JP4542750B2 - アナログ式電波修正時計及びアナログ式電波修正時計の表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、標準時刻電波を受信して内部時計を修正するアナログ式電波修正時計及びアナログ式電波修正時計の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ式電波修正時計としては、特許文献1に開示されるように、定期的に標準時刻電波を受信して内部時計を修正し、この内部時計により駆動される時針、分針、秒針等の指針による表示時刻を修正する動作を行ない、受信が成功した場合はたとえば緑のLED、失敗した場合は赤のLED表示をするなどして受信成否の結果をユーザが確認できるようにしたものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−249777号(段落[0029][0033]参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアナログ式電波修正時計は、アナログ式電波修正時計のリセット時や電池交換時にのみ内部時計の時刻と時針、分針、秒針等の指針による表示時刻との一致を確認して修正する動作をし、それ以外の通常運針中は内部時計の時刻と時針、分針、秒針の指針による表示時刻は一致をしているものと推定し、標準時刻電波の受信に成功して標準時刻を獲得すると、標準時刻に合わせて内部時計の時刻を修正し、そして、この内部時計の修正をそのまま時針、分針、秒針等の指針による表示時刻の修正に反映している。
【0005】
しかし、従来のアナログ式電波修正時計の通常運針中になんらかの理由(例えば、時針、分針、秒針を駆動するモータの電池消耗、振動)で、内部時計の時刻と時針、分針、秒針等の指針による表示時刻との間にずれが生ずると、そのずれを検出・修正することなく標準時刻に合わせて内部時計の時刻を修正し、そして、この内部時計の修正をずれを有する時針、分針、秒針等の指針による表示時刻の修正に反映するため、ずれのため誤った表示時刻を指針が表示しているにもかかわらず、受信成功の緑のLED表示をする。この結果、受信成功の緑のLED表示を見たユーザは、ずれによる誤った指針の表示時刻を標準時刻に合った時刻と誤解するおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来の課題を解決することを目的としている。本発明は上記課題を解決するために、簡単に言えば、アナログ式電波修正時計の通常運針中に内部時計と時針、分針、秒針等の指針による表示時刻との間にずれがあると判断した場合、そのずれを修正して内部時計に指針を一致させる動作を行う。
【0007】
また、本発明は上記課題を解決するために、簡単に言えば、アナログ式電波修正時計の通常運針中に内部時計と時針、分針、秒針等の指針による表示時刻との間のずれ量を検出し、そのずれ量が修正可能な場合には補正して、その後の標準時刻電波の受信に成功して内部時計の時刻を修正した時は、受信成功の表示をする。そのずれ量が検出できず及び/又は補正できない場合は、その後たとえ標準時刻電波の受信に成功しても、受信失敗の表示をする。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の本発明によれば、内部時計の特定時刻に標準時刻電波を受信し、当該標準時刻電波の時刻コード信号に基づいて前記内部時計の時刻と指針の示す時刻とを修正する時刻修正動作を行うアナログ式電波修正時計において、所定位置において上記指針の位置検出を行う位置検出手段と、通常運針中に上記位置検出手段の出力に応じた上記内部時計の時刻に基づいて上記指針の位置を修正する動作を行う制御手段を有することを特徴とするアナログ式電波修正時計が提供される。
【0009】
この請求項1に記載のアナログ式電波修正時計によれば、内部時計の内部時刻と指針の表示時刻との間の不一致が検出された場合は指針を内部時計に合わせる修正動作を行う。この結果、ユーザがより正確な時刻を取得することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1記載のアナログ式電波修正時計において、上記内部時計の時刻と上記指針位置の一致・不一致の表示手段を有し、前記制御手段は、上記内部時計の所定範囲時間において上記指針の位置検出ができなかった場合は、上記表示手段において不一致の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載のアナログ式電波修正時計が提供される。
【0011】
この請求項2に記載のアナログ式電波修正時計によれば、指針が内部時計とずれていることを検出してユーザに報知する。
【0012】
請求項3に記載の本発明によれば、請求項1又は2記載のアナログ式電波修正時計において、上記制御手段は、上記内部時計の所定時間範囲内における上記位置検出手段からの出力に応じて上記指針の位置のずれ量を検出する手段と、上記修正する動作として、上記指針が上記内部時計より進んでいる場合は、該ずれ量に応じて上記指針の駆動ステップモータを駆動するステップパルスの出力を停止し、上記指針が内部時計より遅れている場合は、該ずれ量に応じたステップパルスを追加して出力することで上記指針の位置を修正する動作を行う修正手段とを有することを特徴とするアナログ式電波修正時計が提供される。
【0013】
この請求項3に記載のアナログ式電波修正時計によれば、内部時計の時刻と指針の表示時刻との間のずれ量を検出し、ずれ量が検出された場合は指針のずれ量を補正するためステップモータの駆動ステップパルスの出力を停止あるいは追加する。したがって、修正するための複雑な修正機構を持たなくても指針の修正動作が可能となる。
【0014】
請求項4に記載の本発明によれば、請求項2又は3記載のアナログ式電波修正時計において、上記一致・不一致の表示手段は上記標準時刻電波の受信の成功又は失敗を表示し、不一致あるいは失敗の場合は不一致の表示を行うことを特徴とする請求項3に記載のアナログ式電波修正時計が提供される。
【0015】
この請求項4に記載のアナログ式電波修正時計によれば、標準時刻電波の受信の成功又は不成功と指針の内部時計との一致・不一致の表示を共用としていて、不一致あるいは受信失敗の場合は不一致の表示を行うことで指針が正確でないことをユーザに報知することが出来る。
【0016】
請求項5に記載の本発明によれば、請求項1乃至4に記載のアナログ式電波修正時計において、上記位置検出手段は複数あり、通常運針中に一の位置検出手段の出力に応じて上記内部時計の時刻に基づいて上記指針を修正する動作を行った後、他の位置検出手段により上記指針が修正されているか否かを検出することを特徴とするアナログ式電波修正時計が提供される。
【0017】
この請求項5に記載のアナログ式電波修正時計によれば、運針中の修正動作後に、次の位置検出手段により前回の修正動作により指針が確実に修正されているか確認することが可能となる。これによりユーザはアナログ式電波修正時計上で正しい表示時間を確認できる。
【0018】
請求項6に記載の本発明によれば、標準時刻電波の受信を試みてその受信の成功又は失敗を表示するステップと、受信に成功した場合は上記内部時計と上記指針による表示時刻の時刻修正をするステップと、通常運針中に内部時計と指針による表示時刻との間にずれがあるかどうかを検出するステップと、ずれがあると検出した場合は受信失敗の表示をするステップとを含むことを特徴とするアナログ式電波修正時計の表示方法が提供される。
【0019】
この請求項6に記載の方法によれば、内部時計の時刻と指針の表示時刻との間のずれを検出して、ずれが検出された場合はその後に受信回路が受信に成功した時でも結果を表示する手段が受信失敗の結果を表示することにより、ユーザが受信失敗の表示を見て警告を受け、この結果、ユーザが内部時計の時刻に対してずれを有する表示時刻が標準時刻に合った時刻と誤解することがなくなる。そして、ユーザが表示時刻のずれを無くするために必要なリセット動作や電池交換等をアナログ式電波修正時計に対して行なうことができる。
【0020】
請求項7に記載の本発明によれば、上記ずれがあるかどうかを検出するステップは、補正可能なずれ量と補正不可能なずれ量を検出するサブステップと、補正可能なずれ量を検出した場合は上記指針のずれ量を補正する動作を行い受信成功の表示をするサブステップとを含み、補正不可能なずれ量を検出した場合は上記受信失敗の表示をするステップを行なうことを特徴とする請求項6に記載のアナログ式電波修正時計の表示方法が提供される。
【0021】
この請求項7に記載の方法によれば、補正可能なずれ量が検出された場合は指針のずれ量を補正し、補正不可能なずれ量を検出した場合はその後に標準時刻電波の受信に成功した時でも受信失敗の結果を表示する。この結果、ずれ量を補正する動作を行ったならば、内部時計の時刻修正で表示時刻も同様に修正できたものとして標準時刻電波の受信の成功はそのまま成功表示をし、ずれ量が補正できなかった場合は、ユーザが受信失敗の表示を見て警告を受けることでずれを有する表示時刻が標準時刻に合った時刻と誤解するおそれがなくなる。そして、ユーザが表示時刻のずれを無くするために必要なリセット動作や電池交換等をアナログ式電波修正時計に対して行なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明をその好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の要部を示すブロック図である。
【0023】
図1に示される本実施の形態のアナログ式電波修正時計は、図示しない発信局から電波送信される標準時刻電波の時刻コード信号を、特定時刻に受信アンテナF及び受信回路Gを介して中央制御装置(CPU)Aに受信する。受信回路Gを介して標準時刻コードが受信できた場合は、中央制御装置Aは受信成否を示すLED等の表示灯Lの表示を成功を示す緑色で表示し、標準時刻コードが受信できなかった場合は表示灯Lの表示を失敗を示す赤色で表示する。なお、標準時刻電波を受信する特定の時刻は、内部時計A−2の内部時刻が毎日、午前2時になる時刻等であってよい。受信回路Gにより受信された信号は中央制御装置(CPU)A内の判定手段である制御部A−1から内部電子時計A−2に供給される。この時刻コード信号に基づいて、内部時計A−2の内部時刻を修正すると共に、輪列Cを駆動してアナログ時計の指針B(図3に図示)が指す表示時刻を修正する時刻修正動作を行う。
【0024】
アナログ時計の指針Bを駆動する時計機械体の輪列C(図2に図示)には、指針Bが所定位置にずれがない状態にあることを検出する位置検出機構Dが備わっている。後で詳細に説明するが、通常運針のときに内部時計A−2の内部時刻の所定時間(例えば、午前12時と午後12時とすると、指針Bが午前12時と午後12時を表示する位置が上記所定位置となる)に、内部電子時計A−2の内部時刻が午前12時のときに指針Bが所定位置である午前12時の位置にあるか否か、同様に内部時刻が午後12時のときに指針Bが午後12時の位置にあるか否かを位置検出機構Dを用いて制御部A−1により判定する。指針Bが所定時間内に位置検出機構Dの所定位置を通過しない場合は、指針Bを内部時刻のと一致する位置に補正ができないと判定して、内部時計の現在時刻と指針の表示時刻が合っていないことをユーザに警告するため、表示灯Lの表示を受信成否結果の失敗表示とする。すなわち、表示灯Lの表示を赤にする。
【0025】
この表示灯Lの失敗表示は、この後にたとえ受信回路Gが標準時刻電波の受信に成功して制御部A−1が標準時刻コードに基づいて内部時計A−2の内部時刻を修正し、その修正量に対応して指針Bを補正するように移動しても、内部時計の時刻と指針Bの表示時刻とは一致していないものであるため継続される。なお、ユーザが図示しないアナログ式電波修正時計のリセットボタンを押すか又は電源Eを交換することで制御部のリセット動作を行なうことができる。この場合は、後で詳述するように制御部A−1が輪列Cと位置検出機構Dを使用して、標準電波を受信して標準時刻コードで修正された内部時計A−2の内部時刻に対して指針Bの表示時刻を一致させて両時刻のずれを解消させ、表示灯Lの表示は受信成功を示す緑色に変える。
【0026】
次に図2を参照して位置検出機構Dにより検出された指針Bの指す表示時刻と、内部電子時計A−2の内部時刻とが一致しているか否かの検出方法を詳細に説明する。図2はアナログ式時計機械体の輪列Cの要部の断面図であり、秒針はスイープ運針、時分針は10秒ステップ運針を行うように構成してある。下ケース10と中ケース11との間に、電源E(図1図示)から電源の供給を受けて動作する第1の10秒ステップ駆動モータ1により回転駆動される時分針車駆動輪列が設けてある。即ち、モータのロータ1、駆動車2、中間車3、分針車4、日の裏車5及び時針車6がそれぞれ回転自在に軸支され、順次噛合して減速輪列を構成している。また、中ケース11と上ケース12との間に、図示しない第2のスイープ駆動モータにより回転駆動される秒針車駆動輪列が設けてある。即ち、モータ歯車に噛合する不図示の2番車、3番車7及び秒針車8が回転自在に軸支され、順次噛合して減速輪列を構成している。分針車4と時針車6と秒針車8とは、中ケース11に一体的に設けてあるパイプ11bにそれぞれ回転可能に嵌合し、下ケース10からの突出端に、図3に示す分針、時針、秒針からなる指針Bが取り付けられ、指針Bが同心的に回転する所謂中3針式のアナログ時計に構成してある。
【0027】
輪列C(すなわち、指針B)の位置検出機構Dについて説明する。3番車7には、位置検出用の小さい透孔7aと、この透孔7aよりも小径で回転中心から近距離でかつ透孔7aと180度離れた位置に輪列組み込み用の位置決め孔7bが形成してある。
【0028】
図4に示すように秒針車8には、同一円周上で180度離れた位置に位置検出用の透孔8aと反射板からなる反射部8bが形成してある。また透孔8aを中心に両側に2ヶづつ60度間隔で透孔8c、8d、8e、8fが開いている。中間車3には同一円周上に120度間隔で3つの透孔3aが、分針車4には前記の透孔8aと同一半径の円周上に120度間隔で3つの透孔4aが形成してある。時針車6には前記の透孔8aと同一半径の円周上に7つの透孔6aが形成してある。後述のように8つの基準時刻があるので、透孔6aは8つ必要であるが、2つの透孔を繋いでいるので7つの透孔6aを設ければよい。また、中ケース11には位置検出用の透孔7a,8a,3a,4a,6aと上下に一直線上に揃うように透孔11aが形成してある。これらの位置検出用の透孔が上下に一直線上に揃う時刻は、12:00,1:40,3:00,5:40,6:00,8:20,9:00,11:00の8回あり、これを基準時刻としている。隣り合う基準時刻との時間間隔は全て異なっている。この異なる時間間隔により、リセット時に指針Bの絶対的位置を制御部A−1が検出できる。
【0029】
下ケース10には、この一直線上に揃った透孔6aと対向する位置に発光ダイオード9が固定してあり、3番車7の上部に配設してある基板13には、この一直線上に揃った透孔7aと対向する位置に発光素子と受光素子とを備えた反射型センサ14が固定してある。
【0030】
リセット時等の初期の指針Bの位置検出は、先ず秒針の位置検出を秒針車8の反射板8bと反射型センサ14で行い、位置検出ができたら秒針Bを0秒の位置まで移動して止める。0秒の位置では3番車7の透孔7aと秒針車8の透孔8aとが上下に揃っている。次に発光ダイオード9を発光させて時分針を回転させると、中間車3、分針車4、時針車6の透孔3a,4a,6aが重なった時に発光ダイオード9の光が反射型センサ14に届く。この位置は前記の8つの基準時刻のいずれかであるので、時分針の回転を続けて再び透孔が重なって反射型センサ14に光が届く位置に来た時に、最初に透孔が一致した時との時間間隔を確認して2度目に透孔が重なったときの位置を割り出す。これで時分秒針の全てがどの位置にあるかが認識でき、リセット時において初期の指針Bの絶対的な位置検出が終了する。
【0031】
次に図5を図2と併せて参照して、本発明の実施の形態のアナログ式電波修正時計の通常運針時において、内部時計A−2の内部時刻に対する指針Bに表示時刻の位置検出を午前12時と午後12時の2回おこなう方法を説明する。まず、内部電子時計A−2の内部時刻が所定の時刻(午前12時と午後12時)の正時20秒前になった時(すなわち、午前11時59分40秒又は午後11時59分40秒)に発光ダイオード9を点灯させて、本実施の形態の方法を開始する。そして反射型センサ14の入力を確認する(S1)。
【0032】
内部電子時計A−2が所定の時刻(午前12時と午後12時)の正時(12:00:00秒乃至12:00:09の間)にちょうど発光ダイオード9から発した光が、一直線に揃った全ての透孔6a,4a,3a,11a,8a,7aを通過して反射型センサ14で検出できれば、時針、分針、秒針からなる指針Bの指す表示時刻と内部電子時計A−2の内部時刻とが一致している、即ち、正常状態であると制御部A−1により判定される(S4)。従って、受信結果表示を示す表示灯Lを受信成功の緑表示にする(S7)。
【0033】
しかし、制御部A−1が、内部時計の内部時刻の正時の1秒前乃至10秒前(11:59:50〜11:59:59)に光を検出した場合は指針Bが10秒進んでいると判断する(S3)。従って、10秒ステップ駆動モータ1への駆動パルスの発信を1パルス止める(S8)。その後に受信結果表示を示す表示灯Lを受信成功の緑表示にする(S7)。
【0034】
制御部A−1が、内部時計の内部時刻の正時の11秒前乃至20秒前(11:59:40〜11:59:49)に光を検出した場合は指針Bが20秒進んでいると判断する(S2)。従って、10秒ステップ駆動モータ1への駆動パルスの発信を2パルス止める(S9)。その後に受信結果表示を示す表示灯Lを受信成功の緑表示にする(S7)。
【0035】
逆に、制御部A−1が、内部時計の内部時刻の正時の10秒後乃至19秒後(12:00:10〜12:00:19)に光を検出した場合は指針Bが10秒遅れていると判断する(S5)。従って、10秒ステップ駆動モータ1への駆動パルスを1パルス追加する(S10)。その後に受信結果表示を示す表示灯Lを受信成功の緑表示にする(S7)。
【0036】
また、20秒後乃至29秒後(12:00:20〜12:00:29)に光を検出した場合は指針Bは20秒遅れていると判断して、10秒ステップ駆動モータ1への駆動パルスを2パルス追加する(S6)。その後に受信結果表示を示す表示灯Lを受信成功の緑表示にする(S7)。
【0037】
もし、反射型センサ14による光の検出が正時から30秒を経過しても行なわれない場合(S11)は、内部時計の内部時刻に対する指針Bのずれが±20秒を超えているため通常運針中に補正不可能と判定して、受信結果表示を示す表示灯Lを受信失敗の赤表示にする(S12)。
【0038】
このように、内部時計の内部時刻に対する指針Bのずれ量(±10秒又は±20秒)が判断できた場合は指針Bを内部電子時計合うように指針位置を補正する動作を行う。また±20秒以内で反射型センサ14で光が検出できないときは、内部電子時計A−2の時刻と指針Bの指している表示時刻とが一致しておらず、また補正も出来ないので、制御部A−1により不一致と判定する。そして、表示灯Lを受信失敗の赤表示にする。
【0039】
この表示灯Lの受信失敗の赤表示は、前述の通り、そして以下に、図6を参照して詳細に説明するように、ユーザが図示しないアナログ式電波修正時計のリセットボタンを押すか又は電源Eを交換することで、後で詳述するように制御部A−1が輪列Cと位置検出機構Dを使用して、標準電波を受信して標準時刻コードで修正された内部時計A−2の内部時刻に対して指針Bの表示時刻を一致させて両時刻のずれを解消させるリセット動作をする場合に、表示灯Lの表示は受信成功を示す緑色に変えることができる。
【0040】
図6を図1と併せて参照すると、アナログ式電波修正時計では、制御部A−1は内部時計A−2が所定時刻(例えば、午前2時)になると受信回路GをオンにしてアンテナFから標準時刻電波を受信して標準時刻コードを制御回路A−1が獲得して、標準時刻コードに基づいて内部時計A−2の内部時刻及び指針Bの表示時刻を修正する。この際、本実施の形態のアナログ式電波修正時計では、制御部A−1は、受信開始後に受信回路Gが標準時刻電波の受信に成功したかどうかを判定する(S21)。この判定で、もし、標準時刻電波の受信に失敗したならば、表示灯Lを赤にする。ユーザに内部時刻及び指針Bの表示時刻がもはや標準時刻に基づいて修正されていないことを警告する(S22)。もし、標準時刻電波の受信に成功したならば、図5に示した方法により、直前の検査で内部時計A−2の内部時刻に対する指針Bの位置確認ができたか判定する(S23)。もし、位置確認ができなかった場合は、表示灯Lの表示を赤ににする。これによりユーザは内部時刻と指針Bの表示時刻が一致しておらず、指針Bは表示時刻は標準時刻に基づいて修正されていないことがわかる(S22)。直前の検査で内部時計A−2の内部時刻に対する指針Bの位置が確認できた場合は、受信に成功し、しかも指針Bによる表示時刻は標準時刻に基づいて修正動作をされていることを示すために、表示灯Lの表示を緑にする(S24)。
【0041】
なお、図5で説明した実施の形態の方法では、指針Bの位置検出を所定時間の前後20秒間とし、前後20秒若しくは前後10秒のずれ量が判断できれば修正動作を行うようにしてあるが、特定の時間(例えば、午前及び午後12時の正時の両方又は一方)のみ位置検出を行ない、その時に検出できなければ不一致と判断してもよい。
【0042】
なお、図2と図5の説明については正確に言えば例外があり、一致と判定される位置が前記の通り8つあるのであるが、位置検出の時刻である12時に対して、丁度60分遅れているとか、丁度100分進んでいるなどということは有り得ないので、12時に行う毎日の位置検出に問題は生じない。
【0043】
また、図2で説明した3番車7の透孔7aと秒針車8の図4の透孔8aの大きさを調整して、約1秒間で光路を横切るように設定してある。このために、内部電子時計A−2の時刻と指針Bの指している時刻とが一致している場合には、全ての透孔6a,4a,3a,11a,8a,7aが12時に約1秒間上下に一直線上に重なるので、この間に発光ダイオード9からの光の通過が、反射型センサ14により確実に検出できる。
【0044】
なお、本実施の形態では、受信結果表示の例として、表示灯Lを2色LEDとし、受信成功の場合は緑、失敗の場合は赤点灯させてユーザーに知らせると説明したが、これに限らずさまざまな方法や色表示で受信成否の結果の表示を行うことかできる。また、受信結果と、指針の位置検出の結果を別体の表示とすることや指針の運針方法等のLEDによらないユーザへの報知手段をとることも可能である。さらに、表示方法を常時表示するのではなく、ユーザの指示があった場合、例えば表示スイッチを配置して、表示スイッチがオンされたときのみ表示することも可能である。
【0045】
一度、受信成否結果表示を指針Bの位置の検出が出来なかったことにより失敗とした場合にはその後受信に成功しても、常に受信失敗の赤のままとする。しかし、その後の定期的な指針Bの位置検出動作で位置検出ができた場合や、ユーザがリセットボタンの押圧あるいは電池交換によりリセット動作を行った場合は、受信の成否及び指針の位置検出の可否により、表示灯が成功表示の青又は失敗表示の赤に変わる。
【0046】
なお、電波による時刻の修正は、通常24時間毎に行っており、内部時計で午前・午後の判別を行って、例えば、午前2時に行うようにしている。しかし、午前2時に受信が正しく行えなかった場合には、午前5時、午後2時、または午後5時に行うようにしている。
【0047】
位置検出機構Dを作動させる時刻は、前記のように内部電子時計A−2が12時としたが、通常は内部時計A−2により午前・午後の判別を行って午後12時のみの24時間毎としてもよい。しかし、更に精度を上げるために前記の基準時刻毎に8回行うように設定してもよい。
【0048】
図2で説明した本実施の形態では、位置検出機構Dを輪列Cを構成する歯車に設けた透孔を用いて検出する構成としているが、これに限られるものでなく、輪列Cとは別に、指針Bが所定の位置にあるか判定できる機構や、ずれ検出機構を設けてもよい。この場合には、前記の基準時刻に限られるものではなく、任意の時刻に検出時刻を設定することが可能である。
また、本実施例に拠れば、指針を修正するパルスを出力した後の指針の修正動作の確認は次回の位置検出時となる。しかし、例えば位置検出の数分後に次回の位置検出を行う位置検出手段を設けることで、指針の修正動作の確認ができ、さらに修正が不十分であった場合には、再度の修正動作を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、内部時計に対して指針がずれていることにより表示時間が正確に表示できない場合は、受信成否結果表示を成功表示としないため、ユーザーが表示時間が正しいと誤認識することが無くなる。そして、リセットボタンの押圧あるいは電池交換により内部時計に対する指針のずれを解消する適切な作業を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の要部を示すブロック図。
【図2】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の輪列を示す概略断面図。
【図3】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の指針と表示灯を示す正面図。
【図4】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の秒針位置を検出するために秒針車に設けられた透孔と反射部を示す正面図。
【図5】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の表示方法を示すフローチャート。
【図6】本発明の1つの実施の形態によるアナログ式電波修正時計の表示方法を示すフローチャート。
【符号の説明】
8 秒針車
8a、8c、8d、8e、8f 透孔
8b 反射部
9 発光ダイオード
14 反射型センサ
A−1 制御部
A−2 内部時計
B 指針
C 輪列
D 位置検出機構
L 表示灯
Claims (5)
- 内部時計の所定の時刻に標準時刻電波を受信し、当該標準時刻電波の時刻コード信号に基づいて前記内部時計の時刻と指針の示す時刻とを修正する時刻修正動作を行うアナログ式電波修正時計において、
通常運針中に、内部時計における所定の時間帯において上記指針の位置検出を行う位置検出手段と、
上記内部時計の時刻と上記指針が示す時刻との差をずれ量として検出するずれ量検出手段と、
上記指針が上記内部時計より進んでいる場合は、該ずれ量に応じて上記指針の駆動ステップモータを駆動するステップパルスの出力を停止し、上記指針が上記内部時計より遅れている場合は、該ずれ量に応じたステップパルスを追加して出力することで上記指針の位置を修正する動作行う修正手段と、を有し、
上記指針の位置修正は、通常運針中に行われる、
ことを特徴とするアナログ式電波修正時計。 - 請求項1記載のアナログ式電波修正時計において、
上記内部時計の時刻と上記指針の位置の一致・不一致の表示手段を有し、
前記制御手段は、上記内部時計の所定範囲時間において上記指針の位置検出ができなかった場合は、上記表示手段において不一致の表示を行うことを特徴とするアナログ式電波修正時計。 - 請求項2記載のアナログ式電波修正時計において、
上記一致・不一致の表示手段は上記標準時刻電波の受信の成功又は失敗を表示し、不一致あるいは失敗の場合は不一致の表示を行うことを特徴とするアナログ式電波修正時計。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のアナログ式電波修正時計において、
上記位置検出手段は複数あり、
通常運針中に一の位置検出手段の出力に応じて上記内部時計の時刻に基づいて上記指針を修正する動作を行った後、他の位置検出手段により上記指針が修正されているか否かを検出することを特徴とするアナログ式電波修正時計。 - 前記ずれ量検出手段が所定の時間範囲のずれ量を検出した場合は、前記修正手段は前記指針の位置を修正する動作を行うとともに、前記表示手段は一致の表示を行い、前記ずれ量検出手段が前記所定の時間範囲のずれ量を検出できない場合は、前記修正手段は前記指針の位置を修正する動作を行わずに、前記表示手段は不一致の表示を行うことを特徴とする請求項2に記載のアナログ式電波修正時計。
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