JPH0137918B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、遠隔制御装置、特に、テレビジヨン
受像器、ステレオ受信機、VTR、および空調器
等の各種機器を赤外光でコントロールするための
遠隔制御装置に関する。

一般に、赤外光と制御信号として用いるリモー
トコントローラと呼ばれる遠隔制御装置において
は、テレビジヨン受像器TVが主体であつた。

このため、テレビジヨン受像器のみをコントロ
ールする送信コードを出力する遠隔制御装置が一
般的であつた。

しかしながら、最近では、VTR、ビデオデイ
スク、ステレオカセツト、FMラジオ、エアコ
ン、照明などとリモートコントロールする機器が
増加してきて、これらの機器を選択する専用の機
器選択コードを内蔵した遠隔制御装置が一般的に
なりつつある。この機器選択コードは通常４〜
8bitが使われ、16種〜256種の機器の選択が可能
である。

さらに、この機器選択コードに従つて選択され
た機器をどのように作動させるかを指示するため
に同数のビツト数からなるキーデータコードを付
加して制御される前述の機器に送出される。

ここで、作動される機器が多数であるために、
混信を起して誤動作を起すことを防止するために
機器選択コードおよびキーデータコードのそれぞ
れを補完するために、これらのコードに関連した
コードがさらに付加された誤動作の発生を防止し
ている。

従来の遠隔制御装置は、予め設定された複数ビ
ツトからなる機器選択コードを発生する機器選択
コード発生部と、任意にキー入力された複数ビツ
トからなるキーデータコードを発生するキーボー
ドスイツチ部と、前記機器選択コードのすべての
ビツトが反転された機器選択反転コードと前記キ
ーデータコードのすべてのビツトが反転されたキ
ーデータ反転コードとを発生し順次に供給される
前記機器選択コードと前記機器選択反転コードと
前記キーデータコードと前記キーデータ反転コー
ドとからなる送信コードを出力するデータ制御回
路を含んだ遠隔制御用処理部とを含んで構成され
る。

次に、従来の遠隔制御装置について、図面を参
照して説明する。

第１図は、従来の遠隔制御装置の一例を示すブ
ロツク図である。

第１図に示す遠隔制御装置は遠隔制御用処理部
１と発振子２と送信出力回路３と赤外発光ダイオ
ード４とキーボードスイツチ部５と機器選択コー
ド発生部６とを含んで構成される。

遠隔制御用処理部１は発振回路７からの発振出
力を分周回路８で分周をおこない出力制御回路１
１へ入力するとともに他の構成部へ所望のタイミ
ング信号を発生させるタイミング発生回路９へ入
力する。

キーマトリクスを含むキースイツチ部５は多数
のキーを有しており、この中のキーが押されると
キー入力回路１０によりキーが押されたことが検
出されて発振回路７を起動させる。そしてどのキ
ーが押されたかに応じたキーデータコードｃをデ
ータ制御回路１２に供給する。また機器コード発
生部６は機器選択コードａを決定する例えばダイ
オード群で構成され、予め設定された機器選択コ
ードを機器選択コード出力回路１４を介してデー
タ制御１２に供給する。

データ制御回路１２に供給されるキーデータコ
ードｃおよび機器選択コードａはタイミング発生
回路９から供給されるコントロール信号ｆで制御
されて所定の送信コードとして入力コントロール
回路１１より出力され、送信出力回路３に接続さ
れた赤外発光ダイオード４から光出力として送信
される。

第２図は第１図に示すデータ制御回路の詳細を
示す詳細ブロツク図であり、第３図は第２図に示
すデータ制御回路から出力される送信コードの一
例を示すコード構成図である。

遠隔制御を行なうための送信コードCODEを出
力するデータ制御回路１２は、機器選択コードレ
ジスタ１２１と、キー入力データレジスタ１２３
と、機器選択反転データレジスタ１２２と、キー
入力反転データレジスタ１２４とを含んでいる。

供給された機器選択コードａは、機器選択デー
タレジスタ１２１に格納されるとともに、反転回
路INV₁に供給されてすべてのビツトが反転され、
機器選択反転コードｂとして機器選択反転データ
レジスタ１２２に格納される。また、供給された
キーデータコードｃは、キー入力データレジスタ
１２２に格納されるとともに、反転回路INV₂に
供給されてすべてのビツトが反転され、キーデー
タ反転コードｄとしてキー入力反転データレジス
タ１２４に格納される。

このようにして格納された機器選択コードａと
機器選択反転コードｂとキーデータコードｃとキ
ーデータ反転コードｄは、コントロール信号ｆの
制御の下にそれぞれナンド回路NAND₁〜
NAND₄を介してナンド回路NAND₅に供給され、
送信コードCODEとして出力される。

第３図は送信コードCODEのコード構成図で、
それぞれのコードが４ビツトずつからなる例で、
コントロール信号ｆの制御の下に機器選択コード
ａとして“C₃〜C₀”、機器選択反転コードｂとし
て“₃〜₀”、キーデータコードｃとして“C₃〜
D₀”、キーデータコードｄとして“₃〜₀”がこ
の順にシリアルに構成された例を示すものであ
る。

第４図は第３図に示す送信コードを受信するた
めの受信回路の一例を示す詳細ブロツク図であ
る。

第４図に示す受信回路ではこのシリアルに供給
される送信コードCODEをコントロール信号ｆの
制御の下に機器選択コード、機器選択反転コード
キーデータコード、キーデータ反転コードとして
それぞれ機器選択データレジスタ２２１、機器選
択反転データレジスタ２２２、キー入力データレ
ジスタ２２３、キー入力反転データレジスタ２２
４に一度入力し、機器選択反転コードとキーデー
タ反転コードとをインバータINV₃、INV₄をそれ
ぞれ介して反転したコードと機器選択コードおよ
びキーデータコードとが一致しているかをテスト
してともに一致していた場合に遠隔制御装置で制
御される装置の動作をおこなつている。

このように従来の遠隔制御装置はデータ制御回
路から出力される送信コードのCODEが機器選択
コードａとして、“C₀〜〜C₃”の4bitで構成され
ており、機器選択反転コードｂはこの“C₀〜C₃”
の反転したコードを送つているため16種しかこの
コード体系では選択することはできない。

しかるに、このようにして作成される送信コー
ドを各セツトメーカ毎と機器毎のコードを決定し
ていくと、使用機器が増加してくるために、上述
した機器選択数では不足が生じてくるために、ビ
ツト数を増加しなければならないが、機器選択コ
ードのビツト数をむやみに増加するのは全体のコ
ードが長くなり短時間で送信するシステムからは
反してしまう。

すなわち、従来の遠隔制御装置は、選択機器数
に限界があり、混信が防止できなくなるという欠
点がある。

本発明の目的は、選択機器数を増大できるとと
もに混信を防止できる遠隔制御装置を提供するこ
とにある。

本発明の遠隔制御装置は、予め設定された複数
ビツトからなる機器選択コードを発生する機器選
択コード発生部と、任意にキー入力された複数ビ
ツトからなるキーデータコードを発生するキーボ
ードスイツチ部と、前記機器選択コードのうちの
予め定められた少なくとも１ビツトの反転しない
ビツトを含む機器選択変換コードと前記キーデー
タコードのすべてのビツトが反転されたキーデー
タ反転コードとを発生し順次に供給される前記機
器選択コードと前記機器選択変換コードと前記キ
ーデータコードと前記キーデータ反転コードとか
らなる送信コードを出力するデータ制御回路を含
んだ遠隔制御用処理部とを含んで構成される。

すなわち、本発明の遠隔制御装置は、キー操作
によりキーに対応したキーデータコード及び制御
する機器を選択するコードを持ち、かつ誤動作を
防止するために前記キーデータコードの反転コー
ドと機器選択を拡張するために機器選択コードと
は相関ありながら異なる機器選択コードを持つ送
信機と、これらの信号を入力し機器選択コードの
一致を見る際に前記相関関係で逆変換して自分の
コードであるかを判別するように構成される。

次に、本発明の実施例について、図面を用いて
説明する。

第５図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
ある。

第５図に示す遠隔制御装置は第１図に示す従来
の遠隔制御装置のうちデータ制御回路１２をデー
タ制御回路１２′におきかえたものであり、その
動作は類似している。すなわち、データ制御回路
１２′の入力は、データ制御回路１２に入力され
る機器選択コードａとキーデータコードｃとコン
トロール信号ｆと同一であるが、内部構成のちが
いによりデータ制御回路１２′からの出力はデー
タ制御回路１２から出力される送信コードCODE
とは異なる送信コードCODE′が出力される。

第６図は、第５図に示すデータ制御回路１２′
の詳細を示す詳細ブロツク図であり、第７図は第
６図に示すデータ制御回路１２′から出力される
送信コードの一例を示すコード構成図である。

次に、第６図および第７図を参照しながら、送
信コードCODE′を作成する動作について説明す
る。

供給された機器選択コードａは、機器選択デー
タレジスタ１２１に格納されるとともに、データ
変換回路CONV₁に供給された機器選択コードａ
のうち予め定められた少なくとも１ビツトの反転
しないビツトを含む機器選択変換コードｅを発生
し、機器選択変換データレジスタ１２７に格納さ
れる。

この機器選択変換コードｅは第７図に示すよう
に機器選択コードａを構成するビツト“C₃〜〜
C₀”のうちビツト“C₀”のみが反転されず、他
のビツト“C₃〜C₁”が反転された、ビツト“₃
〜₁，C₀”として出力される。

なお、供給されたキーデータコードｃは第２図
に示すデータ制御回路１２に示すと同じように処
理されたキー入力データレジスタ１２２にキーデ
ータコードｃがキー入力反転データレジスタ１２
４にキーデータ反転コードｄが格納される。

このようにして格納された機器選択コードａと
機器選択変換コードｅとキーデータコードｃとキ
ーデータ反転コードｄは、コントロール信号ｆの
制御の下に第２図に示すデータ制御回路１２と同
様にしてこの順に順次出力されて第７図に示すよ
うな送信コードCODE′となる。

すなわち、第５図に示す遠隔制御装置は、デー
タ制御回路に機器選択コードａを反転する回路と
は別にある相関関係でデータを変換する回路とを
持ち、これらのデータコードをシリアルに出力す
る。

第８図は、第７図に示す送信コードCODE′を
受信するための受信回路の一例を示す詳細ブロツ
ク図である。

第８図に示す受信回路ではこのシリアルに供給
される送信コードCODE′をコントロール信号ｆ
の制御の下に機器選択コード、機器選択変換コー
ド、キーデータコード、反転キーデータコードと
してそれぞれ機器選択データレジスタ２２１、機
器選択変換レジスタ２２７、キー入力データレジ
スタ２２３、キー入力反転データレジスタ２２４
に一度入力するが、機器選択コードと機器選択変
換コードとを比較するに先だつて前記データ変換
回路CONV₁の逆変換をおこなうデータ逆変換回
路CONV₂を通したのちに、一致判別回路２２５
で一致判別をおこないこれらのコードが一致して
いたとき初めて動作させるものである。

このときの動作はキーデータコードがキーデー
タ反転コードを反転したものと一致したときに行
なわれる。

このように、本発明を用いた第７図に示す送信
コードCODE′では機器選択コードａの“C₀〜〜
C₃”はそのままであるが機器選択変換コードｂ，
ｅは前述のようにすべてのビツト“C₃〜C₀”を
ただ反転さる代りに機器選択コードａの中にある
決めておいたビツトを反転させないで送信する。
この例では、ビツト“C₀”がこれに対応してお
りビツト“C₁〜C₃”が反転されているのに対し
てビツト“C₀”は反転されていない。

第８図に示す受信回路ではあらかじめこのビツ
ト“C₀”が反転されていないことを検知できる
データ逆変換回路CONV₂を持ち一度受信した機
器選択変換コードｅのビツト“C₀”だけを反転
させ、機器選択コードａと機器選択変換コードｅ
を反転させたコードとを一致判別回路２２５で一
致判別をおこない、当該機器の動作を指示してい
るコードか否かを判別し一致しているときには受
信機器コードDECODEaを発生し後につづくキー
データコードｃと、キーデータ反転コードｄをイ
ンバータ回路INV₄で反転したコードとを一致判
別回路２２６で判別し出力される受信キーデータ
コードDECOEbで示される動作を実行するか否
かを決定している。

ここではビツト“C₀”を反転させたがビツト
“C₁”を反転させてもよくこのように各ビツトを
変えていくこと、また、それらを組み合せること
により、この４ビツトの機器選択コードａで従来
の15倍に拡張することができ、計240通りの機器
選択を可能とすることができる。

以上のように、本発明の遠隔制御装置は、送信
コードに含まれる機器選択コードを従来のよう
に、ただ単に誤動作防止作用に反転しただけのコ
ードを送るのではなく、ある規則で前記機器選択
コードの個々のビツトの反転、非反転のデータ変
換をおこない、また受信回路ではこの規則に従い
ビツトの反転、非反転の逆変換で戻し、二つのコ
ードの一致を見る。またこの規則を変更すること
により従来ｎビツトを機器選択コードに使用して
いた場合には2ⁿ通りの機器しか選択できないもの
が本発明を実施することにより従来の2ⁿ−１倍に
まで拡張することができ、少ない機器選択コード
のビツト数で今後出現する多数の遠隔制御装置を
混信させることなく制御することが可能となつ
た。

また、従来の遠隔制御装置に対する受信回路で
は機器選択コードとこれの反転コードの一致をみ
て動作するようになされているためこれらのコー
ドが送られてきても誤動作することはない。

本発明の遠隔制御装置は、機器選択コードに応
じて機器選択反転コードを発生して送信コードに
組み込む代りに、機器選択変換コードを発生して
送信コードに組み込むことにより、同一の機器選
択コードであつても異なつた機器を選択させるこ
とができるので、選択機器数を増大できるととも
に混信を防止できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例を示すブロツク図、第２図
は第１図に示すデータ制御回路の詳細を示す詳細
ブロツク図、第３図は第２図に示すデータ制御回
路から出力される送信コードの一例を示すコード
構成図、第４図は第３図に示す送信コードを受信
するための受信回路の一例を示す詳細ブロツク
図、第５図は本発明の一実施例を示すブロツク
図、第６図は第５図に示すデータ制御回路の詳細
を示す詳細ブロツク図、第７図は第６図に示すデ
ータ制御回路から出力される送信コードの一例を
示すコード構成図、第８図は第７図に示す送信コ
ードを受信するための受信回路の一例を示す詳細
ブロツク図である。 １…遠隔制御用処理部、２…発振子、３…送信
出力回路、４…赤外発光ダイオード、５…キーボ
ードスイツチ部、６…機器選択コード発生部、７
…発振回路、８…分周回路、９…タイミング発生
回路、１０…キー入力回路、１１…出力コントロ
ール回路、１２，１２′…データ制御回路、１４
…機器選択コード出力回路、１５〜１８…ダイオ
ード、１２１，２２１…機器選択データレジス
タ、１２２，２２２…機器選択反転データレジス
タ、１２３，２２３…キー入力データレジスタ、
１２４，２２４…キー入力反転データレジスタ、
２２５，２２６…一致判別回路、１２７，２２７
…機器選択変換データレジスタ、AND₁〜AND₄
…アンド回路、NAND₁〜NAND₅…ナンド回路、
INV₁〜INV₄…インバータ回路、CONV₁…デー
タ変換回路、CONV₂…データ逆変換回路、ａ…
機器選択コード、ｂ…機器選択反転コード、ｃ…
キーデータコード、ｄ…キーデータ反転コード、
ｅ…機器選択変換コード、ｆ…コントロール信
号、CODE、CODE′…送信コード、DECODEa…
受信機器コード、DECODEb…受信キーデータコ
ード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 予め設定された複数ビツトからなる機器選択
   コードを発生する機器選択コード発生部と、任意
   にキー入力された複数ビツトからなるキーデータ
   コードを発生するキーボードスイツチ部と、前記
   機器選択コードのうちの予め定められた少なくと
   も１ビツトの反転しないビツトを含む機器選択変
   換コードと前記キーデータコードのすべてのビツ
   トが反転されたキーデータ反転コードとを発生し
   順次に供給される前記機器選択コードと前記機器
   選択変換コードと前記キーデータコードと前記キ
   ーデータ反転コードとからなる送信コードを出力
   するデータ制御回路を含んだ遠隔制御用処理部と
   を含むことを特徴とする遠隔制御装置。