JPH0138787Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、フロントローデイング型のデジタル
オーデイオデイスクプレーヤ等に用いられるデイ
スク搭載構造に関する。

〔背景技術〕

フロントローデイング型のデジタルオーデイオ
デイスクプレーヤでは、デイスクトレイを引出し
てその受け部へデイスクを搭載し、プレーヤ本体
へデイスクトレイを収納すると、この受け部が下
降してターンテーブルへデイスクが搭載され、か
つ、デイスクと受け部が非接触になるようになつ
ている。

このため、受け部へデイスクを搭載すれば、デ
イスクのセンターとターンテーブルのセンターが
一致するように構成されている。

ところが、従来では、通常の径（φ120）より
も小さな径のデイスクを使用する場合には、クラ
ンプミスが生じない様にするために、両センター
を一致させるべく細心の注意を払つてデイスクを
受け部へ搭載する必要があつた。

〔考案の目的〕 本考案は上記事実を考慮し、二種以上の径のデ
イスクについて、デイスクのセンターとターンテ
ーブルのセンターを容易に一致させることが可能
なデイスク搭載構造を得ることが目的である。

〔考案の構成〕

本考案に係るデイスク搭載構造では、大径デイ
スクが搭載されるデイスクトレイの受け部へアダ
プタを搭載するようになつている。この受け部に
は嵌合部が形成されてり、アダプタへ形成された
被嵌合部をこれへ嵌合させることによつてアダプ
タが正規の位置に取付けられるようになつてい
る。アダプタには小径デイスク嵌合部が形成され
ており、小径デイスクをこれへ嵌合させることに
より、デイスクのセンターとターンテーブルのセ
ンターを一致させることが可能となつている。

大径デイスクについては、このアダプタを取り
除いて受け部へデイスクを搭載すれば、クランプ
時に大径デイスクのセンターとターンテーブルの
センターを一致させることが可能となつている。

〔考案の実施例〕

図面に従つて、本考案に係るデイスク搭載構造
の実施例を説明する。

第１図には、フロントローデイング型のデジタ
ルオーデイオデイスクプレーヤ（DADプレーヤ）
へ収納されたデイスクトレイ１０の平面図が示さ
れている。このデイスクトレイ１０は、外枠１２
と受け部１４とを有している。

外枠１２は、図示されない案内手段によつて第
１図左右両側が案内され、DADプレーヤの前面
から前方（第１図Ａ方向）へ移動可能となつてい
る。外枠１２の中央部には円形の穴１６が刳貫か
れており、大径デイスク嵌合用となつている。外
枠１２の第１図左右両側には、その外縁から穴１
６へかけて溝１８〜２４が形成されており、デイ
スク装脱時の指嵌入用となつている。

前記受け部１４は外枠１２の穴１６の下側に嵌
装されており、デイスク搭載用となつている。受
け部１４には、その中央部から半径方向へかけて
穴２６が刳貫かれており、ターンテーブル２８遊
挿用及び図示されない光ピツクアツプの光線透過
用となつている。受け部１４は外枠１２とともに
第１図Ａ方向へ移動可能となつている。また、図
示されない機構によりデイスクトレイ収納時には
受け部１４が下降し、第２図に示すようにターン
テーブル２８へ大径デイスク３０が搭載され、受
け部１４がデイスク３０から離間するようになつ
ている。

受け部１４には、第３図に示すように、小径デ
イスクが嵌合されるアダプタ３２が搭載されるよ
うになつている。このアダプタ３２はＣ字状で、
その切欠部分３３が受け部１４の穴２６と対応し
ている。受け部１４には突起３４が形成されてお
り、一方、アダプタ３２には突起３４に対応した
凹部３６が形成されていてアダプタ３２の位置決
用となつている。すなわち、受け部１４の突起３
４へアダプタ３２の凹部を嵌合させた状態では、
アダプタ３２の小径デイスク搭載部３８の中心
と、ターンテーブル２８の軸心とが一致するよう
になつている。この小径デイスク搭載部３８は、
アダプタ３２の内周側に段差が形成されて小径デ
イスク４０（第４図参照）を嵌合させるようにな
つている。したがつて、小径デイスク４０をこの
デイスク搭載部３８へ嵌合させれば、小径デイス
クの中心とターンテーブル２８の軸心が一致する
ようになつている。この軸心部は、デイスクのセ
ンターホールと嵌合する円錐台状のセンターポー
ル４２が配設されている。

なお、受け部１４の突起３４の上面の高さ（タ
ーンテーブル回転用モータ４４の軸方向の位置）
とアダプタ３２を受け部１４へ搭載したときの小
径デイスク搭載部３８の底面の高さとは一致する
ようになつている。

次に、上記の如く構成された第１実施例の作用
を説明する。

デイスクトレイ１０をDADプレーヤ前面から
その前方へ自動又は手動により移動させる。

大径デイスク３０を使用する場合には、大径デ
イスク３０をデイスクトレイ１０の外枠１２の穴
へ大径デイスク３０を嵌合させて受け部１４へ搭
載する。小径デイスク４０を使用する場合には、
小径デイスク４０をアダプタ３２の小径デイスク
搭載部３８へ嵌合させた後、アダプタ３２を受け
部１４へ搭載し、受け部１４の突起３４をアダプ
タの凹部３６へ嵌合させる。大径デイスクを搭載
したときのデイスク面の高さと小径デイスクを搭
載したときのデイスク面の高さは等しくなる。

これらデイスクのいずれかを搭載した後、デイ
スクトレイ１０をDADプレーヤ内へ自動又は手
動により収納する。すると、受け部１４が下降
し、デイスク中心部のセンタホールへセンタポー
ル４２が嵌入され、デイスクとターンテーブル２
８の多小のずれ（２mm程度）が修正される。そし
て、デイスクがターンテーブル２８へ搭載され、
デイスクが受け部１４と非接触となり、モータ４
４によつてデイスクが回転されることになる。

プレイ完了後、デイスクトレイ１０がDADプ
レーヤ前面からその前方へ自動又は手動により移
動する場合には、受け部１４が上昇し、デイスク
がセンタポール４２から離脱し受け部１４へ搭載
され、デイスクトレイ１０が前方移動する。

次に、第５図に従つて本考案の第２実施例を説
明する。

この第２実施例では、第４図の突起３４、凹部
３６の代りに、それぞれ孔３４Ａ、突起３６Ａが
形成されている。また、アダプタ３２の内周面と
受け部１４の上面内側が小径デイスク搭載部３８
Ａを形成している。他の点については第１実施例
の場合と同様である。

次に、第６図に従つて本考案の第３実施例を説
明する。

この第３実施例では、受け部１４の内周面自体
がアダプタ３２の嵌合部となつている。すなわ
ち、アダプタ３２の内側は受け部１４の上面内側
及び受け部１４の内周面に沿つた形状となつてい
る。他の点については第１実施例の場合と同様で
ある。

なお、上記実施例において、小径デイスクの直
径の異なる何種類かのアダプタを有するものであ
つてもよい。

〔考案の効果〕

本考案に係るデイスク搭載構造では、アダプタ
により小径デイスク嵌合部が正規の位置に形成さ
れるようになつているので、二種以上の径のデイ
スクについて、簡単な構成でデイスクのセンター
とターンテーブルのセンターを容易に一致させる
ことが可能であるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るデイスク搭載構造の第１
実施例を示すデイスクトレイの平面図、第２図は
第１図において大径デイスクを搭載した場合の
−線一部断面図、第３図はアダプタを搭載した
場合の第１図に対応した平面図、第４図は第３図
において小径デイスクを搭載した場合の−線
一部断面図、第５図は本考案の第２実施例を示す
第４図に対応した一部断面図、第６図は本考案の
第３実施例を示す第４図に対応した一部断面図で
ある。 １０……デイスクトレイ、１２……外枠、１４
……受け部、３２……アダプタ、３４，３６Ａ…
…突起、３４Ａ……孔、３６……凹部、３８……
小径デイスク搭載部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大径デイスクが搭載される受け部へ嵌合部が形
   成されたデイスクトレイと、当該受け部へ搭載さ
   れ当該嵌合部と嵌合する被嵌合部と小径デイスク
   嵌合部が形成されたアダプタと、を有することを
   特徴とするデイスク搭載構造。