JP5267244B2 - 電子時計および電子時計の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電波修正時計に代表されるような針位置検出機能付きの電子時計および電子時計の制御方法に関する。
近年、電波修正時計の開発が盛んである。消費者が電波修正時計に望んでいるのは、メンテナンスフリーで正確な時刻表示であるが、従来メンテナンスフリーという面では、消費者の期待を裏切る場合が見受けられる。例えば時刻表示自体は、受信した時刻データにより極めて正確に行われるが、時計に衝撃が加わったときの針飛びや、強磁界中でモーターのミスりが発生したとき等には、針の基準位置がずれてしまい、結果として異なった時刻を表示してしまう。また、一旦電源電圧が時計の作動電圧を下回った後に電圧上昇させて正常な機能に回復したときにも、針の基準位置を所定の手順にしたがって修正操作する必要があった。
そこで、針の基準位置を自動的に検出して合わせ込む針位置検出機能付きの電波修正時計が開発されている(例えば特許文献1)。このような電波修正時計では、輪列を駆動するモーターのローターかなと噛合する五番車と、三番車と、分針が取り付けられる二番車と、時針が取り付けられる筒車とに、発光素子および受光素子からなる光センサーで検出可能な検出孔を設け、光透過による時分針の針位置検出を実現している。
このような電波修正時計では、前記時分針を駆動するモーターとは異なるモーターで駆動され、秒針が取り付けられる四番車が、前記二番車や筒車と同軸上に配置されている。このため、四番車にも前記光センサーの光を透過させる検出孔が設けられている。
この四番車は、時分針を駆動する歯車とは独立して駆動されるため、四番車の検出孔が、五番車、三番車、二番車、筒車に設けられている検出孔と一致せず、発光素子からの光が四番車で遮られてしまうことがある。このため、前記四番車を含む輪列において、前記二番車と平面的に重ならない位置に検出孔を設け、時分針の針位置検出用の前記発光素子および受光素子とは異なる別の発光素子および受光素子を用いて、四番車に取り付けられる秒針の針位置検出を行い、この四番車の針位置検出を行ってから、時分針の針位置検出を行っている。
特開2006−153659号公報
しかしながら、二番車と同軸に配置され、異なるモーターおよび輪列で駆動される指針として、クロノグラフなどの他の情報を表示する指針を設け、秒針は時分針と異なる位置に設けた場合、時分針の針位置検出用の光センサーと、秒針の針位置検出用の光センサーとに加えて、クロノグラフなどの他の情報を表示する指針の針位置検出用の光センサーを設けることは、特に腕時計のような小型の時計においては、配置スペースや、電力消費の点で困難な場合があった。
そして、前記他の情報を指示する指針が取り付けられた歯車を含む輪列の針位置検出が行えなくなると、その歯車によって、二番車等の検出孔を通過する検出光が遮られ、時分針の針位置検出が行えなくなる可能性がある。
また、他のモーターで駆動される輪列および指針の針位置検出用の光センサーを設けない場合には、他のモーターで駆動される輪列を1ステップずつ駆動し、その状態で前記二番車などを回転させて針位置検出を行い、五番車、三番車、二番車、筒車の各検出孔に加えて前記二番車と同軸の他の歯車に形成した検出孔を一致させることで針位置検出を行うこともできる。しかしながら、これらの各歯車の検出孔のすべてを一致させて光センサーで検出させる場合、長い時間が必要であり、各歯車の初期位置によって、例えば5時間程度の時間が掛かる場合もある。このため、製造工程で針位置検出を行う場合には、生産性を低下させ、かつ、利用者が針位置検出処理を実行する場合には、その処理が完了するまで長時間待機しなければならず、利便性が低下して時計としての商品性を損なうという問題がある。
本発明の目的は、異なるモーターおよび輪列で駆動される複数の指針を同軸上に配置でき、かつ、他方の指針の針位置検出機構を備えていなくても、一方の指針の針位置検出を確実にかつ短時間に行うことができる電子時計および電子時計の制御方法を提供することにある。
本発明は、第1モーターおよび第2モーターと、前記第1モーターで駆動される第1輪列と、前記第2モーターで駆動される第2輪列と、発光素子および受光素子を有する光センサーと、前記第1モーターおよび第2モーターの駆動を制御する回転制御手段と、前記光センサーの動作を制御する検出制御手段とを備え、前記第1輪列は、前記光センサーの発光素子から出力される検出光を透過可能な検出孔が設けられた第1輪列用検出歯車を1つ以上備え、前記第2輪列は、前記第1輪列において、いずれか1つの第1輪列用検出歯車と同軸上に配置された検出光透過用歯車を備え、前記検出光透過用歯車は、同軸に配置された前記第1輪列用検出歯車の検出孔の回転軌跡に重なる位置に、前記回転軌跡方向の長さ寸法が前記検出孔の直径よりも大きくされて前記検出孔を通過する検出光が透過可能な長孔と、前記検出光を遮光する遮光部とが形成され、前記回転制御手段および検出制御手段は、前記第1モーターを駆動して前記第1輪列用検出歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、前記第1輪列用検出歯車において最も回転速度の遅い検出歯車を1回転させても前記光センサーで検出孔を検出できない場合に、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を設定角度回転し、前記光センサーの検出光を遮光部が遮光している状態から長孔を通過する状態とした後、前記第1輪列の駆動および前記光センサーの作動を行って、前記検出孔の検出処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、第1モーターで駆動される第1輪列に第1輪列用検出歯車を1つ又は複数設け、その1つの歯車と同軸に配置された検出光透過用歯車に長孔および遮光部を設けている。そして、前記長孔は、第1輪列用検出歯車の検出孔の回転軌跡に重なる位置に、前記回転軌跡方向の長さ寸法が前記検出孔の直径よりも大きくされて前記検出孔を通過する検出光が透過可能な大きさに形成している。また、遮光部は前記検出光を確実に遮光することができる。
このため、前記光センサーの検出光が、検出光透過用歯車の遮光部で遮られている場合には、前記第1輪列を回転検出のために1周期分駆動しても、前記遮光部で検出光が確実に遮光され、検出孔を検出することができないため、光センサーに対向する位置に前記遮光部が配置されていることを把握できる。なお、回転検出のために第1輪列を1周期分駆動するとは、第1輪列用検出歯車が1つの場合にはその歯車を1回転させることであり、複数の第1輪列用検出歯車が設けられている場合には、その中で最も回転速度が遅い歯車を1回転させることを意味する。
そして、検出光透過用歯車において、遮光部と長孔との位置関係や寸法関係は設計時に予め判明しているので、遮光部が光センサーに対向する状態から、長孔が光センサーに対向する状態にするために、検出光透過用歯車をどのように回転すればよいかは予め規定しておくことができる。従って、1回または数回、検出光透過用歯車を所定角度毎に回転すれば、長孔を光センサーに対向する位置に配置できる。
例えば、前記所定角度を、長孔の両端部と歯車の回転中心とを結ぶ角度以下とし、検出光透過用歯車を1回または数回、回転させることで、光センサーの位置に長孔を確実に配置する。従って、第2モーターを1ステップ毎に移動しながら第1輪列用検出歯車の検出孔を検出する場合に比べて短時間で検出することができる。
また、検出光透過用歯車の回転位置を検出する機構を別途設ける必要がないため、スペース効率を向上でき、省電力化も実現でき、腕時計のような小型の時計にも適用でき、かつ持続時間の長い電子時計にすることもできる。
さらに、前記光センサーの検出光が透過可能な位置に、検出光透過用歯車の長孔が配置されている回転角度を、前記検出光透過用歯車の基準位置とした場合、製造工程での指針取付時にずれが発生した場合や、利用者が手動で指針の基準位置をずらしてしまい、基準位置における検出光透過用歯車の回転角度が多少ずれた場合でも、前記長孔は回転方向に所定の長さを備えているので、前記光センサーの検出光を透過可能な状態を維持することができる。従って、第1輪列用検出歯車の検出孔の位置検出を効率的に行うことができる。
ここで、第1輪列の第1輪列用検出歯車において最も遅い検出歯車とは、第1輪列用検出歯車が1つの場合にはその検出歯車を意味し、複数ある場合にはその中で最も回転速度が遅い検出歯車を意味する。例えば、第1輪列が減速輪列であれば、複数の第1輪列用検出歯車において、最も第1モーターから離れた検出歯車となる。
本発明によれば、最も回転速度が遅い第1輪列用検出歯車を1回転させれば、複数の第1輪列用検出歯車が設けられている場合でも、前記検出歯車が1回転する間に、すべての第1輪列用検出歯車の検出孔が一致して光センサーに対向する位置に移動するタイミングが必ず発生する。従って、その間に光センサーで検出孔を検出できない場合は、検出光透過用歯車が光センサーからの検出光を遮光していることになる。
そこで、第2モーターで検出光透過用歯車を設定角度回転することで、遮光部が光センサーに対向している状態から長孔が対向する状態となる。そこで、再度、第1輪列を駆動し、光センサーを作動すれば、第1輪列用検出歯車の検出孔を確実に検出することができる。
本発明の電子時計において、前記第1輪列は、第1モーターによって回転される五番車と、指針が取り付けられる二番車と、前記五番車および二番車の間に配置される三番車とを備えて構成され、前記五番車、三番車、二番車は、その一部が互いに平面的に重なり、かつ、この平面的に重なる位置に前記検出孔がそれぞれ形成され、前記五番車、三番車、二番車により前記第1輪列用検出歯車が構成され、前記第2輪列は、前記二番車と同軸上に配置され、かつ、二番車に取り付けられた指針とは異なる他の指針が取り付けられた前記検出光透過用歯車を備えることが好ましい。
本発明によれば、第1モーターで駆動される第1輪列の二番車には分針などを取り付け、第2モーターで駆動される第2輪列の検出光透過用歯車には、1/5秒CG(クロノグラフ)針等の他の情報を表示する指針を取り付けることができる。すなわち、第1モーターとは別の第2モーターで駆動される指針を、分針等と同軸に設けることができ、秒針や時針のような時刻を表示する指針ではなく、他の様々な情報を表示する指針を設けることができる。このため、時計において多彩な表示を実現でき、商品展開の可能性も向上できる。
本発明の電子時計において、前記検出光透過用歯車は、その回転中心を中心とする円周方向に90度間隔で形成された4個の前記長孔を備えていることが好ましい。
本発明によれば、各長孔は回転中心を挟んで対称位置に配置できるため、検出光透過用歯車を金属製とし、かつ、前記長孔や歯をプレス加工で形成する際に、歯車に加わる応力のバランスを良好にでき、歯や長孔の加工性、組立性や、精度を向上できる。
本発明の電子時計において、前記各長孔間の遮光部の前記円周方向の長さは、前記検出孔の直径の1.5倍以上であることが好ましい。
このような設定にすれば、前記検出孔を遮光部によって確実に塞ぐことができ、検出孔を通過する検出光を確実に遮光することができる。
なお、遮光部の円周方向の長さの上限値は、長孔の寸法や数に応じて設定すればよい。
ここで、前記検出制御手段および回転制御手段は、前記第1輪列用検出歯車の検出孔を検出した後、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、前記検出孔の検出ができなくなった時点で、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を予め規定されている角度だけ回転し、前記第1輪列用検出歯車の検出孔の平面位置を、前記長孔の円周方向の中心位置に配置することが好ましい。
本発明によれば、検出光透過用歯車を回転させた際に検出孔を検出できなくなれば、遮光部で検出孔が塞がれた直後の状態であることが判明する。つまり、平面位置で長孔に隣接して検出孔が位置することが判明する。
そして、その状態から長孔の円周方向の中心位置に検出孔つまり光センサーを位置させるために、検出光透過用歯車を何度回転すればよいかは設計時に判明しているので、その規定角度だけ検出光透過用歯車を回転することで、前記第1輪列用検出歯車の検出孔の平面位置を、前記長孔の円周方向の中心位置に配置できる。ここで、長孔が複数個設けられている場合には、いずれかの長孔が基準位置に位置することになる。この場合、予め所定の長孔が基準位置に位置する際に、指針も基準位置に位置するように設定されている場合、他の長孔が基準位置に位置したために、指針は基準位置に戻っていない可能性もある。この場合でも、例えば長孔が回転方向に90度間隔で配置されていれば、指針は回転角度で90、180、270度のいずれかの位置に配置されるため、利用者等が手動操作した際に90度毎に回転するように設定しておくことで、指針を容易に基準位置に戻すことができる。
本発明は、前述の電子時計の制御方法であって、前記第1モーターを駆動して前記第1輪列用検出歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、前記第1輪列用検出歯車において最も回転速度の遅い検出歯車を1回転させても前記光センサーで検出孔を検出できない場合に、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を設定角度回転し、前記光センサーの検出光を遮光部が遮光している状態から長孔を通過する状態とした後、前記第1輪列の駆動および前記光センサーの作動を行って、前記検出孔の検出処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、前記電子時計と同様に、第2モーターで検出光透過用歯車を設定角度回転することで、遮光部が光センサーに対向している状態から長孔が対向する状態となる。そこで、再度、第1輪列を駆動し、光センサーを作動すれば、第1輪列用検出歯車の検出孔を確実に検出することができる。
また、本発明は、前記制御方法において、前記第1輪列用検出歯車の検出孔を検出した後、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、前記検出孔の検出ができなくなった時点で、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を予め規定されている角度だけ回転し、前記第1輪列用検出歯車の検出孔の平面位置を、前記長孔の円周方向の中心位置に配置することを特徴とする。
本発明によれば、前記電子時計と同様に、検出光透過用歯車を容易に基準位置に戻すことができ、この検出光透過用歯車に取り付けられた指針も、自動的にまたは利用者の簡単な手動操作で基準位置に戻すことができる。
本発明の一実施形態に係る電子時計を示す平面図である。 前記電子時計の内部構造を裏蓋側から見た平面図である。 前記電子時計の駆動機構の要部を示す平面図である。 前記電子時計の時分針駆動機構を示す平面図である。 前記電子時計の時分針駆動機構の要部を示す側断面図である。 前記電子時計の1/5秒CG針駆動機構を示す平面図である。 前記電子時計の光センサーの概略構成を説明する図である。 前記電子時計の1/5秒CG車を示す平面図である。 前記電子時計の時分針の位置検出処理を示すフローチャートである。 前記時分針の位置検出処理における1/5秒CG車の動作を説明する図である。 前記時分針の位置検出処理における1/5秒CG車の動作を説明する図である。 前記時分針の位置検出処理における1/5秒CG車の回転角度下限値を説明する図である。 前記時分針の位置検出処理における1/5秒CG車の回転角度上限値を説明する図である。 前記電子時計の1/5秒CG車の基準位置移動処理を示すフローチャートである。 前記1/5秒CG車の基準位置移動処理における1/5秒CG車の動作を説明する図である。 前記1/5秒CG車の基準位置移動処理における1/5秒CG車の動作を説明する図である。 本発明の変形例を示す平面図である。 本発明の他の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる電子時計1の平面図が示されている。図2には、電子時計1の内部構造を、裏蓋を外して裏側から見た図が示されている。
これらの図1、図2において、電子時計1は、時刻情報が重畳された外部信号としての標準電波を受信して表示時刻を修正する針位置検出機能付きの電波修正時計であり、通常の時分秒の各指針による12時間表示に加えて、24時間表示、日付表示、ストップウォッチ機能を行う1/5秒CG(クロノグラフ)表示、分CG表示の複数の表示機能を備えている。
電子時計1は、図1に示すように、時刻を12時間表示する時針2、分針3、小秒針4と、時刻を24時間表示する24時針5と、1/5秒CG針6、分CG針7と、日付を表示する日車8とを備えている。
また、電子時計1は、時針2、分針3および24時針5を駆動する時分針駆動機構20と、小秒針4を駆動する秒針駆動機構30と、1/5秒CG針6を駆動する1/5秒CG針駆動機構40と、分CG針7を駆動する分CG針駆動機構50と、日車8を駆動するカレンダー駆動機構60とを備えている。
さらに、電子時計1は、各駆動機構20,30,40,50,60等を駆動する二次電池9と、標準電波を受信するアンテナ10と、外部から使用者が操作可能な外部操作手段11と、前述の各駆動機構20,30,40,50,60、二次電池9、アンテナ10等を支持する地板12とを備えている。地板12は、平面形状略円形に形成されており、この地板12上に電子時計1の各構成部品が配置されている。
なお、図2は、電子時計1の時刻表示側とは反対側(裏蓋側)から見た図であり、上方向が電子時計1の3時方向、下方向が9時方向、右方向が12時方向、左方向が6時方向となっている。
前記時針2、分針3および1/5秒CG針6は、図1に示すように、電子時計1の文字板13の略中央(地板12の略中央)に同軸上でかつ回動可能に設けられている。
また、小秒針4は、文字板13の中央よりも9時側で時針2および分針3とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
24時針5は、文字板13の中央よりも3時側で時針2および分針3とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
分CG針7は、文字板13の中央よりも6時側で1/5秒CG針6とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
[時分針駆動機構]
時分針駆動機構20は、図3〜5にも示すように、本発明の第1モーターである時分モーター21と、時分モーター21からの駆動力を伝達する第1輪列である時分針用輪列22とを備えている。なお、図3は、図2における時分針駆動機構20、秒針駆動機構30、1/5秒CG針駆動機構40を抽出した拡大図であり、図4は時分針駆動機構20を示す図であり、図5は主に時分針駆動機構20の輪列を示す断面図である。
時分モーター21は、一般的なステッピングモーターで構成され、電子時計1の中心から略3時方向の位置に配設されている。
時分針用輪列22は、時分モーター21のローター211に一体的に形成されたローターかな211Aに噛合する五番車23と、五番車23に噛合する三番車24と、三番車24に噛合する二番車25と、二番車25のかな251に噛合する日の裏車26と、日の裏車26のかな261に噛合する筒車27とを備える。
二番車25および筒車27は、後述する1/5秒CG針6が取り付けられた1/5秒CG車47と同軸上に配置され、二番車25には分針3が固定されている。また、筒車27には時針2が固定されている。
ここで、時分モーター21を駆動するとローター211が回転し、この回転運動はローターかな211A、五番車23、三番車24、二番車25の順に適切な減速比で減速されながら伝達され、二番車25および分針3は1時間で一周する速度で回転する。また、二番車25の回転運動は、日の裏車26、筒車27の順に適切な減速比で減速されながら伝達されて、筒車27および時針2は12時間で1周する速度で回動する。
[24時針駆動機構]
24時針5は、前記筒車27の回転を伝達する24時針用輪列28で駆動する。24時針用輪列28は、前述の筒車27に一体的に形成された筒車27のかな271に噛合する24時中間車281と、24時中間車281に噛合する図示略の24時車とを備える。
24時車は、電子時計1の略3時方向の時分モーター21の文字板側に配置され、24時針5が固定されている。筒車27と24時車との間に24時中間車281が介在していることで、時針2および24時針5は同じ回転方向となる。
なお、筒車27に対する24時中間車281の減速比は1:2に設定されている。また、24時車は24時中間車281と同じ径寸法に形成され、24時車および24時中間車281は同じ回転速度で駆動する。
このため、筒車27の回転運動は、24時中間車281で1/2に減速されて24時車に伝達され、24時車および24時針5は24時間で一周する速度で回転する。このように、24時中間車281は、時分モーター21に対する回転速度が筒車27よりも遅くなっている。
[秒針駆動機構]
秒針駆動機構30は、図3に示すように秒モーター31と、秒モーター31からの駆動力を伝達する秒針用輪列32とを備えている。
秒モーター31も、一般的なステッピングモーターで構成され、電子時計1の中心から略8時方向の位置に配設されている。
秒針用輪列32は、秒モーター31のローター311に一体的に形成されたローターかな311Aに噛合する秒中間車33と、秒中間車33に噛合する秒車34(四番車)とを備えている。秒車34には、小秒針4(図1)が固定されている。
ここで、秒モーター31を駆動するとローター311が回転し、この回転運動はローターかな311A、秒中間車33、秒車34の順に適切な減速比で減速されながら伝達され、小秒針4は60秒で一周する速度で回転する。
[1/5秒CG針駆動機構]
1/5秒CG針駆動機構40は、図3および図6に示すように、本発明の第2モーターである1/5秒CGモーター41と、1/5秒CGモーター41からの駆動力を伝達する第2輪列である1/5秒CG針用輪列42とを備えている。
1/5秒CGモーター41も、一般的なステッピングモーターで構成され、電子時計1の中心から略5時方向の位置に配設されている。
1/5秒CG針用輪列42は、1/5秒CGモーター41のローター411に一体的に形成されたローターかな411Aに噛合する第一中間車43、第一中間車43に噛合する第二中間車44、第二中間車44に噛合する第三中間車45、第三中間車45に噛合する第四中間車46、第四中間車46に噛合する1/5秒CG車47を備えている。1/5秒CG車47には、1/5秒CG針6(図1)が固定されている。
ここで、1/5秒CGモーター41を駆動するとローター411が回転し、この回転運動はローターかな411A、第一中間車43〜第四中間車46、1/5秒CG車47の順に適切な減速比で減速されながら伝達され、1/5秒CG針6は、1/5秒毎に1ステップ運針し、60秒で一周する速度で回転する。
[分CG針駆動機構]
分CG針駆動機構50は、図2に示すように、分CGモーター51と、分CGモーター51からの駆動力を伝達する分CG針用輪列52とを備えている。
分CGモーター51も、一般的なステッピングモーターで構成され、電子時計1の中心から略6時方向の位置に配設されている。
分CG針用輪列52は、分CGモーター51のローター511に一体的に形成されたローターかな511Aに噛合する第一中間車53と、第一中間車53に噛合する分CG車54とを備えている。分CG車54には、分CG針7(図1)が固定されている。
ここで、分CGモーター51を駆動するとローター511が回転し、この回転運動はローターかな511A、第一中間車53、分CG車54の順に適切な減速比で減速されながら伝達され、分CG針7は、60秒毎に1ステップ運針し、60分で一周する速度で回転する。
[カレンダー駆動機構]
カレンダー駆動機構60は、図2に示すように、暦モーター61と、暦モーター61からの駆動力を伝達する暦輪列62とを備えている。
暦モーター61も、一般的なステッピングモーターで構成され、電子時計1の中心から略11時方向の位置に配設されている。
暦輪列62は、暦モーター61のローター611に一体的に形成されたローターかな611Aに噛合する第一中間車63と、第一中間車63に噛合する第二中間車64と、第二中間車64に噛合する図示略の日回し車と、日回し車に噛合する内歯を備えたリング状の日車8とを備えている。
日車8には、日付を表す数字が印刷され、その一部が文字板13の窓部から露出することで視認可能となっている。なお、文字板13は、ガラスやプラスチックなどの光透過性を有する材料で構成されており、図5に示すように、文字板13と地板12との間には、入射した光によって発電する発電手段としてのソーラパネル14が配置されている。なお、文字板13の裏面側にソーラパネル14が配置されていない場合には、文字板13は光透過性を備える必要は無いため、プラスチックなどに限らず、金属製などとすることもできる。ただし、文字板13は、電波受信のアンテナ10の真上にあるため、電波受信性能を向上させるためには、プラスチック等で構成されていることが好ましい。
ソーラパネル14で発電された電力は、二次電池9に充電される。二次電池9は、電子時計1の略1時方向に配置され、アンテナ10に対しては比較的離れた位置に配置されている。
なお、上記各駆動機構20,30,40,50,60において設けられた歯車は、金属製またはプラスチック製とされている。金属製の歯車を用いれば、電子時計1を落下した場合等に加わる衝撃で破損しない剛性を確保した上で、厚さ寸法を小さくできるため、時計1を薄型化できる。一方、プラスチック製の歯車を用いた場合は、金属製の歯車を用いた場合に比べて、上記剛性を確保するために厚さ寸法が大きくなるが、コストを低減でき、かつ、アンテナ10の受信感度を向上できる。
[針位置検出機構]
次に、本実施形態の針位置検出機構について、図7および図8も参照して説明する。
図7に示すように、本実施形態では、本発明に光センサーである時分針光センサー71と、24時針光センサー72と、秒針光センサー73とが設けられている。
各光センサー71,72,73は、それぞれ発光素子711,721,731と、受光素子712,722,732とを備えており、検出制御手段81で制御されている。
また、各モーター21,31,41,51,61は、回転制御手段80で駆動制御されている。
時分針光センサー71は、時分モーター21および時分針用輪列22で駆動される時針2および分針3が基準位置、具体的には12時位置(0時0分または12時0分を指示する位置)に位置することを検出するものである。
24時針光センサー72は、時分針用輪列22の回転が伝達される24時針用輪列28で駆動される24時針5が基準位置、具体的には後述するように23時から24時(0時)に位置することを検出するものである。
秒針光センサー73は、秒モーター31および秒針用輪列32で駆動される小秒針4が基準位置、具体的には0秒位置に位置することを検出するものである。
以下、各光センサーを詳細に説明する。
[時分針光センサー]
五番車23、三番車24、二番車25、筒車27には、図4、5に示すように、互いに重なり合う領域にそれぞれ、時分針光センサー71での検出に用いられる検出孔23A,24A,25A,27Aが形成されている。
そして、時針2および分針3が12時の位置に配置された時に、これらの検出孔23A,24A,25A,27Aの位置が一致するように設定されている。つまり、時針2および分針3の基準位置は12時位置とされている。
これらの五番車23、三番車24、二番車25、筒車27により、本発明の第1輪列用検出歯車が構成されている。
検出孔23A,24A,25A,27Aが一致する位置には、透過型の時分針光センサー71が設けられている。時分針光センサー71は、発光素子711(発光手段)と受光素子712(受光手段)とを備え、これらの発光素子711および受光素子712は、1/5秒CG車47、五番車23、三番車24、二番車25、筒車27の厚み方向両側に設けられ、これらを挟んで互いに対向して配置されている。
発光素子711は、地板12とソーラパネル14との間に配置された回路ブロック71Aに実装されている。また、受光素子712は、地板12より裏蓋側に配置された回路ブロック72Aに実装されている。この発光素子711および受光素子712間に、5つの車47,23,24,25,27が配置されている。
なお、地板12にも、時分針光センサー71の透光を阻害しないように透光孔12A(図5)が設けられている。また、図示を略すが、三番車24の裏蓋側(図5において上方側)には、各歯車を軸支する輪列受が設けられ、この輪列受にも、時分針光センサー71の透光を阻害しない透光孔が設けられている。
[1/5秒CG車の構造]
また、1/5秒CG針駆動機構40の1/5秒CG車47は、二番車25、筒車27と同軸上に配置され、かつ、ほぼ同じ大きさに形成されているため、前記各検出孔23A,24A,25A,27Aに重なる領域を備えている。
このため、1/5秒CG車47には、図8にも示すように、発光素子711からの光を透過させるための4つの光透過用の長孔471〜474が形成されている。
各長孔471〜474は、同軸の二番車25の検出孔25Aの移動軌跡(回転軌跡)R(1/5秒CG車47の回転中心を中心とする円周R)に沿って延長された長孔とされている。そして、前記一致された各検出孔23A,24A,25A,27Aが各長孔471〜474の平面内に配置されている際には、各検出孔23A,24A,25A,27Aを隠すことがないように構成されている。このため、各検出孔23A,24A,25A,27Aの位置が一致しており、かつ、いずれかの長孔471〜474の平面内に配置されている場合には、発光素子711からの光は、各検出孔23A,24A,25A,27Aを透過し、さらに、いずれかの長孔471〜474を透過して受光素子712で受光されるように構成されている。
なお、各長孔471〜474は、1/5秒CG車47の回転中心に対する円周方向に、等間隔(90度間隔)で配置されている。また、各長孔471〜474の円周方向(回転軌跡Rに沿った方向)の長さ寸法は前記検出孔25Aの直径よりも大きくされ、かつ、長孔471〜474の半径方向の長さ寸法も前記検出孔25Aの直径よりも大きくされ、各検出孔23A,24A,25A,27Aを通過する検出光が透過可能なサイズとされている。
また、各長孔471〜474間のブリッジ部475は、その円周方向の長さが検出孔25Aの直径よりも大きく設定されている。このため、各検出孔23A,24A,25A,27Aが、ブリッジ部475と平面的に重なる位置にある場合には、発光素子711から検出孔23A,24A,25A,27Aを通過した光は、ブリッジ部475で遮られて受光素子712に到達しないようにされている。
従って、ブリッジ部475により本発明の遮光部が構成され、この遮光部および長孔471〜474を有する1/5秒CG車47により検出光透過用歯車が構成されている。
なお、ブリッジ部475の円周方向の長さ寸法L1は、例えば、五番車23から1/5秒CG車47の時計断面方向の隙間寸法が0.15mm、五番車23の検出孔23Aの直径が0.5mmの場合、検出孔23Aの直径の1.5倍以上(0.75mm以上)に設定することが、発光素子711からの光を確実に遮光できる点で好ましい。
各長孔471〜474は、1/5秒CG車47の中心側(内周側)は、1/5秒CG車47の半径方向に直交する直線状に形成され、外周側は前記検出孔25Aの移動軌跡Rの曲率に対して、より大きな曲率の円弧に形成されている。このため、長孔471〜474の外周は、円周方向の中心位置が最も1/5秒CG車47の外周に近づいており、その部分の半径方向の寸法W2は、長孔471〜474の両端部と1/5秒CG車47の外周との半径方向の寸法W3よりも小さくされている。
長孔471〜474を以上のような構成にすることで、歯車の加工性や組立性などを向上できる。すなわち、長孔471〜474は、時分針の位置検出時に発光素子711からの光を遮らないようにする必要があり、時分針の位置検出時の1/5秒CG車47の位置が多少ずれても光を透過できるようにするため、できるだけ大きくすることが好ましい。
一方で、歯車の機能や剛性を確保するためには、歯車の中心と歯部をつなぐブリッジ部475が必要となり、このブリッジ部475の長さ寸法L1も上記の通り、ある程度の長さが必要となる。すなわち、ブリッジ部475を細くした場合、検出孔23A,24A,25A,27Aとブリッジ部475とが重なった状態でも、発光素子711からの光の一部が透過して受光素子712で受光されるおそれがある。この際の受光量がブリッジ部475の遮光面積のみで変化するのであれば、その受光量からブリッジ部475が重なっていることを検出することもできるが、現実には、発光素子711や受光素子712を駆動する電源電圧の変動や、五番車23、三番車24等の位相ずれによる検出孔の開口面積の減少などによっても光量が変化するため、正確な検出が行えず、信頼性に欠ける。このため、本実施形態では、ブリッジ部475が検出孔23A,24A,25A,27Aに重なっている状態では確実に遮光できるように、ブリッジ部475の長さ寸法L1を所定値以上にする必要がある。
このような条件のもと、金属製の1/5秒CG車47は、プレス加工で前記長孔471〜474や歯を形成する必要がある。この際、長孔を1/5秒CG車47の中心に対して偏った位置に形成すると、プレス加工時に1/5秒CG車47に加わる応力もばらつくため、歯や長孔の加工精度が低下する。このため、長孔は、円周方向に等間隔に配置されていることが好ましく、さらに、長孔の長さとブリッジの長さを考慮すると、3個以上の長孔を形成することが望ましい。特に、プレス加工で長孔を加工する際に、1/5秒CG車47の回転中心に対して対称位置でも長孔を形成するようにすれば、応力の加わり方のバラツキを低減できる。従って、本実施形態のように、4個の長孔471〜474を円周方向に90度間隔で形成することが最も好ましい。
以上のように、五番車23、三番車24、二番車25、および筒車27が回動して検出孔23A,24A,25A,27Aが一致し、さらに、1/5秒CG車47のいずれかの長孔471〜474の平面内に前記各検出孔23A,24A,25A,27Aが平面的に配置された状態で、時分針光センサー71の発光素子711から検出光が発せられると、各検出孔23A,24A,25A,27Aおよび長孔471〜474を通過して受光素子712で受光される。このため、時針2および分針3が12時位置、つまり、基準位置の状態であることが検出される。
[秒針光センサー]
また、秒針駆動機構30にも、秒針位置を検出する検出機構として秒針光センサー73が設けられている。
図3および図7に示すように、秒中間車33および秒車34には、互いに重なりあう領域に、それぞれ検出孔33A,34Aが形成されており、秒中間車33および秒車34の位相は、小秒針4が12時の位置に配置されたときに、つまり1分間に一度、これらの検出孔33A,34Aの位置が一致するように設定されている。そして、これらの検出孔33A,34Aが一致する位置には時分針光センサー71と同様の透過型の秒針光センサー73が設けられている。そして、この秒針光センサー73により、小秒針4の12時位置つまり基準位置が検出されるようになっている。
[24時針光センサー]
さらに、本実施形態では、24時針5の位置を検出する機構も設けられている。
すなわち、図3、4、7に示すように、24時針用輪列28の24時中間車281には、検出孔281Aが形成されている。24時中間車281は24時間で1回転し、検出孔281Aは、24時針5が23時から24時(午前0時)までの間のどの位置にあっても、24時中間車281が他の車のいずれに対しても重なり合わない領域に設けられている。さらに、検出孔281Aは、24時針5が23時から24時までのいずれの位置にあっても、24時針の位置を検出するために設けられた24時針光センサー72の検出光がこの検出孔281Aを通過できるような内径寸法を有している。なお、本実施形態では、検出孔281Aは円孔であるが、楕円孔や長孔であっても構わない。このようにして、24時中間車281が23時から24時までの位置にある状態を、本発明の24時中間車281が基準位置にある状態として設定されている。
検出孔281Aの位置には、時分針光センサー71と同様の透過型の24時針光センサー72が設けられている。ここで、24時中間車281が回動して検出孔281Aが24時針光センサー72の位置まで移動すると、24時針光センサー72の発光素子721からの検出光が検出孔281Aを通過して受光素子722で受光される。従って、現在、24時針5が23時〜24時に位置することを検出することができる。
この24時針光センサー72は、本発明においては必ずしも設ける必要は無いが、設けておけば、次の利点がある。
第一に、12時間毎(0時および12時)に時分針を検出する時分針光センサー71と、この24時針光センサー72とを併用することで、光センサー71で検出された際の時分針が午前0時0分(0時)であるのか、午後0時0分(12時)であるのかを判別できる。
第二に、24時針光センサー72によって24時針5が23〜24時に位置する際に、時分針の位置検出を行うようにすれば、時分針の位置検出を行う時間も短縮できる。
なお、前述の各光センサー71,72,73は、透過型の光センサーに限らず、例えば反射型の光センサーを用いてもよい。また、24時針5の位置を検出するセンサーとしては、24時中間車281の周上に磁気パターンを形成し、この磁気パターンを読み取ることによって24時中間車281つまりは24時針5の位置を検出してもよい。
[針位置検出動作]
次に、針位置検出動作について説明する。針位置検出動作には、通常の運針時に行う第1検出モードと、電子時計1の組立製造時や、システムリセット時、定常運針時に正しく検出できなかった場合の指針修正時に行う第2検出モードとがある。
[第1検出モード]
第1検出モードでは、検出制御手段81は、回転制御手段80による時針2、分針3、小秒針4、24時針5の動作に連動して光センサー71,72,73を作動する。
すなわち、回転制御手段80は、電子時計1の内部に設けられた水晶振動子から出力される基準信号をカウントすることで計時している内部時計に連動して各モーター21,31を駆動している。このため、検出制御手段81は、内部時計の秒カウンターが0秒となるタイミング(1分毎)で秒針光センサー73を作動し、小秒針4が基準位置(0秒位置)に位置していることを確認する。
また、回転制御手段80は、内部時計の時分カウンターが0時(午前0時)および12時(午後0時)になるタイミング(12時間毎)で時分針光センサー71、72を作動し、時針2および分針3が基準位置(12時位置)に位置していること、および、0時または12時のいずれであるかを確認する。
以上により、通常運針時に、時針2、分針3、小秒針4の指示ずれが無いことを確認できる。
なお、時分針光センサー71は、クロノグラフ機能が停止されていて、1/5秒CG針6が基準位置(12時位置)に位置する状態で実行される。この際、1/5秒CG車47は、図8に示すように、時針2および分針3が12時位置に位置する際に、一致した位置に配置される各検出孔23A,24A,25A,27A(なお、図8以降の各図では、一致状態の各検出孔23A,24A,25A,27Aを「検出孔25A」と略して記載している)が、長孔471の中心位置に配置されるように設定されている。
すなわち、図8の状態で1/5秒CG針6を1/5秒CG車47に取り付けることで、1/5秒CG針6が12時位置(基準位置)に位置する場合には、時分針光センサー71の発光素子711からの光が長孔471内を通過するように設定されている。従って、時分針光センサー71による時針2、分針3の位置検出を、1/5秒CG車47が妨げることはない。
また、長孔471は、円周方向に延長された長孔であるため、利用者が、1/5秒CG針6の基準位置を手動設定で1〜2度程度ずらしたために、1/5秒CG針6が基準位置に復帰している際に、1/5秒CG車47が図8の状態から1〜2度回転した位置に移動していても、長孔471は発光素子711からの検出光の透過を妨げることはなく、位置検出は問題無く実行できる。
[第2検出モード]
一方、工場において電子時計1を組み立てている工程で、各輪列に指針が取り付けるために各歯車を基準位置に移動する場合や、時計に強い衝撃や外部磁界が影響することで基準位置がずれたためにシステムリセットを行う場合などは、各歯車の回転角度位置が判明していないため、検出制御手段81および回転制御手段80は、図9のフローチャートで説明するような手順で時針2、分針3の針位置検出を行う。
第2検出モードでの時分針の位置検出処理が開始されると、回転制御手段80は時分モーター21を早送り駆動する(S1)。そして、検出制御手段81は、時分モーター21により、時分針用輪列22を介して回転する24時中間車281が所定角度回転する毎に24時針光センサー72を作動し、24時針5の位置検出を行う(S2)。前記所定角度は、例えば、5度である。24時中間車281は24時間で1回転するため、5度回転すると、24時針5は1/3時間(20分)分だけ回転することになる。
そして、検出制御手段81は、24時針光センサー72の受光素子722からの出力により、24時中間車281の検出孔281Aを検出したか否かを判断する(S3)。ここで、検出孔281Aを検出できなかった場合(S3で「No」の場合)は、回転制御手段80および検出制御手段81はS1、S2の処理を継続する。
一方、検出孔281Aを検出できた場合(S3で「Yes」の場合)は、検出制御手段81は、時分針の位置検出回数を示す変数Nを0に初期化する(S4)。また、回転制御手段80は、時分モーター21を1ステップずつ駆動し(S5)、その都度、検出制御手段81は時分針光センサー71を作動し、時針2および分針3の位置検出を行う(S6)。さらに、検出制御手段81は、前記位置検出回数Nに「1」を加算して更新する(S7)。
検出制御手段81は、時分針光センサー71で検出孔23A,24A,25A,27Aを検出できたかを判定する(S8)。ここで、時分針光センサー71で検出孔23A,24A,25A,27Aを検出できた場合(S8で「Yes」の場合)には、検出制御手段81は、時分針の位置検出を終了する。
一方、時分針光センサー71で検出孔23A,24A,25A,27Aを検出できなかった場合(S8で「No」の場合)には、検出制御手段81は、Nが所定値未満であるかを判断する(S9)。
ここで、NはS5を繰り返し実行した際の、時分モーター21のステップ数である。このため、S9の所定値は、24時中間車281の検出孔281Aを検出した後、所定値のステップ数だけ時分モーター21を駆動すれば、1/5秒CG車47で遮光されていない場合には、時分針光センサー71で検出孔23A,24A,25A,27Aを必ず検出できるステップ数に設定されている。
本実施形態は、時分モーター21を12ステップ駆動すると分針3が1分移動するように設定されており、前記所定値は時針2および分針3を90分ぶんだけ移動するステップ数である1080(=12×90)に設定されている。これにより、24時針光センサー72によって検出孔281Aが検出されて23時になったことが判明した後、時分モーター21を1080ステップ=90分移動すれば、その間に必ず24時0分の状態となり、各検出孔23A,24A,25A,27Aの位置が一致して時分針光センサー71で検出できるはずである。従って、N=1080になっても時分針の位置を検出できない場合は、時分針光センサー71の検出光が1/5秒CG車47で遮光されている状態であることが判明する。
そして、検出制御手段81は、Nが所定値(1080)未満(S9で「Yes」の場合)であれば、S5の処理に戻り、回転制御手段80で時分モーター21を1ステップ駆動する処理(S5)、検出制御手段81で時分針光センサー71を作動して時分針の位置を検出する処理(S6)、Nに「1」を加算する処理(S7)、時分針の位置を検出できたかの判定処理(S8)を繰り返し実行する。
一方、回転制御手段80は、Nが所定値(1080)になってS9で「No」と判定されると、時分モーター21をN(=1080)ステップ逆転駆動する(S10)。
すなわち、前述の通り、N=1080になっても時分針の位置を検出できない場合は、図10に示すように、1/5秒CG車47の長孔471〜474が検出孔25A等と異なる位置にずれており、1/5秒CG車47のブリッジ部475が発光素子711からの光を遮っている場合となる。
そこで、回転制御手段80は、時分モーター21をNステップ逆転駆動して各歯車23,24,25,27,281および時針2、分針3を元の位置に戻した後(S10)、1/5秒CGモーター41を作動して1/5秒CG車47を設定角度移動する(S11)。すなわち、図11に示すように、1/5秒CG車47が図中反時計回り方向(矢印方向)に設定角度回転し、ブリッジ部475に位置していた各検出孔23A,24A,25A,27Aの位置に、長孔471が移動して平面的に重なる。
これにより、1/5秒CG車47で発光素子711からの光が遮られることがないため、回転制御手段80および検出制御手段81は、再度、S1から検出処理を行うことで、時分針の位置を確実に検出することができる。
なお、前記設定角度は、その設定角度未満では1/5秒CG車47が回転しても検出孔23A,24A,25A,27Aの平面位置がブリッジ部475からそのブリッジ部475に隣接する長孔部分に移動せず、時分針光センサー71で検出できない角度を下限値とする。
一方、その設定角度よりも大きい場合には、1/5秒CG車47が回転した際に、検出孔23A,24A,25A,27Aの平面位置が、1つの長孔を超えて次のブリッジ部475まで移動してしまい、時分針光センサー71で検出できない角度を上限値とする。
例えば、設定角度の下限値R1は、図12に示すように、ブリッジ部475において、長孔471から離れた位置に検出孔23A,24A,25A,27Aがある場合と、長孔471の長孔474側の端部に検出孔23A,24A,25A,27Aがある場合との回転角度R1とされる。
また、設定角度の上限値R2は、図13に示すように、ブリッジ部475において、長孔471に近い位置に検出孔23A,24A,25A,27Aがある場合と、長孔471の長孔472側の端部に検出孔23A,24A,25A,27Aがある場合との回転角度R2とされる。
以上の手順で、時分針の位置検出を行った後、1/5秒CG車47の角度位置を修正し、1/5秒CG車47の基準位置移動処理を行う。この処理について、図14のフローチャートに基づいて説明する。
回転制御手段80は、1/5秒CGモーター41を駆動し(S21)、検出制御手段81は時分針光センサー71を作動して時針2、分針3の位置検出を行う(S22)。
そして、検出制御手段81は、時分針光センサー71による検出が行えなくなったか否かを判断する(S23)。
ここで、前記図9のフローチャートでは、時分位置を検出した状態で終了しているので、1/5秒CGモーター41の駆動開始直後は、検出孔23A,24A,25A,27Aが、平面的に長孔471内に位置し、時分針光センサー71で検出されている。
そして、1/5秒CG車47の回転に伴い、検出孔23A,24A,25A,27Aが長孔471の位置から外れると、時分針光センサー71での検出もできなくなる。例えば、図11に示す状態から1/5秒CG車47が図11において反時計回り方向(矢印方向)に回転し、図15に示すように、検出孔23A,24A,25A,27Aが長孔471から外れた時点で、発光素子711からの検出光はブリッジ部475で完全に遮断され、時分針光センサー71では検出できなくなる。この状態になると、検出孔23A,24A,25A,27Aに対して各長孔471〜474の角度位置が明確になる。
従って、S23で時分針光センサー71において時分針の位置を検出できなくなるまでは、S21,S22の処理を繰り返し、S23で時分針の位置を検出できなくなった場合には、回転制御手段80は、1/5秒CGモーター41を作動し、予め規定されている角度だけ1/5秒CG車47を回転する(S24)。
例えば、図16に示すように、1/5秒CG車47を反時計方向に回転する場合には、角度R3だけ1/5秒CG車47を回転させれば、検出孔23A,24A,25A,27Aが、次の長孔472の長手方向(円周方向)の中心位置に移動する位置に、1/5秒CG車47を移動することができる。なお、1/5秒CG車47を時計方向に規定角度回転し、検出孔23A,24A,25A,27Aが、長孔471の長手方向(円周方向)の中心位置に移動するようにしてもよい。
そして、工場において、各指針を取り付ける前の段階で、上記の処理を行った場合には、図16の状態を基準位置として、時針2、分針3、24時針5を12時位置(基準位置)に向くように取り付ければよい。
一方、システムリセット時には、時針2、分針3は、上記の処理で12時位置に移動するが、24時針5は、長孔471〜474が4つあり、どの長孔471〜474が検出孔23A,24A,25A,27Aと一致しているかは、停止時の状態に左右される。ただし、24時針5は、12時位置、3時位置、6時位置、9時位置のいずれかの位置に配置されるため、利用者の手動操作で、例えば、1/5秒CG車47を90度毎に回転するように制御して24時針5を12時位置に戻し、その位置を基準位置として設定すればよい。
以上により、時針2、分針3、24時針5は、正しい基準位置に設定される。
なお、小秒針4の位置検出は、秒モーター31を1ステップずつ駆動し、秒針光センサー73を作動させて各検出孔33A、34Aが一致する位置を検出すればよい。
[本実施形態による効果]
本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
時分モーター21で駆動される五番車23、三番車24、二番車25、筒車27にそれぞれ検出孔23A,24A,25A,27Aを形成し、時分針光センサー71の検出光で検出する際に、前記二番車25と同軸で、かつ、1/5秒CGモーター41で駆動される1/5秒CG車47に、長孔471〜474を形成したので、前記光センサー71の検出光が透過可能な位置に長孔471〜474が配置されている回転角度を前記1/5秒CG車47の基準位置とした場合、製造工程での指針取付時にずれが発生した場合や、利用者が手動で指針の基準位置をずらしてしまい、基準位置における1/5秒CG車47の回転角度が多少ずれた場合でも、前記長孔471〜474は回転方向に所定の長さを備えているので、前記光センサー71の検出光を透過可能な状態を維持することができる。
すなわち、時分針の位置検出を行う際に、1/5秒CG車47が基準位置から多少ずれて配置されていても、時分針の位置検出を行うことができるので、その位置検出を効率的に行うことができる。
また、電子時計1に衝撃が加わった場合や、外部磁界が影響して基準位置が変化した場合や、電源電圧の低下や利用者の操作によってシステムリセットが生じた場合には、1/5秒CG車47のブリッジ部475が時分針光センサー71に対向する位置に配置された状態で1/5秒CG車47の回転が停止している場合もある。
このような場合でも、本実施形態によれば、時分モーター21を駆動して、筒車27が1回転する間に、時分針光センサー71で検出できなければ、1/5秒CG車47は、ブリッジ部475が時分針光センサー71に対向した位置にあることを把握できる。そして、ブリッジ部475と長孔471〜474との位置関係や寸法関係は設計時に予め判明しているので、1/5秒CG車47を設定角度回転することで、ブリッジ部475が光センサー71に対向する状態から、いずれかの長孔471〜474が光センサー71に対向する状態に移行できる。従って、再度、時分モーター21および時分針光センサー71を駆動すれば、筒車27が1回転する間に確実に時分針の針位置検出を行うことができる。
従って、1/5秒CG車47に検出孔23Aと同サイズの検出孔を設けた場合には、300ステップで1回転する1/5秒CG車47を1ステップ動かす毎に時分針の針位置検出を行う場合には、時針2を1周させて時分針を検出する処理を、最大で300回繰り返す可能性があるが、本実施形態では1/5秒CG車47を最大でも2回動かすだけで、つまり時針2を最大2周させるだけで時分針の針位置検出を行うことができ、検出時間を大幅に短縮することができる。
さらに、1/5秒CG車47を含む1/5秒CG針用輪列42には、光センサーを設けていないので、スペース効率を向上でき、省電力化も実現できる。このため、電子時計1を、小型でかつ持続時間の長い腕時計として用いることができる。
また、1/5秒CG車47には、円周方向に90度間隔で形成された4個の長孔471〜474を形成したので、各長孔471〜474は回転中心を挟んで対称位置に配置できる。このため、金属板から長孔471〜474や歯をプレス加工で形成して1/5秒CG車47を製造する際に、1/5秒CG車47に加わる応力のバランスを良好にでき、加工性、組立性や、精度を向上できる。
さらに、ブリッジ部475の円周方向の長さ、つまり各長孔471〜474間の長さは、検出孔23A,24A,25A,27Aの直径の約2倍であって、その直径の1.5倍以上であるため、前記検出孔23A,24A,25A,27Aをブリッジ部475で確実に塞ぐことができ、検出孔23A,24A,25A,27Aを通過する検出光を確実に遮光することができる。従って、1/5秒CG車47のブリッジ部475が、時分針光センサー71に対向する位置にあることも確実に判断できる。
また、図9に示す時分針の位置検出処理で時分針の位置を検出した後、図14に示す1/5秒CG車47の基準位置移動処理を行っているので、1/5秒CG針6を、12時、3時、6時、9時のいずれかを指示する位置に移動できる。このため、12時位置に1/5秒CG針6があればそのまま基準位置に自動的に復帰したことになり、他の位置に1/5秒CG針6がある場合も、例えば、ボタンを1回押す毎に、1/5秒CG針6を90度回転する機能を設けることなどで、容易に基準位置に戻すことができ、利便性を高くすることができる。
さらに、24時間で1回転する24時中間車281に検出孔281Aを形成し、この検出孔281Aを検出する24時針光センサー72を設け、24時針5が23〜24時に達した状態を検出できるようにしたので、12時間毎に検出される時分針の位置検出時に、それが0時(24時)であるのか12時であるのかを、つまりAM/PMを判別することができる。
その上、時分針の針位置を検出する場合に、まず、24時中間車281の検出孔281Aを検出し、その検出中に時分針光センサー71を作動させて時分針の位置検出を行っているので、時針2が1回転する間、時分針光センサー71を作動し続ける必要は無く、時針2が23時から24時(文字板13での指示では11時から12時)を指示する間だけ、時分針光センサー71を作動すればよい。このため、電力消費を大幅に低減できる。その上、検出孔281Aの大きさを調整して、24時針5が23〜24時を指示する間、24時針光センサー72で検出孔281Aを検出できるため、検出孔281Aを検出していない間、24時中間車281を早送りで駆動することができる。このため、針位置検出の時間をより短縮できる。
[本発明の変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、1/5秒CG車47に4個の長孔471〜474を形成していたが、図17に示すように1個の長孔476を形成してもよいし、図示しないが2個、3個あるいは5個以上の長孔を形成してもよい。
このような場合でも、長孔476の円周方向の長さに応じて、1/5秒CG車47の回転角度を設定すれば、検出孔25Aの回転軌跡R上において、長孔476間のブリッジ部475で時分針光センサー71の光を遮光している状態から1回あるいは数回、1/5秒CG車47を回転させることで、時分針光センサー71に対向する位置に長孔476を移動できる。
例えば、図17において、長孔476の両端部に配置された検出孔25Aの中心と、1/5秒CG車47の中心とを結ぶ角度θが120度である場合、前記設定角度はその角度θ以下であればよい。例えば、設定角度を110度とすると、1/5秒CG車47を1〜3回回転すれば、必ず、時分針光センサー71に対向する位置に長孔476を移動させることができる。
また、特に長孔476が1個の場合、図14に示す1/5秒CG車47の基準位置移動処理を行うと、必ず図17に示す状態、つまり長孔476の長手方向の中間位置が、前記検出孔23A,24A,25A,27Aに対応する位置となるように、1/5秒CG車47を回転させることができるため、1/5秒CG針6も必ず基準位置(12時位置)に戻すことができ、利用者が手動で戻す必要がないため、利便性をより向上できる。
また、前記実施形態では、各長孔471〜474は等間隔に配置されていたが、図18に示すように、各ブリッジ部475の長さを変化させて配置してもよい。この場合、1/5秒CG車47を各検出孔23A,24A,25A,27Aの直径分だけ回転させながら、時分針光センサー71による検出を行えば、各ブリッジ部475の長さを検出することができる。そして、各ブリッジ部475の長さが異なるため、現在、どのブリッジ部475に時分針光センサー71が対向しているのかも把握でき、1つの長孔471を基準位置に戻すための回転角度も判明する。従って、1/5秒CG針6を自動的に基準位置に戻すこともできる。
前記実施形態では、図14に示す1/5秒CG車47の基準位置移動処理を行っていたが、この処理を行わなくてもよい。この場合、図9の時分針の位置検出処理を行った後は、利用者が手動操作で1/5秒CG針6を基準位置に戻せばよい。
前記実施形態では、24時中間車281に検出孔281Aを形成し、この検出孔281Aを検出する24時針光センサー72を設けていたが、これらの構成を設けなくてもよい。ただし、その場合、時分針の位置検出に時間が掛かることになるため、処理時間短縮のためには、前記実施形態のように構成することが好ましい。
また、二番車25に取り付けられた分針と同軸に配置される指針としては、1/5秒CG針6に限らない。すなわち、輪列42はモーター41で独立して駆動されるため、時計において表示される可能性がある様々な情報を指示する指針を設けることができる。
さらに、本発明は、時計の中心に配置された指針と、他の指針が同軸に配置される場合に限らず、前記実施形態における小秒針4、24時針5、分CG針7のような小針に、他の指針を同軸に配置する場合に適用してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1…電子時計、2…時針、3…分針、4…小秒針、5…24時針、6…1/5秒CG針、7…分CG針、10…アンテナ、12…地板、12A…透光孔、20…時分針駆動機構、21…時分モーター、22…時分針用輪列、23…五番車、24…三番車、25…二番車、26…日の裏車、27…筒車、23A,24A,25A,27A…検出孔、28…24時針用輪列、30…秒針駆動機構、31…秒モーター、32…秒針用輪列、40…1/5秒CG針駆動機構、41…1/5秒CGモーター、42…1/5秒CG針用輪列、47…1/5秒CG車、50…分CG針駆動機構、51…分CGモーター、52…分CG針用輪列、60…カレンダー駆動機構、61…暦モーター、62…暦輪列、71…時分針光センサー、72…24時針光センサー、73…秒針光センサー、80…回転制御手段、81…検出制御手段、281…24時中間車、281A…検出孔、471〜474、476…長孔、475…ブリッジ部(遮光部)、711,721,731…発光素子、712,722,732…受光素子。

Claims (7)

  1. 第1モーターおよび第2モーターと、
    前記第1モーターで駆動される第1輪列と、
    前記第2モーターで駆動される第2輪列と、
    発光素子および受光素子を有する光センサーと
    前記第1モーターおよび第2モーターの駆動を制御する回転制御手段と、
    前記光センサーの動作を制御する検出制御手段とを備え、
    前記第1輪列は、前記光センサーの発光素子から出力される検出光を透過可能な検出孔が設けられた第1輪列用検出歯車を1つ以上備え、
    前記第2輪列は、前記第1輪列において、いずれか1つの第1輪列用検出歯車と同軸上に配置された検出光透過用歯車を備え、
    前記検出光透過用歯車は、同軸に配置された前記第1輪列用検出歯車の検出孔の回転軌跡に重なる位置に、前記回転軌跡方向の長さ寸法が前記検出孔の直径よりも大きくされて前記検出孔を通過する検出光が透過可能な長孔と、前記検出光を遮光する遮光部とが形成され
    前記回転制御手段および検出制御手段は、
    前記第1モーターを駆動して前記第1輪列用検出歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、
    前記第1輪列用検出歯車において最も回転速度の遅い検出歯車を1回転させても前記光センサーで検出孔を検出できない場合に、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を設定角度回転し、前記光センサーの検出光を遮光部が遮光している状態から長孔を通過する状態とした後、
    前記第1輪列の駆動および前記光センサーの作動を行って、前記検出孔の検出処理を行うことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記第1輪列は、第1モーターによって回転される五番車と、指針が取り付けられる二番車と、前記五番車および二番車の間に配置される三番車とを備えて構成され、
    前記五番車、三番車、二番車は、その一部が互いに平面的に重なり、かつ、この平面的に重なる位置に前記検出孔がそれぞれ形成され、前記五番車、三番車、二番車により前記第1輪列用検出歯車が構成され、
    前記第2輪列は、前記二番車と同軸上に配置され、かつ、二番車に取り付けられた指針とは異なる他の指針が取り付けられた前記検出光透過用歯車を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記検出光透過用歯車は、その回転中心を中心とする円周方向に90度間隔で形成された4個の前記長孔を備えている
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項3に記載の電子時計において、
    前記各長孔間の遮光部の前記円周方向の長さは、前記検出孔の直径の1.5倍以上である
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子時計において、
    前記検出制御手段および回転制御手段は、
    前記第1輪列用検出歯車の検出孔を検出した後、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、
    前記検出孔の検出ができなくなった時点で、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を予め規定されている角度だけ回転し、前記第1輪列用検出歯車の検出孔の平面位置を、前記長孔の円周方向の中心位置に配置する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項のいずれかに記載の電子時計の制御方法であって、
    前記第1モーターを駆動して前記第1輪列用検出歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、
    前記第1輪列用検出歯車において最も回転速度の遅い検出歯車を1回転させても前記光センサーで検出孔を検出できない場合に、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を設定角度回転し、前記光センサーの検出光を遮光部が遮光している状態から長孔を通過する状態とした後、
    前記第1輪列の駆動および前記光センサーの作動を行って、前記検出孔の検出処理を行うことを特徴とする電子時計の制御方法。
  7. 請求項に記載の電子時計の制御方法において、
    前記第1輪列用検出歯車の検出孔を検出した後、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を回転し、かつ、前記光センサーを作動させて前記検出孔の検出処理を行い、
    前記検出孔の検出ができなくなった時点で、前記第2モーターを駆動して前記検出光透過用歯車を予め規定されている角度だけ回転し、前記第1輪列用検出歯車の検出孔の平面位置を、前記長孔の円周方向の中心位置に配置する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
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