JPH0138707B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、軌道に沿つて案内される高速車両の
ための車両間接続装置に関する。

この種の装置は従来数多く周知である。しかし
ながら軌道に沿つて案内される車両で高速走行す
る場合には従来の技術では満足出来ない多数の要
件が課されている。即ち接続通路の気密保持及び
車両間間隔を出来るだけなくすこと等である。気
密性は車両から別の車両へ移動する乗客が過剰な
騒音、通風、泥及び冷風等又は突然の圧力変化に
さらされないようにするために必要である。車両
間の間隔を出来るだけ小さくすることは、空力学
的抵抗を減少し、列車を閉鎖した一体の構造物と
するのに役立つ。

これら現代の走行の快適さに対する要件は従来
周知の技術では解決できるものではない。例えば
ゴムの蛇腹からなるドイツ鉄道の普通の接続通路
は気密にもなつていないし個々の車両間の隙間を
閉鎖するものでもない。従つてこれは実質的に騒
音に対する防御にならず、また通風、泥及び冷風
の導入を防ぐには不十分である。

この欠点を少なくともある程度改善するために
折畳みベロー又は滑らか布製通路を設けてきた。
これは第１に述べた周知例よりも確かに改善され
ている。その理由はアコーデイオン状に閉じた外
形を生じるからである。しかしその使用は、連結
過程が煩雑で手間がかかり、摩耗も早いので特別
な列車にしか使えない。

本発明は初めに述べた種の車両間接続装置にお
いて、従来技術の欠点を除去し、空力学的に最良
でその内圧を可変に調節可能な接続装置を提供す
ることにある。

この課題は特許請求の範囲に記載した構成によ
り解決される。

次に図示の実施例に基づいて本発明を詳細に説
明することにする。

ここに述べる提案の一般的な発明思想は、その
全体の車両間接続装置をその機能に応じて分離し
た構造を取つている。即ち内側方向への気密には
いわゆる内側接続装置があり、外側整合性及び間
隔減少機能にはいわゆる外側接続装置がある。両
方の接続装置は既に述べた様に相互に独立し分離
している。

内側接続装置１０は、通路空間乃至通路トンネ
ル１３を包囲するカバーと、自動連結及びロツク
装置１４と自動調心装置１５とからなる。この耐
圧及び気密通路トンネル１３は可撓性の防音及び
断熱材料からなり、その際室の完全気密は車両間
を連結しロツクした後シールベローを膨らませる
ことにより達成できる。この内側接続装置はバネ
−ダンパー要素１６により何個所でも枢着するよ
うに懸架されている。

外側接続装置１１は車両の外形に整合して接続
した多室空気ベローであり、その剛性は数段に調
節できる。この調節は高速走行する際に外形を安
定化し、きついカーブを通つて緩速走行する際に
必要な可撓性を与えるのに必要である。車両２０
間に、膨らませることの出来る多室中空プロフイ
ル１７を設け、車両間をその外形に整合するよう
に閉じている。このため車両端部２０がプロフイ
ル帯１８を有し、この中にプロフイル帯を加硫し
た鋼心１９により多室中空プロフイル１７が嵌着
されている。付加的に固定するために更に加硫し
たネジ１９ａを設けても良い。また車両端部２０
に鋼心１９用の緊張装置２２を設けていて、これ
は鋼心１９の張力を調節出来る。

多室中空プロフイル１７は補強リブ２１を備え
ていて、走行方向に対し横向きにおけるよりも、
走行方向に、より弾性的である。個々の室は内圧
を生ずるために、従つて剛性を高めるために膨ら
まし可能に形成されていて、その際内圧は多段階
に、即ち環境状件、例えば車速に応じて、自動的
に調節できる。

この自動圧力空気の調節は、列車に固有の圧力
空気系により行い、各多室中空プロフイルに従属
する調節器２５を介して行われる。この系への接
続は周知の列車急速閉鎖装置により行うものであ
る。通路床は周知の枢着した通路板２３と、その
上に置いたゴムプロフイルマツト２４とから成
る。

車両間接続装置をこの様に構成すると、高速走
行車両の空力学的に難点のない装置を提供でき、
乗客にとつて車両間を通行するのに快適さを最良
のものとすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による車両間接続装置の正面図
であり、第２図は第１図の断面線Ａ−Ａを示し、
第３図は第１図の断面線Ｂ−Ｂの部分図である。 図中参照番号、１０……内側接続装置、１１…
…外側接続装置、１４……自動連結及びロツク装
置、１５……自動調心装置、１６……バネ−ダン
パー要素、１７……多室中空プロフイル、１８…
…プロフイル帯、１９……鋼心、２０……車両端
部、２１……補強リブ、２２……緊張装置、２３
……通路板、２４……ゴムプロフイルマツト、２
５……調節器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軌道に沿つて案内される高速車両のための車
   両間接続装置において、車両外板に整合する外側
   接続装置１１を設け、この装置が車両の外側輪郭
   の周りに案内され膨らますことのできる多室中空
   プロフイル１７を有しており、多室中空プロフイ
   ルの内圧が走行状態に依存して調節可能となつて
   いることを特徴とする車両間接続装置。 ２ 多室中空プロフイル１７が列車に固有の圧力
   空気系を介して車速に応じて階段的に調節可能な
   内圧で自動的に膨らませることが出来ることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載の車両間接
   続装置。 ３ 多室中空プロフイル１７が内部の補強リブ２
   １によつて走行方向よりも横方向の方により曲げ
   強く形成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項または第２項に記載の車両間接続装
   置。 ４ 付属の車両端部２０にあるプロフイル帯１８
   に嵌着するため多室中空プロフイル１７には加硫
   した鋼心１９が設けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項から第３項のうちの１項に
   記載の車両間接続装置。 ５ 鋼心１９に対する緊張装置２２により多室中
   空プロフイル１７は付属の車両端部２０に調節可
   能に固定されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第４項に記載の車両間接続装置。 ６ 可撓性で防音性があり断熱性の材料１２から
   出来ている内側接続装置であつて、通路床２３，
   ２４を圧力密に取り囲む内側接続装置１０を有す
   る様な、軌道に沿つて案内される高速車両のため
   の車両間接続装置において、内側接続装置１０に
   は自動的な連結−及びロツク装置１４と、自動調
   心装置１５とが設けられていることを特徴とする
   車両間接続装置。 ７ 付属する車両端部２０にある内側接続装置１
   ０がバネーダンパー要素１６を用いて懸架されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第６項に記
   載の車両間接続装置。