JPH0137715B2 - - Google Patents

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JPH0137715B2
JPH0137715B2 JP9940288A JP9940288A JPH0137715B2 JP H0137715 B2 JPH0137715 B2 JP H0137715B2 JP 9940288 A JP9940288 A JP 9940288A JP 9940288 A JP9940288 A JP 9940288A JP H0137715 B2 JPH0137715 B2 JP H0137715B2
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wheel
stator
crystal
winding stem
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Masashi Yoshino
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Seiko Epson Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水晶時計を構成するブロツクの配置
に関する。
現在、アナログ水晶時計に要求されるものは、
薄型化と小型化である。特に、婦人用水晶時計に
おいては、小型化の要求が強い。婦人用時計は、
そのフアツシヨン的役割から、平面的にも様々な
サイズが要求され、これに応える為には、ムーブ
メントサイズが小さい事が必要条件となるのであ
る。
本発明は、かかる要求に応える為の超小型の水
晶時計を提供する事を可能にするものである。
従来、水晶時計は、ムーブメント部品と電池と
を平面的にレイアウトしていた。その為、平面サ
イズの長径は、電池の直径の倍以上にならざるを
得なかつた。
また、外部操作部材が取付けられる方向のムー
ブメントサイズは、外部操作部材と共に作動し、
輪列によつて係合離脱する切換手段の構成とレイ
アウトによつて制約を受けている。
従来例を図によつて説明する。
第1図は、従来の小型水晶時計の代表的な平面
図である。水晶5、MOSIC6とを含む回路ブロ
ツク4とコイル7、ステーター、ローターより成
る衆知のステツプモーター、指針にローターの動
きを伝える輪列ブロツク10、巻真18に係合す
る図示されていない切換手段と電池2とを平面的
に分散配置している。これによると、ムーブメン
トサイズの長径Lは電池2の直径l2、分針車11
の直径をl11とすれば、L≒2l2+l11となる。本例
によれば、L=15.5mm、l2=6.8mm、l11=2.2mmで
ある。この様に、従来のレイアウトによると、ム
ーブメントの長径はほぼ電池の径の2倍強とな
り、これ以上の小型化は極めて難しいものであつ
た。
本発明の目的は、この様な問題点を解消するも
のであり、平面サイズの小型化への制限条件を取
り除いた超小型水晶時計を提供することにある。
本発明による水晶時計は、地板29に装着され
る巻真18と、前記地板の中央部で前記巻真と直
交する方向のほぼ直線上に配設されている輪列1
4,15,16と、MOSIC6と前記輪列に平行
に配置される水晶5とが取付けられ前記地板の巻
真側に配設されている回路ブロツク4と、コイル
7、ステーター8、ローター9よりなり前記輪列
に対して前記巻真側と反対側の前記地板に配設さ
れているステツプモーター40とを有してなり、 前記輪列を駆動させる前記ローターは前記コイ
ルとともに前記地板の外周部に配置されており、 前記水晶と前記ステーターは前記地板の中央部
に前記輪列と平面的に重なる位置で、かつ前記輪
列の軸をはさんで並置されてなることを特徴とす
る。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
第2図は、本発明の基本的な概念を示す図であ
る。
ムーブメントブロツク1の上に電池2を配置し
ている。この例では、ムーブメントブロツク1の
外径と電池2の外径とはほぼ等しい。ムーブメン
トブロツク1の外径より小さい電池2を組み込む
場合には、その中心がほぼ同じ位置に配置するも
のである。この様に、ムーブメントブロツク1か
ら電池2を完全にレイアウト上に切り離した事に
より、ムーブメントブロツク1のスペース効率が
非常によくなる。すなわち第1図において、地板
外形と電池の外形とによつて形成される三日月形
状は利用率の非常に小さい、ムダなスペースであ
つた訳である。
第3図から第13図までは、本発明を最も効果
的に実現する一実施例の図面である。
本実施例では、電池外形がφ6.8mm、電池外径
φ6.8mmという超小型ムーブメントを実現してい
る。従来、平面サイズとして最小のものはφ10mm
前後であり、この数字は、本実施例がいかに小さ
いか、逆に言えば、本発明がいかに効果的かを物
語つている。
まず、この様な超小型ムーブメントを実現した
本実施例の構成を、図に従つて説明する。
第3図は、電池を取り除いた時のムーブメント
ブロツク1の平面図である。
第4−A図、第4−B図は、電池まわりの断面
図である。
総受3の上に電池リード板12が配置され、そ
の上に電池絶縁板13が重ねられている。総受3
に設けられた変形穴3a内に、電池リード板12
の一方のバネ部12aが位置している。
このバネ部12aを全て含む様な形状で、電池
絶縁板13は舌部13aを有している。この舌部
13aには、電池のマイナスリード用のパターン
13bが形成されている。このパターン13b
は、平面的に電池のマイナス極2aの範囲内、第
3図において二点鎖線で示された範囲の内側に形
成される。この事により、マイナスリードパター
ンのプラスとのシヨートの危険は全くないのであ
る。
本実施例では、電池リード板12は12a以外
にプラス導通用のバネ部12bを有している。こ
のプラス導通用のバネ部12bはムーブメントの
外周部、前記した第3図における二点鎖線2aの
外側に配置されている。又、このリード板12は
12c部において総受3をかかえ込む様にカシメ
固定されている。
マイナス導通については、断面方向へバネ性を
有した電池リード板12のバネ部12aのバネ力
が電池絶縁板に形成されたパターン13b部を電
池のマイナス極2aへ押しつける事により確保さ
れる。
この電池リード板12の総受3への固定は、ピ
ンによるカシメ又は打込みによるものでもよい。
総受3に関して電池絶縁板13と反対側に配置さ
れている回路基板30への導通は、総受3に設け
られた穴3bを通して行われている。オーバーハ
ングしたパターンとしての銅箔13cを同じくオ
ーバーハングにより形成された回路基板30のパ
ターンに溶接により固着している。又、この電池
リード板のバネ部12aは、断面的にも総受3の
水晶5の取付部に設けられた変形穴3a内に位置
しており(電池2の組込み時)、ムーブメントの
総厚(電池部)にこの電池リード板の厚ミは加算
されない。
又、電池絶縁板13が電池2と総受3との間に
配置されているので、電池のマイナス極2aと総
受3とのシヨートも全く心配はない。
電池プラス導通について述べると、本実施例で
は電池リード板12がバネ部12bも有し、この
外周部に配置されたバネ部12bも断面的にバネ
性を有し、電池のプラス極2aと押圧力を持つて
接する事により成されている。これによりムーブ
メントの外径を電池の外径と全く同じ径、ないし
は小さくする事すら可能となつている。すなわ
ち、ムーブメント径としては最小のものが実現可
能となつているのである。この他に、プラスの導
通の例としては、第4−B図もある。地板29の
ウラ側に固定されたプラスリード板39が電池の
側面へバネ力をもつて接触するものである。
第4−A図に示した様な本実施例のごとく、マ
イナス導通用の圧力を生ぜしめる手段と導通のリ
ード手段とを別に有する事により、圧力を生ぜし
めるバネ部材の固定を絶縁手段をほどこす事なく
直接、受や地板に固定する事ができ、その構造上
の自由度は大きくなり、又その材料等の制約もな
く、安定した導通がきわめて容易に実現する。
又、この電池リード板は、第4−A図に示したご
とく、プラスリード板のバネとして共用する事も
可能となつている。
電池絶縁板13の他の利用方法について述べ
る。
本実施例によれば第3図に示してあるごとく、
銅箔パターンの形状を工夫する事により、このパ
ターン形状をマークとして利用している。電池の
マイナス極の範囲内、すなわち第3図における二
点鎖線2aの内側にメーカー名ABCDを入れ、
二点鎖線より外側にキヤリバー名、製造国内、石
数等を表示している。この様に形成するマークを
完全に電池のマイナス極の範囲内と外とに分ける
ことにより、導通用のパターンをマークとして利
用し、しかも電池の真下に配置しても全くシヨー
トの心配がないのである。電池絶縁板13の固定
は、13dにて銅箔をオーバーハングさせ、受3
に直接溶接により固定されている。
この固定方法は、本実施例に限ることなく、ピ
ンによる固定や、ピンにより位置決めのみ行い、
電池2を組込む事により実質的に絶縁板13の位
置決めが行われる構造も考えられる。
第5図は、ムーブメントブロツク1から電池絶
縁板13を取り除いた時の平面図である。ただし
切換部については、第9図によつて示されている
ので除いてある。5が水晶であり、6がMOSIC
である。水晶5は、総受3に設けられた変形穴3
aをほとんど含む様な位置に配置されている。7
がコイル、8がステーター、9がローターであ
り、コイルとローターは地板29の外周部に配置
されており、ローターはコイルの端部より外れた
位置に配置されている。このコイル7、ステータ
ー8、ローター9で水晶時計用電気・機械変換器
として衆知のステツプモーターを構成している。
14は、ローター9の動きを分針車15に伝え
る中間車であり、16は分針車15の動きを時針
車17に伝える日ノ裏車で輪列を構成している。
18は外部操作部材としての巻真である。前記輪
列14,15,16は巻真18とほぼ直角に配置
されている。そしてステーター8、水晶5も巻真
18とはほぼ直角に配置されている。しかも輪列
14,15,16は、水晶5、ステータヒ8と平
面的にほぼ重つている。又、MOSIC6とコイル
7とにステーター8、水晶5がはさまれる様に配
置されている。
この様な構成を採る事により、ムーブメントサ
イズにくらべ輪列の歯車の大きさに対する制約が
少なくなり、大きな輪列を用いる事ができる。こ
れにより、小さなムーブメントでありながら大き
なモデルへの展開も、針フレの心配もなく可能と
なり、商品バラエテイーはきわめて大きくなる。
本実施例においては、中間歯車14a、分針歯車
15a、日ノ裏歯車16aのムーブメントに含め
る割合は、約33%にも達している。
又、ステーター8及び水晶5を並べて平行にし
かもほぼ中央部に配置し、その両側にMOSIC6
とコイル7を配置した事により、ムーブメント厚
ミとほぼ等しい厚ミを有するコイルの実現を可能
とし、しかも、平面スペースを多く必要とする切
換部分とを完全に切離す事が可能となり、この事
が全体的なスペース効率の向上に寄与している。
すなわち、巻真18の両側に無理なく切換部分を
配置する事ができる訳である。
第6図は、モーター及び輪列部の断面図であ
る。
7がコイルであり、7aが磁心である。8がス
テーター、5は水晶である。ステーター8と磁心
7aは、ステーター8を総受3側にしてピン31
によつて総受3に固定されている。このピン31
の一端31aは、地板に設けられた穴29aと係
合し、地板29に対する総受3の位置を決めてい
る。9は磁石片9aを有するローターであり、こ
のローター9の回転が、中間車14を介して分針
車15に伝えられ、またこの分針車15の動き
が、日ノ裏16を介して時針車17に伝えられ
る。総受3の一端は、地板29に直接ネジを切つ
た29bでネジ32により固定される。
輪列9,14,15の支持は、上下とも〓を軸
受が支持する方式を採用している。すなわち分針
車15の上〓も硬石による軸受により支持されて
いる。
日ノ裏車16は、その回転中心を分針歯車15
a内に有し、日ノ裏歯車16aと日ノ裏カナ16
bとによつて地板29をはさむ様に固定されてい
る。
第3図から第6図までにより示される様に、本
発明によれば、総受3の一方に電池2を配置し、
他方へステーター8、コイル7、ローター9によ
り成るモーター及び水晶5、MOSIC6とを含む
回路ブロツク4とを配置しているのである。又、
本実施例によれば、地板29とステーター8及び
水晶5にはさまれる様に、輪列歯車14a,15
a,16aとが配置されている。しかもステータ
ー8と水晶5とはほぼ同一断面上に位置してい
る。この様なレイアウトにより、無理なくムーブ
メントブロツク1の径を小さくする事が可能にな
り、その厚ミについても、きわめて効率のよい重
なり方をしている為に、薄型化にも貢献している
のである。
第7図は、回路部の断面図である。
まず水晶の導通の取り方を説明する。
本実施例では、水晶5には上下面5a,5bに
ゲート、ドレインの両電極を有しているフラツト
パツケージ型の水晶振動子を用いている。水晶5
の固定は、総受3に接着により成されている。一
方の電極5a側は、回路基板30に設けた舌部3
0aの接触により成される。本実施例では、主な
る接触圧は回路基板舌部30aの持つバネ性によ
るが、従としては舌部30aの先端を電池リード
板12が押えることにより生じる圧力である。他
方の電極5b側は、回路基板30から銅箔により
成るパターンをオーバーハングさせた部分30b
が水晶の電極5bにハンダ付されている。水晶5
の固定、導通は、以上のごとくである。
次に、MOSIC6の実装について述べる。
MOSIC6は、回路基板30に設けられたパター
ンにMOSICのパツトを直接導電接着材で固着す
る、いわゆるフエイスダウン形式を採用してい
る。そしてそのまわりを、モールド材35で補強
している。この様に、MOSICの実装にフエイス
ダウン方式を採用することにより、回路基板30
の強度は極小型でありながら強度の弱点がない。
すなわちMOSIC6の為の穴抜きを回路基板30
に設ける必要がないのである。
第8図の黒塗り部が、回路基板30に設けられ
た銅箔によるパターンである。
30a,30b部が水晶5との導通部である。
36aがMOSIC6のパツトとの導通部である。
36bがプラス、36cがマイナス、36dが駆
動用出力端子部である。マイナス部36cはパタ
ーンがオーバーハングされている。36eが論理
緩急用の端子であり、36e部での切断の有無に
より論理緩急を行うものである。36fはプラス
ピン37と同様にピンによりプラスに導通してい
る。
再び第7図にもどる。プラス部36bは、ピン
37により総受3に打ちこまれている。マイナス
導通部36cは、電池絶縁板13のマイナスリー
ドパターンのオーバーハング部13cにおいて溶
接等の手段により固着されている。
駆動用出力端子36d部は、コイル7の端未が
ハンダや圧着や溶接等の手段により接続されてい
る。この駆動用出力端子部36dは、平面的にス
テーター8とコイル7との間に配置されている。
第9図は、ムーブメントブロツク1から総受3
を取り除いた時の平面図であり、この図を用いて
主に本実施例の切換部の構成について述べる。
この図は、巻真18が押し込まれた状態、すな
わち巻真1段目の状態を示している。オシドリ1
9がオシドリピン20を回転中心として、カンヌ
キ21がネジピン22を回転中心として、ツヅミ
レバー23が固定ピン24を回転中心として配置
されているオシドリ19はバネ部19aを有し、
このバネ部19aがカンヌキ21の尾部21aと
係合する事によりオシドリ19には矢印25方向
に、カンヌキ21には矢印26方向に回転力を生
ぜしめている。又、オシドリ19の一端19bは
巻真先端18aと係合し、他端19cはカンヌキ
21bと係合している。ツヅミ車26はツヅミレ
バーの曲げ形成部23aとカンヌキのレバー部2
1cとにはさまれる様に位置している。
このツヅミレバー23の一方方向の位置は、カ
ンヌキのレバー部21cの端部に打込まれたカン
ヌキピン27とツヅミレバーの23b部が係合す
る事によつて規制されている。クリツクバネ28
はバネ性を有し、巻真に設けられたクリツク部1
8bと係合し、巻真18の位置決めと巻真18の
引き出し、押し込み時のクリツク感を生ぜしめて
いる。このクリツクバネはネジピン22部及び固
定ピン24部によつて地板29に固定されてい
る。地板29、総受3にはコイル入部の切欠きが
ほどこされている。ツヅミレバーの曲げ形成部2
3aはバネ性を有し、ツヅミ車26をカンヌキの
レバー部21cの方へ押しつけている。この事に
より、分針車15とツヅミ車26とのスキマδ1
確実に確保される。
第10図は、切換、特に巻真部分の断面図であ
る。巻真18のクリツク部18bとクリツクバネ
28が係合し、巻真18の位置をきめている。巻
真18には角部18cを有し、この角部18cに
ツヅミ車26が係合している。このツヅミ車26
の作動については、後に詳述する事として、この
ツヅミ車26は、カンヌキ21とツヅミレバー2
3とに係合し、この2つのレバーによつて平面位
置が決められている。
巻真先端18aには、オシドリ19の一端19
bが係合している。このオシドリ19の回転中心
となるオシドリピン20は、中間車14の歯車1
4aの軌跡内に位置している。ツヅミ車の上に
は、MOSIC6が配置されている。5は前記した
様に水晶であり、切換の大部分と水晶5及び
MOSIC6とが重なつているのである。クリツク
バネ28の平面方向の変位は、地板29の壁によ
つて妨げられている。
第11図は、切換部、特にレバー類の固定・係
合関係部分の断面図である。
カンヌキ21は、ネジピン22を中心として地
板29に取付けられている。クリツクバネ28
は、リング33によつてやはりネジピン22に固
着されている。
総受3は、ネジピン34によりネジピン22を
介して地板29に固定させられる。クリツクバネ
28の他の一方の固定は、ツヅミレバー23の回
転中心ともなる固定ピン24の一端により地板2
9へカシメ固定されている。ツヅミレバー23
は、カンヌキのレバー部21cに固定されている
カンヌキピン27と一端23bとが係合してい
る。他の一端の曲げ形成部23aはほぼ直角に曲
げ起こされ、ツヅミ車26と係合してツヅミ車の
位置を規制している。
第12図は、クリツクバネ28のバネ部を表わ
す断面図である。クリツクバネ28には、バネ部
28aと巻真のクリツク部18bと係合する穴2
8bと、電池をはずした状態でウラブタ側から操
作する事ができる頭部28cを有している。地板
29への固定は前記したごとくであるが、この固
定部とバネ部28aとの間にはほぼ直角な曲げ部
28dがある。
巻真脱着時は、クリツクバネの頭部28cを押
すとバネ部28aがタワミ、穴28bの中心が巻
真の中心とほぼ一致する。この時、バネ部28a
部が地板29に当る事により押しすぎを防いでい
る。もちろん、クリツクバネの穴28bの径は巻
真のクリツク部18bの径よりやや大きく設定さ
れている。次に、第9図と第13図により切換部
の作動について説明する。
第9図は、巻真1段目、すなわち通常形態状態
の切換部の平面図であり、第13図は、巻真を2
段目に引き出した状態、すなわち針合せ状態の平
面図である。
第9図の状態から巻真18を引き出す。巻真の
クリツク部18bの斜面をクリツクバネが乗り上
げ、一山越えて次の谷に落ちる事により、クリツ
ク感を持つて第13図の状態に移行する。巻真先
端18aが外周方面へ後退する事により、オシド
リ19はバネ部19aによる回転力により、矢印
25方向に巻真先端18aの後退分だけ回転す
る。このオシドリ19の回転によりカンヌキのス
トツパー役をしていたオシドリのバネ部19c部
も移動し、ストツパーのはずれたカンヌキは同じ
くオシドリのバネ部19cの力によつて矢印26
方向に回転する。
第13図におけるカンヌキのストツパーは、カ
ンヌキピン27と地板とが係合する事によつて成
される。第11図において地板の壁29cとカン
ヌキピン27とが係合するのである。
カンヌキ21の回転にともない、カンヌキピン
27と係合しているツヅミレバー23も第13図
の位置に移動する。このカンヌキ21cとツヅミ
レバー23aとにはさみ込まれているツヅミ車2
6も第13図の位置になる。そしてこのツヅミ車
26は、分針歯車15aに直接噛み合い、この状
態で巻真18を回転させるとツヅミ車26が回転
し、このツヅミ車26の回転が分針車に伝えら
れ、針合せが可能になるのである。
ツヅミレバー23の位置は、一方は前記したご
とくカンヌキピン27により決まり、他の一方は
第10図の地板の壁29dにより決められる。
次に、巻真を2段目から1段目へ押し込む時の
作動を説明する。
第13図の状態から巻真18を押し込むと、オ
シドリの一端19bが巻真先端18aにより押さ
れ、オシドリの他端19cがカンヌキの斜面21
dを乗り上げてカンヌキ21を駆動する。このカ
ンヌキ21の動きがカンヌキピン27によりツヅ
ミレバー23に伝えられ、このツヅミレバー23
の一端23aによりツヅミ車26の分針歯車15
aとの噛合いがはずれる事になる。この一連の動
きにより、第13図から第9図の状態へ切換部品
の位置関係は移行するのである。
この切換の特徴は次の点である。
その1点は、ツヅミ車26を動かすのに関与す
る部品と、クリツクを決める部品が独立してい
る。すなわち、クリツクはクリツクバネ28と巻
真のクリツク部18bとによつて決められ、ツヅ
ミ車26はオシドリ、カンヌキ21、ツヅミレバ
ー23によつて駆動されている。
その2点目は、ツヅミ車26の位置決め及び駆
動を2つのレバーによつて成される事である。
これによりツヅミ車26の長さがきわめて短く
なり、巻真上に含める切換機構の長さは短くてす
む。
本実施例は、上記2つの特徴を持つ切換構造の
開発により、より一層その特徴である小型化を達
成しているのである。
その3点目は、ツヅミ車26が分針歯車15a
に直接噛み合う事である。これにより、部品点数
の大幅な低減を計れる事はもちろん、本発明の最
大の目的であるムーブメントの小型化に大きく寄
与している。すなわち従来の様に小鉄車等を用い
ると、巻真上に含める切換機構の含める長さはそ
の分長くなり、結果としてムーブメントサイズを
大きくしていたのである。
以上本実施例は、機械的な切換機構を採用して
いるが、もちろん電気的な針合せの機構を用いて
もよい。電気的な針合せの方法としては、操作方
法で大きく分けて2つがある。
1 リユーズ形式のもの 2 プツシユボタン形式のもの リユーズ形式としては、一般的には機械的な切
換機構における巻真操作と同様に、巻真を1段引
き出した状態でリユーズを回転させる事により針
合せをするものである。この時のリユーズ回転の
1クリツクで一定時間進んだり遅れたりするもの
もある。
又、回転のスピードによつて1クリツクで修正
される時間を変える事も考えられる。この実施例
としての回路は、本出願人の提案した特開昭54−
11729号や特願昭54−11730号等があり、構造的に
は特願昭54−29748号等がある。
プツシユボタン形式のものについて考えれば、
ボタン1つで1プツシユ一定時間進み、プツシユ
しつづけて自走による早修正という事も考えられ
るし、他の方法としては、2つのボタンを有し進
み修正ボタンとして使用する事も考えられる。
又、このボタンは、かくしボタン形式でも、通常
のリユーズの様な形式のものでもよい。
この様に本発明によれば、電池を受板の輪列側
とは反対側の面に載置し、受板の輪列側の面にス
テツプモータのステータ及び回路ブロツクを載置
し、ステツプモータと電気素子を重ねることなく
配置し、且つ歯車を地板表面側に寄せ集めてステ
ータ及び電気素子の各々と歯車とを重ねて配置す
るようにしたものであり、受板を電池の支持板と
して電池を他の時計部品と完全に重ねることによ
り時計の小型化を図り、又受板の反対側にステー
タと回路ブロツクを互いに重ねることなく載置
し、歯車を地板表面側に集める構成をとることに
より歯車の上下の隙間を有効に生かし、地板と受
板の間隙を広げることなく、スペース効率良くス
テツプモータ及び電気部品を配置させることがで
き、時計全体が厚くなることを防いでいる。よつ
て本発明によつて超小型、且つ薄型の水晶時計が
提供できたものである。又、超小型の水晶時計の
変形モデルへの対処がきわめて容易に可能とな
り、超小型の水晶時計を実現できることから婦人
用の小型水晶時計の商品バラエテイーはきわめて
豊富に提供する事ができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図……従来の小型水晶時計の平面図。第2
図……本発明の概念図。第3図……本発明による
一実施例の平面図。第4−A図……本発明による
一実施例の電池のまわりの断面図。第4−B図…
…本発明による他の実施例の電池のまわりの断面
図。第5図……本発明による一実施例の平面図。
第6図……本発明による一実施例のモーター及び
輪列部の断面図。第7図……本発明による一実施
例の回路部の断面図。第8図……本発明による一
実施例のパターン図。第9図……本発明による一
実施例の平面図。第10図……本発明による一実
施例の切換部、特に巻真部の断面図。第11図…
…本発明による一実施例の切換部、特にレバー類
の固定、係合関係部の断面図。第12図……本発
明による一実施例のクリツクバネ部の断面図。第
13図……本発明による一実施例の巻真2段目の
平面図。 1……ムーブメントブロツク、2……電池、3
……総受、4……回路ブロツク、5……水晶、6
……MOSIC、7……コイル、8……ステーター、
9……ローター、10……輪列ブロツク、12…
…電池リード板、13……電池絶縁板、14……
中間車、11,15……分針車、16……日ノ裏
車、17……時針車、18……巻真、19……オ
シドリ、20……オシドリピン、21……カンヌ
キ、22……ネジピン、23……ツヅミレバー、
26……ツヅミ車、28……クリツクバネ、29
……地板、30……回路基板、40……ステツプ
モータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地板上に、ロータ、ステータ及びコイルから
    なるステツプモータと、前記ロータにより駆動さ
    れる複数の歯車からなる輪列と、前記ロータと前
    記輪列を前記地板との間で軸支する受板と、IC
    及び水晶等の電気素子を備えた回路ブロツクとの
    各々の部品を配置してなる水晶時計において、 前記受板の輪列側とは反対側の表面に前記電池
    を載置するとともに前記輪列側の表面に前記ステ
    ータ及び前記回路ブロツクを載置し、前記地板の
    1方の周辺側に前記ロータ、ステータ及びコイル
    を互いに重ねることなく分散して配置するととも
    に前記電気素子が前記ステツプモータと重なるこ
    となく前記地板の他方の周辺側に配置され、且つ
    前記輪列の複数の歯車を前記地板の表面側に寄せ
    集め前記ステータ及び前記電気素子の各々に前記
    歯車を重ねて配置してなることを特徴とする水晶
    時計。
JP9940288A 1988-04-22 1988-04-22 水晶時計 Granted JPS63289480A (ja)

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