JP5915385B2 - 電子時計 - Google Patents
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Description
この電子時計は、従来の一般的な電子時計と同様に、秒針モーターと、時分針モーターと、暦モーターとを備える。
秒針モーターは、秒車および秒中間車で構成される秒針用輪列を介して、秒車に固定された秒針を駆動する。時分針モーターは、五番車、三番車、二番車、筒車等で構成される時分針用輪列を介して、筒車に固定された時針と、二番車に固定された分針とを駆動する。
暦モーターは、時分針用輪列や秒針用輪列とは別のカレンダー輪列を介して、日車(カレンダー車)を駆動する。
このように特許文献1に記載の電子時計では、秒針の位置検出のために、時計表面から見た平面視で、秒車や筒車と平面的に重ならない位置に、秒検出車および光センサーを設けていた。このため、時分針の位置検出用の光センサーと、秒針検出用の検出車や光センサーとを平面的に離れた位置に配置する必要があり、特に女性用の電子時計に求められる小型化の要望に応えることが難しいという課題があった。
12個の第二貫通孔が形成されている筒車は、12時間毎に1回転するので、第二貫通孔は、第二発光部、および第二受光部に対向する位置に1時間毎に移動してくる。
1個の第三貫通孔が形成されている二番車は、分針を回転させるため、1時間ごとに1回転する。よって、第三貫通孔は、第二発光部、および第二受光部に対向する位置に1時間毎に移動してくる。
1個の第四貫通孔が形成されている秒車は、秒針を回転させるため、1分毎に1回転する。よって、第四貫通孔は、第二発光部、および第二受光部に対向する位置に1分毎に移動してくる。
例えば、分針および秒針が0分(60分)、0秒(60秒)を指示する位置の二番車、および秒車の位置を第二基準位置と設定した場合を例に挙げて説明する。時針が0時、1時、2時などの正時に移動し、二番車、および秒車が第二基準位置に回転したときに、第二貫通孔、第三貫通孔、および第四貫通孔が重なり合うように形成しておくことで、1時間に1回、これら貫通孔が重なり合う。このように各貫通孔が重なり合う時刻において、第二発光部から出射された第二検出光は、これら貫通孔を通過し、第二受光部にて受光される。このようにして、筒車、二番車、および秒車にそれぞれ形成された第二貫通孔、第三貫通孔、および第四貫通孔を検出することで、秒針、および分針の位置を1時間毎に検出可能である。
また、時針、分針、および秒針の位置を検出するために別途専用の検出車(例えば、秒中間車等)を設ける場合に比べて、部品点数を少なくできる。
ゆえに、本発明によれば、時針、分針、秒針の各指針の位置を検出でき、かつ、平面サイズを小さくでき、女性用としても利用可能な小型の電子時計を提供することができる。
この第五貫通孔が検出される検出車の回転位置をAM/PM基準位置とし、筒車の第一基準位置と関連付けておくことで、時針の位置が午前であるか午後であるかを確認できるようになる。例えば、上記第一基準位置を午前0時または午後0時に設定し、上記AM/PM基準位置を午前0時に設定した場合を挙げて説明する。筒車が第一基準位置に回転した時は、時針が午前0時または午後0時を示す。時針が午前0時を示した時は、検出車は、AM/PM基準位置に回転し、第五貫通孔が検出される。一方、時針が午後0時を示す時は、AM/PM基準位置に到達するまであと12時間分、検出車の回転が不足しているので、第五貫通孔は、検出されない。つまり、第五貫通孔が、AM/PM基準位置まで回転したか否かを検出することで、午前0時であるか、午後0時であるかを確認できる。
また、本発明では、検出車が、カレンダー車を駆動する駆動輪列に設けられているので、専用の検出車を設ける必要がない。すなわち、本発明によれば、駆動輪列に設けられる歯車を検出車としても兼用できるので、駆動輪列とは別に専用の検出車を設ける場合に比べて、部品点数を少なくでき、カレンダー機構を小型化できる。さらに、カレンダー車を第一モーターで駆動させることができるので、従来のようなカレンダー車を駆動させるための暦モーターを設ける必要がない。
ゆえに、本発明によれば、カレンダー機構を備える電子時計においても、時針、分針、秒針の各指針の位置を検出に加え、時針の表示が午前であるか午後であるかを判別できる、小型の電子時計を提供することができる。
電子時計1は、図1に示すように、時針11、分針12、秒針13、文字板14を備える。さらに、電子時計1は、文字板14に形成された日窓15からカレンダー情報としての日付を表示するカレンダー車としての日車21を備える。
この電子時計1は、図2および図3に示す時計本体10と、時計本体10を収容する外装ケース16(図1参照)とで概略構成され、利用者が腕に装着して使用する腕時計タイプとされている。また、電子時計1は、時刻情報が重畳された外部信号としての標準電波を受信し、受信した時刻情報に基づいて時針11、分針12、秒針13で指示される表示時刻を修正する針位置検出機能付きの電波修正時計である。
時計本体10は、図2に示すように、ムーブメント2と、文字板受けリング部材3と、を備える。電子時計1は、図示しない太陽電池を備え、この太陽電池で発電された電力を図3に示す二次電池17に充電して用いるものである。この太陽電池の表側には、透光性の文字板14が配置される。
ムーブメント2には、図3,図7,図8に示す、第一モーター70および第二モーター80が組み込まれている。第一モーター70および第二モーター80として、本実施形態では、ステッピングモーターを用いる。
その他のムーブメント2の構成は、一般的な構成を採用しているため、説明を簡略にする。また、裏蓋も一般的な構成であるため、説明を省略する。
日車21には、日付を表す数字(図1では、「1」のみが表示されている。)が印刷されており、当該数字を文字板14の日窓15から露出させることで日付が表示される。
日車21の内周面には駆動歯211が形成されている。駆動歯211には、地板20に設けられた日ジャンパー29が係合している。日ジャンパー29は、弾性部材で構成され、日車21が1ピッチ分回転された際に、その回転後の位置を日ジャンパー29の弾性力によって規制する。
駆動輪列22および秒分輪列80Aは、図4に示すように、センサー基板4と回路基板5との間に配置される。
駆動輪列22は、図4や図7に示すように、第一中間車71、第二中間車72、第三中間車73、筒車28、第四中間車27、第五中間車26、検出車25、日回し中間車24と、および駆動車としての日回し車23で構成され、これらの歯車は、互いに連動して回転する。
秒分輪列80Aは、図3,図4,図8に示すように、五番車81、秒車(四番車)82、三番車83、および二番車84で構成され、これらの歯車は、互いに連動して回転する。
日車21を駆動させる駆動力は、第一モーター70から駆動輪列22を介して伝達される。本実施形態では、第一モーター70からの駆動力が、まず、第一中間車71に伝達され、この第一中間車71から順に、第二中間車72、第三中間車73、筒車28、第四中間車27、第五中間車26、検出車25、日回し中間車24、日回し車23を経て日車21まで伝達される。
第二中間車72は、第一中間車71のカナに噛合する歯車721と、カナ722とを備える。第二中間車72には、歯車721の厚さ方向で貫通する貫通孔723が形成されている。
第三中間車73は、第二中間車72のカナ722に噛合する歯車731と、カナ732とを備える。第三中間車73には、歯車731の厚さ方向で貫通する貫通孔733が2箇所に形成されている。
筒車28には、第一モーター70からの駆動力が上述の中間歯車71,72,73を介して伝達される。また、筒車28には、時針11が固定され、筒車28が回転することで、時針11も回転する。つまり、第一モーター70は、時針11を駆動させるとともに、駆動輪列22を介して日車21を駆動させる。
本実施形態では、検出車25は、48時間毎に1回転し、日回し中間車24は、24時間毎に1回転する。また、筒車28および時針11は、12時間毎に1回転する。
筒車28は、二番車84および秒車82よりも大きな直径を有しており、第一貫通孔282が設けられている位置は、筒車28を、その軸方向で見たときに、二番車84および秒車82の外周よりも外側である。筒車28の軸方向で見たときとは、筒車28、二番車84および秒車82を、それらの中心軸を合わせて重ねて平面視した場合でもある。
図6および図7に示されているように、筒車28の第一貫通孔282よりも内側には、12個の第二貫通孔283が形成されている。第二貫通孔283も、筒車28の厚さ方向で貫通する。これらの第二貫通孔283は、筒車28を平面視してその中心に対して等角度(30度)毎に形成されている。すなわち、第二貫通孔283は、筒車28を、その軸方向で見たときに、第一貫通孔282よりも内側の同心円上に等間隔で形成されている。
第五中間車26は、第四中間車27のカナ272と噛合する歯車261と、検出車25と噛合するカナ262とを備える。歯車261は、カナ262よりも文字板側に設けられている。
検出車25には、検出車25の回転位置を第三検出部6Cに検出させるための第五貫通孔251が設けられている。この第五貫通孔251が第三検出部6Cに検出されるときの検出車25の回転位置が、前述のAM/PM基準位置とされる。この第五貫通孔251は、検出車25の厚さ方向で貫通する貫通孔である。検出車25には、図6に示すように、第五貫通孔251が2つ設けられている。2つの第五貫通孔251は、検出車25の回転軸252方向で見た時に、当該回転軸252の位置を挟んで配置されている。そして、検出車25がAM/PM基準位置に回転すると、第五貫通孔251は、センサー基板4と回路基板5とに設けられ、検出車25を挟んで互いに対向する第三検出部6Cによって検出される。
日回し車23は、日車21の駆動歯211と噛合し、日車21に駆動力を伝達する。日回し車23は、本実施形態では、電子時計1の厚さ方向において日車21と同じ高さに配置されている。
本実施形態では、図2,4,6に示すように、日回し車23と日回し中間車24とでゼネバ機構が構成されている。
図8に示されているように、筒車28の裏蓋側には、分針12を回転させる二番車84と、秒針13を回転させる秒車82が配置されている。第二モーター80からの駆動力が、まず、五番車81に伝達され、この五番車81から順に、秒車82、三番車83、二番車84まで伝達される。センサー基板4と回路基板5との間には、センサー基板4側から、筒車28、二番車84、三番車83、五番車81、秒車82の順に配置され、これらの内、筒車28、二番車84および秒車82は、同軸上に配置されている。
秒車82は、五番車81の五番カナ812に噛合する歯車821と、この歯車821の文字板側に形成された四番カナと、を備える。秒車82には、歯車821の厚さ方向で貫通する第四貫通孔823が1個形成されている。第四貫通孔823は、筒車28を軸方向で見た時に、第二貫通孔283が形成された同心円上に位置する1個の貫通孔であり、秒車82の回転位置を検出するために利用される。
三番車83は、秒車82の四番カナに噛合する歯車831と、この歯車831の文字板側に形成された三番カナと、を備える。三番車83には、歯車831の厚さ方向で貫通する貫通孔833が1個形成されている。
二番車84は、三番車83の三番カナに噛合する歯車841を備え、二番車84には、厚さ方向で貫通する第三貫通孔843が1個形成されている。第三貫通孔843は、筒車28を軸方向で見た時に、第二貫通孔283が形成された同心円上に位置する1個の貫通孔であり、二番車84の回転位置を検出するために利用される。
回路基板5は、地板20の裏蓋側に配置されている。回路基板5は、検出部6A,6B,6Cを構成する受光素子61B,62B,63Bを保持する。これら受光素子61B,62B,63Bは、本発明の受光部に相当する。図4に示すように、回路基板5の文字板側の面に受光素子61B,62B,63Bが設けられている。本実施形態では、一対の発光素子と受光素子とで、一つの検出部が構成される。つまり、時計本体10は、第一発光素子61A(第一発光部)と第一受光素子61B(第一受光部)とを備える第一検出部6A、第二発光素子62A(第二発光部)と第二受光素子62B(第二受光部)とを備える第二検出部6B、並びに第三発光素子63A(第三発光部)と第三受光素子63B(第三受光部)とを備える第三検出部6Cという、計3つの検出部を有する。
第一検出機構は、第一検出部6Aと、第一貫通孔282と、貫通孔723と、貫通孔713とを備える。
第二検出機構は、第二検出部6Bと、第二貫通孔283と、第三貫通孔843と、貫通孔833と、第四貫通孔823と、貫通孔813とを備える。
AM/PM検出機構は、第三検出部6Cと、第五貫通孔251とを備える。
センサー基板4が、時計本体10に組み込まれると、第一発光素子61Aおよび第二発光素子62Aは、それぞれ筒車28の文字板14側(表側)に配置される。また、回路基板5が、時計本体10に組み込まれると、第一受光素子61Bおよび第二受光素子62Bは、それぞれ秒車82の裏蓋側に配置される。
そして、第一発光素子61Aと第一受光素子61Bとが、筒車28を挟んで互いに対向して配置され、第二発光素子62Aと第二受光素子62Bとが、筒車28,二番車84,秒車82を挟んで互いに対向して配置される。ここで、上述のとおり電子時計1の厚さ方向において、センサー基板4と筒車28との間に、筒車28から日回し中間車24や日車21の高さ位置までの空間が設けられている。そしてセンサー基板4を時計本体10に組み込むと、第一発光素子61Aおよび第二発光素子62Aが、この空間に配置される。
筒車28は、12時間毎に1回転するので、第一貫通孔282は、第一検出部6Aに対向する位置に12時間毎に移動してくる。本実施形態では、時針11が、午前0時および午後0時を指示する位置において、第一貫通孔282、貫通孔723、および貫通孔713が検出されるように設定されている。すなわち、時針11が、午前0時および午後0時を指示するときの筒車28、第一中間車71および第二中間車72の回転位置を上述の第一基準位置と設定されている。
12個の第二貫通孔283が同心円上に等間隔で形成されている筒車28は、上述のとおり12時間毎に1回転するので、第二貫通孔283は、第二検出部6Bに対向する位置に1時間毎に移動してくる。1個の第三貫通孔843が形成されている二番車84は、1時間ごとに1回転するので、第三貫通孔843は、第二検出部6Bに対向する位置に1時間毎に移動してくる。1つの第四貫通孔823が形成されている秒車82は、1分毎に1回転するので、第四貫通孔823は、第二検出部6Bに対向する位置に1分毎に移動してくる。そして、本実施形態では、第二貫通孔283、第三貫通孔843、および第四貫通孔823は、時針11が0時、1時、2時などの正時に移動し、分針12および秒針13が0時の位置に移動したときに、重なり合うように形成されている。また、秒車82と二番車84との間には、図4や図8に示すように、五番車81および三番車83の一部が重なって配置されている。五番車81の貫通孔813、および三番車83の貫通孔833も、このタイミングで貫通孔283,843,823と重なり合う。そのため、1時間に1回、これら貫通孔283,843,833,813、823が重なり合い、この時刻において、第二発光素子62Aから前記同心円上に向かって出射された第二検出光は、これら5つの貫通孔283,843,833,813,823を通過し、第二受光素子62Bによって受光される。そして、分針12、および秒針13が0時(0分0秒)の位置に移動したときの二番車84、三番車83、秒車82、五番車81の回転位置が上述の第二基準位置とされる。
センサー基板4および回路基板5が、時計本体10に組み込まれると、第三検出部6Cは、検出車25に対向する位置に配置される。すなわち、第三検出部6Cと検出車25とが、これらの間に日回し中間車24や第五中間車26等の他の歯車を介在させずに、向き合っている。このとき、第三発光素子63Aは、検出車25の文字板14側(表側)に配置され、第三受光素子63Bは、検出車25の裏蓋側に配置される。そして、第三発光素子63Aと第三受光素子63Bとは、検出車25を挟んで互いに対向して配置される。ここで、上述のとおり電子時計1の厚さ方向において、検出車25の文字板14側には、検出車25から日回し中間車24や日車21の高さ位置までの空間が設けられている。そしてセンサー基板4を時計本体10に組み込むと、図9および図10に示されているように、第三発光素子63Aが、この空間に配置される。
本実施形態では、検出車25は、48時間毎に1回転し、2つの第五貫通孔251が検出車25の回転軸252の位置を挟んで配置されている。そのため、検出車25は、24時間毎に1回、AM/PM基準位置へ回転する。このとき、第五貫通孔251の一方が、第三発光素子63Aおよび第三受光素子63Bに対向する位置まで回転することになる。そのため、第三検出部6Cは、検出車25が24時間分回転する毎に第五貫通孔251を検出できる。よって、時針11が、0時に位置し、午前0時に相当するときの検出車25の回転位置を、AM/PM基準位置に設定しておけば、時針11が「0時」に位置した際に、第三検出部6Cによって第五貫通孔251の検出処理がなされる。そして、時針11の「0時」の位置が、午前0時に対応したものであるか、午後0時に対応したものであるかを判別できる。午前0時であれば、第三検出光は、第五貫通孔251を通過して第三受光素子63Bに検出され、午後0時であれば、第三検出光は第五貫通孔251を通過できず第三受光素子63Bに検出されないからである。
図11は、電子時計1の各指針の位置検出処理を示すフローチャートである。
まず、第一検出工程にて、第一検出部6Aによる時針11の位置検出が実施される(ステップ1、以下、フローチャートのステップを「S」と略記する。)。S1では、第一検出部6Aの第一発光素子61Aは、第一検出光を出射する。
次に、筒車28が、第一基準位置に回転しているか確認する処理が実施される(S2)。筒車28、第一中間車71および第二中間車72が、第一基準位置に回転しているか否かは、出射された第一検出光が、第一貫通孔282,貫通孔723,貫通孔713を通過して、第一受光素子61Bによって受光されたか否かで判定される。第一検出光が受光されれば、筒車28、第一中間車71および第二中間車72が、第一基準位置に回転していることになる(S2の「YES」)。このとき、時針11は、「0時」の位置にあり、午前0時または午後0時のいずれかに相当する。一方、時針11の位置がずれていると、第一検出光は、第一受光素子61Bによって受光されない。この場合、筒車28、第一中間車71および第二中間車72が、第一基準位置に回転していないので(S2の「NO」)、第一モーター70を1ステップ分(時針11を1分間に相当する分)駆動して(S3)、筒車28を回転させて、再度、第一貫通孔282,貫通孔723,貫通孔713の検出を実施する。以降、第一検出光が第一貫通孔282,貫通孔723,貫通孔713を通過する位置となるまで、筒車28、第一中間車71および第二中間車72の回転位置の検出(S2)と、第一モーター70による筒車28、第一中間車71および第二中間車72の駆動(S3)とを繰り返し実施する。第一検出工程で時針11の位置を検出するため、1ステップ分ずつ時針11を動かしながら検出処理を行い、最大で720回分の検出処理を行う。例えば、第一検出工程での検出処理は、第一モーター70を1ステップ、25Hzの周波数で駆動させながら検出光を発して検出処理を行うため、検出処理時間は、最大で、720/25=28.8秒となる。
次に、検出車25が、AM/PM基準位置に回転しているか確認する処理が実施される(S5)。検出車25が、AM/PM基準位置に回転しているか否かは、第五貫通孔251がAM/PM基準位置にあり、出射された第三検出光が、第五貫通孔251を通過して、第三受光素子63Bによって受光されたか否かで判定される。第三検出光が受光されれば、検出車25が、AM/PM基準位置に回転していることになる(S5の「YES」)。このとき、時針11は、0時の位置にあり、午前0時に相当する。しかし、時針11の位置が0時であっても、午後0時に相当する場合、第三検出光は、第三受光素子63Bによって受光されない。この場合、検出車25が、AM/PM基準位置に回転しておらず(S5の「NO」)、検出車25がAM/PM基準位置まで回転するには、筒車28をあと12時間分回転させて、これに連動させて検出車25を回転させる必要がある。そこで、第一モーター70を720ステップ分(時針11を12時間に相当する分)駆動して(S6)、筒車28を回転させて、再度、第五貫通孔251の検出を実施する。この場合、第一検出工程で、時針11はすでに、0時の位置に移動しているので、第一モーター70の720ステップ分の駆動によって、筒車28も一緒に回転し、時針11は、再び0時の位置まで移動する。この状態で、検出処理を行うと、検出車25が、AM/PM基準位置に回転し、第三検出光は、第五貫通孔251を通過し、第三受光素子63Bによって受光される(S5の「YES」)。第二検出工程では、時針11を12時間分動かして検出処理を行うので、1回分の検出処理を行う。例えば、第二検出工程での検出処理は、第五貫通孔251が検出されなかった場合、第一モーター70を、64Hzの周波数で720ステップ分を駆動させた後、検出光を出射して検出処理を行うので、検出処理時間は、720/64=11.25秒となる。
次に、二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81が第二基準位置に回転しているか確認する処理が実施される(S8)。二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81が、第二基準位置に回転しているか否かは、上述のように筒車28の軸方向で見て、第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813および第四貫通孔823が重なり合い、出射された第二検出光が、これら5つの貫通孔283,843,833,813,823を通過して、第二受光素子62Bによって受光されたか否かで判定される。第二検出光が受光されれば、二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81が第二基準位置に回転していることになる(S8の「YES」)。このとき、分針12および秒針13が0時の位置にある。
しかし、分針12および秒針13が0時の位置に無く、ずれていると、第二検出光は、第二受光素子62Bによって受光されない。この場合、二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81が、第二基準位置に回転しておらず、第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813、および第四貫通孔823が重なっていないので(S8の「NO」)、第二モーター80を1ステップ分(秒針13を1秒間に相当する分)駆動して、二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81を回転させて、再度、5つの貫通孔283,843,833,813,823の検出を実施する(S9)。なお、時針11については、上述のとおり先に第一検出工程にて、0時の位置に移動している。そのため、第二発光素子62Aから出射した第二検出光は、12個の内のいずれか一つの第二貫通孔283を通過する。よって、5つの貫通孔を通過させるため、第二モーター80にて、秒分輪列80Aの各歯車81,82,83,84を回転させて、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813、および第四貫通孔823の回転位置を調整する。以降、第二検出光が、5つの貫通孔283,843,833,813,823を通過する位置となるまで、二番車84、三番車83、秒車82、および五番車81の回転位置の検出(S8)と、第二モーター80による秒分輪列80Aの駆動(S9)とを繰り返し実施する。分針12、および秒針13が連動して動くため、第三検出工程では、秒針13を1ステップ分ずつ動かしながら、所定位置にあるか検出処理を行う。そのため、最大60分間に相当する分、すなわち最大3600回分の検出処理を行う。例えば、第三検出工程での検出処理は、第二モーター80を1ステップ、25Hzの周波数で駆動させながら検出光を発して検出処理を行うため、検出処理時間は、最大で、3600/25=144秒となる。
また、第一検出工程から第三検出工程までの実施の他、必要に応じて、第三検出工程のみを追加実施し、分針12、および秒針13の位置検出の頻度を増やしてもよい。第二貫通孔283は、12個形成されているので、上述のとおり、第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813、および第四貫通孔823は、1時間毎に重なり合う。そのため、1時間毎に、第二発光素子62Aから前記同心円上に向かって第二検出光を出射して、これら貫通孔283,843,833,813,823を通過するか否かを検出することで、分針12、および秒針13の位置検出が可能である。
電子時計1では、上述のような構成を備え、およそ次のような輪列構成を採用している。すなわち、第一モーター70にて時針11、および日車21(カレンダー車)を駆動させる駆動輪列22と、第二モーター80にて、分針12、および秒針13を駆動させる秒分輪列80Aとを備える。そして、各歯車に形成された第一貫通孔282、貫通孔723、貫通孔713、第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813、および第四貫通孔823を利用し、筒車28、二番車84、および秒車82が所定の基準位置に回転していることを検出する機構を採用した。
したがって、電子時計1によれば、第一検出部6Aが、第一貫通孔282、貫通孔723、貫通孔713を検出することで時針11の位置を検出可能となり、第二検出部6Bが、筒車28、第二検出部6Bが、第一貫通孔282、第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、第四貫通孔823、および貫通孔813を検出することで、分針12、および秒針13の位置を検出可能である。また、時針11、分針12、および秒針13の位置を検出するために別途専用の検出車(例えば、秒中間車等)を設ける場合に比べて、部品点数を少なくできる。
ゆえに、電子時計1によれば、時針11、分針12、秒針13の各指針の位置を検出でき、かつ、平面サイズを小さくでき、小型の電子時計を提供することができる。
また、電子時計1では、検出車25が、日車21を駆動する駆動輪列22に設けられているので、別途、専用の検出車を設ける必要がない。
すなわち、電子時計1によれば、駆動輪列22に設けられる歯車を検出車25としても兼用できるので、駆動輪列22とは別に専用の検出車を設ける場合に比べて、部品点数を少なくでき、カレンダー機構を小型化できる。さらに、日車21を第一モーター70で駆動させることができるので、前記特許文献1のようなカレンダー車を駆動させるための暦モーターを設ける必要がない。
ゆえに、電子時計1においても、時針11、分針12、秒針13の各指針の位置を検出に加え、時針11の表示が午前であるか午後であるかを判別可能な小型の電子時計を提供することができる。
ゆえに、電子時計1によれば、消費電流の増大を抑制することができる
ゆえに、電子時計1によれば、カレンダー機構を有する構成においても、時計厚さ寸法の増大を抑制することができる。
ゆえに、電子時計1によれば、時針11、分針12および秒針13の位置の検出を筒車28,二番車84,秒車82を利用して実施する構成としても、時計厚さ寸法の増大を抑制することができる。さらに、時針11、分針12および秒針13の位置を検出するための専用の検出車を設ける必要がない。よって、別に専用の検出車を設ける場合に比べて、部品点数を少なくでき、カレンダー機構を小型化できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
そして前記実施形態では、センサー基板4側に第三発光素子63Aを配置し、回路基板5側に第三受光素子63Bを配置したが、これと逆にセンサー基板4側に第三受光素子63Bを配置し、回路基板5側に第三発光素子63Aを配置してもよい。他の発光素子61A,62Aおよび受光素子61B,62Bで構成される検出部においても同様である。
また、前記実施形態では、第二発光素子62Aから出射した第二検出光が5つの貫通孔(第二貫通孔283、第三貫通孔843、貫通孔833、貫通孔813および第四貫通孔823)を通過するように構成することで分針12および秒針13の位置検出を行う方法を説明したが、本発明は、このような方法に限定されない。例えば、第二検出光の光路上に配置されないように三番車83および五番車81を設けて、第二検出光を第二貫通孔283、第三貫通孔843および第四貫通孔823だけを通過させて、第二受光素子62Bで受光する構成としても良い。
Claims (2)
- 時針と、分針と、秒針と、前記時針が固定された筒車と、前記分針が固定された二番車と、前記秒針が固定された秒車と、前記筒車を駆動する第一モーターと、前記二番車、および前記秒車を駆動する第二モーターと、を備え、
前記筒車は、前記筒車を軸方向で見た時に、前記二番車、および前記秒車の外周よりも外側の位置に形成された1個の第一貫通孔と、前記第一貫通孔よりも内側の同心円上に等間隔で形成された12個の第二貫通孔と、を有し、
前記筒車を挟んで、一方側には、前記第一貫通孔の移動軌跡上に向かって第一検出光を出射する第一発光部が配置され、他方側には、前記第一貫通孔を通過した前記第一検出光を受光する第一受光部が配置され、
前記筒車を軸方向で見た時に、前記二番車には、前記同心円上に位置する1個の第三貫通孔が形成され、前記秒車には、前記同心円上に位置する1個の第四貫通孔が形成され、
前記筒車、前記二番車、および前記秒車を挟んで、一方側には、前記同心円上に向かって第二検出光を出射する第二発光部が配置され、他方側には、前記第二貫通孔の内の1個と、前記第三貫通孔と、前記第四貫通孔とを通過した前記第二検出光を受光する第二受光部が配置されている
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
カレンダー情報を表示するカレンダー車と、
前記筒車から前記カレンダー車まで駆動力を伝達し、かつ、検出車を有する駆動輪列と、を備え、
前記検出車には、第五貫通孔が形成され、
前記検出車を挟んで、一方側には、前記第五貫通孔の移動軌跡上に向かって第三検出光を出射する第三発光部が配置され、他方側には、前記第五貫通孔を通過する前記第三検出光を受光する第三受光部が配置され、
前記第五貫通孔は、前記検出車が回転して前記第三発光部に対向する位置に24時間毎に移動し、同時に前記筒車の前記第一貫通孔は、前記第一発光部に対向する位置に移動する
ことを特徴とする電子時計。
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