JPH04310Y2 - - Google Patents

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JPH04310Y2
JPH04310Y2 JP1983143107U JP14310783U JPH04310Y2 JP H04310 Y2 JPH04310 Y2 JP H04310Y2 JP 1983143107 U JP1983143107 U JP 1983143107U JP 14310783 U JP14310783 U JP 14310783U JP H04310 Y2 JPH04310 Y2 JP H04310Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、小型電池時計の回路基板実装構造に
関するものである。
従来、小型電池時計はその構造が大きく電池
部、輪列モータ部、切換部、回路部に分けられ
る。そしてその回路部には絶縁材であるポリイミ
ド樹脂の回路基板にMOSIC,水晶ユニツト,回
路パターンが実装された回路ブロツクがある。ム
ーブメントサイズ自身が小型であるため回路ブロ
ツクの大きさも小さくMOSIC,水晶ユニツト部
分を除いた回路基板における回路パターンとして
与えられるスペースは非常に狭いものとなつてい
る。第1図,第2図は従来の回路ブロツクの構造
を示している。1がMOSIC、2が水晶ユニツト、
3が回路基板、4が回路パターンである。5,6
はそれぞれ回路パターン4a,4b部において電
池端子から導通をとりICに入力を行なうプラス
パツドとマイナスパツドである。7は回路パター
ン4c部がアースされることによりリセツトがか
かるリセツトパツドである。8,9は水晶振動子
のゲートパツド、ドレインパツドである。また1
0,11は回路パターン4d,4e部においてコ
イルリード基板と導通をとりコイルにパルス信号
を出力するO1パツド,O2パツドである。またこ
のほかにICパツドには、水晶振動子自身、ICの
内部回路あるいは回路パターンの銅箔による容量
等により生ずる歩度ずれをIC外部で調整する倫
理緩急用パツド12〜17がある。これらのパツ
ドには電池電圧入力の回路パターンが図のように
配列されている。新たにムーブメントをおこす場
合、各部品の配置が異なることから、回路ブロツ
クにおいても、導通部のとり方が異なり、各回路
パターンの配列が異なる。そこで従来のパツド配
列のICを共通して使用するためには、回路パタ
ーン配列をこみいつたものにしなければならな
い。しかも、図をみてわかる通り回路パターンと
してのスペースが狭く、ICパツド位置の配列の
異なりを回路パターン配列で対処するにはスペー
ス的に不可能である。したがつて従来では、新し
いムーブメントをおこす場合には、今までICを
共通して使用することができないため、それに合
つたICを新たに作らなければならないという欠
点があつた。またICと平面的に重なる回路基板
上面部には回路パターンを配列していないため、
IC外部の基板上だけパターンを配列する回路基
板構造の小型化には限界があつた。
そこで、本考案はこれらの欠点を解決するもの
で、その目的は、ICの共通化と回路基板の小型
化である。本考案は、従来では使われていなかつ
たICと平面的に重なる回路基板上面部分にも回
路パターンを配列することによりICの共通化と
回路基板の小型化を可能にしたものである。
次に本考案の実施例について、図面とともに詳
細に説明する。第3図はその一実施例であるムー
ブメントの断面図である。この時計は婦人用小型
時計で、ムーブメントサイズも非常に小さいため
その構造を2段に分けて狭いスペースを有効に活
用している。この図においては、左上が回路部、
左下が切換部、右上が電池部、右下が輪列部とな
つている。
第4図は輪列とその周辺部の平面図、第5図は
切換とその周辺部の平面図、第6図は輪列部と切
換部の上に設けられた電池部と回路部の平面図で
ある。101は時計体の基枠である地板、102
は外径方向にN・Sの2極をもつロータ磁石10
2aとロータかな102bと座102cから成る
ロータである。103は内穴、内ノツチと外ノツ
チを有した強磁性体から成るステータである。1
04は強磁性体から成る磁心105のさお部にコ
イルを巻きその両端を電極パターンにはんだ等に
よつて接続した基板106を一体化したコイルブ
ロツクである。これらロータとステータとコイル
ブロツクによりモータが構成されている。このモ
ータはMOSIC107により印加される出力パル
スによつてコイルに流れる電流が起磁力を発生
し、それによる磁束がステータの外ノツチと内穴
から形成される最細部を飽和させ、N・S極を発
生させることでロータ磁石を吸引,反発等の磁気
的な回転を行なうステツプモータである。ロータ
かなには減速輪列の四番車108,三番車10
9,二番車110、日の裏車111が連結し公知
の時・分針へと回転を伝える。これらの輪列は地
板と輪列受112にある石やブツシユにより軸受
され、ネジ132と133で地板に立てられたピ
ンに輪列受が固定されている。113は電池マイ
ナス端子、114は電池端子絶縁体である。電池
端子絶縁体は、ダボ114a1,114bにより地
板に固定され、114a2,114cで電池マイナ
ス端子を位置決めしている。これは、電池マイナ
ス端子の固定と、それと地板との絶縁という2つ
の役割をはたしている。電池マイナス端子は、バ
ネ性をもつた接点113a部が、電池マイナス部
に圧接し導通をとり、同様にバネ性を有する11
3b部で回路パターンに接し、MOSICにマイナ
ス入力を行なつている。外部操作部材である巻真
115は、軸部115aと先端のほぞ部115b
で地板の横穴に軸受されている。おしどり116
は地板に立てられたおしどり軸117を中心に回
転可能に支持され、巻真の凹部115cと係合し
ている。またおしどりダボ116aはかんぬき1
18のクリツク部118aと係合してクリツク部
の凹部にしたがつてこの場合は2ヶ所に位置決め
される。かんぬき118は、ばね部118bの力
によつて常におしどりに圧着し、その先端部で巻
真の角取り部115dに係合しているつづみ車1
19を案内している。そしておしどりの前記位置
に応じて、通常位置,リセツト位置につづみ車を
移動させる。図示していないが巻真を引き出し、
リセツト状態にすると、つづみ車の歯先部119
aが二番歯車とかみ合い、巻真を回すことで時刻
修正ができる。このムーブメントの場合、小型化
により規正レバーがないため、つづみ車の動きは
二番車、三番車、四番車を通してロータに伝わ
る。これら切換部は、おしどり押え座120を介
して、おしどり押え121で覆われている。おし
どり押えは、ばね性を有する121a部でおしど
りを押え、地板に立てられた2本のピンに案内さ
れ、ネジで固定されている。回路基板122は絶
縁材であるポリイミド樹脂に銅箔パターンを形成
してあり、パターンとMOSIC107,水晶ユニ
ツト124等が接続されている。回路基板12
2、電池プラス端子123はネジ134,135
により地板に立てられたピンに固定されている。
その一方のネジ134は電池プラス端子上の緩急
スイツチレバー124も一緒に固定している。緩
急スイツチレバー124はL字形に曲げられた先
端位置決め部をもち、これを電池プラス端子,回
路基板の緩急穴122a又は122bに入れて固
定すると、回路基板の論理緩急パターンにバネ性
をもつて圧着するように構成され、緩急が行なわ
れるようになつている。このように小型電池時計
においては、回路基板自体が大変小さいものとな
つている。したがつてその回路基板にMOSIC,
水晶ユニツトが実装されているため回路パターン
としてのスペースは大変狭いものとなつている。
第7図は回路基板3上にMOSIC1、水晶ユニツ
ト2、回路パターン4が実装された回路ブロツク
である。5,6は4a,4b部において電池端子
から導通をとりICに電池電圧入力を行なうプラ
スパツドとマイナスパツド、7は回路パターン4
c部がアースされることによりリセツトがかかる
リセツトパツド、8,9は水晶振動子のゲートパ
ツド、ドレインパツド、10,11はコイルにパ
ルス信号を出力するO1,O2パツド、12〜19
は論理緩急用パツドである。パツドに接続される
回路パターンが集積回路と平面的に重なる回路基
板の上面に1部のパツドの間を通過させて特定の
パツドに接続させるように配設させることにより
狭いスペースしかない場合でもうまく回路パター
ンを引き回すことが可能となる。また、パツドの
間隔はIC実装する上でそれらがシヨートしない
ようにピツチが決められているが、このように
ICのパツドを各機能ごとのブロツクにまとめ、
それらの間にパターンが少なくとも1本は通れる
程の間隔をあけて設定すると、電池プラス端子マ
イナス端子と回路パターンとの導通部、あるいは
リセツト端子との導通部をどこにとつても、とな
り合う少なくとも1組のブロツク間に少なくとも
1本のパターンを通すことによりICを共通に使
用することが可能になる。第8図は別のムーブメ
ントにおける回路ブロツクである。ここでは電池
プラス端子と回路パターンとの導通部は4a部,
マイナス端子との導通部は4b部,リセツト端子
との導通部は4c部である。このように各回路パ
ターンの配列が異なつていても、パツド間を通し
IC実装部の基板上面にパターンを配列すること
により同一のICが使用可能になる。また、ICパ
ツドをブロツク化せずに、となり合う各パツド間
に回路パターンが設けられる場合においても同様
な効果が得られる。
本考案では各ブロツク間のとなり合うパツドと
の間の全部にスキマをあけたがそれが1組の場合
だけでもその間にパターンを通すことにより、
ICの共通化は可能である。したがつてその場合
においても本考案の効果は十分に発揮される。ま
た第7図,第8図の回路ブロツクにおいては、水
晶振動子自身、ICの内部回路あるいは回路パタ
ーンの容量等によつておこる歩度ずれを回路パタ
ーン切断により論理緩急を行なう回路パターン切
断部を3a部に設けているが、これもIC実装部
の基板部分で行なうことが可能である。また機能
選択用パツドをもつICにおいては、その回路パ
ターンを切断することにより1秒運針,20秒運針
等の機能選択ができるわけであるが、これらの切
断部としても、IC実装部の基板部分を使用する
ことができる。
本考案によれば、集積回路の3辺以上の周辺部
の面に配設されたパツドに接続されたパターンを
集積回路の下方の回路パターン面に配設するとと
もに、機能選択用のパターンを集積回路の下方の
パターンに設けることにより以下の効果が得られ
る。
(1) CPUが搭載されたパツド数の多いICに対し
ても、パターンの配設のしかたを変えるだけで
対応することができるため、パターン設計が容
易にできる。更に、機種の違いによりICを変
更する必要がないため、ICの標準化ができる。
(2) 従来集積回路の周辺部に配設されていたパタ
ーンを集積回路の下方の回路基板に配設できる
ため、その分スペースが小さくできる。又、パ
ターンの幅を広くすることができるとともに、
パターンの間隔も十分にとることができる。
したがつて、回路基板を小さくすることがで
きるため、小型の電池時計を提供することがで
きる。
(3) 集積回路には、回路パターンに対向する面に
複数のパツドが配設されているため、特別なス
ペーサーを設けることなくパツドの間隔によ
り、機能選択用パターンを集積回路下面に〓間
をもつて配設することができ時計の小型化に一
層寄与することができる。
(4) 機能選択用パターンを集積回路の下方の回路
基板面上に配設することにより、機能選択用パ
ターンの幅を十分にとることができるととも
に、機能選択用パターンの間隔を十分にとるこ
とができる。よつて、回路基板作成時にパター
ンのシヨート等の問題をおこすことがないた
め、基板回路の歩留りを向上することができ
る。又、機能選択用パターンの切断が確実にで
き、加工も容易にできるため、量産性の良い回
路基板実装構造を提供することができる。
(5) 機能選択用パターンは、切断後集積回路によ
り覆われるため、組立時に誤つてパターン面に
キズを付けたり、切断したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来の回路ブロツクを示す平
面図、第3図は本考案の一実施例を示す断面図、
第4図から第6図は本考案の一実施例を示す平面
図、第7図、第8図は本考案の一実施例を示す回
路ブロツクの平面図。 1……MOSIC、2……水晶ユニツト、3……
回路基板、4……銅箔パターン、107……
MOSIC、122……回路基板、124……水晶
ユニツト、125……電池プラス端子、128…
…電池。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくとも電源としての電池、時間標準源とし
    ての水晶ユニツト、前記水晶ユニツトからの発振
    信号を論理処理する集積回路、前記集積回路によ
    り出力される信号にしたがい駆動されるモータ、
    前記モータの動きを指針に伝える輪列、前記集積
    回路と前記水晶ユニツトと回路パターンが配設さ
    れた回路基板からなる電子時計の回路基板実装構
    造において、 前記集積回路は、前記回路パターンに対向する
    3辺以上の周辺の面に複数のパツトが配置され、 前記集積回路の前記パツトによつて囲まれる領
    域内側に対向する前記基板回路上に前記パツトに
    接続されるパターンを配設し、かつ前記回路基板
    と平面的に重なるリードパターンに機能に応じて
    選択的切断される機能選択用パターンを形成する
    とともに、 前記集積回路に設けられられたパツドの配置を
    水晶発振用ゲート、ドレインをAブロツクに、前
    記モータのコイルパルス信号を出力するO1,O2
    をBブロツクに、前記電源からのプラスパツドを
    Cブロツクに、前記電源からのマイナスパツドを
    Dブロツクに、回路のリセツトパツドをEブロツ
    クに、その他のパツドをFブロツクにまとめた
    時、A,B,C,D,E,Fの各ブロツクの間に
    少なくとも1本のパターンが設けられる間隔をあ
    けたことを特徴とする電池時計の回路基板実装構
    造。
JP14310783U 1983-09-14 1983-09-14 小型電池時計の回路基板実装構造 Granted JPS6095586U (ja)

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JP14310783U JPS6095586U (ja) 1983-09-14 1983-09-14 小型電池時計の回路基板実装構造

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JPS6095586U JPS6095586U (ja) 1985-06-29
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51150068A (en) * 1975-06-19 1976-12-23 Citizen Watch Co Ltd Electronic circuit block
JPS527661B2 (ja) * 1972-04-03 1977-03-03

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JPS6095586U (ja) 1985-06-29

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