器の上部側を成形する上型と、同
便器の胴部を形成する胴型とを少なくとも有し、
泥漿を注入硬化させることにより便器上部側に形
成されるリム通水路下部にスリツトを有するリム
部と胴部とを一体的に成形可能な水洗式大便器の
型構造であつて、上記胴型に、泥漿の着肉層が上
記スリツトを断片的に閉塞合体させる隆起部を設
けてなることを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例に基いて本発明を説明
する。
第4図は本発明に係る水洗式大便器の型構造を
示す断面図、第5図は同第4図の−線矢視に
よる断面図である。
図中、1は製作される便器本体の上部側を形成
する上型、2は胴体部分を形成する胴型、及び3
は下部側を形成する下型で、各型1,2,3は石
膏等の吸水性材料で製作される。
4は便器底壁の排水口を形成する排水口栓型
で、泥漿の流入口5を軸線方向に貫設し、同流入
口5には泥漿供給ホース6が着脱自在に連通連結
される。この泥漿供給ホース6から原材料をなす
泥漿がポンプ(図示せず)により圧送される。
7は上型1の略中央に立設され、上型1に貫設
された開口8に連通して型内と連絡するヘツドタ
ンクで、型内の泥漿圧を設定値に保持するための
ものである。
さらに、9は便器の後部側に設けられる給水口
を開設するための給水口栓型である。
尚、泥漿の供給や排出のために所要位置に空気
孔(図示せず)を設け、かつ排出を効率的に行な
うために、型全体を傾斜させるように構成する。
上型1の中央部は下方に突出し、環状の垂下壁
1aがリム通水路の内部壁を形成する。また胴型
2は上型1とともにリム通水路を形成できるよう
に垂下壁1aに対向する位置にリム通水路の外部
壁を形成する垂下壁2aを形成している。垂下壁
1aの屈曲端1b部分の着肉層がスリツトの内側
縁を形成し、同屈曲端1bに最も近い胴型2の内
周壁の着肉層が外側縁を形成するもので、屈曲端
1bと胴型2の最短距離は、従来のオープンリム
方式の型より小さくすることができる。
第5図において、10は胴型2から上型1の屈
曲端1b方向に突出する隆起部で、第6図で示す
ようにリム給水口側に所要ピツチで形成される。
この隆起部10の突出量は、オープンリム方式に
よりリム通水路を一体成形したときリム通水路の
内外壁を連続状態に着肉できるように形成してお
く。
尚、第6図から明らかなようにスリツトを形成
する上型1の屈曲端1bとこれに対向する胴型2
の対向縁2b間の距離は、給水室側を小さく給水
室より最も遠い側を大きくなるように形成してお
く。
上記構成の型構造による水洗式大便器の製作過
程について以下述べる。
まず、泥漿供給ホース6から泥漿を型内に入れ
ヘツドタンク7が満杯になつた状態とし、泥漿の
供給を停止する。尚、上型1の下面と排水口栓型
4の上面には樹脂等を塗布しておき、吸水性が無
いようにしておく。
型内に泥漿を貯めた状態で一定時間放置する
と、各型1,2,3表面近くの泥漿は吸水されて
流動性を失なつて固化し、着肉する。
ここで、リム部形成付近では、第8図に示すよ
うに隆起部10により上型1側及び胴型2側に創
成される着肉層Lが接近して合体するようにな
る。
一定時間経過後、排水口栓型4から流動性の残
つている泥漿を排出し、水分が少なくなつた時点
で型から成形品を取出せば、第9図に示すような
製品の外形が製作できる。そして、ボウルB及び
その下流側のトラツプTを画成する部分を別途に
成形し接着すれ、水洗式洋風大便器20が完成す
る。同第9図において、21は給水口栓型9によ
り成形される給水口、22は給水室、23は隔壁
24に貫設されるリム連絡孔、及び25は便器リ
ム部26の略全周に亘つて形成されるリム通水路
である。尚、27は給水室22とボウルB内のト
ラツプT方向に向けて開設され、浮遊汚物を排水
口28方向へ押し流す叩き込み孔である。
本実施例は、叩き込み孔27を有する洗い落し
式(ウオツシユダウン式)であるから、叩き込み
孔27から吐水される洗浄水と合わせて、リム通
水路25から吐水されボウルB面中央で集中し、
ボウルB面を流下する洗浄水がトラツプTの溜水
面に覆いかぶさるように落下し、汚物を押し流す
作動状態となる。従つて、ボウルB中央より給水
口21側のリム通水路25からはその直下のボウ
ルB面を洗い流せる程度の流量でよく、前述のよ
うに成形されるスリツトSの巾を小さく形成でき
る。
第10図において、30は胴型2の隆起部10
により上型1及び胴型2側の着肉層Lが合体して
形成される連結部である。上記のように給水口2
1側のスリツトS幅を小さくする際、この連結部
30がスリツトS部分のリム内側壁26aを両側
から支持することができ、変形することなく正規
形状のリム通水路25を形成できる。
上記構成により、リム通水路25からボウルB
に向つて必要な流量分布で洗浄水を吐水すること
ができるので、洗い落し式便器として良好に用い
ることができる。
また、その他の形式の便器においても、胴型2
の隆起部10をリム通水路25の全周に亘つて所
定ピツチにて連結部30を形成できるように増加
させれば、スリツトS巾を狭小となした分開口流
路面積を小さくでき、給水口21からの洗浄水は
ボウルB全域に供給することができ、流量を小さ
くできるので節水を向上させることができる。
〔効果〕
以上のように本発明によれば、製作するオープ
ンリムタイプのリム通水孔のスリツト巾を変形す
ることなく狭小とでき、ボウルに必要な水量配分
で吐水するようにスリツト巾を設定することがで
きるので洗浄水流量を低減させて節水性を向上で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はパーフオレーシヨン形式のリム通水路
を有する水洗式大便器の要部断面図、第2図は従
来のオープンリム形式の水洗式大便器の要部断面
図、第3図はオープンリム形式の便器製作用型を
模式的に示す断面図、第4図は本発明に係る水洗
式大便器の型構造を示す断面図、第5図は同第4
図の−線矢視による断面図、第6図は同−
線矢印による断面図、第7図は泥漿を型内に入
れた後の着肉状態を示す断面図、第8図は連結部
の創成状態を示す断面図、第9図は製作された水
洗便器の断面図、第10図は同平面図である。 1……上型、2……胴型、3……下型、10…
…隆起部、20……水洗式洋風大便器、21……
給水口、22……給水室、25……リム通水路、
30……連結部、S……スリツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 創成する便器の上部側を成形する上型と、同
    便器の胴部を成形する胴型とを少なくとも有し、
    泥漿を注入硬化させることにより便器上部側に形
    成されるリム通水路下部にスリツトを有するリム
    部と胴部とを一体的に成形可能な水洗式大便器の
    型構造であつて、上記胴型に、泥漿の着肉層が上
    記スリツトを断片的に閉塞合体させる隆起部を設
    けてなることを特徴とする陶磁器製水洗式大便器
    の型構造。
JP20956483A 1983-11-08 1983-11-08 陶磁器製水洗式大便器の型構造 Granted JPS60101006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20956483A JPS60101006A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 陶磁器製水洗式大便器の型構造

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JP20956483A JPS60101006A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 陶磁器製水洗式大便器の型構造

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Publication Number Publication Date
JPS60101006A JPS60101006A (ja) 1985-06-05
JPH0139322B2 true JPH0139322B2 (ja) 1989-08-21

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JP20956483A Granted JPS60101006A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 陶磁器製水洗式大便器の型構造

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6294302A (ja) * 1985-10-22 1987-04-30 株式会社イナックス 洋風便器の製造方法
JPH04109105U (ja) * 1991-03-04 1992-09-21 東陶機器株式会社 石膏鋳込型

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JPS60101006A (ja) 1985-06-05

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