JP2718924B2 - 小径コンパクトデイスクアダプタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は小径コンパクトディスクを従来のコンパクト
ディスクプレーヤで演奏するためのアダプタに関するも
のである。 従来の技術 近年コンパクトディスクが発売されてから直径12cmの
一種類のみが規格化されて普及してきた。そのためコン
パクトディスクプレーヤは直径12cmのコンパクトディス
クのみが演奏できる構造であった。ところが直径たとえ
ば8cmという小径のコンパクトディスクも規格化され発
売されようとしている。従って小径のコンパクトディス
クも従来一般のコンパクトディスクプレーヤで演奏でき
るようにしなければならない。 以下図面を参照しながら上述した従来のコンパクトデ
ィスクプレーヤの例１を説明する。第３図において12は
本体、11はディスク挿入スリット、13は直径12cmのコン
パクトディスクである。例２を第４図で説明する。12は
本体で14はホルダーである。 以上のように構成されたコンパクトディスクプレーヤ
の例１について、以下その動作について説明する。ま
ず、コンパクトディスク13をディスク挿入スリット11に
挿入し、本体12内にローディングされ演奏状態となる。 また例２ではコンパクトディスク13をホルダー14内に
挿入しホルダ14を閉めて演奏状態となる。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ディスクスリッ
ト11やホルダー14は直径12cmのコンパクトディスクの外
径で位置決めをしているので外形が例えば8cmの小径コ
ンパクトディスクが販売されたときは従来のコンパクト
ディスクプレーヤでは演奏できないという問題を有して
いた。 本発明は上記問題点に鑑み、直径が例えば8cmの小径
コンパクトディスクも従来のコンパクトディスクプレー
ヤで演奏可能にするために小径コンパクトディスクアダ
プタ装置を提供しようとするものである。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の小径コンパクト
ディスクアダプタ装置は、大径コンパクトディスクとほ
ぼ同外径で、その中心部に小径コンパクトディスクを挿
入保持する中心穴を形成したアダプタ本体を備え、前記
アダプタ本体の中心穴の内周部に小径コンパクトディス
クを保持する保持部を形成して、小径コンパクトディス
クを一体に保持した状態でローディング及び回転可能に
構成した小径コンパクトディスクアダプタ装置であっ
て、前記保持部は内周部に小径コンパクトディスクが保
持される下面を支える下保持突起と上面部を支える上保
持突起とを有して両側から保持するように構成し、前記
小径コンパクトディスクの下面を支える下保持突起又は
上面部を支える上保持突起のうち一方の保持突起の外周
部のアダプタ本体に溝を形成し、当該保持突起にバネ性
を与えて弾性的に変形可能に構成したものである。 作 用 本発明は上記した構成によって、小径のコンパクトデ
ィスクを従来の各種のローディング装置を有するコンパ
クトディスクプレーヤに、直径12cmのディスクと同じよ
うに演奏することができる。 実 施 例 以下本発明の一実施例の、小径コンパクトディスクア
ダプタについて図面を参照しながら説明する。 第１図は本発明の一実施例における小径のコンパクト
ディスクアダプタの斜視図である。第１図において１は
アダプタの本体で表面に反射面が形成されている。２は
外形で３は中心穴である。６は下保持突起で７は上保持
突起である。５は溝で４は保持穴または凹部である。第
２図は小径コンパクトディスクを挿入した状態の断面図
である。８と９は斜面であり上下の保持突起７と６の一
部である。10は小径のコンパクトディスクである。 以上のように構成された小径コンパクトディスクアダ
プタについて、以下第１図，第２図を用いてその動作を
説明する。 アダプタ本体１は外形２が12cmのコンパクトディスク
とほぼ同じ外径になっている。中心穴３に小径コンパク
トディスク10を挿入するために指で保持穴または凹部４
をアダプタ本体１の外周方向に移動すると、上保持突起
７は溝５でアダプタ１より分離され弾性が与えられてい
るので、上保持突起７はアダプタ本体１の外周方向に逃
げて小径コンパクトディスク10を挿入保持することがで
きる。 この状態でコンパクトディスクプレーヤに挿入すれば
12cmのコンパクトディスクと同じようにローディングし
て演奏することが可能である。従来例１の第３図の方式
のコンパクトディスクプレーヤには挿入時に引っかから
ないよう上下保持突起6,7に斜面9,8を付けてある。また
アダプタ本体１の表面が反射面になっているのでディス
クの有無を光学的反射あるいは透過の方法で検出してい
るものに対しても演奏が可能である。 以上のように本実施例によれば、小径コンパクトディ
スクの外周にはめて直径12cmのコンパクトディスクと同
様に一体のものとして取扱うことができ各種のコンパク
トディスクプレーヤのローディング装置に対応すること
ができる。 また小径コンパクトディスクの外形を支えるのにディ
スクの上下両側より保持することにより振れを少くして
確実に保持することができる。 小径のコンパクトディスクを保持する両側の保持突起
の外周に斜面を設けることにより、スリットから直接ロ
ーディングする方式のローディング装置でも引っ掛るこ
となしに使用することができる。 小径コンパクトディスクに装着するとき片側の保持突
起の外に溝を入れることにより適当な弾性を与えて装着
しやすくかつ装着後のガタをなくすることができる。 また片側の保持突起の外側に指かけ用の保持穴または
凹部を設けることによりアダプタに小径ディスクの装着
を容易にすることができる。 アダプタ本体の表面を反射面にすることによりディス
クの有無を光学的に検出しているコンパクトディスクプ
レーヤにも使用することができる。 発明の効果 以上のように本発明は、大径コンパクトディスクとほ
ぼ同外径で、その中心部に小径コンパクトディスクを挿
入保持する中心穴を形成したアダプタ本体を備え、前記
アダプタ本体の中心穴の内周部に小径コンパクトディス
クを保持する保持部を形成して、小径コンパクトディス
クを一体に保持した状態でローディング及び回転可能に
構成した小径コンパクトディスクアダプタ装置であっ
て、前記保持部は内周部に小径コンパクトディスクが保
持される下面を支える下保持突起と上面部を支える上保
持突起とを有して両側から保持するように構成し、前記
小径コンパクトディスクの下面を支える下保持突起又は
上面部を支える上保持突起のうち一方の保持突起の外周
部のアダプタ本体に溝を形成し、当該保持突起にバネ性
を与えて弾性的に変形可能に構成したものであり、小径
コンパクトディスクを大径コンパクトディスクと同様に
取り扱うことができるものにして、上保持突起及び下保
持突起で両側より保持することにより振れを少なくする
ことができ、かつその保持に際しては一方の保持突起が
弾性的に変形可能であるため装着を容易に行うと共にが
たつきなく確実に保持することができる。また、保持突
起の外周部に傾斜を持つように形成したことにより、直
接ローディングする方式での挿入時の引っ掛かりをなく
すことができるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明第１の実施例における小径コンパクトデ
ィスクアダプタの斜視図、第２図はその断面図である。
第３図と第４図は従来一般のコンパクトディスクプレー
ヤの斜視図である。 １……アダプタ本体、２……外径、３……中心穴、４…
…保持穴、５……溝、６……下保持突起、７……上保持
突起、８……斜面、９……斜面、10……小径コンパクト
ディスク。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．大径コンパクトディスクとほぼ同外径で、その中心
   部に小径コンパクトディスクを挿入保持する中心穴を形
   成したアダプタ本体を備え、前記アダプタ本体の中心穴
   の内周部に小径コンパクトディスクを保持する保持部を
   形成して、小径コンパクトディスクを一体に保持した状
   態でローディング及び回転可能に構成した小径コンパク
   トディスクアダプタ装置であって、 前記保持部は、内周部に小径コンパクトディスクが保持
   される下面を支える下保持突起と、上面部を支える上保
   持突起とを有して、両側から保持するように構成し、 前記小径コンパクトディスクの下面を支える下保持突起
   又は上面部を支える上保持突起のうち、一方の保持突起
   の外周部のアダプタ本体に溝を形成し、当該保持突起に
   バネ性を与えて弾性的に変形可能に構成したことを特徴
   とする小径コンパクトディスクアダプタ装置。 ２．小径コンパクトディスクを支える上保持突起及び下
   保持突起は、外周部が傾斜を持つよう形成されたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の小径コンパクト
   ディスクアダプタ装置。 ３．外周部のアダプタ本体に溝を形成した小径コンパク
   トディスク保持用の保持突起に、指かけ用の保持穴また
   は凹部を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の小径コンパクトディスクアダプタ装置。