JP4839776B2 - モータ、それを用いた多針時計、および標準時刻電波受信型多針時計 - Google Patents

モータ、それを用いた多針時計、および標準時刻電波受信型多針時計 Download PDF

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Description

この発明は、パルスモータなどのモータ、そのモータを用いた多針時計、および標準時刻電波受信型多針時計に関する。
従来、クロノグラフ機能を備えた多針時計においては、特許文献1に記載されているように、輪列ブロックを時刻系輪列とクロノグラフ系輪列とに分け、時刻系輪列を地板と輪列受との間に配置し、クロノグラフ系輪列を輪列受とクロノ受との間に配置することにより、輪列ブロックを上下に重ねた2層構造にし、この2層構造の輪列ブロックに電源である自動巻発電用輪列を更に重ねて搭載した構成になっている。
特開平11−295448号
このような多針時計に用いられているモータは、コア本体部の両端部にコア連結部が設けられたコアと、このコアのコア本体部に巻き付けられたコイルと、所定箇所にロータ孔が設けられたステータ本体部の両端部にコア連結部と重なって取り付けられるステータ連結部が設けられたステータと、このステータのステータ本体部に設けられたロータ孔に非接触状態で回転自在に配置されたロータとを備え、コイルに電流を流すたびに磁界を発生させ、この発生した磁界がコア連結部とステータ連結部とを介してステータ本体部に誘導され、このステータ本体部に誘導された磁界によってロータがステップ回転するように構成されている。
しかしながら、このような従来の多針時計に用いられているモータでは、地板に組み付ける場合、コアのコア連結部とステータのステータ連結部とを重ね合わせ、この重ね合わせたコア連結部とステータ連結部とを地板に取り付けているため、コア連結部がコア本体部と同じ厚みで、ステータ連結部がステータ本体部と同じ厚みであると、重ね合わせたコア連結部とステータ連結部との厚みが厚くなり、これに伴ってモータが大型化し、その取付スペースも大きくなるため、輪列ブロックが大きくなり、時計全体が大型化するという問題がある。
そこで、このような問題を回避するため、コア連結部をコア本体部よりも薄く形成する共に、ステータ連結部をステータ本体部よりも薄く形成することにより、コア連結部とステータ連結部とを重ねた厚みを薄くし、モータの小型化を図り、その取付スペースも小さくすることが考えられている。しかし、コア連結部を単純にコア本体部よりも薄く形成すると、コア連結部とコア本体部との境界部分の断面積がコア本体部よりも小さくなるため、コイルで発生した磁界の磁力線がコア連結部とコア本体部との境界部分で妨げられ、モータの性能特性が低下するという問題が生じる。
すなわち、コイルで発生した磁界は、コア本体部からコア連結部に誘導されるときに、コア連結部とコア本体部との境界部分の断面積がコア本体部と同じであれば、コア本体部側に発生した磁界の磁束がそのままコア連結部側に誘導されるが、コア連結部とコア本体部との境界部分の断面積がコア本体部よりも小さいと、この部分を通過する磁束が断面積によって制限される。つまり、断面積が小さい部分を磁束が通過するときには、磁束密度が大きくなり、この磁束密度が飽和状態を越えると、コア連結部側に誘導される磁束が低下することになり、これによりモータの性能が低下する。
また、このようなモータを用いた従来の多針時計では、時刻系輪列とクロノグラフ系輪列とにそれぞれモータを組み込む必要があるが、モータが大きく、その取付スペースが大きいと、複数のモータによって時刻系輪列とクロノグラフ系輪列とがそれぞれ大きくなり、これに伴って輪列ブロックも大型化するほか、特に時刻系輪列、クロノグラフ系輪列、および自動巻発電用輪列を順次積層させているため、輪列ブロックが厚くなり、時計全体が更に大型化するという問題がある。
この発明が解決しようとする第1の課題は、モータの性能を低下させずに、コンパクトに構成することができるモータを提供することである。
また、この発明の第2の課題は、複数のモータを備えていても、時計全体の薄型化および小型化を図ることができる多針時計および標準時刻電波受信型多針時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明に係るモータは、図10〜図16、図27に示すように、
板状のコア本体部(82)の両端部にコア連結部(83)が設けられたコア(87)と、
このコア(87における前記コア本体部(82)に設けられて電流が流れるたびに磁界を発生するコイル(81)と、
前記板状のコア本体部(82)と平行に、当該コア本体部(82)と予め定められている隙間を置いて設けられたステータ本体部(84)と、
このステータ本体部(84)の両端部にステータ連結部(85)が設けられたステータ(28)と、
このステータ(28)の前記ステータ本体部(84)に非接触状態で回転自在に配置されて前記ステータ本体部(84)に誘導された磁界に応じてステップ回転するロータ(29)とを備えたモータにおいて、
前記コア連結部(83)と前記ステータ連結部(85)は、前記コイルで発生した磁力線と直交する方向に突出した状態で、互いに重なって取り付けられており、
前記コア本体部の両端部から当該コア本体部の厚みを維持した状態で延び、前記コア連結部の領域内に食い込むように、当該コア連結部の下面側に形成された食い込み部分(82a)の厚さと当該コア連結部の厚さとを合計した厚さは、前記コア本体部の厚みよりも厚く形成されている一方で、この食い込み部分(82a)を除いた前記コア本体部の厚みは、前記コア本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るモータは、図10〜図16、図27に示すように、前記ステータ連結部(85)の厚みは、前記ステータ本体部(84)の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係るモータは、図10〜図16、図27に示すように、前記コア連結部(83)の厚さは、前記コア本体部(82)の厚さよりも薄く形成され、前記ステータ連結部(85)の厚さは、前記ステータ本体部(84)の厚さよりも薄く形成され、前記コア連結部の下面に前記ステータ連結部の上面を対面させて、前記コア連結部と前記ステータ連結部とを重ねたことを特徴とする。
請求項に記載の発明に係る多針時計は、図1〜図29に示すように、
複数の指針を複数のパルスモータ(第1〜第5パルスモータ21〜25)で運針する複数組の輪列(3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、日車用輪列18)を平面的に配置したクロノグラフ機能を有する輪列ブロック(6)を備えた多針時計であって、
前記複数のパルスモータは、
板状のコア本体部(82)の両端部にコア連結部(83)が設けられたコア(87)と、
このコア(87)における前記コア本体部(82)に設けられて電流が流れるたびに磁界を発生するコイル(81)と、
前記板状のコア本体部(82)と平行に、当該コア本体部(82)と予め定められている隙間を置いて設けられたステータ本体部(84)と、
このステータ本体部(84)の両端部ステータ連結部(85)が設けられたステータ(28)と、
このステータ(28)の前記ステータ本体部(84)に非接触状態で回転自在に配置されて前記ステータ本体部(84)に誘導された磁界に応じてステップ回転するロータ(29)とを備え、
前記コア連結部(83)と前記ステータ連結部(85)は、前記コイルで発生した磁力線と直交する方向に突出した状態で、互いに重なって取り付けられており、
前記コア本体部の両端部から当該コア本体部の厚みを維持した状態で延び、前記コア連結部の領域内に食い込むように、当該コア連結部の下面側に形成された食い込み部分(82a)の厚さと当該コア連結部の厚さとを合計した厚さは、前記コア本体部の厚みよりも厚く形成されている一方で、この食い込み部分(82a)を除いた前記コア本体部の厚みは、前記コア本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係る多針時計は、図10〜図16、図27に示すように、前記ステータ連結部の厚みは、前記ステータ本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明に係る多針時計は、図10〜図16、図27に示すように、前記コア連結部の厚さは、前記コア本体部の厚さよりも薄く形成され、前記ステータ連結部の厚さは、前記ステータ本体部の厚さよりも薄く形成され、前記コア連結部の下面に前記ステータ連結部の上面を対面させて、前記コア連結部と前記ステータ連結部とを重ねたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、図1〜図29に示すように、前記輪列ブロック(6)が、秒針(15a)、分針(15b)、時針(15c)の3針を第1、第2パルスモータ(21、22)で運針する3針用輪列(15)と、分針(16a)、時針(16b)の2針を第3パルスモータ(23)で運針する2針用輪列(16)と、秒針(17a)を第4パルスモータ(24)で運針する秒針専用輪列(17)と、日車(26)を第5パルスモータ(25)で回転させる日車用輪列(18)とを備えたクロノグラフ機能を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明に係る標準時刻電波受信型多針時計は、図1〜図29に示すように、
請求項1に記載の発明のモータ(第1〜第5パルスモータ21〜25)を複数個用いて、複数の指針を運針する複数組の輪列(3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、日車用輪列18)を平面的に配置したクロノグラフ機能を有する輪列ブロック(6)と、
この輪列ブロックを駆動するために当該輪列ブロックに重ねて配置されている回路基板(7)と、
前記輪列ブロックと前記回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、前記輪列ブロックと前記回路基板との側方部に配置されて標準時刻電波を受信するアンテナ(8)と、
前記輪列ブロックと前記回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、前記アンテナが配置されている側方部と異なる他の側方部に配置された電池(9)と、
を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、コア連結部とステータ連結部は、コイルで発生した磁力線と直交する方向に突出した状態で、互いに重なって取り付けられており、食い込み部分を除いたコア本体部の厚みは、コア本体部の厚みよりも薄く形成されていることから、コア連結部とステータ連結部とを重ねたときの厚みを薄くすることができ、これによりモータをコンパクトに構成することができると共に、モータの取付スペースを小さくすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、そればかりでなく、コア本体部の両端部から当該コア本体部の厚みを維持した状態で延び、コア連結部の領域内に食い込むように、当該コア連結部の下面側に形成された食い込み部分の厚さと当該コア連結部の厚さとを合計した厚さは、コア本体部の厚みよりも厚く形成されていることから、このコイルで発生した磁力線がコア連結部とコア本体部との境界部分で妨げられることなく、互いに重なって取り付けられているコア連結部からステータ連結部に誘導されたあと、ステータ本体部に誘導され、この誘導された磁界に応じてロータをステップ回転することができ、このためコア連結部の厚みをコア本体部の厚みよりも薄く形成しても、モータの性能特性を確保することができる。
請求項に記載の発明によれば、複数の指針を複数のパルスモータで運針する複数組の輪列を平面的に配置した輪列ブロックを備えた多針時計であって、複数のパルスモータが請求項1に記載の発明と同様に構成されていることにより、パルスモータのコア連結部の厚みをコア本体部の厚みよりも薄く形成しても、コイルに発生した磁束をほぼそのままの状態でステータに誘導することができ、これによりパルスモータの性能特性を確保することができるほか、コア連結部とステータ連結部とを重ねたときの厚みを薄くすることができ、これによりモータをコンパクトに構成することができるので、輪列ブロックが複数のパルスモータを備えていても、輪列ブロックのコンパクト化を図ることができると共に、輪列ブロックが複数組の輪列を平面的に配置した構成であるから、輪列ブロックを薄く構成することができ、これにより時計全体の薄型化および小型化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明のモータを複数個用いて、複数の指針を運針する複数組の輪列を平面的に配置したクロノグラフ機能を有する輪列ブロックと、この輪列ブロックを駆動するために当該輪列ブロックに重ねて配置されている回路基板と、輪列ブロックと回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、輪列ブロックと回路基板との側方部に配置されて標準時刻電波を受信するアンテナと、輪列ブロックと回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、アンテナが配置されている側方部と異なる他の側方部に配置された電池とを備えていることにより、請求項に記載の発明と同様、輪列ブロックが複数のパルスモータを備えていても、輪列ブロックをコンパクトに構成できる共に薄型化をも図ることができる。また、輪列ブロックと回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、アンテナと電池とを輪列ブロックと回路基板との側方部のそれぞれ異なる位置に配置したので、アンテナおよび電池の厚みが厚くても、アンテナと電池とをコンパクトに組み込むことができ、これにより時計全体の薄型化および小型化を図ることができる。
以下、図1〜図26を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1〜図3に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部外周にはベゼル1aが設けられていると共に、その上部内周には時計ガラス2がパッキン2aを介して設けられている。また、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール3が収納されており、腕時計ケース1の下面には、裏蓋4が防水リング4aを介して取り付けられている。さらに、この腕時計ケース1の3時側と9時側との各側面には、それぞれ第1〜第4押釦スイッチ5a〜5dが設けられている。
時計モジュール3は、図2に示すように、輪列ブロック6、回路基板7、アンテナ8、および電池9を備え、これらがモジュール押え板10によって腕時計ケース1内に組み込まれると共に、輪列ブロック6の上面にソーラーパネル11および文字板12がその順で積層され、この状態で押えリング13によってソーラーパネル11および文字板12が輪列ブロック6に取り付けられた構成になっている。
この場合、輪列ブロック6は、後述する複数組の輪列を平面的に配置したクロノグラフ機能を有するものである。回路基板7は、輪列ブロック6を駆動制御するためのものであり、輪列ブロック6の下側に重ねて配置されている。アンテナ8は、標準時刻電波を受信して時刻を修正するためのものであり、輪列ブロック6と回路基板7とを重ねた厚みの範囲内において、時計モジュール3の12時側に配置されている。電池9は、電源であり、輪列ブロック6と回路基板7とを重ねた厚みの範囲内において、アンテナ8と異なる位置である時計モジュール3の9時側に配置されている。
次に、輪列ブロック6について説明する。
この輪列ブロック6は、図4〜図22に示すように、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列18を備え、これらが合成樹脂製の地板19と合成樹脂製の輪列受20とに平面的に組み込まれている。この場合、3針用輪列15は、秒針15a、分針15b、時針15cの3針が時計モジュール3のほぼ中心部に位置した状態で同一軸上に配置されて第1、第2パルスモータ21、22によって運針されると共に、24時針15dが時計モジュール3の9時側に位置した状態で歯車列41を介して運針されるように構成されている。
また、2針用輪列16は、図4〜図9、および図19に示すように、分針16a、24時針16bの2針が時計モジュール3の3時側に位置した状態で同一軸上に配置されて第3パルスモータ23によって運針されるように構成されている。秒針専用輪列17は、図4〜図9、および図21に示すように、秒針17aが時計モジュール3の6時側に位置した状態で第4パルスモータ24によって運針されるように構成されている。日車用輪列18は、図4〜図9、および図22に示すように、地板19の外周部に沿って配置された日車26を第5パルスモータ25で回転させるように構成されている。
このような各輪列15〜18の第1〜第5パルスモータ21〜25は、図10〜16に示すように、それぞれコイル部27と、ステータ28と、ロータ29とを備えている。コイル部27は、コア80とコイル81とで構成されている。コア80は、その材料が高透磁率で高飽和磁束密度のパーマロイ、例えばJISの材料記号でPB−1のパーマロイからなり、図11(a)に示すように、コア本体部82の両端部にコア連結部83がステータ28側に向けて突出した状態で設けられた構成になっている。コイル81は、コア80のコア本体部82に巻き付けられて電流が流れるたびに磁界を発生するように構成されている。
ステータ28は、その材料が高透磁率で低渦流損失タイプのパーマロイ、例えばJISの材料記号でPC−2のパーマロイからなり、図12(a)に示すように、ステータ本体部84の両端部にコア連結部83と重なって取り付けられるステータ連結部85がコア80側に向けて突出した状態で設けられ、ステータ本体部84の所定箇所にロータ孔86が設けられ、ステータ連結部85をコア連結部83の下面に重ねたときに、図10(a)に示すように、ステータ本体部84がコア本体部82と平行にコイル81の外周側に接触することなく接近して配置されるように構成されている。
ロータ29は、図10および図15に示すように、ステータ本体部84のロータ孔86内に円板状のロータ部29aが非接触状態で回転可能に配置され、この状態でロータ軸の両端が地板19と輪列受20とに回転自在に支持されている。この場合、ロータ部29aは、図10(a)に示すように、N極とS極とを有する永久磁石からなり、コイル81に発生してステータ28のステータ本体部84に誘導された磁界によって回転するように構成されている。
このような第1〜第5パルスモータ21〜25は、図10(a)〜図10(c)に示すように、コイル部27のコイル81に電流が流れるたびに磁界を発生し、この発生した磁界がコア80のコア連結部83とステータ28のステータ連結部85を介してステータ本体部84に誘導され、このステータ本体部84に誘導された磁界に応じてロータ29がステップ回転するように構成されている。
ところで、この第1〜第5パルスモータ21〜25は、図11〜図14に示すように、コア連結部83の厚みがコア本体部82の厚みよりも薄く形成され、且つコア連結部83とコア本体部82との境界部分におけるコイル81で発生した磁力線と直交する断面積が、コア本体部82における磁力線と直交する断面積と同等以上の大きさに形成されている。すなわち、コア本体部82の両端部は、図13に示すように、その厚みを維持した状態でコア連結部83の領域内に面方向へ広がりをもって食い込み、この食い込んだコア本体部82の両端部分82aを除いて、コア連結部83の厚みがコア本体部82の厚みよりも薄く形成されている。
また、ステータ連結部85は、図12(b)に示すように、その厚みがステータ本体部84の厚みよりも薄く形成されており、ステータ本体部84は、図10〜図12に示すように、その幅がコア本体部82の幅よりも十分に広く形成されている。これにより、ステータ28は、ステータ連結部85がステータ本体部84よりも薄く形成され、ステータ連結部85とステータ本体部84との境界部分における断面積がステータ本体部84の断面積よりも小さくても、境界部分における断面積がコア連結部83とコア本体部82との境界部分における断面積よりも大きく形成されていることにより、コイル81で発生した磁束をステータ本体部84に十分に誘導するように構成されている。
この場合、コア本体部82とステータ本体部84との両者は、図11および図12に示すように、ほぼ同じ厚みT1で形成されている。また、コア連結部83は、その下面側がコア本体部82よりも薄く形成されており、ステータ連結部85は、その上面側がステータ本体部84よりも薄く形成されている。これにより、コア連結部83とステータ連結部85とは、コア本体部82の両側の食い込み部分82aを除いて、コア連結部83の下面にステータ本体部84の上面が対面して重ねられるように構成されている。
そして、コア連結部83とステータ連結部85とを重ねた厚みT2は、図11および図12に示すように、コア本体部82とステータ本体部84とを重ねた厚み(T1+T1=2T1)よりも大幅に薄くなっている(T2<2T1)。特に、コア本体部82とステータ本体部84との両者の厚みは、図10(b)に示すように、コア連結部83の下面にステータ連結部85の上面を対面させて、コア連結部83とステータ連結部85とを重ねた厚みT2の領域内に配置されている。
また、この第1〜第5パルスモータ21〜25は、図10〜図16に示すように、コア80のコア本体部82とコア連結部83との境界部分にコイル81の巻き線の崩れを防ぐための絶縁性のフランジ87がそれぞれ設けられていると共に、一方側(図10(a)では右側)のコア連結部83上に接続基板88が設けられ、この接続基板88を介してコイル81が時計モジュール3の回路基板7と電気的に接続されるように構成されている。この場合、コイル81の巻き線の各端部81aは、フランジ87の上部に設けられた切欠け部87aを通して接続基板88の電極パターン88aに半田などで接続されている。
そして、この第1〜第5パルスモータ21〜25は、図16に示すように、コア連結部83とステータ連結部85とに設けられた取付孔83a、85aに、地板19に設けられたねじ部材89がステータ連結部85側からコア連結部83側に向けて挿入され、この挿入されたねじ部材89のねじ孔89aにビス(図示せず)がコア連結部83側から螺入することにより、地板19に取り付けられている。この場合、地板19には、図14に示すように、コイル81の下部側およびフランジ87の下部側を収納する収納穴90が設けられている。
次に、各輪列15〜18について順に説明する。
まず、3針用輪列15について説明する。この3針用輪列15は、図7〜図9、図17、図18に示すように、第1パルスモータ21によって駆動される第1輪列系と、第2パルスモータ22によって駆動される第2輪列系とに分かれた構成になっている。第1輪列系は、図17および図18に示すように、第1パルスモータ21によって回転する五番車30と、この五番車30によって回転する秒針車である四番車31とを備えている。
第2輪列系は、図7〜図9、図17、図18に示すように、第2パルスモータ22によって回転する中間車32と、この中間車32によって回転する三番車33と、この三番車33によって回転する分針車である二番車34と、この二番車34によって回転する日ノ裏車35と、この日ノ裏車35によって回転する時針車である筒車36とを備えているほか、日ノ裏車35の回転が歯車列41によって伝達されて24時間で1回転する24時針車37とを備えている。
第1輪列系の五番車30は、図17に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が第1パルスモータ21のロータ29のカナに噛み合って回転する。秒針車である四番車31は、図17および図18に示すように、その秒針軸31aが時計モジュール3のほぼ中心に位置した状態で、地板19に取り付けられた中間受38と輪列受20とに回転自在に支持され、この秒針軸31aの先端部(図17では下端部)に秒針15aが取り付けられるように構成されている。
この場合、中間受38は、ステンレスなどの金属薄板からなり、地板19と輪列受20とのほぼ中間部に位置した状態で、地板19に取り付けられている。また、この中間受38には、図17および図18に示すように、四番車31の秒針軸31aが回転自在に挿入するチューブ状の保持筒39が設けられている。この保持筒39は、四番車31の秒針軸31aが回転自在に挿入した状態で、後述する分針車である二番車34の筒状の分針軸34a内に回転自在に挿入して分針軸34aを回転自在に保持するように構成されている。
また、第2輪列系の中間車32は、図17に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が第2パルスモータ22のロータ29のカナに噛み合って回転する。三番車33は、その軸の両端部が地板19と中間受35とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が中間車32のカナに噛み合って回転する。分針車である二番車34は、その分針軸34aが筒状に形成され、この筒状の分針軸34a内に中間受38のチューブ状の保持筒39が回転自在に挿入することにより、時計モジュール3のほぼ中心に位置した状態で、中間受38の保持筒39に支持され、この分針軸34aの先端部(図17では下端部)に分針15bが取り付けられ、この状態で大径の歯車部が三番車33のカナに噛み合って回転する。
この場合、二番車34は、地板19に配置されるときに、大径の歯車部の外周が地板19に一体に形成された歯車規制部19aによって所定の隙間をもって位置規制されると共に、小径の筒カナの外周が地板19に一体に形成されたカナ規制部19bによって所定の隙間をもって位置規制され、これら歯車規制部19aとカナ規制部19bとによって二番車34が地板19に対し概略的に位置規制されている。また、この二番車34は、図23に示すように、組付治具G1によって二番車34の分針軸34aが正確に位置決めされ、この状態で分針軸34a内に中間受38のチューブ状の保持筒39が回転自在に挿入することにより、分針軸34aが中間受38の保持筒39に回転自在に支持されている。
日ノ裏車35は、図18に示すように、中間受38に取り付けられた支持軸40に回転自在に取り付けられ、この状態で大径の歯車部が二番車34の筒カナに噛み合って回転する。この場合、日ノ裏車35の支持軸40は、図18に示すように、中間受38の取付孔38aに挿入され、この状態で支持軸40の頭部40aが輪列受20に設けられた軸押え部20aによって押えられることにより、中間受38にほぼ垂直に位置規制されている。
時針車である筒車36は、図17および図18に示すように、その時針軸36aが筒状に形成され、この筒状の時針軸36a内に分針軸34aが回転自在に挿入することにより、時計モジュール3のほぼ中心に位置した状態で、分針軸34aに支持されている。また、この筒車36は、その時針軸36aの先端部(図17では下端部)に時針15cが取り付けられ、この状態で歯車部が日ノ裏車35のカナに噛み合って回転する。これにより、秒針軸31a、分針軸34a、時針軸36aは、同一軸上に配置されている。
一方、歯車列41は、図7および図18に示すように、第1中間車42と第2中間車43との2枚の歯車からなり、日ノ裏車35の回転を減速して24時針車37に伝達する。この場合、第1中間車42は、図18に示すように、地板19の下面に設けられた支持ピン19cに回転自在に取り付けられ、この状態で日ノ裏車35のカナに噛み合って回転する。第2中間車43は、図18に示すように、地板19の下面に設けられた支持ピン19dに回転自在に取り付けられ、この状態で大径の歯車部が第1中間車41に噛み合って回転する。
24時針車37は、図18に示すように、その24時針軸37aが時計モジュール3の9時側に位置した状態で輪列受20に回転自在に取り付けられ、この24時針軸37aの先端部(図18では下端部)に24時針15dが取り付けられ、この状態で歯車部が第2中間車43のカナに噛み合って回転することにより、24時間で1回転する。この場合、24時針車37、第1、第2中間車42、43、日ノ裏車35、および時針車である筒車36は、スプリングワッシャなどの弾性座金36b、37b、48bを介して後述する日車押え板55によって回転可能な状態で弾力的に押えられている。
次に、2針用輪列16について説明する。
この2針用輪列16は、図1に示すように、時計モジュール3の3時側に配置されて、分針16a、24時針16bの2針を第3パルスモータ23で運針する構成になっている。すなわち、この2針用輪列16は、図7〜図9、および図19に示すように、第3パルスモータ23によって回転する中間車45と、この中間車45によって回転する分針車である二番車46と、この二番車46によって回転する日ノ裏車47と、この日ノ裏車47によって24時間で1回転する24時針車48とを備えている。
この2針用輪列16の中間車45は、図19に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が第3パルスモータ23のロータ29のカナに噛み合って回転する。また、分針車である二番車46は、その分針軸46aが時計モジュール3の3時側に位置した状態で地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この分針軸46aの先端部(図19では下端部)に分針16aが取り付けられ、この状態で大径の歯車部が中間車45のカナに噛み合って回転する。
日ノ裏車47は、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が二番車46の筒カナに噛み合って回転する。24時針車48は、筒車であり、その筒状の24時針軸48aが時計モジュール3の3時側に位置した状態で、この24時針軸48a内に二番車46の分針軸46aが回転自在に挿入し、これにより分針軸46aに支持され、この状態で日ノ裏車47のカナに噛み合って24時間で1回転する。これにより、分針軸46aと24時針軸48aは、同一軸上に配置されている。
次に、秒針専用輪列17について説明する。
この秒針専用輪列17は、図1に示すように、時計モジュール3の6時側に配置され、秒針17aを第4パルスモータ24で運針する構成になっている。すなわち、この秒針専用輪列17は、図7〜図9、および図21に示すように、第4パルスモータ24によって回転する五番車50と、この五番車50によって回転する秒針車である四番車51とを備えている。
この場合、五番車50は、図21に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が第4パルスモータ24のロータ29のカナに噛み合って回転する。秒針車である四番車51は、その秒針軸51aの両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この秒針軸51aの先端部(図21では下端部)に秒針17aが取り付けられ、この状態で歯車部が五番車50のカナに噛み合って回転する。
次に、日車用輪列18について説明する。
この日車用輪列18は、日車26を第5パルスモータ25で回転させる構成で、図7〜図9、および図22に示すように、第5パルスモータ25によって回転する五番車52と、この五番車52によって回転する中間車53と、この中間車53によって回転する日回し車54と、この日回し車54によって回転する日車26とを備えている。この日車用輪列18の五番車52は、図22に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この状態で大径の歯車部が第5パルスモータ25のロータ29のカナに噛み合って回転する。
また、日車用輪列18の中間車53は、図22に示すように、その軸の両端部が地板19と輪列受20とに回転自在に支持され、この軸の先端部(図22では下端部)が地板19の下側に突出し、この突出した先端部にカナが設けられ、この状態で中間車53の歯車部が五番車52のカナに噛み合って回転する。日回し車54は、地板19の下面に設けられた支持ピン19eに回転自在に取り付けられ、この状態で大径の歯車部が中間車53のカナに噛み合って回転する。
日車26は、図6および図7に示すように、地板19の外周に沿う大きさのリング状に形成され、その内周面に内歯車部26aが設けられ、表面に日付が所定間隔で表示されている。この日車26は、図7に示すように、その外周縁が地板19の表面における外周部に設けられた円形状のガイド部19fによって所定間隔をもって位置規制され、図19および図21に示すように、その内周部の厚みが一段薄く形成され、この一段薄く形成された内周部が日車押え板55によって回転自在に保持され、この状態で内歯車部26aが日回し車54のカナに噛み合って一ヶ月で1回転する。また、この日車26は、地板19に固定ねじ56によって固定された日車押え板55によって回転自在に保持されている。
この日車押え板55は、図6、図17〜図22に示すように、日車26の内歯車部26aとほぼ同じ大きさの円板状に形成され、日車26の内周部の一段薄く形成された内歯車部26aを日車押え板55の外周部で回転自在に押え付けると共に、日車押え板55に設けられた押え突起55aで2針用輪列16の24時針車48を回転自在に押え付け、この状態で固定ねじ56によって地板19に固定されている。この場合、24時針車48の歯車部は、その外周部の厚みが一段薄く形成され、これにより24時針車48の歯車部と日車26の内歯車部26aとが互いに干渉しないように構成されている。
固定ねじ56は、図19および図20に示すように、頭部57とねじ部58とからなり、頭部57が日車押え板55に設けられた逆円錐形の取付孔55b内に配置される逆円錐形の皿部57aと、地板19に設けられた座ぐり部59の底面に当接する円板部57bとで形成された構成になっている。そして、この固定ねじ56は、そのねじ部58が地板19内に埋め込まれたねじ孔部材60のねじ孔60aに螺着したときに、逆円錐形の皿部57aの外周面が日車押え板55の逆円錐形の取付孔55bの内周面に接触した状態で、円板部57bが地板19の座ぐり部59の底面に当接して固定され、これにより日車押え板55を地板19に固定するように構成されている。
一方、このような輪列ブロック6の輪列受20には、図8、図17〜図19、および図21に示すように、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17の各指針軸を弾力的に押えて、各指針車のバックラッシによる回転のバラツキを抑えるための板ばね61が取り付けられている。すなわち、この板ばね61は、図8に示すように、3針用輪列15の秒針軸31aの先端を弾力的に押える第1ばね部61aと、2針用輪列16の分針軸46aの先端を弾力的に押える第2ばね部61bと、秒針専用輪列17の秒針軸51aの先端を弾力的に押える第3ばね部61cとが一体に形成されているほか、回路基板7に弾力的に当接する複数の押えばね部61d、61eが形成されている。
このような輪列ブロック6、回路基板7、アンテナ8、および電池9を搭載した時計モジュール3は、図2、図24〜図26に示すように、モジュール押え板10によって腕時計ケース1内に組み込まれる。すなわち、この時計モジュール3は、輪列ブロック6の下側に回路基板7が配置され、この輪列ブロック6と回路基板7との厚みの範囲内において、時計モジュール3の12時側にアンテナ8が、その一部を日車用輪列18の日車26の下側に対応させた状態で配置され、時計モジュール3の9時側に電池9が、その一部を日車用輪列18の日車26、および3針用輪列15の歯車列23と24時針車43との下側にそれぞれ対応させた状態で配置され、この状態でモジュール押え板10によって腕時計ケース1内に組み付けられている。
この場合、地板19には、図8および図9に示すように、アンテナ8の上部側を収納するアンテナ収納部62aと、電池9の上部側を収納する電池収納部62bとが設けられている。また、輪列ブロック6は、図8および図9に示すように、駆動頻度の最も高いパルスモータ、例えば秒針専用輪列17の第4パルスモータ24が、アンテナ8の受信感度を妨げないように、アンテナ8から最も離れた位置に配置されている。さらに、この輪列ブロック6上には、ソーラーパネル11と透明な文字板12とが配置されており、これらソーラーパネル11と透明な文字板12とは、押えリング13によって輪列ブロック6に取り付けられている。
ソーラーパネル11は、透明な文字板12を通して外部光を受光することにより、起電力を発生するものである。透明な文字板12の表面には、図1に示すように、時字12aが印刷されていると共に、日車26に表示された日付に対応する日付表示窓部12bが設けられている。また、この文字板12の表面における9時側に位置する箇所には、3針用輪列15の24時針15dの運針領域に対応する円形の目盛部12cが印刷されており、文字板12の3時側に位置する箇所には、2針用輪列15の分針16aおよび24時針16bの運針領域に対応する円形の目盛部12dが印刷されている。また、この文字板12の9時側に位置する箇所には、秒針専用輪列17の秒針17aの運針領域に対応する円形の目盛部12eが印刷されている。
そして、この時計モジュール3は、図24に示すように、その下部に配置されたモジュール押え板10によって位置決めされた状態で、腕時計ケース1内に組み込まれている。すなわち、このモジュール押え板10は、図25(a)および図25(b)に示すように、合成樹脂からなる円板で、その中央部および電池収納部62bに対応して開口部10aが設けられ、外周部に複数の位置規制突起部10bが設けられた構成になっている。
このモジュール押え板10の位置規制突起部10bは、図26(a)および図26(b)に示すように、時計ガラス2の下面外周に見切り部材63を介して時計モジュール3を腕時計ケース1内に配置するときに、腕時計ケース1の内周面に設けられた位置決め凹部64と、輪列ブロック6の地板19および輪列受20の外周面に設けられた位置決め凹部65との両者に嵌合することにより、腕時計ケース1内に時計モジュール3を位置決めするように構成されている。
次に、このような腕時計を使用する場合について説明する。
この腕時計では、基本時計モード、クロノグラフモード、ワールドタイムモード、アラームモード、時刻修正モードがあり、第1〜第4押釦スイッチ5a〜5dを操作することにより、いずれかのモードに切り替わる。基本時計モードは現在時刻を表示するモードであり、クロノグラフモードは時間を計測するモードであり、ワールドタイムモードは世界の各都市の時間を表示するモードであり、アラームモードはアラーム時刻を表示するモードであり、時刻修正モードは時刻を修正するモードである。以下、各モードについて順に説明する。
基本時計モードは、図1において、3針用輪列15の第2パルスモータ22が動作して分針15b、時針15c、24時針15dを運針させることにより、分・時・24時の時刻を指示すると共に、秒針専用輪列17の第4パルスモータ24が動作して秒針17aを運針させることにより、秒時刻を指示するほか、日車用輪列18の第5パルスモータ25が動作して日車26を回転させることにより、日付を文字板12の日付表示窓部12bに対応させて表示する。このときには、3針用輪列15の第1パルスモータ21は動作しないため、秒針15aは基準位置(12時の位置)に停止している。また、2針用輪列16の第3パルスモータ23も動作しないため、分針16a、24時針16bも基準位置に停止している。
クロノグラフモードは、基本時計モードで第4押釦スイッチ5dが操作されると、クロノグラフモードに切り替わる。このときには、秒針専用輪列17の秒針17aがリセットされて基準位置に位置するが、3針用輪列15の分針15b、時針15c、24時針15d、および日車用輪列18の日車26はそのまま動作して基準時刻を指示する。この状態で、再び第4押釦スイッチ5dが操作されると、クロノグラフがスタートし、3針用輪列15の第1パルスモータ21が動作して秒針15aが運針する共に、秒針専用輪列17の第4パルスモータ24が動作して秒針17aが運針するほか、これに連動して2針用輪列16の第3パルスモータ23が動作して分針16aおよび24時針16bも運針する。
このときには、3針用輪列15の第1パルスモータ21が秒針15aを1分間に1回転する速度で運針させ、秒針専用輪列17の第4パルスモータ24が秒針17aを1秒間に1回転させる高速で運針させる。また、2針用輪列16の第3パルスモータ23は、分針16aを60分で1回転させる速度で運針させ、24時針16bを24時間で1回転させる速度で運針させる。これにより、秒針専用輪列17の秒針17a、3針用輪列15の秒針15a、および2針用輪列16の分針16a、24時針16bが運針して時間を計測する。
この状態で、再度、第4押釦スイッチ5dが操作されると、クロノグラフが停止し、秒針専用輪列17の秒針17a、3針用輪列15の秒針15a、および2針用輪列16の分針16a、24時針16bが停止して計測時間を指示表示する。この後、再び第4押釦スイッチ5dが操作されると、クロノグラフが再びスタートし、上記と同様に、時間を計測し、再度、第4押釦スイッチ5dが操作されると、クロノグラフが停止して、計測時間が指示表示される。なお、第2押釦スイッチ5bが操作されると、基本時計モードに戻る。
ワールドタイムモードは、基本時計モードで第1押釦スイッチ5aが操作されると、ワールドタイムモードに切り替わる。このときには、3針用輪列15の秒針15aが見切り部材63に表示された各都市のいずれかを指示し、2針用輪列16の分針16aおよび24時針16bが秒針15aで指示された都市のローカル時刻を指示し、秒針専用輪列17の秒針17aがホーム時刻とローカル時刻の双方の秒時刻(双方とも同じ秒時刻である)を指示する。また、3針用輪列15の分針15b、時針15c、24時針15d、および日車用輪列18の日車26はそのまま動作してホーム時刻を指示する。
この場合、見切り部材63に表示された各都市コードは、偶数ステップ(2分間隔)ごとに表示され、基準都市は12時の位置(GMT)になっている。また、都市を変更する場合には、第1押釦スイッチ5aを押した後、1秒以内に再び第1押釦スイッチ5aを押ごとに、3針用輪列15の秒針15aが順次移動して都市が変更され、これに伴って2針用輪列16の分針16aおよび24時針16bが、変更された都市のローカル時刻を指示する。また、第2押釦スイッチ5bを操作しながら第1押釦スイッチ5aを操作すると、ホーム時刻とローカル時刻とが入れ替わる。なお、第2押釦スイッチ5bのみを操作すると、基本時計モードに戻る。
アラームモードは、基本時計モードで第3押釦スイッチ5cが操作されると、アラームモードに切り替わる。このときには、3針用輪列15の秒針15aが11時付近に表示されたオン(ON)を指示し、2針用輪列16の分針16aおよび24時針16bがアラーム時刻を指示する。また、秒針専用輪列17の秒針17a、および3針用輪列15の分針15b、時針15c、24時針15d、および日車用輪列18の日車26はそのまま動作して基準時刻を指示する。なお、第4押釦スイッチ5dが操作されると、基本時計モードに戻る。
時刻修正モードは、基本時計モードで第2押釦スイッチ5bが操作されると、時刻修正モードに切り替わる。このときには、3針用輪列15の秒針15aが3時付近に表示されたイエス(Y)を指示し、2針用輪列16の分針16aおよび24時針16bがアンテナ8で受信した前回の受信結果を指示する。また、秒針専用輪列17の秒針17a、および3針用輪列15の分針15b、時針15c、24時針15d、および日車用輪列18の日車26はそのまま動作して基準時刻を指示する。
この状態で、再び第2押釦スイッチ5bを2秒間操作すると、3針用輪列15の秒針15aが7時付近に表示されたレディー(READY)を指示し、秒針専用輪列17の秒針17aを基準位置に戻し、強制的にアンテナ8で標準時刻電波を受信する。そして、第2押釦スイッチ5bを5秒間操作すると、時刻修正状態になり、第1押釦スイッチ5aで正転修正を行い、第2押釦スイッチ5bで秒修正を行い、第3押釦スイッチ5cで日付修正を行い、第4押釦スイッチ5dで逆転修正を行い、基本時計モードに戻る。
このように、この腕時計によれば、クロノグラフ機能を有する輪列ブロック6が、複数組の輪列、つまり3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、日車用輪列18を平面的に配置した構成であることにより、輪列ブロック6の厚みを薄くすることができると共に、複数組の輪列を平面的に組み付けることができるので、組立作業性が良い。また、複数組の輪列を平面的に組み付けた輪列ブロック6の下側に回路基板7を重ねて配置するので、回路基板7を複数に分割する必要なく、1枚の回路基板7を輪列ブロック6に簡単に重ねて組み付けることができ、これによっても組立作業性を向上させることができる。さらに、輪列ブロック6と回路基板7とを重ねた厚みの範囲内において、アンテナ8および電池9を輪列ブロック6と回路基板7との側方部にそれぞれ配置しているので、アンテナ8および電池9の厚みが厚くても、アンテナ8および電池9をコンパクトに組み込むことができる。これらによって、時計全体の薄型化を図ることができる。
この場合、輪列ブロック6は、秒針15a、分針15b、時針15cの3針を同一軸上に配置して第1、第2パルスモータ21、22で運針する3針用輪列15と、分針16a、時針16bの2針を同一軸上に配置して第3パルスモータ23で運針する2針用輪列16と、秒針17aのみを第4パルスモータ24で運針する秒針専用輪列17と、日車26を第5パルスモータ25で回転させる日車用輪列18とを備えた構成であることにより、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列18をそれぞれ独立して駆動することができ、これにより各輪列15〜18のいずれかを時刻系とクロノグラフ系とに変更することができると共に、時刻系とクロノグラフ系とを自由に変更して組み合わせることができ、これにより時刻系とクロノグラフ系との組み合わせのバリエーションが豊富になるほか、より多くの多機能表示ができる。
例えば、上述した実施形態のように、3針用輪列15の分針15b、時針15cを運針する第2パルスモータ22、および秒針専用輪列17の秒針17aを運針する第4パルスモータ24、並びに日車用輪列18の日車26を運針する第5パルスモータ25を時刻系として駆動し、3針用輪列15の秒針15aを駆動する第1パルスモータ21、2針用輪列16の分針16a、時針16bを運針する第3パルスモータ23、および秒針専用輪列17の秒針17aを運針する第4パルスモータ24をクロノグラフ系として駆動することができる。
また、3針用輪列15の秒針15a、分針15b、時針15c、24時針15dを運針する第1、第2パルスモータ21、22、および日車用輪列18の日車26を運針する第5パルスモータ25を時刻系として駆動し、2針用輪列16の分針16a、時針16bを運針する第3パルスモータ23と、秒針専用輪列17の秒針17aを運針する第4パルスモータ24とを、クロノグラフ系として駆動することもできる。また、これら以外の組み合わせで各パルスモータ21〜25を駆動することにより、時刻系とクロノグラフ系とを適宜変更することができるほか、ワールドタイムなどのより多くの多機能表示ができる。
また、この腕時計では、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列17が、地板19と輪列受20とに組み付けられていることにより、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列18の全てを、地板19と輪列受20とにほぼ平面的に組み付けることができる共に、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列18がそれぞれ独立して動作する構成であることにより、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列18をそれぞれ個別に組み込むことができ、これにより組立作業性のより一層の向上を図ることができる。
この場合、日車用輪列18の日車26は、地板19の外周部に沿ってその表面側に配置され、この日車26の一部にアンテナ8の一部と電池9の一部とがそれぞれ平面方向の異なる位置で重なっていることにより、日車用輪列18の日車26にアンテナ8の一部と電池9の一部とを平面方向の異なる位置で重ねても、輪列ブロック6のうちで、日車用輪列18の日車26の箇所が最も厚みが薄いため、時計モジュール3の厚みがほとんど厚くならず、アンテナ8と電池9とをコンパクトに組み込むことができ、これによっても時計全体の小型化を図ることができる。
特に、3針用輪列15の24時針車37と歯車列41とが地板19の表面側に配置されることにより、3針用輪列15の24時針車37と歯車列41とにおける箇所の厚みを薄くすることができ、しかも電池9の一部が24時針車37と歯車列41とに重なって配置されていることにより、時計モジュール3の厚みがほとんど厚くならず、電池9をコンパクトに組み込むことができ、これによっても時計全体の小型化を図ることができる。
また、この腕時計では、輪列ブロック6に組み込まれた第1〜第5パルスモータ21〜25が、コア本体部82の両端部にコア連結部83が設けられたコア80と、このコア80のコア本体部82に設けられて電流が流れるたびに磁界を発生するコイル81と、ステータ本体部84の両端部にコア連結部83と重なって取り付けられるステータ連結部85が設けられたステータ28と、このステータ28のステータ本体部84のロータ孔84aに非接触状態で回転自在に配置されてステータ本体部84に誘導された磁界に応じてステップ回転するロータ29とを備え、コア連結部83の厚みをコア本体部82の厚みよりも薄く形成したことにより、コア連結部83とステータ連結部85とを重ねたときの厚みを薄くすることができ、これにより各パルスモータ21〜25をコンパクトに構成することができると共に、各パルスモータ21〜25の取付スペースを小さくすることができる。
この場合、特にコア連結部83とコア本体部82との境界部分におけるコイル81で発生した磁力線と直交する断面積が、コア本体部82における磁力線と直交する断面積と同等以上の大きさに形成されているので、コイル81に発生した磁束がコア連結部83とコア本体部82との境界部分で妨げられることがなく、コイル81に発生した磁束をほぼそのままの状態でステータ27のステータ本体部84に誘導することができる。このため、コア連結部83の厚みをコア本体部82の厚みよりも薄く形成しても、各パルスモータ21〜25の性能特性を確保することができる。
すなわち、コア本体部82の両端部が、その厚みを維持した状態でコア連結部83の領域内に面方向へ広がりをもって食い込み、この食い込んだコア本体部82の両端部分82aを除いて、コア連結部83の厚みがコア本体部82の厚みよりも薄く形成されていることにより、コア連結部83とコア本体部82との境界部分におけるコイル81で発生した磁力線と直交する断面積を、コア本体部82における磁力線と直交する断面積と同等以上の大きさに形成することができる。
このため、コイル81に発生した磁束がコア連結部83とコア本体部82との境界部分で妨げられず、コイル81に発生した磁束をほぼそのままの状態でステータ28のステータ本体部84に誘導することができるので、パルスモータ21〜25の性能特性を確保することができる。特に、コア連結部83を薄く形成する場合には、コア本体部82の両端部がその厚みを維持した状態でコア連結部83の領域内に食い込んでいるが、この食い込んだ部分82aを除いて、コア連結部83をプレス加工などによる潰し加工により、簡単にコア連結部83の厚みをコア本体部82の厚みよりも薄く形成することができるので、加工性が良く、生産性の高いものを得ることができる。
また、このパルスモータ21〜25では、コア連結部83がその下面側をコア本体部82よりも薄く形成され、ステータ連結部85がその上面側をステータ本体部84よりも薄く形成され、コア連結部83の下面にステータ連結部85の上面を対面させて、コア連結部83とステータ連結部85とを重ねたことにより、コア連結部83とステータ連結部85との両者の厚みを薄くすることができ、これによりパルスモータ21〜25を更にコンパクトに構成することができ、パルスモータ21〜25のより一層の小型化を図ることができる。
この場合には、コア本体部82とステータ本体部84とがそれぞれ同じ厚みT1で形成されていても、コア本体部82とステータ本体部84との両者の厚みが、コア連結部83とステータ連結部85とを重ねた厚みT2の範囲内に配置されるので、コア本体部82とステータ本体部84とを単純に重ねた厚み(T1+T1=2T1)よりも、コア本体部82とステータ本体部84との設置状態における厚みを大幅に薄くすることができ、これによってもパルスモータ21〜25のコンパクト化を図ることができる。
更に、各パルスモータ21〜25は、コア連結部83とステータ連結部85とに設けられた取付孔83a、85aに、地板19に設けられたねじ部材89がステータ連結部85側からコア連結部83側に向けて挿入され、この挿入されたねじ部材89のねじ孔89aにビス(図示せず)をコア連結部83側から螺入することにより、地板19に取り付けられていると共に、地板19に設けられた収納穴90内に、コイル81の下部側およびフランジ87の下部側を収納しているので、これによってもパルスモータ21〜25をコンパクトに組み込むことができると共に、輪列ブロック6の薄型化および小型化を図ることができる。
このように、この腕時計によれば、第1〜第5パルスモータ21〜25をコンパクトに構成することができるので、3針用輪列15、2針用輪列16、秒針専用輪列17、および日車用輪列8にそれぞれ第1〜第5パルスモータ21〜25を組み込んでも、輪列ブロック6をコンパクトに構成することができ、これにより輪列ブロック6の薄型化および小型化を図ることができると共に、時計全体のより一層の薄型化および小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、第1〜第5パルスモータ21〜25におけるコイル部27のコア80にコイル81の巻き線の崩れを防ぐフランジ87を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図27に示すように、コア本体部82にコイル81の巻き線を巻き付けるときに、巻き線が崩れないように巻き付ければ、コア80にフランジ87を設ける必要がない。このように構成すれば、フランジ87が不要であるから、部品点数を削減することができると共に、パルスモータ21〜25の小型化をも図ることができる。
また、上記実施形態の時計モジュール3では、日車用輪列18の日車26の下側にアンテナ8の一部と電池9の一部を重ねて配置すると共に、3針用輪列15の歯車列23と24時針車43との下側に電池9の一部を更に重ねて配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば図28に示す第1変形例のように、時計モジュール3は、アンテナ8および電池9が輪列ブロック6に重ならないように、輪列ブロック6と回路基板7との側方に配置した構成でも良い。この場合にも、アンテナ8および電池9は、輪列ブロック6と回路基板7とを重ねた厚みの範囲内であれば良い。このような時計モジュール3では、モジュール押え板10によって腕時計ケース1内に組み込まれることにより、上記実施形態のものよりも、時計全体の厚みを更に薄くすることができる。
また、上記実施形態、およびその第1変形例では、時計モジュール3が輪列ブロック6、回路基板7、アンテナ8、および電池9からなり、これらをモジュール押え板10によって直接腕時計ケース1内に組み込んだ場合について述べたが、これに限らず、例えば図29に示す第2変形例のように、輪列ブロック6、回路基板7、アンテナ8、および電池9をハウジング70に組み付けることにより、時計モジュール71を構成し、この時計モジュール71をモジュール押え板10によって腕時計ケース1内に組み込むように構成しても良い。このように構成すれば、ハウジング70の厚みだけ、時計全体の厚みが厚くなるが、時計モジュール71の組立作業が容易になり、より一層、生産性を高めることができる。
さらに、上記実施形態、およびその第1、第2変形例では、この発明の多針時計として、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、懐中時計、トラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に広く適用することができる。
この発明を腕時計に適用した拡大正面図である。 図1のA−A矢視における概略断面図である。 図1の腕時計から裏蓋を取り外した状態の裏面図である。 図1の時計モジュールを示した正面図である。 図4の時計モジュールの裏面図である。 図4においてソーラーパネルおよび文字板を取り外した状態の時計モジュールの正面図である。 図6において日車押え板を取り外した状態の時計モジュールの正面図である。 図5において回路基板を取り外した状態の時計モジュールの裏面図である。 図8において輪列受を取り外した状態の時計モジュールの裏面図である。 図8および図9の第1〜第5パルスモータを示し、(a)はその拡大平面図、(b)はその拡大正面図、(c)はその拡大側面図である。 図10のコアを示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図10のステータを示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 図10のコイル部の要部を示した分解斜視図である。 図10(a)のJ−J矢視における拡大断面図である。 図10(a)のK−K矢視における拡大断面図である。 図10(a)のL−L矢視における拡大断面図である。 図9のB−B矢視における3針用輪列の断面図である。 図7のC−C矢視において上下反転した3針用輪列の断面図である。 図9のD−D矢視における2針用輪列の断面図である。 図19のA部である固定ねじ付近を拡大した断面図である。 図9のE−E矢視における秒針専用輪列の断面図である。 図9のF−F矢視における日車用輪列の断面図である。 図17の3針用輪列の分針車を組付治具で地板に位置決める状態を示した拡大断面図である。 図3の時計モジュールをモジュール押え板で腕時計ケース内に位置決めした状態の裏面図である。 図24のモジュール押え板を示し、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその裏面図である。 図24における各断面を示し、(a)は図24のH−H矢視における断面図、(b)は図24のI−I矢視における断面図である。 パルスモータの変形例を示した要部の拡大断面図である。 第1変形例の時計モジュールを概略的に示した拡大断面図である。 第2変形例の腕時計を示した拡大断面図である。
符号の説明
1 腕時計ケース
3、71 時計モジュール
5a〜5d 第1〜第4押釦スイッチ
6 輪列ブロック
7 回路基板
8 アンテナ
9 電池
15 3針用輪列
15a 秒針
15b 分針
15c 時針
15d 24時針
16 2針用輪列
16a 分針
16b 24時針
17 秒針専用輪列
17a 秒針
18 日車用輪列
19 地板
20 輪列受
21〜25 第1〜第5ステップモータ
26 日車
27 コイル部
28 ステータ
29 ロータ
80 コア
81 コイル
82 コア本体部
82a コア本体部の食い込み部分
83 コア連結部
84 ステータ本体部
85 ステータ連結部

Claims (8)

  1. 板状のコア本体部の両端部にコア連結部が設けられたコアと、
    このコアにおける前記コア本体部に設けられて電流が流れるたびに磁界を発生するコイルと、
    前記板状のコア本体部と平行に、当該コア本体部と予め定められている隙間を置いて設けられたステータ本体部と、
    このステータ本体部の両端部ステータ連結部が設けられたステータと、
    このステータの前記ステータ本体部に非接触状態で回転自在に配置されて前記ステータ本体部に誘導された磁界に応じてステップ回転するロータとを備えたモータにおいて、
    前記コア連結部と前記ステータ連結部は、前記コイルで発生した磁力線と直交する方向に突出した状態で、互いに重なって取り付けられており、
    前記コア本体部の両端部から当該コア本体部の厚みを維持した状態で延び、前記コア連結部の領域内に食い込むように、当該コア連結部の下面側に形成された食い込み部分の厚さと当該コア連結部の厚さとを合計した厚さは、前記コア本体部の厚みよりも厚く形成されている一方で、この食い込み部分を除いた前記コア本体部の厚みは、前記コア本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記ステータ連結部の厚みは、前記ステータ本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記コア連結部の厚さは、前記コア本体部の厚さよりも薄く形成され、前記ステータ連結部の厚さは、前記ステータ本体部の厚さよりも薄く形成され、前記コア連結部の下面に前記ステータ連結部の上面を対面させて、前記コア連結部と前記ステータ連結部とを重ねたことを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  4. 複数の指針を複数のパルスモータで運針する複数組の輪列を平面的に配置したクロノグラフ機能を有する輪列ブロックを備えた多針時計であって、
    前記複数のパルスモータは、
    板状のコア本体部の両端部にコア連結部が設けられたコアと、
    このコアにおける前記コア本体部に設けられて電流が流れるたびに磁界を発生するコイルと、
    前記板状のコア本体部と平行に、当該コア本体部と予め定められている隙間を置いて設けられたステータ本体部と、
    このステータ本体部の両端部ステータ連結部が設けられたステータと、
    このステータの前記ステータ本体部に非接触状態で回転自在に配置されて前記ステータ本体部に誘導された磁界に応じてステップ回転するロータとを備え、
    前記コア連結部と前記ステータ連結部は、前記コイルで発生した磁力線と直交する方向に突出した状態で、互いに重なって取り付けられており、
    前記コア本体部の両端部から当該コア本体部の厚みを維持した状態で延び、前記コア連結部の領域内に食い込むように、当該コア連結部の下面側に形成された食い込み部分の厚さと当該コア連結部の厚さとを合計した厚さは、前記コア本体部の厚みよりも厚く形成されている一方で、この食い込み部分を除いた前記コア本体部の厚みは、前記コア本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする多針時計。
  5. 前記ステータ連結部の厚みは、前記ステータ本体部の厚みよりも薄く形成されていることを特徴とする請求項に記載の多針時計。
  6. 前記コア連結部の厚さは、前記コア本体部の厚さよりも薄く形成され、前記ステータ連結部の厚さは、前記ステータ本体部の厚さよりも薄く形成され、前記コア連結部の下面に前記ステータ連結部の上面を対面させて、前記コア連結部と前記ステータ連結部とを重ねたことを特徴とする請求項4または5に記載の多針時計。
  7. 前記輪列ブロックは、秒針、分針、時針の3針を第1、第2パルスモータで運針する3針用輪列と、分針、時針の2針を第3パルスモータで運針する2針用輪列と、秒針を第4パルスモータで運針する秒針専用輪列と、日車を第5パルスモータで回転させる日車用輪列とを備えたクロノグラフ機能を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の多針時計。
  8. 請求項1に記載の発明のモータを複数個用いて、複数の指針を運針する複数組の輪列を平面的に配置したクロノグラフ機能を有する輪列ブロックと、
    この輪列ブロックを駆動するために当該輪列ブロックに重ねて配置されている回路基板と、
    前記輪列ブロックと前記回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、前記輪列ブロックと前記回路基板との側方部に配置されて標準時刻電波を受信するアンテナと、
    前記輪列ブロックと前記回路基板とを重ねた厚みの範囲内において、前記アンテナが配置されている側方部と異なる他の側方部に配置された電池と、
    を備えていることを特徴とする標準時刻電波受信型多針時計。
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