JP3631381B2 - 複合表示式電子時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、時刻をアナログ式で表示するアナログ表示部分と、時刻に関する情報をデジタル式で表示するデジタル表示部分とを備えた複合表示式電子時計に関する。本発明は、特に、デジタル表示部分とアナログ表示部分とを縦方向に整列させて配置することにより、それぞれの表示部分による表示内容が非常に見やすい複合表示式電子時計に関する。
【0002】
【用語の定義】
ここで、本明細書で用いられている用語の定義について説明する。
「ムーブメント」とは、時計の機械的な構造部分及び作動部分を含む「機械体」を意味する。必要に応じて、「ムーブメント」に文字板及び指針を取付けたものを、「指針付きムーブメント」と称する。
「コンプリート」とは、「指針付きムーブメント」を時計の外装ケースに組み込んだ「完成体」を意味する。一般的には、「コンプリート」には、ばね棒及びバンドが含まれていない。
「ムーブメント」において、文字板が配置される方の側、及び、液晶パネルにより表示が読める方の側を、「ムーブメント」の「ガラス側」と称する。同様に、「コンプリート」において、表示が読める方の側を、「コンプリート」の「ガラス側」と称する。なぜなら、通常の外装ケースでは、表示が読める方の側に「ガラス」が配置されているからである。
【0003】
これに対して、「ムーブメント」において、「ガラス側」と反対側を「裏ぶた側」と称する。なぜなら、通常の裏ぶたを有する外装ケースでは、「ガラス側」と反対側に「裏ぶた」が配置されているからである。
「12時側」とは、アナログ式時計において、文字板の12時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「12時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「12時側」に向かう方向を示す。
「3時側」とは、アナログ式時計において、文字板の3時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「3時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「3時側」に向かう方向を示す。
「6時側」とは、アナログ式時計において、文字板の6時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「6時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「6時側」に向かう方向を示す。
「9時側」とは、アナログ式時計において、文字板の9時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「9時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「9時側」に向かう方向を示す。
【0004】
「パネル上側」とは、デジタル式時計において、液晶パネルに表示されている文字の上方の側を示す。「パネル上方向」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル上側」に向かう方向を示す。
「パネル右側」とは、デジタル式時計において、液晶パネルに表示されている文字の右方の側を示す。「パネル右方向」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル右側」に向かう方向を示す。
【0005】
「パネル下側」とは、デジタル式時計において、液晶パネルに表示されている文字の下方の側を示す。「パネル下方向」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル下側」に向かう方向を示す。
「パネル左側」とは、デジタル式時計において、液晶パネルに表示されている文字の左方の側を示す。「パネル左方向」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル左側」に向かう方向を示す。
【0006】
「アナログ表示部分の垂直軸線」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「12時方向」及び「6時方向」に延びる軸線を示す。「アナログ表示部分の垂直軸線」を「AV」と称する。
「アナログ表示部分の水平軸線」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「3時方向」及び「9時方向」に延びる軸線を示す。「アナログ表示部分の水平軸線」を「AH」と称する。
「デジタル表示部分の垂直軸線」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル上方向」及び「パネル下方向」に延びる軸線を示す。「デジタル表示部分の垂直軸線」を「DV」と称する。
「デジタル表示部分の水平軸線」とは、デジタル式時計において、液晶パネルの中心から「パネル右方向」及び「パネル左方向」に延びる軸線を示す。「デジタル表示部分の水平軸線」を「DH」と称する。
【0007】
【従来の技術】
従来の複合表示式電子時計においては、アナログ表示部分の「12時側」又は「3時側」又は「6時側」において、文字板に窓部分を設け、この窓部分内にアナログ表示部分よりはるかに小さい寸法で構成された液晶パネルを配置していた。
また、従来の他の複合表示式電子時計においては、液晶パネルよりはるかに小さい寸法でアナログ表示部分を形成していた。
また、従来の他の複合表示式電子時計においては、アナログ表示部分に重ねて、透過型の液晶パネルを配置していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の複合表示式電子時計では、下記の課題があった。
(1)デジタル表示部分がアナログ表示部分よりはるかに小さい寸法で構成された複合表示式電子時計では、デジタル式で表示している表示内容が見にくかった。
(2)アナログ表示部分とデジタル表示部分が重なっている複合表示式電子時計では、アナログ表示部分に含まれる指針がデジタル表示部分が表示している文字の上に重なる場合がある。その結果、デジタル表示部分により表示した文字が読みにくくなることがあった。
(3)複合表示式電子時計を構成する部品の形状が複雑であった。また、その部品の製造工程が長く、時計の組立が困難であった。
(4)アナログ表示部分とデジタル表示部分が重なって配置されている構造では、時計の厚さが厚くなっていた。
【0009】
【発明の目的】
そこで、従来のこのような課題を解決するため、本発明の目的は以下に記載する点にある。
(1)アナログ表示部分の表示内容が見やすく、しかも、デジタル表示部分の表示内容も見やすい複合表示式電子時計を提供する。
(2)時計を構成する部品の形状が簡潔であって、時計部品の製造工程が短く、時計の組立が簡単な複合表示式電子時計を提供する。
(3)アナログ表示部分とデジタル表示部分が重ならない構造を有する、薄い複合表示式電子時計を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、アナログ表示部分とデジタル表示部分と有する複合表示式電子時計において、アナログ表示部分はアナログ時計機構モジュールを含むように構成した。このアナログ時計機構モジュールは、モジュールの基板を構成する地板と、地板に組み込まれたステップモータと、地板に組み込まれ、ステップモータの作動に基づいて回転する輪列と、輪列の少なくとも一部を回転可能に支持するための輪列受と、地板に組み込まれ、輪列の少なくとも一部の回転角度を修正するための切換機構と、切換機構の作動に基づいて作動し、ステップモータの作動を停止させるためのリセットレバーとを備える構成とした。このアナログ時計機構モジュールでは、ステップモータが、ステータと、コイルブロックと、ロータとを含み、ステップモータを作動させるステップモータ駆動信号を入力するための2つの入力パターンと、リセットレバーの作動に基づいて、ステップモータの作動をリセットさせるリセット信号を出力するためのリセットパターンとを有するリード基板がコイルブロックに取付けられている。前記2つの入力パターンは、コイルブロックのコイルワイヤの両端部にそれぞれ配線されており、前記リセットパターンは、リセットレバーが作動したときにリセットレバーと導通するように構成されている。本発明の複合表示式電子時計では、アナログ表示部分は輪列の回転に基づいて時刻をアナログ式で表示するように構成されている。また、本発明の複合表示式電子時計では、複合表示式電子時計のデジタル表示部分は、時刻及び又は時間に関する情報をデジタル式で表示するための液晶パネルを含む。この複合表示式電子時計は、時刻及び又は時間に関する情報を計数する時刻情報計数手段と、この時刻情報計数回路が計数した計数結果に基づいてアナログ表示部分及びデジタル表示部分を動作させるための駆動手段を含む回路ブロックとを備え、アナログ表示部分とデジタル表示部分が重ならないように構成されている。
【0011】
本発明の複合表示式電子時計は、アナログ表示部分の中心を通る垂直軸線と、デジタル表示部分の中心を通る垂直軸線が整列した状態で、アナログ表示部分とデジタル表示部分が縦方向に並んで配置されているのが好ましい。
この構成により、アナログ表示部分の表示内容が見やすく、しかも、デジタル表示部分の表示内容も見やすい。
本発明の複合表示式電子時計では、アナログ時計機構モジュール及び液晶パネルはパネル枠に取付けられているのが好ましい。
また、本発明の複合表示式電子時計の回路ブロックは、パネル枠の裏ぶた側に配置されているのが好ましい。
また、本発明の複合表示式電子時計は、回路ブロックの裏ぶた側に配置された電池枠と、この電池枠に組み込まれた電池を備えているのが好ましい。
【0012】
この構成により、複合表示式電子時計の部品の形状を簡潔にすることができる。また、それらの部品の製造工程は短く、時計の組立が簡単である。また、本発明の複合表示式電子時計は、液晶パネルの裏ぶた側に配置されたELパネルを備えているのが好ましい。この構成により、効果的に液晶パネルを照明することができる複合表示式電子時計を実現することができる。
【0013】
更に、本発明の複合表示式電子時計は、回路ブロックに設けられた、スイッチ作動を入力するためのスイッチパターンと導通するように構成された複数のスイッチ端子を有するスイッチばねを備え、このスイッチ端子のうちの1つは、それが作動したときに、他のスイッチ端子のうちのいずれか1つと同じ機能を行うように構成されているのが好ましい。この構成により、1つのムーブメントを用いて、多くの種類のスイッチボタンの配置を実現することができる。
【0014】
この構成により、アナログ表示部分による表示内容も、デジタル表示部分による表示内容も非常に見やすくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)アナログ時計機構モジュールの構造
図1から図3を参照すると、本発明のアナログ時計機構モジュール100は、モジュールの基板を構成する地板102を備える。ステップモータ104が地板102の裏ぶた側即ち表側に組み込まれる。ステップモータ104は、ステータ106と、コイルブロック108と、ロータ110とを含む。コイルブロック108は磁心108cを含む。磁心108cはパーマロイのような強磁性材で作られ、棒状部分と、棒状部分の両側に設けられた耳状部分とを有する。コイルワイヤ108wが磁心108cの棒状部分に巻かれている。ステータ106はパーマロイのような強磁性材で作られ、2つの耳状部分と、ステータ穴とを有する。
【0016】
図3及び図4を参照すると、磁心108cの一方の耳状部分は、ステータ106の一方の耳状部分と接触した状態で、地板102に設けられたかしめピン102gにより、熱かしめにより地板102に取付けられている。図3及び図5を参照すると、磁心108cの他方の耳状部分は、ステータ106の他方の耳状部分と接触した状態で、地板102に設けられたかしめピン102hにより、熱かしめにより地板102に取付けられている。
【0017】
図1から図4を参照すると、ステップモータ104の作動に基づいて回転する表輪列112が地板102の表側に組み込まれる。表輪列112は、五番車114と、四番車116と、三番車118と、二番車120と、日の裏車122とを含む。輪列受124が表輪列112を回転可能に支持する。輪列受124は、地板102に設けられたかしめピン102a、102b、102cにより、熱かしめにより地板102に取付けられている。
ロータ110の上ほぞ、五番車114の上ほぞ、四番車116の上ほぞ、三番車118の上ほぞ、日の裏車122の上ほぞは輪列受124に対して回転可能に支持される。ロータ110の下ほぞ、五番車114の下ほぞは地板102に対して回転可能に支持される。三番車118の下ほぞはリセットレバー140に対して回転可能に支持される。二番車120は地板102に対して回転可能に支持される。四番車116のそろばん玉は、二番車120に対して回転可能に支持される。日の裏車122の下軸部は地板102に対して回転可能に支持される。
ロータ110はロータ磁石110mと、ロータかな110pとを有する。五番車114は五番歯車114gと、五番かな114pとを有する。四番車116は四番歯車116gと、四番かな116pとを有する。三番車118は三番歯車118gと、三番かな118pとを有する。二番車120は二番歯車120gと、二番かな120pとを有する。日の裏車122は日の裏歯車122gと、日の裏かな122pとを有する。
【0018】
ロータかな110pは五番歯車114gと噛み合う。五番かな114pは四番歯車116gと噛み合う。四番かな116pは三番歯車118gと噛み合う。三番かな118pは二番歯車120gと噛み合う。二番かな120pは日の裏歯車122gと噛み合う。日の裏かな122pは地板102のガラス側即ち裏側に配置される。
輪列受124には、アナログ時計機構モジュール100を用いてアナログ時計及び複合表示式電子時計等を製造するときに、回路ブロックを構成する部品を逃げるため、又は、回路ブロックを構成する部品を収容するための回路ブロック用スペース124SCと、電池マイナス端子を組み込むための電池マイナス端子用スペース124SMとが設けられている。回路ブロック用スペース124SCには、例えば、水晶ユニット及び集積回路が収容される。
【0019】
輪列受124は、リード基板142のリセットパターンを絶縁するためのリセット絶縁部分124RSを有する。
輪列の回転角度を修正するための、即ち、針合わせを行うための切換機構130が地板102の表側に組み込まれる。切換機構130は、軸線AYの方向に移動可能な巻真132と、巻真132の軸線方向の位置を決めるための巻真位置決め部材134と、巻真132を引き出した状態において巻真132の回転に基づいて回転するつづみ車136とを含む。巻真位置決め部材134は金属で作られている。つづみ車136は、巻真132に対して回転可能に組み込まれる。すなわち、つづみ車136の中心軸線は巻真132の中心軸線と一致するように配置される。つづみ車136は、一端につづみ歯車136gを有する。つづみ歯車136gは日の裏歯車122gと噛み合う。
【0020】
つづみ車136をプラスチックで形成するのが好ましい。つづみ車136は、巻真132が0段目にある状態において、巻真132の回転により回転せず、巻真132を1段目に引き出した状態において、巻真132の回転に基づいて回転するように構成されている。従って、つづみ車136は、巻真132が0段目にある状態において、巻真132に対してすきま嵌めになり、巻真132を1段目に引き出した状態において、巻真132に対して締まり嵌めになるように構成することができる。
切換機構130の作動に基づいて作動し、ステップモータ104の作動を停止させるためのリセットレバー140が、地板102に対して回転可能に組み込まれる。リセットレバー140は金属で作られ、巻真位置決め部材134と接触するように配置されている。すなわち、リセットレバー140は、常に、巻真位置決め部材134と電気的に導通している。金属で作られたリセットピン144が地板102に組み込まれる。リセットレバー140はリセットレバーばね部140sを有する。この構成では、リセットレバー140は、常に、図2で見たときに時計まわり方向に回転するように付勢されている。リセットレバー140がリセットピン144に接触することにより、巻真位置決め部材134とリセットピン144を電気的に導通させることができる。
【0021】
巻真132が0段目にある状態では、リセットレバーばね部のばね力により、リセットレバー140は巻真132と接触し、かつ、リセットピン144と接触しないように構成されている。巻真132が1段目にある状態では、リセットレバーばね部のばね力により、リセットレバー140は、巻真132から離れ、リセットピン144と接触するように構成されている。
巻真132が0段目にある状態では、リセットレバー140は、三番かな118pと二番歯車120gとを噛み合わせる位置にあるように構成されている。巻真132が1段目にある状態では、リセットレバー140は、三番かな118pを二番歯車120gから離す位置にあるように構成されている。
図1、図2、図3、図6を参照すると、リード基板142がコイルブロック108に取付けられている。図9を参照すると、リード基板142は、ステップモータ104を作動させるステップモータ駆動信号を入力するための2つの入力パターン142a、142bと、リセットピン144と接触し、かつ、リセットレバー140の作動に基づいて、ステップモータ104の作動をリセットさせるためのリセット信号を出力するリセットパターン142cとを有する。リセットパターン142cは、基板の基材からはみだしたリセットピン接触部142tを含む。
【0022】
リード基板142を、ガラスエポキシ基板又はポリイミド基板で構成するのが好ましい。
リード基板142をコイルブロック108に取付けるための固定用穴142H1と、リード基板142をコイルブロック108に取付けるときの組立案内穴142H2と、アナログ時計機構モジュール100を用いてアナログ時計及び複合表示式電子時計等を製造するときに、リード基板142を案内するためのリード基板案内穴142H3とがリード基板142に設けられている。
図1、図2、図3、図6を参照すると、2つの入力パターン142a、142bは、コイルブロック108のコイルワイヤ108wの両端部108w1、108w2にそれぞれ配線されており、リセットパターン142cは、リセットレバー140が作動したときにリセットピン144を介してリセットレバー140と導通するように配置されている。
【0023】
地板102及び輪列受124はプラスチックで構成されている。このプラスチックは、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリサルフォンであるのが好ましい。
図7を参照すると、筒車150が地板102のガラス側即ち裏側に回転可能に組み込まれる。この構造では、筒車150は裏輪列である。筒車押さえ152が、筒車150を地板102に対して回転可能に支持するために設けられる。筒車押さえ152は、3本のかしめピン102d、102e、102fを用いて、熱かしめにより地板102に取付けられている。筒車150の筒車歯車部分150gは日の裏かな122pと噛み合う。
本発明においては、輪列の構成は上述したような形状及び配置に限定されることはない。変形例として、裏輪列が筒車及び日の裏車を含んでもよいし、或いは、表輪列が筒車を含んでもよい。本発明においては、表輪列及び裏輪列は、輪列を構成する全ての部品が、地板102に対して回転可能に支持されている。
【0024】
変形例として、切換機構は、おしどり、かんぬき、かんぬき押さえ(図示せず)を含むように構成してもよい。この構成では、巻真132が0段目にある状態では、つづみ車136は日の裏車122と噛み合わず、巻真132が1段目にある状態では、つづみ車136は日の裏車122と噛み合うように構成される。更に、この構成では、二番車120にスリップ機構が設けられる。スリップ機構は、例えば、筒かなにより構成される。更に、この構成では、巻真132が1段目にある状態で、ロータ110、五番車114、四番車116、三番車113のいずれかを規正するための規正レバー(図示せず)を備えるのが好ましい。規正レバーを設けることにより、巻真132が1段目にある状態で巻真132を回転させたときに、つづみ車136、日の裏車122、二番かな120p、筒車150は回転して、ロータ110、五番車114、四番車116、三番車113は回転しないように構成することができる。
【0025】
図8を参照すると、巻真132を組み込むための巻真穴102HSが地板102に設けられている。地板102には、つづみ車136を収容するためのつづみ車用スペース102STと、表輪列112を収容するための表輪列用スペース102SGと、切換機構130を収容するための切換機構用スペース102SHと、ステップモータ104を収容するためのステップモータ用スペース102SCとが設けられている。
更に、地板102には、アナログ時計機構モジュール100を用いてアナログ時計及び複合表示式電子時計等を製造するときに、電池の一部分を収容するための電池用スペース102SBと、電池マイナス端子を組み込むための電池マイナス端子用スペース102SMとが設けられている。電池用スペース102SBは、電池の全体を収容することができる大きさでなく、電池の一部分を収容することができる大きさになるように形成されている。
熱かしめ用ピン102a、102b、102c、102g、102hが地板102に形成されている。
更に、地板102には、アナログ時計機構モジュール100を用いてアナログ時計及び複合表示式電子時計等を製造するときに、アナログ時計機構モジュール100を取付けるためのモジュール固定用穴102H1及び102H2と、アナログ時計機構モジュール100を案内するためのモジュール組立案内穴102H3とが設けられている。
【0026】
(2)アナログ時計機構モジュールの作用
次に、本発明のアナログ時計機構モジュールの作用について説明する。
図1から図4を参照すると、ステップモータ104を作動させるステップモータ駆動信号をリード基板142の入力パターン142a、142bに入力させると、ステップモータ104が作動する。すなわち、ステップモータ駆動信号によりロータ110が回転し、ロータ110が回転することにより五番車114が回転する。四番車116は、五番車114の回転に基づいて、1分間に1回転する。三番車118は、四番車116の回転に基づいて回転する。二番車120は、三番車118の回転に基づいて、1時間に1回転する。日の裏車122は、二番車120の回転に基づいて回転する。筒車150は、日の裏車122の回転に基づいて、12時間に1回転する。この構成により、四番車116に取付けられた秒針370により「秒」を表示し、二番車120に取付けられた分針372により「分」を表示し、筒車150に取付けられた時針374により「時」を表示することができる。文字板366は、アナログ時計機構モジュール100のガラス側に取付けられる。すなわち、文字板366は、地板102のガラス側に配置される。
【0027】
巻真132が0段目にある状態では、リセットレバー140は、三番かな118pと二番歯車120gとを噛み合わせる位置にあるように構成されている。従って、この状態では、二番車120は、三番車118の回転に基づいて回転することができる。巻真が0段目にある状態では、巻真132が回転しても、つづみ車136は回転しない。
時針及び分針の針合わせを行うときは、巻真132を1段目に引き出す。これにより、図2を参照すると、リセットレバー140は、リセットレバーピン140cを中心として、時計回り方向に回転して、三番かな118pは二番歯車120gから離れる。また、巻真132を1段目に引き出すと、リセットレバー140は、巻真132から離れ、リセットピン144と接触する。リセットレバー140を電池の陽極と導通させるように構成することにより、リセットレバー140をリセットピン144と接触させて、ステップモータ104の作動をリセットさせるためのリセット信号をリセットパターン142cに出力することができる。
【0028】
巻真132を1段目に引き出した状態で、巻真132を回転させると、つづみ車136は、巻真132の回転に基づいて回転し、日の裏車122はつづみ車136の回転に基づいて回転する。日の裏車122が回転することにより、二番車120及び筒車150を回転させることができる。従って、巻真132を1段目に引き出した状態で巻真132を回転させることにより、時針及び分針を回転させて時刻修正即ち針合わせを行うことができる。
図3を参照すると、巻真132を1段目に引き出した状態では、リセットレバー140が回転して、三番かな118pを二番歯車120gから離れさせる。これにより、三番かな118pは図3の想像線で示す位置に移動し、三番かな118pは二番歯車120gと噛み合わない状態になる。従って、この状態で、巻真132を回転させても、三番車118、四番車116、五番車114、ロータ110は回転しない。
【0029】
更に、図2を参照すると、巻真132を0段目に押し戻すと、巻真132がリセットレバー140に接触して、リセットレバーピン140cを中心として、リセットレバー140を反時計回り方向に回転させる。これにより、リセットレバー140はリセットピン144から離れる。その結果、ステップモータ駆動信号をリード基板142の入力パターン142a、142bに入力させることにより、再びステップモータ104を作動させることができる。
また、巻真132を0段目に押し戻すことにより、リセットレバー140が、図2で見て反時計回り方向に回転する。すると、三番かな118pは、図4に実線で示すように、再び二番歯車120gと噛み合う。従って、この状態では、ステップモータ104を作動させることにより、ロータ110、五番車114、四番車116、三番車118、二番車120、日の裏車122、筒車150を回転させることができる。
【0030】
(3)複合表示式電子時計の構造
本発明は複合表示式電子時計に関するものであり、特に、上述したアナログ時計機構モジュールを用いた複合表示式電子時計に関する。以下に、本発明の複合表示式電子時計の実施の形態の構造について説明する。
図10を参照すると、複合表示式電子時計のムーブメント500は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504と有する。アナログ表示部分502はアナログ時計機構モジュール100を含む。アナログ時計機構モジュール100は、上述したように、ステップモータと、このステップモータの作動に基づいて回転する輪列と、この輪列の回転角度を修正するための切換機構とを含む。アナログ表示部分502は、アナログ時計機構モジュールの輪列の回転に基づいて時刻をアナログ式で表示するように構成されている。デジタル表示部分504は液晶パネル510を含み、この液晶パネル510により、時刻及び又は時間に関する情報をデジタル式で表示するように構成されている。
複合表示式電子時計のムーブメント500はパネル枠512を備える。パネル枠512は、ムーブメント500の「ガラス側」に配置されている。
【0031】
アナログ時計機構モジュール100と、液晶パネル510はパネル枠512に取付けられている。パネル枠512に設けられた液晶パネル押さえばね部分512aにより、液晶パネル510はパネル枠512に支持される。文字板の足を挿入するための文字板足穴512H1、512H2がパネル枠512の「ガラス側」に設けられている。
アナログ表示部分502の中心を通る垂直軸線AVと、デジタル表示部分504の中心を通る垂直軸線DVを一致させた状態で、アナログ表示部分502とデジタル表示部分504は縦方向に並んで配置されている。すなわち、DVとAVは一致しており、DHとAHは平行になるように配置されている。そして、アナログ表示部分502とデジタル表示部分504は重ならないように構成されている。
【0032】
アナログ時計機構モジュール100の巻真132は、その中心軸線がAHと一致するように配置される。巻真132は、アナログ表示部分502の「9時方向」に延びている。
複合表示式電子時計のムーブメント500は、電池枠520と、回路ブロック530と、スイッチばね540と、電池542、544と、電池押さえ550とを備える。2個の電池をもったムーブメント500を図11に示すが、電池の数は1個であってもよいし、2個以上であってもよい。
電池枠520は、ムーブメント500において、パネル枠512より「裏ぶた側」に配置されている。複数の基準ピン520P1と、四番車受けピン520P4とが電池枠520の「裏ぶた側」に設けられる。
【0033】
回路ブロック530は、パネル枠512より「裏ぶた側」に配置されている。回路ブロック530は、回路基板と、集積回路と、電気素子等を含む。
電池542、544は、電池枠520に組み込まれている。電池542、544は、液晶パネル510及びELパネルの「裏ぶた側」に配置されている。
電池押さえ550が、電池542、544のそれぞれの陽極に接触して、電池枠520に組み込まれている。電池押さえ550は、取付け用フック部分550H1、550H2を有する。取付け用フック部分550H1、550H2をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、電池押さえ550をパネル枠512に対して固定する。
図11、図12、図14、図15を参照すると、スイッチばね540は、取付け用フック部分540H1、540H2、540H3、540H4を有する。取付け用フック部分540H1〜H4をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、スイッチばね540をパネル枠512に対して固定する。その結果、電池枠520及び回路ブロック530もパネル枠512に対して固定される。
【0034】
図11、図13、図15を参照すると、スイッチばね540は、スイッチ端子540S1、540S2、540S3、540S4、540S5を有する。スイッチ端子540S1〜S5が押されるとき、スイッチ端子540S1〜S5は、回路ブロック530に設けられた、それぞれのスイッチ端子540S1〜S5に対応するスイッチパターンと導通するように構成されている。
スイッチばね540は、電池542の陽極に接触するための電池プラス端子部分540B1と、電池544の陽極に接触するための電池プラス端子部分540B2とを有する。
スイッチばね540は、アナログ時計機構モジュール100の巻真位置決め部材134に接触するためのプラス導通部分540M1を有する。この構成により、巻真位置決め部材134及びリセットレバー140は、電池542、544の陽極に導通される。
【0035】
スイッチばね540は、アナログ時計機構モジュール100のリード基板142のリセットパターン付近をリセットピン144に押し付けるためのリセット押しばね部分540R1を有する。このときに、リセット押しばね部分540R1とリセットピン144及びリセットパターンとの間に絶縁性のある部材、即ち、輪列受124のリセット絶縁部分124RSを介在させることにより、リセット押しばね部分540R1がリセットピン144及びリセットパターンに導通しないように構成する。
スイッチばね540は裏ぶたと接触してアースをとるためのアースばね部分540A1、540A2、540A3と、回路ブロックと導通するための回路ブロック導通ばね部分540C1とを有する。
【0036】
回路ブロック530のブザー駆動手段が出力するブザー駆動信号を、裏ぶたの内面に固着した圧電素子(図示せず)に伝達するためのブザーリード端子552が、回路ブロック530から裏ぶたに向かって配置されている。ブザーリード端子552は、コイルばねにより構成される。
図12から図15を参照すると、複合表示式電子時計のムーブメント500には、文字板366、時針374、分針372、秒針370が取付けられる。
図16を参照すると、液晶パネル510は、パネル枠512の「ガラス側」に近い方の部分に配置される。液晶パネル510は、「ガラス側」から表示内容が読めるように位置決めされている。EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネル560が液晶パネル510の「裏ぶた側」に配置される。ELパネル560は、液晶パネル510を「裏ぶた側」から照明するために、液晶パネル510に近接して位置決めされている。
【0037】
アナログ時計機構モジュール100は、パネル枠512の「ガラス側」に近い方の部分に配置される。
図19及び図20を参照すると、パネル枠512は、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリサルフォンなどのプラスチックで作られる。パネル枠512は、液晶パネルを収容するためのパネル収容部分512S1と、アナログ時計機構モジュールを収容するためのモジュール収容部分512S2とを有する。液晶パネル510及びELパネル560はパネル収容部分512S1に収容され、アナログ時計機構モジュール100はモジュール収容部分512S2に収容される。2本の基準ピン512P1と、アナログ時計機構モジュール100のリード基板142を案内するためのリード基板案内ピン512P5と、2つの文字板足穴512H1とがパネル枠512に設けられる。
【0038】
パネル枠512は、コネクタを受け入れるための2つのコネクタ受入れ部分512C1と、EL導通端子を案内するための2つのEL導通端子案内穴512E1とを有する。パネル枠512は、「ガラス側」に、液晶パネル510を押さえるためのパネル押さえばね部分512B1を有する。この構成により、液晶パネル510はパネル押さえばね部分512B1により弾性的に支持される。
図16を参照すると、アナログ時計機構モジュール100は、その外周の一部分が、アナログ時計機構モジュール100を受け入れるためにパネル枠512に形成された受入れ部分に配置されている。
図16から図18を参照すると、回路ブロック530は、ELパネル560及びアナログ時計機構モジュール100の「裏ぶた側」であって、パネル枠512の「裏ぶた側」に配置される。図21及び図22を参照すると、回路ブロック530は、回路基板532と、主集積回路534と、EL駆動用集積回路536と、水晶ユニット538と、複数のコンデンサ570と、EL駆動用昇圧コイル572と、ブザー駆動用昇圧コイル574と、ブザー駆動用トランジスタ576とを含む。
【0039】
回路ブロック530は、時刻及び又は時間に関する情報を計数する時刻情報計数手段又は時刻情報計数回路と、この時刻情報計数回路が計数した計数結果に基づいてアナログ表示部分を構成するステップモータ104を駆動するためのステップモータ駆動手段又はステップモータ駆動回路と、デジタル表示部分を構成する液晶パネル510を駆動するための液晶パネル駆動手段又は液晶パネル駆動回路と、ブザーを駆動させるためのブザー駆動手段又はブザー駆動回路とを含む。これらの回路を構成するためのプログラムと、ROMと、RAMとが主集積回路534に内蔵されている。ELパネルを発光させるためのEL駆動手段又はEL駆動回路は、EL駆動用集積回路536に内蔵されている。これらの手段又は回路は、プログラムを内蔵したCPUを用いてソフトウェアで構成してもよいし、電子部品を用いてハードウェアで構成してもよい。
【0040】
図16を参照すると、2つのコネクタ578が、回路基板532の液晶パネル駆動信号出力用パターンと、液晶パネル510の駆動信号入力用パターンとを導通させるために、回路基板532と液晶パネル510との間に配置される。コネクタ578は、パネル枠512のコネクタ受入れ部分512C1にそれぞれ受け入れられる。
電池枠520は、回路ブロック530より「裏ぶた側」であって、パネル枠512より「裏ぶた側」に配置される。図23及び図24を参照すると、電池枠520は、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリサルフォンなどのプラスチックで作られる。電池枠520は、2つの基準穴520H1と、電池マイナス端子580を固定するための2つの電池マイナス端子固定穴520H2と、ブザーリード端子552を案内するためのブザーリード端子案内穴520H3とを有する。電池枠520は、電池542を収容するための電池収容部分520B1と、電池544を収容するための電池収容部分520B2とを有する。
【0041】
図16を参照すると、回路ブロック530のブザー駆動回路が出力するブザー駆動信号を、裏ぶた364の内面に固着した圧電素子384に伝達するためのブザーリード端子552は、回路ブロック530から「裏ぶた側」に向かって配置されている。ブザーリード端子552は、回路基板532のブザー駆動信号出力用パターンと、圧電素子384のブザー駆動信号入力用パターンとを導通させるために設けられる。ブザーリード端子552は、コイルばねにより構成され、電池枠520のブザーリード端子案内穴520H3を貫通して配置される。
電池542、544は、回路ブロック530より「裏ぶた側」に、電池枠520に組み込まれる。電池542は電池枠520の電池収容部分520B1に収容され、電池544は電池枠520の電池収容部分520B2に収容される。
【0042】
図18を参照すると、電池押さえ550の取付け用フック部分550H1、550H2をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、電池押さえ550はパネル枠512に対して固定されている。
EL導通端子594が、回路基板532のELパネル駆動信号出力用パターンとELパネル560のELパネル駆動信号入力用パターンとを導通させるために、回路基板532とELパネル560との間に配置される。EL導通端子594は、コイルばねにより構成され、パネル枠512のEL導通端子案内穴512E1を貫通して配置される。
図16を参照すると、2つのコネクタ578が、回路基板532の液晶パネル駆動信号出力用パターンと、液晶パネル510の駆動信号入力用パターンとを導通させるために、回路基板532と液晶パネル510との間に配置される。コネクタ578は、パネル枠512のコネクタ受入れ部分512C1にそれぞれ受け入れられる。
【0043】
図25を参照すると、スイッチばね540は、りん青銅、ステンレス鋼のような弾性変形可能な金属で作られる。スイッチばね540は、スイッチばねをパネル枠に対して固定するための取付け用フック部分540H1、540H2、540H3、540H4と、弾性変形して回路ブロックのスイッチパターンと導通するようになっているスイッチ端子540S1、540S2、540S3、540S4、540S5と、電池542の陽極に接触するための電池プラス端子部分540B1と、電池544の陽極に接触するための電池プラス端子部分540B2とを有する。
更に、スイッチばね540は、アナログ時計機構モジュール100の巻真位置決め部材134に接触するためのプラス導通部分540M1と、アナログ時計機構モジュール100のリード基板436のリセットパターン付近をリセットピン144に押し付けるためのリセット押しばね部分540R1と、裏ぶた364と接触してアースをとるためのアースばね部分540A1、540A2、540A3と、回路基板532のVDDパターン(電池の陽極に導通するパターン)と導通するための回路ブロック導通ばね部分540C1とを有する。
【0044】
更に、スイッチばね540は、2つの基準穴540H7を有する。
図16を参照すると、スイッチばね540の一部分は、電池542、544の「裏ぶた側」に位置する。電池押さえ550は、電池542、544を「裏ぶた側」から電池枠520に対して支持する。電池マイナス端子580が電池542、544に接触して、回路基板532のVSSパターン(電池の陰極に導通するパターン)と導通するように、電池542、544と回路基板532との間に配置される。
文字板366は、液晶パネル510及びアナログ時計機構モジュール100の「ガラス側」に、パネル枠512に接触して配置される。文字板366の足(図示せず)が、パネル枠512の文字板足穴512H1に挿入される。
【0045】
図17を参照すると、スイッチばね540の取付け用フック部分540H1〜H4をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、スイッチばね540をパネル枠512に対して固定する。その結果、電池枠520及び回路ブロック530もパネル枠512に対して固定される。スイッチばね540の回路ブロック導通ばね部分540C1は、回路基板532のVDDパターンに接触している。スイッチばね540のプラス導通部分540M1は、アナログ時計機構モジュール100の巻真位置決め部材134に接触する。これにより、巻真位置決め部材134は、電池の陽極に導通するようになる。
スイッチばね540のリセット押しばね部分540R1は、アナログ時計機構モジュール100の輪列受124のリセットン絶縁部分124RSを「ガラス側」に押し付ける。これにより、アナログ時計機構モジュール100のリード基板436のリセットパターン付近をリセットピン144に押し付けることができる。スイッチばね540のリセット押しばね部分540R1とリセットピン144及びリセットパターンとの間に絶縁性のある部材、即ち、輪列受124のリセット絶縁部分124RSを介在させることにより、スイッチばね540のリセット押しばね部分540R1がリセットピン144及びリセットパターンに導通しないように構成することができる。
【0046】
アナログ時計機構モジュール100のリード基板142のリード基板案内穴142H3をパネル枠512のリード基板案内ピン512P5にはめ、リード基板142をパネル枠512に接触させ、リード基板142の上に信号伝達用基板340を配置し、信号伝達用基板340の上に回路基板532を配置し、回路基板532の上に電池枠520を配置し、電池枠520の上にスイッチばね322を配置した状態で、スイッチばね止めねじ590が、リード基板案内ピン512P5の雌ねじ部分にねじ締めされる。
信号伝達用基板340は、両面にパターンを有する基板で構成され、信号伝達用基板340の両面に設けられたパターンは、スルーホールめっきにより導通されている。信号伝達用基板340の両面に設けられたパターンにより、アナログ時計機構モジュール100のリード基板142の第1の入力パターン142aを回路基板532の第1のステップモータ駆動信号出力パターンに導通させ、リード基板142の第2の入力パターン142aを回路基板532の第2のステップモータ駆動信号出力パターンに導通させ、リード基板142のリセットパターン142cを回路基板532のリセット信号入力パターンに導通させるように構成されている。
【0047】
ムーブメント500を製造するときは、パネル枠512を準備し、ELパネル560をパネル枠512の裏ぶた側からパネル枠512に組み、液晶パネル510をパネル枠512の裏ぶた側からパネル枠512に組む。次に、2つのコネクタ578を液晶パネル510に接触させて、パネル枠512のコネクタ受入れ部分512C1に挿入する。
次に、アナログ時計機構モジュール100をパネル枠512の裏ぶた側からパネル枠512に組む。アナログ時計機構モジュール100をパネル枠512に組む工程は、ELパネル560をパネル枠512に組む工程より前に行ってもよいし、ELパネル560をパネル枠512に組んだ後で、液晶パネル510をパネル枠512に組む工程より前に行ってもよい。
【0048】
次に、EL導通端子594をELパネル560と接触させて配置し、回路ブロック530をパネル枠512の裏ぶた側に配置する。次に、ブザーリード端子552を、回路ブロック530から裏ぶたに向かって配置する。次に、電池マイナス端子580を電池枠520に組み、この電池枠520を回路ブロック530の裏ぶた側に配置する。次に、スイッチばね540を回路ブロック530の裏ぶた側に組む。スイッチばね540の取付け用フック部分540H1〜H4をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、スイッチばね540をパネル枠512に対して固定する。電池542、544を電池枠520に組み、電池542、544を保持するために、電池押さえ550を電池枠520に組む。電池押さえ550の取付け用フック部分550H1、550H2をパネル枠512のフック受け部分に取付けることにより、電池押さえ550をパネル枠512に対して固定する。
【0049】
(4)本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第1の実施の形態の作動
次に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第1の実施の形態の構成と作動について説明する。
図26を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート600は、外装ケースを構成する胴602と、りゅうず604と、第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とを備える。コンプリート600は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。アナログ表示部分502は、文字板366と、秒針370と、分針372と、時針374とを含む。アナログ表示部分502は、時針374、分針372、秒針370により、時刻に関する情報を表示するように構成されている。デジタル表示部分504は液晶パネル510を含む。デジタル表示部分504は、液晶パネル510により、時刻及び又は時間に関する情報を表示するように構成されている。
【0050】
本発明の複合表示式電子時計のコンプリート600は、縦長の形態を有するように構成されている。デジタル表示部分504は、アナログ表示部分502と縦方向に整列して配置され、アナログ表示部分502の「12時方向」に配置されている。そして、このコンプリート600では、アナログ表示部分502の中心を通る垂直軸線AVと、デジタル表示部分504の中心を通る垂直軸線DVが整列した状態で、アナログ表示部分502とデジタル表示部分504が縦方向に並んで配置されており、デジタル表示部分504の垂直軸線DVに沿う方向の見切り長さが、アナログ表示部分502の垂直軸線AVに沿う方向の見切り長さの0.5倍から1.5倍の範囲内にあることを特徴とする。
図26に示すコンプリート600では、アナログ表示部分502により表示している領域のAVに沿う長さと、デジタル表示部分504により表示している領域のDVに沿う長さはほぼ等しい。本発明では、デジタル表示部分504により表示している領域のDVに沿う長さは、アナログ表示部分502により表示している領域のAVに沿う長さの0.5倍から1.5倍の範囲内にあるのが好ましい。
【0051】
すなわち、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート600においては、アナログ表示部分502とデジタル表示部分504が縦方向に並んで配置されており、デジタル表示部分504の垂直軸線DVに沿う方向の見切り長さが、アナログ表示部分502の垂直軸線AVに沿う方向の見切り長さの0.5倍から1.5倍の範囲内にあるのが好ましい。
更に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート600においては、デジタル表示部分504の垂直軸線DVに沿う方向の見切り長さが、アナログ表示部分502の垂直軸線AVに沿う方向の見切り長さの0.8倍から1.3倍の範囲内にあるのがなお一層好ましい。
そして、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート600においては、デジタル表示部分504の垂直軸線DVに沿う方向の見切り長さが、アナログ表示部分502の垂直軸線AVに沿う方向の見切り長さとほぼ等しくなるように形成されるのが特に好ましい。
【0052】
この構成により、アナログ表示部分502による表示内容、すなわち、指針370、372、374と文字板366による表示内容を非常に見やすくすることができ、かつ、デジタル表示部分504による表示内容、すなわち、液晶パネル510による表示内容も非常に見やすくすることができる。
りゅうず604は、アナログ表示部分502の「9時方向」に配置されている。りゅうず604は巻真132に取付けられ、巻真132の回転に基づいて回転するように構成されている。第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とは、図26で見たときに、コンプリート600の右側側面に設けられている。第1スイッチボタン610は、デジタル表示部分504の「パネル右方向」で、「パネル上側」の右方に配置されている。第2スイッチボタン612は、デジタル表示部分504の「パネル右方向」で、「パネル下側」の右方に配置されている。第3スイッチボタン614は、コンプリート600の右側側面のほぼ中央部に設けられている。すなわち、第3スイッチボタン614は、アナログ表示部分502のほぼ「2時方向」に配置されている。第4スイッチボタン616は、アナログ表示部分502のほぼ「3時方向」に配置されている。
【0053】
図26及び図27を参照すると、時刻及び又は時間に関する情報を計数するための時刻情報計数手段又は時刻情報計数回路630は、電源620及び水晶振動子622と接続されている。電源620は電池542、544で構成される。電池の数は、2つであってもよいし、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。電源620は、銀電池又はリチウム電池であるのが好ましい。水晶振動子622は、水晶ユニット538に収容されている。時刻情報計数回路630は、発振手段又は発振回路と、分周手段又は分周回路とを含む。
ステップモータ駆動手段又はステップモータ駆動回路632は、時刻情報計数回路630が計数した計数結果に基づいて、ステップモータ104を駆動するためのステップモータ駆動信号を出力する。ステップモータ104は、ステップモータ駆動回路632が出力するステップモータ駆動信号により回転する。輪列646は、ステップモータ104が回転することにより回転する。指針648は、輪列646が回転することにより回転する。指針648は、秒針370と、分針372と、時針374とを含む。従って、ステップモータ104が回転することにより、秒針370で「秒」を表示し、分針372で「分」を表示し、時針374で「時」を表示することができる。
【0054】
巻真132が0段目(巻真を押し込んだ状態)にあるときには、りゅうず604を回転させて、巻真132を回転させても、輪列646は回転しない。この状態では、ステップモータ104は回転し、秒針370で「秒」を表示し、分針372で「分」を表示し、時針374で「時」を表示する。
巻真132が1段目(巻真を引出した状態)にあるときには、リセットレバー140がリセットピン144に接触し、ステップモータ駆動回路632はリセットされる。従って、この状態では、ステップモータ104は回転しない。そして、この状態では、りゅうず604を回転させて、巻真132を回転させたときに、輪列646のうちの一部分が回転して、秒針370を回転させることなしに、分針372及び時針374を回転させることができる。従って、りゅうず604を回転させることにより、いわゆる「針合わせ」を行うことができる。
【0055】
液晶パネル駆動手段又は液晶パネル駆動回路634は、時刻情報計数回路630が計数した計数結果に基づいて、液晶パネル510を駆動するための液晶パネル駆動信号を出力する。液晶パネル510は、液晶パネル駆動回路634が出力する液晶パネル駆動信号に基づいて、時刻及び又は時間に関する情報を表示する。液晶パネル510には、「CHRONO」、「RECALL」、「ALARM」、「TIMER」の文字が印刷されている。
例えば、液晶パネル510は、現在の「年月日」と、「時分秒」と、「曜日」と、「午前又は午後」とを表示することができる部分を有する。更に、液晶パネル510は、クロノグラフの計測結果、タイマーの計測結果、アラームの設定時刻、デュアルタイムモードにおける他の時刻、世界時計モードにおける他の地域の時刻等を表示することができる。
【0056】
ブザー駆動手段又はブザー駆動回路636は、時刻情報計数回路630が計数した計数結果に基づいて、ブザーを駆動させるためのブザー駆動信号を出力する。圧電ブザー642は、ブザー駆動回路636が出力するブザー駆動信号に基づいて、例えば、アラームの設定時刻になったときに、或いは、タイマーの計測が終了したときに、ブザー音を発する。圧電ブザー642は、裏ぶた364に固着されている圧電素子384により構成されている。変形例として、圧電ブザー642の代わりに、他のブザー音を発するための要素、例えば、電磁スピーカ等を用いてもよい。
第1スイッチ端子650が、第1スイッチボタン610を押すことに作動するように構成される。第2スイッチ端子652が、第2スイッチボタン612を押すことに作動するように構成される。第3スイッチ端子654が、第3スイッチボタン614を押すことに作動するように構成される。第4スイッチ端子656が、第4スイッチボタン616を押すことに作動するように構成される。第5スイッチ端子658が、スイッチボタンのうちのいずれか1つを押すことに作動するように構成される。例えば、第5スイッチ端子658は、第3スイッチボタン614を押すことに作動するように構成される。
【0057】
第1スイッチ端子650は、スイッチばね540のスイッチ端子540S1に対応する。第2スイッチ端子652は、スイッチばね540のスイッチ端子540S2に対応する。第3スイッチ端子654は、スイッチばね540のスイッチ端子540S3に対応する。第4スイッチ端子656は、スイッチばね540のスイッチ端子540S4に対応する。第5スイッチ端子658は、スイッチばね540のスイッチ端子540S5に対応する。
スイッチ動作制御手段又はスイッチ動作制御回路640が、第1スイッチ端子650、第2スイッチ端子652、第3スイッチ端子654、第4スイッチ端子656、第5スイッチ端子658の作動に基づいて動作するように構成されている。スイッチ動作制御回路640が出力するスイッチ信号に基づいて、時刻情報計数回路630の計数内容及び又は時刻情報計数回路630の計数結果が変更され、液晶パネル駆動回路634が出力する液晶パネル駆動信号が変更される。従って、第1スイッチ端子650、第2スイッチ端子652、第3スイッチ端子654、第4スイッチ端子656、第5スイッチ端子658の作動に基づいて、液晶パネル510の表示内容を変更させることができる。更に、第1スイッチ端子650、第2スイッチ端子652、第3スイッチ端子654、第4スイッチ端子656、第5スイッチ端子658の作動に基づいて、圧電ブザー642がブザー音を発する時刻を変更させることができる。
【0058】
EL駆動手段又はEL駆動回路638が、スイッチ動作制御回路640が出力するELスイッチ信号に基づいて、ELパネル560を発光させるためのEL駆動信号を出力する。ELパネル560は、EL駆動回路638が出力するEL駆動信号に基づいて発光する。
第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616の操作による作動は、例えば、以下に記載するように構成することができる。
最初に、時刻モードに設定されていると仮定する。
この状態において、第2スイッチボタン612を押すことにより、ELパネル560は発光する。
【0059】
この状態において、第3スイッチボタン614を2秒間押し続けることにより、時刻・カレンダ修正モードに設定される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、修正モードを選択することができる。そして、第2スイッチボタン612を押すことにより、時刻・カレンダの「+セット」を行い、第4スイッチボタン616を押すことにより、時刻・カレンダの「−セット」を行うことができる。セットを行った後、第3スイッチボタン614を押すことにより、時刻・カレンダの表示をセットした状態でロックすることができる。
第4スイッチボタン616を押すことにより、表示モードを変更することができる。第4スイッチボタン616を1回押すことにより、ストップウォッチモードに設定され、「CHRONO」を指示する指標が表示される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、「スタート」及び「ストップ」の操作を行い、第2スイッチボタン612を押すことにより、「ラップ」及び「リセット」の操作を行うことができる。第1スイッチボタン610又は第2スイッチボタン612を押すことにより、ELパネル560は発光する。
【0060】
第4スイッチボタン616を更に1回押すことにより、リコールモードに設定され、「RECALL」を指示する指標が表示される。この状態では、第2スイッチボタン612を押すことにより、次の段階のラップを表示することができる。第2スイッチボタン612を押すことにより、ELパネル560は発光する。第4スイッチボタン616を更に1回押すことにより、タイマーモードに設定される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、「ラン」及び「ストップ」の操作を行い、第2スイッチボタン612を押すことにより、「リセット」の操作を行うことができる。第1スイッチボタン610又は第2スイッチボタン612を押すことにより、ELパネル560は発光する。
この状態において、第3スイッチボタン614を2秒間押し続けることにより、タイマー設定時間修正モードに設定され、「TIMER」を指示する指標が表示される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、修正モードを選択することができる。そして、第2スイッチボタン612を押すことにより、「+セット」を行い、第4スイッチボタン616を押すことにより、「−セット」を行うことができる。セットを行った後、第3スイッチボタン614を押すことにより、タイマーの時刻を設定した状態でロックすることができる。
【0061】
第4スイッチボタン616を更に1回押すことにより、アラームモードに設定され、「ALARM」を指示する指標が表示される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、アラームの「ON」と「OFF」を切り換えることができる。
この状態において、第3スイッチボタン614を2秒間押し続けることにより、アラーム設定時間修正モードに設定される。この状態では、第1スイッチボタン610を押すことにより、修正モードを選択することができる。そして、第2スイッチボタン612を押すことにより、「+セット」を行い、第4スイッチボタン616を押すことにより、「−セット」を行うことができる。セットを行った後、第3スイッチボタン614を押すことにより、アラームの時刻を設定した状態でロックすることができる。
第4スイッチボタン616を更に1回押すことにより、再び時刻モードに設定される。
【0062】
(5)本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第2の実施の形態
次に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第2の実施の形態について説明する。
図28を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート700は、外装ケースを構成する胴602と、りゅうず604と、第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第4スイッチボタン616と、第5スイッチボタン618とを備える。コンプリート700がコンプリート600と異なる箇所は、コンプリート700は、第3スイッチボタン614の代わりに第5スイッチボタン618を備えている点である。
【0063】
第5スイッチボタン618は、図28で見たときに、コンプリート700の左側側面に設けられている。第5スイッチボタン618は、デジタル表示部分504の「パネル左方向」に配置されている。第5スイッチボタン618の機能は、コンプリート600の第3スイッチボタン614の機能と同じである。第1スイッチボタン610、第2スイッチボタン612、第4スイッチボタン616の機能は、コンプリート600におけるそれぞれのボタンの機能と同じである。
コンプリート700は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。コンプリート700におけるアナログ表示部分502及びデジタル表示部分504の構成は、コンプリート600と同じである。
コンプリート700は、コンプリート600に用いられるムーブメント500を用いて作ることができる。従って、本発明により、2種類以上の外観を有する複合表示式電子時計を実現することができる。
【0064】
(6)本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第3の実施の形態
次に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第3の実施の形態の構成と作動について説明する。
図29を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート710は、外装ケースを構成する胴602と、りゅうず604と、第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とを備える。コンプリート710は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。コンプリート710におけるアナログ表示部分502及びデジタル表示部分504の構成は、コンプリート600の構成と同じである。
デジタル表示部分504は、アナログ表示部分502の「6時方向」に配置されている。
りゅうず604は、アナログ表示部分502の「3時方向」に配置されている。第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とは、図29で見たときに、コンプリート710の左側側面に設けられている。第1スイッチボタン610は、デジタル表示部分504の「パネル左方向」で、「パネル下側」の左方に配置されている。第2スイッチボタン612は、デジタル表示部分504の「パネル左方向」で、「パネル上側」の左方に配置されている。第3スイッチボタン614は、コンプリート710の左側側面のほぼ中央部に設けられている。すなわち、第3スイッチボタン614は、アナログ表示部分502のほぼ「8時方向」に配置されている。第4スイッチボタン616は、アナログ表示部分502のほぼ「9時方向」に配置されている。
【0065】
コンプリート710における第1スイッチボタン610、第2スイッチボタン612、第3スイッチボタン614、第4スイッチボタン616の機能は、コンプリート600におけるそれぞれのボタンの機能と同じである。
コンプリート710は、コンプリート600に用いられるムーブメント500を用いて、液晶パネルの表示部分の構造を変えるだけで作ることができる。従って、本発明により、多くの種類の外観を有する複合表示式電子時計を実現することができる。
【0066】
(7)本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第4の実施の形態
次に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第4の実施の形態の構成と作動について説明する。
図30を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート720は、外装ケースを構成する胴602と、りゅうず604と、第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とを備える。コンプリート720は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。アナログ表示部分502及びデジタル表示部分504の構成は、コンプリート600と同じである。
デジタル表示部分504は、アナログ表示部分502の「6時方向」に配置されている。
りゅうず604は、アナログ表示部分502の「9時方向」に配置されている。第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とは、図30で見たときに、コンプリート720の右側側面に設けられている。第1スイッチボタン610は、アナログ表示部分502のほぼ「2時方向」に配置されている。第2スイッチボタン612は、アナログ表示部分502のほぼ「4時方向」に配置されている。第3スイッチボタン614は、コンプリート720の右側側面のほぼ中央部に設けられている。すなわち、第3スイッチボタン614は、デジタル表示部分504の「パネル右方向」で、「パネル上側」の右方に配置されている。第4スイッチボタン616は、デジタル表示部分504の「パネル右方向」に配置されている。
【0067】
図31及び図32を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート720に用いられるムーブメント724は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。ムーブメント724がムーブメント500と異なる箇所は、ムーブメント724においては、デジタル表示部分504はアナログ表示部分502の「6時方向」に配置されている点である。ムーブメント724におけるその他の構成及び作用は、ムーブメント500の構成及び作用と同様である。
【0068】
(8)本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第5の実施の形態
次に、本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第5の実施の形態の構成と作動について説明する。
図33を参照すると、本発明の複合表示式電子時計のコンプリート730は、外装ケースを構成する胴602と、りゅうず604と、第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とを備える。コンプリート700は、アナログ表示部分502と、デジタル表示部分504とを含む。コンプリート730におけるアナログ表示部分502及びデジタル表示部分504の構成は、コンプリート600のそれらの構成と同じである。デジタル表示部分504は、アナログ表示部分502の「12時方向」に配置されている。
りゅうず604は、アナログ表示部分502の「3時方向」に配置されている。第1スイッチボタン610と、第2スイッチボタン612と、第3スイッチボタン614と、第4スイッチボタン616とは、図33で見たときに、コンプリート730の左側側面に設けられている。第1スイッチボタン610は、アナログ表示部分502のほぼ「9時方向」に配置されている。第2スイッチボタン612は、コンプリート730の左側側面のほぼ中央部に設けられている。すなわち、第2スイッチボタン612は、アナログ表示部分502のほぼ「10時方向」に配置されている。第3スイッチボタン614は、デジタル表示部分504の「パネル左方向」に配置されている。第4スイッチボタン616は、デジタル表示部分504の「パネル左方向」で、「パネル上側」の左方に配置されている。
【0069】
コンプリート730における第1スイッチボタン610、第2スイッチボタン612、第3スイッチボタン614、第4スイッチボタン616の機能は、コンプリート600におけるそれぞれのボタンの機能と同じである。
コンプリート730は、コンプリート720に用いられるムーブメント724を用いて、液晶パネルの表示部分の構造を変えるだけで作ることができる。従って、本発明により、多くの種類の外観を有する複合表示式電子時計を実現することができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように、複合表示式電子時計において、上記のような構成としたので、以下に記載する効果を有する。
(1)本発明の複合表示式電子時計では、アナログ表示部分により表示している表示内容が非常に見やすく、しかも、デジタル表示部分により表示している表示内容も非常に見やすい。
(2)本発明の複合表示式電子時計では、複合表示式電子時計を構成する部品の形状が簡潔であり、時計部品の製造工程が短い。更に、複合表示式電子時計の組立が極めて簡単である。
(3)アナログ表示部分とデジタル表示部分が重ならない構造であるため、複合表示式電子時計の厚さが薄い。
【図面の簡単な説明】
【図1】裏ぶた側から見たときの、アナログ時計機構モジュールを示す平面図である。
【図2】輪列受及び巻真位置決め部材を外した状態で裏ぶた側から見たときの、アナログ時計機構モジュールを示す平面図である。
【図3】アナログ時計機構モジュールの巻真、輪列、転換機を示す概略部分断面図である。
【図4】アナログ時計機構モジュールの地板外周部を示す概略部分断面図である。
【図5】アナログ時計機構モジュールの地板外周部の他の部分を示す概略部分断面図である。
【図6】アナログ時計機構モジュールのリード基板の部分を示す概略部分断面図である。
【図7】ガラス側から見たときの、アナログ時計機構モジュールを示す平面図である。
【図8】ガラス側から見たときの、アナログ時計機構モジュールの地板を示す概略平面図である。
【図9】ガラス側から見たときの、アナログ時計機構モジュールのリード基板を示す概略平面図である。
【図10】ガラス側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントを示す平面図である。
【図11】裏ぶた側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す平面図である。
【図12】12時側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略側面図である。
【図13】3時側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略側面図である。
【図14】6時側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略側面図である。
【図15】9時側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略側面図である。
【図16】本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略部分断面図(その1)である。
【図17】本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略部分断面図(その2)である。
【図18】本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの実施の形態を示す概略部分断面図(その3)である。
【図19】裏ぶた側から見たパネル枠の概略平面図である。
【図20】ガラス側から見たパネル枠の概略平面図である。
【図21】裏ぶた側から見た回路ブロックの概略平面図である。
【図22】ガラス側から見た回路ブロックの概略平面図である。
【図23】裏ぶた側から見た電池枠の概略平面図である。
【図24】ガラス側から見た電池枠の概略平面図である。
【図25】裏ぶた側から見たスイッチばねの概略平面図である。
【図26】本発明の複合表示式電子時計のコンプリートを示す平面図である。
【図27】本発明の複合表示式電子時計のブロック図である。
【図28】本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第2の実施の形態を示す平面図である。
【図29】本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第3の実施の形態を示す平面図である。
【図30】本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第4の実施の形態を示す平面図である。
【図31】ガラス側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの第4の実施の形態を示す平面図である。
【図32】裏ぶた側から見たときの、本発明の複合表示式電子時計のムーブメントの第4の実施の形態を示す平面図である。
【図33】本発明の複合表示式電子時計のコンプリートの第5の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
100 アナログ時計機構モジュール
102 地板
104 ステップモータ
106 ステータ
108 コイルブロック
110 ロータ
112 表輪列
114 五番車
116 四番車
118 三番車
120 二番車
122 日の裏車
124 輪列受
130 切換機構
132 巻真
134 巻真位置決め部材
136 つづみ車
140 リセットレバー
142 リード基板
144 リセットピン
142a、142b 入力パターン
142c リセットパターン
150 筒車
152 筒車押さえ
340 信号伝達用基板
364 裏ぶた
366 文字板
370 秒針
372 分針
374 時針
384 圧電素子
500 複合表示式電子時計のムーブメント
502 アナログ表示部分
504 デジタル表示部分
510 液晶パネル
512 パネル枠
520 電池枠
530 回路ブロック
532 回路基板
534 主集積回路
536 EL駆動用集積回路
538 水晶ユニット
540 スイッチばね
542、544 電池
550 電池押さえ
552 ブザーリード端子
560 ELパネル
570 コンデンサ
572 EL駆動用昇圧コイル
574 ブザー駆動用昇圧コイル
576 ブザー駆動用トランジスタ
578 コネクタ
580 電池マイナス端子
590 スイッチばね止めねじ
594 EL導通端子
600 複合表示式電子時計のコンプリート
602 胴
604 りゅうず
610 第1スイッチボタン
612 第2スイッチボタン
614 第3スイッチボタン
616 第4スイッチボタン
618 第5スイッチボタン
620 電源
622 水晶振動子
630 時刻情報計数回路
632 ステップモータ駆動回路
634 液晶パネル駆動回路
636 ブザー駆動回路
638 EL駆動回路
640 スイッチ動作制御回路
642 圧電ブザー
646 輪列
648 指針
650 第1スイッチ端子
652 第2スイッチ端子
654 第3スイッチ端子
656 第4スイッチ端子
658 第5スイッチ端子
700 複合表示式電子時計のコンプリート
710 複合表示式電子時計のコンプリート
720 複合表示式電子時計のコンプリート
724 ムーブメント
730 複合表示式電子時計のコンプリート

Claims (7)

  1. アナログ表示部分とデジタル表示部分と有する複合表示式電子時計において、
    アナログ表示部分(502)はアナログ時計機構モジュール(100)を含んでおり、
    前記アナログ時計機構モジュール(100)は、
    モジュールの基板を構成する地板(102)と、
    地板(102)に組み込まれたステップモータ(104)と、
    地板(102)に組み込まれ、ステップモータ(104)の作動に基づいて回転する輪列(112、150)と、
    輪列(112、150)の少なくとも一部を回転可能に支持するための輪列受(124)と、
    地板(102)に組み込まれ、輪列(112、150)の少なくとも一部の回転角度を修正するための切換機構(130)と、
    切換機構(130)の作動に基づいて作動し、ステップモータ(104)の作動を停止させるためのリセットレバー(140)とを備え、
    ステップモータ(104)が、ステータ(106)と、コイルブロック(108)と、ロータ(110)とを含み、
    ステップモータ(104)を作動させるステップモータ駆動信号を入力するための2つの入力パターン(142a、142b)と、リセットレバー(140)の作動に基づいて、ステップモータ(104)の作動をリセットさせるリセット信号を出力するためのリセットパターン(142c)とを有するリード基板(142)がコイルブロック(108)に取付けられており、
    前記2つの入力パターン(142a、142b)は、コイルブロック(108)のコイルワイヤ(108w)の両端部(108w1、108w2)にそれぞれ配線されており、前記リセットパターン(142c)は、リセットレバー(140)が作動したときにリセットレバー(140)と導通するように構成されており、
    前記アナログ表示部分(502)は前記輪列の回転に基づいて時刻をアナログ式で表示するように構成されており、
    デジタル表示部分(504)は、時刻及び又は時間に関する情報をデジタル式で表示するための液晶パネル(510)を含み、
    時刻及び又は時間に関する情報を計数する時刻情報計数手段(630)と、この時刻情報計数回路(630)が計数した計数結果に基づいて前記アナログ表示部分(502)及び前記デジタル表示部分(504)を動作させるための駆動手段(632、634)を含む回路ブロック(530)を備え、
    前記アナログ表示部分(502)と前記デジタル表示部分(504)が重ならないように構成されている、
    ことを特徴とする複合表示式電子時計。
  2. アナログ表示部分(502)の中心を通る垂直軸線(AV)と、デジタル表示部分(504)の中心を通る垂直軸線(DV)が整列した状態で、アナログ表示部分(502)とデジタル表示部分(504)が縦方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合表示式電子時計。
  3. アナログ時計機構モジュール(100)及び液晶パネル(510)はパネル枠(512)に取付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合表示式電子時計。
  4. 回路ブロック(530)は、パネル枠(512)の裏ぶた側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合表示式電子時計。
  5. 回路ブロック(530)の裏ぶた側に配置された電池枠(520)と、この電池枠(520)に組み込まれた電池(542、544)とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複合表示式電子時計。
  6. 液晶パネル(510)の裏ぶた側に配置されたELパネル(560)を備えていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複合表示式電子時計。
  7. 回路ブロック(530)に設けられた、スイッチ作動を入力するためのスイッチパターンと導通するように構成された複数のスイッチ端子(650、652、654、656、658)を有するスイッチばね(540)を備え、このスイッチ端子のうちの1つは、それが作動したときに、他のスイッチ端子のうちのいずれか1つと同じ機能を行うように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複合表示式電子時計。
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