JPH064458Y2 - ディスク用トレイ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はコンパクトディスク等をディスクプレーヤの演
奏位置へローディングする時にディスクを載置し搬送す
るためのディスク用トレイに関するものである。

従来の技術 近年、コンパクトディスクプレーヤの普及はめざまし
く、複数枚のディスクをディスク用トレイを介してマガ
ジンに収納し、かつ前記マガジンをディスクプレーヤに
装着して複数枚のディスクを選択的に演奏可能なディス
クチェンジャーも普及している。

以下、従来のディスクチェンジャー用のディスク用トレ
イを例に説明する。

第２図はディスク用トレイ及びマガジンを示す斜視図で
あり、１はディスク、２はディスク１を載置可能な凹部
３を有するトレイ、４は前記トレイ２をガイド４ａに案
内されて複数枚収納可能なマガジンである。

第３図はディスクチェンジャーの外観斜視図であり、１
０は本体、１１は前面パネル、１２は前面パネル１１に
設けた操作釦等の操作部、１３は前記マガジン４を収納
する開孔である。

以上のような構成において、演奏をする時には、複数の
各ディスク１を各トレイ２の凹部３に載置し、かつマガ
ジン４に収納する。

そして、複数枚のディスクが収納されたマガジン４をデ
ィスクチェンジャーの開孔１３に装着する。

この状態で操作釦１２により任意のディスクを選択再生
操作をすると、前記マガジン４から任意のディスクが載
置されたトレイが演奏部へローディングされる。

一方、最近ではコンパクトディスクは従来の直径が１２
cmのディスク以外に直径が８cmのミニディスクが普及し
始めている。従がって、従来前記トレイ１の凹部３は直
径が１２cmのディスクが載置可能なようになっていた
が、このようなトレイに直径８cmのディスクを載置しよ
うとすると位置合せが不可能な為、演奏することが困難
であった。

そこで、直径が１２cmのディスク用のトレイの他に直径
が８cmのディスクが載置可能なようにトレイ１の凹部３
の直径を８cmに対応させた直径が８cm専用のディスクト
レイを設けて演奏を可能にすることが考えられていた。

考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような直径が１２cm、直径が８cm
のそれぞれのディスクに対応した専用のトレイを採用し
た場合、ユーザは両方の専用トレイを購入する必要があ
り、余計な出費となる。

また、使用しない方の専用トレイはマガジンから取出し
た状態で放置されることになり、紛失したり破損する恐
れがあるという問題点を有するものであった。

本考案は上記問題点に鑑みて、一枚のディスクトレイで
直径が１２cmのディスクおよび直径が８cmのミニディス
クの両方のディスクが載置可能なディスク用トレイを提
供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するための本考案のディスク用トレイ
は、ディスクトレイ本体と、前記ディスクトレイ本体の
上面に設けた大径のディスクを載置可能なディスク載置
用の凹部と、前記凹部内で小径ディスクを載置する位置
の周囲に、大径ディスクを載置した時、ディスクトレイ
本体に収納され、かつ小径ディスクを前記位置に載置す
る時に前記凹部の底面から弾性付勢力によって突出され
る小径ディスクのガイド部材とを備えたものである。

作用 本考案は上記した構成によって、大径ディスクを前記凹
部に載置した時には前記ガイド部材が大径ディスクの自
重により弾性付勢力に抗してディスクトレイ本体に収納
され、かつ、小径ディスクを載置する時には前記ガイド
部材が前記凹部の底面から弾性付勢力によって突出する
ことにより小径ディスクの位置決めをすることで一枚の
ディスク用トレイで大径のディスクおよび小径のディス
クの両方に対応して載置が可能になるものである。

実施例 以下、第１図を用いて本考案の一実施例のディスク用ト
レイを説明する。

第１図は本考案のディスク用トレイを示すものであり、
同図ａは同平面図、同図ｂ，ｃはディスクを載置した時
のＡ−Ａ′断面図である。

図において、２１は樹脂等の成形品からなるディスクト
レイ本体、２２はディスクトレイ本体21上に設けた直径
が１２cmのディスク（大径のディスク）が載置可能なデ
ィスク載置用の凹部である。２３は前記凹部２２内で直
径が８cmのディスク（小径のディスク）が載置される位
置の周囲に設けた直径が８cmのディスクの位置決めを行
なうガイド体であり、第３図ｂ，ｃに示すようにディス
クトレイ本体２１の溝２４内にばね２５の付勢力を受け
て移動可能に装着されている。

なお、ガイド体２３は樹脂成形品からなり弾性を有する
つめ２３ａを有しており、溝２４内に装着するときたわ
ませて、装着し、その後、抜け止めとなる。２８はディ
スクトレイ本体２１に設けたプレーヤの演奏部の光ピッ
クアップおよびターンテーブルが挿入される開孔であ
る。

以上のような構成において、本考案のディスク用トレイ
の使用状態を説明する。

まず、直径が１２cmのディスクを使用する場合ディスク
トレイ本体２１の凹部２２に直径が１２cmのディスク２
６を載置すると、第３図ｃのようにディスクの自重によ
りガイド体２３はばね２５の付勢力に抗して溝２４内に
収納され、ガイド体２３が邪魔になることなく直径が１
２cmのディスク２６が載置できる。

次に、１２cmのディスク２６を凹部２２から取りはずす
とガイド体２３はばね２５の付勢力により凹部２２の底
面より突出する。

次に直径が８cmのディスクを使用する場合は、ディスク
トレイ本体２１の凹部２２に前記ガイド体２３が突出し
ているので、このガイド体２３に規制されて直径８cmの
ディスク２７が凹部２２内で位置決めされる。

なや、ばね２５の付勢力を１２cmのディスク26の重みで
はガイド体２３の溝２４に収納され、８cmのディスク２
７の重みではガイド体２３が溝24に収納されない程度の
強さのものを選定すると良い。

また、上記実施例ではガイド体２３は３個で形成したが
８cmのディスク２７を囲むリング状に形成しても良い。

以上のように本実施例によれば、直径が１２cmのディス
クを使用する場合はディスクの自重によりガイド体２３
が溝２４に収納され、直径が８cmのディスクを使用する
場合はガイド体２３が凹部２２の底部から突出すること
によりディスクを位置決めすることにより一枚のディス
クトレイ本体２１で直径が異なる両方のディスクに対応
して載置が可能となる。

従がって、従来のように個々の専用のディスクトレイを
用いた時のように両方の専用トレイを準備する必要がな
く、使用しない方の専用トレイが紛失したり破損したり
する恐れもなくなるものである。

考案の効果 以上のように本考案のディスク用トレイは、ディスクト
レイ本体と、前記ディスクトレイ本体の上面に設けた大
径のディスクを載置可能なディスク載置用の凹部と、前
記凹部内で小径ディスクを載置する位置の周囲に、大径
ディスクを載置した時、ディスクトレイ本体に収納さ
れ、かつ小径ディスクを前記位置に載置する時に前記凹
部の底面から弾性付勢力によって突出される小径ディス
クのガイド部材とを備えたことにより直径の異なる複数
のディスクが載置可能で、かつ小径ディスクも確実に大
径ディスクが収納可能な凹部内に位置決めすることがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のディスク用トレイであり、
同図ａは同トレイの平面図、同図ｂ，ｃはディスクが載
置された状態のＡ−Ａ′断面図、第２図は従来のディス
ク用トレイとマガジンを示す斜視図、第３図はディスク
チェンジャーを示す斜視図である。 ２１……ディスクトレイ本体、２２……凹部、２３……
ガイド体、２５……ばね、２６……直径が大径のディス
ク、２７……直径が小径のディスク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ディスクトレイ本体と、前記ディスクトレ
   イ本体の上面に設けた大径のディスクを載置可能なディ
   スク載置用の凹部と、前記凹部内で小径ディスクを載置
   する位置の周囲に、大径ディスクを載置した時、ディス
   クトレイ本体に収納され、かつ小径ディスクを前記位置
   に載置する時に前記凹部の底面から弾性付勢力によって
   突出される小径ディスクのガイド部材とを備えたことを
   特徴とするディスク用トレイ。